JPH06101917A - 蓄冷型冷凍機 - Google Patents

蓄冷型冷凍機

Info

Publication number
JPH06101917A
JPH06101917A JP4247512A JP24751292A JPH06101917A JP H06101917 A JPH06101917 A JP H06101917A JP 4247512 A JP4247512 A JP 4247512A JP 24751292 A JP24751292 A JP 24751292A JP H06101917 A JPH06101917 A JP H06101917A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
movable member
regenerator
compressor
closed chamber
motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4247512A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2583721B2 (ja
Inventor
Takashi Inaguchi
隆 稲口
Masashi Nagao
政志 長尾
Hideto Yoshimura
秀人 吉村
Kazuki Moritsu
一樹 森津
Takahiro Matsumoto
隆博 松本
Shuichi Nakagawa
修一 中川
Mitsuhiro Kishida
光弘 岸田
Shuji Ando
収二 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP4247512A priority Critical patent/JP2583721B2/ja
Priority to US08/118,717 priority patent/US5398512A/en
Publication of JPH06101917A publication Critical patent/JPH06101917A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2583721B2 publication Critical patent/JP2583721B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B9/00Compression machines, plants or systems, in which the refrigerant is air or other gas of low boiling point
    • F25B9/14Compression machines, plants or systems, in which the refrigerant is air or other gas of low boiling point characterised by the cycle used, e.g. Stirling cycle
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2309/00Gas cycle refrigeration machines
    • F25B2309/003Gas cycle refrigeration machines characterised by construction or composition of the regenerator

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)
  • Compressor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、1サイクル中の流量の平均化を
図り、蓄冷器の熱交換効率を高め、冷凍能力の効率を向
上する蓄冷型冷凍機を得ることを目的とする。 【構成】 ステッピングモータ1の回転がベアリング1
0で往復運動に変換され、可動部材14がシリンダ13
内を上下に往復運動する。ガスは、吸気バルブ7が開い
た時に蓄冷器15を介して第2の閉鎖室17に導かれて
膨張し、排気バルブ9が開いた時に蓄冷器を経て圧縮機
に戻り、1サイクルが終了する。この時、排気バルブ9
が開いてから可動部材14が上死点に達するまでの時間
を長くし。その分それ以降の時間を短縮するように、パ
ルス発振コントローラ3により1サイクルの中でステッ
ピングモータ1の回転速度を変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、蓄冷器を備えた蓄冷
型冷凍機に関し、特に蓄冷器の熱交換の効率を高めて冷
凍能力の効率を向上できる蓄冷型冷凍機に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図18は例えば特公昭46−10255
号公報に示された従来の蓄冷型冷凍機の概略構成を示す
断面図であり、図において21はモータ、4は圧縮機、
5はガス管、6は吸気用カム、7は吸気用カム6に連動
する吸気バルブ、8は排気用カム、9は排気用カム8に
連動する排気バルブ、10はベアリングであり、このベ
アリング10はモーター21、吸気用カム6および排気
用カム8の中心線11から少し離れたところに位置して
いる。12はベアリング10と連動し上下動する操作
棒、13はシリンダ、14は操作棒12を介し、モータ
21によって駆動され、シリンダ13内を往復運動する
可動部材であり、この可動部材14の内部には熱を貯蔵
するリン青銅のメッシュ、または鉛玉からなる蓄冷器1
5が配設され、可動部材14の上端部および下端部には
蓄冷器15に通じるガス通路14a,14bが設けられ
ている。
【0003】16,17はシリンダ13と可動部材14
とにより囲まれ、可動部材14の上方と下方とにそれぞ
れ形成された第1および第2の閉鎖室、18は第1の閉
鎖室16と第2の閉鎖室17とを隔離するシールで、可
動部材14の上端部にとりつけられ、シリンダ13の内
周面に接し、可動部材14と共に移動する。19は操作
棒12にとりつけられたシール、20は伝熱部である。
【0004】つぎに、上記従来の蓄冷型冷凍機の動作に
ついて説明する。圧縮機4で圧縮され吐出されたヘリウ
ム等の高圧のガスは、吸気カム6と連動する吸気バルブ
7が開いているとき、ガス管5を通りシリンダ13の第
1の閉鎖室16に流入する。第1の閉鎖室16に流入し
たガスはガス通路14aを通り蓄冷器15内に導入さ
れ、ここで前回のサイクルで蓄冷器15内に蓄えられて
いた冷熱によって冷却される。この冷却されたガスはガ
ス通路14bを通り、第2の閉鎖室17に流入する。こ
のときシール19が存在するためガスはシリンダー13
の外部にもれず、またシール18が存在するため、ガス
はシリンダー13と可動部材14との隙間に流れない。
第2の閉鎖室17に流入したガスはここで膨張し、冷熱
を発生し伝熱部20を介し被冷却物(図示せず)を冷却
する。
【0005】第2の閉鎖室17で膨張し、低圧となった
ガスは、可動部材14の移動によって再びガス通路14
bを通り、蓄冷器15を逆方向に通過し、通過時に蓄冷
器15と熱交換し蓄冷器15を冷却する。この熱交換に
より加熱されたガスはガス通路14aを通り第一の閉鎖
室16に達し、排気カム8と連動する排気バルブ9が開
いているとき、ガス管5から圧縮機に導入され、再び圧
縮機で圧縮される。
【0006】ついで、可動部材14の位置、吸気バルブ
7と排気バルブ9の開閉タイミングおよび第2の閉鎖室
17の圧力変化のそれぞれの位相の対応関係を説明す
る。図19の(a)〜(d)は、可動部材14の位置、
吸気バルブ7と排気バルブ9の開閉タイミング、第2の
閉鎖室17の圧力変化のそれぞれの位相の対応関係を示
したものである。
【0007】まず、可動部材14はベアリング10によ
り、モータ21の回転運動が往復運動に変換されて、図
19の(a)に示すように、シリンダ13内を上下動し
ている。ここで、図19の横軸の位相は可動部材14が
下死点にあるときを0°、上死点にあるときを180°
とし、360°で1サイクルを終えるとしたものであ
る。また、吸気カム6と排気カム8とはモータ21の軸
の回転と連動している。そこで、吸気バルブ7は、図1
9の(b)に示すように、−30°で開き、120°で
閉じるように作動する。また、排気バルブ9は、図19
の(c)に示すように、150°で開き、330°で閉
じるように作動する。さらに、第2の閉鎖室17の圧力
変化はこの吸気および排気バルブ7,9の開閉に応じて
変化する。すなわち、図19の(d)に示すように、−
30°で吸気バルブ7が開いた瞬間に圧力が高くなり、
150°で排気バルブが開いた瞬間に圧力は低くなる。
【0008】ここで、モーター21の回転速度は一定で
あるため、図19の位相の1°がすすむのに要する時間
は1サイクルの時間を360でわった時間に等しい。例
えば、1サイクルの時間を1秒とすると可動部材14は
図20に示すように移動する。この時、可動部材14の
下死点を0cmとしている。また、第2の閉鎖室17の
圧力は図21のように変化している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の蓄冷型冷凍機は
以上のように構成され、モータ21の回転速度を一定と
しているので、排気バルブ9が開いた瞬間に蓄冷器15
を通過する流量が最大になる。図22は伝熱部20の温
度が50Kのときの蓄冷器15を介し第2の閉鎖室17
に流出入するガスの流量を示したものである。図22で
は第2の閉鎖室17に流入する場合を正としている。排
気バルブ9を開いた瞬間のとき(図22の0.4〜0.
5secのとき)流量が最大になるので蓄冷器の効率は
このとき最も悪くなる。蓄冷器設計の際、通常は1サイ
クルの平均流量をもとに設計するので、流量が平均から
大きくずれていると所定の蓄冷器の効率を得ることがで
きず、したがって蓄冷型冷凍機の冷凍能力の効率も悪く
なるという課題があった。
【0010】また、図23は伝熱部20の温度が4.2
Kのときの蓄冷器15を介し第2の閉鎖室17に流出入
するガスの流量を示したものである。この場合、ガスの
圧縮性はほとんどなくなっているので排気バルブ9を開
いた瞬間もガスの流量はあまりかわることがなく、むし
ろ可動部材14の速度が速いほど流量が多くなる。また
第2の閉鎖室17に流入するときのほうが流出するとき
より最大の流量が多くなっている。いずれにしても流量
が平均からずれることになるので所定の蓄冷器の効率を
得ることができず、したがって蓄冷型冷凍機の冷凍能力
の効率も悪くなるという課題もあった。
【0011】この発明は上記のような課題を解消するた
めになされたもので、蓄冷型冷凍機のモーターの1サイ
クル中の回転速度を変化させ、1サイクル中の流量を平
均化することにより、蓄冷器の熱交換の効率を高め、蓄
冷型冷凍機の冷凍能力の効率を向上することを目的とし
たものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る蓄冷型冷凍機は、モータの回転を往復運動に変換する
ことによりシリンダ内を往復運動する可動部材と、可動
部材の移動により容積がかわる閉鎖室を有し、吸気バル
ブを開いたとき圧縮機から吐出されたガスを蓄冷器を介
し閉鎖室に導いて膨張させ、再びこの蓄冷器を経て、排
気バルブが開いたときガスを圧縮機に戻し、1サイクル
を終える蓄冷型冷凍機において、1サイクル中のモータ
の回転速度を変化させるものである。
【0013】また、この発明の請求項2に係る蓄冷型冷
凍機は、モータをステッピングモータとするとともに、
ステッピングモータの回転速度を変化させるためパルス
発振コントローラを備えるものである。
【0014】また、この発明の請求項3に係る蓄冷型冷
凍機は、排気バルブが開いてから可動部材が上死点に達
するまでの期間のモータの回転速度を遅くし、他の期間
はモータの回転速度を速くするものである。
【0015】また、この発明の請求項4に係る蓄冷型冷
凍機は、排気バルブが開くタイミングを可動部材が上死
点に達したタイミングと略同時にするとともに、可動部
材が上死点に達するタイミングの近傍の所定期間モータ
の回転速度を遅くするものである。
【0016】また、この発明の請求項5に係る蓄冷型冷
凍機は、吸気バルブおよび排気バルブを開くタイミング
を上記可動部材が上死点に達したタイミングと略同時に
するとともに、可動部材が上死点に達するタイミングの
近傍の所定期間モータの回転速度を遅くするものであ
る。
【0017】また、この発明の請求項6に係る蓄冷型冷
凍機は、可動部材の移動速度を上死点から下死点まであ
るいは下死点から上死点まで等速直線運動させるよう
に、モータの回転速度が変化するものである。
【0018】また、この発明の請求項7に係る蓄冷型冷
凍機は、可動部材が下死点から上死点まで移動する時間
の方が上死点から下死点まで移動する時間より長くなる
ように、モータの回転速度が変化するものである。
【0019】また、この発明の請求項8に係る蓄冷型冷
凍機は、シリンダ下端の伝熱部の温度を検出する温度セ
ンサーと、温度センサで検出される伝熱部の温度レベル
に応じて1サイクル中のモータの回転速度を変化させる
コントローラとを備えるものである。
【0020】また、この発明の請求項9に係る蓄冷型冷
凍機は、シリンダー内の圧力を測定する圧力センサー
と、シリンダ下端の伝熱部の温度を検出する温度センサ
ーと、圧力センサーと温度センサーとの出力結果をもと
に閉鎖室への流量を計算し、その流量が1サイクルで一
定となる様、1サイクル中のモータの回転速度を変化さ
せるコントローラとを備えるものである。
【0021】
【作用】この発明の請求項1に係る蓄冷型冷凍機におい
ては、1サイクル内のモータの回転速度を変化させるこ
とにより1サイクル内の流量を平均化させ、蓄冷器の効
率をあげ、冷凍機の効率をあげることができる。
【0022】また、この発明の請求項2に係る蓄冷型冷
凍機においては、モータとしてステッピングモータを使
用し、パルス発振コントロールにより、パルスの間隔を
コントロールして、容易に1サイクル内のステッピング
モータの回転速度を変化させることができる。
【0023】また、この発明の請求項3、6、7に係る
蓄冷型冷凍機においては、排気バルブを開いてから可動
部材が上死点に達するまでの期間のモータの回転速度を
おそくしたり、可動部材の移動を上死点から下死点まで
あるいは下死点から上死点まで等速直線運動させたり、
可動部材が下死点から上死点まで移動する時間の方が上
死点から下死点まで移動する時間より長くすることによ
り、1サイクルの流量を平均化させ、蓄冷器の効率をあ
げ冷凍機の効率をあげることができる。
【0024】また、この発明の請求項4に係る蓄冷型冷
凍機においては、排気バルブを開くタイミングを可動部
材が上死点に達したタイミングと略同時にすることによ
り、図示仕事の損失をなくし冷凍機の効率をあげること
ができる。さらに、可動部材が上死点に達するタイミン
グの近傍でモータの回転速度を遅くすることにより、排
気バルブがゆっくり開かれ、急峻な開放にともなう流量
の大幅な変動が抑制され、流量の平均化が図られる。
【0025】また、この発明の請求項5に係る蓄冷型冷
凍機においては、吸気バルブおよび排気バルブを開くタ
イミングを可動部材が上死点に達したタイミングと略同
時にすることにより、図示仕事を大きくし、冷凍機の効
率をあげることができる。さらに、可動部材が上死点に
達するタイミングの近傍でモータの回転速度を遅くする
ことにより、排気バルブがゆっくり開かれ、急峻な開放
にともなう流量の大幅な変動が抑制され、流量の平均化
が図られる。
【0026】また、この発明の請求項8に係る蓄冷型冷
凍機においては、温度センサで検出される伝熱部の温度
レベルに基づいてコントローラによりモータの回転速度
を変化させて、温度レベルに最も適した回転速度で蓄冷
型冷凍機を動作させることができる。
【0027】また、この発明の請求項9に係る蓄冷型冷
凍機においては、コントローラにより圧力センサーと温
度センサーとの出力結果をもとに流量を計算し、その流
量が一定となるようにモータの回転速度を変化させてい
るので、1サイクルのモータの回転速度を最も効率があ
がるように設定することができる。
【0028】
【実施例】以下、この発明の実施例を図について説明す
る。 実施例1.この実施例1は、この発明の請求項1、2、
3に係る一実施例である。図1はこの発明の実施例1に
よる蓄冷型冷凍機の概略構成を示す断面図であり、図に
おいて図18に示す従来の蓄冷型冷凍機と同一または相
当部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図に
おいて、1はステッピングモータ、2はステッピングモ
ータ1のモータ駆動装置、3はステッピングモータ1を
駆動するパルスの間隔をコントロールするパルス発振コ
ントローラである。なお、この実施例1による蓄冷型冷
凍機では、モータ21をステッピングモータ1とする以
外の構成は、図18に示される蓄冷型冷凍機と同一であ
る。
【0029】つぎに、上記実施例1の動作について説明
する。この実施例1では、排気バルブ9を開いてから可
動部材14が上死点に達するまでの時間を従来の2倍の
時間とり、その分それ以後の時間を短縮するように、パ
ルス発振コントローラ3によりステッピングモータ1の
回転速度を1サイクルの中でコントロールしている。こ
の時、サイクルの周期を1秒としたときの膨張空間に流
出入するガスの質量流量は、図2に示すようになってい
る。その結果、排気バルブ9を開いた瞬間の流量が、図
22に示される従来の流量に比べて1/2に減った。ま
た、全体的に流量が平均化された。これにより蓄冷器1
5の効率は2倍ほどよくなり、冷凍機の冷凍能力の効率
が向上された。
【0030】このように構成された上記実施例1によれ
ば、ステッピングモータ1の回転速度を1サイクルの中
で変化させているので、1サイクル内の流量を平均化さ
せることができ、蓄冷器15の効率を上げて、冷凍機の
冷凍能力を向上することができる。
【0031】また、パルス発振コントローラ3によりス
テッピングモータ1の回転速度をコントロールしている
ので、容易に高精度にステッピングモータ1の回転速度
を変えることができる。
【0032】また、排気バルブ9を開いてから可動部材
14が上死点に達するまでの時間を従来の2倍の時間と
り、その分それ以後の時間を短縮しているので、排気バ
ルブ9を開いた瞬間の流量が、従来の流量に比べて1/
2にまで低減され、全体的に流量の平均化が図られ、こ
れにより蓄冷器15の効率は2倍ほどよくなり、冷凍機
の冷凍能力の効率を向上することができる。
【0033】実施例2.この実施例2は、この発明の請
求項1、2、3に係る他の実施例である。図3はこの発
明の実施例2による蓄冷型冷凍機の概略構成を示す断面
図である。この実施例2における上記実施例1と異なる
ところは、シリンダ13の下方に設けたシリンダ13よ
りも容積の小さいシリンダ23と、可動部材14の下方
に設けられ、シリンダ23内を往復運動し、内部には蓄
冷器25と、この蓄冷器25に通じるガス通路24a,
24bを有する可動部材24と、可動部材24とシリン
ダ23とで囲まれ形成された第3の閉鎖室27と、第2
の閉鎖室17と第3の閉鎖室27とを隔離するシール2
8と、伝熱部30とを設けた点であり、この場合も上記
実施例1と同様の作用効果が得られる。なお、動作につ
いては前述と同様であるのでその説明を省略する。
【0034】実施例3.この実施例3は、この発明の請
求項1、2、3に係るさらに他の実施例である。図4は
この発明の実施例3による蓄冷型冷凍機の概略構成を示
す断面図である。この実施例3において上記実施例1と
異なるところは3段式にしたところであり、シリンダ2
3よりも容積の小さいシリンダ33と、可動部材24の
下方に設けられ、シリンダ33内を往復運動し内部には
蓄冷器35とこの蓄冷器35に通じるガス通路34a,
34bを有する可動部材34と、可動部材34とシリン
ダ26とで囲まれ形成された第4の閉鎖室37と、第3
の閉鎖室27と第4の閉鎖室37とを隔離するシール3
8とを設けている。この場合も上記実施例1と同様の作
用効果が得られる。なお、動作については前述と同様で
あるのでその説明を省略する。
【0035】実施例4.この実施例4は、この発明の請
求項1、2、3に係るさらに他の実施例である。図5は
この発明の実施例4による蓄冷型冷凍機の概略構成を示
す断面図であり、この実施例4において上記実施例1と
異なるところは、蓄冷器15をシリンダの外側に設置し
た点である。この場合も上記実施例1と同様の作用効果
が得られる。なお動作については前述と同様であるので
その説明を省略する。
【0036】実施例5.この実施例5は、この発明の請
求項4に係る一実施例である。図6の(a)〜(d)は
それぞれこの発明の実施例5による蓄冷型冷凍機の可動
部材の位置、吸気バルブの開度、排気バルブの開度、お
よび第2の閉鎖室の圧力変化と位相との関係を示したグ
ラフである。この実施例5における上記実施例1と異な
るところは排気バルブ9が開くタイミングを可動部材1
4が上死点に達したタイミングと略同時にし、かつ、ス
テッピングモータ1の回転速度を可動部材14が上死点
に達する近傍の例えば30°の範囲で遅くしていること
である。
【0037】上記実施例1では、排気バルブ9が開いて
から可動部材14が上死点に達するまでの期間を遅くし
た結果、P−V線図は図7の(a)にAで示すような部
分ができる可能性があった。これは図示仕事(P−V線
図の面積に等しい)の損失を招き、冷凍能力の損失を招
くことになる。この実施例5によれば、排気バルブ9が
開くタイミングと可動部材14が上死点に達するタイミ
ングとを略同時にした結果、図7の(b)に示すような
P−V線図になり、図示仕事の損失を招くことはない。
さらに、ステッピングモータ1の回転速度が可動部材1
4が上死点に達する近傍で遅くなり、つまり排気バルブ
9がゆっくり開けられて、排気バルブ9の急峻な開放に
ともなう流量の大幅な変化が抑制されて、流量の変化が
少なくなる。したがって、流量の平均化され、蓄冷器1
5の効率が上がり、冷凍機の冷凍能力が向上する。
【0038】実施例6.この実施例6は、この発明の請
求項5に係る一実施例である。図8はこの発明の実施例
6による蓄冷型冷凍機の可動部材の位置、吸気バルブの
開度、排気バルブの開度、および第2の閉鎖室の圧力変
化と位相との関係を示したグラフである。この実施例6
における上記実施例1と異なるところは、吸気バルブ7
及び排気バルブ9が開くタイミングを可動部材14が上
死点に達したタイミングと略同時にし、かつ、ステッピ
ングモータ1の回転速度を可動部材14が上死点に達す
る近傍で遅くしていることである。その作用効果は上記
実施例5とほぼ同等であり、上記実施例5よりさらに図
示仕事を大きくとることができるとともに、冷凍能力は
向上する。
【0039】実施例7.この実施例7は、この発明の請
求項6に係る一実施例である。図9はこの発明の実施例
7による蓄冷型冷凍機の可動部材の位置と時間との関係
を示したグラフであり、この実施例7における上記実施
例1と異なるところは、可動部材14の動きを下死点か
ら上死点までおよび上死点から下死点までを等速直線運
動としたことである。この実施例7によれば、伝熱部2
0が4.2Kのときの第2の閉鎖室17へのガスの流量
は、図10に示すように、可動部材14が等速直線運動
しているためほぼ一定となっている。したがって、蓄冷
器15の設計が容易になり、また、効率も向上し、その
結果冷凍機の効率も向上する。
【0040】実施例8.この実施例8は、この発明の請
求項7に係る一実施例である。図11はこの発明の実施
例8による蓄冷型冷凍機の可動部材の位置と時間との関
係を示すグラフであり、可動部材14が下死点から上死
点まで移動する時間を上死点から下死点に移動する時間
より長くしたものである。この実施例8によれば、第2
の閉鎖室17へのガスの流量は、図12に示すように、
ガスが第2の閉鎖室17へ流入するときの最大流量が減
少し、第2の閉鎖室17から流出するときの最大流量と
ほぼ同じぐらいの大きさになっている。したがって、流
量が平均化されたことにより蓄冷器15の効率があが
り、蓄冷型冷凍機の効率があがる。
【0041】実施例9.この実施例9は、この発明の請
求項8に係る一実施例である。図13はこの発明の実施
例9による蓄冷型冷凍機の概略構成を示す断面図であ
る。この実施例13における上記実施例1と異なるとこ
ろは、伝熱部20に温度センサー60を設置し、温度セ
ンサー60の出力によりステッピングモータ1の回転速
度を伝熱部20の温度に応じた回転速度に変えるパルス
発振コントローラ3を設置したことである。
【0042】つぎに、この実施例9の動作について説明
する。第2の閉鎖室17へ流出入するヘリウムの流量は
温度によってことなる。例えば、50Kの場合には図2
2に示すようなものになり、4.2Kの場合には図23
に示すようなものになる。それゆえ温度によってモータ
の回転速度を変更する必要がある。例えば、温度センサ
ー60が50Kを示しているとする。この温度センサー
60の出力はパルス発振コントローラ3に入力される。
パルス発振コントローラ3は、上記実施例1と同様に可
動部材14が動くようにステッピングモータ1の回転速
度をコントロールする。そして、伝熱部20の温度がだ
んだん下がっていき、温度センサー60が4.2Kを示
すようになるとパルス発振コントローラ3は、上記実施
例7と同様に可動部材14が動くようにステッピングモ
ータ1の回転速度をコントロールする。
【0043】このように上記実施例9によれば、伝熱部
20の温度を温度センサー60により検出し、パルス発
振コントローラ3が伝熱部20の温度に応じてステッピ
ングモータ1の回転速度を変更できるので、初期冷却か
ら到達温度に達するまで1サイクルの流量は常に平均化
されて、蓄冷器15の効率があがり、蓄冷型冷凍機の効
率があがる。
【0044】実施例10.この実施例10は、この発明
の請求項8に係る他の実施例である。図14はこの発明
の実施例10による蓄冷型冷凍機の概略構成を示す断面
図であり、この実施例10では蓄冷器15,25をシリ
ンダ16,23の外側に設置したものである。ステッピ
ングモータ51の回転運動はベアリング50で往復運動
に変換され、操作棒22を介し、可動部材24を往復運
動させるように構成している。ステッピングモータ51
はモータ駆動装置52で駆動される。また、温度センサ
ー60、61が伝熱部20、30に取り付けられてい
る。
【0045】つぎに、上記実施例10の動作について説
明する。伝熱部20、30の温度は温度センサー60、
61により検出される。伝熱部30の温度は伝熱部20
の温度より低い。例えば、伝熱部20の温度が50K、
伝熱部30の温度が4.2Kとすると、第2の閉鎖室1
7への流量は図22に示すようになり、第3の閉鎖室2
7への流量は図23に示すようになる。したがって、ス
テッピングモータ1とステッピングモータ51の最適な
回転速度は異なる。そこで、ステッピングモータ1では
上記実施例1と同様に回転させ、ステッピングモータ5
1では上記実施例7と同様に回転させることにより、ど
ちらも最適な回転速度になり蓄冷器15,25の効率が
あがり、蓄冷型冷凍機の効率もあがる。
【0046】実施例11.この実施例11は、この発明
の請求項8に係るさらに他の実施例である。図15はこ
の発明の実施例11による蓄冷型冷凍機の概略構成を示
す断面図であり、蓄冷器15,25,35をシリンダ1
3,23,33の外側に設置したものである。ステッピ
ングモータ54の回転運動はベアリング53で往復運動
に変換され、操作棒32を介し、可動部材34を往復運
動させるように構成している。ステッピングモータ54
はモータ駆動装置55で駆動される。また、温度センサ
ー60、61、62が伝熱部20、30、40に取り付
けられている。この場合も実施例10と同様の作用効果
が得られる。なお、動作については前述と同様であるの
でその説明を省略する。
【0047】実施例12.この実施例12は、この発明
の請求項9に係る一実施例である。図16はこの発明の
実施例12による蓄冷型冷凍機の概略構成を示す断面図
であり、この実施例12では、温度センサー60を伝熱
部20にとりつけるとともに、圧力センサー63を圧力
導管64を介し、伝熱部20にとりつけたものである。
これにより第2の閉鎖室17への流量は次式で計算でき
る。 F=d(ρV)/dt F:質量流量 ρ:第2の閉鎖室のガスの密度 V:第2の閉鎖室の体積 これをパルス発振コントローラ3に入力し、1サイクル
の流量を記憶させる。これにより1サイクルの流量が平
均化され、蓄冷器15の効率はあがり、蓄冷型冷凍機の
効率も向上する。
【0048】実施例13.この実施例13は、この発明
の請求項9に係る他の実施例である。図17はこの発明
の実施例13による蓄冷型冷凍機の概略構成を示す断面
図であり、この実施例13では、圧力センサー63を圧
力導管64を介し、第1の閉鎖室16にとりつけたもの
である。蓄冷器15の圧力降下は小さいので十分正確に
第2の閉鎖室17の圧力を測定でき、また取り付け位置
が室温なので取り付けも容易にできる。この場合も上記
実施例12と同様の作用効果が得られる。なお、動作に
ついては前述と同様であるのでその説明を省略する。
【0049】なお、上記各実施例では、蓄冷型冷凍機の
1種であるギフォード・マクマホン冷凍機を用いて説明
しているが、本願発明は、他の蓄冷型冷凍機であるソル
ベイサイクル冷凍機、スターリング冷凍機、ビルマイヤ
ー冷凍機にも適用できることはいうまでもない。
【0050】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0051】この発明の請求項1に係る蓄冷型冷凍機
は、モータの回転を往復運動に変換することによりシリ
ンダ内を往復運動する可動部材と、可動部材の移動によ
り容積がかわる閉鎖室を有し、吸気バルブを開いたとき
圧縮機から吐出されたガスを蓄冷器を介して閉鎖室に導
いて膨張させ、再びこの蓄冷器を経て、排気バルブが開
いたときガスを圧縮機に戻し、1サイクルを終える蓄冷
型冷凍機において、1サイクル中に、モータの回転速度
が変化するようにしているので、1サイクル内の流量を
平均化させ、蓄冷器の効率をあげ、冷凍機の冷却能力の
効率をあげることができる。
【0052】また、この発明の請求項2に係る蓄冷型冷
凍機は、モータとしてステッピングモータを使用し、パ
ルス発振コントローラを備えているので、パルス発振コ
ントローラによりステッピングモータの1サイクル内の
回転速度を容易に変化させることができる。
【0053】また、この発明の請求項3に係る蓄冷型冷
凍機は、排気バルブを開いてから可動部材が上死点に達
するまでの期間のモータの回転速度をおそくし、他の期
間のモータの回転速度を速くしているので、1サイクル
の流量を平均化させ、蓄冷器の効率をあげ冷凍機の効率
をあげることができる。
【0054】また、この発明の請求項4に係る蓄冷型冷
凍機は、排気バルブを開くタイミングを可動部材が上死
点に達したタイミングと略同時にするとともに、可動部
材が上死点に達するタイミングの近傍の所定期間モータ
の回転速度を遅くしているので、図示仕事の損失をなく
し、冷凍機の効率をあげることができる。
【0055】また、この発明の請求項5に係る蓄冷型冷
凍機は、吸気バルブおよび排気バルブを開くタイミング
を可動部材が上死点に達したタイミングと略同時にする
とともに、可動部材が上死点に達するタイミングの近傍
の所定期間モータの回転速度を遅くしているので、図示
仕事を大きくし、冷凍機の効率を一層あげることができ
る。
【0056】また、この発明の請求項6に係る蓄冷型冷
凍機は、可動部材の移動を上死点から下死点まであるい
は可死点から上死点まで等速直線運動させるように、モ
ータの回転速度を変化させているので、1サイクルの流
量を平均化させ、蓄冷器の効率をあげ冷凍機の効率をあ
げることができる。
【0057】また、この発明の請求項7に係る蓄冷型冷
凍機は、可動部材が可死点から上死点まで移動する時間
の方が上死点から可死点まで移動する時間より長くする
ように、モータの回転速度を変化させているので、1サ
イクルの流量を平均化させ、蓄冷器の効率をあげ冷凍機
の効率をあげることができる。
【0058】また、この発明の請求項8に係る蓄冷型冷
凍機は、シリンダ下端の伝熱部の温度を検出する温度セ
ンサーと、この温度センサーで検出される伝熱部の温度
レベルに応じて1サイクル中のモータの回転速度を変化
させるコントローラとを備えているので、伝熱部の温度
レベルによってモータの回転速度を変化させ、温度レベ
ルに最も適した回転速度で蓄冷型冷凍機を動作させるこ
とができる。
【0059】また、この発明の請求項9に係る蓄冷型冷
凍機は、シリンダ内の圧力を測定する圧力センサーと、
シリンダ下端の伝熱部の温度を検出する温度センサー
と、圧力センサーと温度センサーとの出力結果をもとに
閉鎖室への流量を計算し、その流量が1サイクルで一定
となるように、1サイクル中のモータの回転速度を変化
させるコントローラとを備えているので、流量を測定し
て、1サイクルの回転速度を最も効率があがるように設
定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1による蓄冷型冷凍機の概略
構成を示す断面図である。
【図2】この発明の実施例1による蓄冷型冷凍機におけ
る第2の閉鎖室への流量の変化を示すグラフである。
【図3】この発明の実施例2による蓄冷型冷凍機の概略
構成を示す断面図である。
【図4】この発明の実施例3による蓄冷型冷凍機の概略
構成を示す断面図である。
【図5】この発明の実施例4による蓄冷型冷凍機の概略
構成を示す断面図である。
【図6】この発明の実施例5による蓄冷型冷凍機の可動
部材の位置、吸気バルブの開度、排気バルブの開度、第
2の閉鎖室の圧力変化と位相との関係を示すグラフであ
る。
【図7】(a)、(b)はそれぞれこの発明の実施例1
および実施例5による蓄冷型冷凍機のP−V線図を示す
グラフである。
【図8】この発明の実施例6による蓄冷型冷凍機の可動
部材の位置、吸気バルブの開度、排気バルブの開度、第
2の閉鎖室の圧力変化と位相との関係を示すグラフであ
る。
【図9】この発明の実施例7による蓄冷型冷凍機の可動
部材の位置と時間との関係を示すグラフである。
【図10】この発明の実施例7による蓄冷型冷凍機の第
2の閉鎖室への流量の変化を示すグラフである。
【図11】この発明の実施例8による蓄冷型冷凍機の可
動部材の位置と時間との関係を示すグラフである。
【図12】この発明の実施例8による蓄冷型冷凍機の第
2の閉鎖室への流量の変化を示すグラフである。
【図13】この発明の実施例9による蓄冷型冷凍機の概
略構成を示す断面図である。
【図14】この発明の実施例10による蓄冷型冷凍機の
概略構成を示す断面図である。
【図15】この発明の実施例11による蓄冷型冷凍機の
概略構成を示す断面図である。
【図16】この発明の実施例12による蓄冷型冷凍機の
概略構成を示す断面図である。
【図17】この発明の実施例13による蓄冷型冷凍機の
概略構成を示す断面図である。
【図18】従来の蓄冷型冷凍機の概略構成を示す断面図
である。
【図19】従来の蓄冷型冷凍機の可動部材の位置、吸気
バルブの開度、排気バルブの開度、第2の閉鎖室の圧力
変化と位相との関係を示すグラフである。
【図20】従来の蓄冷型冷凍機の可動部材の位置と時間
との関係を示すグラフである。
【図21】従来の蓄冷型冷凍機の圧力変化を示すグラフ
である。
【図22】従来の蓄冷型冷凍機の第2の閉鎖室への流量
の変化を示すグラフである。
【図23】従来の蓄冷型冷凍機の第2の閉鎖室への流量
の変化を示すグラフである。
【符号の説明】
1 ステッピングモータ 2 モータ駆動装置 3 パルス発振コントローラ 4 圧縮機 7 吸気バルブ 9 排気バルブ 13 シリンダ 14 可動部材 15 蓄冷器 16 第1の閉鎖室 17 第2の閉鎖室 20、30、40 伝熱部 60、61、62 温度センサー 63 圧力センサー
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年2月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】第2の閉鎖室17で膨張し、低圧となった
ガスは、可動部材14の移動によって再びガス通路14
bを通り、蓄冷器15を逆方向に通過し、通過時に蓄冷
器15と熱交換し蓄冷器15を冷却する。この熱交換に
より加熱されたガスはガス通路14aを通り第一の閉鎖
室16に達し、排気カム8と連動する排気バルブ9が開
いているとき、ガス管5から圧縮機に導入され、再び
圧縮機で圧縮される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】実施例3.この実施例3は、この発明の請
求項1、2、3に係るさらに他の実施例である。図4は
この発明の実施例3による蓄冷型冷凍機の概略構成を示
す断面図である。この実施例3において上記実施例1と
異なるところは3段式にしたところであり、シリンダ2
3よりも容積の小さいシリンダ33と、可動部材24の
下方に設けられ、シリンダ33内を往復運動し内部には
蓄冷器35とこの蓄冷器35に通じるガス通路34a,
34bを有する可動部材34と、可動部材34とシリン
33とで囲まれ形成された第4の閉鎖室37と、第3
の閉鎖室27と第4の閉鎖室37とを隔離するシール3
8とを設けている。この場合も上記実施例1と同様の作
用効果が得られる。なお、動作については前述と同様で
あるのでその説明を省略する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】実施例12.この実施例12は、この発明
の請求項9に係る一実施例である。図16はこの発明の
実施例12による蓄冷型冷凍機の概略構成を示す断面図
であり、この実施例12では、温度センサー60を伝熱
部20にとりつけるとともに、圧力センサー63を圧力
導管64を介し、伝熱部20にとりつけたものである。
これにより第2の閉鎖室17への流量は次式で計算でき
る。 F=d(ρV)/dt F:質量流量 ρ:第2の閉鎖室のガスの密度 V:第2の閉鎖室の体積 これをパルス発振コントローラ3に入力し、1サイクル
の流量を記憶させる。次のサイクルでは、前サイクルで
得た流量をもとに、1サイクルの流量が平均化するよう
上記実施例1、7または8のように可動部材14が動く
ように、パルス発振コントローラ3でステッピングモー
タ1の回転速度をコントロールする。これにより1サイ
クルの流量が平均化され、蓄冷器15の効率はあがり、
蓄冷型冷凍機の効率も向上する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森津 一樹 赤穂市天和651番地 三菱電機株式会社赤 穂製作所内 (72)発明者 松本 隆博 赤穂市天和651番地 三菱電機株式会社赤 穂製作所内 (72)発明者 中川 修一 赤穂市天和651番地 三菱電機株式会社赤 穂製作所内 (72)発明者 岸田 光弘 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社中央研究所内 (72)発明者 安藤 収二 赤穂市天和651番地 三菱電機株式会社赤 穂製作所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの回転を往復運動に変換すること
    によりシリンダ内を往復運動する可動部材と、可動部材
    の移動により容積がかわる閉鎖室を有し、吸気バルブを
    開いたとき圧縮機から吐出されたガスを蓄冷器を介し閉
    鎖室に導いて膨張させ、再びこの蓄冷器を経て、排気バ
    ルブが開いたときガスを圧縮機に戻し、1サイクルを終
    える蓄冷型冷凍機において、1サイクル中に、モータの
    回転速度が変化することを特徴とする蓄冷型冷凍機。
  2. 【請求項2】 ステッピングモータの回転を往復運動に
    変化することによりシリンダ内を往復運動する可動部材
    と、可動部材の移動により容積がかわる閉鎖室を有し、
    吸気バルブが開いたとき圧縮機から吐出されたガスを蓄
    冷器を介し閉鎖室に導いて膨張させ、再びこの蓄冷器を
    経て、排気バルブが開いたときガスを圧縮機に戻し、1
    サイクルを終える蓄冷型冷凍機において、1サイクル中
    に、上記ステッピングモータの回転速度を変化させるた
    めパルス発振コントローラを備えたことを特徴とする蓄
    冷型冷凍機。
  3. 【請求項3】 モータの回転を往復運動に変換すること
    によりシリンダ内を往復運動する可動部材と、可動部材
    の移動により容積がかわる閉鎖室を有し、吸気バルブを
    開いたとき圧縮機から吐出されたガスを蓄冷器を介し閉
    鎖室に導いて膨張させ、再びこの蓄冷器を経て、排気バ
    ルブが開いたときガスを圧縮機に戻し、1サイクルを終
    える蓄冷型冷凍機において、上記排気バルブが開いてか
    ら上記可動部材が上死点に達するまでの期間の上記モー
    タの回転速度を遅くし、他の期間は上記モータの回転速
    度を速くしたことを特徴とする蓄冷型冷凍機。
  4. 【請求項4】 モータの回転を往復運動に変換すること
    によりシリンダ内を往復運動する可動部材と、可動部材
    の移動により容積がかわる閉鎖室を有し、吸気バルブを
    開いたとき圧縮機から吐出されたガスを蓄冷器を介し閉
    鎖室に導いて膨張させ、再びこの蓄冷器を経て、排気バ
    ルブが開いたときガスを圧縮機に戻し、1サイクルを終
    える蓄冷型冷凍機において、上記排気バルブが開くタイ
    ミングを上記可動部材が上死点に達したタイミングと略
    同時にするとともに、上記可動部材が上死点に達するタ
    イミングの近傍の所定期間上記モータの回転速度を遅く
    したことを特徴とする蓄冷型冷凍機。
  5. 【請求項5】 モータの回転を往復運動に変換すること
    によりシリンダ内を往復運動する可動部材と、可動部材
    の移動により容積がかわる閉鎖室を有し、吸気バルブを
    開いたとき圧縮機から吐出されたガスを蓄冷器を介し閉
    鎖室に導いて膨張させ、再びこの蓄冷器を経て、排気バ
    ルブが開いたときガスを圧縮機に戻し、1サイクルを終
    える蓄冷型冷凍機において、上記吸気バルブおよび排気
    バルブを開くタイミングを上記可動部材が上死点に達し
    たタイミングと略同時にするとともに、上記可動部材が
    上死点に達するタイミングの近傍の所定期間上記モータ
    の回転速度を遅くしたことを特徴とする蓄冷型冷凍機。
  6. 【請求項6】 モータの回転を往復運動に変換すること
    によりシリンダ内を往復運動する可動部材と、可動部材
    の移動により容積がかわる閉鎖室を有し、吸気バルブを
    開いたとき圧縮機から吐出されたガスを蓄冷器を介し閉
    鎖室に導いて膨張させ、再びこの蓄冷器を経て、排気バ
    ルブが開いたときガスを圧縮機に戻し、1サイクルを終
    える蓄冷型冷凍機において、上記可動部材の移動速度を
    上死点から下死点まであるいは下死点から上死点まで等
    速直線運動させるように、上記モータの回転速度が変化
    することを特徴とする蓄冷型冷凍機。
  7. 【請求項7】 モータの回転を往復運動に変換すること
    によりシリンダ内を往復運動する可動部材と、可動部材
    の移動により容積がかわる閉鎖室を有し、吸気バルブを
    開いたとき圧縮機から吐出されたガスを蓄冷器を介し閉
    鎖室に導いて膨張させ、再びこの蓄冷器を経て、排気バ
    ルブが開いたときガスを圧縮機に戻し、1サイクルを終
    える蓄冷型冷凍機において、上記可動部材が下死点から
    上死点まで移動する時間の方が上死点から下死点まで移
    動する時間より長くなるように、上記モータの回転速度
    が変化することを特徴とする蓄冷型冷凍機。
  8. 【請求項8】 モータの回転を往復運動に変換すること
    によりシリンダ内を往復運動する可動部材と、可動部材
    の移動により容積がかわる閉鎖室を有し、吸気バルブを
    開いたとき圧縮機から吐出されたガスを蓄冷器を介し閉
    鎖室に導いて膨張させ、再びこの蓄冷器を経て、排気バ
    ルブが開いたときガスを圧縮機に戻し、1サイクルを終
    える蓄冷型冷凍機において、上記シリンダ下端の伝熱部
    の温度を検出する温度センサーと、上記温度センサーで
    検出される上記伝熱部の温度レベルに応じて1サイクル
    中の上記モータの回転速度を変化させるコントローラと
    を備えたことを特徴とする蓄冷型冷凍機。
  9. 【請求項9】 モータの回転を往復運動に変換すること
    によりシリンダ内を往復運動する可動部材と、可動部材
    の移動により容積がかわる閉鎖室を有し、吸気バルブを
    開いたとき圧縮機から吐出されたガスを蓄冷器を介し閉
    鎖室に導いて膨張させ、再びこの蓄冷器を経て、排気バ
    ルブが開いたときガスを圧縮機に戻し、1サイクルを終
    える蓄冷型冷凍機において、上記シリンダー内の圧力を
    測定する圧力センサーと、シリンダ下端の伝熱部の温度
    を検出する温度センサーと、上記圧力センサーと上記温
    度センサーとの出力結果をもとに上記閉鎖室への流量を
    計算し、その流量が1サイクルで一定となる様、1サイ
    クル中の上記モータの回転速度を変化させるコントロー
    ラとを備えたことを特徴とする蓄冷型冷凍機。
JP4247512A 1992-09-17 1992-09-17 蓄冷型冷凍機 Expired - Fee Related JP2583721B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4247512A JP2583721B2 (ja) 1992-09-17 1992-09-17 蓄冷型冷凍機
US08/118,717 US5398512A (en) 1992-09-17 1993-09-10 Cold accumulation type refrigerating machine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4247512A JP2583721B2 (ja) 1992-09-17 1992-09-17 蓄冷型冷凍機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06101917A true JPH06101917A (ja) 1994-04-12
JP2583721B2 JP2583721B2 (ja) 1997-02-19

Family

ID=17164586

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4247512A Expired - Fee Related JP2583721B2 (ja) 1992-09-17 1992-09-17 蓄冷型冷凍機

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5398512A (ja)
JP (1) JP2583721B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998011394A1 (fr) * 1996-09-13 1998-03-19 Daikin Industries, Ltd. Refrigerateur cryogenique et procede de commande associe
JP2013083428A (ja) * 2011-09-28 2013-05-09 Sumitomo Heavy Ind Ltd 極低温冷凍装置
WO2014018041A1 (en) * 2012-07-26 2014-01-30 Sumitomo (Shi) Cryogenics Of America, Inc. Brayton cycle engine
JP2014035098A (ja) * 2012-08-07 2014-02-24 Sumitomo Heavy Ind Ltd 極低温冷凍機
US9534813B2 (en) 2011-09-26 2017-01-03 Sumitomo Heavy Industries, Ltd. Cryogenic refrigerator
US11137181B2 (en) 2015-06-03 2021-10-05 Sumitomo (Shi) Cryogenic Of America, Inc. Gas balanced engine with buffer
WO2022259921A1 (ja) * 2021-06-10 2022-12-15 住友重機械工業株式会社 極低温冷凍機および極低温冷凍機の運転方法

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2783112B2 (ja) * 1992-03-31 1998-08-06 三菱電機株式会社 極低温冷凍機
JPH10132404A (ja) * 1996-10-24 1998-05-22 Suzuki Shiyoukan:Kk パルス管冷凍機
US5722243A (en) * 1996-11-13 1998-03-03 Reeves; James H. Pulsed heat engine for cooling devices
US7249465B2 (en) * 2004-03-29 2007-07-31 Praxair Technology, Inc. Method for operating a cryocooler using temperature trending monitoring
US7024867B2 (en) * 2004-05-18 2006-04-11 Praxair Technology, Inc. Method for operating a cryocooler using on line contaminant monitoring
EP1733172A4 (en) * 2005-03-10 2009-03-04 Praxair Technology Inc LOW FREQUENCY PULSE EMITTER TUBE WITH OIL-FREE PILOT DEVICE
US7412835B2 (en) * 2005-06-27 2008-08-19 Legall Edwin L Apparatus and method for controlling a cryocooler by adjusting cooler gas flow oscillating frequency
JP2011521201A (ja) * 2008-05-21 2011-07-21 ブルックス オートメーション インコーポレイテッド リニア駆動を利用した極低温冷凍機
WO2009150576A1 (en) * 2008-06-10 2009-12-17 Koninklijke Philips Electronics N.V. Cryocooling system for mri providing reduced artifacts caused by vibrations
GB2496573B (en) * 2011-09-27 2016-08-31 Oxford Instr Nanotechnology Tools Ltd Apparatus and method for controlling a cryogenic cooling system
JP2013174411A (ja) * 2012-02-27 2013-09-05 Sumitomo Heavy Ind Ltd 極低温冷凍機
JP6284788B2 (ja) * 2014-03-10 2018-02-28 住友重機械工業株式会社 ディスプレーサ
EP3770529B1 (en) * 2018-03-23 2021-12-08 Sumitomo Heavy Industries, Ltd. Cryogenic refrigerator
JP7233955B2 (ja) 2019-02-19 2023-03-07 住友重機械工業株式会社 極低温冷凍機、極低温冷凍機診断装置および極低温冷凍機診断方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4397155A (en) * 1980-06-25 1983-08-09 National Research Development Corporation Stirling cycle machines
US4543793A (en) * 1983-08-31 1985-10-01 Helix Technology Corporation Electronic control of cryogenic refrigerators
GB8525817D0 (en) * 1985-10-19 1985-11-20 Lucas Ind Plc Refrigeration apparatus
US5018357A (en) * 1988-10-11 1991-05-28 Helix Technology Corporation Temperature control system for a cryogenic refrigeration
US5092130A (en) * 1988-11-09 1992-03-03 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Multi-stage cold accumulation type refrigerator and cooling device including the same
KR930002428B1 (ko) * 1988-12-16 1993-03-30 산요덴끼 가부시끼가이샤 히이트 펌프장치
US4879876A (en) * 1989-02-03 1989-11-14 Robertson Warren A Cryogenic refrigeration apparatus
JP2609327B2 (ja) * 1989-05-26 1997-05-14 三菱電機株式会社 冷凍機
US5032772A (en) * 1989-12-04 1991-07-16 Gully Wilfred J Motor driver circuit for resonant linear cooler

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998011394A1 (fr) * 1996-09-13 1998-03-19 Daikin Industries, Ltd. Refrigerateur cryogenique et procede de commande associe
US6038866A (en) * 1996-09-13 2000-03-21 Daikin Industries, Ltd. Cryogenic refrigerating machine and control method therefor
US9534813B2 (en) 2011-09-26 2017-01-03 Sumitomo Heavy Industries, Ltd. Cryogenic refrigerator
US9638441B2 (en) 2011-09-26 2017-05-02 Sumitomo Heavy Industries, Ltd. Cryogenic refrigerator
JP2013083428A (ja) * 2011-09-28 2013-05-09 Sumitomo Heavy Ind Ltd 極低温冷凍装置
WO2014018041A1 (en) * 2012-07-26 2014-01-30 Sumitomo (Shi) Cryogenics Of America, Inc. Brayton cycle engine
CN104662378A (zh) * 2012-07-26 2015-05-27 住友(Shi)美国低温研究有限公司 布雷顿循环发动机
CN104662378B (zh) * 2012-07-26 2016-11-23 住友(Shi)美国低温研究有限公司 布雷顿循环发动机
US10677498B2 (en) 2012-07-26 2020-06-09 Sumitomo (Shi) Cryogenics Of America, Inc. Brayton cycle engine with high displacement rate and low vibration
JP2014035098A (ja) * 2012-08-07 2014-02-24 Sumitomo Heavy Ind Ltd 極低温冷凍機
US11137181B2 (en) 2015-06-03 2021-10-05 Sumitomo (Shi) Cryogenic Of America, Inc. Gas balanced engine with buffer
WO2022259921A1 (ja) * 2021-06-10 2022-12-15 住友重機械工業株式会社 極低温冷凍機および極低温冷凍機の運転方法

Also Published As

Publication number Publication date
US5398512A (en) 1995-03-21
JP2583721B2 (ja) 1997-02-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH06101917A (ja) 蓄冷型冷凍機
US9829218B2 (en) Cryogenic refrigerator
US4078389A (en) Lost-motion refrigeration drive system
US20170067669A1 (en) Cryogenic refrigerator
JPH0781754B2 (ja) 冷凍機
US4305741A (en) Cryogenic apparatus
JPS6353469B2 (ja)
KR100412299B1 (ko) 가스 압축 팽창기
JP2567369B2 (ja) クライオポンプ
US4954053A (en) Free-piston compressor with gas spring control
JP2001330330A (ja) 圧力変動と位置変動の位相差を利用した蓄冷式冷凍機およびその制御方法
JP2567196B2 (ja) 極低温冷凍機の運転方法
JPH10132405A (ja) 蓄冷式冷凍機およびその運転方法
JPH1062025A (ja) ヴィルミエヒートポンプ
JPH01159473A (ja) フリーピストン型圧縮機
JPH10332215A (ja) 蓄冷型冷凍機
JPH0399162A (ja) 極低温冷凍機
JPH0370942A (ja) 極低温冷凍機
JPH0678857B2 (ja) 極低温冷凍機
JPH08313095A (ja) 蓄冷式冷凍機
JPH08313094A (ja) 蓄冷式冷凍機
WO2019230419A1 (ja) パルス管冷凍機
JP2005076894A (ja) 蓄冷型冷凍機
JPH0264276A (ja) フリーピストン型圧縮機
JP2000146339A (ja) ガス圧縮膨張機

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees