JPH10132405A - 蓄冷式冷凍機およびその運転方法 - Google Patents

蓄冷式冷凍機およびその運転方法

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JPH10132405A
JPH10132405A JP29200696A JP29200696A JPH10132405A JP H10132405 A JPH10132405 A JP H10132405A JP 29200696 A JP29200696 A JP 29200696A JP 29200696 A JP29200696 A JP 29200696A JP H10132405 A JPH10132405 A JP H10132405A
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JP
Japan
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pressure
helium gas
refrigerator
refrigerant
valve
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Application number
JP29200696A
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English (en)
Inventor
Yasumi Otani
安見 大谷
Hideo Hatakeyama
秀夫 畠山
Takashi Nakada
享司 仲田
Hideki Nakagome
秀樹 中込
Hajime Sakamoto
一 坂本
Takashi Sasaki
高士 佐々木
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】冷媒ガスであるへリウムガスの圧力条件を目的
の設計冷却温度に対して最適化でき、20K以下の冷却
に対して高い効率が得られ、高い冷凍能力が得られる蓄
冷式冷凍機およびその運転方法を提供する。 【解決手段】冷媒としてのへリウムガスを圧縮する圧縮
機41と、蓄冷器と膨張機とを備えた冷凍機ヘッド2
と、圧縮機41より吐出した高圧のヘリウムガスを冷凍
機ヘッド2に周期的に吸気させる吸気バルブ34と、冷
凍機ヘッド2内のヘリウムガスを圧縮機41の吸込み側
へ周期的に排気する排気バルブ35とを備えた蓄冷式冷
凍機において、設計冷却温度に対応させて冷凍機ヘッド
2の冷媒吸気圧力および冷媒排気圧力の少なくとも一方
を調整可能とする圧力調整手段42,43,44を備え
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、効率の向上を図れ
るようにした蓄冷式冷凍機およびその運転方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】周知のように、最近では断熱容器内に収
容されている超電導コイルを極低温冷凍機で直接的に冷
却する冷凍機直冷方式の超電導磁石装置が実用化されつ
つある。このような、冷凍機直冷方式の超電導磁石装置
では、小型でしかも十分に低い到達温度が得られるなど
の理由から、極低温冷凍機として蓄冷式冷凍機を用いて
いるものが多い。これは極低温域での磁気相転移に伴う
比熱の増大を利用した各種磁性蓄冷材の出現によるとこ
ろが大きい。
【0003】蓄冷式冷凍機、たとえばギフォード・マク
マホン冷凍サイクルを採用したGM冷凍機は、室温部に
おかれる圧縮機と、低温部におかれる膨張機と、この膨
張機と圧縮機との間をつなぐ蓄冷器との3つの要素で構
成される。すなわち、圧縮機で圧縮された冷媒ガスが吸
気バルブを介して蓄冷器に導かれ、ここで予冷された後
に膨張機で膨張仕事に相当した寒冷を発生し、再び蓄冷
器を通って次に吸気される冷媒ガスを冷却するために蓄
冷材を冷やしながら温度上昇し、室温に戻って圧縮機へ
と返される、この行程を1サイクルとして周期的に寒冷
を発生させている。このようなGM冷凍機は、取扱の簡
便さ等の理由から様々な分野で使用されている。
【0004】GM冷凍機はサイモン膨張と呼ばれる非可
逆膨張によって寒冷発生を行っており、その冷凍効率は
原理的に理想的なカルノー効率に比較して低い。この効
率の低下を極力抑えるためには原理的に圧縮比を小さく
する必要がある。一方、GM冷凍機の寒冷発生量は、理
想気体の場合、冷媒ガスの膨張仕事に等しく、膨張機で
の膨張容積Veと、吸気圧力と排気圧力との差圧ΔPと
の積Ve・ΔPとなる。したがって、寒冷発生量を増加
させるには差圧ΔPを大きくとる必要があり、同時に効
率、能力を共に向上させるには、高い封入圧力が必要と
なる。
【0005】このような理由から、従来の20Kレベル
以上の温度を対象にしたGM冷凍機では、吸気圧力を2
MPa,排気圧力を0.8MPa程度に設定して運転す
るのが一般的であり、差圧ΔPを大きくとるために排気
圧力を下げると効率が低下する傾向にあった。
【0006】ところで、最近では、先に述べたように極
低温下での比熱が十分に大きい磁性蓄冷材の開発によ
り、20K以下の冷却が蓄冷式冷凍機のみで可能となっ
た。20K以下を対象とした蓄冷式冷凍機では、冷媒と
して通常ヘリウムガスが用いられる。そして、20K以
下を対象とした従来の蓄冷式冷凍機では、20Kレベル
以上のものと同様の吸・排気圧力条件を採用しているも
のが多い。
【0007】しかしながら、20K以下を対象とし、冷
媒としてヘリウムガスを用い、吸気圧力を2MPa,排
気圧力を0.8MPa程度に設定して運転される従来の
蓄冷式冷凍機にあっては次のような問題があった。
【0008】すなわち、冷媒として用いられるへリウム
ガスは、20K以下において圧力が変化すると分子間力
のポテンシャルに影響を及ぼし、内部エネルギー、エン
タルピーの変化量を無視できなくなり、理想気体として
取り扱うことができなくなる。
【0009】一般に、膨張仕事Wに対する寒冷発生量T
・Δsの関係は、 W=T・Δs−ΔH …(1) で与えられる。ここで、Tは冷却温度、Δsは高圧から
低圧に膨張したときのエントロピー増加量、ΔHは高圧
から低圧に膨張したときのエンタルピー増加量を示す。
理想気体の場合、エンタルピーは圧力によらず温度のみ
の関数であるため、ΔHは0となり、理想的には膨張仕
事Wのすべてが寒冷発生に使われる。しかし、20K以
下では前述したへリウムガスの非理想性のために、ΔH
が0とはならない。特に、従来のGM冷凍機の圧力条件
である吸気圧力2MPa、排気圧力0.8MPaでは、
ΔHがマイナスとなり、膨張仕事Wのうちの80%程度
がエンタルピーを変化させるために使われ、残りの20
%のみが目的の寒冷発生に使われることになる。したが
って、従来の条件で20K以下の冷却を行わせたときに
は、へリウムガスの非理想性のために効率が著しく低下
する。
【0010】このように、従来の蓄冷式冷凍機にあって
は、特に20K以下の冷却において、へリウムガスの非
理想性に起因して冷媒であるヘリウムガスの膨張仕事の
すべてを寒冷発生に使用することができず、冷凍効率が
低く、これが原因して各種機器への応用が制限される問
題があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、従来の蓄
冷式冷凍機にあっては、20K以下の冷却において冷媒
であるへリウムガスの非理想性に起因して冷凍効率が低
くなるという問題があった。
【0012】そこで本発明は、冷媒ガスであるへリウム
ガスの圧力条件を目的の設計冷却温度に対して最適化で
き、20K以下の冷却に対して高い効率が得られ、高い
冷凍能力が得られる蓄冷式冷凍機およびその運転方法を
提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、冷媒としてのへリウムガスを圧縮する圧
縮機と、蓄冷器と膨張機とを備えた冷凍機ヘッドと、前
記圧縮機より吐出した高圧のヘリウムガスを前記冷凍機
ヘッドに周期的に吸気させる吸気バルブと、前記冷凍機
ヘッド内のヘリウムガスを前記圧縮機の吸込み側へ周期
的に排気する排気バルブとを備えた蓄冷式冷凍機におい
て、設計冷却温度に対応させて前記冷凍機ヘッドの冷媒
吸気圧力および冷媒排気圧力の少なくとも一方を調整可
能とする圧力調整手段を備えていることを特徴としてい
る。
【0014】なお、前記圧力調整手段は、前記設計冷却
温度が5K以下のときには、前記冷凍機へッドの冷媒排
気圧力が0.5MPa以下となるように調整されること
が好ましい。
【0015】また、前記圧力調整手段は、前記設計冷却
温度が5K以上のときには、その設計冷却温度において
ヘリウムガスのエンタルピーが極小値をとる圧力を境に
して両側に冷媒吸気圧力と冷媒排気圧力とが存在するよ
うに圧力調整されることが好ましい。
【0016】また、前記圧力調整手段は、前記設計冷却
温度が5K以上のときには、その設計冷却温度におい
て、冷媒吸気圧力下でのヘリウムガスのエンタルピーと
冷媒排気圧力下でのヘリウムガスのエンタルピーとがほ
ぼ等しくなるように冷媒吸気圧力と冷媒排気圧力とが調
整されることが好ましい。
【0017】また、前記吸気バルブの開いている時間に
比較して上記吸気バルブが閉じた直後から上記吸気バル
ブおよび前記排気バルブの両方が閉じている時間の方が
長く、かつ上記排気バルブの開いている時間に比較して
上記排気バルブが閉じた直後から上記排気バルブおよび
上記吸気バルブの両方が閉じている時間の方が長くなる
関係に各バルブを開閉制御するバルブ開閉制御手段を備
えていてもよい。
【0018】さらに、上記目的を達成するために、本発
明は、冷媒としてのへリウムガスを圧縮する圧縮機と、
蓄冷器と膨張機とを備えた冷凍機ヘッドと、前記圧縮機
より吐出した高圧のヘリウムガスを前記冷凍機ヘッドに
周期的に吸気させる吸気バルブと、前記冷凍機ヘッド内
のヘリウムガスを前記圧縮機の吸込み側へ周期的に排気
する排気バルブとを備えた蓄冷式冷凍機を運転するに当
り、ヘリウムガスの非理想性による冷凍効率の低下を低
減するために、設計冷却温度に対応させて前記冷凍機ヘ
ッドの冷媒吸気圧力および冷媒排気圧力の少なくとも一
方を調整設定して運転することを特徴としている。
【0019】本発明に係る蓄冷式冷凍機およびその運転
方法では、20K以下でのへリウムガスの非理想性によ
る冷凍効率の低下を低減でき、高効率、高能力化を実現
できる。
【0020】以下に、その理由を詳しく説明する。
【0021】たとえばGM冷凍機において、設計冷却温
度Tでの寒冷発生量Qnet は、冷媒ガスの膨張前後での
エントロピーの変化量Δsで表すと、 Qnet =T・Δs …(2) となる。また、この寒冷を発生させるために必要な膨張
仕事Lworkは、Δsと冷媒ガスの膨張前後でのエンタル
ピーの変化量ΔHとを用いて表わすと、 Lwork=T・Δs−ΔH …(3) となる。
【0022】理想気体においては、エンタルピーは温度
のみの関数で、圧力にはよらないことから、ΔHは0と
なり、膨張仕事がそのまま寒冷発生に使われる。しか
し、非理想性の影響が大きくなる20K以下のへリウム
ガスでは、ΔHは0とはならず、負の場合にはエンタル
ピー欠損となり、膨張仕事Lworkのうちの−ΔH分は寒
冷発生には寄与しない。
【0023】具体的には、設計冷却温度T=4K、吸気
圧力PH=2.0MPa一定とし、排気圧力PLを変化
させたとき、エンタルピー欠損ΔHと寒冷発生量T・Δ
sとは図7に示すように変化する。この図から4Kレベ
ルでは寒冷発生量以上のエンタルピー欠損が存在するこ
とが判る。したがって、膨張仕事量Lworkに対する寒冷
発生量Qnet の割合は図8に示すように変化する。ま
た、図9には差圧ΔPを1.8MPa一定とし、排気圧
力PLを変化させたときの膨張仕事に対する寒冷発生量
の割合が示され、図10には吸気圧力PH=2.6MP
a一定とし、排気圧力PLを変化させたときの膨張仕事
に対する寒冷発生量の割合が示されている。
【0024】なお、図7乃至図10に示した値は実在す
るヘリウムガスの物性値から計算したものである。計算
に際して、膨張容積等の条件は実際の蓄冷式冷凍機の諸
元を用いた。さらに、膨張仕事Ve・ΔPおよびエンタ
ルピー欠損ΔHは、1周期に亙って積分して得られた冷
凍サイクル当たりの値である。また、計算を簡単化する
ためにPV線図は長方形、すなわち膨張容積最大のとき
に吸気バルブが閉じ、次の瞬間に排気バルブが開いて膨
張し、膨張容積が最小(0)となったときに排気バルブ
が閉じ、次の瞬間に吸気バルブが開くという冷凍サイク
ルを模擬している。エンタルピー欠損の計算は、膨張機
内に流入出するヘリウムガスの質量流量dm(g/sec)と
そのときの単位重量当たりのヘリウムガスのエンタルピ
ーh(J/g) との積dm・hを1サイクルで周期積分して
得た。
【0025】従来の4Kレベルの蓄冷式冷凍機では、先
に説明したように、吸気圧力PH=2.0MPa、排気
圧力PL=0.8MPa付近で運転している。この条件
での膨張仕事Lworkに対する寒冷発生量Qnet の割合
は、17.3%程度と非常に低い。しかし、図8から判
るように、同じ吸気圧力PH=2.0MPaでも、排気
圧力PLをさらに低くすると、上記の割合が増加し、膨
張仕事に対する冷凍効率が向上している。たとえば、排
気圧力PL=0.23MPaにした場合、上記の割合は
22.3%程度となり、5%程度効率が向上する。しか
も、図7、図10から判るように、寒冷発生量の絶対値
も増加しており、グラフでは下に凸であることから単に
差圧ΔPの増加によるPV仕事量の増加以上の変化を示
している。このように、排気圧力PLを従来よりさらに
低くすることは、圧縮比を増大させることにつながり、
GM冷凍機を高効率で運転するための条件として通常い
われている「低圧縮比で差圧を大きくとる」とは逆であ
る。すなわち、4Kレベルの冷却では、冷媒であるヘリ
ウムガスの非理想性のために、高圧縮比(特に低圧側を
下げる)にした方が効率を向上させることができる。
【0026】図13には2段膨張式の蓄冷式冷凍機を用
い、吸気圧力PH=2.5MPa一定とし、排気圧力P
Lを変化させたときの4.2Kにおける冷凍能力の測定
結果が示されている。この図から判るように、従来のG
M冷凍機の排気圧力PLに近い0.7MPaでの冷凍能
力が0.89Wであるのに対して、排気圧力PLを0.
5MPa以下、たとえば0.3MPaに設定すると、約
1.5倍の1.31Wの冷凍能力が得られている。
【0027】なお、温度が5K以上の場合には、へリウ
ムガスのエンタルピーの圧力依存性の傾向が変わり、低
圧側になるほど減少していたエンタルピーがある圧力で
逆転し、逆に増加する。したがって、このエンタルピー
が逆転する圧力を境にして両側に、エンタルピーが同じ
で圧力の異なる2つの状態が存在する。この2状態間で
のΔHは0となる。したがって、この2つの圧力状態を
選んで膨張仕事をさせれば、ΔHを0にすることができ
る。このように吸気圧力PHと排気圧力PLとを設定す
ることによって、膨張仕事の100%すべてを寒冷発生
に使うことが可能となる。図11には設計冷却温度5
K、6K、7Kでの単位重量あたりのエンタルピーの圧
力依存性が示されている。図11から明らかなように、
蓄冷式冷凍機の運転圧力条件を、たとえば、 5Kでは、吸気圧力PH=2.5MPa 排気圧力PL=0.13MPa 6Kでは、吸気圧力PH=2.5MPa 排気圧力PL=0.37MPa 7Kでは、吸気圧力PH=2.5MPa 排気圧力PL=0.60MPa に設定すると、ΔH=0となり、膨張仕事の100%を
寒冷発生に使うことができる。上記条件では吸気圧力を
2.5MPaに揃えているが、それ以外の吸気圧力条件
でもΔH=0となる条件が存在することは図から明らか
である。
【0028】上記のように、ΔHを0にすることは、冷
凍効率を向上させること以外にも次のような効果を導
く。すなわち、たとえば1段冷却ステージの温度が40
Kの2段膨張式の蓄冷式冷凍機の場合、1段冷却ステー
ジでのへリウムガスは理想気体とみなせる温度領域にあ
ることから、エンタルピーの圧力依存性はない。高圧の
へリウムガスが2段蓄冷器を通り、蓄冷材で冷やされて
2段膨張機に流入するまでに蓄冷器と交換する熱量はm
・ΔHinである。なお、mはガスの質量流量、ΔHinは
2段膨張機に流入するヘリウムガスと1段膨張機内のヘ
リウムガスの単位質量当たりのエンタルピー差である。
また、逆に2段膨張機内で膨張し、低圧に下がったへリ
ウムガスが2段蓄冷器を通り、蓄冷材を冷やしながら温
度上昇し、1段膨張機内に至るまでに蓄冷器と交換する
熱量はm・ΔHout である。このとき、上記のように2
段膨張機内のへリウムガスの高圧、低圧時でのエンタル
ピー差ΔHが0であれば、 m・ΔHin=m・ΔHout となり、2段蓄冷器での熱交換量のバランスを向上させ
ることができる。
【0029】なお、上記ΔHが0でない場合には、 m・ΔHin≠m・ΔHout となり、熱交換のバランスがくずれ、蓄冷損失の増大を
招くか、あるいは過剰冷却による蓄冷効率の低下を招く
ことになる。
【0030】また、排気圧力PLを従来よりさらに低く
すると、特に5〜7Kの冷却では、図12に示されるへ
リウムガスのTS線図からも明らかなように、2MPa
レベルの高圧ヘリウムガスと0.3MPaレベルの低圧
のヘリウムガスとのエントロピー差が極端に大きいの
で、T・Δs、すなわち寒冷発生量Qnet の絶対量を大
幅に増加させることができ、冷凍能力を増大させること
ができる。
【0031】また、排気圧力PLを低くするために、吸
気バルブおよび排気バルブの開閉時間を制御することも
効果的である。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら発明の
実施形態を説明する。
【0033】図1には本発明の一実施形態に係る蓄冷式
冷凍機、ここには2段膨張式で設計冷却温度(第2段冷
却ステージ温度)が4KのGM冷凍機が示されている。
【0034】このGM冷凍機は、大部分が真空雰囲気1
中に配置される冷凍機ヘッド2と室温雰囲気3中に配置
されるガス制御系4とで構成されている。
【0035】冷凍機ヘッド2では、閉じられたシリンダ
11内に断熱材で形成されたディスプレーサ12が往復
動自在に収納されている。シリンダ11は、大径の第1
シリンダ14と、この第1シリンダ14に同軸接続され
た小径の第2シリンダ15とで構成されている。なお、
第1シリンダ14および第2シリンダ15は、通常、薄
いステンレス鋼板等で形成される。
【0036】第1および第2シリンダ14,15内に
は、第1段および第2段冷却ステージ16,17が設け
られている。すなわち、第1シリンダ14のヘッド壁部
分に圧縮された冷媒ガスを膨張させて寒冷を発生する第
1段冷却ステージ16が設けられ、また第2シリンダ1
5のヘッド壁部分に圧縮された冷媒ガスを膨張させて第
1段冷却ステージ16よりも低温の寒冷を発生する第2
段冷却ステージ17が設けられている。
【0037】ディスプレーサ12は、第1シリンダ14
内を往復動する第1ディスプレーサ18と、第2シリン
ダ15内を往復動する第2ディスプレーサ19とから構
成されている。第1ディスプレーサ18と第2ディスプ
レーサ19とは、連結機構によって軸方向に連結されて
いる。
【0038】第1ディスプレーサ18の内部には第1段
の蓄冷器を構成するための流体通路21が軸方向に形成
されており、この流体通路21にはたとえば銅で作られ
たメッシュ構造の蓄冷材22が収容されている。同様
に、第2ディスプレーサ19の内部には第2段の蓄冷器
を構成するための流体通路23が形成されており、この
流体通路23にはErIn3 等のような磁気相転移に伴
う異常磁気比熱等を利用した粒状の磁性蓄冷材からなる
蓄冷材24が収容されている。
【0039】第1ディスプレーサ18の外周面上部と第
1シリンダ14の内周面との間および第2ディスプレー
サ19の外周面と第2シリンダ15の内周面との間に
は、それぞれシール装置25,26が装着されている。
【0040】第1ディスプレーサ18の上端は、連結ロ
ッド31および図示しないクランク軸等を介して図示し
ないモータの回転軸に連結されている。したがって、モ
ータが回転すると、この回転に同期してディスプレーサ
12が図中上下方向に往復動する。この往復動によっ
て、第1のディスプレーサ18の図中下端と第1段冷却
ステージ16との間に第1段膨張室32が形成され、第
2のディスプレーサ19の図中下端と第2段冷却ステー
ジ17との間に第2段膨張室33が形成される。第1デ
ィスプレーサ18の上部に存在する空間は、吸気バブル
34および排気バルブ35を介してガス制御系4に接続
されている。ここで吸気バルブ34および排気バルブ3
5は、カム等の仲介のもとにディスプレーサ12の上下
方向往復動に連動して、具体的には第2段膨張室33の
容積変化に連動して図2に示すタイミングで開閉制御さ
れる。
【0041】ガス制御系4は、冷媒としてのヘリウムガ
スを圧縮する圧縮機41と、この圧縮機41から吐出し
た高圧のヘリウムガスを減圧して吸気バルブ34に供給
する減圧弁42と、排気バルブ35と圧縮機41の吸込
み口との間に設けられた流量調整弁43と、減圧弁42
の出口と流量調整弁43の入口との間に設けられて吸気
バルブ34の入口圧力(吸気圧力)が指定された値を越
えるのを抑制するリミット弁44と、吸気バルブ34の
入口圧力と排気バルブ35の出口圧力(排気圧力)とを
それぞれ測定する圧力計45、46とで構成されてい
る。そして、この例では、圧力計45,46を監視しな
がら、減圧弁42,流量調整弁43,リミット弁44を
調整し、吸気バルブ34を介して吸気圧力PHが2.5
MPaに、また排気バルブ35を介しての排気圧力PH
が0.3MPaとなるように設定されている。なお、図
中47は真空容器の壁を示している。
【0042】寒冷の発生は第1段冷却ステージ16およ
び第2段冷却ステージ17で行われる。第1段冷却ステ
ージ16は、熱負荷のない理想状態では30K程度まで
冷却される。また第2段冷却ステージ17は、蓄冷材2
4としてErIn3 を用いているので4K程度まで冷却
される。
【0043】圧縮機41を運転開始させるとともにモー
タを回転開始させる。モータが回転開始すると、ディス
プレーサ12が下死点(図中最上点)と上死点(図中最
下点)との間を往復動する。このため、第1段膨張室3
2および第2段膨張室33は、図2に第2段膨張室33
を代表して示すように1サイクルの間に容積が零から最
大値まで変化する。この例の場合、ディスプレーサ12
が上死点(第2段膨張室33の容積零、位相角0゜)に
至ると、吸気バルブ34が開き、2.5MPaのヘリウ
ムガスが冷凍機ヘッド2内に流入する。そして、ディス
プレーサ12の下死点側への移動に伴って位相角が88
゜の時点になると、吸気バルブ34が閉じる。このと
き、排気バルブ35は閉じた状態を維持しているので、
結局、この位相角88゜の時点から吸気バルブ34,排
気バルブ35が共に閉じた状態に制御される。
【0044】ディスプレーサ12は下死点側へと移動を
継続しているので、2.5MPaのヘリウムガスは第1
ディスプレーサ18に形成された流体通路21を通って
第1段膨張室32へ、また第2ディスプレーサ19に形
成された流体通路23を通って第2段膨張室33へと流
れる。この流れに伴って、2.5MPaのヘリウムガス
は、蓄冷材22,24によって冷却され、第1段膨張室
32に流れ込んだヘリウムガスは30K程度に、また第
2段膨張室33に流れ込んだ高圧ヘリウムガスは4K程
度に冷却される。
【0045】ここで、ディスプレーサ12が下死点(第
2段膨張室33の容積最大、位相角180゜)に達する
と、排気バルブ35が開く。このように排気バルブ35
が開くと、第1段膨張室32内および第2段膨張室33
内の圧力は急激に0.3MPaまで低下する。この圧力
低下でヘリウムガスが断熱膨張して寒冷を発生する。こ
の寒冷によって第1段冷却ステージ16が30K程度
に、第2段冷却ステージ17が4K程度に冷却される。
【0046】ディスプレーサ12が再び上死点へと移動
すると、これに伴って第1段膨張室32内および第2段
膨張室33内の容積が小さくなるので、低温のヘリウム
ガスが流体通路21,23内を通過し、この通過の際に
蓄冷材22,24を冷却する。温度の上昇したヘリウム
ガスは、排気バルブ35を介して圧縮機41へと排出さ
れる。
【0047】そして、位相角で268゜の位置が到来す
ると、排気バルブ35が閉じる。このとき、吸気バルブ
34は閉じた状態を維持しているので、結局、この位相
角268゜の時点から位相角0゜の時点まで吸気バルブ
34,排気バルブ35が共に閉じた状態に制御される。
【0048】上述したサイクルが繰り返されて冷凍運転
が実行される。
【0049】この例の場合には、従来のGM冷凍機の排
気圧力PLに比べて大幅に低い0.3MPaに設定して
いる。したがって、先に説明したように、20K以下で
のへリウムガスの非理想性による冷凍効率の低下を低減
でき、高効率、高能力化を図ることができる。
【0050】また、この例では吸気バルブ34が開いて
いる時間に比較して、吸気バルブ34が閉じた直後の吸
気バルブ34および排気バルブ35の閉じている時間の
方を長くし、また排気バルブ35が開いている時間に比
較して、排気バルブ35が閉じた直後の排気バルブ35
および吸気バルブ34の閉じている時間の方を長くして
いるので、作動ガスの単位流量当たりの寒冷発生量を増
加させることができる。
【0051】すなわち、このようなバルブの開閉制御を
行ったときの第2段膨張室33内でのPV線図は図3に
示すようになる。図中、右上および左下が欠けいるのは
両バルブ34,35が共に閉じている区間を表してい
る。
【0052】吸気時間を短くすると、吸気流量が減少
し、また排気時間を短くすると排気流量が減少する。こ
の結果、1サイクル当たりの流量が減り、寒冷発生量も
減少するが、単位流量当たりの寒冷発生量は図4に示す
ように逆に増加する。図4の横軸は、吸気バルブ34が
開いたときの位相角を0としたときの吸気バルブ34が
閉じる位相角を示している。同時に、排気バルブ35が
開いたときの位相角を0としたときの排気バルブ34が
閉じる位相角を示している。図4中の細線は1サイクル
当たりの流量Mで、バルブが閉じるタイミングを早める
ことで流量Mが減っていることが判る。また、図中太線
は1サイクル当たりの寒冷発生量Qを流量Mで割ったも
のである。これから判るように、流量Mが減少している
効果の方が寒冷発生量Qの減少に比較して大きいので、
単位流量当たりの寒冷発生量は増加している。
【0053】バルブ開閉タイミングを上述のように設定
することによって、特に膨張容積が圧縮機の流量に比較
して大きい高出力冷凍機において冷凍効率を向上させる
ことができる。
【0054】なお、冷凍効率は使用する蓄冷材の比熱特
性やヘリウムガスの比熱特性によっても左右される。図
5にはヘリウムガスの圧力をパラメータとして体積比熱
と温度との関係が示されている。また、この図には参考
例として蓄冷材であるEr3Niの比熱特性も示してあ
る。この図から判るように、ヘリウムガスの比熱は圧力
と温度とによって大きく変わる。たとえば、上述した例
において排気圧力PLとして採用している0.3MPa
では、6K近辺にピークがあり、体積比熱が2を越えて
いる。したがって、設計冷却温度Tが決まり、排気圧力
PLが決まると、その圧力および温度におけるヘリウム
ガスの体積比熱より望ましくは大きい体積比熱を有した
蓄冷材を用いる必要がある。先の例では、設計冷却温度
T=4K、排気圧力PL=0.3MPaである。この条
件におけるヘリウムガスの体積比熱は図5から判るよう
に0.5である。一方、先の例では第2段蓄冷器の蓄冷
材24としてErIn3 を用いている。ErIn3 の4
Kにおける体積比熱は図6に示すように、0.8程度で
ある。したがって、先の例では好ましい蓄冷材を用いて
いることになる。
【0055】勿論、第2段蓄冷器の蓄冷材24としては
ErIn3 に代えてHoIn3 を用いることもできる。
HoIn3 は体積比熱のピークがErIn3 よりも僅か
に高い5Kと6Kとの間に存在し、排気圧力PL=0.
3MPaのヘリウムガスの比熱のピークと同等かやや高
いのでより望ましいまた、上述した例は、設計冷却温度
Tが4Kの場合であるが、先に説明したように、設計冷
却温度が5K以上のときには、その設計冷却温度におい
てヘリウムガスのエンタルピーが極小値をとる圧力を境
にして両側に冷媒吸気圧力と冷媒排気圧力とが存在する
ように圧力調整することが好ましく、特にその設計冷却
温度において、冷媒吸気圧力下でのヘリウムガスのエン
タルピーと冷媒排気圧力下でのヘリウムガスのエンタル
ピーとがほぼ等しくなるように冷媒吸気圧力と冷媒排気
圧力とを設定することが好ましい。
【0056】また、上述した例では、減圧弁や流量調整
弁を組合わせて吸気圧力と排気圧力とを所望に設定して
いるが、圧縮機の速度制御も圧力調整の有力な手段であ
る。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
20K以下でのへリウムガスの非理想性による冷凍効率
の低下を低減でき、高効率化、高能力化を実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る蓄冷式冷凍機の概略
構成図
【図2】同冷凍機における吸気バルブと排気バルブとの
開閉タイミングを示すタイムチャート
【図3】同冷凍機のおける第2段膨張室のPV線図
【図4】吸気バルブと排気バルブとの開閉タイミングを
変化させたときの単位流量当たりの寒冷発生量の変化を
示す図
【図5】ヘリウムガスの比熱特性を示す図
【図6】各種蓄冷材の比熱特性を示す図
【図7】寒冷発生量およびエンタルピー欠損と排気圧力
との関係を示す図
【図8】膨張仕事に対する寒冷発生量の割合と排気圧力
との関係を示す図
【図9】膨張仕事に対する寒冷発生量の割合と排気圧力
との関係を示す図
【図10】膨張仕事に対する寒冷発生量の割合と排気圧
力との関係を示す図
【図11】ヘリウムガスの圧力とエンタルピーとの関係
を示す図
【図12】ヘリウムガスのTS線図
【図13】排気圧力と冷凍能力と実測例を示す図
【符号の説明】
2…冷凍機ヘッド 4…ガス制御系 11…シリンダ 12…ディスプレーサ 16…第1段冷却ステージ 17…第2段冷却ステージ 21…第1段蓄冷器を構成する流体通路 22,24…蓄冷材 23…第2段蓄冷器を構成する流体通路 34…吸気バルブ 35…排気バルブ 41…圧縮機 42…圧力調整手段としての減圧弁 43…圧力調整手段としての流量調整弁 44…圧力調整手段としてのリミット弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中込 秀樹 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 坂本 一 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 佐々木 高士 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷媒としてのへリウムガスを圧縮する圧縮
    機と、蓄冷器と膨張機とを備えた冷凍機ヘッドと、前記
    圧縮機より吐出した高圧のヘリウムガスを前記冷凍機ヘ
    ッドに周期的に吸気させる吸気バルブと、前記冷凍機ヘ
    ッド内のヘリウムガスを前記圧縮機の吸込み側へ周期的
    に排気する排気バルブとを備えた蓄冷式冷凍機におい
    て、 設計冷却温度に対応させて前記冷凍機ヘッドの冷媒吸気
    圧力および冷媒排気圧力の少なくとも一方を調整可能と
    する圧力調整手段を備えていることを特徴とする蓄冷式
    冷凍機。
  2. 【請求項2】前記圧力調整手段は、前記設計冷却温度が
    5K以下のときには、前記冷凍機へッドの冷媒排気圧力
    が0.5MPa以下となるように調整されることを特徴
    とする請求項1に記載の蓄冷式冷凍機。
  3. 【請求項3】前記圧力調整手段は、前記設計冷却温度が
    5K以上のときには、その設計冷却温度においてヘリウ
    ムガスのエンタルピーが極小値をとる圧力を境にして両
    側に冷媒吸気圧力と冷媒排気圧力とが存在するように圧
    力調整されることを特徴とする請求項1に記載の蓄冷式
    冷凍機。
  4. 【請求項4】前記圧力調整手段は、前記設計冷却温度が
    5K以上のときには、その設計冷却温度において、冷媒
    吸気圧力下でのヘリウムガスのエンタルピーと冷媒排気
    圧力下でのヘリウムガスのエンタルピーとがほぼ等しく
    なるように冷媒吸気圧力と冷媒排気圧力とが調整される
    ことを特徴とする請求項1に記載の蓄冷式冷凍機。
  5. 【請求項5】前記吸気バルブの開いている時間に比較し
    て上記吸気バルブが閉じた直後から上記吸気バルブおよ
    び前記排気バルブの両方が閉じている時間の方が長く、
    かつ上記排気バルブの開いている時間に比較して上記排
    気バルブが閉じた直後から上記排気バルブおよび上記吸
    気バルブの両方が閉じている時間の方が長くなる関係に
    各バルブを開閉制御するバルブ開閉制御手段を備えてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の蓄冷式冷凍機。
  6. 【請求項6】冷媒としてのへリウムガスを圧縮する圧縮
    機と、蓄冷器と膨張機とを備えた冷凍機ヘッドと、前記
    圧縮機より吐出した高圧のヘリウムガスを前記冷凍機ヘ
    ッドに周期的に吸気させる吸気バルブと、前記冷凍機ヘ
    ッド内のヘリウムガスを前記圧縮機の吸込み側へ周期的
    に排気する排気バルブとを備えた蓄冷式冷凍機におい
    て、 前記吸気バルブの開いている時間に比較して上記吸気バ
    ルブが閉じた直後から上記吸気バルブおよび前記排気バ
    ルブの両方が閉じている時間の方が長く、かつ上記排気
    バルブの開いている時間に比較して上記排気バルブが閉
    じた直後から上記排気バルブおよび上記吸気バルブの両
    方が閉じている時間の方が長くなる関係に各バルブを開
    閉制御するバルブ開閉制御手段を備えていることを特徴
    とする蓄冷式冷凍機。
  7. 【請求項7】冷媒としてのへリウムガスを圧縮する圧縮
    機と、蓄冷器と膨張機とを備えた冷凍機ヘッドと、前記
    圧縮機より吐出した高圧のヘリウムガスを前記冷凍機ヘ
    ッドに周期的に吸気させる吸気バルブと、前記冷凍機ヘ
    ッド内のヘリウムガスを前記圧縮機の吸込み側へ周期的
    に排気する排気バルブとを備えた蓄冷式冷凍機を運転す
    るに当り、 ヘリウムガスの非理想性による冷凍効率の低下を低減す
    るために、設計冷却温度に対応させて前記冷凍機ヘッド
    の冷媒吸気圧力および冷媒排気圧力の少なくとも一方を
    調整設定して運転することを特徴とする蓄冷式冷凍機の
    運転方法。
  8. 【請求項8】冷媒としてのへリウムガスを圧縮する圧縮
    機と、蓄冷器と膨張機とを備えた冷凍機ヘッドと、前記
    圧縮機より吐出した高圧のヘリウムガスを前記冷凍機ヘ
    ッドに周期的に吸気させる吸気バルブと、前記冷凍機ヘ
    ッド内のヘリウムガスを前記圧縮機の吸込み側へ周期的
    に排気する排気バルブとを備えた蓄冷式冷凍機を運転す
    るに当り、 前記吸気バルブの開いている時間に比較して上記吸気バ
    ルブが閉じた直後から上記吸気バルブおよび前記排気バ
    ルブの両方が閉じている時間の方が長く、かつ上記排気
    バルブの開いている時間に比較して上記排気バルブが閉
    じた直後から上記排気バルブおよび上記吸気バルブの両
    方が閉じている時間の方が長くなる関係に各バルブを開
    閉制御して運転することを特徴とする蓄冷式冷凍機の運
    転方法。
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