JPH06101694A - 可動翼ポンプ羽根車 - Google Patents
可動翼ポンプ羽根車Info
- Publication number
- JPH06101694A JPH06101694A JP19372992A JP19372992A JPH06101694A JP H06101694 A JPH06101694 A JP H06101694A JP 19372992 A JP19372992 A JP 19372992A JP 19372992 A JP19372992 A JP 19372992A JP H06101694 A JPH06101694 A JP H06101694A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- blade
- impeller
- pump
- movable
- movable blade
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】可動翼羽根車付ポンプの小翼角時の締切り全揚
程の向上を図る。 【構成】可動翼5の回動中心を、羽根車1の子午面のハ
ブ側翼の全長の1/2より後縁側(外径側)に設置す
る。 【効果】小翼角時のポンプ締切全揚程が高くなり、Q−
H曲線の勾配が大きくなり、流量制御運転が容易とな
る。
程の向上を図る。 【構成】可動翼5の回動中心を、羽根車1の子午面のハ
ブ側翼の全長の1/2より後縁側(外径側)に設置す
る。 【効果】小翼角時のポンプ締切全揚程が高くなり、Q−
H曲線の勾配が大きくなり、流量制御運転が容易とな
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、都市の排水ポンプや火
力発電所の循環水ポンプに関する。
力発電所の循環水ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の可動翼排水ポンプ羽根車の例を図
4及び図6に示す。可動翼の回動中心は、ハブ側羽根の
全長の1/2の位置(図4)あるいはそれより前縁寄り
の位置(図6)に設けられている。なお、この種の可動
翼羽根車の構造を示す公知例としてターボ機械協会編:
ターボポンプ、平成3年1月 日本工業出版株式会社
p.121がある。
4及び図6に示す。可動翼の回動中心は、ハブ側羽根の
全長の1/2の位置(図4)あるいはそれより前縁寄り
の位置(図6)に設けられている。なお、この種の可動
翼羽根車の構造を示す公知例としてターボ機械協会編:
ターボポンプ、平成3年1月 日本工業出版株式会社
p.121がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図4に示すようなポン
プにおいて、可動翼羽根車の翼角を変えたとき、ポンプ
のQ−H特性は図8に示すようになる。すなわち、翼角
が設計翼角θより小さなθ′となると締切全揚程は低下
し、全揚程=0となる吐出量も低下する。そのときQ−
H曲線の勾配は設計翼角の場合と同等かそれより若干大
きくなる。
プにおいて、可動翼羽根車の翼角を変えたとき、ポンプ
のQ−H特性は図8に示すようになる。すなわち、翼角
が設計翼角θより小さなθ′となると締切全揚程は低下
し、全揚程=0となる吐出量も低下する。そのときQ−
H曲線の勾配は設計翼角の場合と同等かそれより若干大
きくなる。
【0004】一方、排水ポンプでは吐出水位は余り変わ
らず吸込水位が変化する。そのためポンプの全揚程が大
幅に変化する。従って、流量可変の排水ポンプとして理
想的なQ−H特性は、図7に実線で示すように翼角θが
変わっても締切全揚程は変わらずQ−H特性の勾配のみ
変化するものである。すなわち、全揚程が変化しても吐
出量の変化は小さく、ポンプの流量制御は容易となる。
らず吸込水位が変化する。そのためポンプの全揚程が大
幅に変化する。従って、流量可変の排水ポンプとして理
想的なQ−H特性は、図7に実線で示すように翼角θが
変わっても締切全揚程は変わらずQ−H特性の勾配のみ
変化するものである。すなわち、全揚程が変化しても吐
出量の変化は小さく、ポンプの流量制御は容易となる。
【0005】図8と図7を比較するとき顕著な相違点
は、締切全揚程が従来のポンプでは翼角の減少により大
幅に低下することである。そのため一定翼角でカバーで
きるQ−Hの領域が狭く流量制御が容易でないという問
題があった。
は、締切全揚程が従来のポンプでは翼角の減少により大
幅に低下することである。そのため一定翼角でカバーで
きるQ−Hの領域が狭く流量制御が容易でないという問
題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】可動翼羽根車の翼のハブ
側翼の子午面における回動中心を翼全長の1/2の点よ
り後縁側に設定し締切全揚程を上げるようにする。
側翼の子午面における回動中心を翼全長の1/2の点よ
り後縁側に設定し締切全揚程を上げるようにする。
【0007】
【作用】ポンプの締切全揚程は羽根車外径の2乗に比例
する。従って、ポンプの締切全揚程を上げるには羽根車
の外径を大きくする必要がある。可動翼羽根車のハブ側
翼の回動中心を翼全長の1/2の点より後縁側に設定す
ると、翼角が小さくなったとき羽根車外径は、翼の回動
中心を翼全長の1/2に設けた場合より大きくなる。そ
の結果、前者の羽根車を適用したポンプの締切全揚程は
後者より大きくなる。
する。従って、ポンプの締切全揚程を上げるには羽根車
の外径を大きくする必要がある。可動翼羽根車のハブ側
翼の回動中心を翼全長の1/2の点より後縁側に設定す
ると、翼角が小さくなったとき羽根車外径は、翼の回動
中心を翼全長の1/2に設けた場合より大きくなる。そ
の結果、前者の羽根車を適用したポンプの締切全揚程は
後者より大きくなる。
【0008】
【実施例】本発明をボリュート形可動翼斜流排水ポンプ
に適用した実施例を図1に示す。ポンプは、可動翼羽根
車1,ボリュートケーシング2,駆動軸3などから構成
されている。吸込槽から導かれた水は吸込ケーシング4
に流入し、羽根車2でエネルギが与えられ、ボリュート
ケーシング2を経て吐出口6から排出される。可動翼羽
根車1を拡大した図を図2に示す。可動翼5のステムは
羽根車ハブ面1aに埋め込まれ可動機構8により翼軸5
aの回りに回動できるようになっている。羽根車ハブ面
1a及びシュラウド側ケーシング内面7は球面となって
おり、可動翼5の翼角が変化しても翼5とハブ側5b及
びシュラウド側ケーシング7とは一定隙間が保持され
る。可動翼5の子午面(図2に示される羽根車流路面)
における回転中心Pは、ハブ側の翼5bの全長Lh の前
縁5cから55〜70%の位置に設定されている。すな
わち、Lp=(0.55〜0.7)Lhである。図3に羽根車
翼5を図2のA方向(翼の軸方向)から見た側面図を示
す。ハブ側翼5bの翼取付け角θで翼角を定義する。
に適用した実施例を図1に示す。ポンプは、可動翼羽根
車1,ボリュートケーシング2,駆動軸3などから構成
されている。吸込槽から導かれた水は吸込ケーシング4
に流入し、羽根車2でエネルギが与えられ、ボリュート
ケーシング2を経て吐出口6から排出される。可動翼羽
根車1を拡大した図を図2に示す。可動翼5のステムは
羽根車ハブ面1aに埋め込まれ可動機構8により翼軸5
aの回りに回動できるようになっている。羽根車ハブ面
1a及びシュラウド側ケーシング内面7は球面となって
おり、可動翼5の翼角が変化しても翼5とハブ側5b及
びシュラウド側ケーシング7とは一定隙間が保持され
る。可動翼5の子午面(図2に示される羽根車流路面)
における回転中心Pは、ハブ側の翼5bの全長Lh の前
縁5cから55〜70%の位置に設定されている。すな
わち、Lp=(0.55〜0.7)Lhである。図3に羽根車
翼5を図2のA方向(翼の軸方向)から見た側面図を示
す。ハブ側翼5bの翼取付け角θで翼角を定義する。
【0009】一方、従来の可動翼の断面図及び側面図を
図4及び図5にそれれぞれ示す。可動翼の回動中心Pは
翼の軸方向の距離Lh の1/2の位置にある。すなわ
ち、Lp =0.5Lhである。
図4及び図5にそれれぞれ示す。可動翼の回動中心Pは
翼の軸方向の距離Lh の1/2の位置にある。すなわ
ち、Lp =0.5Lhである。
【0010】このような構成の両ポンプにおいて、翼角
θが小さなθ′となると、設計翼角時の前縁から翼5の
出口までの子午面距離Lh′は、Lp>Lpcのため、図3
(本発明)の方が図5(従来羽根車)より大きくなる。
従って、羽根車の外径D2 は、従来の羽根車より大きく
なる。締切全揚程は羽根車外径D2 の二乗に比例するか
ら、本実施例のポンプの方が従来のポンプより締切全揚
程は高くなる。特に、小翼角時にその差は大きくなる。
その結果、本実施例の可動翼羽根車を持つポンプのQ−
H特性は図7の破線に示す特性となる。よって、図8に
示す従来ポンプより優れた排水ポンプとして理想的なQ
−H特性に近づく。
θが小さなθ′となると、設計翼角時の前縁から翼5の
出口までの子午面距離Lh′は、Lp>Lpcのため、図3
(本発明)の方が図5(従来羽根車)より大きくなる。
従って、羽根車の外径D2 は、従来の羽根車より大きく
なる。締切全揚程は羽根車外径D2 の二乗に比例するか
ら、本実施例のポンプの方が従来のポンプより締切全揚
程は高くなる。特に、小翼角時にその差は大きくなる。
その結果、本実施例の可動翼羽根車を持つポンプのQ−
H特性は図7の破線に示す特性となる。よって、図8に
示す従来ポンプより優れた排水ポンプとして理想的なQ
−H特性に近づく。
【0011】
【発明の効果】本発明によれば、可動翼羽根車の翼角を
小さくしたとき、締切全揚程の低下を小さくすることが
でき、一定翼角でカバーできるQ−Hの領域が広くな
り、流量制御が容易となる。
小さくしたとき、締切全揚程の低下を小さくすることが
でき、一定翼角でカバーできるQ−Hの領域が広くな
り、流量制御が容易となる。
【図1】本発明の可動翼斜流ポンプの実施例を示す縦断
面図。
面図。
【図2】図1の可動翼羽根車部の詳細を示す縦断面図。
【図3】可動翼を翼軸の方向に見た翼の側面図。
【図4】従来の可動翼羽根車を示す縦断面図。
【図5】図4の可動翼を翼軸の方向に見た翼の側面図。
【図6】従来の他の可動翼羽根車を示す縦断面図。
【図7】理想的な可動翼斜流ポンプのQ−H特性図。
【図8】従来の可動翼斜流ポンプのQ−H特性図。
【符号の説明】 1…可動翼羽根車、2…ボリュートケーシング、3…駆
動軸、4…吸込ケーシング、5…可動翼、6…吐出口、
7…シュラウド側ケーシング内面、8…可動機構。
動軸、4…吸込ケーシング、5…可動翼、6…吐出口、
7…シュラウド側ケーシング内面、8…可動機構。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉川 慶彦 茨城県土浦市神立町603番地 株式会社日 立製作所土浦工場内
Claims (1)
- 【請求項1】可動翼ポンプ羽根車において、可動翼の回
動中心を子午面のハブ側翼全長の1/2の位置より後縁
側に設けたことを特徴とする可動翼ポンプ羽根車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19372992A JPH06101694A (ja) | 1992-07-21 | 1992-07-21 | 可動翼ポンプ羽根車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19372992A JPH06101694A (ja) | 1992-07-21 | 1992-07-21 | 可動翼ポンプ羽根車 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06101694A true JPH06101694A (ja) | 1994-04-12 |
Family
ID=16312840
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19372992A Pending JPH06101694A (ja) | 1992-07-21 | 1992-07-21 | 可動翼ポンプ羽根車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06101694A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008544159A (ja) * | 2005-07-08 | 2008-12-04 | アロイス・ヴォベン | 水力発電設備用のタービン |
-
1992
- 1992-07-21 JP JP19372992A patent/JPH06101694A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008544159A (ja) * | 2005-07-08 | 2008-12-04 | アロイス・ヴォベン | 水力発電設備用のタービン |
JP2011102592A (ja) * | 2005-07-08 | 2011-05-26 | Wobben Aloys | 水力発電設備用のタービン |
US8294291B2 (en) | 2005-07-08 | 2012-10-23 | Aloys Wobben | Turbine for a hydroelectric power station |
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