JPH06101336A - 合成樹脂製段ボール状中空堰板 - Google Patents

合成樹脂製段ボール状中空堰板

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JPH06101336A
JPH06101336A JP27523792A JP27523792A JPH06101336A JP H06101336 A JPH06101336 A JP H06101336A JP 27523792 A JP27523792 A JP 27523792A JP 27523792 A JP27523792 A JP 27523792A JP H06101336 A JPH06101336 A JP H06101336A
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synthetic resin
shaped
reinforcing strips
piece
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博 室井
Hitoshi Iida
仁 飯田
Shinnosuke Aiba
新之輔 相場
Yukimasa Ogiwara
行正 荻原
Yasuo Okawa
安雄 大川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単に小口塞ぎができ、この部分の補強も同
時になすことができ、また、脱型も容易なものとなる。 【構成】 合成樹脂製の型枠用堰板であって、表裏両面
を構成する対向する2面板1a,1b間を一方向に並列
する複数の補強条1cで連結し、該補強条1c間に中空
部2を設けてなる合成樹脂製段ボール状中空堰板1にお
いて、中空部2が開口する小口3a,3bの端面に断面
コ字形のチャンネル状の閉塞材4を嵌合した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建設分野における鉄筋
コンクリート構造物を塑造するための合成樹脂製段ボー
ル状中空堰板で、特に小口塞ぎに工夫を凝らした中空堰
板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、型枠用堰板は一般に合板ベニアが
用いられている。そして、この合板ベニアは大寸法の場
合はかなりの重量となり、人力で扱うことが困難であ
る。かかる合板ベニアによる型枠の他にスチール製やア
ルミ製の金属製型枠も存在するが、これは合板ベニアよ
りも重量があり、より一層人力で扱うことが困難であ
る。
【0003】そこで、出願人は、軽量でしかも強度があ
り、かつ加工や組立も簡単なコンクリート構造物の型枠
用堰板を発明し、これを特願平3-104277号として出願し
た。これは、図6に示すように、表裏両面を構成する対
向する2面板1a,1b間を一方向に並列する複数の補
強条1cで連結し、該補強条1c間に中空部2を設けて
なる合成樹脂製段ボール状中空堰板1である。
【0004】該中空堰板1は、ポリプロピレン、ポリカ
ーボネイト、塩化ビニール等の高分子化合物を材質と
し、ブロー成形もしくは押し出し成形で得られる。ちな
みにこの中空堰板1を形成する合成樹脂製シートの肉厚
は1.5 mm程度が適当である。さらに、前記高分子化合物
を透光性を有するものとすれば、合成樹脂製シートによ
るこの中空堰板1も透明度があるものとすることができ
る。また、強度を増す目的で、ガラス繊維、珪酸カルシ
ウム等を混入してもよい。
【0005】このようにして、前記合成樹脂製段ボール
状中空堰板1は合板ベニアの堰板に比べて、堰板表面は
平滑でコンクリートとの剥離性がよく、塑造コンクリー
ト表面の平滑性を向上させ、同時に堰板の転用回数を高
める。
【0006】前記合成樹脂製段ボール状中空堰板1は、
従来の合板ベニアの堰板と同様に、切断して所望寸法の
ものを得るが、その端部には中空部2が補強条1cと平
行するように開口する小口3aと、補強条1cに対して
直交する方向に開口する小口3bとが開口する。これら
小口3aや3bはコンクートの侵入を防止するため、閉
塞する必要があり、前記特願平3-104277号では、中空部
2に嵌合する突起を有する小口補強材を嵌着して閉塞す
る場合や、平板あるいはテープからなる閉塞材を固着し
て閉塞する場合が示してある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記嵌合する
突起を有する小口補強材による小口塞ぎの方法では、補
強条1cに対して直交する方向に開口するものとして多
数の開口が並列する小口3bに対しては有効であるが、
補強条1cと平行するように開口する小口3aを閉塞す
ることができない。
【0008】また、平板あるいはテープからなる閉塞材
を固着して閉塞する小口塞ぎの方法では、この閉塞材の
固着が面倒で、手数のかかるものである。
【0009】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、簡単に小口塞ぎができ、この部分の補強も同時にな
すことができ、また、脱型も容易な合成樹脂製段ボール
状中空堰板を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、合成樹脂製の型枠用堰板であって、表裏両面
を構成する対向する2面板間を一方向に並列する複数の
補強条で連結し、該補強条間に中空部を設けてなる合成
樹脂製段ボール状中空堰板において、中空部が開口する
小口端面に断面コ字形のチャンネル状の閉塞材を嵌合し
たこと、さらに、この閉塞材同士を当接する場合に、水
平片とこの水平片の中央に直交するように結合する垂直
片とからなる断面T字形の脱型用ピースをその垂直片を
間に挟んでセットし、閉塞材間から突出する該垂直片の
先端部にはフック係合穴を設けたこと、もしくは、チャ
ンネル状の閉塞材は、中空堰板の中空部が補強条と平行
するように開口する小口端面では左右端開放のものであ
り、補強条に対して直交する方向に開口する小口端面で
は左右端閉塞のものであることを要旨とするものであ
る。
【0011】
【作用】請求項1および請求項3記載の本発明によれ
ば、合成樹脂製段ボール状中空堰板1の端部に形成され
る小口は、中空部2が補強条1cと平行するように開口
する連続する小口3aと、補強条1cに対して直交する
方向に開口する補強条1cで分断した並列する小口3b
との2種類があるが、そのいずれも中空堰板1の端部に
チャンネル状の閉塞材を嵌合させることにより、簡単に
閉塞でき、しかもこの閉塞材が補強材として中空堰板1
の周囲を枠取ることにより堰板全体の強度も向上させる
ことができる。
【0012】請求項2項記載の本発明によれば、前記作
用に加えて、脱型用ピースを介在させることにより、こ
の脱型用ピースにフックを係合させてこれを引っ張れ
ば、簡単に衝合する中空堰板1同士を起こすことがで
き、脱型ができる。
【0013】
【実施例】以下、図面について本発明の実施例を詳細に
説明する。図1は本発明の合成樹脂製段ボール状中空堰
板の1実施例を示す斜視図で、図中1は中空堰板であ
る。
【0014】この中空堰板1は前記図6の従来例で説明
したように、表裏両面を構成する対向する2面板1a,
1b間を一方向に並列する複数の補強条1cで連結し、
該補強条1c間に中空部2を設けてなる合成樹脂製段ボ
ール状のものである。
【0015】該中空堰板1の端部には、前記中空部2が
補強条1cと平行するように開口する連続する小口3a
と、補強条1cに対して直交する方向に開口する補強条
1cで分断した並列する小口3bとの2種類が生じる
が、本発明はこれら小口3a,3bの端面に断面コ字形
のチャンネル状の閉塞材4を嵌合した。
【0016】この断面コ字形のチャンネル状の閉塞材4
は例えば、合成樹脂やアルミニウム合金の押出し形材な
どによるものが好適であり、その内部に面板1a,1b
の端が入り込むことにより、小口3a,3bを閉塞する
ものである。
【0017】そして、このチャンネル状の閉塞材4は、
小口3aを閉塞するものとしては図2に示すように左右
端開放のものであり、小口3bを閉塞するものとしては
図3に示すように左右端が閉塞板4aで閉じたものとす
る。また、これら2種のチャンネル状の閉塞材4を中空
堰板1の左右、前後端部に嵌めるに際し、閉塞板4aが
あるチャンネル状の閉塞材4を優先し、左右端開放のチ
ャンネル状の閉塞材4は中空堰板1の角部においてその
分だけ、端が短いものとする。
【0018】また、他の実施例として、チャンネル状の
閉塞材4を端に嵌合した中空堰板1を並べて型枠として
組む場合に相互の間に金属製もしくは合成樹脂製の脱型
用ピース5を介在させることもできる。
【0019】この脱型用ピース5は図5に示すように、
水平片5aとこの水平片5aの中央に直交するように結
合する垂直片5bとからなる断面T字形のピースで、垂
直片5bの長さは中空堰板1の面板1a,1b間よりも
長いものとし、該垂直片5bの先端部にはフック係合穴
6を形成した。
【0020】かかる脱型用ピース5は図4に示すよう
に、中空堰板1をチャンネル状の閉塞材4同士を当接す
るように組立てる場合に、垂直片5bを間に挟んでセッ
トする。このようにすれば、水平片5aが閉塞材4相互
の外側に跨がるように当てられ、その反対側で閉塞材4
間から突出する該垂直片5bの先端部にはフック係合穴
6が顕出する。
【0021】従って、フック係合穴6にフック7を引っ
掛け、これを引けば簡単に衝合する中空堰板1同士を起
こすことができ、脱型ができる。
【0022】
【発明の効果】以上述べたように本発明の合成樹脂製段
ボール状中空堰板は、合成樹脂製の型枠用堰板であっ
て、表裏両面を構成する対向する2面板間を一方向に並
列する複数の補強条で連結し、該補強条間に中空部を設
けてなる合成樹脂製段ボール状中空堰板において、簡単
に小口塞ぎができ、この部分の補強も同時になすことが
でき、また、脱型も容易なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の合成樹脂製段ボール状中空堰板の1実
施例を示す斜視図である。
【図2】本発明の合成樹脂製段ボール状中空堰板の要部
の斜視図である。
【図3】本発明の合成樹脂製段ボール状中空堰板の他の
要部の斜視図である。
【図4】脱型用ピースを介在させる場合の要部の縦断側
面図である。
【図5】脱型用ピースの斜視図である。
【図6】従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…中空堰板 1a,1b…面板 1c…補強条 2…中空部 3a,3b…小口 4…チャンネル状の閉
塞材 5…脱型用ピース 5a…水平片 5b…垂直片 6…フック係合穴 7…フック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 相場 新之輔 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 荻原 行正 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 大川 安雄 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製の型枠用堰板であって、表裏
    両面を構成する対向する2面板間を一方向に並列する複
    数の補強条で連結し、該補強条間に中空部を設けてなる
    合成樹脂製段ボール状中空堰板において、中空部が開口
    する小口端面に断面コ字形のチャンネル状の閉塞材を嵌
    合したことを特徴とする合成樹脂製段ボール状中空堰
    板。
  2. 【請求項2】 合成樹脂製の型枠用堰板であって、表裏
    両面を構成する対向する2面板間を一方向に並列する複
    数の補強条で連結し、該補強条間に中空部を設けてなる
    合成樹脂製段ボール状中空堰板において、中空部が開口
    する小口端面に断面コ字形のチャンネル状の閉塞材を嵌
    合し、この閉塞材同士を当接する場合に、水平片とこの
    水平片の中央に直交するように結合する垂直片とからな
    る断面T字形の脱型用ピースをその垂直片を間に挟んで
    セットし、閉塞材間から突出する該垂直片の先端部には
    フック係合穴を設けたことを特徴とする合成樹脂製段ボ
    ール状中空堰板。
  3. 【請求項3】 チャンネル状の閉塞材は、中空堰板の中
    空部が補強条と平行するように開口する小口端面では左
    右端開放のものであり、補強条に対して直交する方向に
    開口する小口端面では左右端閉塞のものである請求項1
    および請求項2記載の合成樹脂製段ボール状中空堰板。
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