JPH06101109A - 溶融混合紡糸方法 - Google Patents

溶融混合紡糸方法

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JPH06101109A
JPH06101109A JP24329092A JP24329092A JPH06101109A JP H06101109 A JPH06101109 A JP H06101109A JP 24329092 A JP24329092 A JP 24329092A JP 24329092 A JP24329092 A JP 24329092A JP H06101109 A JPH06101109 A JP H06101109A
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JP
Japan
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spinning
melt
fiber
stream
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Pending
Application number
JP24329092A
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English (en)
Inventor
Takashi Akita
隆 秋田
Masaaki Yamamoto
正昭 山本
Tetsuya Yamaoka
哲也 山岡
Hideo Itakura
秀夫 板倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication date
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  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 繊維中に改質剤が正常に添加されているか否
かを、紡糸中においても確認し得る方法を提供する。 【構成】 押出機から供給される主成分ポリマー流と、
溶融槽から第2の計量ポンプを介して供給される改質剤
成分流とを合流させて一つの複合流となし、その後に静
止型攪拌素子を通過させて第1の計量ポンプによって複
合流を計量し、紡糸口金を装備した各紡糸パックを経
て、改質剤が混合された繊維を紡出する溶融混合紡糸方
法において、溶融槽内の改質剤成分中に蛍光剤を添加
し、紡糸中又は紡糸後に、紡出繊維糸条に紫外線を照射
して繊維中の改質剤の存在を蛍光により検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリマーと改質剤とを
溶融して混合紡糸する際に、繊維中の改質剤の存在を非
接触でかつ簡便に検知する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、熱可塑性ポリマーに各種の改
質剤を添加することにより、繊維性能の改良、繊維への
特殊機能の付与、繊維製品の風合、染色性の改良などの
試みがなされてきた。
【0003】この場合の改質剤添加方法としては、以下
の3通りに大別できる。
【0004】 熱可塑性ポリマーの重合時またはチッ
プ化前に添加する方法。
【0005】 改質剤を高濃度に含むマスターバッチ
をあらかじめ作っておき、紡糸時にベースポリマーとブ
レンドする方法。
【0006】 溶融紡糸時に、押出機を出た後のポリ
マー流中に改質剤成分流を注入する方法。
【0007】これらのうち、多品種生産体制に適した最
も効率のよい方法としてはがあげられる。また、の
方法は、改質剤が受ける熱履歴も最も少いために、改質
剤の熱劣化を防ぐ意味でも好ましい方法である。
【0008】ところが、の方法は、2種類のポリマー
を溶融混合する場合とは異なり、一般的に改質剤成分流
の方が、ポリマー流にくらべて溶融粘度がかなり低く、
しかも、改質剤自身のポリマー中への添加量が一般的に
は少ないために、改質剤がポリマー中へ正常に添加され
ているかどうかが、確認し難いという問題点があった。
【0009】そして、従来技術においては、改質剤が繊
維中に正常に添加されているかどうかの確認は、製糸工
程が終了した後に、化学的に繊維を分析する等の手段を
とらざるを得ないために、たとえば、改質剤配管中、改
質剤の計量ポンプ、あるいはポリマーと改質剤との合流
点などで、改質剤の詰りが生じて添加不良を生じても、
改質剤の添加量が少いために、人間が確認できる異常現
象としては製糸工程中には生ぜず、その結果として、大
量の損失を生じるという大きな問題点があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述したよ
うな問題点を解決するために成されたものであり、特
に、少量の改質剤成分流を、押出機を出た後の熱可塑性
ポリマー流中に注入して混合紡糸する際に、繊維中に改
質剤が正常に添加されているかどうかを、紡糸中に、そ
の場で、非接触で、かつ簡便に確認できる方法を提供す
るものである。
【0011】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、上述
した課題を解決するために、以下の構成を有する。
【0012】すなわち、本発明は、押出機から供給され
る主成分ポリマー流と、溶融槽から第2の計量ポンプを
介して供給される改質剤成分流とを合流させてひとつの
複合流となし、その後に静止型混合攪拌素子を通過させ
て第1の計量ポンプによって複合流を計量し、紡糸口金
を装備した各紡糸パックを経て、改質剤が混合された繊
維を紡出する溶融混合紡糸方法において、溶融槽内の改
質剤成分中に蛍光剤を添加し、紡糸中あるいは紡糸終了
後に、紡出された繊維糸条に紫外線を照射し、繊維中の
改質剤の存在を蛍光により検出することを特徴とする溶
融混合紡糸方法である。
【0013】製糸実施中に、その場で、非接触かつ簡便
に、改質剤が正常に添加できているかどうかを確認する
ための方法としては、改質剤成分流中に極少量の指示薬
を混入させ、繊維中の改質剤の存在をある種の電磁波に
より検知するような手段が好ましい。
【0014】なかでも、特に、改質剤成分流中に、少量
の蛍光剤を添加しておき、これを紫外線照射して検出す
る方法が好ましい。本発明の方法であれば、蛍光剤の添
加量が極微量でも紫外線照射により明瞭に認識すること
が可能である。しかも、本発明の方法であれば、繊維物
性あるいは染色性等の繊維自身の本来の特性を全く損う
ことがない。
【0015】電磁波のうち、人間の眼に光として感じる
波長範囲のもの、すなわち、可視光線の下限は380〜
400nm、上限は760〜800nmであるが、本発
明では、最大吸収波長が320nmから400nmの間
にある、すなわち紫外線領域にある蛍光剤を用いること
が好ましい。
【0016】また、蛍光剤の添加量としては、繊維の諸
特性に一切影響を与えず、尚かつ、紫外線照射により明
瞭に人間の眼で存在を認識できる量が好ましく、この意
味において、改質剤成分中への蛍光剤の添加量は、主成
分ポリマーに対して1〜100ppmであることが好ま
しい。
【0017】また、蛍光剤は、改質剤あるいはポリマー
が溶融状態にある時、すなわち、加熱状態にある時も変
性、劣化等のない、熱的に安定なものが好ましく、ま
た、極少量でも、紫外線の照射により、感度よく蛍光を
発するものが好ましい。
【0018】本発明の溶融混合紡糸方法に好ましく用い
られる蛍光剤としては、融点200℃以上のクマリン化
合物があげられる。一例として、融点256℃の7−
(2H−ナフト〔1,2−d〕トリアゾール−2−イ
ル)3−フェニルクマリンのUV吸収スペクトルを図1
に示した。
【0019】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。
【0020】尚、実施例中の各特性は下記の方法により
評価したものである。
【0021】極限粘度;試料をフェノール/テトラクロ
ルエタン(50/50重量比)混合溶媒に溶解し、ウベ
ローデ粘度計により25℃にて測定した値である。
【0022】繊維の蛍光発生能;紡糸実施中に、走行糸
条に対して、366nmの波長を有する紫外線を照射
し、蛍光の発生状態を以下のように目視判定した。
【0023】 蛍光発生量が多大であり認識可能 ……………………………………… ◎ 〃 が充分であり認識可能 ……………………………………… ○ 〃 が少いが認識は可能 ……………………………………… △ 〃 がないかあるいは極微量で認識不能 ……………………… × 染色性への影響;得られた繊維を常法に従い製織、染色
した後、蛍光剤の添加がない繊維と比較して、次のよう
に判定した。
【0024】 染色性への影響が全くない ○ 〃 若干有 △ 〃 多大 × (比較例1)計量ポンプ付溶融注入装置を有する紡糸機
を用い、溶融注入装置には、アルキルスルホン酸ナトリ
ウム(アルキル基の平均鎖長C14〜C15)14重量%、
及びヒンダードフェノール系酸化防止剤としてテトラキ
ス[メチレン(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シハイドロシンナメート)]メタン8重量%、チオエー
テル系酸化防止剤としてテトラキス[メチレン−3−
(ドデシルチオ)プロピオネート]メタン8重量%を配
合した平均分子量20,000のポリエチレングリコー
ルを供給し、150℃で溶融すると共に、これらの混合
溶融物を紡糸機本体ポリマーラインに計量ポンプを経て
定量注入した。
【0025】他方、紡糸機本体押出機へは、極限粘度
0.72のポリエチレンテレフタレートチップ(艶消し
剤としてポリエチレンテレフタレートに対し酸化チタン
0.5重量%含有)を供給し、290℃で押出した。
【0026】ポリエチレングリコール単独成分とポリエ
チレンテレフタレートの混合比が重量比で3:97とな
るよう、溶融注入装置の計量ポンプを調節し、両者をポ
リマーライン中で合流させた後、この複合流を直ちに、
1段当り2分割の素子を18段有する静止型混合攪拌素
子を通過させ、孔径0.25mmの円形紡糸孔を36個
有する紡糸口金を通して、285℃にて紡出した。
【0027】吐出糸条を冷却空気にて冷却固化した後、
油剤を付与し、1800m/minの捲取速度で捲取っ
た。次いでこの未延伸糸を常法に従って延伸、熱処理
し、75デニール/36フィラメントのマルチフィラメ
ントを得た。
【0028】繊維の蛍光発生能と染色性の評価結果を表
1に示した。
【0029】(実施例1,2及び比較例2)溶融注入装
置内の改質剤中に、蛍光剤としてFP001(ハッコー
ルケミカル社製)を、各々のポリマーに対する添加量が
表1のようになるように添加して実施した以外は、比較
例1と同様に実施した。結果を表1に示した。
【0030】
【表1】
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、少量の改質剤成分流
を、押出機を出た後の熱可塑性ポリマー流中に注入して
混合紡糸する際に、繊維中に改質剤が正常に添加されて
いるかどうかを、紡糸中においてでも、その場で、非接
触で、かつ簡便に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる蛍光剤の一例の、UV吸収スペ
クトルを示した図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 板倉 秀夫 愛知県豊橋市牛川通四丁目1番地の2 三 菱レイヨン株式会社豊橋事業所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出機から供給される主成分ポリマー流
    と、溶融槽から第2の計量ポンプを介して供給される改
    質剤成分流とを合流させてひとつの複合流となし、その
    後に静止型混合攪拌素子を通過させて第1の計量ポンプ
    によって複合流を計量し、紡糸口金を装備した各紡糸パ
    ックを経て、改質剤が混合された繊維を紡出する溶融混
    合紡糸方法において、溶融槽内の改質剤成分中に蛍光剤
    を添加し、紡糸中あるいは紡糸終了後に、紡出された繊
    維糸条に紫外線を照射し、繊維中の改質剤の存在を蛍光
    により検出することを特徴とする溶融混合紡糸方法。
  2. 【請求項2】 蛍光剤の主たる成分が、融点200℃以
    上のクマリン化合物であることを特徴とする請求項1記
    載の溶融混合紡糸方法。
  3. 【請求項3】 蛍光剤の紫外線最大吸収波長が、320
    nmから400nmの間にあることを特徴とする請求項
    1あるいは請求項2記載の溶融混合紡糸方法。
  4. 【請求項4】 改質剤成分中への蛍光剤の添加量が、主
    成分ポリマーに対して1〜100ppmであることを特
    徴とする、請求項1から請求項3までのいずれか1項に
    記載の溶融混合紡糸方法。
JP24329092A 1992-09-11 1992-09-11 溶融混合紡糸方法 Pending JPH06101109A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108848673A (zh) * 2016-02-12 2018-11-20 帕尔公司 长丝制造设备

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108848673A (zh) * 2016-02-12 2018-11-20 帕尔公司 长丝制造设备

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