JPH0610063A - 帯板熱処理炉 - Google Patents
帯板熱処理炉Info
- Publication number
- JPH0610063A JPH0610063A JP16640992A JP16640992A JPH0610063A JP H0610063 A JPH0610063 A JP H0610063A JP 16640992 A JP16640992 A JP 16640992A JP 16640992 A JP16640992 A JP 16640992A JP H0610063 A JPH0610063 A JP H0610063A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel strip
- static pressure
- pressure pad
- strip
- cylindrical
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 空気クッションを利用した浮上搬送の利点を
十分に発揮でき、その上、設備の単位容積当たりの搬送
量を増大できる鋼板の連続熱処理の提供。 【構成】 外周面に昇圧ガスの噴出口を設けた円筒状に
形成した昇圧ガスを噴出する静圧パッドを複数台、その
後端部を重なり合った状態で傾斜を持たせて平行に配置
し、さらに、円筒状静圧パッドには、鋼板のスレッディ
ング作業の安易化と、鋼板の蛇行防止のために、鋼板の
捲回位置の両側に仕切り板を設けた。必要パス長に対す
る炉長、炉表面積、ランニングコストを従来のロール搬
送炉と比較し大幅に低減することができる。したがって
特に、膨大な均熱時間を要する炉の搬送処理に適したも
のである。
十分に発揮でき、その上、設備の単位容積当たりの搬送
量を増大できる鋼板の連続熱処理の提供。 【構成】 外周面に昇圧ガスの噴出口を設けた円筒状に
形成した昇圧ガスを噴出する静圧パッドを複数台、その
後端部を重なり合った状態で傾斜を持たせて平行に配置
し、さらに、円筒状静圧パッドには、鋼板のスレッディ
ング作業の安易化と、鋼板の蛇行防止のために、鋼板の
捲回位置の両側に仕切り板を設けた。必要パス長に対す
る炉長、炉表面積、ランニングコストを従来のロール搬
送炉と比較し大幅に低減することができる。したがって
特に、膨大な均熱時間を要する炉の搬送処理に適したも
のである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、帯板の搬送支持を下方
から噴出するエアクッションによって行う浮上搬送手段
を有する帯板の熱処理炉に関する。
から噴出するエアクッションによって行う浮上搬送手段
を有する帯板の熱処理炉に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来から、例えば特開昭６２−６３６２
３号公報に開示されているように、鋼帯熱処理炉におい
て、水平方向に鋼帯の出入口を設け、炉内における搬送
支持を下方から噴出するエアクッションによって行う横
型浮上搬送熱処理炉が知られている。この搬送手段を有
する熱処理炉においては、鋼帯はエアクッションによっ
て浮上するため、搬送中にローラ等の機械的搬送手段と
は異なり、搬送部材との接触によって表面疵が発生する
ことがなく、また、高速度で通板を行なうことができる
という利点がある。
３号公報に開示されているように、鋼帯熱処理炉におい
て、水平方向に鋼帯の出入口を設け、炉内における搬送
支持を下方から噴出するエアクッションによって行う横
型浮上搬送熱処理炉が知られている。この搬送手段を有
する熱処理炉においては、鋼帯はエアクッションによっ
て浮上するため、搬送中にローラ等の機械的搬送手段と
は異なり、搬送部材との接触によって表面疵が発生する
ことがなく、また、高速度で通板を行なうことができる
という利点がある。
【０００３】ところが、この形式の熱処理炉において、
さらに高速搬送によって処理鋼帯量を大きくしようとす
ると、炉長を大きくする必要があり、これが、設備効率
の低下となる欠点があった。
さらに高速搬送によって処理鋼帯量を大きくしようとす
ると、炉長を大きくする必要があり、これが、設備効率
の低下となる欠点があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、帯状
物を非接触で搬送できるため、ロール搬送で大きな問題
となる搬送物へのすり疵などを防止できるという空気ク
ッションを利用した浮上搬送の利点を十分に発揮でき、
その上、設備の単位容積当たりの処理量を増大できる帯
板の連続熱処理を提供することにある。
物を非接触で搬送できるため、ロール搬送で大きな問題
となる搬送物へのすり疵などを防止できるという空気ク
ッションを利用した浮上搬送の利点を十分に発揮でき、
その上、設備の単位容積当たりの処理量を増大できる帯
板の連続熱処理を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】帯板の連続処理炉のシー
ル部分において回転コロを取付けた円筒体表面に、帯板
を螺旋状に巻付けてシールする方式が特開昭６２−１９
６３４１号公報に開示されている。この方式は、搬送板
の波打ちが少なく、その部分のシールが行い易いという
利点がある。本発明は、かかる帯板を螺旋状に捲回する
搬送手段が帯板処理装置や処理炉の単位容積当たりの帯
板の搬送量を増大することができるという利点を新たに
見出し、これを浮上搬送による帯板の熱処理炉に適用す
ることを思いついた。
ル部分において回転コロを取付けた円筒体表面に、帯板
を螺旋状に巻付けてシールする方式が特開昭６２−１９
６３４１号公報に開示されている。この方式は、搬送板
の波打ちが少なく、その部分のシールが行い易いという
利点がある。本発明は、かかる帯板を螺旋状に捲回する
搬送手段が帯板処理装置や処理炉の単位容積当たりの帯
板の搬送量を増大することができるという利点を新たに
見出し、これを浮上搬送による帯板の熱処理炉に適用す
ることを思いついた。
【０００６】すなわち、本発明の帯板熱処理炉は、昇圧
ガスを噴出する噴出口を有する静圧パッドを円筒状に形
成し、その外周面に噴出口を配設し、その円筒状静圧パ
ッドの外周面に帯材を螺旋状に捲回して搬送するもので
ある。
ガスを噴出する噴出口を有する静圧パッドを円筒状に形
成し、その外周面に噴出口を配設し、その円筒状静圧パ
ッドの外周面に帯材を螺旋状に捲回して搬送するもので
ある。
【０００７】また、この円筒状静圧パッドの複数個を、
それぞれ前後の端部が重なり合った状態で帯板の搬送方
向に対して傾斜状態で平行に配置することができる。
それぞれ前後の端部が重なり合った状態で帯板の搬送方
向に対して傾斜状態で平行に配置することができる。
【０００８】さらに、円筒状静圧パッドの外周面に螺旋
状に捲回される帯板の外縁に沿って仕切り板を設けるこ
とができ、さらに、この仕切り板は捲回帯板の巾に応じ
て、その巾方向に移動可能に形成することができる。
状に捲回される帯板の外縁に沿って仕切り板を設けるこ
とができ、さらに、この仕切り板は捲回帯板の巾に応じ
て、その巾方向に移動可能に形成することができる。
【０００９】
【作用】空気クッションの原理を用いた静圧パッドを円
筒状に成し、鋼板を各段の円筒状静圧パッドに連続して
螺旋状に巻き付けて非接触で搬送することによって、炉
単位体積当たりの鋼板収容量を増大し、全体設備のコン
パクト化が可能となる。
筒状に成し、鋼板を各段の円筒状静圧パッドに連続して
螺旋状に巻き付けて非接触で搬送することによって、炉
単位体積当たりの鋼板収容量を増大し、全体設備のコン
パクト化が可能となる。
【００１０】また円筒状に形成した静圧パッドを複数個
を、その前後端を重なり合った状態で、搬送方向に対し
て傾斜せしめて平行に配置したことによって、その熱処
理炉単位容積当たりの帯板の搬送量をさらに増大するこ
とができる。
を、その前後端を重なり合った状態で、搬送方向に対し
て傾斜せしめて平行に配置したことによって、その熱処
理炉単位容積当たりの帯板の搬送量をさらに増大するこ
とができる。
【００１１】また、円筒状の静圧パッドの外周面に螺旋
状に捲回する帯板に対する仕切り板を設けることによっ
て、鋼板をスレッディングする際、これに沿って行えば
よいので作業が簡単になり、また、噴出ガスはこの仕切
り板に沿って上昇するので搬送される鋼板の蛇行が防止
される。
状に捲回する帯板に対する仕切り板を設けることによっ
て、鋼板をスレッディングする際、これに沿って行えば
よいので作業が簡単になり、また、噴出ガスはこの仕切
り板に沿って上昇するので搬送される鋼板の蛇行が防止
される。
【００１２】
【実施例】本発明の実施例として、複数の円筒状パッド
を傾斜状態で配置し、その外周面に仕切り板を設けた例
について説明する。
を傾斜状態で配置し、その外周面に仕切り板を設けた例
について説明する。
【００１３】円筒状静圧パッドの態様を示す図１におい
て、静圧パッド１を構成する円筒体２には、周面に等間
隔で長さ方向に複数個のガス噴出スリット３が形成さ
れ、円筒体２の軸中心に導入された静圧ガス４がこのス
リット３から噴出され、その外周面に沿って螺旋状に捲
回された帯鋼Ｓを浮き上がらせる。５は円筒体２に螺旋
状に捲回される帯鋼Ｓの外側面に沿って取付けられた仕
切り板を示す。
て、静圧パッド１を構成する円筒体２には、周面に等間
隔で長さ方向に複数個のガス噴出スリット３が形成さ
れ、円筒体２の軸中心に導入された静圧ガス４がこのス
リット３から噴出され、その外周面に沿って螺旋状に捲
回された帯鋼Ｓを浮き上がらせる。５は円筒体２に螺旋
状に捲回される帯鋼Ｓの外側面に沿って取付けられた仕
切り板を示す。
【００１４】図２は、図１に示す円筒状静圧パッドの３
基を炉体６内に、矢印で示す帯鋼の導入排出方向に対し
て角度αを持たせて傾斜して平行に配置した例を示す。
基を炉体６内に、矢印で示す帯鋼の導入排出方向に対し
て角度αを持たせて傾斜して平行に配置した例を示す。
【００１５】炉体６内の第１の筒状静圧パッド１１の部
分の端部上方に、鋼帯導入口７が開口し、その導入口７
の上方には、導入される鋼帯Ｓを水平方向から第１の筒
状静圧パッド１１上に螺旋状に捲回するための転換用ロ
ール８が配置されている。第２の筒状静圧パッド１２の
先方端部は、第１の筒状静圧パッド１１の後方端部と重
なり合った状態で配置され、第１の筒状静圧パッド１１
に螺旋状に捲回された鋼帯Ｓは、第１の筒状静圧パッド
１１部分のブロア９からの吹込みガスによる静圧でその
円筒状外面上を浮上搬送された後、その後端で、その下
方位置にある第２の筒状静圧パッド１２の先方端部にス
ムーズに捲回される。そして、同様に第２の筒状静圧パ
ッド１２部分のブロア９からの吹込みガスによる静圧で
その円筒状外面上を浮上搬送された後、その後端で、そ
の下方位置にある第３の筒状静圧パッド１３の先方端部
にスムーズに捲回され、第３の筒状静圧パッド１３の後
方端部に開口した排出口１０から取り出し、方向転換用
ロール８によって水平方向に搬送される。
分の端部上方に、鋼帯導入口７が開口し、その導入口７
の上方には、導入される鋼帯Ｓを水平方向から第１の筒
状静圧パッド１１上に螺旋状に捲回するための転換用ロ
ール８が配置されている。第２の筒状静圧パッド１２の
先方端部は、第１の筒状静圧パッド１１の後方端部と重
なり合った状態で配置され、第１の筒状静圧パッド１１
に螺旋状に捲回された鋼帯Ｓは、第１の筒状静圧パッド
１１部分のブロア９からの吹込みガスによる静圧でその
円筒状外面上を浮上搬送された後、その後端で、その下
方位置にある第２の筒状静圧パッド１２の先方端部にス
ムーズに捲回される。そして、同様に第２の筒状静圧パ
ッド１２部分のブロア９からの吹込みガスによる静圧で
その円筒状外面上を浮上搬送された後、その後端で、そ
の下方位置にある第３の筒状静圧パッド１３の先方端部
にスムーズに捲回され、第３の筒状静圧パッド１３の後
方端部に開口した排出口１０から取り出し、方向転換用
ロール８によって水平方向に搬送される。
【００１６】なお、本実施例でスリット３は円筒状静圧
パッドの軸方向に直線状のもので、円周方向に数本設置
しているが、周方向に螺旋状のスリットを鋼帯Ｓに沿っ
て設置してもよい。
パッドの軸方向に直線状のもので、円周方向に数本設置
しているが、周方向に螺旋状のスリットを鋼帯Ｓに沿っ
て設置してもよい。
【００１７】
【発明の効果】本発明によって以下の効果を奏すること
ができる。
ができる。
【００１８】（１） 帯状物の連続処理装置の単位容積
あたりの搬送量を増大できるので必要パス長に対する炉
長、炉表面積、ランニングコストを従来のロール搬送炉
と比較し大幅に低減することができる。したがって特
に、膨大な均熱時間を要する炉の搬送処理に適したもの
である。
あたりの搬送量を増大できるので必要パス長に対する炉
長、炉表面積、ランニングコストを従来のロール搬送炉
と比較し大幅に低減することができる。したがって特
に、膨大な均熱時間を要する炉の搬送処理に適したもの
である。
【００１９】（２） 従来の炉設備レイアウトに比較
し、工場建家面積を大幅に減少することができ、土木、
建築費用低減効果が非常に大きい。
し、工場建家面積を大幅に減少することができ、土木、
建築費用低減効果が非常に大きい。
【００２０】（３） ロール搬送式処理装置と同等ある
いはそれ以上のコストで、非接触搬送を実現し、成分の
歩留向上に大きく貢献できるので、その産業上の効果は
誠に大きい。
いはそれ以上のコストで、非接触搬送を実現し、成分の
歩留向上に大きく貢献できるので、その産業上の効果は
誠に大きい。
【図１】 本発明に適用する円筒状静圧パッドの構造を
示す。
示す。
【図２】 図１に示す円筒状静圧パッドを３段使用した
連続処理炉の例を示す。
連続処理炉の例を示す。
１：静圧パッド ２：円筒体 ３：ガス噴出スリット ４：静圧ガス ５：仕切り板 ６：炉体 ７：鋼帯導入口 ８：転換用ロー
ル ９：ブロア １０：鋼帯排出
口 １１：第１の筒状静圧パッド １２：第２の筒状静圧パッド １３：第３の筒状静圧パッド
ル ９：ブロア １０：鋼帯排出
口 １１：第１の筒状静圧パッド １２：第２の筒状静圧パッド １３：第３の筒状静圧パッド
Claims (3)
- 【請求項１】 外周面に昇圧ガスの噴出口を設け、円筒
状に形成した静圧パッドを配置し、帯板を円筒状静圧パ
ッドの外周面を螺旋状に捲回して搬送する帯板熱処理
炉。 - 【請求項２】 外周面に昇圧ガスの噴出口を設けた円筒
状の静圧パッドの複数個を、それぞれ前後の端部が重な
り合った状態で帯板の搬送方向に対して傾斜を持たせて
平行に配置した帯板熱処理炉。 - 【請求項３】 請求項１または２の記載において、円筒
状の静圧パッドの外周面に螺旋状に捲回する帯板に沿っ
て仕切り板を設けた帯板熱処理炉。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16640992A JPH0610063A (ja) | 1992-06-24 | 1992-06-24 | 帯板熱処理炉 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16640992A JPH0610063A (ja) | 1992-06-24 | 1992-06-24 | 帯板熱処理炉 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0610063A true JPH0610063A (ja) | 1994-01-18 |
Family
ID=15830888
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16640992A Withdrawn JPH0610063A (ja) | 1992-06-24 | 1992-06-24 | 帯板熱処理炉 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0610063A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5838075A (en) * | 1994-04-14 | 1998-11-17 | Fujitsu Ten Limited | Anti-theft device for a vehicle |
| JP2016529386A (ja) * | 2013-06-25 | 2016-09-23 | シュヴァルツ ゲーエムベーハー | アルミニウムシリコンを鋼板表面内に拡散する技術 |
-
1992
- 1992-06-24 JP JP16640992A patent/JPH0610063A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5838075A (en) * | 1994-04-14 | 1998-11-17 | Fujitsu Ten Limited | Anti-theft device for a vehicle |
| JP2016529386A (ja) * | 2013-06-25 | 2016-09-23 | シュヴァルツ ゲーエムベーハー | アルミニウムシリコンを鋼板表面内に拡散する技術 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990831 |