JPH06100597A - 抗体の分取・精製方法 - Google Patents

抗体の分取・精製方法

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JPH06100597A
JPH06100597A JP25136792A JP25136792A JPH06100597A JP H06100597 A JPH06100597 A JP H06100597A JP 25136792 A JP25136792 A JP 25136792A JP 25136792 A JP25136792 A JP 25136792A JP H06100597 A JPH06100597 A JP H06100597A
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弘之 堀北
Shinichi Asano
慎一 浅野
Hideki Takeuchi
英樹 竹内
Saichi Yamada
佐一 山田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 抗体を無駄に流出させることなくカラム容量
当りの抗体の吸着量を増加できる抗体の分取・精製方法
を提供する。 【構成】 第1のカラム1と第2のカラム2を直列に接
続し、第1のカラム1の出口の吸着液中の抗体濃度が第
1のカラム1に供給された吸着液中の抗体濃度の50%以
上の所定値となるまで吸着操作を継続する。このとき、
流出した抗体は第2のカラム2で無駄なく吸着される。
そして第1のカラム1のみ洗浄、溶離操作を行う。次に
吸着液を第2のカラム2側から逆に流して上記と同様の
操作を行い、これを繰り返す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアフィニティカラムを利
用した抗体の分取・精製方法の改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】マウス腹水中もしくは細胞培養上清中か
ら抗体の分取・精製を行うには、従来から図2に示すよ
うな装置が使用されていた。この装置による抗体の分取
・精製工程は次の通りである。 抗体を含むマウス腹水等を吸着液バッファーに溶解
させる。 ポンプ12により所定量の吸着液を流し、カラム11内
のリガンドに抗体を吸着させる。 ポンプ12により、カラム11内に洗浄液を流す。 ポンプ12により、カラム11内に溶離液を流し、リガ
ンドに吸着されていた抗体を溶離させて回収する。
【0003】この吸着操作時におけるカラム11の出口の
抗体濃度を経時的に示すと、図3のグラフのようにな
る。すなわち、吸着操作開始時からある時間までは吸着
液中の抗体が完全にカラム11内のリガンドに吸着される
ため、カラム11の出口の抗体濃度はゼロである。しかし
ある時間からリガンドの吸着能が限界に達し、図示のよ
うな破過曲線を描いてカラム11の出口の抗体濃度は上昇
していく。この分の抗体は無駄になるため、従来はカラ
ムの出口の抗体濃度Cが吸着液中の抗体濃度C0の10%
に達したときに吸着操作を停止し、つぎの洗浄工程へと
移行していた。このため、1回の操作で分取できる抗体
量は図3のA,B,C,D,Eで囲まれた面積で表され
る量となる。
【0004】しかし、カラム11自体の吸着能力はA,
F,C,D,Eで囲まれた面積の分あるため、破過曲線
の勾配が小さいほど有効に利用されないB,C,Fの部
分が多くなりカラム11の能力を十分に生かしていないこ
ととなる。この結果、カラム11の容量当りの抗体の吸着
量が減少し、溶離液中の抗体濃度が低くなるという問題
が残されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決し、抗体を無駄に流出させることなくカ
ラムの容量当りの抗体の吸着量を増加させ、溶離液中の
抗体濃度を高めることができる抗体の分取・精製方法を
提供するために完成されたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明は、抗体をアフィニティカラムで分
取・精製するにあたり、第1のカラムと第2のカラムを
直列に接続し、吸着操作時に第1のカラムの出口の吸着
液中の抗体濃度が第1のカラムに供給した吸着液中の抗
体濃度の50%以上の所定値となったときに吸着操作を停
止して第1のカラムのみ洗浄、溶離操作を行い、次に吸
着液を第2のカラム側から逆に流して第2のカラムの出
口の吸着液中の抗体濃度が第2のカラムに供給した吸着
液中の抗体濃度の50%以上の所定値となったときに吸着
操作を停止して第2のカラムのみ洗浄、溶離操作を行う
ことを特徴とするものである。
【0007】
【実施例】以下に本発明を図1の実施例を参照しつつ更
に詳細に説明する。図1において、1は第1のカラム
(アフィニティカラム)、2は第2のカラムであり、こ
れらは図示のように直列に接続され、ポンプ3により従
来と同様に吸着液、洗浄液、溶離液を流すことができる
ように構成してある。
【0008】まず、ポンプ3により第1のカラム1側か
ら吸着液を流し、カラム1から出た吸着液はそのまま第
2のカラム2に入るようにする。このようにカラムを2
段に構成しておけば、第1のカラム1が破過し始めて第
1のカラム1の出口の吸着液中の抗体濃度Cが増加して
も、その分の抗体は第2のカラム2によって無駄なく吸
着されることとなる。従って、本発明では第1のカラム
1の出口の吸着液中の抗体濃度Cが第1のカラム1に供
給された吸着液中の抗体濃度C0 の50%以上の所定値と
なるまで吸着操作を続けることができる。この点を図3
のGとして示すと、従来に比較して第1のカラム1に吸
着される抗体量はB,C,G,Hで示される面積分だけ
増加することとなる。またD,I,Gに相当する分の抗
体は第2のカラム2に吸着される。
【0009】この段階に達したときに吸着操作を停止
し、第1のカラム1と第2のカラム2とを分離して第1
のカラム1のみ洗浄、溶離操作を行う。この結果、A,
H,G,C,D,Eの面積分の抗体を第1のカラム1か
ら分取することができる。
【0010】次に、第1のカラム1と第2のカラム2と
を再び直列に接続し、吸着液を第2のカラム2側から逆
に流す。そして第2のカラム2の出口の吸着液中の抗体
濃度Cが第2のカラム2に供給された吸着液中の抗体濃
度C0 の50%以上の所定値となったときに前記と同様に
吸着操作を停止し、第2のカラム2のみ洗浄、溶離操作
を行う。この場合にも第2のカラム2の出口から流出す
る抗体は第1のカラム1により無駄なく吸着される。以
下、この操作を必要回数繰り返す。
【0011】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれば
抗体を無駄に流出させることなくカラム容量当りの抗体
の吸着量を図3にB,C,G,Hで示される面積分だけ
増加させることができるから、溶離液中の抗体濃度を高
めることができる。よって本発明は従来の問題点を解消
した抗体の分取・精製方法として、産業の発展に寄与す
るところはきわめて大きいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を説明するフローシートであ
る。
【図2】従来の方法を説明するフローシートである。
【図3】カラム出口の抗体濃度の変化を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
1 第1のカラム 2 第2のカラム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抗体をアフィニティカラムで分取・精製
    するにあたり、第1のカラムと第2のカラムを直列に接
    続し、吸着操作時に第1のカラムの出口の吸着液中の抗
    体濃度が第1のカラムに供給した吸着液中の抗体濃度の
    50%以上の所定値となったときに吸着操作を停止して第
    1のカラムのみ洗浄、溶離操作を行い、次に吸着液を第
    2のカラム側から逆に流して第2のカラムの出口の吸着
    液中の抗体濃度が第2のカラムに供給した吸着液中の抗
    体濃度の50%以上の所定値となったときに吸着操作を停
    止して第2のカラムのみ洗浄、溶離操作を行うことを特
    徴とする抗体の分取・精製方法。
JP04251367A 1992-09-21 1992-09-21 抗体の分取・精製方法 Expired - Fee Related JP3128347B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013544524A (ja) * 2010-12-06 2013-12-19 ターポン バイオシステムズ,インコーポレイテッド 生物学的生成物の連続プロセス法

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