JPH06100514B2 - 圧力センサおよびその製造方法 - Google Patents

圧力センサおよびその製造方法

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JPH06100514B2
JPH06100514B2 JP13674590A JP13674590A JPH06100514B2 JP H06100514 B2 JPH06100514 B2 JP H06100514B2 JP 13674590 A JP13674590 A JP 13674590A JP 13674590 A JP13674590 A JP 13674590A JP H06100514 B2 JPH06100514 B2 JP H06100514B2
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智之 福丸
三郎 増田
豊平 中島
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、圧力センサおよびその製造方法に関し、特
に、受圧面となるダイヤフラムに取付けられた非晶質磁
性金属箔の透磁率変化に基づいて被検出流体の圧力を検
出するようにした圧力センサおよびその製造方法に関す
る。
(従来の技術) 自動車機器および各種産業機械における圧力検出用のセ
ンサとして、受圧面となるダイヤフラムに取付けられた
非晶質磁性金属箔(以下、アモルファス箔という)の透
磁率変化に基づいて被検出流体の圧力を検出するように
した圧力センサが考えられている。この圧力センサの一
例を図面を参照して説明する。
第3図は従来の圧力センサの一例を示す断面図である。
同図において、非磁性材料によって成型されたケーシン
グ9には、油圧回路等の流体回路(図示せず)より流体
を導入する導入孔7、該導入孔7に接続された圧力室
8、および該圧力室8の一壁面を構成するダイヤフラム
2が形成されている。
前記ダイヤフラム2には円形のアモルファス箔1が接着
等の手法によって取付けられている。
筒状コア10および棒状コア13、ならびにセンシングコイ
ル5が巻回されたボビン4は、前記アモルファス箔1と
対向するようにケーシング9の凹部12内に挿入され、キ
ャップ6をケーシング9に螺合することによって固定さ
れる。
該圧力センサは、シール用Oリング11を介し、ねじ部14
によって被検出部に取付けられる。
以上のように構成された圧力センサにおいて、センシン
グコイル5に通電すると、磁束が発生し、この磁束は前
記コア10、コア13およびアモルファス箔1を通過する。
この状態で圧力室8に導入された流体の圧力が変化する
と、ダイヤフラム2、およびこれに取付けられているア
モルファス箔1の歪量が変化する。その結果、アモルフ
ァス箔1の透磁率が変化してセンシングコイル5のイン
ダクタンスが変化する。
このインダクタンスの変化を、例えば電圧の変化として
検出するようにすれば圧力が検出できる。
ところで、被検出流体の中に空気が混入すると正確な圧
力を検出できないので、該圧力センサには空気抜き手段
が設けられる。第3図において、空気抜き手段は、ねじ
ホルダ15および該ねじホルダ15に螺合されるねじ16から
なる。ねじ16が送り込まれて該ねじ16の先端テーパ部18
が連通孔17の端部に接触すると圧力室8は閉塞され、ね
じ16を後退させれば圧力室8の空気を排出することがで
きる。
(発明が解決しようとする課題) 上記、従来の圧力センサには次のような問題点があっ
た。
加えられる応力によって生じるアモルファス箔1の歪
と、該歪みの変化による透磁率の変化、すなわちこれに
比例するセンシングコイル5の出力電圧との関係を第4
図に示す。
同図において、横軸はアモルファス箔の歪量、縦軸はセ
ンシングコイルの出力電圧である。図示のように、アモ
ルファス箔に生じた引張歪量の変化に対する出力電圧の
変化は小さく、出力電圧は極めて低い点Sで飽和する。
一方、圧縮歪量の変化に対する出力電圧の変化は大き
く、引張歪と同程度の小さい歪では出力電圧は飽和して
いない。このように引張応力に対する出力電圧の飽和点
が低いと、圧力の測定範囲が狭く、感度も低いという問
題が生じる。
特に、アモルファス箔と該アモルファス箔が取付けられ
るダイヤフラムとの線膨張係数の差が小さいか、アモル
ファス箔の線膨張係数がダイヤフラムのそれよりも大き
い場合に製造上の都合から問題が大きい。
すなわち、アモルファス箔は高温硬化型の接着剤によっ
てダイヤフラムに接着されることが多い。この際に、ア
モルファス箔およびダイヤフラムは当該圧力センサの使
用温度より高温に保持される。したがって、アモルファ
ス箔とダイヤフラムとが高温状態で接着され、その後冷
却された時点では、両者の線膨脹係数の差からアモルフ
ァス箔に引張応力が加わった状態となっている。
このように、無負荷時においてすでに引張応力が加わっ
ていると、第4図に示したように、圧力検出の初期状態
において、例えば引張り方向の初期引張歪Iが生じてい
る。そのために、少ない歪量の変化で出力電圧が飽和点
Sに達するようになり、測定範囲がさらに狭くなるとい
う問題点があった。
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解消し、歪に
対する出力電圧の飽和点を高くして圧力の測定可能範囲
を拡げられ、感度の高い領域で圧力の測定を行えるよう
な圧力センサおよびその製造方法を提供することにあ
る。
(課題を解決するための手段および作用) 前記の問題点を解決し、目的を達成するために、本発明
は、ダイヤフラムに圧力を加えた状態で該ダイヤフラム
にアモルファス箔を固着し、アモルファス箔固着後前記
圧力を解除するという工程を経て圧力センサを製造する
点、および前記工程を経ることによって無負荷状態でア
モルファス箔に圧縮歪が与えられている点に特徴があ
る。
上記の特徴を有する本発明では、圧力検出の初期使用状
態つまり無負荷状態において、当該圧力センサのアモル
ファス箔に圧縮歪が与えられている。その結果、出力電
圧の飽和点が相対的に高くなって圧力検出範囲が広くな
る。
(実施例) 以下に図面を参照して、本発明の一実施例を説明する。
第1図は本発明の一実施例を示す製造方法の説明図であ
り、圧力センサの要部断面図である。
同図(a)は、アモルファス箔1がダイヤフラム2上の
所定の位置に配置してある状態を示す。これらアモルフ
ァス箔1とダイヤフラム2とを接着するため、両者の接
触面には接着剤の層3が介在されている。該接着剤は高
温(例えば120°C)で硬化する性質を有するものであ
り、接着準備状態では、接着能力を有していない。
同図に示したようにダイヤフラム2の内側、つまり圧力
室8側から予定の圧力(以下、予圧という)Pが加えら
れており、ダイヤフラム2は弾性変形している。予圧P
が加えられてダイヤフラム2が変形しても、この時点で
はアモルファス箔1とダイヤフラム2とは接着されてい
ないのでアモルファス箔1には応力は加わっていない。
予圧Pをかけた状態でアモルファス箔1およびダイヤフ
ラム2を前記接着剤の硬化温度まで昇温させる。
接着剤が硬化したならば前記予圧Pを解除する。予圧P
が解除されると、ダイヤフラム2は元の形状に復帰する
(第1図b)。この場合、アモルファス箔1とダイヤフ
ラム2とは接着されて一体化されているので、ダイヤフ
ラム2が元の形状に復帰することによって、アモルファ
ス箔1には矢印C方向の圧縮応力が加わって歪が生じ
る。
以上の工程により、無負荷時つまりダイヤフラム2の歪
量がゼロの時にアモルファス箔1に圧縮歪が生じるよう
な圧力センサを製造することができる。その結果、アモ
ルファス箔1の歪‐出力電圧特性における、引張応力に
よる歪の変化に対する出力電圧の変化が大きい領域、つ
まり感度の高い領域で圧力センサを使用することができ
る。
第2図に、歪−出力電圧特性上での前記予圧Pの大きさ
に対応する圧力検出領域の移動の態様を示す。
同図において、前記予圧Pがゼロの状態でアモルファス
箔を接着した場合、無負荷時の圧縮歪は“0"であるが、
予圧Pが170kg/cm2の時の、無負荷状態での圧縮歪はS
1、予圧Pが210kg/cm2の時の、無負荷状態での圧縮歪は
S2というように無負荷状態での圧縮歪つまり初期歪は予
圧Pの増大に伴って増大する。その結果、一定の検出圧
力、例えば150kg/cm2の圧力が加わった場合の歪量の変
化dが生じても、それぞれ初期歪の大きさによって出力
電圧の大きさが異なる。
同図から分かるように、初期歪S2の場合が同一の歪量変
化dに対応する出力電圧の変化が大きい。
このように、予圧Pの変化に従って生じる歪量の変化に
対する出力電圧の変化の程度、すなわち感度が変動する
ので、この感度の良好な領域をで当該圧力センサが使用
できるような予圧Pを選定し、該予圧Pの下でアモルフ
ァス箔1とダイヤフラム2とを接着すれば良い。
なお、本実施例では、ダイヤフラム2にアモルファス箔
1を固着する手段として接着剤を用いる例を示したが、
これ以外に、金属の蒸着または塗布などによって、歪に
よる透磁率変化が生じるアモルファス金属の層をダイヤ
フラム2の上に形成するようにしてもよい。
(発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、次の
ような効果が得られる。
(1)アモルファス箔の歪量変化に対応する出力電圧の
変化が大きい領域で圧力を検出できるセンサを製造でき
る。
(2)わずかなアモルファス箔の歪量変化によって大き
な出力の変化が得られるので、圧力検出感度を向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の圧力センサの要部断面と共
にその製造工程を示す図、第2図および第4図はアモル
ファス箔の歪と出力電圧との関係を示す特性図、第3図
は圧力センサの断面図である。 1…アモルファス箔、2…ダイヤフラム、3…接着層、
5…センシングコイル、8…圧力室、10,13…コア

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧力室の一壁面を形成し、被検出流体の圧
    力を受けて弾性変形するダイヤフラム、および該ダイヤ
    フラムに固着されたアモルファス箔を有する圧力センサ
    の製造方法において、 ダイヤフラムに圧力を加えた状態で該ダイヤフラムにア
    モルファス箔を固着する工程と、 アモルファス箔をダイヤフラムに固着した後、前記圧力
    を解除する工程とからなることを特徴とする圧力センサ
    の製造方法。
  2. 【請求項2】接着剤によって前記アモルファス箔をダイ
    ヤフラムに固着させることを特徴とする請求項1記載の
    圧力センサの製造方法。
  3. 【請求項3】圧力室の一壁面を形成し、被検出流体の圧
    力を受けて弾性変形するダイヤフラム、および該ダイヤ
    フラムに固着されたアモルファス箔を有する圧力センサ
    において、 前記アモルファス箔が無負荷の状態で圧縮歪を有してい
    ることを特徴とする圧力センサ。
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