JPH06100221B2 - 間隙調整用シム付きスラストころ軸受 - Google Patents

間隙調整用シム付きスラストころ軸受

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JPH06100221B2
JPH06100221B2 JP60260816A JP26081685A JPH06100221B2 JP H06100221 B2 JPH06100221 B2 JP H06100221B2 JP 60260816 A JP60260816 A JP 60260816A JP 26081685 A JP26081685 A JP 26081685A JP H06100221 B2 JPH06100221 B2 JP H06100221B2
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JP
Japan
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shim
roller bearing
cylindrical portion
thrust
thrust roller
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JP60260816A
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Inventor
賢司 鶴木
Original Assignee
エヌティエス株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、自動車のオートマチックトランスミッショ
ンの内部に主として組込まれる間隙調整用シム付きスラ
ストころ軸受に関するものである。
〔従来の技術〕
上記トランスミッションには、回転を滑らかに伝達する
ため、ハスバ歯車が用いられているが、このハスバ歯車
は、その回転によって軸方向のスラスト力が発生するた
め、支持に際して、スラストころ軸受等のスラスト軸受
を用いてスラスト力を受ける必要がある。
ところで、トランスミッションの各部品には、仕上げ寸
法にバラツキがあるため、スラスト軸受の組立て部にお
いて、軸方向の間隙にバラツキが生じる。とくに、シヤ
フトの外側に複数のハスバ歯車やクラッチドラム等の部
品を取付ける場合は、最後に組立てる部品組立て部にお
いて、各ハスバ歯車、クラッチドラム等部品の組立て部
におけるバラツキが累積されるため、きわめて大きなバ
ラツキが生じる。そこで、スラスト軸受の組込みにおい
ては、所定幅寸法のスラストころ軸受と適宜厚みの調整
シムとを組合わせて間隙のバラツキを補償し、所定の組
立てを完了させるようにしている。
従来は、第9図に示すように、ハスバ歯車等のスライド
部材20と軸方向の推力を受ける受圧部材21とで形成され
る間隙寸法Lの測定後、予め用意された厚みの異なる数
種の調整シムの中から所定厚みの間隙調整用シム30を選
定し、その間隙調整用シム30とスラストころ軸受Aとを
第8図に示すように、スライド部材20と受圧部材21のそ
れぞれに個別に組付けてスライド部材20と受圧部材21の
組立てを行なうようにしていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記のように、従来は、間隙調整用シム30およびスラス
トころ軸受Aの組付けを個別に行なうため、組立てが繁
雑であり、しかもスラスト部材20と受圧部材21の組立て
時、間隙調整用シム30が脱落し、あるいはシム30に位置
ずれが生じ易く、トランスミッションの組立てに支障を
きたすという不都合がある。
そこで、この発明は上記の不都合を解消し、スラスト部
材と受圧部材の相対的な組立ての容易化を図ることを技
術的課題としている。
〔問題点を解決するための手都〕
上記の課題を解決するために、この発明は、ころの一側
方に配置した外輪の内径縁ところの他側方に配置した内
輪の外径縁のいずれか一方にころ案内面に対して背面側
に突出する円筒部を設け、その円筒部にリング状の間隙
調整用シムを着脱自在に取付け、上記円筒部の開口縁部
に、円筒部の内径方向に弾性変形可能なシム抜け止め用
の突出部を設けて上記間隙調整用シムと円筒部とを組み
合わせ状態に保持した構成を採用したのである。
〔作用〕
上記の構成から成るスラストころ軸受の組付けに際して
は、そのスラストころ軸受を組付けるスラスト部材と受
圧部材間の軸方向の間隙を測定し、その間隙に対応する
厚みをもった間隙調整用シムの選定後、上記シムをスラ
ストころ軸受の円筒部に嵌合してスラストころ軸受とシ
ムとを結合し、その結合部品をスラスト部材と受圧部材
のいずれか一方で支持して両部材の組立てを行なうよう
にする。
〔実施例〕
以下、この発明の実施例を添付図面に基づいて説明す
る。
第1図に示すように、スラストころ軸受は、外輪1と、
内輪2と、その両輪1、2間に組込まれたころ3および
そのころ3を支持する保持器4を備え、上記外輪1の外
径縁には保持器4の外周部を覆うフランジ5が形成さ
れ、そのフランジ5の開口縁から内向きに保持器抜け止
め用の複数の係合突部6が設けられている。
また、内輪2の内径縁には保持器4の内側に嵌合するフ
ランジ7が設けられ、そのフランジ7の開口縁から外向
きに保持器抜け止め用の複数の係合突部8が形成されて
いる。
前記外輪1の内径縁には、ころ案内面9に対して背面側
に突出する円筒部10が設けられ、その円筒部10の外側に
対して環状の間隙調整用シム11が嵌め合わせ可能になっ
ている。
上記円筒部10の開口縁には、第2図および第3図に示す
ように、外径方向に突出する突出部12が設けられ、その
突出部12と上記シム11の内径間に形成された干渉しろ
(Δ)によってシム11の脱落を防止し、その突出部12の
弾性変形によってシム11を着脱自在にしてある。
実施例で示すスラストころ軸受は上記の構造から成り、
このスラストころ軸受の組付けに際しては、第5図に示
すように、スラスト部材20と受圧部材21との間に形成さ
れた軸受組立て部の軸方向の間隙バラツキlを測定し、
そのバラツキの補償に必要な厚みをもつ間隙調整用シム
11を予め用意された数種のシムから選択し、そのシム11
を円筒部10の外側に嵌合してスラストころ軸受とシム11
とを軸方向に結合する。その結合部品をスラスト部材20
と受圧部材21との間に配置してスラスト部材20と受圧部
材21との相対的な組立てを行なうようにする。
この場合、スラスト部材20の受圧部材21に対する対向面
には、軸受支持軸22を設け、一方受圧部材21には、円筒
部10の先端部が嵌合可能な収納溝23を設けておくように
する。
いま、間隙バラツキlに対応する厚みをもったシム11を
円筒部10の外側に無理に嵌め合わせることにより、突出
部12とシム11の内径間に形成された干渉しろ(Δ)によ
ってシム11の脱落を防止することができ、スラストころ
軸受とシム11とを結合することができる。その結合部品
を第4図に示すように、軸受支持軸22の外側に嵌合し、
スラスト部材20と受圧部材21とを相対的に軸方向に移動
すると、シム11の表面が受圧部材21に当接し、円筒部10
の先端部が収納溝23に嵌合してスアスト部材20と受圧部
材21の組立てが完了する。
第1図に示す実施例においては、外輪1の内径縁に円筒
部10を設けたが、第6図に示すように、内輪2の外径縁
に円筒部10を設け、その円筒部10の開口縁に内径方向に
突出する突出部12を設けるようにしてもよい。このよう
なスラストころ軸受の組付けに際しては、スラスト部材
20に軸受支持軸22と収納溝23とを設けるようにする。
なお、円筒部10の開口縁に設ける突出部12は、第2図に
示すように、突起状であってもよく、あるいは、第7図
に示すように環状のものであってもよい。突起状の突出
部12を設ける場合は、円筒部10の周方向に複数設けるよ
うにする。
〔効果〕
以上のように、この発明は、外輪の内径縁と内輪の外径
縁いずれか一方に円筒部を設け、その円筒部の開口縁に
弾性変形可能な突出部を設けたので、円筒部に対して、
厚みの異なる間隙調整シムを着脱自在に取付けることが
できると共に、上記突出部によってシムの脱落や位置ず
れを防止することができ、スラストころ軸受の組付け前
に、スラストころ軸受とシムとを組み合わせ状態に保持
することができる。したがって、スラスト部材と受圧部
材の組立てにおいて、スラストころ軸受とシムとを別々
に組付ける必要がなく、スラスト部材と受圧部材の組立
てが容易であり、しかもシムの脱落や位置ずれがないた
め、両部材を精度よく組立てることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明に係るスラストころ軸受の一部分を
示す断面図、第2図は同上の外輪の一部分を示す斜視
図、第3図は第1図の一部分を示す拡大断面図、第4図
および第5図は同上スラストころ軸受の組立てを段階的
に示す断面図、第6図は同上の他の実施例を示す断面
図、第7図は第6図の一部分を示す拡大断面図、第8図
および第9図は従来のスラストころ軸受の組立て段階的
に示す断面図である。 1……外輪、2……内輪、3……ころ、5、7……フラ
ンジ、10……円筒部、11……間隙調整シム、12……突出

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外径縁にフランジを形成した外輪と内径縁
    にフランジを設けた内輪との間にころを組み込んだ非分
    離形のスラストころ軸受において、前記外輪の内径縁と
    内輪の外径縁のいずれか一方に、ころ案内面に対して背
    面側に突出する円筒部を設け、その円筒部にリング状の
    間隙調整用シムを着脱自在に取付け、上記円筒部の開口
    縁部に、円筒部の内径方向に弾性変形可能なシム抜け止
    め用の突出部を設けて上記間隙調整用シムと円筒部とを
    組み合わせ状態に保持した間隙調整用シム付きスラスト
    ころ軸受。
JP60260816A 1985-11-18 1985-11-18 間隙調整用シム付きスラストころ軸受 Expired - Lifetime JPH06100221B2 (ja)

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JPS62118117A JPS62118117A (ja) 1987-05-29
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JPS62130216U (ja) * 1986-02-07 1987-08-17
DE3935633C2 (de) * 1989-10-26 1995-05-04 Schaeffler Waelzlager Kg Axialwälzlager

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JPS53153153U (ja) * 1977-05-10 1978-12-02

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