JPH06100007A - 燃料タンク用キャップ - Google Patents
燃料タンク用キャップInfo
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- JPH06100007A JPH06100007A JP4279418A JP27941892A JPH06100007A JP H06100007 A JPH06100007 A JP H06100007A JP 4279418 A JP4279418 A JP 4279418A JP 27941892 A JP27941892 A JP 27941892A JP H06100007 A JPH06100007 A JP H06100007A
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- JP
- Japan
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- outer shell
- knob
- fuel tank
- cap
- free end
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- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 小型且つ軽量で、容易に締付完了を報知し得
る燃料タンク用キャップを提供する。 【構成】 外周に螺子溝を形成する筒体部(2)と、筒
体部の一方の軸方向端部に一体的に形成する蓋体部
(3)と、蓋体部の外周から軸方向に一体的に立設する
複数の連結部(4)と、これらの連結部に一体的に連結
し蓋体部(3)と略同一の平面形状を有する外郭部
(5)と、外郭部の中心近傍で筒体部の軸方向に突出す
ると共に外郭部の径方向の少なくとも一方側に所定距離
延出する支持部(6a)と、この支持部に一体的に連結
し少くとも一つの自由端を形成するつまみ(6)を有す
る。そして、外郭部(5)に、つまみ(6)の少くとも
一つの自由端が外郭部の所定の周方向に所定距離移動し
たとき自由端と係合する位置に、係合部(5a,5b)
を形成する。
る燃料タンク用キャップを提供する。 【構成】 外周に螺子溝を形成する筒体部(2)と、筒
体部の一方の軸方向端部に一体的に形成する蓋体部
(3)と、蓋体部の外周から軸方向に一体的に立設する
複数の連結部(4)と、これらの連結部に一体的に連結
し蓋体部(3)と略同一の平面形状を有する外郭部
(5)と、外郭部の中心近傍で筒体部の軸方向に突出す
ると共に外郭部の径方向の少なくとも一方側に所定距離
延出する支持部(6a)と、この支持部に一体的に連結
し少くとも一つの自由端を形成するつまみ(6)を有す
る。そして、外郭部(5)に、つまみ(6)の少くとも
一つの自由端が外郭部の所定の周方向に所定距離移動し
たとき自由端と係合する位置に、係合部(5a,5b)
を形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料タンク用キャップ
に係り、特に自動車の燃料タンクの燃料注入管に螺合し
て装着し、これを密閉する燃料タンク用キャップに関す
る。
に係り、特に自動車の燃料タンクの燃料注入管に螺合し
て装着し、これを密閉する燃料タンク用キャップに関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車の燃料タンクには燃料注入管を介
して燃料が供給されるが、供給完了後は燃料注入管を密
閉するため、開口部にキャップが装着される。燃料タン
クは燃料供給時を除き常に密閉状態に維持されなければ
ならない。例えば、燃料注入管の外側に露出するキャッ
プの露出部分に対し、大きな外力が加えられて破損した
場合にも、キャップの密閉機能を確保する必要がある。
して燃料が供給されるが、供給完了後は燃料注入管を密
閉するため、開口部にキャップが装着される。燃料タン
クは燃料供給時を除き常に密閉状態に維持されなければ
ならない。例えば、燃料注入管の外側に露出するキャッ
プの露出部分に対し、大きな外力が加えられて破損した
場合にも、キャップの密閉機能を確保する必要がある。
【0003】このため、例えば特公昭58−7538号
公報に記載のキャップにおいては、つまみを備えた外側
部分(外郭部)と蓋部分が形成され、露出部分に衝撃が
作用したとき主として外側部分が分離し得るように構成
されている。具体的には、蓋部分の内側部材と外側部分
の外側シェルを有し、例えば内側部材の外周近傍に溝が
形成され、外側に露出した部分に衝撃が加えられたとき
には溝部分で破断し、内側部材の外周部及び外側シェル
が脱落するように構成されている。これにより、内側部
材の本体部は燃料注入管に残置され、密閉状態が維持さ
れる。
公報に記載のキャップにおいては、つまみを備えた外側
部分(外郭部)と蓋部分が形成され、露出部分に衝撃が
作用したとき主として外側部分が分離し得るように構成
されている。具体的には、蓋部分の内側部材と外側部分
の外側シェルを有し、例えば内側部材の外周近傍に溝が
形成され、外側に露出した部分に衝撃が加えられたとき
には溝部分で破断し、内側部材の外周部及び外側シェル
が脱落するように構成されている。これにより、内側部
材の本体部は燃料注入管に残置され、密閉状態が維持さ
れる。
【0004】上記公報に記載のような所謂螺子式キャッ
プにおいては、キャップの締め過ぎによりシールリング
を損傷しないように、締付トルクを制限する機構が設け
られている。例えば特公昭52−45924号公報にお
いて、外側部材の金属板と内側部材のハウジングとの間
にトルク制限駆動連結が形成されると記載されている。
また、実公昭57−35013号公報には、つまみによ
る締付時に、締付荷重の変化によってキャップ内につま
みが没するようにしたキャップが提案されている。
プにおいては、キャップの締め過ぎによりシールリング
を損傷しないように、締付トルクを制限する機構が設け
られている。例えば特公昭52−45924号公報にお
いて、外側部材の金属板と内側部材のハウジングとの間
にトルク制限駆動連結が形成されると記載されている。
また、実公昭57−35013号公報には、つまみによ
る締付時に、締付荷重の変化によってキャップ内につま
みが没するようにしたキャップが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、前述の特公
昭58−7538号公報に記載されたキャップは、内側
部材と外側シェルが別部材とされているので、製造及び
組付コストが嵩む。また、内側部材に形成される溝は当
然外周より所定距離内側に形成されることになるので、
大径となる。同様に、特公昭52−45924号公報に
記載のキャップは金属板とハウジングが別部材とされて
いるので、製造、組付コストが嵩む。
昭58−7538号公報に記載されたキャップは、内側
部材と外側シェルが別部材とされているので、製造及び
組付コストが嵩む。また、内側部材に形成される溝は当
然外周より所定距離内側に形成されることになるので、
大径となる。同様に、特公昭52−45924号公報に
記載のキャップは金属板とハウジングが別部材とされて
いるので、製造、組付コストが嵩む。
【0006】実公昭57−35013号公報に記載のキ
ャップは雄ねじ部と頭部が一体に形成されているが、つ
まみは頭部の空洞部内に収容され、所定の締付荷重を超
えるとつまみが空洞部内に没し、つまみを握ることがで
きなくなるように構成されている。このため、キャップ
の締付操作時に指が滑って締付操作を誤ったような印象
を与えることになり、仮にキャップの締付けが完了して
いたとしても不安感が残る。このようなトルク制限機構
は敢えて設ける必要はなく、つまみの締付操作が行われ
締付トルクが所定値に達したときに何等かの報知が行わ
れれば充分の筈である。
ャップは雄ねじ部と頭部が一体に形成されているが、つ
まみは頭部の空洞部内に収容され、所定の締付荷重を超
えるとつまみが空洞部内に没し、つまみを握ることがで
きなくなるように構成されている。このため、キャップ
の締付操作時に指が滑って締付操作を誤ったような印象
を与えることになり、仮にキャップの締付けが完了して
いたとしても不安感が残る。このようなトルク制限機構
は敢えて設ける必要はなく、つまみの締付操作が行われ
締付トルクが所定値に達したときに何等かの報知が行わ
れれば充分の筈である。
【0007】そこで、本発明は、小型且つ軽量で、容易
に締付完了を報知し得る燃料タンク用キャップを提供す
ることを目的とする。
に締付完了を報知し得る燃料タンク用キャップを提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、燃料タンクの燃料注入管に螺合して装着
する燃料タンク用キャップにおいて、外周に螺子溝を形
成する筒体部と、該筒体部の一方の軸方向端部に一体的
に形成する蓋体部と、該蓋体部の外周から軸方向に一体
的に立設する複数の連結部と、該複数の連結部に一体的
に連結し前記蓋体部と略同一の平面形状を有する外郭部
と、該外郭部の中心近傍で前記筒体部の軸方向に突出す
ると共に当該外郭部の径方向の少なくとも一方側に所定
距離延出する支持部と、該支持部に一体的に連結し少く
とも一つの自由端を形成するつまみを備え、前記外郭部
に、前記つまみの少くとも一つの自由端が前記外郭部の
所定の周方向に所定距離移動したとき当該自由端と係合
する位置に、係合部を形成することとしたものである。
め、本発明は、燃料タンクの燃料注入管に螺合して装着
する燃料タンク用キャップにおいて、外周に螺子溝を形
成する筒体部と、該筒体部の一方の軸方向端部に一体的
に形成する蓋体部と、該蓋体部の外周から軸方向に一体
的に立設する複数の連結部と、該複数の連結部に一体的
に連結し前記蓋体部と略同一の平面形状を有する外郭部
と、該外郭部の中心近傍で前記筒体部の軸方向に突出す
ると共に当該外郭部の径方向の少なくとも一方側に所定
距離延出する支持部と、該支持部に一体的に連結し少く
とも一つの自由端を形成するつまみを備え、前記外郭部
に、前記つまみの少くとも一つの自由端が前記外郭部の
所定の周方向に所定距離移動したとき当該自由端と係合
する位置に、係合部を形成することとしたものである。
【0009】前記燃料タンク用キャップにおいて、前記
外郭部の周方向に延出する腕部を前記外郭部に一体的に
形成し、前記腕部に、前記つまみの少くとも一方の自由
端が前記外郭部の所定の周方向に所定距離移動したとき
当該自由端と係合する位置に、前記係合部を形成するこ
ととしてもよい。
外郭部の周方向に延出する腕部を前記外郭部に一体的に
形成し、前記腕部に、前記つまみの少くとも一方の自由
端が前記外郭部の所定の周方向に所定距離移動したとき
当該自由端と係合する位置に、前記係合部を形成するこ
ととしてもよい。
【0010】
【作用】上記の構成になる燃料タンク用キャップは、筒
体部、蓋体部、連結部及び外郭部が一体的に形成され
る。そして、燃料注入管に筒体部が挿入されてつまみが
回転操作されると、つまみに対する回転力が支持部を介
して蓋体部及び筒体部に伝達され、筒体部が燃料注入管
に螺合され、蓋体部によって燃料注入管が密閉される。
このとき、つまみに対する回転力によって支持部が回転
方向に撓み、回転力が所定値に達しつまみの自由端が係
合部に係合すると、つまみに対する反力が増大し、更に
係合時にクリック音を発生するように構成することもで
きるので、操作者はキャップの締付完了を認知すること
ができる。キャップが装着された状態で、例えば外郭部
に衝撃が加えられた場合には、蓋体部と外郭部とは連結
部を介して並設されているので、連結部が破断し外郭部
のみが脱落する。而して、燃料注入管は蓋体部によって
密閉状態が維持される。
体部、蓋体部、連結部及び外郭部が一体的に形成され
る。そして、燃料注入管に筒体部が挿入されてつまみが
回転操作されると、つまみに対する回転力が支持部を介
して蓋体部及び筒体部に伝達され、筒体部が燃料注入管
に螺合され、蓋体部によって燃料注入管が密閉される。
このとき、つまみに対する回転力によって支持部が回転
方向に撓み、回転力が所定値に達しつまみの自由端が係
合部に係合すると、つまみに対する反力が増大し、更に
係合時にクリック音を発生するように構成することもで
きるので、操作者はキャップの締付完了を認知すること
ができる。キャップが装着された状態で、例えば外郭部
に衝撃が加えられた場合には、蓋体部と外郭部とは連結
部を介して並設されているので、連結部が破断し外郭部
のみが脱落する。而して、燃料注入管は蓋体部によって
密閉状態が維持される。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1乃至図4は本発明の一実施例に係る燃料タン
ク用のキャップ1を示し、例えばポリアセタール等の合
成樹脂によって、燃料注入管(図示せず)に螺合する筒
体部2、その一方の軸方向端部を閉塞する蓋体部3、こ
れに立設される複数の連結部4、これらの連結部4を介
して蓋体部3に連結される外郭部5、及び外郭部5の外
面に形成されるつまみ6が一体的に構成されている。
する。図1乃至図4は本発明の一実施例に係る燃料タン
ク用のキャップ1を示し、例えばポリアセタール等の合
成樹脂によって、燃料注入管(図示せず)に螺合する筒
体部2、その一方の軸方向端部を閉塞する蓋体部3、こ
れに立設される複数の連結部4、これらの連結部4を介
して蓋体部3に連結される外郭部5、及び外郭部5の外
面に形成されるつまみ6が一体的に構成されている。
【0012】筒体部2は外周に螺子溝2aが形成され、
その内側は図1に示すように蓋体部3を底面とする容器
状に形成されている。この筒体部2の内壁には放射状に
複数のリブ2bが形成されており、例えば四つのリブ2
bが等間隔に形成されている。また、蓋体部3の中央に
は連通孔3aが形成されており、これを囲繞するように
案内筒3bが筒体部2内に延出形成されている。そし
て、連通孔3aを閉塞するように後述する弁装置20が
配設され、筒体部2のリブ2bに係止されている。
その内側は図1に示すように蓋体部3を底面とする容器
状に形成されている。この筒体部2の内壁には放射状に
複数のリブ2bが形成されており、例えば四つのリブ2
bが等間隔に形成されている。また、蓋体部3の中央に
は連通孔3aが形成されており、これを囲繞するように
案内筒3bが筒体部2内に延出形成されている。そし
て、連通孔3aを閉塞するように後述する弁装置20が
配設され、筒体部2のリブ2bに係止されている。
【0013】蓋体部3の外周には、筒体部2の軸方向に
延出する円弧状の複数の連結部4が形成され、外郭部5
に連結されている。図1に明らかなように連結部4には
傾斜部4aが形成されており、薄壁部4bが形成されて
いる。本実施例の連結部4は、図2及び図5に示すよう
に蓋体部3の外周の三箇所に略等間隔で形成されてお
り、夫々蓋体部3の外周の1/6以下の大きさに形成さ
れている。このような連結部4の配置は、これらを形成
するに最適な型構成に起因している。即ち、図5に二点
鎖線で示すように成形型を形成し、樹脂成形後図5中に
矢印で示した方向に型抜きすれば、容易に連結部4を三
箇所に形成することができる。而して、蓋体部3に対し
所定の間隙、即ち連結部4の軸方向長さを隔てて蓋体部
3と略同一の平面形状の外郭部5が並設されている。
延出する円弧状の複数の連結部4が形成され、外郭部5
に連結されている。図1に明らかなように連結部4には
傾斜部4aが形成されており、薄壁部4bが形成されて
いる。本実施例の連結部4は、図2及び図5に示すよう
に蓋体部3の外周の三箇所に略等間隔で形成されてお
り、夫々蓋体部3の外周の1/6以下の大きさに形成さ
れている。このような連結部4の配置は、これらを形成
するに最適な型構成に起因している。即ち、図5に二点
鎖線で示すように成形型を形成し、樹脂成形後図5中に
矢印で示した方向に型抜きすれば、容易に連結部4を三
箇所に形成することができる。而して、蓋体部3に対し
所定の間隙、即ち連結部4の軸方向長さを隔てて蓋体部
3と略同一の平面形状の外郭部5が並設されている。
【0014】外郭部5の外側の表面には、その径方向に
延在するつまみ6が一体的に形成されている。図1及び
図4に示すように、つまみ6は頂部6b並びに側壁6
c,6dを有しコ字状断面に形成されており、その中央
でクランク状の支持部6aを介して外郭部5に連結され
ている。即ち、支持部6aは外郭部5の中心近傍で筒体
部2の軸方向に突出すると共に外郭部5の径方向の一方
側に所定距離延出し、更に筒体部2の軸方向に延出しつ
まみ6の頂部6bの端部に連結されている。また、支持
部6aはつまみ6に囲繞されており、図2に示すように
締付側からは視認できないように形成されている。
延在するつまみ6が一体的に形成されている。図1及び
図4に示すように、つまみ6は頂部6b並びに側壁6
c,6dを有しコ字状断面に形成されており、その中央
でクランク状の支持部6aを介して外郭部5に連結され
ている。即ち、支持部6aは外郭部5の中心近傍で筒体
部2の軸方向に突出すると共に外郭部5の径方向の一方
側に所定距離延出し、更に筒体部2の軸方向に延出しつ
まみ6の頂部6bの端部に連結されている。また、支持
部6aはつまみ6に囲繞されており、図2に示すように
締付側からは視認できないように形成されている。
【0015】而して、つまみ6は支持部6aを介して外
郭部5を回転駆動することができ、外郭部5が停止した
状態で所定の回転力に達すると、支持部6aが撓み、つ
まみ6が外郭部5に対して回動し得るように構成されて
いる。これにより、側壁6c,6dの自由端は外郭部5
の周方向に移動し得ると共に、頂部6bは支持部6aを
支点に揺動可能であるので、側壁6c,6dの自由端は
外郭部5の外周近傍で外郭部5から離隔する方向にも変
位し得るように支持されている。
郭部5を回転駆動することができ、外郭部5が停止した
状態で所定の回転力に達すると、支持部6aが撓み、つ
まみ6が外郭部5に対して回動し得るように構成されて
いる。これにより、側壁6c,6dの自由端は外郭部5
の周方向に移動し得ると共に、頂部6bは支持部6aを
支点に揺動可能であるので、側壁6c,6dの自由端は
外郭部5の外周近傍で外郭部5から離隔する方向にも変
位し得るように支持されている。
【0016】更に、外郭部5の外周上には係合部たる突
起5a,5bがつまみ6方向に突出形成されている。こ
れらの突起5a,5bは、キャップ1が装着される際、
つまみ6の側壁6c,6dの自由端が外郭部5の外周に
沿って時計回転方向に所定距離移動したとき、各自由端
と係合する位置に形成されている。そして、筒体部2の
蓋体部3との接合部近傍にシールリング7が嵌着され
る。尚、本実施例ではシールリング7は円形断面のもの
が用いられているが、C字状断面等、種々の断面形状の
ものを用いることができる。
起5a,5bがつまみ6方向に突出形成されている。こ
れらの突起5a,5bは、キャップ1が装着される際、
つまみ6の側壁6c,6dの自由端が外郭部5の外周に
沿って時計回転方向に所定距離移動したとき、各自由端
と係合する位置に形成されている。そして、筒体部2の
蓋体部3との接合部近傍にシールリング7が嵌着され
る。尚、本実施例ではシールリング7は円形断面のもの
が用いられているが、C字状断面等、種々の断面形状の
ものを用いることができる。
【0017】尚、弁装置20は図1に示すように、弁体
21、ガイド22、圧縮スプリング23及びスプリング
リテーナ24から成り、筒体部2内に収容されている。
弁体21はゴム材料によりカップ状に形成され、二重筒
体形状の合成樹脂製ガイド22の中空部に嵌着されてい
る。スプリングリテーナ24も合成樹脂製で二重筒体部
分を有し、その中央の中空部にガイド22の内筒が収容
されるように配置される。そして、ガイド22の二重筒
体間とスプリングリテーナ24の二重筒体間に圧縮スプ
リング23が収容されている。このように構成された弁
装置20が筒体部2内に収容され、弁体21及びガイド
22が案内筒3bの内側に配置されスプリングリテーナ
24の外周端部がリブ2bの段部に係止されると、圧縮
スプリング23の付勢力によって弁体21が蓋体部3に
押接され、連通孔3aが閉塞される。
21、ガイド22、圧縮スプリング23及びスプリング
リテーナ24から成り、筒体部2内に収容されている。
弁体21はゴム材料によりカップ状に形成され、二重筒
体形状の合成樹脂製ガイド22の中空部に嵌着されてい
る。スプリングリテーナ24も合成樹脂製で二重筒体部
分を有し、その中央の中空部にガイド22の内筒が収容
されるように配置される。そして、ガイド22の二重筒
体間とスプリングリテーナ24の二重筒体間に圧縮スプ
リング23が収容されている。このように構成された弁
装置20が筒体部2内に収容され、弁体21及びガイド
22が案内筒3bの内側に配置されスプリングリテーナ
24の外周端部がリブ2bの段部に係止されると、圧縮
スプリング23の付勢力によって弁体21が蓋体部3に
押接され、連通孔3aが閉塞される。
【0018】一方、燃料注入管(図示せず)の開口部に
は筒状のインレットリテーナ(図示せず)が嵌着されて
おり、このインレットリテーナに螺子溝が形成されてい
る。而して、キャップ1がインレットリテーナに装着さ
れ、つまみ6の時計方向の回転操作により筒体部2がイ
ンレットリテーナに螺合される。そして、シールリング
7が蓋体部3とインレットリテーナの開口部との間に挾
持され外郭部5の回転が停止すると、支持部6aが撓
み、つまみ6のみが回転し側壁6c,6dの自由端が夫
々突起5a,5bに係合する。
は筒状のインレットリテーナ(図示せず)が嵌着されて
おり、このインレットリテーナに螺子溝が形成されてい
る。而して、キャップ1がインレットリテーナに装着さ
れ、つまみ6の時計方向の回転操作により筒体部2がイ
ンレットリテーナに螺合される。そして、シールリング
7が蓋体部3とインレットリテーナの開口部との間に挾
持され外郭部5の回転が停止すると、支持部6aが撓
み、つまみ6のみが回転し側壁6c,6dの自由端が夫
々突起5a,5bに係合する。
【0019】これにより、つまみ6に対する反力が増大
すると共に、更に回転させると側壁6c,6dが突起5
a,5bを乗り越え、クリック音を発生する。而して、
操作者はキャップ1の締付けが完了したことを認知する
ことができ、燃料注入管は密閉状態となる。キャップ1
が装着されると、外郭部5はインレットリテーナの軸方
向に露出するが、径方向の外側には延出しない。更に、
外郭部5をインレットリテーナの軸方向にも露出しない
ように構成することもできる。
すると共に、更に回転させると側壁6c,6dが突起5
a,5bを乗り越え、クリック音を発生する。而して、
操作者はキャップ1の締付けが完了したことを認知する
ことができ、燃料注入管は密閉状態となる。キャップ1
が装着されると、外郭部5はインレットリテーナの軸方
向に露出するが、径方向の外側には延出しない。更に、
外郭部5をインレットリテーナの軸方向にも露出しない
ように構成することもできる。
【0020】上記のようにキャップ1が装着された状態
で、万一何等かの理由でキャップ1に衝撃が加えられた
場合には、連結部4が破断し外郭部5のみが脱落するの
で、蓋体部3による燃料注入管の密閉機能が維持され
る。この場合において、連結部4には脆弱な薄壁部4b
が形成されているので、この薄壁部4bにて容易に破断
し、他の部分に亀裂が生ずる恐れはない。尚、燃料タン
ク(図示せず)内の空間が負圧となり外部との間に所定
値以上の圧力差が生ずると、弁装置20が作動し燃料タ
ンク内が大気と連通する。即ち、圧縮スプリング23の
付勢力に抗して弁体21が開弁し、連通孔3aを介して
筒体部2内が大気と連通する。
で、万一何等かの理由でキャップ1に衝撃が加えられた
場合には、連結部4が破断し外郭部5のみが脱落するの
で、蓋体部3による燃料注入管の密閉機能が維持され
る。この場合において、連結部4には脆弱な薄壁部4b
が形成されているので、この薄壁部4bにて容易に破断
し、他の部分に亀裂が生ずる恐れはない。尚、燃料タン
ク(図示せず)内の空間が負圧となり外部との間に所定
値以上の圧力差が生ずると、弁装置20が作動し燃料タ
ンク内が大気と連通する。即ち、圧縮スプリング23の
付勢力に抗して弁体21が開弁し、連通孔3aを介して
筒体部2内が大気と連通する。
【0021】図6及び図7は本発明の他の実施例に係る
キャップを示すもので、前述の実施例におけるつまみ6
と異なる構造のつまみ60を有するが、他の構造は前述
の実施例と同様である。本実施例のつまみ60もコ字状
断面に形成されており、支持部6gを介して外郭部5に
連結されている。支持部6gは、前述の実施例の支持部
6aに対し更に頂部6bと平行な板面を有する平板部6
gfが形成されたものである。
キャップを示すもので、前述の実施例におけるつまみ6
と異なる構造のつまみ60を有するが、他の構造は前述
の実施例と同様である。本実施例のつまみ60もコ字状
断面に形成されており、支持部6gを介して外郭部5に
連結されている。支持部6gは、前述の実施例の支持部
6aに対し更に頂部6bと平行な板面を有する平板部6
gfが形成されたものである。
【0022】本実施例においても、外郭部5が停止した
状態で所定の回転力に達すると、支持部6gが撓み、つ
まみ60が外郭部5に対して回動する。即ち、側壁6
c,6dの自由端は外郭部5の周方向に移動し得る。ま
た、頂部6bは支持部6gの平板部6gfの両端を支点
に揺動可能であり、従って側壁6c,6dの自由端は外
郭部5の外周近傍で外郭部5から離隔する方向に変位し
得る。而して、つまみ60の時計方向の回転操作によ
り、側壁6c,6dの自由端が突起5a,5bに係合
し、更につまみ60を回転させると側壁6c,6dが突
起5a,5bを乗り越え、クリック音が発生する。
状態で所定の回転力に達すると、支持部6gが撓み、つ
まみ60が外郭部5に対して回動する。即ち、側壁6
c,6dの自由端は外郭部5の周方向に移動し得る。ま
た、頂部6bは支持部6gの平板部6gfの両端を支点
に揺動可能であり、従って側壁6c,6dの自由端は外
郭部5の外周近傍で外郭部5から離隔する方向に変位し
得る。而して、つまみ60の時計方向の回転操作によ
り、側壁6c,6dの自由端が突起5a,5bに係合
し、更につまみ60を回転させると側壁6c,6dが突
起5a,5bを乗り越え、クリック音が発生する。
【0023】図8及び図9は本発明の更に他の実施例に
係るキャップを示すもので、突起5a,5b部分を除き
図1乃至図4の実施例と同様である。本実施例において
は、外郭部5に溝5c,5dが形成され、周方向に延出
する腕部5e,5fが構成されており、これらの先端に
突起5a,5bが形成されている。
係るキャップを示すもので、突起5a,5b部分を除き
図1乃至図4の実施例と同様である。本実施例において
は、外郭部5に溝5c,5dが形成され、周方向に延出
する腕部5e,5fが構成されており、これらの先端に
突起5a,5bが形成されている。
【0024】而して、つまみ6の時計方向の回転操作に
より側壁6c,6dの自由端が夫々突起5a,5bに係
合し、更につまみ6を回転させると腕部5e,5fが撓
み、突起5a,5bを乗り越える際にクリック音が発生
する。このように、本実施例においては側壁6c,6d
の回動に応じ腕部5e,5fが撓むように形成されてい
るので、つまみ6が揺動し得ない構造であっても前述の
実施例と同様の機能を確保することができる。
より側壁6c,6dの自由端が夫々突起5a,5bに係
合し、更につまみ6を回転させると腕部5e,5fが撓
み、突起5a,5bを乗り越える際にクリック音が発生
する。このように、本実施例においては側壁6c,6d
の回動に応じ腕部5e,5fが撓むように形成されてい
るので、つまみ6が揺動し得ない構造であっても前述の
実施例と同様の機能を確保することができる。
【0025】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されているの
で以下に記載の効果を奏する。即ち、本発明の燃料タン
ク用キャップは筒体部、蓋体部、連結部、外郭部及びつ
まみが一体的に形成されているので、製造が容易で組付
作業も不要のため安価に構成することができると共に、
連結部は蓋体部の外周に形成されるので、外郭部を蓋体
部と略同一の平面形状として小型且つ軽量に形成するこ
とができる。しかも、つまみに対する回転力によって支
持部が回転方向に撓み、つまみの自由端が係合部に係合
し、例えばつまみに対する反力が増大し、更にはクリッ
ク音を発生させることにより締付完了を報知することが
できるので、所定の締付荷重でキャップを装着すること
ができる。
で以下に記載の効果を奏する。即ち、本発明の燃料タン
ク用キャップは筒体部、蓋体部、連結部、外郭部及びつ
まみが一体的に形成されているので、製造が容易で組付
作業も不要のため安価に構成することができると共に、
連結部は蓋体部の外周に形成されるので、外郭部を蓋体
部と略同一の平面形状として小型且つ軽量に形成するこ
とができる。しかも、つまみに対する回転力によって支
持部が回転方向に撓み、つまみの自由端が係合部に係合
し、例えばつまみに対する反力が増大し、更にはクリッ
ク音を発生させることにより締付完了を報知することが
できるので、所定の締付荷重でキャップを装着すること
ができる。
【0026】前記係合部を外郭部の腕部に形成したもの
にあっては、つまみの少くとも一つの自由端が係合部と
係合したとき腕部が変位するように構成されているの
で、つまみを簡単な構造とすることができる。
にあっては、つまみの少くとも一つの自由端が係合部と
係合したとき腕部が変位するように構成されているの
で、つまみを簡単な構造とすることができる。
【図1】本発明の一実施例に係る燃料タンク用キャップ
の縦断面図である。
の縦断面図である。
【図2】本発明の一実施例に係る燃料タンク用キャップ
の平面図である。
の平面図である。
【図3】本発明の一実施例に係る燃料タンク用キャップ
の正面図である。
の正面図である。
【図4】本発明の一実施例に係る燃料タンク用キャップ
の一部の側面図である。
の一部の側面図である。
【図5】本発明の一実施例に係る燃料タンク用キャップ
の横断面図である。
の横断面図である。
【図6】本発明の他の実施例に係る燃料タンク用キャッ
プの平面図である。
プの平面図である。
【図7】本発明の他の実施例に係る燃料タンク用キャッ
プの一部の縦断面図である。
プの一部の縦断面図である。
【図8】本発明の更に他の実施例に係る燃料タンク用キ
ャップの一部を切除した平面図である。
ャップの一部を切除した平面図である。
【図9】本発明の更に他の実施例に係る燃料タンク用キ
ャップの一部の側面図である。
ャップの一部の側面図である。
1 キャップ 2 筒体部 3 蓋体部 4 連結部 5 外郭部 6 つまみ 6a 支持部 7 シールリング 20 弁装置
Claims (2)
- 【請求項1】 燃料タンクの燃料注入管に螺合して装着
する燃料タンク用キャップにおいて、外周に螺子溝を形
成する筒体部と、該筒体部の一方の軸方向端部に一体的
に形成する蓋体部と、該蓋体部の外周から軸方向に一体
的に立設する複数の連結部と、該複数の連結部に一体的
に連結し前記蓋体部と略同一の平面形状を有する外郭部
と、該外郭部の中心近傍で前記筒体部の軸方向に突出す
ると共に当該外郭部の径方向の少なくとも一方側に所定
距離延出する支持部と、該支持部に一体的に連結し少く
とも一つの自由端を形成するつまみを備え、前記外郭部
に、前記つまみの少くとも一つの自由端が前記外郭部の
所定の周方向に所定距離移動したとき当該自由端と係合
する位置に、係合部を形成したことを特徴とする燃料タ
ンク用キャップ。 - 【請求項2】 前記外郭部の周方向に延出する腕部を前
記外郭部に一体的に形成し、前記腕部に、前記つまみの
少くとも一方の自由端が前記外郭部の所定の周方向に所
定距離移動したとき当該自由端と係合する位置に、前記
係合部を形成したことを特徴とする請求項1記載の燃料
タンク用キャップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4279418A JPH06100007A (ja) | 1992-09-24 | 1992-09-24 | 燃料タンク用キャップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4279418A JPH06100007A (ja) | 1992-09-24 | 1992-09-24 | 燃料タンク用キャップ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06100007A true JPH06100007A (ja) | 1994-04-12 |
Family
ID=17610814
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4279418A Pending JPH06100007A (ja) | 1992-09-24 | 1992-09-24 | 燃料タンク用キャップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06100007A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005178734A (ja) * | 2003-11-25 | 2005-07-07 | Toyoda Gosei Co Ltd | キャップ装置 |
JP2016169042A (ja) * | 2015-03-14 | 2016-09-23 | パール金属株式会社 | 蓋付断熱容器 |
-
1992
- 1992-09-24 JP JP4279418A patent/JPH06100007A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005178734A (ja) * | 2003-11-25 | 2005-07-07 | Toyoda Gosei Co Ltd | キャップ装置 |
JP4617779B2 (ja) * | 2003-11-25 | 2011-01-26 | 豊田合成株式会社 | キャップ装置 |
JP2016169042A (ja) * | 2015-03-14 | 2016-09-23 | パール金属株式会社 | 蓋付断熱容器 |
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