JPH0599976A - 架空送電線故障方向標定装置 - Google Patents

架空送電線故障方向標定装置

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JPH0599976A
JPH0599976A JP26070891A JP26070891A JPH0599976A JP H0599976 A JPH0599976 A JP H0599976A JP 26070891 A JP26070891 A JP 26070891A JP 26070891 A JP26070891 A JP 26070891A JP H0599976 A JPH0599976 A JP H0599976A
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JP
Japan
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current
transmission line
steel tower
specific
failure
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JP26070891A
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English (en)
Inventor
Junichi Minafuji
順一 皆藤
Yuji Yamaguchi
裕司 山口
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】平常時は作業に対しても安全で、しかも架空地
線本来の避雷機能を維持し、異常時は特定鉄塔を境界点
として送電線の故障発生区間が存在する方向を極めて正
確に標定する。 【構成】特定鉄塔32に隣接する電源側径間の架空地線
21の片側端を絶縁支持すると共に、送電線路に電気事
故が発生した場合に遮断される電気ヒューズ8で接地す
る。特定鉄塔32に隣接する負荷側径間の架空地線22
にこれに流れる電流を計測する電流センサ4を設ける。
電気事故が特定鉄塔32よりも電源側で発生したときセ
ンサ検出電流値は小さく、電気事故が特定鉄塔よりも負
荷側で発生したときセンサ検出電流値は大きくなる。し
たがって、電気事故が発生した場合に架空地線22に流
れる電流を計測することにより、電気事故の発生位置が
特定鉄塔32の電源側か負荷側かを標定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、架空送電線の故障方向
標定装置、特に送電線路の中間の特定鉄塔を境界として
左右いずれの区間に電気故障が発生したかを判定する故
障方向標定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】送電線の事故発生位置を検出する方法と
して、従来は、例えばサージ受信FL、パルスレーダ式
FL等のいわゆるフォールトロケータ(FL)が採用さ
れている。これらは、いずれも変電所等の送電線両端に
おいて故障サージ等の到達時間を計測し、故障点までの
距離を算出するものである。又、最近では、送電端で計
測した故障直後の電圧、電流から故障点までのインピー
ダンスを算出して距離に換算するいわゆるデジタルFL
も開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来採用されているF
Lでは、装置規模が大きく高価なものになるとともに、
基本的に変電所等の検出端から故障点までの距離を標定
するものであるため、例えば保守業務上の担当境界点の
どちら側に発生した故障であるかといった厳密な精度は
得難いのが現状である。
【0004】すなわち、万一送電線故障が発生した場合
には、先ず最初にどの事業所の担当区間であるかを知る
ことが事後の対応作業上必要不可欠であるにもかかわら
ず、前記した従来技術では、特に境界点近傍に発生した
故障に対して必要な区間判別精度が得られないという難
点があった。
【0005】この理由は、変電所等の送電線の端部で計
測しうる情報のみを使用して長距離に及ぶ送電線途中に
発生した故障点を探知しようとするためであり、送電線
の途中の情報を使用していないことに起因している。
【0006】本発明の目的は、前記した従来技術の欠点
を解消し、正確な故障発生方向の標定を可能とする送電
線故障方向標定装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の架空送電故障方
向標定装置は、故障方向の境界をなす送電線路途中の鉄
塔を特定鉄塔とし、この特定鉄塔に隣接する電源側径間
の架空地線の少なくとも片端を絶縁して鉄塔に支持する
ことにより、これを非接地とする。その代り、この絶縁
した架空地線は鉄塔との間を電流ヒューズ等からなる自
動遮断器でバイパス接続することにより接地する。自動
遮断器は送電線路に地絡事故等の電気事故が発生した場
合に、その導通が遮断される。
【0008】特定鉄塔に隣接する負荷側径間の架空地線
にはこれに流れる電流を計測する電流センサを設ける。
これにより、平常時は、架空地線本来の機能を確保した
うえで、故障発生時に電流センサに流れる電流を検出す
ることによって、特定鉄塔を境界とした電源側または負
荷側のいずれかの方向に故障が発生したかを判定するよ
うにしたものである。
【0009】
【作用】特定鉄塔よりも電源側で電気事故が起きた場合
において、その故障点が電源寄りのときは小さな誘導電
流しか誘起されないため電流センサにより検出される架
空地線電流は小さく、また、故障点が特定鉄塔寄りのと
きは自動遮断器が遮断するため小さい。
【0010】一方、特定鉄塔よりも負荷側で電気事故が
起きた場合において、その故障点が特定鉄塔寄りのとき
は自動遮断器が遮断するが、大きな誘導電流が誘起され
るため電流センサにより検出される架空地線電流は大き
く、また、故障点が負荷側寄りのときは電流センサによ
り検出される架空地線電流は比較的大きい。
【0011】従って、特定鉄塔に隣接する負荷側径間の
架空地線に流れる電流を電流センサで計測することによ
り、特定鉄塔を境に、いずれの区間で事故が起きたかを
判定することが可能となる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜4を用いて説
明する。
【0013】図1は、本発明送電線故障方向標定装置の
一実施例を示すシステム構成図であり、図2は、その装
置構成図である。
【0014】鉄塔31,32によって支持された送電線
1の上部に架空地線(GW)20,21,22が架設さ
れている。鉄塔32は、判別すべき送電線故障方向の境
界点にあたり、これを特定鉄塔32と呼ぶ。送電線路の
電源側の隣接鉄塔31との径間のGW21は、特定鉄塔
32側の引き留め部において絶縁部23によって特定鉄
塔32に絶縁支持されている。この絶縁部23の両端
は、平常時のGW21に流れる誘導電流値に対しては動
作しない特性を有する電流ヒューズ8によってバイパス
されており、送電線1(本線)への落雷防止を目的とし
た通常のGWの機能を有している。なお、絶縁部23は
特定鉄塔32と反対側の鉄塔31側の引き留め部に設け
ても、あるいは両側に設けてもよい。
【0015】また、特定鉄塔32の負荷側の隣接鉄塔と
の径間GW22には、分割してGW22に装着可能な貫
通型電流トランス(CT)から成る電流センサ4が設置
されており、平常時は、送電線1からの誘導電流を検知
する。電流センサ4の出力は、特定鉄塔32に配設した
光信号変換回路5によって光信号に変換され、光ファイ
バ61を通して判定回路7に送られる。判定回路7によ
る判定結果は、別の光ファイバ62により遠隔地点、例
えば保守担当事業所に設置された遠方監視装置9に送ら
れ、その結果が表示される。
【0016】図3は、電流ヒューズ4の特性例を示した
ものであり、送電線が正常に運転されているときに流れ
るGW電流値に対しては動作せず(図3(a))、異常
運転時に流れる大きなGW電流値に対して、例えば正常
電流の2倍程度の電流が1〜2サイクル流れたときに動
作する(図3(b))。即ち、送電線路に地絡故障等の
電気故障が発生したとき導通を遮断する特性を有してい
る。
【0017】図4は、本実施例の送電線故障方向標定装
置の動作を示す送電線に沿った電流分布の説明図であ
る。電気故障が特定鉄塔32よりも電源側で発生したと
きセンサ検出電流値は小さく、電気故障が特定鉄塔より
も負荷側で発生したときセンサ検出電流値は大きくな
る。なお、ここでは2をGWの総括番号、3を鉄塔の総
括番号としている。
【0018】図4(a)に示すように、送電線が正常に
運転されているときにはGW21,22には鉄塔及び大
地を介した閉回路を形成することによる送電線1からの
誘導による比較的小さな電流が流れている。
【0019】今、図4(b)に示すように電流センサ4
を設置した特定鉄塔32よりも電源側で、且つ特定鉄塔
32よりも電源寄りの送電線路に地絡故障等の電気故障
が発生した場合、本線には電源側から故障点まで故障電
流が流れる。この故障電流による誘導により、各鉄塔3
により多点接地されたGW2には大きなGW電流が流れ
るが、故障点から遠い特定鉄塔32の直前のGW21並
びに電流センサ4が取付けられているGW22には、図
4(a)に示したGW電流と同等の小さな電流が流れる
ことから、故障方向の判定は明確である。
【0020】一方、図4(c)は、特定鉄塔32より電
源側であって、且つ鉄塔32寄りで故障が発生した場合
の本線電流とGW電流を示したものである。もし、GW
21が絶縁されておらず通常の鉄塔部と同様に特定鉄塔
32に電気的接続されている場合には、故障点から近い
ため図4(c)の図中に点線で示す通り、GW21,2
2のいずれのGWにも比較的大きい電流が流れるため故
障方向判定が不明確になる。しかし、GW21を絶縁し
て、その絶縁部23の両端に、正常時の電流には動作せ
ずに、大きな電流が1〜2サイクル流れたときに動作す
る電流ヒューズ8が取付けられていれば、図4(c)に
示したように電流センサ4の設置されたGW22には故
障発生後1〜2サイクルの間は、図4(c)の点線に示
す電流が流れるが、その後は、ヒューズ8が溶断して特
定鉄塔32の直前のGW21が絶縁されるため、GW電
流22には図4(a)に示したGW電流と同等程度の、
実線で示す小さな電流しか流れなくなり、故障方向の判
定が明確になる。
【0021】一方、特定鉄塔32よりも負荷側で電気故
障が発生した場合には、図4(d),(e)に示すよう
に、電流センサ4の設置されたGW22に、本線電流か
らの誘導による大きいGW電流が流れる。即ち、特定鉄
塔32寄りで故障が発生した場合は、ヒューズ8が溶断
しても大きな誘導電流が流れ(図4(d))、負荷寄りで
故障が発生した場合は、図4(c)の点線で示したよう
な比較的大きな電流が流れる(図4(e))。
【0022】従って、電源側又は負荷側いずれで電気故
障が発生する場合でも、電流センサ4でGW22の電流
を監視しておくことにより、特定鉄塔32を境にして、
左右いずれの方向で故障が発生したかを、極めて正確且
つ容易にしかも安全に判定することができる。
【0023】なお、ヒューズで短絡せずに絶縁だけして
おく方法も考えられるが、そうすると絶縁されたGWに
は常時電圧が発生するようになるため、安全上何等かの
対策が必要となるが、本実施例のように絶縁部をヒュー
ズで短絡するようにすれば、その対策が不要となる。
【0024】ところで、電流ヒューズ8の鉄塔側にも、
電流ヒューズを流れる電流を計測する電流センサ41を
設置して、常時、電流センサ41からの出力を監視する
ようにすれば、電流ヒューズ8が電気的に接続状態にあ
るか、あるいは断線状態にあるかを把握して、電流ヒュ
ーズの交換時期を適格に捉えることができ、常に、GW
本来の機能を維持し、なおかつ、正確な故障方向判定が
可能になる。
【0025】なお、上述した実施例では、判定回路7か
ら遠方監視装置9への伝送を光ファイバ62によって行
ったが、その他の伝送手段、例えば電話回線あるいは無
線によって伝送することもできる。
【0026】
【発明の効果】本発明の送電線故障方向標定装置によれ
ば、平常時は、作業に対しても安全でしかも架空地線本
来の避雷機能を維持したまま、特定鉄塔を境界点とし
て、送電線の故障発生区間が存在する方向を極めて正確
に標定することができ、しかも簡易且つ安価な構成によ
って実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の送電線故障方向標定装置の一実施例を
示す概略図。
【図2】本実施例による標定装置の構成を示すブロック
図。
【図3】本実施例の電流ヒューズの特性図。
【図4】本実施例の動作を示す送電線に沿った電流分布
の説明図。
【符号の説明】
1 送電線 2,21,22 架空地線(GW) 23 絶縁部 3 鉄塔 31 隣接鉄塔 32 特定鉄塔 4,41 分割式貫通型電流トランス(CT)からなる
電流センサ 5 光信号変換回路 61,62 光ファイバ 7 判定回路 8 電流ヒューズ 9 遠方監視装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各鉄塔部で接地された架空地線を有する送
    電線路において、標定すべき送電線故障方向の境界点と
    なる送電線路途中の鉄塔を特定鉄塔とし、この特定鉄塔
    に隣接する電源側径間の架空地線の少なくとも片側端を
    絶縁支持すると共に、送電線路に地絡事故等の電気事故
    が発生した場合に遮断される自動遮断器で接地し、特定
    鉄塔に隣接する負荷側径間の架空地線にこれに流れる電
    流を計測する電流センサを設け、電気事故が発生した場
    合に架空地線に流れる電流を計測することにより、電気
    事故の発生位置が特定鉄塔の電源側か負荷側かを標定す
    ることを特徴とする架空送電線故障方向標定装置。
  2. 【請求項2】特定鉄塔に隣接する電源側径間に、前記自
    動遮断器に流れる電流を計測する電流センサを設け、自
    動遮断器の動作を監視することを特徴とする請求項1に
    記載の送電線故障方向標定装置。
  3. 【請求項3】電流センサの出力を光信号に変換し、光フ
    ァイバによって鉄塔上に設置した標定装置あるいは表示
    装置に伝送することを特徴とする請求項1または2に記
    載の送電線故障方向標定装置。
JP26070891A 1991-10-08 1991-10-08 架空送電線故障方向標定装置 Pending JPH0599976A (ja)

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