JPH0599485A - フアジイ空調制御システム - Google Patents

フアジイ空調制御システム

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JPH0599485A
JPH0599485A JP3257721A JP25772191A JPH0599485A JP H0599485 A JPH0599485 A JP H0599485A JP 3257721 A JP3257721 A JP 3257721A JP 25772191 A JP25772191 A JP 25772191A JP H0599485 A JPH0599485 A JP H0599485A
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JP
Japan
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control
fuzzy
control device
data
control data
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JP3257721A
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English (en)
Inventor
Yoshimasa Sugaya
善昌 菅谷
Takeshi Nakamura
健 中村
Hideki Takahashi
秀樹 高橋
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 中央監視制御型の空調制御システムにファジ
ィ空調制御を組み合わせ、併用可能なファジィ空調制御
システムを提供する。 【構成】 計測データや制御データその他の監視制御情
報の伝送を行う通信ライン、通信ラインを通し計測デー
タを獲得し検出値と目標値との比較の基に制御データを
生成し通信ラインに送出する中央監視制御装置1、通信
ラインを通し計測データを獲得し検出値をメンバーシッ
プ関数でファジィ化した後ファジィルールに基づくファ
ジィ推論を行い制御データを生成し通信ラインに送出す
るファジィ制御装置4、空調制御情報を検出するセンサ
群から計測データを収集し通信ラインに送出する計測デ
ータ通信制御装置2、通信ラインから制御データを獲得
し空調設備の制御を行う制御データ通信制御装置3を備
え、制御データ通信制御装置は、中央監視制御装置とフ
ァジィ制御装置とのいずれかの制御データを選択獲得し
て空調設備の制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中央監視制御装置とフ
ァジィ空調制御装置から空調制御を行うファジィ空調制
御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】図7は従来のオフィスビルにおける空調
制御システムの構成例を示す図である。従来の一般オフ
ィスビルにおいては、図7に示すように例えばビルの管
理室に中央監視制御装置(CPU)1を配置し、室内サ
ーモや湿度計、風速計、輻射温度計、日射計等のセンサ
群からビル内各室の温度や湿度、風量、日射量、外気温
等を検出して計測データ通信制御装置2を通して取り込
み、空調機や床冷暖房、FCU、換気窓等の空調設備に
対する制御設定値を検出値と予め設定される制御目標値
から決定し制御データ通信制御装置3へ送り出してビル
内の各室の空調制御を行う、所謂中央集中監視型の空調
制御システムを採用したものが多くなっている。これ
は、1面ではビルの規模の拡大と共に、ビル全体として
通常の管理業務や防犯、防災も含めビルの中央管理機能
が総合的に高められ、ビル管理のシステム化を進める中
での1形態として採用されてきたものといえる。
【0003】ところで、従来の空調制御においては、上
記のように予め制御目標値を設定してセンサで検出され
た検出値との比較を行い、その結果から検出値が制御目
標値に近づくように空調設備の制御が行われているが、
このような制御アルゴリズムでは、入居者に快適な環境
を提供するという本来の目的からすると、真にその快適
な環境が実現されているか否かの確たる評価がしにくい
という問題がある。
【0004】このような問題を解決するものとして空調
機へのファジィ制御の適用に関心が持たれている。この
ファジィ制御によれば、例えばセンサによる温度等の検
出値と人間のもつ「高い」や「ちょうどよい」等のあい
まいな自然言語との受渡しを行うメンバーシップ関数、
「もし、温度が高ければ、風量をかなり少なくする」の
ようなファジィルールによりファジィ推論を行い、論理
和で得られたファジィ集合の重心を計算し、各制御対象
毎に非ファジィ化を行うことにより、操作量を決定する
ことができる。しかし、これまで、家電エアコンなどの
機器単体の制御に応用した例があり、一般オフィスの空
調システムには本出願人が提案しているものもあるが、
まだ実際に適用された例はない。
【0005】図4はファジィ総合環境創出調整装置の構
成例を示す図であり、以下に、本出願人が既に提案して
いるファジィ総合環境創出調整装置(特願平2ー297
958号)の概要を図4により説明する。
【0006】図4において、計測データ11は、センサ
ー群によって得られる環境創出に必要なデータであり、
例えば内部環境情報の温度(室温、床冷暖房や輻射パネ
ルその他の表面温度)、湿度、照度、気流等と、外部環
境情報の風量、日射量、雨量等である。設定データ12
は、予め人為的に評価、設定されて入力されるデータで
あり、例えば内部環境情報のclo値、MET値等であ
る。時間データ13は、自然の時間変化に応じて環境創
出の条件を変えるためのデータであり、例えば時間、
日、曜日、季節等の時間情報である。
【0007】PMV値演算部14は、計測データ11と
設定データ12からPMV値(Predicted Mean Vot
e;環境指標値) 及びその単位時間当たりの変化量ΔPM
V値を算出するものである。PMV値は、環境要素のう
ちの温度、湿度、周壁温度(平均輻射温度)、室内気
流、着衣量、活動量の6つの体感要素から次のようにし
て算出される温熱感の評価指標である。まず、上記計測
値の室内表面温度と形態係数から平均輻射温度(MR
T)が算定され、しかる後、この平均輻射温度及び設定
値として入力されている着衣量(clo値)、活動量
(MET値)、さらには測定された室内温度、室内湿
度、室内風速から算定される。
【0008】ファジィ制御部15は、後述するようなフ
ァジィ化部16、ファジィ推論部17、非ファジィ化部
18で構成し、メンバーシップ関数で確定入力値を曖昧
な言語にファジィ化した後、ファジィルールに基づくフ
ァジィ推論を行って環境創出設備19の制御を行うもの
である。
【0009】環境創出設備19において、スポット空調
21は、AHU等の温湿度制御機器の出力を制御するも
のである。輻射冷暖房22は、床冷暖房や輻射パネルの
出力を制御するものである。換気23は、換気ダクトダ
ンパや窓を開度制御するものである。ブラインド24
は、ブラインドの開閉、液晶ブラインドガラス等を制御
し日射量を制御するものである。以上のものが温熱環境
制御系のものである。光環境演出25は、自然光の採
光、照明装置の調光、点滅等を制御するものである。香
環境演出26は、香発生の強さの調整、香の種類の切り
換えを制御するものである。音環境演出27は、BGM
(バックグラウンドミュージック)の選曲、ゆらぎ雑音
の発生、音の大きさ等を制御するものである。以上が環
境演出系のものである。
【0010】次にファジィ制御部15について説明す
る。
【0011】図5はメンバーシップ関数の例を示す図、
図6はファジィ推論方法を説明するための図である。
【0012】ファジィ化部16は、先に述べたようにセ
ンサーからの温度等の入力値と人間のもつ「高い」や
「ちょうどよい」等のあいまいな自然言語との受渡しを
行う部分であり、以下に例として温度、床面温度設定偏
差に関するメンバーシップ関数を示し、入力項目、出力
項目のファジィ化について説明する。
【0013】 温度(条件部) 一般に、温熱感に対しては、23℃から25℃付近での
微妙な温度偏差が影響する。そこで、温度のメンバーシ
ップ関数は、図5(a)に示すように24℃付近に密に
山が切られる。このメンバーシップ関数によれば、例え
ばセンサーからの入力で確定入力値の26.5℃は、
「高い」というあいまいな言葉に0.5ぐらい適合する
と変換され、ファジィ化される。
【0014】 床面温度設定偏差(結論部) 床冷房時には設定温度を下げすぎると結露やローカルデ
ィスコンフォートなどを生じる。そのため、床面の温度
においては、設定温度を下げるときは慎重に、上げると
きは大胆に行うことが必要となり、図5(b)に示すよ
うに左右非対象のメンバーシップ関数になる。
【0015】上記のようにメンバーシップ関数は、オペ
レータの経験や勘により主観的に決められるものである
ので、メンバーシップ関数の設定、修正は、オペレータ
ーがCRT上で感覚的に自由に行うことができ、人間の
あいまいな評価軸をそのままコンピュータに取り込むこ
とができる。そのため、知識ベースの条件を数値ではな
く、あいまいな自然言語で記述することができ、オペレ
ーターとのインターフェースの点で優れたものを提供す
ることができる。
【0016】ファジィ推論部17は、ファジィルールに
基づきファジィ推論するものである。例えば経験則とし
て、「もし、温度が高ければ、風量をかなり少なくす
る。」があると仮定すると、この仮定に基づくファジィ
ルール化では、 IF;温度=高い THEN;風量=かなり少なくする というIF〜THEN〜型で表現される。つまり、条件
部IF〜に制御対象の状態が記述され、結論部THEN
〜にその状態に応じた操作の内容が記述されたものとな
る。
【0017】ファジィ推論は、このようなファジィルー
ルとメンバーシップ関数を使うものであり、実際にファ
ジィ推論するアルゴリズムを示したのが図6である。そ
こで、ファジィルール 『ルール(a)』 IF;PMV=高い(暑い) AND ΔPMV=上がっている AND 相当外気温度=高い THEN;床面設定温度=下げる 『ルール(b)』 IF;PMV=高い(暑い) AND ΔPMV=下がっている AND 相当外気温度=適温 THEN;床面設定温度=そのまま により、入力をPMV=A、△PMV=B、相当外気温
=Cとしてファジィ推論を行わせると、 ルールの条件部各要素において各入力値における適
合度を求める 得られた適合度のうち最小値(Min)を条件部の
適合度とする 条件部の適合度で結論部のメンバーシップ関数にリ
ミッタをかける 各ルールごとに〜の処理を行う それらの処理により得た各ルール結論部のメンバー
シップ関数の論理和(重ね合わせ)をとる ことによって、図6に示す結果が得られる。
【0018】非ファジィ化部18は、この論理和で得ら
れたファジィ集合の重心を計算し、確定値出力Dを得る
ものであり、このようにして各制御対象毎に非ファジィ
化が行われ操作量が決定される。
【0019】上記のように本出願人が提案したファジィ
総合環境創出調整装置によれば、ファジィ制御手法を採
用することにより、個別にではなく外部環境情報、内部
環境情報、時間情報のそれぞれに基づいてルール化し総
合的な温熱環境制御と環境演出が可能になる。例えば温
熱環境制御において、暖房の場合には床暖房を積極的に
利用し、冷房の場合には床冷房よりスポット空調を積極
的に利用するように設定したり、外気温が換気による外
気の導入を積極的に行える環境の場合には、スポット空
調や輻射冷暖房の制御を控えめにして換気を有効に利用
するように設定することが言語レベルで行えるので、制
御の自由度、柔軟性を高めることができる。
【0020】環境演出においても同様である。例えば光
環境演出では、時間や日射等に応じた制御を行うが、昼
は、自然光(日射)の量や入射角度から光の陰影などを
予測しながら、さらに「暗いと涼しく感じる」等の光の
温熱感に対する影響も加味した、自然光の導入を演出す
る。夜は人工光を使い、演出家のイメージに従った調光
をアクティブに実現する。昼休みや休憩時間帯には、リ
ラックスできるソフトな光環境を演出することもでき
る。香環境演出では、時間帯、季節などにより香りの種
類や発生のタイミングを変化させ、さらに香りの拡散効
果を向上させるように風量などをコントロールする。ま
た、温熱環境制御により風量が変化した場合には、その
変化に対応して強さをコントロールする。音環境演出で
は、時間帯(朝、昼、夜、出勤時間帯、昼休み、休憩時
間帯、残業時間帯等)や曜日(月曜日、週末等)、月日
(月末、繁忙期、季節)などによりBGMとして音楽や
自然の滝の流れる音や野鳥の声、潮騒の音などを人工的
に発生、コントロールし快適感を演出する。
【0021】上記のようにファジィ総合環境創出調整装
置で得られる出力信号は、空間の環境要素の状態を記述
した前件部(条件部)と、各状態に応じた操作内容を記
述した後件部(結論部)からなるIF〜THEN〜型の
自然言語ルール形式で制御できるファジィ制御手法によ
り生成され、所謂知識ベース駆動型の制御となる。この
知識ベースの設定、調整は、インターフェースを用意し
てCRT上において言語レベルで行えるようにするの
で、容易、かつ自由に行え、オペレータの知識を組み込
み易いものとなる。しかも、数式モデルでは表現できな
いような熟練者の操作も、言語的に記述することがで
き、熟練オペレータのような柔軟で巧妙な自動制御がで
きる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】ところで、新設の一般
オフィスビルであれば、上記のようなファジィ制御を採
用したシステムをそのまま採用し、防災、防犯を含めた
全く斬新なビル管理システムを自由に設計し構築するこ
とができるが、既存の一般オフィスビルに上記のような
ファジィ制御を導入しようとすると、場合によっては既
存のシステムに大幅な改造、変更を加えなければならな
くなるという問題が生じる。
【0023】すなわち、先に述べたように従来の一般オ
フィスビルにおいては、制御目標値と検出値とを比較し
て両者の差によって空調設備の制御を行う中央集中監視
型の空調制御システムが採用されているので、この制御
システムをファジィ制御のシステムに置き換えることに
なると、従来の設備が無駄になってしまう。また、従来
のシステムの良さを活用したい場合にも、その併用がで
きないという問題が生じる。
【0024】本発明は、上記の課題を解決するものであ
って、中央監視制御型の空調制御システムにファジィ空
調制御を組み合わせ、併用可能なファジィ空調制御シス
テムを提供することを目的とするものである。
【0025】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、計
測データや制御データその他の監視制御情報の伝送を行
う通信ライン、通信ラインを通して計測データを獲得し
検出値と目標値との比較の基に制御データを生成して通
信ラインに送出する中央監視制御装置、通信ラインを通
して計測データを獲得し検出値をメンバーシップ関数で
ファジィ化した後ファジィルールに基づくファジィ推論
を行い制御データを生成して通信ラインに送出するファ
ジィ制御装置、空調制御情報を検出するセンサ群から計
測データを収集して通信ラインに送出する計測データ通
信制御装置、及び通信ラインから制御データを獲得して
空調設備の制御を行う制御データ通信制御装置を備え、
制御データ通信制御装置は、中央監視制御装置とファジ
ィ制御装置とのいずれかの制御データを選択獲得して空
調設備の制御を行うように構成したことを特徴とする。
【0026】また、制御データ通信制御装置は、制御デ
ータの送信元が中央監視制御装置かファジィ制御装置か
を識別し、ファジィ制御装置からの制御データを優先処
理する優先処理手段を有し、或いは、制御データの送信
元が中央監視制御装置かファジィ制御装置かを識別し、
ファジィ制御装置を送信元とする制御データを受信した
後は一定時間をファジィ制御装置を送信元とする制御デ
ータのみ有効として獲得することを特徴とするものであ
る。
【0027】
【作用】本発明のファジィ空調制御システムでは、計測
データ通信制御装置、制御データ通信制御装置に通信ラ
インを介して中央監視制御装置、ファジィ制御装置を接
続し、制御データ通信制御装置により、中央監視制御装
置とファジィ制御装置とのいずれかの制御データを選択
獲得して空調設備の制御を行うので、従来の中央監視制
御装置による空調制御からファジィ制御装置による空調
制御に簡単に切り換えることができる。また、中央監視
制御装置による従来の空調制御を行うシステムにおいて
も、制御データ通信制御装置でファジィ制御装置からの
制御データを獲得できるようにすればよいので、ファジ
ィ制御装置の追加のためのシステムの変更自体も簡単に
行うことができる。
【0028】
【実施例】以下、図面を参照しつつ実施例を説明する。
図1は本発明のファジィ空調制御システムの1実施例を
示す図、図2はテーブル書き込み制御部による書き込み
処理を説明するための図である。
【0029】図1において、中央監視制御装置1は、例
えばビルの管理室に配置され、空調制御に関しては通信
ラインを通して計測データを獲得し検出値と目標値との
比較の基に制御データを生成して通信ラインに送出する
ものであり、さらには、ビル管理のためのその他の監視
制御情報の授受を通信ラインを通して行う。ファジィ制
御装置4は、中央監視制御装置1と同様にビルの管理室
に配置され、通信ラインを通して計測データを獲得し検
出値をメンバーシップ関数でファジィ化した後ファジィ
ルールに基づくファジィ推論を行い制御データを生成し
て通信ラインに送出するものである。
【0030】計測データ通信制御装置2は、室内サーモ
や湿度計、風速計、輻射温度計、日射計等の空調制御情
報を検出するセンサ群からビル内各室の温度や湿度、風
量、日射量、外気温等を検出した計測データを収集して
通信ラインに送出するものである。制御データ通信制御
装置3は、通信ラインから中央監視制御装置1とファジ
ィ制御装置4とのいずれかの制御データを選択獲得して
空調機や床冷暖房、FCU、換気窓等の空調設備の制御
を行うものであり、特に本発明の制御データの選択獲得
のためのテーブル書込制御部5を有している。通信ライ
ンを介して行われる計測データや制御データ、その他の
監視制御情報の送出、獲得は、所定の通信プロトコルに
従って行われる。
【0031】制御データ通信制御装置3は、所定の通信
プロトコルに従って通信ラインから制御データを取り込
んで例えばテーブルに運転設定値等を設定し、そのテー
ブルの設定値に基づいて各空調設備の制御を行う構成が
基本的なものであるが、本発明の制御データ通信制御装
置3は、その際にファジィ制御装置4からの制御データ
を優先して処理するように構成したことを特徴とし、そ
の構成例を示したのが図1(ロ)である。
【0032】図1(ロ)において、制御データ通信制御
装置3の制御データ設定テーブル32が運転設定値等を
設定するテーブルであり、ここに設定された運転設定値
等に基づいて空調機や床冷暖房、FCU、換気窓等の空
調設備の制御を行うのが設備制御部31である。そし
て、通信制御部33は、通信ラインから所定の通信プロ
トコルに従って通信制御を行い制御データを取り込むも
のであり、テーブル書込制御部5は、通信制御部33で
取り込んだ制御データについて送信元を判断してファジ
ィ制御装置4からの制御データを優先して制御データ設
定テーブル32への制御データの書込みを制御するもの
である。
【0033】次に、テーブル書込制御部5による書き込
み制御処理をタイマを用いた例とフラグを用いた例によ
り説明する。
【0034】まず、テーブル書込制御部5でタイマを用
いてファジィ制御装置からの制御データを優先処理する
場合には、図2(イ)に示すように制御データ受信によ
りその送信元が中央CPU(中央監視制御装置1)かフ
ァジィCTR(ファジィ制御装置4)かを調べる(ステ
ップS1〜S2)。
【0035】送信元がファジィCTRの場合には、受信
した制御情報を制御データ設定テーブル32に書き込
み、タイマを所定時間にリセットする(ステップS5〜
S6)。このタイマ設定時間は、ファジィ制御装置によ
る制御の優先時間で、タイムアウトすれば中央監視制御
装置による制御に移行できるようにするものである。
【0036】したがって、送信元が中央CPUの場合に
は、タイマがリセット後の設定時間が経過してタイムア
ウトした否かを調べ、タイムアウトしていなければ(N
Oであれば)受信した制御情報を無視するが、タイムア
ウトしていれば(YESであれば)、受信した制御情報
を制御データ設定テーブル32に書き込む(ステップS
3〜S4)。
【0037】このようにタイマを用いた例では、ファジ
ィ制御装置が動作いている間は、中央監視制御装置も競
合して動作していても、タイマ設定時間内にファジィ制
御装置から一定のインターバルで制御データが受信され
るので、ファジィ制御により空調制御が実行され、ファ
ジィ制御装置の動作が停止すると、タイマ設定時間後に
中央監視制御装置による制御に自動切り換えされること
になる。
【0038】また、テーブル書込制御部5でフラグを用
いてファジィ制御装置の切り換え制御を行う場合には、
図2(ロ)に示すように制御データ受信により制御フラ
グがオンかどうかを調べる(ステップS11〜S1
2)。
【0039】制御フラグがオンの場合(YESの場合)
には、次に送信元を調べて送信元がファジィCTRのと
きのみ、受信した制御情報を制御データ設定テーブル3
2に書き込む(ステップS13〜S14)。
【0040】制御フラグがオフの場合(NOの場合)に
は、次に送信元を調べて送信元が中央CPUのときの
み、受信した制御情報を制御データ設定テーブル32に
書き込む(ステップS15〜S16)。
【0041】なお、制御フラグは、例えば中央監視制御
装置1より制御データ通信制御装置3に対する制御情報
の設定処理で行うようにすればよい。勿論、(イ)のタ
イマのリセットによりフラグをオンにし、タイムアウト
によりフラグをオフにするように(イ)と(ロ)とを組
み合わせてもよい。
【0042】図3は本発明のファジィ空調制御システム
の他の実施例を示す図であり、中央監視制御装置1にフ
ァジィ制御への切り換え機構6を設けるように構成した
ものである。この場合には、中央監視制御装置1の切り
換え機構6で、例えば通信ラインを通してファジィ制御
装置4の動作状態を監視し、ファジィ制御装置4が動作
状態にあって制御データを送出していれば、中央監視制
御装置1から制御データを送出するのを禁止する。した
がって、制御データ通信制御装置3は、通信ラインから
送信元を全く意識することなしにそのまま制御データを
取り込み処理することができる。つまり、中央監視制御
装置1でファジィ制御装置4と競合しないように自己規
制するように機構を加えたものである。
【0043】なお、本発明は、上記の実施例に限定され
るものではなく、種々の変形が可能である。例えば上記
の実施例では、ファジィ制御装置を通信ラインに接続
し、制御データ通信制御装置又は中央監視制御装置で競
合を回避する手段を付加したが、中央監視制御装置から
ファジィ制御装置の運転を制御し、それに応じて中央監
視制御装置の制御データの送出を制御するように構成し
てもよい。また、空調設備全体の制御を説明したが、各
制御項目毎に本発明の切り換え手段を採用してもよいこ
とはいうまでもない。
【0044】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、計測データ通信制御装置、制御データ通信制御装置
に通信ラインを介して中央監視制御装置、ファジィ制御
装置を接続し、制御データ通信制御装置により、中央監
視制御装置とファジィ制御装置とのいずれかの制御デー
タを選択獲得して空調設備の制御を行うので、従来の中
央監視制御装置にファジィ制御装置を併設しても、中央
監視制御装置による空調制御とファジィ制御装置による
空調制御との競合の回避、切り換えを簡単に実現するこ
とができる。また、中央監視制御装置による従来の空調
制御を行うシステムにおいても、制御データ通信制御装
置でファジィ制御装置からの制御データを獲得できるよ
うにすればよいので、ファジィ制御装置の追加のための
システムの変更自体も簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のファジィ空調制御システムの1実施
例を示す図である。
【図2】 テーブル書き込み制御部による書き込み処理
を説明するための図である。
【図3】 本発明のファジィ空調制御システムの他の実
施例を示す図である。
【図4】 ファジィ総合環境創出調整装置の構成例を示
す図である。
【図5】 メンバーシップ関数の例を示す図である。
【図6】 ファジィ推論方法を説明するための図であ
る。
【図7】 従来のオフィスビルにおける空調制御システ
ムの構成例を示す図である。
【符号の説明】
1…中央監視制御装置、2…計測データ通信制御装置、
3…制御データ通信制御装置、4…ファジィ制御装置、
5…テーブル書込制御部、31…設備制御部、32…制
御データ設定テーブル、33…通信制御部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 計測データや制御データその他の監視制
    御情報の伝送を行う通信ライン、通信ラインを通して計
    測データを獲得し検出値と目標値との比較の基に制御デ
    ータを生成して通信ラインに送出する中央監視制御装
    置、通信ラインを通して計測データを獲得し検出値をメ
    ンバーシップ関数でファジィ化した後ファジィルールに
    基づくファジィ推論を行い制御データを生成して通信ラ
    インに送出するファジィ制御装置、空調制御情報を検出
    するセンサ群から計測データを収集して通信ラインに送
    出する計測データ通信制御装置、及び通信ラインから制
    御データを獲得して空調設備の制御を行う制御データ通
    信制御装置を備え、制御データ通信制御装置は、中央監
    視制御装置とファジィ制御装置とのいずれかの制御デー
    タを選択獲得して空調設備の制御を行うように構成した
    ことを特徴とするファジィ空調制御システム。
  2. 【請求項2】 制御データ通信制御装置は、制御データ
    の送信元が中央監視制御装置かファジィ制御装置かを識
    別し、ファジィ制御装置からの制御データを優先処理す
    る優先処理手段を有することを特徴とする請求項1記載
    のファジィ空調制御システム。
  3. 【請求項3】 制御データ通信制御装置は、制御データ
    の送信元が中央監視制御装置かファジィ制御装置かを識
    別し、ファジィ制御装置を送信元とする制御データを受
    信した後は一定時間をファジィ制御装置を送信元とする
    制御データのみ有効として獲得することを特徴とする請
    求項1記載のファジィ空調制御システム。
JP3257721A 1991-10-04 1991-10-04 フアジイ空調制御システム Pending JPH0599485A (ja)

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JP3257721A JPH0599485A (ja) 1991-10-04 1991-10-04 フアジイ空調制御システム

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JP3257721A JPH0599485A (ja) 1991-10-04 1991-10-04 フアジイ空調制御システム

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JPH0599485A true JPH0599485A (ja) 1993-04-20

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