JPH0599145A - 流体機械用ピストンの製造方法 - Google Patents
流体機械用ピストンの製造方法Info
- Publication number
- JPH0599145A JPH0599145A JP3259351A JP25935191A JPH0599145A JP H0599145 A JPH0599145 A JP H0599145A JP 3259351 A JP3259351 A JP 3259351A JP 25935191 A JP25935191 A JP 25935191A JP H0599145 A JPH0599145 A JP H0599145A
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- JP
- Japan
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- piston
- ring
- ring groove
- knurled
- groove
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- Details Of Reciprocating Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】シリンダボアとの摺動間隙を常に高精度に維持
するとともに、過酷な条件下で使用された場合であって
もピストンリングのクリープ変形を防止できる流体機械
用ピストンを容易に製造する。 【構成】ピストン本体20の外周面における環状のリン
グ溝21の底面にローレット加工を行ない、ローレット
加工された該リング溝21に該ピストン本体20よりも
大径の摺動部31をもつ樹脂製ピストンリング30を融
着する。
するとともに、過酷な条件下で使用された場合であって
もピストンリングのクリープ変形を防止できる流体機械
用ピストンを容易に製造する。 【構成】ピストン本体20の外周面における環状のリン
グ溝21の底面にローレット加工を行ない、ローレット
加工された該リング溝21に該ピストン本体20よりも
大径の摺動部31をもつ樹脂製ピストンリング30を融
着する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧縮機やポンプ等の流
体機械に用いられ、一体化された樹脂製ピストンリング
を備えたピストンの製造方法に関する。
体機械に用いられ、一体化された樹脂製ピストンリング
を備えたピストンの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】流体機械、例えば、車両用空調装置等に
供されている往復動型圧縮機では、ピストンがシリンダ
ボア内を往復動する際、その摺動間隙を介して圧縮ガス
が漏洩するのを防止するため、ピストン本体の外周部に
ピストンリングが嵌装されている。このピストンリング
は耐熱、耐摩耗性に優れた合成樹脂で製作され、一般に
はカット形のものが多用されている。そして、リング溝
に嵌装された状態の上記ピストンリングは、その内周面
及び両側面がリング溝と所定の間隙を保持するように設
定されており、ピストンの往復動時に、上記間隙を介し
て作用するガス圧力によってピストンリングは外方に押
し広げられ、シリンダボアの内周面と気密的に摺接する
よう構成されている。
供されている往復動型圧縮機では、ピストンがシリンダ
ボア内を往復動する際、その摺動間隙を介して圧縮ガス
が漏洩するのを防止するため、ピストン本体の外周部に
ピストンリングが嵌装されている。このピストンリング
は耐熱、耐摩耗性に優れた合成樹脂で製作され、一般に
はカット形のものが多用されている。そして、リング溝
に嵌装された状態の上記ピストンリングは、その内周面
及び両側面がリング溝と所定の間隙を保持するように設
定されており、ピストンの往復動時に、上記間隙を介し
て作用するガス圧力によってピストンリングは外方に押
し広げられ、シリンダボアの内周面と気密的に摺接する
よう構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した樹
脂製ピストンリングは、その量産段階で筒状成形体から
切り出されるため熱変形しやすく、また、ピストンリン
グをリング溝に嵌装させる際にも外径寸法に微妙な変化
を起こしやすい。しかも成形後のピストンリングは至っ
て剛性が低く、切削による精度調整もきわめて困難なた
め、シリンダボア内周面との摺動間隙にかなりのばらつ
きを生じ、圧縮圧力がピストンリングを充分に拡開しき
れない段階の封止性に特に問題がある。
脂製ピストンリングは、その量産段階で筒状成形体から
切り出されるため熱変形しやすく、また、ピストンリン
グをリング溝に嵌装させる際にも外径寸法に微妙な変化
を起こしやすい。しかも成形後のピストンリングは至っ
て剛性が低く、切削による精度調整もきわめて困難なた
め、シリンダボア内周面との摺動間隙にかなりのばらつ
きを生じ、圧縮圧力がピストンリングを充分に拡開しき
れない段階の封止性に特に問題がある。
【0004】また、ピストン本体外周面に樹脂をコーテ
ィングして、シリンダボアとの摺動間隙を調整する他の
従来例も知られているが、コーティングによって得られ
る膜厚には当然に限界があり、切削加工による精度調整
は到底不可能なばかりか、かかるコーティング層は剥離
しやすいという欠点もある。そこで、本出願人は、特願
平2−23480号において、ピストン本体における外
周面に環状のリング溝と、このリング溝の周方向に間隔
され各々リング溝と連通する複数の拘止溝とを設け、こ
のリング溝と各拘止溝とにピストン本体よりも大径の摺
動部をもつ樹脂製ピストンリングを射出成形により融着
したピストンを提案した。この提案のピストンでは、ピ
ストン本体のリング溝及び各拘止溝にピストンリングの
摺動部が融着されているため、ピストン本体とピストン
リングとが一体的に結合される。このため、撓みや熱変
形などを伴うことなくピストンリングの外径寸法を高精
度に仕上げることが可能となり、シリンダボアとの摺動
間隙を高精度に保つことができる。また、切削加工時な
どに各拘止溝で回転規制されてピストンリングが遊動せ
ず、高い耐久性が保障される。
ィングして、シリンダボアとの摺動間隙を調整する他の
従来例も知られているが、コーティングによって得られ
る膜厚には当然に限界があり、切削加工による精度調整
は到底不可能なばかりか、かかるコーティング層は剥離
しやすいという欠点もある。そこで、本出願人は、特願
平2−23480号において、ピストン本体における外
周面に環状のリング溝と、このリング溝の周方向に間隔
され各々リング溝と連通する複数の拘止溝とを設け、こ
のリング溝と各拘止溝とにピストン本体よりも大径の摺
動部をもつ樹脂製ピストンリングを射出成形により融着
したピストンを提案した。この提案のピストンでは、ピ
ストン本体のリング溝及び各拘止溝にピストンリングの
摺動部が融着されているため、ピストン本体とピストン
リングとが一体的に結合される。このため、撓みや熱変
形などを伴うことなくピストンリングの外径寸法を高精
度に仕上げることが可能となり、シリンダボアとの摺動
間隙を高精度に保つことができる。また、切削加工時な
どに各拘止溝で回転規制されてピストンリングが遊動せ
ず、高い耐久性が保障される。
【0005】しかしながら、上記提案のピストンでは、
ピストンリングの摺動部に作用する力を各拘止溝で受
け、その力を各拘止溝でピストン本体に分散させてい
る。このため、過酷な条件下でピストンリングがシリン
ダボアと摺動する場合、拘止溝が少なければ、応力を拘
止溝で好適に分散させることができず、ピストンリング
がクリープ変形を起こし、充分な耐久性を発揮できない
場合があった。
ピストンリングの摺動部に作用する力を各拘止溝で受
け、その力を各拘止溝でピストン本体に分散させてい
る。このため、過酷な条件下でピストンリングがシリン
ダボアと摺動する場合、拘止溝が少なければ、応力を拘
止溝で好適に分散させることができず、ピストンリング
がクリープ変形を起こし、充分な耐久性を発揮できない
場合があった。
【0006】かといって、ピストンリングのクリープ変
形を防止すべくリング溝のほぼ全域に連通する拘止溝を
設けるとすれば、環状のリング溝を切削加工した後で複
雑な切削加工を個別に行わなければならず、ピストンの
製造工程が複雑になってしまう。本発明は、シリンダボ
アとの摺動間隙を常に高精度に維持するとともに、過酷
な条件下で使用された場合であってもピストンリングの
クリープ変形を防止できる流体機械用ピストンを容易に
製造することを解決すべき技術課題とするものである。
形を防止すべくリング溝のほぼ全域に連通する拘止溝を
設けるとすれば、環状のリング溝を切削加工した後で複
雑な切削加工を個別に行わなければならず、ピストンの
製造工程が複雑になってしまう。本発明は、シリンダボ
アとの摺動間隙を常に高精度に維持するとともに、過酷
な条件下で使用された場合であってもピストンリングの
クリープ変形を防止できる流体機械用ピストンを容易に
製造することを解決すべき技術課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の流体機械用ピス
トンの製造方法は、上記課題を解決するため、ピストン
本体の外周面における環状のリング溝の底面にローレッ
ト加工を行ない、ローレット加工された該リング溝に該
ピストン本体よりも大径の摺動部をもつ樹脂製ピストン
リングを融着するという新規な手段を採用している。
トンの製造方法は、上記課題を解決するため、ピストン
本体の外周面における環状のリング溝の底面にローレッ
ト加工を行ない、ローレット加工された該リング溝に該
ピストン本体よりも大径の摺動部をもつ樹脂製ピストン
リングを融着するという新規な手段を採用している。
【0008】上記リング溝は、ピストン本体の外周面に
1条設けることもできるが、所定間隔を隔てて2条以上
設けてもよい。ローレット加工は、リング溝の底面全体
に行ってもよく、リング溝の底面を環状に分割して行っ
てもよい。また、ローレット凹凸の形状は綾目状、縦目
状(軸方向)、縦横目状を採用することができる。上記
樹脂としては、フッ素樹脂、とくにポリテトラフロロエ
チレン(PTFE)を用いるのが好適である。また、こ
の樹脂は、ピストン本体とほぼ等しい線膨張係数である
ことが好ましい。
1条設けることもできるが、所定間隔を隔てて2条以上
設けてもよい。ローレット加工は、リング溝の底面全体
に行ってもよく、リング溝の底面を環状に分割して行っ
てもよい。また、ローレット凹凸の形状は綾目状、縦目
状(軸方向)、縦横目状を採用することができる。上記
樹脂としては、フッ素樹脂、とくにポリテトラフロロエ
チレン(PTFE)を用いるのが好適である。また、こ
の樹脂は、ピストン本体とほぼ等しい線膨張係数である
ことが好ましい。
【0009】ピストンリングのリング溝への融着は、上
記樹脂の射出成形、上記樹脂の粉末の焼結等により行な
うことができる。
記樹脂の射出成形、上記樹脂の粉末の焼結等により行な
うことができる。
【0010】
【作用】本発明の流体機械用ピストンの製造方法では、
リング溝の底面にローレット加工を行なうことにより、
ピストンリングのクリープ変形を防止するローレット凹
凸がリング溝の底面に形成される。そして、ローレット
加工されたリング溝に樹脂製ピストンリングを融着すれ
ば、ピストンが製造される。このため、この製造方法で
は、リング溝のほぼ全域に連通する拘止溝を設ける必要
がなく、環状のリング溝を切削加工した後で複雑な切削
加工を個別に行う必要がないので、ピストンを容易に製
造することができる。
リング溝の底面にローレット加工を行なうことにより、
ピストンリングのクリープ変形を防止するローレット凹
凸がリング溝の底面に形成される。そして、ローレット
加工されたリング溝に樹脂製ピストンリングを融着すれ
ば、ピストンが製造される。このため、この製造方法で
は、リング溝のほぼ全域に連通する拘止溝を設ける必要
がなく、環状のリング溝を切削加工した後で複雑な切削
加工を個別に行う必要がないので、ピストンを容易に製
造することができる。
【0011】こうして製造された流体機械用ピストン
は、ピストン本体のローレット加工されたリング溝にピ
ストンリングが融着されているため、ピストン本体とピ
ストンリングとがより一層一体的に結合されている。し
たがって、撓みや熱変形などを伴うことなくピストンリ
ングの外径寸法を高精度に仕上げることが可能となり、
シリンダボアとの摺動間隙を高精度に保つことができ
る。
は、ピストン本体のローレット加工されたリング溝にピ
ストンリングが融着されているため、ピストン本体とピ
ストンリングとがより一層一体的に結合されている。し
たがって、撓みや熱変形などを伴うことなくピストンリ
ングの外径寸法を高精度に仕上げることが可能となり、
シリンダボアとの摺動間隙を高精度に保つことができ
る。
【0012】また、この流体機械用ピストンでは、ピス
トンリングの摺動部に作用する力をローレット凹凸で受
け、その力をローレット凹凸でピストン本体に分散させ
ている。このため、このピストンでは、過酷な条件下で
ピストンリングがシリンダボアと摺動する場合であって
も、リング溝の底面に形成されたローレット凹凸により
応力を好適に分散させることができ、ピストンリングが
クリープ変形を起こしにくい。
トンリングの摺動部に作用する力をローレット凹凸で受
け、その力をローレット凹凸でピストン本体に分散させ
ている。このため、このピストンでは、過酷な条件下で
ピストンリングがシリンダボアと摺動する場合であって
も、リング溝の底面に形成されたローレット凹凸により
応力を好適に分散させることができ、ピストンリングが
クリープ変形を起こしにくい。
【0013】
【実施例】以下、本発明を具体化した実施例を図面を参
照しつつ説明する。図1は揺動斜板型圧縮機の要部のみ
を略示したもので、図中、10はシリンダブロック、1
1はシリンダボアで、該シリンダボア11内にはピスト
ン12が配設され、該ピストン12はピストンロッド1
3を介して図示しない揺動板と連設されている。ピスト
ン12は、ピストン本体20と、ピストンリング30と
から構成されている。
照しつつ説明する。図1は揺動斜板型圧縮機の要部のみ
を略示したもので、図中、10はシリンダブロック、1
1はシリンダボアで、該シリンダボア11内にはピスト
ン12が配設され、該ピストン12はピストンロッド1
3を介して図示しない揺動板と連設されている。ピスト
ン12は、ピストン本体20と、ピストンリング30と
から構成されている。
【0014】ピストン本体20はアルミニウム合金から
なる。ピストン本体20には外周面に略方形断面の環状
のリング溝21が刻設されている。このリング溝21の
底面は、両端部が平滑なフラット部21aと、中央部が
綾目状のローレット凹凸21aとからなる。このピスト
ン本体20は、まず切削加工により底面全体が平滑なリ
ング溝を形成し、このリング溝の底面にローレット加工
を行なうことにより形成した。このため、このピストン
本体20を製造するにあたって、リング溝のほぼ全域に
連通する拘止溝を設ける必要がなく、環状のリング溝を
切削加工した後で複雑な切削加工を個別に行う必要はな
い。
なる。ピストン本体20には外周面に略方形断面の環状
のリング溝21が刻設されている。このリング溝21の
底面は、両端部が平滑なフラット部21aと、中央部が
綾目状のローレット凹凸21aとからなる。このピスト
ン本体20は、まず切削加工により底面全体が平滑なリ
ング溝を形成し、このリング溝の底面にローレット加工
を行なうことにより形成した。このため、このピストン
本体20を製造するにあたって、リング溝のほぼ全域に
連通する拘止溝を設ける必要がなく、環状のリング溝を
切削加工した後で複雑な切削加工を個別に行う必要はな
い。
【0015】ピストンリング30は、ローレット加工さ
れたリング溝21に射出成形により融着されピストン本
体20よりも大径の摺動部31を有する。上記ピストン
12は、図2に示すように、ピストンリング用のキャビ
ティ41が形成された射出成形用金型40、40を使用
して、ピストン本体20のリング溝22に、ポリテトラ
フロロエチレン(PTFE)80重量%、カーボン繊維
10重量%、エコノール10重量%からなる材料を射出
成形して、リング溝22にこの材料を充填固化させるこ
とにより形成した。このとき、リング溝21では、中央
部のローレット凹凸21aが材料の流動性を妨げるが、
両端部のフラット部21aがこれを緩和している。こう
して、図3に示すピストン12が得られた。
れたリング溝21に射出成形により融着されピストン本
体20よりも大径の摺動部31を有する。上記ピストン
12は、図2に示すように、ピストンリング用のキャビ
ティ41が形成された射出成形用金型40、40を使用
して、ピストン本体20のリング溝22に、ポリテトラ
フロロエチレン(PTFE)80重量%、カーボン繊維
10重量%、エコノール10重量%からなる材料を射出
成形して、リング溝22にこの材料を充填固化させるこ
とにより形成した。このとき、リング溝21では、中央
部のローレット凹凸21aが材料の流動性を妨げるが、
両端部のフラット部21aがこれを緩和している。こう
して、図3に示すピストン12が得られた。
【0016】このピストン12では、ピストン本体20
のローレット加工されたリング溝21にピストンリング
30が融着されているため、ピストン本体20とピスト
ンリング30とがより一層一体的に結合されている。し
たがって、筒状成形体から連続的に切り出して量産され
たピストンリングのように熱変形して外径寸法が変化す
ることもなく、シリンダボア11の内周面とピストンリ
ング30の摺動部31の外周面との摺動間隙を常に高精
度に維持することができる。
のローレット加工されたリング溝21にピストンリング
30が融着されているため、ピストン本体20とピスト
ンリング30とがより一層一体的に結合されている。し
たがって、筒状成形体から連続的に切り出して量産され
たピストンリングのように熱変形して外径寸法が変化す
ることもなく、シリンダボア11の内周面とピストンリ
ング30の摺動部31の外周面との摺動間隙を常に高精
度に維持することができる。
【0017】また、このピストン12では、ピストンリ
ング30の摺動部31に作用する力をローレット凹凸2
1bで受け、その力をローレット凹凸21bでピストン
本体20に分散させている。このため、このピストン1
2では、過酷な条件下でピストンリング30がシリンダ
ボア11と摺動する場合であっても、リング溝21の底
面に形成されたローレット凹凸21bにより応力を好適
に分散させることができ、ピストンリング30がクリー
プ変形を起こしにくい。
ング30の摺動部31に作用する力をローレット凹凸2
1bで受け、その力をローレット凹凸21bでピストン
本体20に分散させている。このため、このピストン1
2では、過酷な条件下でピストンリング30がシリンダ
ボア11と摺動する場合であっても、リング溝21の底
面に形成されたローレット凹凸21bにより応力を好適
に分散させることができ、ピストンリング30がクリー
プ変形を起こしにくい。
【0018】なお、上記実施例では、両端部のフラット
部21aと、中央部のローレット凹凸21aとからなる
リング溝21をもつピストン本体20を採用したが、図
4に示すように、両端部及び中央部のフラット部41a
と、各フラット部41aの間のローレット凹凸41aと
からなるリング溝41をもつピストン本体40を採用す
ることもできる。また、上記実施例では、綾目状のロー
レット凹凸21bを採用したが、図5に示すように、縦
横目状のローレット凹凸51bを採用することもでき、
縦目状(軸方向)のローレット凹凸61bを採用するこ
ともできる。
部21aと、中央部のローレット凹凸21aとからなる
リング溝21をもつピストン本体20を採用したが、図
4に示すように、両端部及び中央部のフラット部41a
と、各フラット部41aの間のローレット凹凸41aと
からなるリング溝41をもつピストン本体40を採用す
ることもできる。また、上記実施例では、綾目状のロー
レット凹凸21bを採用したが、図5に示すように、縦
横目状のローレット凹凸51bを採用することもでき、
縦目状(軸方向)のローレット凹凸61bを採用するこ
ともできる。
【0019】これらのピストンにおいては、他の構成を
実施例と同様にすることによって、実施例と同様の作用
及び効果を奏することができる。また、上記実施例では
圧縮機用ピストンに本発明を具体化したが、ポンプ用ピ
ストンに本発明を適用することもできる。
実施例と同様にすることによって、実施例と同様の作用
及び効果を奏することができる。また、上記実施例では
圧縮機用ピストンに本発明を具体化したが、ポンプ用ピ
ストンに本発明を適用することもできる。
【0020】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の流体機械
用ピストンの製造方法では、ピストン本体の外周面にお
ける環状のリング溝の底面にローレット加工を行ない、
ローレット加工されたリング溝にピストン本体よりも大
径の摺動部をもつ樹脂製ピストンリングを融着するた
め、シリンダボアとの摺動間隙を常に高精度に維持する
とともに、過酷な条件下で使用された場合であってもピ
ストンリングのクリープ変形を防止できる流体機械用ピ
ストンを容易に製造することができる。
用ピストンの製造方法では、ピストン本体の外周面にお
ける環状のリング溝の底面にローレット加工を行ない、
ローレット加工されたリング溝にピストン本体よりも大
径の摺動部をもつ樹脂製ピストンリングを融着するた
め、シリンダボアとの摺動間隙を常に高精度に維持する
とともに、過酷な条件下で使用された場合であってもピ
ストンリングのクリープ変形を防止できる流体機械用ピ
ストンを容易に製造することができる。
【0021】したがって、この製造方法では、高い体積
効率を確保でき、きわめて高い耐久性が保障されるピス
トンを容易に得ることができる。
効率を確保でき、きわめて高い耐久性が保障されるピス
トンを容易に得ることができる。
【図1】実施例の方法に供したピストンを圧縮機の要部
とともに示す断面図である。
とともに示す断面図である。
【図2】実施例のピストンの一製造過程を示す断面図で
ある。
ある。
【図3】実施例の方法に供したピストンの一部破断斜視
図である。
図である。
【図4】他の実施例のピストンを示す断面図である。
【図5】他の実施例のピストンの一部破断斜視図であ
る。
る。
【図6】他の実施例のピストンの一部破断斜視図であ
る。
る。
20、40…ピストン本体 21、41…リン
グ溝 21a、41a…フラット部 21b、41b…
ローレット凹凸 30…ピストンリング 31…摺動部
グ溝 21a、41a…フラット部 21b、41b…
ローレット凹凸 30…ピストンリング 31…摺動部
Claims (1)
- 【請求項1】ピストン本体の外周面における環状のリン
グ溝の底面にローレット加工を行ない、ローレット加工
された該リング溝に該ピストン本体よりも大径の摺動部
をもつ樹脂製ピストンリングを融着することを特徴とす
る流体機械用ピストンの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3259351A JP2973644B2 (ja) | 1991-10-07 | 1991-10-07 | 流体機械用ピストンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3259351A JP2973644B2 (ja) | 1991-10-07 | 1991-10-07 | 流体機械用ピストンの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0599145A true JPH0599145A (ja) | 1993-04-20 |
JP2973644B2 JP2973644B2 (ja) | 1999-11-08 |
Family
ID=17332907
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3259351A Expired - Fee Related JP2973644B2 (ja) | 1991-10-07 | 1991-10-07 | 流体機械用ピストンの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2973644B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001082526A (ja) * | 1999-09-17 | 2001-03-27 | Kayaba Ind Co Ltd | 油圧緩衝器用モールドピストンの製造方法 |
US6339984B1 (en) | 1999-01-20 | 2002-01-22 | Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho | Piston for fluid machines |
-
1991
- 1991-10-07 JP JP3259351A patent/JP2973644B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6339984B1 (en) | 1999-01-20 | 2002-01-22 | Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho | Piston for fluid machines |
JP2001082526A (ja) * | 1999-09-17 | 2001-03-27 | Kayaba Ind Co Ltd | 油圧緩衝器用モールドピストンの製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2973644B2 (ja) | 1999-11-08 |
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