JPH0598887A - 掘削装置 - Google Patents

掘削装置

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JPH0598887A
JPH0598887A JP28701491A JP28701491A JPH0598887A JP H0598887 A JPH0598887 A JP H0598887A JP 28701491 A JP28701491 A JP 28701491A JP 28701491 A JP28701491 A JP 28701491A JP H0598887 A JPH0598887 A JP H0598887A
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JP
Japan
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arm
earth
discharging pipe
type
telescopic
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Application number
JP28701491A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuzo Kuramoto
靖三 倉本
Kozo Konosu
宏三 鴻巣
Sakae Oba
栄 大場
Minoru Hagio
稔 萩尾
Yasuo Kojima
泰雄 小島
Kazumitsu Kawai
一光 川合
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 掘削および排土の作業能率を向上させる。 【構成】 垂直な支持アーム28にこれと平行に排土管
29を設ける。支持アーム28の下端にバケット56を
設ける。支持アーム28および排土管29は,地上の架
台22上に水平面内で移動可能に設けた可動台30に支
持され,垂直な姿勢のまま平面的に移動できる。支持ア
ーム28は,継ぎ足し型アーム51と伸縮型アーム52
とからなる。排土管29は同様に継ぎ足し型排土管61
と伸縮型排土管62とからなる。伸縮型アーム52を伸
縮させると,伸縮型排土管62が追従して伸縮する。バ
ケット56で掘削した土は,直ちに排土管29の下端の
吸引口66aから吸引され,排土管29内を上昇して外
部に排土される。継ぎ足し型アーム51および継ぎ足し
型排土管61を継ぎ足すことで,掘削深さを十分深くで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は,土砂礫の掘削装置に
関し,特に掘削深さの深い深礎基礎の掘削・排土作業に
用いて好適な掘削装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来,深礎基礎の掘削機械として主に図
5に示すアーム伸縮型掘削機1,および図6,図7に示
す坑内支持型掘削機5がある。前記図5のアーム伸縮型
掘削機1は,ショベル系掘削機の一種であるクラムシェ
ルあるいはバックホーにおけるブーム2に取り付けたア
ーム3を伸縮可能にしたもので,この伸縮可能なアーム
3の先端にバケット4等を取り付ける。このアーム伸縮
型掘削機1で掘削する時は,アーム3を坑内に入れ,次
いでアーム3を図示のように伸ばし,バケット4で掘削
する。掘削土を排出する時は,2点鎖線で示すように,
アーム3を縮めかつブーム2を起こし,バケット4を坑
外に出し,バケット4から掘削土を落下させる。
【0003】前記坑内支持型掘削機5は,坑内のライナ
ープレート(土留め材)10に固定し,掘削に伴って下
部へ移動できるようにした構造である。すなわち,バケ
ット11を取り付けたアーム12を持つ掘削機本体部1
3を,ライナープレート10の直径方向に対向する壁面
部に垂直に設けたガイドレール14に係合させた水平の
ビーム15の下面に,回動機構部16を介して取り付け
た構造であり,前記ビーム15が掘削に伴ってガイドレ
ール14に沿って下部へ移動できる。そして,排土につ
いては吸引式の排土装置を用い,排土装置のリザーバタ
ンク17に接続される垂直な排土管18を坑内に設け
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図5に示したアーム伸
縮型掘削機1では,バケット4で掘削する毎にアーム3
を縮め,坑外に出して排土するものであるから,掘削深
さが深くなると,排土のためのアーム3の伸縮動作に多
くの時間がかかり,作業能率が低下するという問題があ
る。また,このアーム伸縮型掘削機1は広い平らな盤が
必要なので,地山を大きくカットしなければならず,地
表面を荒らしてしまう問題がある。さらに,掘削土を保
持してアーム3を伸縮させかつアーム全体を坑外に出す
方式であるから,アームの構造的な面等から掘削深さに
限界があり,現在では最大で約20メートル程度であ
る。
【0005】また,掘削位置の移動は,ブーム2の倒し
および水平移動で行うので,自動化が容易でない。
【0006】前記坑内支持型掘削機5では,排土管18
の下端すなわち排土口18aの位置が一定であるため,
バケット11で掘削する度にアーム12を作動させて掘
削土を排土口18aの近傍までその都度移動させなけれ
ばならず,作業能率が悪いという問題がある。
【0007】また,掘削が進むにつれて,ライナープレ
ート10に固定されているガイドレール14とこれに支
持されているビーム15を下方に下げなければならず,
能率的でない。
【0008】また,ライナープレート10にビーム15
の支持を取っているため,大きな反力が得られず,バッ
ケト容量が例えば0.18立方メートル程度と小さく,
能率的でない。また,ライナープレート10に振動を与
えるため,ライナープレート10の裏側の土砂がくずれ
るおそれがあり,安全上好ましくない。
【0009】吸引式の排土装置の排土管18は下端部の
3〜4メートルがゴム製であるが,他の部分は単なる鋼
管で伸縮しない構造であるから,バケット11で掘削し
た土を吸引口18aまで運ばなければならず,能率的で
ない。
【0010】本発明は上記従来の欠点を解消するために
なされたもので,掘削した土を直ちに排土することがで
き,掘削および排土の作業能率を向上させることがで
き,さらに吸引排土能力以上の深さの掘削深さに対応可
能な掘削装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の掘削装置は,継ぎ足し可能な継ぎ足し型アームとこ
の継ぎ足し型アームの下側に連結された伸縮可能な伸縮
型アームとからなる垂直な支持アームを備え,この支持
アームの下端に掘削部を設けた伸縮アーム型掘削機と,
前記伸縮アーム型掘削機の前記支持アームと平行に設け
られ,前記継ぎ足し型アームと同様に継ぎ足し可能な継
ぎ足し型排土管とこの継ぎ足し型排土管の下側に連結さ
れた,前記伸縮型アーム部の伸縮に追随して伸縮する伸
縮型排土管とからなり,前記伸縮型排土管の下端部に前
記掘削部の近傍に臨む吸引口を持つ吸引式の排土管と,
地上に組み立てた架台に設けられ,前記支持アームおよ
び排土管を一体に支持して水平面内で任意の方向に移動
可能な可動台とを備えたことを特徴とする。
【0012】
【作用】上記構成において,垂直な支持アームの下端の
バケット等の掘削部で坑内の掘削を行う。掘削部で掘削
された土は,支持アームと平行に設けた排土管の下端の
吸引口から直ちに吸引され,伸縮型排土管および継ぎ足
し型排土管内を上昇して,外部に排土される。
【0013】掘削場所を変える時は,可動台を水平な平
面内で縦横に移動させると,支持アームおよび排土管が
垂直な姿勢のまま一体に水平面内で所望の方向に移動
し,掘削部の移動が行われる。
【0014】掘削深さが深くなると,支持アームの伸縮
型アーム部分および排土管の伸縮型排土管部分を伸ばす
ことで,掘削深さに対応することができる。伸縮型アー
ムおよび伸縮型排土管の伸縮で対応できる範囲以上に深
い掘削深さに対しては,支持アームの継ぎ足し型アーム
部分および排土管の継ぎ足し型排土管部分をそれぞれ継
ぎ足すことでさらに深い掘削深さに対応することができ
る。
【0015】伸縮型排土管が伸縮可能であるから,吸引
排土能力以上の深さを掘削する場合には,伸縮型アーム
とともに伸縮型排土管を収縮させて,掘削部を掘削土を
保持したまま吸引排土が可能な高さ位置まで引き上げる
と,掘削土の吸引が可能となり,排土が可能となる。
【0016】
【実施例】以下,本発明の実施例を図1〜図4を参照し
て説明する。この実施例の掘削装置Sは,例えばライナ
ープレート(土留め材)20を用いて深礎基礎を掘削す
る掘削作業等に用いるもので,ライナープレート20の
周囲を囲む架台22を地上に据え付ける。架台22はコ
ンクリート基礎とした複数の支柱21上の上部を連結す
る上面から見て四角形をなす梁23,24を持ち,対向
する2辺の梁23はそれぞれ間隔をあけた上下2本から
なり,横移動用レールとして用いられる。この対向する
2辺の梁すなわち横移動用レール23間に,間隔をあけ
たコ字形断面の左右2本からなる縦移動用レール25が
渡されている。前記縦移動用レール25の両端は,横移
動用レール23に沿って転動する横移動用コロ26を取
り付けた横移動台27に固定され,この2つの横移動台
27がそれぞれ横移動用レール23に沿って図2,図3
において左右方向につまり横方向に移動することで縦移
動用レール25全体が横方向に移動するようになってい
る。この縦移動用レール25に,後述する支持アーム2
8と排土管29とを垂直な姿勢で支持する可動台30が
縦移動用レール25に沿って移動可能に設けられてい
る。この可動台30の前後にワイヤロープ33,34の
一端がそれぞれ連結され,このワイヤロープ33,34
の他端は縦移動用の滑車式ワイヤ駆動機構35に接続さ
れている。符号36は前記滑車式ワイヤ駆動機構35を
駆動するための油圧ユニットである。また,前記横移動
台27の両端にワイヤロープ40,41の一端が連結さ
れ,かつワイヤロープ40,41の他端は,ローラ4
2,43等を介して後述する横移動用の滑車式ワイヤ駆
動機構44に接続されている。符号45は前記滑車式ワ
イヤ駆動機構44を駆動するための油圧ユニットであ
る。
【0017】前記支持アーム28は,前記可動台30で
垂直に支持される固定部50と,この固定部50に連結
された継ぎ足し可能な継ぎ足し型アーム51と,この継
ぎ足し型アーム51の下側に連結された伸縮可能な伸縮
型アーム52とからなっている。前記伸縮型アーム52
は,前記継ぎ足し型アーム51に固定された管状の固定
アーム53と,この固定アーム53内に摺動可能に嵌合
する管状の第1の摺動アーム54と,この第1の摺動ア
ーム54内に摺動可能に嵌合する第2の摺動アーム55
とからなっている。第2の摺動アーム55の下端には掘
削部であるシェルバケット56が設けられ,またバケッ
ト56を開閉するバケット開閉油圧シリンダ57が設け
られている。このバケット56は,詳細図示は省略する
が,リンク機構で接続して掘削面の凹凸にバケット56
の向きを追従させることができるようにするとよい。前
記支持アーム28,バケット56,バケット開閉油圧シ
リンダ57等は伸縮アーム型掘削機58を構成する。な
お,バケット開閉油圧シリンダ57等の掘削部の油圧シ
リンダに供給する圧油は,可動台30上の後述する油圧
ユニット91より支持アーム28に沿って立ち下げた油
圧ホース59で導いている。前記継ぎ足し型アーム51
はフランジ95または96で固定部50または伸縮型ア
ーム52にボルトにより連結されており,掘削深さに応
じて継ぎ足し型アーム51を図示の1本ではなく,2
本,3本と継ぎ足していくことにより,伸縮型アーム2
8の全長を長くすることができる。
【0018】前述の排土管29は前記支持アーム28と
平行に設けられている。この排土管29は,可動台30
に固定された固定部60と,この固定部60に接続され
た継ぎ足し型排土管61と,この継ぎ足し型排土管61
の下側に連結された伸縮可能な伸縮型排土管62とから
なっている。前記継ぎ足し型排土管61は,前記継ぎ足
し型アーム51と同様に,フランジ97または98で固
定部60または伸縮型排土管62にボルトにより連結さ
れており,掘削深さに応じて継ぎ足し型排土管61を図
示の1本ではなく,2本,3本と継ぎ足していくことに
より,排土管29の全長を支持アーム28に合わせて長
くすることができる。前記伸縮型排土管62は前記継ぎ
足し型排土管61に連結された固定排土管63とこの固
定排土管管63内に摺動可能に嵌合する第1の摺動排土
管64と,この第1の摺動排土管64内に摺動可能に嵌
合する第2のの摺動排土管65とからなっている。ま
た,第2の伸縮型排土管65の下端に吸引管66が接続
され,この吸引管66を上下動させるための油圧シリン
ダによる吸引管伸縮装置67が設けられている。
【0019】前記支持アーム28と排土管29とは固定
金具により結合されている。すなわち,支持アーム28
の固定部50と排土管29の固定部60は固定金具72
により,継ぎ足し型アーム51と継ぎ足し型排土管61
は固定金具73により,伸縮型アーム52の固定アーム
53と伸縮型排土管62の固定排土管63は固定金具7
4および75により,第1の摺動アーム54と第1の摺
動排土管64は固定金具76および77により,第2の
摺動アーム55と第2の摺動排土管65は固定金具78
により結合されている。これにより,第1の摺動アーム
54が固定アーム53内に出没して伸縮する時,第1の
摺動排土管64も追従して固定排土管63内に出没して
伸縮し,第2の摺動アーム55が第1の摺動アーム54
内に出没して伸縮する時,第2の摺動排土管65もこれ
に追従して第1の摺動排土管64内に出没して伸縮する
ようになっている。
【0020】前記伸縮型アーム52を伸縮させる機構に
ついて説明すると,図4にも示すように(ただし,図4
は図1の第2の摺動アーム55を縮小させた状態であ
る),第2の摺動アーム55に固定した固定金具78に
ワイヤロープ81の一端を連結し,第1の摺動アーム5
4に固定した固定金具76に取り付けたコロ82,83
を介して第2の摺動アーム55の第1の摺動アーム54
内に嵌入された適宜の箇所Pにワイヤロープ84の一端
を連結し,また,同様に固定アーム53に固定した固定
金具74に取り付けたコロ85,86を介して第1の摺
動アーム54の固定アーム53内に嵌入された適宜の箇
所にワイヤロープ87の一端を連結し,各ワイヤロープ
81,84,87の他端は,可動台30と一体に設けた
台30a上に設けたアーム伸縮駆動用の滑車式ワイヤ駆
動機構90内に引き入れている。可動台30上の油圧ユ
ニット91は,前述した通りバケット56や吸引管伸縮
装置67を作動させるための圧油を供給するとともに,
アーム伸縮駆動用の前記滑車式ワイヤ駆動機構90を作
動させるための圧油を供給する。
【0021】前述した各滑車式ワイヤ駆動機構35,4
4,90は,詳細機構は省略するが,内部に複数の定滑
車と複数の動滑車とを備え,1対のワイヤロープのうち
の一方のワイヤロープを引き込み他方のワイヤロープを
同じ長さだけ繰り出すことで,対象物の直線的な駆動を
行う構成を持つ。横移動台27または可動部30を往復
駆動する往復駆動機構,あるいは伸縮型アーム52を伸
縮させる伸縮駆動機構としては,この滑車式ワイヤ駆動
機構に限らず,その他の方式を採用することは当然可能
である。
【0022】前記排土管29の上端すなわち固定部60
の上端は,第1の水平管92aとこの第1の水平管92
a内に摺動可能に嵌合する第2の水平管92bとからな
る伸縮式の水平排土管92の前記第2の水平管92bに
接続され,前記第1の水平管92aは,図示略の真空吸
引装置にダクト93を介して連通するレシーバタンク9
4に接続され,レシーバタンク94の前記第1の水平管
92aが接続される部分94aは,レシーバタンク94
の中心垂直軸の回りを回動可能とされている。これによ
り,排土管29が水平面内で縦横に移動しても,水平排
土管92が伸縮しあるいは回動してこれに追随できる。
【0023】次に上述の掘削装置Sによる掘削作業につ
いて説明する。掘削時にはバケット開閉油圧シリンダ5
7を作動させバケット56を開閉駆動して掘削を行う。
バケット56で掘削された土は,図示略の真空吸引装置
による真空圧によって排土管29の下端の吸引管66の
吸引口66aから吸引され,排土管29内を上昇し,引
き続き水平排土管92内を水平に移動し,レシーバタン
ク94内に取り込まれ,下部から排出される。このよう
に,この掘削・排土作業においては,バケット56が掘
削した土は直ちに排土管29から吸引排出され,したが
って排土のために掘削土を移動させる必要がなく,また
排土のために排土管29を伸縮させる必要もなく(ただ
し,吸引力限界内の掘削深さの場合),バケット56は
単に掘削に専念すればよいので,掘削作業が排土のため
に中断されることはほとんどなく,きわめて作業能率が
高い。
【0024】また,吸引管66を吸引管伸縮装置67に
よって上下動させて吸引口66aを上下動させ,これに
より吸引口66aを掘削土に近接させることができるの
で,排土効率を高めることができる。
【0025】掘削が進み掘削深さが深くなった場合に
は,支持アーム28の伸縮型アーム52を伸ばしてバケ
ット56を下降させる。この場合,滑車式ワイヤ駆動機
構90を作動させて,ワイヤロープ84を引き込むと同
時にワイヤロープ81を繰り出すことで第2の摺動アー
ム55を伸長させ,第2の摺動アーム55が伸長限界に
達した後は,ワイヤロープ87を引き込むと同時にワイ
ヤロープ81を繰り出すことで第1の摺動アーム54を
伸長させる。この時,排土管29の第2の摺動排土管6
5あるいは第1の摺動排土管64が第1の摺動アーム5
4あるいは第2の摺動アーム55に追従して伸長し,下
端の吸引口66aが常にバケット56の近傍にある。
【0026】ライナープレート20内で掘削場所を変え
る場合,縦移動用の滑車式ワイヤ駆動機構35によりワ
イヤロープ33,34を介して可動台30を縦移動用レ
ール25に沿って走行させ,あるいは,横移動用の滑車
式ワイヤ駆動機構44によりワイヤロープ40,41を
介して横移動台27とともに縦移動用レール25全体を
横方向に移動させる。これにより,可動台30およびこ
れに支持された一体の支持アーム28と排土管29とを
水平面内で縦横に移動させることができる。
【0027】伸縮型アーム52および伸縮型排土管62
の伸縮で対応できる範囲以上に深い掘削深さに対して
は,支持アーム28の継ぎ足し型アーム51および排土
管29の継ぎ足し型排土管61をそれぞれ継ぎ足すこと
でさらに深い掘削深さに対応することができる。すなわ
ち,図示の継ぎ足し型アーム51および継ぎ足し型排土
管61は各1本であるが,それらをそれぞれ2本,ある
いは3本以上継ぎ足す。
【0028】上記の掘削装置Sによれば,吸引力の限界
内の掘削深さの掘削を行うことができることは勿論であ
るが,さらにそれ以上の掘削深さの掘削を行うことがで
きる。例えば,前記のように継ぎ足し型アーム51およ
び継ぎ足し型排土管61を継ぎ足した結果,吸引排土能
力以上(真空吸引力の限界以上)の深さを掘削する場合
等には,バケット56で掘削した後,バケット56内に
掘削土を保持したまま伸縮型アーム52および伸縮型排
土管62を縮ませると,バケット56が吸引可能な深さ
位置まで上昇した時に,バケット56内の掘削土が排土
管29内に吸引され,上昇して外部に排土される。した
がって,従来の吸引排土能力の限界掘削深さ20mを大
きく越えることができる。
【0029】なお,支持アーム28の下端の掘削部とし
て,前記のバケット56に代えて,図示は省略するが削
岩機あるいは削孔機等を取り付けることもできる。これ
により,土砂礫の掘削作業以外に岩の削岩あるいは削孔
作業を行うことができる。
【0030】また,上述の実施例は,伸縮型アーム52
および伸縮型排土管62が3段式であるが,2段式ある
いは4段式あるいはそれ以上等とすることも当然可能で
ある。
【0031】また,実施例では支持アーム28および排
土管29を縦移動と横移動との組み合わせで平面内の移
動をする構成としたが,これに限らず,支持アームおよ
び排土管を架台に設けた水平面内で回転するビームに沿
って移動可能に設ける構成とすることもできる。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば,支持アームの下端に設
けた掘削部で掘削した土は,支持アームと平行に設けた
排土管の下端の吸引口より直ちに吸引して坑外に排土す
ることができるので,掘削および排土の作業能率が著し
く向上する。
【0033】可動台で支持された支持アームおよび排土
管の動きが平面的で,したがって掘削部の移動が平面的
な動きであるため,自動掘削装置として自動掘削させる
場合に,制御が簡単になる。
【0034】架台は傾斜地でも地山を削らずに容易に設
置できるので,傾斜地でも地山を削らずに掘削装置を使
用することができる。
【0035】請求項2のように,支持アームおよび排土
管を支持する可動部を縦方向の移動と横方向の移動との
組み合わせで水平面内で移動させる構造とすれば,縦移
動および横移動は単純な動きなので,自動掘削装置とし
て自動掘削させる場合に,さらに制御が簡単になる。
【0036】吸引力の限界による限界排土深さ以上の深
さで掘削したい場合には,バケットで掘削した土を保持
したまま,伸縮型アームおよび伸縮型排土管を縮めてバ
ケットを吸引可能な深さ位置まで持ち上げることで,従
来のアーム伸縮型掘削機あるいは坑内支持型掘削機では
不可能であった深い深礎基礎の掘削が可能となる。
【0037】支持アームおよび排土管の支持は地上の架
台上に取っており,ライナープレート等の坑内に反力を
作用させることがないので,バケット重量を十分大きく
取ることができ,能率が向上する。また,ライナープレ
ートに掘削の振動を伝えることが少ないので,ライナー
プレートの裏側の土砂がくずれる等のおそれもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の掘削装置を示す正面図であ
る。
【図2】同平面図である。
【図3】同地上部分の要部の正面図である。
【図4】支持アームの伸縮型アームの伸縮機構を説明す
る図で,第2の摺動アームを第1の摺動アーム内に縮小
させた状態で示したワイヤロープと伸縮型アームとの連
結要領の説明図である。
【図5】従来の掘削装置の一例を示すもので,アーム伸
縮型掘削機の正面図である。
【図6】従来の掘削装置の他の例を示すもので,坑内支
持型掘削機の斜視図である。
【図7】図10の坑内支持型掘削機の概略の平面図であ
る。
【符号の説明】
22 架台 23 横移動用レール 25 縦移動用レール 26 横移動用コロ 27 横移動台 28 支持アーム 29 排土管 30 可動台 35 縦移動用の滑車式ワイヤ駆動機構(縦移動駆動装
置) 44 横移動用の滑車式ワイヤ駆動機構(横移動駆動装
置) 50 固定部 51 継ぎ足し型アーム 52 伸縮型アーム 53 固定アーム 54 第1の摺動アーム 55 第2の摺動アーム 56 バケット(掘削部) 58 伸縮アーム型掘削機 60 排土管の固定部 61 継ぎ足し型排土管 62 伸縮型排土管 63 固定排土管 64 第1の伸縮型排土管 65 第2の伸縮型排土管 66 吸引管 66a 吸引口 81,84,87 ワイヤロープ 72,73,74,75,76,77,78 固定
金具 90 アーム伸縮駆動用の滑車式ワイヤ駆動機構 95,96,97,98 フランジ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年11月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 萩尾 稔 東京都江東区木場1丁目5番1号 藤倉電 線株式会社内 (72)発明者 小島 泰雄 東京都江東区木場1丁目5番1号 藤倉電 線株式会社内 (72)発明者 川合 一光 東京都江東区木場1丁目5番1号 藤倉電 線株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 継ぎ足し可能な継ぎ足し型アーム(5
    1)とこの継ぎ足し型アーム(51)の下側に連結され
    た伸縮可能な伸縮型アーム(52)とからなる垂直な支
    持アーム(28)を備え,この支持アーム(28)の下
    端に掘削部(56)を設けた伸縮アーム型掘削機(5
    8)と, 前記伸縮アーム型掘削機(58)の前記支持アーム(2
    8)と平行に設けられ,前記継ぎ足し型アーム(51)
    と同様に継ぎ足し可能な継ぎ足し型排土管(61)とこ
    の継ぎ足し型排土管(61)の下側に連結された,前記
    伸縮型アーム(52)の伸縮に追随して伸縮する伸縮型
    排土管(62)とからなり,前記伸縮型排土管(62)
    の下端部に前記掘削部(56)の近傍に臨む吸引口(6
    6a)を持つ吸引式の排土管(29)と, 地上に組み立てた架台(22)に設けられ,前記支持ア
    ーム(28)および排土管(29)を一体に支持して水
    平面内で任意の方向に移動可能な可動台(30)とを備
    えたことを特徴とする掘削装置。
  2. 【請求項2】 前記可動台(30)を縦方向に案内する
    縦移動用レール(25)と,前記可動台(30)を縦方
    向に駆動する縦移動駆動装置(35)と,前記縦移動用
    レール(25)を横方向に案内する横移動用レール(2
    3)と,この横移動用レール(23)を横方向に駆動す
    る横移動駆動装置(44)とを備えたことを特徴とする
    請求項1記載の掘削装置。
JP28701491A 1991-10-07 1991-10-07 掘削装置 Pending JPH0598887A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115773116A (zh) * 2023-02-10 2023-03-10 中国建筑西南勘察设计研究院有限公司 一种圆形轨道式钻井设备及钻井方法
CN115977645A (zh) * 2023-02-15 2023-04-18 中国建筑西南勘察设计研究院有限公司 一种矩形轨道式竖井钻井设备

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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