JPH0598806A - 棒状部材の結束装置 - Google Patents
棒状部材の結束装置Info
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- JPH0598806A JPH0598806A JP25546491A JP25546491A JPH0598806A JP H0598806 A JPH0598806 A JP H0598806A JP 25546491 A JP25546491 A JP 25546491A JP 25546491 A JP25546491 A JP 25546491A JP H0598806 A JPH0598806 A JP H0598806A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- binding material
- gear
- binding
- case
- slider
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 コンクリート用の鉄筋等を金属線材製の結束
材にて結束する結束装置において、軽い力で強固に結束
できるようにする。 【構成】 第1スライダー6の先端に設けた第1係止爪
8にて、収納用のホルダー4に装填した結束材Aを引き
出して、これを鉄筋Bの縛り部の回りに周回させる。次
いで、結束材Aを、第2スライダー13の先端に設けた
第2係止爪17にて更に引き込んで、結束材Aの一端部
A1と他端部A2とを、挟持板30等のねじり機構にて
縒り合わせる。
材にて結束する結束装置において、軽い力で強固に結束
できるようにする。 【構成】 第1スライダー6の先端に設けた第1係止爪
8にて、収納用のホルダー4に装填した結束材Aを引き
出して、これを鉄筋Bの縛り部の回りに周回させる。次
いで、結束材Aを、第2スライダー13の先端に設けた
第2係止爪17にて更に引き込んで、結束材Aの一端部
A1と他端部A2とを、挟持板30等のねじり機構にて
縒り合わせる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、コンクリート
中に埋設する補強用の鉄筋を、縦横十字状にクロスした
状態に結束する場合のように、2本の棒状部材を十字状
に結束したり、平行に延びる複数本の棒状部材を束ねた
状態に結束したりするために使用する結束装置に関する
ものである。
中に埋設する補強用の鉄筋を、縦横十字状にクロスした
状態に結束する場合のように、2本の棒状部材を十字状
に結束したり、平行に延びる複数本の棒状部材を束ねた
状態に結束したりするために使用する結束装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】コンクリートに埋設する補強用鉄筋を縦
横十字状にクロスした状態に結束するための装置には種
々の形態のものがあり、これらを、結束の原理から見る
と、例えば実開昭63−34248号公報に記載され且
つ図24に示すように、適宜太さの金属線製の結束材A
を、2本の鉄筋Bの交差部に対して巻付けるようにU字
状に折り曲げたのち、当該結束材Aの両端部を挟持体C
にてクランプして、この状態でこの挟持体Cを回転させ
るとによって、結束材Aの両端部を互いに縒り合わせる
ようにしたものと、特開昭62−109725号公報又
は特開昭62−270238号公報に記載され且つ図2
5に示すように、リールに巻いた金属線Dを一定寸法ず
つ繰り出して所定の寸法に切断することによって、一定
長さの結束材Aを形成し、この結束材Aを2本の鉄筋B
の交差部に巻き付けて、結束材Aの一端部と他端部とを
挟持体に縒り合わせるようにしたものとに大別される。
横十字状にクロスした状態に結束するための装置には種
々の形態のものがあり、これらを、結束の原理から見る
と、例えば実開昭63−34248号公報に記載され且
つ図24に示すように、適宜太さの金属線製の結束材A
を、2本の鉄筋Bの交差部に対して巻付けるようにU字
状に折り曲げたのち、当該結束材Aの両端部を挟持体C
にてクランプして、この状態でこの挟持体Cを回転させ
るとによって、結束材Aの両端部を互いに縒り合わせる
ようにしたものと、特開昭62−109725号公報又
は特開昭62−270238号公報に記載され且つ図2
5に示すように、リールに巻いた金属線Dを一定寸法ず
つ繰り出して所定の寸法に切断することによって、一定
長さの結束材Aを形成し、この結束材Aを2本の鉄筋B
の交差部に巻き付けて、結束材Aの一端部と他端部とを
挟持体に縒り合わせるようにしたものとに大別される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、手作業で鉄
筋の結束作業を行う場合には、一般に、適宜長さに切断
した金属線を二本合わせに折り曲げ、この二本合わせの
状態で鉄筋の交差部に巻き付けたのち、その両端部を、
ハッカーと言われる工具を使用して互いに縒り合わせる
ようにしており、このようにすると、鉄筋の交差部は金
属線にて二重に巻かれるため、鉄筋を強固に結束でき
る。
筋の結束作業を行う場合には、一般に、適宜長さに切断
した金属線を二本合わせに折り曲げ、この二本合わせの
状態で鉄筋の交差部に巻き付けたのち、その両端部を、
ハッカーと言われる工具を使用して互いに縒り合わせる
ようにしており、このようにすると、鉄筋の交差部は金
属線にて二重に巻かれるため、鉄筋を強固に結束でき
る。
【0004】これに対して、前記した従来の各結束装置
は、いずれのものも、鉄筋Bの交差部を、1本の金属線
にて構成される結束材Aにて一重巻きするようにしたも
のであるため、鉄筋Bの結束強度が、前記した手作業に
よる結束の場合よりも大幅に低いと言う問題がある。そ
こで、結束強度を向上するには、結束材Aに使用する金
属線の線径を太くすれば良いが、結束材Aに使用する金
属線の線径を太くすると、当該金属線の剛性がアップし
て、変形し難くなり、結束材Aの両端部を強く縒り合わ
せることができなくなったり、或いは、結束材Aを鉄筋
の交差部に対してしっくりと密着させることができなく
なったりするから、鉄筋の交差部にガタ付き又は緩みが
発生すると言う別の問題を招来するのであった。
は、いずれのものも、鉄筋Bの交差部を、1本の金属線
にて構成される結束材Aにて一重巻きするようにしたも
のであるため、鉄筋Bの結束強度が、前記した手作業に
よる結束の場合よりも大幅に低いと言う問題がある。そ
こで、結束強度を向上するには、結束材Aに使用する金
属線の線径を太くすれば良いが、結束材Aに使用する金
属線の線径を太くすると、当該金属線の剛性がアップし
て、変形し難くなり、結束材Aの両端部を強く縒り合わ
せることができなくなったり、或いは、結束材Aを鉄筋
の交差部に対してしっくりと密着させることができなく
なったりするから、鉄筋の交差部にガタ付き又は緩みが
発生すると言う別の問題を招来するのであった。
【0005】本発明は、鉄筋の交差部等の被結束部を、
二本合わせの金属線にて強固に、且つ、緊密に結束する
ようにした結束装置を提供することを技術的課題とする
ものである。
二本合わせの金属線にて強固に、且つ、緊密に結束する
ようにした結束装置を提供することを技術的課題とする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を達成す
るため本発明は、金属線を二つ折りに折り曲げて成るU
字状結束材の複数本を略平行に並べて装填するようにし
た収納部と、前記収納部における少なくとも一つの結束
材をその先端における折り曲げ部に引っ掛けて前記収納
部から引き出して鉄筋の交差部等の被結束部に対して巻
き付けるようにした結束材送り機構と、前記被結束部に
巻き付けた結束材の両端を係止して互いに縒り合わせる
ようにした縒り合わせ機構とを設け構成にした。
るため本発明は、金属線を二つ折りに折り曲げて成るU
字状結束材の複数本を略平行に並べて装填するようにし
た収納部と、前記収納部における少なくとも一つの結束
材をその先端における折り曲げ部に引っ掛けて前記収納
部から引き出して鉄筋の交差部等の被結束部に対して巻
き付けるようにした結束材送り機構と、前記被結束部に
巻き付けた結束材の両端を係止して互いに縒り合わせる
ようにした縒り合わせ機構とを設け構成にした。
【0007】
【発明の作用・効果】このように構成すると、鉄筋の交
差部等の被結束部に、結束材を構成する2本の金属線が
巻き付けられるから、被結束部を、金属線にて二重巻き
にした状態に結束することができる。しかして、被結束
部に2本の金属線が巻き付けるものでは、金属線を一重
に巻付けるようにした場合に比べて、結束材全体の断面
積が同じであっても、両金属線の太さを細くすることが
できることにより、結束材の断面積を大きくして引っ張
り強度を高くした状態の下で、結束材全体を容易に変形
させることができるから、結束材の一端部と他端部とを
強く縒り合わせることができると共に、結束材を、鉄筋
の交差部等の被結束部にしっくりと密着した状態に巻き
付けることができる。
差部等の被結束部に、結束材を構成する2本の金属線が
巻き付けられるから、被結束部を、金属線にて二重巻き
にした状態に結束することができる。しかして、被結束
部に2本の金属線が巻き付けるものでは、金属線を一重
に巻付けるようにした場合に比べて、結束材全体の断面
積が同じであっても、両金属線の太さを細くすることが
できることにより、結束材の断面積を大きくして引っ張
り強度を高くした状態の下で、結束材全体を容易に変形
させることができるから、結束材の一端部と他端部とを
強く縒り合わせることができると共に、結束材を、鉄筋
の交差部等の被結束部にしっくりと密着した状態に巻き
付けることができる。
【0008】従って本発明によると、結束材の引っ張り
強度を高くした状態の下で、結束材の一端部と他端部と
を強く縒り合わせることができると共に、結束材を、鉄
筋の交差部等の被結束部にしっくりと密着した状態に巻
き付けることができるから、鉄筋等の部材を、軽い力で
ガタ付なく強固に結束できる効果を有する。
強度を高くした状態の下で、結束材の一端部と他端部と
を強く縒り合わせることができると共に、結束材を、鉄
筋の交差部等の被結束部にしっくりと密着した状態に巻
き付けることができるから、鉄筋等の部材を、軽い力で
ガタ付なく強固に結束できる効果を有する。
【0009】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図18に示すのは第1の実施例であり、こ
れらの図において符号1は手持ち式の結束装置を示し、
この結束装置1は、先端部に巾狭の二股部を形成した中
空状のケース2と、このケース2に下向き突設したグリ
ップ部3とを備えている。
する。図1〜図18に示すのは第1の実施例であり、こ
れらの図において符号1は手持ち式の結束装置を示し、
この結束装置1は、先端部に巾狭の二股部を形成した中
空状のケース2と、このケース2に下向き突設したグリ
ップ部3とを備えている。
【0010】前記ケース2の内部には、一定長さに切断
した金属線材を二つ折りに折り曲げて略U字状に形成し
た結束材Aを装填するための収納部の一例として、多数
本の結束材Aを並列状に重ねた状態で収納するようにし
たホルダー4を備え、このホルダー4の内部に、結束材
Aに対する支持板4aを上下摺動自在に配設して、この
支持板4aを、ばね(図示せず)にて上向きに付勢する
ようにしている。
した金属線材を二つ折りに折り曲げて略U字状に形成し
た結束材Aを装填するための収納部の一例として、多数
本の結束材Aを並列状に重ねた状態で収納するようにし
たホルダー4を備え、このホルダー4の内部に、結束材
Aに対する支持板4aを上下摺動自在に配設して、この
支持板4aを、ばね(図示せず)にて上向きに付勢する
ようにしている。
【0011】ホルダー4のうちその上面板4bと前面板
4cとの交差部の個所に、結束材Aをケース2の前方に
向けて1本ずつ引き出せるようにした切り欠き孔5を形
成している。前記ケース2における天板2aの下面に、
結束材送り機構を構成する断面矩形の第1スライダー6
を、ケース2の前後方向に沿って延びるように配設し、
この第1スライダー6に、ケース2における天板2aの
下面に設けた第1ガイド体7を被嵌して、第1スライダ
ー6がケース2の前後方向に沿って摺動自在となるよう
に構成する。
4cとの交差部の個所に、結束材Aをケース2の前方に
向けて1本ずつ引き出せるようにした切り欠き孔5を形
成している。前記ケース2における天板2aの下面に、
結束材送り機構を構成する断面矩形の第1スライダー6
を、ケース2の前後方向に沿って延びるように配設し、
この第1スライダー6に、ケース2における天板2aの
下面に設けた第1ガイド体7を被嵌して、第1スライダ
ー6がケース2の前後方向に沿って摺動自在となるよう
に構成する。
【0012】前記第1スライダー6の先端部に、結束材
Aにおける条線間の隙間寸法よりも薄肉で側面視円弧状
に形成した第1係止爪8の後端部を、ケース2の巾方向
に延びるピン6aにて枢着し、この第1係止爪8の先端
に、1本の結束材Aの折り曲げ部A1のみが嵌まるよう
にした係止部8aを形成し、更に、第1係止爪8に、ケ
ース2の巾方向に沿って延びるガイドピン9を固着する
一方、前記左右両第1ガイド体7の内側面に、前記第1
係止爪8のガイドピン9が嵌まる前後長手のガイド溝1
0を形成することにより、第1スライダー6が後退位置
から前進すると、第1係止爪8の係止部8aが、ホルダ
ー4内における結束材Aの折り曲げ部A1に係合して、
結束材Aが1本だけ引き出されるように構成する。
Aにおける条線間の隙間寸法よりも薄肉で側面視円弧状
に形成した第1係止爪8の後端部を、ケース2の巾方向
に延びるピン6aにて枢着し、この第1係止爪8の先端
に、1本の結束材Aの折り曲げ部A1のみが嵌まるよう
にした係止部8aを形成し、更に、第1係止爪8に、ケ
ース2の巾方向に沿って延びるガイドピン9を固着する
一方、前記左右両第1ガイド体7の内側面に、前記第1
係止爪8のガイドピン9が嵌まる前後長手のガイド溝1
0を形成することにより、第1スライダー6が後退位置
から前進すると、第1係止爪8の係止部8aが、ホルダ
ー4内における結束材Aの折り曲げ部A1に係合して、
結束材Aが1本だけ引き出されるように構成する。
【0013】前記第1ガイド溝10のうちケース2にお
ける二股部の上部突起2bに位置した部位を、二股部に
おける開放溝11に向けて開口するように側面視で湾曲
状に形成して、第1係止爪8の係止部8aが開放溝11
を横切って移動するように構成することにより、結束材
Aを、二股部における上部突起2bから、二股部におけ
る下部突起2cに向けて引き出せるようにしている。
ける二股部の上部突起2bに位置した部位を、二股部に
おける開放溝11に向けて開口するように側面視で湾曲
状に形成して、第1係止爪8の係止部8aが開放溝11
を横切って移動するように構成することにより、結束材
Aを、二股部における上部突起2bから、二股部におけ
る下部突起2cに向けて引き出せるようにしている。
【0014】なお、前記第1ガイド溝10の後端部10
aを、ケース2における天板2aの方向に向けて段落ち
した状態に形成することにより、第1係止爪8の後退時
には、その係止部8aがホルダー4における結束材Aの
折り曲げ部A1に接当して、第1係止爪8が逃げ回動す
るように構成し、また、第1係止爪8を、板ばね12に
て結束材Aの方向に付勢することにより、第1係止爪8
の係止部8aが結束材Aの折り曲げ部A1に確実に係止
するようにしている。
aを、ケース2における天板2aの方向に向けて段落ち
した状態に形成することにより、第1係止爪8の後退時
には、その係止部8aがホルダー4における結束材Aの
折り曲げ部A1に接当して、第1係止爪8が逃げ回動す
るように構成し、また、第1係止爪8を、板ばね12に
て結束材Aの方向に付勢することにより、第1係止爪8
の係止部8aが結束材Aの折り曲げ部A1に確実に係止
するようにしている。
【0015】ケース2における底板2dの内面のうち前
記ホルダー4を挟んだ左右両側の部位に、結束材送り機
構を構成する第2及び第3スライダー13,14を、ケ
ース2の前後方向に沿って延びるように配設して、これ
ら両スライダー13,14を、それぞれ第2ガイド体1
5及び第3ガイド体16にて前後方向に沿って摺動自在
に保持する。
記ホルダー4を挟んだ左右両側の部位に、結束材送り機
構を構成する第2及び第3スライダー13,14を、ケ
ース2の前後方向に沿って延びるように配設して、これ
ら両スライダー13,14を、それぞれ第2ガイド体1
5及び第3ガイド体16にて前後方向に沿って摺動自在
に保持する。
【0016】前記第2スライダー13の先端部に、ケー
ス2の略前後方向に沿って延びる第2係止爪17の基端
を、ケース2の巾方向に延びるピン18にて枢着し、こ
の第2係止爪17の先端に、前記ケース2における二股
部の下部突起2cまで引き出された結束材Aの折曲部A
1に係合するようにした係止部17aを形成する。更
に、ケース2における底板2dの内面に設けたガイド突
条19の側面に、第2係止爪17に向けて開口する第2
ガイド溝20を、その先端寄り部位が略直線状に伸び、
基端寄り部位がケース2の天板2aに向けて傾斜するよ
うに形成し、この第2ガイド溝20に、第2係止爪17
に横向きに突設した第2ガイドピン21を嵌め入れるこ
とにより、第2スライダー13の往復動にて、第2係止
爪17が、ホルダー4寄りの部位からケース2における
二股部の下部突起2cまで往復動し、且つ、後退時にお
いて係止部17aがケース2の軸心に向けて移動するよ
うに構成する。
ス2の略前後方向に沿って延びる第2係止爪17の基端
を、ケース2の巾方向に延びるピン18にて枢着し、こ
の第2係止爪17の先端に、前記ケース2における二股
部の下部突起2cまで引き出された結束材Aの折曲部A
1に係合するようにした係止部17aを形成する。更
に、ケース2における底板2dの内面に設けたガイド突
条19の側面に、第2係止爪17に向けて開口する第2
ガイド溝20を、その先端寄り部位が略直線状に伸び、
基端寄り部位がケース2の天板2aに向けて傾斜するよ
うに形成し、この第2ガイド溝20に、第2係止爪17
に横向きに突設した第2ガイドピン21を嵌め入れるこ
とにより、第2スライダー13の往復動にて、第2係止
爪17が、ホルダー4寄りの部位からケース2における
二股部の下部突起2cまで往復動し、且つ、後退時にお
いて係止部17aがケース2の軸心に向けて移動するよ
うに構成する。
【0017】一方、前記ホルダー4のうちケース2の天
板2a寄りの部位に左右一対のブラケット22を前向き
突設して、このブラケット22に、ケース2の略上下方
向に延びる押さえレバー23の上下中途部をピン24に
て枢着し、この押さえレバー23の先端部を、側面視で
ケース2の先端方向に湾曲させると共に平面視で二股状
に形成することにより、押さえレバー23の先端部にお
けるスリット23aの間を前記第1係止爪8が通過でき
るように形成し、更に、押さえレバー23の先端に、第
1係止爪8で引き出された結束材Aの条線を押さえ得る
ようにした板状の押さえ部23bを形成している。
板2a寄りの部位に左右一対のブラケット22を前向き
突設して、このブラケット22に、ケース2の略上下方
向に延びる押さえレバー23の上下中途部をピン24に
て枢着し、この押さえレバー23の先端部を、側面視で
ケース2の先端方向に湾曲させると共に平面視で二股状
に形成することにより、押さえレバー23の先端部にお
けるスリット23aの間を前記第1係止爪8が通過でき
るように形成し、更に、押さえレバー23の先端に、第
1係止爪8で引き出された結束材Aの条線を押さえ得る
ようにした板状の押さえ部23bを形成している。
【0018】更に、前記押さえレバー23の下端部にピ
ン25を横向き突設する一方、前記第3スライダー14
の先端に上向き突出部14aを形成して、この上向き突
出部14aに形成した上下長手の長溝孔26に、前記押
さえレバー23のピン25を挿入することにより、第3
スライダー14の後退動にて、押さえレバー23が回動
し、その押さえ部23bがケース2の軸心寄り部位に向
けて移動するように構成する。
ン25を横向き突設する一方、前記第3スライダー14
の先端に上向き突出部14aを形成して、この上向き突
出部14aに形成した上下長手の長溝孔26に、前記押
さえレバー23のピン25を挿入することにより、第3
スライダー14の後退動にて、押さえレバー23が回動
し、その押さえ部23bがケース2の軸心寄り部位に向
けて移動するように構成する。
【0019】前記第3スライダー14とホルダー4との
間には、第3スライダー14を前進方向に引っ張るよう
にした引っ張りばね27を装架している。前記ケース2
の内部のうちその先端寄りの部位に、ケース2の軸方向
に延びる回転軸28を、ブラケット部29を介して軸支
し、この回転軸28の先端に、縒り合わせ機構の一例と
して、一対の挟持板30を適宜間隔を隔てて固着し、こ
の挟持板30を上下方向に延びる姿勢にすると、両鉄筋
Bの交差部に巻付けた結束材Aの折り曲げ部(一端部)
A1と他端部(自由端部)A2とが、挟持板30の間の
隙間に嵌まり得るようにしている。
間には、第3スライダー14を前進方向に引っ張るよう
にした引っ張りばね27を装架している。前記ケース2
の内部のうちその先端寄りの部位に、ケース2の軸方向
に延びる回転軸28を、ブラケット部29を介して軸支
し、この回転軸28の先端に、縒り合わせ機構の一例と
して、一対の挟持板30を適宜間隔を隔てて固着し、こ
の挟持板30を上下方向に延びる姿勢にすると、両鉄筋
Bの交差部に巻付けた結束材Aの折り曲げ部(一端部)
A1と他端部(自由端部)A2とが、挟持板30の間の
隙間に嵌まり得るようにしている。
【0020】なお、ケース2における二股部の上部突起
2bの付け根個所には、結束材Aに対するガイド用の突
起31を設けており、また、ケース2における二股部の
下部突起2cの内面には、結束材Aの折り曲げ部A1が
嵌まる段部32を形成し、結束材Aを引き出してから第
1係止爪8が後退したとき、結束材Aの折り曲げ部A1
が弾性にて戻り回動しても、結束材Aの折り曲げ部A1
が段部32に接当するようにして、結束材Aの折り曲げ
部A1に第2係止爪17が確実に係合するようにしてい
る。
2bの付け根個所には、結束材Aに対するガイド用の突
起31を設けており、また、ケース2における二股部の
下部突起2cの内面には、結束材Aの折り曲げ部A1が
嵌まる段部32を形成し、結束材Aを引き出してから第
1係止爪8が後退したとき、結束材Aの折り曲げ部A1
が弾性にて戻り回動しても、結束材Aの折り曲げ部A1
が段部32に接当するようにして、結束材Aの折り曲げ
部A1に第2係止爪17が確実に係合するようにしてい
る。
【0021】前記回転軸28にはギア33が固着されて
いる一方、ケース2の側板2eとホルダー4との間の個
所に、結束材2の長手方向に沿って延びる駆動軸34を
回転自在に軸支しており、この駆動軸34の先端に固着
したギア35に、前記回転軸28に設けたギア33を噛
合している。前記ケース2の内部のうちホルダー4の後
方の部位に、前記各スライダー6,13,14及び駆動
軸34を、タイミングを合わせて駆動するためのギア機
構が配設されている。
いる一方、ケース2の側板2eとホルダー4との間の個
所に、結束材2の長手方向に沿って延びる駆動軸34を
回転自在に軸支しており、この駆動軸34の先端に固着
したギア35に、前記回転軸28に設けたギア33を噛
合している。前記ケース2の内部のうちホルダー4の後
方の部位に、前記各スライダー6,13,14及び駆動
軸34を、タイミングを合わせて駆動するためのギア機
構が配設されている。
【0022】すなわち、前記各スライダー6,13,1
4に各々ラック歯6b,13b,14bを形成する一
方、ケース2の内部に、第1スライダー6のラック歯6
bに噛合する第1ギア36、第2スライダー13のラッ
ク歯13bに噛合する第2ギア37、第3スライダー1
4のラック歯14b噛合する第3ギア38を各々配設
し、第1ギア36が取り付く第1回転軸39に、第1ギ
ア36から遠い位置の第1補助ギア40aと第1ギア3
6に近接した第2補助ギア40bとを固着し、第1補助
ギア40aに前記第2ギア37を噛合する。
4に各々ラック歯6b,13b,14bを形成する一
方、ケース2の内部に、第1スライダー6のラック歯6
bに噛合する第1ギア36、第2スライダー13のラッ
ク歯13bに噛合する第2ギア37、第3スライダー1
4のラック歯14b噛合する第3ギア38を各々配設
し、第1ギア36が取り付く第1回転軸39に、第1ギ
ア36から遠い位置の第1補助ギア40aと第1ギア3
6に近接した第2補助ギア40bとを固着し、第1補助
ギア40aに前記第2ギア37を噛合する。
【0023】また、第2ギア37と第3ギア38とを共
通の第2回転軸42上に設けて、第2ギア37を、第2
回転軸42に対してスプライン嵌合にて回転不能で摺動
自在に被嵌することにより、第2ギア37が第2スライ
ダー13と第1補助ギア40aとに係脱自在に噛合する
ように構成する一方、第3ギア37は第2回転軸42に
固着する。
通の第2回転軸42上に設けて、第2ギア37を、第2
回転軸42に対してスプライン嵌合にて回転不能で摺動
自在に被嵌することにより、第2ギア37が第2スライ
ダー13と第1補助ギア40aとに係脱自在に噛合する
ように構成する一方、第3ギア37は第2回転軸42に
固着する。
【0024】また、ケース2の内部のうち第2補助ギア
40bの下方の部位に、前記第2補助ギア40bに噛合
する第1アイドルギア43を回転自在に軸支し、前記第
2ギア37が、その摺動により、第1補助ギア40aに
噛合する状態と、第1アイドルギア43に噛合する状態
とに切り替わって、第2ギア36の摺動にて、第1ギア
36が正転したり逆転したりするようにしている。
40bの下方の部位に、前記第2補助ギア40bに噛合
する第1アイドルギア43を回転自在に軸支し、前記第
2ギア37が、その摺動により、第1補助ギア40aに
噛合する状態と、第1アイドルギア43に噛合する状態
とに切り替わって、第2ギア36の摺動にて、第1ギア
36が正転したり逆転したりするようにしている。
【0025】また、ケース2の内部のうち第2ギア37
の下方の部位に、第2スライダー13のラック歯13b
に常時噛合する第2アイドルギア44を軸支して、この
第2アイドルギア44に、第2スライダー13のラック
歯13aに非噛合で且つ前記第2ギア37がその摺動に
て係脱自在に噛合する第2補助アイドルギア45を固着
することにより、第2ギア37が回転しつつ摺動する
と、第2スライダー13が突出したり後退したりするよ
うに構成する。
の下方の部位に、第2スライダー13のラック歯13b
に常時噛合する第2アイドルギア44を軸支して、この
第2アイドルギア44に、第2スライダー13のラック
歯13aに非噛合で且つ前記第2ギア37がその摺動に
て係脱自在に噛合する第2補助アイドルギア45を固着
することにより、第2ギア37が回転しつつ摺動する
と、第2スライダー13が突出したり後退したりするよ
うに構成する。
【0026】前記第3ギア38の下方に、当該第3ギア
38と第3スライダー14のラック歯14bとに噛合す
る第3アイドルギア38aを設けている。このとき、前
記第3アイドルギア38を欠歯歯車に構成して、一定の
範囲でのみ第3アイドルギア38aに噛合し、第3スラ
イダー14が後退動するようにしており、その噛合が解
除されると、第3スライダー14はばね27にて前進動
する。
38と第3スライダー14のラック歯14bとに噛合す
る第3アイドルギア38aを設けている。このとき、前
記第3アイドルギア38を欠歯歯車に構成して、一定の
範囲でのみ第3アイドルギア38aに噛合し、第3スラ
イダー14が後退動するようにしており、その噛合が解
除されると、第3スライダー14はばね27にて前進動
する。
【0027】そして、前記駆動軸34の下端に固着した
ギア48に、第4アイドルギア49を噛合し、この第4
アイドルギア49が取り付く第4回転軸50の下端に、
小径の第1ベベルギア51を固着し、この第1ベベルギ
ア51を、前記第2回転軸42に固着した第2ベベルギ
ア52に噛合することにより、第2回転軸42の回転に
て、ねじり用の挟持板30が回転するように構成する。
ギア48に、第4アイドルギア49を噛合し、この第4
アイドルギア49が取り付く第4回転軸50の下端に、
小径の第1ベベルギア51を固着し、この第1ベベルギ
ア51を、前記第2回転軸42に固着した第2ベベルギ
ア52に噛合することにより、第2回転軸42の回転に
て、ねじり用の挟持板30が回転するように構成する。
【0028】更に、前記第2回転軸42の端部には第5
ギア53を固着し、この第5ギア53の下方に当該第5
ギア53と同歯数の第6ギア54を配設し、この第6ギ
ア54に固着した第6回転軸55に、外周にカム溝56
を形成したカム体57を固着する一方、ケース2の内面
に固着したブラケット58に、上下方向に延びるレバー
59の上下中途部を回動自在に枢着し、このレバー59
の上端を前記第2ギア37と第3ギア38とをピンにて
枢着し、レバー59の下端に、前記カム体57のカム溝
56に嵌まるピンを設けることにより、第2回転軸42
が半回転する毎に、第2及び第3ギア36,37が第2
回転軸42上を移動し、その結果、第2回転軸42が1
回転するごとに、各スライダー6,13,14が往復移
動するようにしている。
ギア53を固着し、この第5ギア53の下方に当該第5
ギア53と同歯数の第6ギア54を配設し、この第6ギ
ア54に固着した第6回転軸55に、外周にカム溝56
を形成したカム体57を固着する一方、ケース2の内面
に固着したブラケット58に、上下方向に延びるレバー
59の上下中途部を回動自在に枢着し、このレバー59
の上端を前記第2ギア37と第3ギア38とをピンにて
枢着し、レバー59の下端に、前記カム体57のカム溝
56に嵌まるピンを設けることにより、第2回転軸42
が半回転する毎に、第2及び第3ギア36,37が第2
回転軸42上を移動し、その結果、第2回転軸42が1
回転するごとに、各スライダー6,13,14が往復移
動するようにしている。
【0029】この場合、各スライダー6,13,14の
移動ストロークが異なるため、第1ギア36と両補助ギ
ア40a,40bとの歯数を異ならせており、また、第
2ベベルギア52を欠歯歯車にしている。また、第2ギ
ア37を欠歯歯車に構成して、第1係止爪8がケース2
の開放溝11を横切るよりも前に、第2係止爪17がケ
ース2における二股部の下部突起2cの個所に移行し、
更に、第2スライダー13が後退し切った状態で、更に
第2回転軸42が一定角度θだけ回転し、この第2回転
軸42が一定角度θ回転する範囲において、第2ベベル
ギア52と第1ベベルギア51とが噛合して、挟持板3
0が回転するように関連させている。
移動ストロークが異なるため、第1ギア36と両補助ギ
ア40a,40bとの歯数を異ならせており、また、第
2ベベルギア52を欠歯歯車にしている。また、第2ギ
ア37を欠歯歯車に構成して、第1係止爪8がケース2
の開放溝11を横切るよりも前に、第2係止爪17がケ
ース2における二股部の下部突起2cの個所に移行し、
更に、第2スライダー13が後退し切った状態で、更に
第2回転軸42が一定角度θだけ回転し、この第2回転
軸42が一定角度θ回転する範囲において、第2ベベル
ギア52と第1ベベルギア51とが噛合して、挟持板3
0が回転するように関連させている。
【0030】更に、第3ギア38は、第3スライダー1
4の突出動が第1及び第2スライダー6,14の突出動
よりも遅れるように、第1係止爪8にて結束材Aが押さ
えレバー23の個所を通過してから、第3アイドルギア
38aに噛合して、第3スライダー14が後退動するよ
うにしている。前記第2回転軸42には、モータ60の
主軸をギアを介して連動連結している。
4の突出動が第1及び第2スライダー6,14の突出動
よりも遅れるように、第1係止爪8にて結束材Aが押さ
えレバー23の個所を通過してから、第3アイドルギア
38aに噛合して、第3スライダー14が後退動するよ
うにしている。前記第2回転軸42には、モータ60の
主軸をギアを介して連動連結している。
【0031】なお、第2回転軸42が1回転すると自動
的にモータ60が停止し、再度スイッチ(図示せず)を
入れると第2回転軸42が1回転するように構成してい
る。第2回転軸42を1回転ずつ駆動する手段として
は、例えば、図14に示すように、第2回転軸42に、
ラチェット機構(図示せず)を介してギア64を被嵌し
て、ギア64が一方向に回転したときのみ第2回転軸4
2が駆動されるように構成する一方、前記ギア64に、
往復動するようにしたラック65を噛合し、このラック
65とケース1との間に引っ張りばね66を設け、ラッ
ク64を手動又はエアシリンダ等にて突出動さるせとギ
ア64を介して第2回転軸42が1回転し、ばね66力
にてラック65が後退動するときには、ギア64が第2
回転軸42に対して空回りするように構成しても良い。
的にモータ60が停止し、再度スイッチ(図示せず)を
入れると第2回転軸42が1回転するように構成してい
る。第2回転軸42を1回転ずつ駆動する手段として
は、例えば、図14に示すように、第2回転軸42に、
ラチェット機構(図示せず)を介してギア64を被嵌し
て、ギア64が一方向に回転したときのみ第2回転軸4
2が駆動されるように構成する一方、前記ギア64に、
往復動するようにしたラック65を噛合し、このラック
65とケース1との間に引っ張りばね66を設け、ラッ
ク64を手動又はエアシリンダ等にて突出動さるせとギ
ア64を介して第2回転軸42が1回転し、ばね66力
にてラック65が後退動するときには、ギア64が第2
回転軸42に対して空回りするように構成しても良い。
【0032】この場合、ラック65をエアシリンダにて
駆動する場合には、ばね66を設ける必要はない。以上
の構成において、グリップ部3を握ってモータをONに
すると、第2回転軸42が矢印F方向に回転して、第1
スライダー6と第2スライダー13とが前進することに
より、第1係止爪8と第2係止爪17とが突出動する。
駆動する場合には、ばね66を設ける必要はない。以上
の構成において、グリップ部3を握ってモータをONに
すると、第2回転軸42が矢印F方向に回転して、第1
スライダー6と第2スライダー13とが前進することに
より、第1係止爪8と第2係止爪17とが突出動する。
【0033】そして、ホルダー4に収納した多数本の結
束材Aのうち最上端の結束材Aの折り曲げ部A1に第1
係止爪8の係止部8aが係合するため、当該結束材A
は、ケース2の前端に向けて引き出され、図2に一点鎖
線で示し且つ図17に示すように、結束材Aの折り曲げ
部A1が、鉄筋Bの縛り部の外周に沿って周回する。そ
して、結束材Aの折り曲げ部A1がケース2における二
股部の下部突出部2cの溝内に嵌まると、若干の遊び時
間を経てから、レバー59が回動して第2ギア37が第
2回転軸42を上を摺動して、第2ギア37が第1アイ
ドルギア43と第2補助アイドルギア45とに噛合する
ことにより、第1係止爪8と第2係止爪17とが後退動
し、結束材Aの折り曲げ部A1が第2係止爪17にて内
部方向に引き込まれつつ、回転軸28に向けて移動させ
られ、結束材Aの折り曲げ部A1が、挟持板30間の隙
間に嵌まる。
束材Aのうち最上端の結束材Aの折り曲げ部A1に第1
係止爪8の係止部8aが係合するため、当該結束材A
は、ケース2の前端に向けて引き出され、図2に一点鎖
線で示し且つ図17に示すように、結束材Aの折り曲げ
部A1が、鉄筋Bの縛り部の外周に沿って周回する。そ
して、結束材Aの折り曲げ部A1がケース2における二
股部の下部突出部2cの溝内に嵌まると、若干の遊び時
間を経てから、レバー59が回動して第2ギア37が第
2回転軸42を上を摺動して、第2ギア37が第1アイ
ドルギア43と第2補助アイドルギア45とに噛合する
ことにより、第1係止爪8と第2係止爪17とが後退動
し、結束材Aの折り曲げ部A1が第2係止爪17にて内
部方向に引き込まれつつ、回転軸28に向けて移動させ
られ、結束材Aの折り曲げ部A1が、挟持板30間の隙
間に嵌まる。
【0034】この第2係止爪17の後退動の途中から、
第3スライダー14が第3ギア38及び第3アイドルギ
ア38aによって後退して、押さえレバー23が回動し
始め、結束材Aの他端部A2が回転軸28に向けて移動
し、結束材Aの他端部A2が挟持板30間の隙間に嵌ま
る。すると、第2ベベルギア52と第1ベベルギア51
とが噛合して、挟持板30が回転して、図18に示すよ
うに、結束材Aの折り曲げ部A1と他端部A2とが絡み
合って、鉄筋Bの結束が行なわれ、この結束行程の途中
で、第3アイドルギア38aに対する第3ギア38の噛
合が解除されて、第3スライダー14は、ばね27力に
て前進動するため、押さえレバー23は元の姿勢に復帰
する。
第3スライダー14が第3ギア38及び第3アイドルギ
ア38aによって後退して、押さえレバー23が回動し
始め、結束材Aの他端部A2が回転軸28に向けて移動
し、結束材Aの他端部A2が挟持板30間の隙間に嵌ま
る。すると、第2ベベルギア52と第1ベベルギア51
とが噛合して、挟持板30が回転して、図18に示すよ
うに、結束材Aの折り曲げ部A1と他端部A2とが絡み
合って、鉄筋Bの結束が行なわれ、この結束行程の途中
で、第3アイドルギア38aに対する第3ギア38の噛
合が解除されて、第3スライダー14は、ばね27力に
て前進動するため、押さえレバー23は元の姿勢に復帰
する。
【0035】なお、第2係止爪17の係止部17aが結
束材Aの折り曲げ部A1内に嵌まった状態で挟持板30
が回転するが、この場合、結束材Aの折り曲げ部A1に
対する第2係止爪17の係合深さは浅いため、結束材A
の折り曲げ部A1は係止爪17の係止部17aから支障
なく逃げ回動する。挟持板30は、ねじり行程が終わる
と、上下方向に延びる姿勢に復帰するようにしており、
このための復帰機構としては、例えば図20に示すよう
に、駆動軸34に、軸心を挟んで一対の磁石61を設け
る一方、ケース2に、挟持板30が上下方向に延びる姿
勢のときに前記磁石30に近接するようにした磁石62
を設けて、磁力にて元の姿勢に復帰させるようにするな
ど、種々の機構を採用できる。
束材Aの折り曲げ部A1内に嵌まった状態で挟持板30
が回転するが、この場合、結束材Aの折り曲げ部A1に
対する第2係止爪17の係合深さは浅いため、結束材A
の折り曲げ部A1は係止爪17の係止部17aから支障
なく逃げ回動する。挟持板30は、ねじり行程が終わる
と、上下方向に延びる姿勢に復帰するようにしており、
このための復帰機構としては、例えば図20に示すよう
に、駆動軸34に、軸心を挟んで一対の磁石61を設け
る一方、ケース2に、挟持板30が上下方向に延びる姿
勢のときに前記磁石30に近接するようにした磁石62
を設けて、磁力にて元の姿勢に復帰させるようにするな
ど、種々の機構を採用できる。
【0036】押さえレバー23は、その押さえ部23a
が挟持板30と鉄筋Bとの間に位置するように配置して
も良い。また、結束材を引き出す送り機構の駆動手段と
しては、実施例のようなラックとギア(ピニオン)とか
ら成る機構に限らず、エアシリンダを利用するなど、他
の機構を利用しても良いのであり、更に、結束材を引き
出す手段としては、結束材の一端をクランプ体にてクラ
ンプし、このクランプ体を移動させるようにしても良い
のであり、更にまた、挟持体にて結束材の一端部と他端
部とをクランプし、クランプした状態にて挟持体を回転
するようにしても良いのである。
が挟持板30と鉄筋Bとの間に位置するように配置して
も良い。また、結束材を引き出す送り機構の駆動手段と
しては、実施例のようなラックとギア(ピニオン)とか
ら成る機構に限らず、エアシリンダを利用するなど、他
の機構を利用しても良いのであり、更に、結束材を引き
出す手段としては、結束材の一端をクランプ体にてクラ
ンプし、このクランプ体を移動させるようにしても良い
のであり、更にまた、挟持体にて結束材の一端部と他端
部とをクランプし、クランプした状態にて挟持体を回転
するようにしても良いのである。
【0037】図21に示すのは、ねじり機構の他の実施
例を示すもので、この実施例では、ケース2の内部に配
設した回転軸28の先端に、当該回転軸28の軸心を挟
んで一対の挟持体30′を配設し、これら挟持体30′
に、結束材Aが嵌まる溝30aを半径外向きに開口する
ようにして設け、これら両挟持体30′の溝30aに結
束材Aの折り曲げ部A1と他端部A2とを挿入した状態
で、回転軸28を回転するようにしたものである。
例を示すもので、この実施例では、ケース2の内部に配
設した回転軸28の先端に、当該回転軸28の軸心を挟
んで一対の挟持体30′を配設し、これら挟持体30′
に、結束材Aが嵌まる溝30aを半径外向きに開口する
ようにして設け、これら両挟持体30′の溝30aに結
束材Aの折り曲げ部A1と他端部A2とを挿入した状態
で、回転軸28を回転するようにしたものである。
【0038】この図21の場合、両挟持体30′をその
間隔が広狭自在となるように構成して、両挟持体30′
を互いに接近させた状態にて回転軸28を回転するよう
にしても良い。本発明における結束材Aは、図22
(a)に示すように、複数本の金属線を重ねた状態にし
て、これら複数本の金属線を二つ折り状に折り曲げるこ
とによって形成するとか、或いは、図22(b)に示す
ように、適宜長さに切断した線材をヘアピン状に折り曲
げて、折り曲げ部A1の孔又は顎部A3に係止爪を係止
させて引き出すようにしても良い。
間隔が広狭自在となるように構成して、両挟持体30′
を互いに接近させた状態にて回転軸28を回転するよう
にしても良い。本発明における結束材Aは、図22
(a)に示すように、複数本の金属線を重ねた状態にし
て、これら複数本の金属線を二つ折り状に折り曲げるこ
とによって形成するとか、或いは、図22(b)に示す
ように、適宜長さに切断した線材をヘアピン状に折り曲
げて、折り曲げ部A1の孔又は顎部A3に係止爪を係止
させて引き出すようにしても良い。
【0039】図23に示すのは、合成樹脂フイルムや紙
等にて形成したキャリアーテープ63の片面に、その長
さ方向に延びる筋状の粘着剤64,64を塗着し、この
粘着剤64,64を介して、キャリアテープ63に結束
材Aを適宜間隔で並列条に並べた状態で仮止めしてお
き、キャリアーテープ62を結束装置1の収納部に装填
して、結束材Aの配置間隔でキャリアーテープ62を間
欠的に送ることにより、結束材Aを第1係止爪8にて1
本ずつ引きだすようにしたものである。
等にて形成したキャリアーテープ63の片面に、その長
さ方向に延びる筋状の粘着剤64,64を塗着し、この
粘着剤64,64を介して、キャリアテープ63に結束
材Aを適宜間隔で並列条に並べた状態で仮止めしてお
き、キャリアーテープ62を結束装置1の収納部に装填
して、結束材Aの配置間隔でキャリアーテープ62を間
欠的に送ることにより、結束材Aを第1係止爪8にて1
本ずつ引きだすようにしたものである。
【0040】以上述べた実施例は、十字状にクロスさせ
た鉄筋の結束に適用した場合であったが、本発明は、複
数本の棒状部材を平行にして束ねた状態に結束すること
にも適用できることは言うまでもない。
た鉄筋の結束に適用した場合であったが、本発明は、複
数本の棒状部材を平行にして束ねた状態に結束すること
にも適用できることは言うまでもない。
【図1】結束装置の概略斜視図である。
【図2】図1のII−II視側断面図である。
【図3】(A)は図2の IIIA断面図、(B)は図2の
IIIB断面図である。
IIIB断面図である。
【図4】図2のIV−IV視断面図である。
【図5】図2のV−V視断面図である。
【図6】図2のVI−VI視断面図である。
【図7】図2のVII−VII視図である。
【図8】図2のVIII−VIII視断面図である。
【図9】図1のIX−IX視断面図である。
【図10】図9のX−X視断面図である。
【図11】図9及び図10のXI−XI視断面図である。
【図12】図10のXII−XII視断面図である。
【図13】図10のXIII−XIII視断面図である。
【図14】駆動機構の他の実施例を示す図である。
【図15】図10のXV−XV視断面図である。
【図16】作動状態を示す図である。
【図17】作動状態を示す図である。
【図18】作動状態を示す図である。
【図19】結束した状態での鉄筋の斜視図である。
【図20】挟持板の位置決め手段を示す図である。
【図21】ねじり機構の他の実施例を示す図である。
【図22】結束材の別例図である。
【図23】結束材の装着手段の別例図である。
【図24】従来技術の原理を示す図である。
【図25】他の従来技術の原理を示す図である。
A 結束材 A1 折り曲げ部(一端部) A2 他端部 B 棒状部材の一例としてのコンクリート用鉄筋 1 結束装置 2 ケース 3 グリップ部 6 第1スライダー 8 第1係止爪 13 第2スライダー 14 第3スライダー 17 第2係止爪 23 押さえレバー 30 挟持板
Claims (1)
- 【請求項1】金属線を二つ折りに折り曲げて成るU字状
結束材の複数本を略平行に並べて装填するようにした収
納部と、前記収納部における少なくとも一つの結束材を
その先端における折り曲げ部に引っ掛けて前記収納部か
ら引き出して鉄筋の交差部等の被結束部に対して巻き付
けるようにした結束材送り機構と、前記被結束部に巻き
付けた結束材の両端を係止して互いに縒り合わせるよう
にした縒り合わせ機構とを設けたことを特徴とする棒状
部材の結束装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25546491A JPH0598806A (ja) | 1991-10-02 | 1991-10-02 | 棒状部材の結束装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25546491A JPH0598806A (ja) | 1991-10-02 | 1991-10-02 | 棒状部材の結束装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0598806A true JPH0598806A (ja) | 1993-04-20 |
Family
ID=17279131
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25546491A Pending JPH0598806A (ja) | 1991-10-02 | 1991-10-02 | 棒状部材の結束装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0598806A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013521420A (ja) * | 2010-03-03 | 2013-06-10 | リフォーステック リミテッド | コンクリート構造物のための補強システムおよび長尺状のコンクリート構造物を補強する方法 |
-
1991
- 1991-10-02 JP JP25546491A patent/JPH0598806A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013521420A (ja) * | 2010-03-03 | 2013-06-10 | リフォーステック リミテッド | コンクリート構造物のための補強システムおよび長尺状のコンクリート構造物を補強する方法 |
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