JPH0598495A - 極薄電気錫メツキ鋼板製造用通電ロール - Google Patents
極薄電気錫メツキ鋼板製造用通電ロールInfo
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- JPH0598495A JPH0598495A JP28349391A JP28349391A JPH0598495A JP H0598495 A JPH0598495 A JP H0598495A JP 28349391 A JP28349391 A JP 28349391A JP 28349391 A JP28349391 A JP 28349391A JP H0598495 A JPH0598495 A JP H0598495A
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- plating layer
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 鋼板の表面上に、電気メッキによって極薄錫
メッキ層を形成するための通電ロールであって、アーク
スポットおよび擦り傷が発生せず、その表面上に形成さ
れたメッキ層の密着性が良好で、補修が容易であり、そ
の寿命が長い極薄電気錫メッキ鋼板製造用通電ロールを
提供する。 【構成】 鋼製ロール１の表面上に形成された下層とし
ての銅メッキ層２と、銅メッキ層２の表面上に形成され
た中間層としてのニッケルメッキ層３と、ニッケルメッ
キ層３の上に形成された上層としての硬質クロムメッキ
層４とからなり、硬質クロムメッキ層４の粗度を、Rz８
〜15μm で、Rmax18μm 以下となした通電用ロール。上
層としての硬質クロムメッキ層４によってアークスポッ
トおよび擦り傷が発生せず、その寿命が延び、上層と下
層との間に、中間層としてのニッケルメッキ層３が存在
することによって、補修が容易となる。
メッキ層を形成するための通電ロールであって、アーク
スポットおよび擦り傷が発生せず、その表面上に形成さ
れたメッキ層の密着性が良好で、補修が容易であり、そ
の寿命が長い極薄電気錫メッキ鋼板製造用通電ロールを
提供する。 【構成】 鋼製ロール１の表面上に形成された下層とし
ての銅メッキ層２と、銅メッキ層２の表面上に形成され
た中間層としてのニッケルメッキ層３と、ニッケルメッ
キ層３の上に形成された上層としての硬質クロムメッキ
層４とからなり、硬質クロムメッキ層４の粗度を、Rz８
〜15μm で、Rmax18μm 以下となした通電用ロール。上
層としての硬質クロムメッキ層４によってアークスポッ
トおよび擦り傷が発生せず、その寿命が延び、上層と下
層との間に、中間層としてのニッケルメッキ層３が存在
することによって、補修が容易となる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、鋼板の表面上に、電
気メッキによって極薄錫メッキ層を形成して極薄錫電気
メッキ鋼板を製造するための通電用ロールに関するもの
である。
気メッキによって極薄錫メッキ層を形成して極薄錫電気
メッキ鋼板を製造するための通電用ロールに関するもの
である。
【０００２】
【従来の技術】電気錫メッキ鋼板の製造は、一般に、電
気錫メッキ液が収容された複数の電気メッキ槽内中に鋼
ストリップを導き入れ、各電気メッキ槽の入側に設けら
れた通電用ロールによって鋼ストリップを負に帯電せし
め、鋼ストリップと各電気メッキ槽内に設けられた陽極
との間に電流を流して、鋼ストリップの表面上に錫メッ
キ層を連続的に形成することによって行われる。
気錫メッキ液が収容された複数の電気メッキ槽内中に鋼
ストリップを導き入れ、各電気メッキ槽の入側に設けら
れた通電用ロールによって鋼ストリップを負に帯電せし
め、鋼ストリップと各電気メッキ槽内に設けられた陽極
との間に電流を流して、鋼ストリップの表面上に錫メッ
キ層を連続的に形成することによって行われる。
【０００３】上述した方法によって電気錫メッキ鋼板を
製造するに際し、各メッキ槽の入側に設けられた通電用
ロールとしては、例えば、その表面上に、ハステロイ等
のクロム−ニッケル合金メッキ層が形成された鋼製ロー
ルや、その表面上にニッケル−タングステン合金メッキ
層が形成された鋼製ロールが使用されている。
製造するに際し、各メッキ槽の入側に設けられた通電用
ロールとしては、例えば、その表面上に、ハステロイ等
のクロム−ニッケル合金メッキ層が形成された鋼製ロー
ルや、その表面上にニッケル−タングステン合金メッキ
層が形成された鋼製ロールが使用されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の通電用ロールには、次のような問題がある。即
ち、通電用ロールは、メッキ液で濡れた鋼ストリップと
接触するために腐食しやすく、また、通電用ロールに、
鋼ストリップとの接触による擦り傷が生じやすい。特
に、鋼板の表面上に、厚さ0.1 μm 程度の極めて薄い電
気錫メッキ層を有する極薄電気錫メッキ鋼板を製造する
場合には、通電用ロールにアークスポットが生じやす
い。更に、鋼製ロールの表面上に形成されたメッキ層が
剥離しやすく、その補修に多くの手間を必要とし、そし
て、通電用ロールの寿命が短い。
た従来の通電用ロールには、次のような問題がある。即
ち、通電用ロールは、メッキ液で濡れた鋼ストリップと
接触するために腐食しやすく、また、通電用ロールに、
鋼ストリップとの接触による擦り傷が生じやすい。特
に、鋼板の表面上に、厚さ0.1 μm 程度の極めて薄い電
気錫メッキ層を有する極薄電気錫メッキ鋼板を製造する
場合には、通電用ロールにアークスポットが生じやす
い。更に、鋼製ロールの表面上に形成されたメッキ層が
剥離しやすく、その補修に多くの手間を必要とし、そし
て、通電用ロールの寿命が短い。
【０００５】従って、この発明の目的は、上述した問題
を解決し、通電用ロールにアークスポットおよび擦り傷
が発生せず、その表面上に形成されたメッキ層の密着性
が良好で、補修が容易であり、その寿命が長い、特に、
極薄錫電気メッキ鋼板製造用として好適な通電用ロール
を提供することにある。
を解決し、通電用ロールにアークスポットおよび擦り傷
が発生せず、その表面上に形成されたメッキ層の密着性
が良好で、補修が容易であり、その寿命が長い、特に、
極薄錫電気メッキ鋼板製造用として好適な通電用ロール
を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上述した
問題を解決すべく鋭意研究を重ねた。その結果、鋼製ロ
ールの表面上に，銅メッキ層とニッケルメッキ層と硬質
クロムメッキ層とからなる３層のメッキ層を形成し、上
層のクロムメッキ層の粗度を、Rz８〜15μm で、Rmax18
μm 以下となせば、上述した課題を解決し得ることを知
見した。
問題を解決すべく鋭意研究を重ねた。その結果、鋼製ロ
ールの表面上に，銅メッキ層とニッケルメッキ層と硬質
クロムメッキ層とからなる３層のメッキ層を形成し、上
層のクロムメッキ層の粗度を、Rz８〜15μm で、Rmax18
μm 以下となせば、上述した課題を解決し得ることを知
見した。
【０００７】この発明は、上述した知見に基いてなされ
たものであって、この発明の極薄電気錫メッキ鋼板製造
用通電ロールは、鋼製ロールの表面上に形成された下層
としての銅メッキ層と、前記銅メッキ層の表面上に形成
された中間層としてのニッケルメッキ層と、前記ニッケ
ルメッキ層の表面上に形成された上層としての硬質クロ
ムメッキ層とからなり、前記上層としてのクロムメッキ
層の粗度を、Rz８〜15μm で、Rmax18μm 以下となした
ことに特徴を有するものである。
たものであって、この発明の極薄電気錫メッキ鋼板製造
用通電ロールは、鋼製ロールの表面上に形成された下層
としての銅メッキ層と、前記銅メッキ層の表面上に形成
された中間層としてのニッケルメッキ層と、前記ニッケ
ルメッキ層の表面上に形成された上層としての硬質クロ
ムメッキ層とからなり、前記上層としてのクロムメッキ
層の粗度を、Rz８〜15μm で、Rmax18μm 以下となした
ことに特徴を有するものである。
【０００８】
【作用】この発明の通電ロールは、鋼製ロールの表面上
に形成された下層としての銅メッキ層によって通電性が
高められ、上層としての硬質クロムメッキ層によって耐
摩耗性が高められる。そして、中間層としてのニッケル
メッキ層によって、下層と上層との密着性が高められ
る。更に、上層としてのクロムメッキ層の粗度を、Rz８
〜15μm で、Rmax18μm 以下となしたことにより、使用
時におけるアークスポットおよび擦り傷の発生が防止さ
れる。
に形成された下層としての銅メッキ層によって通電性が
高められ、上層としての硬質クロムメッキ層によって耐
摩耗性が高められる。そして、中間層としてのニッケル
メッキ層によって、下層と上層との密着性が高められ
る。更に、上層としてのクロムメッキ層の粗度を、Rz８
〜15μm で、Rmax18μm 以下となしたことにより、使用
時におけるアークスポットおよび擦り傷の発生が防止さ
れる。
【０００９】次に、この発明の通電ロールを、図面を参
照しながら説明する。図１は、この発明の通電ロールの
１実施態様を示す一部断面概略正面図である。図１に示
すように、ＳＳ材からなる鋼製ロール１の表面上には、
下層としての銅メッキ層２が形成されており、下層とし
ての銅メッキ層２の上には、中間層としてのニッケルメ
ッキ層３が形成されている。そして、中間層としてのニ
ッケルメッキ層３の上には、上層としてのクロムメッキ
層４が形成されている。
照しながら説明する。図１は、この発明の通電ロールの
１実施態様を示す一部断面概略正面図である。図１に示
すように、ＳＳ材からなる鋼製ロール１の表面上には、
下層としての銅メッキ層２が形成されており、下層とし
ての銅メッキ層２の上には、中間層としてのニッケルメ
ッキ層３が形成されている。そして、中間層としてのニ
ッケルメッキ層３の上には、上層としてのクロムメッキ
層４が形成されている。
【００１０】下層としての銅メッキ層２は、ロールの通
電性を高める作用を有しており、その厚さは、少なくと
も１mmであることが好ましい。銅メッキ層２の厚さが１
mm未満では、その上に中間層としてのニッケルメッキ層
３を均一に形成することが困難になる。下層としての銅
メッキ層２の上に形成れた中間層としてのニッケルメッ
キ層３は、銅メッキ層２と上層としてのクロムメッキ層
４との密着性を高める作用を有している。ニッケルメッ
キ層３の厚さは、少なくとも0.15mmであることが好まし
い。ニッケルメッキ層３の厚さが0.15mm未満では、下層
としての銅メッキ層２と上層としてのクロムメッキ層４
との密着性を高めることができない。
電性を高める作用を有しており、その厚さは、少なくと
も１mmであることが好ましい。銅メッキ層２の厚さが１
mm未満では、その上に中間層としてのニッケルメッキ層
３を均一に形成することが困難になる。下層としての銅
メッキ層２の上に形成れた中間層としてのニッケルメッ
キ層３は、銅メッキ層２と上層としてのクロムメッキ層
４との密着性を高める作用を有している。ニッケルメッ
キ層３の厚さは、少なくとも0.15mmであることが好まし
い。ニッケルメッキ層３の厚さが0.15mm未満では、下層
としての銅メッキ層２と上層としてのクロムメッキ層４
との密着性を高めることができない。
【００１１】中間層としてのニッケルメッキ層３の上に
形成された上層としてのクロムメッキ層４は、耐摩耗性
を高める作用を有している。クロムメッキ層４の厚さ
は、少なくとも0.1mm であることが好ましい。クロムメ
ッキ層４の厚さが0.1mm 未満では、耐摩耗性の向上が不
十分であり、且つ、これが摩耗したときに研磨によって
再度使用することが困難になる。
形成された上層としてのクロムメッキ層４は、耐摩耗性
を高める作用を有している。クロムメッキ層４の厚さ
は、少なくとも0.1mm であることが好ましい。クロムメ
ッキ層４の厚さが0.1mm 未満では、耐摩耗性の向上が不
十分であり、且つ、これが摩耗したときに研磨によって
再度使用することが困難になる。
【００１２】このようにしてロールの表面上に３層のメ
ッキ層を形成した後、サンドブラストによって、上層と
してのクロムメッキ層４の表面に梨地加工を施し、次い
で、砥石による自動研削により、梨地表面の突起を平滑
化して、上層としてのクロムメッキ層の粗度を、Rz８〜
15μm で、Rmax18μm 以下に調整する。このように、上
層としてのクロムメッキ層の粗度を調整することによっ
て、通電ロール上を連続的に移動する鋼ストリップのス
リップが防止され、鋼ストリップに適切に通電すること
ができる。
ッキ層を形成した後、サンドブラストによって、上層と
してのクロムメッキ層４の表面に梨地加工を施し、次い
で、砥石による自動研削により、梨地表面の突起を平滑
化して、上層としてのクロムメッキ層の粗度を、Rz８〜
15μm で、Rmax18μm 以下に調整する。このように、上
層としてのクロムメッキ層の粗度を調整することによっ
て、通電ロール上を連続的に移動する鋼ストリップのス
リップが防止され、鋼ストリップに適切に通電すること
ができる。
【００１３】クロムメッキ層の粗度が、Rz８μm 未満で
は、通電ロール上を連続的に移動する鋼ストリップにス
リップが生じやすく、且つ、通電ロールの寿命が低下す
る。一方、クロムメッキ層の粗度がRz15μm を超え、且
つ、Rmaxが18μm を超えると、通電ロールにアークスポ
ットおよび擦り傷が発生しやすくなる。
は、通電ロール上を連続的に移動する鋼ストリップにス
リップが生じやすく、且つ、通電ロールの寿命が低下す
る。一方、クロムメッキ層の粗度がRz15μm を超え、且
つ、Rmaxが18μm を超えると、通電ロールにアークスポ
ットおよび擦り傷が発生しやすくなる。
【００１４】
【実施例】次に、この発明を、実施例により、比較例と
対比しながら説明する。鋼製ロールの表面上に、厚さ１
mmの銅メッキ層と厚さ0.15mmのニッケルメッキ層と厚さ
0.10 mmのクロムメッキ層とが形成され、クロムメッキ
層の粗度が、Rz13μm で、Rmaxが17μm であるこの発明
の通電ロールを使用し、厚さ0.6mm の鋼ストリップの表
面上に、電気メッキにより、厚さ0.1 μm の錫メッキ層
を連続的に形成した。このときの、通電ロールのアーク
スポットおよび擦り傷の発生状態、メッキ密着性、補修
性および寿命を調べた。その結果を、表１に示す。
対比しながら説明する。鋼製ロールの表面上に、厚さ１
mmの銅メッキ層と厚さ0.15mmのニッケルメッキ層と厚さ
0.10 mmのクロムメッキ層とが形成され、クロムメッキ
層の粗度が、Rz13μm で、Rmaxが17μm であるこの発明
の通電ロールを使用し、厚さ0.6mm の鋼ストリップの表
面上に、電気メッキにより、厚さ0.1 μm の錫メッキ層
を連続的に形成した。このときの、通電ロールのアーク
スポットおよび擦り傷の発生状態、メッキ密着性、補修
性および寿命を調べた。その結果を、表１に示す。
【００１５】比較のために、鋼製ロールの表面上に、ハ
ステロイ等のクロム−ニッケル合金メッキ層が形成され
た従来の通電ロール、および、鋼製ロールの表面上に、
ニッケル−タングステン合金メッキ層が形成された従来
の通電ロールを使用し、上記と同じように、鋼ストリッ
プの表面上に錫メッキ層を連続的に形成した際におけ
る、通電ロールのアークスポットおよび擦り傷の発生状
態、メッキ密着性、補修性および寿命を調べた。その結
果を、表１に併せて示す。
ステロイ等のクロム−ニッケル合金メッキ層が形成され
た従来の通電ロール、および、鋼製ロールの表面上に、
ニッケル−タングステン合金メッキ層が形成された従来
の通電ロールを使用し、上記と同じように、鋼ストリッ
プの表面上に錫メッキ層を連続的に形成した際におけ
る、通電ロールのアークスポットおよび擦り傷の発生状
態、メッキ密着性、補修性および寿命を調べた。その結
果を、表１に併せて示す。
【００１６】
【００１７】表１から明らかなように、従来ロールは、
本発明ロールに比べて表面硬度が低く、その表面にアー
クスポットおよび擦り傷が発生し、そして、メッキ層の
密着性が悪くてロール表面からメッキ層が剥離しやす
く、且つ、その補修のためには、ロール表面からメッキ
層をすべて除去した上で再メッキしなければならないの
で補修性が悪く、その寿命も短かった。
本発明ロールに比べて表面硬度が低く、その表面にアー
クスポットおよび擦り傷が発生し、そして、メッキ層の
密着性が悪くてロール表面からメッキ層が剥離しやす
く、且つ、その補修のためには、ロール表面からメッキ
層をすべて除去した上で再メッキしなければならないの
で補修性が悪く、その寿命も短かった。
【００１８】これに対して、本発明ロールは、表面硬度
が高く、その表面にアークスポットや擦り傷が発生する
ことはなく、そして、メッキ層の密着性が優れていてロ
ール表面からメッキ層が剥離することはなく、且つ、補
修に際しては、上層のクロムメッキ層のみを除去した上
で再メッキすればよいから、補修性に優れ、その寿命も
長かった。このように、本発明の通電ロールによれば、
アークスポットおよび擦り傷が発生することはなく、そ
の補修が容易で且つその寿命が従来ロールの約１５倍に
延び、補修費を大幅に低減することができた。
が高く、その表面にアークスポットや擦り傷が発生する
ことはなく、そして、メッキ層の密着性が優れていてロ
ール表面からメッキ層が剥離することはなく、且つ、補
修に際しては、上層のクロムメッキ層のみを除去した上
で再メッキすればよいから、補修性に優れ、その寿命も
長かった。このように、本発明の通電ロールによれば、
アークスポットおよび擦り傷が発生することはなく、そ
の補修が容易で且つその寿命が従来ロールの約１５倍に
延び、補修費を大幅に低減することができた。
【００１９】本発明の通電ロールは、極薄電気錫メッキ
鋼板製造用通電ロールとして特に有効であるが、鋼スト
リップに対する錫メッキの前処理として、電気メッキに
より鋼ストリップの表面上にニッケルメッキ被膜を形成
する場合の通電ロールとしても同様の効果が得られる。
鋼板製造用通電ロールとして特に有効であるが、鋼スト
リップに対する錫メッキの前処理として、電気メッキに
より鋼ストリップの表面上にニッケルメッキ被膜を形成
する場合の通電ロールとしても同様の効果が得られる。
【００２０】
【発明の効果】以上述べたように、この発明の極薄電気
錫メッキ鋼板製造用通電ロールによれば、通電用ロール
にアークスポットおよび擦り傷が発生せず、その表面上
に形成されたメッキ層の密着性が良好で、補修が容易で
あり、その寿命が長く、従って、錫メッキ鋼板の生産性
が向上し、ロール補修費が大幅に低減して経済的である
等、多くの工業上有用な効果がもたらされる。
錫メッキ鋼板製造用通電ロールによれば、通電用ロール
にアークスポットおよび擦り傷が発生せず、その表面上
に形成されたメッキ層の密着性が良好で、補修が容易で
あり、その寿命が長く、従って、錫メッキ鋼板の生産性
が向上し、ロール補修費が大幅に低減して経済的である
等、多くの工業上有用な効果がもたらされる。
【図１】この発明の通電用ロールの１実施態様を示す一
部断面概略正面図である。
部断面概略正面図である。
１ 鋼製ロール、 ２ 銅メッキ層、 ３ ニッケルメッキ層、 ４ クロムメッキ層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒瀬 静明 東京都千代田区丸の内一丁目１番２号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 多木 伸二 東京都千代田区丸の内一丁目１番２号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 鈴木 賢 東京都千代田区丸の内一丁目１番２号 日 本鋼管株式会社内
Claims (2)
- 【請求項１】 鋼製ロールの表面上に形成された下層と
しての銅メッキ層と、前記銅メッキ層の表面上に形成さ
れた中間層としてのニッケルメッキ層と、前記ニッケル
メッキ層の表面上に形成された上層としての硬質クロム
メッキ層とからなり、前記上層としてのクロムメッキ層
の粗度を、Rz８〜15μm で、Rmax 18μm 以下となした
ことを特徴とする、極薄電気錫メッキ鋼板製造用通電ロ
ール。 - 【請求項２】 前記下層としての銅メッキ層の厚さが少
なくとも１mmであり、前記中間層としてのニッケルメッ
キ層の厚さが少なくとも0.15mmであり、そして、前記上
層としての硬質クロムメッキ層の厚さが少なくとも0.1
mmである、請求項１記載の通電ロール。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28349391A JPH0598495A (ja) | 1991-10-03 | 1991-10-03 | 極薄電気錫メツキ鋼板製造用通電ロール |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28349391A JPH0598495A (ja) | 1991-10-03 | 1991-10-03 | 極薄電気錫メツキ鋼板製造用通電ロール |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0598495A true JPH0598495A (ja) | 1993-04-20 |
Family
ID=17666268
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28349391A Pending JPH0598495A (ja) | 1991-10-03 | 1991-10-03 | 極薄電気錫メツキ鋼板製造用通電ロール |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0598495A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006307338A (ja) * | 2005-03-30 | 2006-11-09 | Toray Ind Inc | 給電ローラならびにめっき被膜付きフィルムの製造装置および方法 |
| CN102560585A (zh) * | 2012-03-01 | 2012-07-11 | 湖北盛友钻石材料有限公司 | 一种金刚石线锯的制造方法及装置 |
| CN111826696A (zh) * | 2020-07-15 | 2020-10-27 | 九牧厨卫股份有限公司 | 一种黑色表面复合镀层及其制备方法 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5585696A (en) * | 1978-12-22 | 1980-06-27 | Nippon Steel Corp | Current turning roll |
| JPS6289895A (ja) * | 1985-10-15 | 1987-04-24 | Nippon Kokan Kk <Nkk> | 表面処理用通電ロ−ル |
-
1991
- 1991-10-03 JP JP28349391A patent/JPH0598495A/ja active Pending
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|---|---|---|---|---|
| JPS5585696A (en) * | 1978-12-22 | 1980-06-27 | Nippon Steel Corp | Current turning roll |
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| CN111826696B (zh) * | 2020-07-15 | 2022-01-04 | 九牧厨卫股份有限公司 | 一种黑色表面复合镀层及其制备方法 |
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