JPH0598416A - 浸炭焼入方法 - Google Patents

浸炭焼入方法

Info

Publication number
JPH0598416A
JPH0598416A JP26205791A JP26205791A JPH0598416A JP H0598416 A JPH0598416 A JP H0598416A JP 26205791 A JP26205791 A JP 26205791A JP 26205791 A JP26205791 A JP 26205791A JP H0598416 A JPH0598416 A JP H0598416A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hub
carburizing
sintered body
quenching
support
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP26205791A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyokatsu Tsuno
清勝 津野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP26205791A priority Critical patent/JPH0598416A/ja
Publication of JPH0598416A publication Critical patent/JPH0598416A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Solid-Phase Diffusion Into Metallic Material Surfaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 浸炭焼入される焼結体からなるクラッチハブ
の精度を向上させる。 【構成】 トレー21の金網25上に支持具31を介してハブ
1を置く。支持具31は、水平な環状の基部32から3本の
突起33が上方へ突出している。基部32を金網25の上面に
当接させ、3本の突起33によりハブ1を下から支える。
これにより、ハブ1の下面と金網25との間に間隙34を形
成する。 【効果】 間隙34があるので、ハブ1の上部のみなら
ず、下部も十分に浸炭焼入される。ハブ1の下部が上部
と同様に変位しやすくなる。これにより、ハブ1の寸法
精度を向上させられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粉末冶金における焼結
体の浸炭焼入方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、図3に示すような自動車等のマ
ニュアルトランスミッションのクラッチハブ1は、金属
を主成分とする原料粉末を成形するとともに焼結して得
られる焼結体からなっている。前記ハブ1は、外筒2と
内筒3とを連結部4により一体かつ同軸的に連結した形
状になっており、外筒2の外周面に外側歯部5が形成さ
れているとともに、内筒3の内周面に内側歯部6が形成
されている。さらに、前記ハブ1には、外筒2から連結
部4にかけて3つの溝部7が形成されている。これら溝
部7は、互いに 120°ずつすなわち等間隔で離れてい
る。
【0003】前記ハブ1のような焼結体に対して、表面
層の硬化を目的として、浸炭焼入処理を施すことがあ
る。この浸炭焼入には、例えば、図8に示すような浸炭
焼入炉11が用いられる。この浸炭焼入炉11は、搬入コン
ベヤー12と、ヒーター13が設けられた炉体14と、焼入油
槽15と、搬出コンベヤー16とを備えている。そして、浸
炭焼入前のハブ1は、図6および図7に示すような支持
床としての耐熱トレー21上に置かれて、浸炭焼入炉11内
に導入される。前記トレー21は、フレーム22に縦棧23と
横棧24とが格子状に架設されていて、その上に金網25が
張られている。そして、浸炭焼入に際しては、図示のよ
うに、トレー21の金網25上で棧23,24間の位置にハブ1
をその軸方向を上下方向として直接置いた上で、トレー
21を搬入コンベヤー12により炉体14内に導入する。そし
て、この炉体14内で、トレー21上のハブ1を加熱すると
ともに浸炭ガスに晒して浸炭する。ついで、ハブ1をト
レー21とともに焼入油槽15内に導入して焼入する。その
後、ハブ1の載ったトレー21は、搬出コンベヤー16によ
り搬出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のような浸炭焼入
に際しては、ハブ1が熱により変形する。ところで、ハ
ブ1の下面がトレー21の金網25に直接当接しているた
め、ハブ1の自重によりハブ1の下部が拘束され、この
ハブ1の下部は変位しにくい。また、浸炭ガスなどが通
れるよう金網25にしてあるものの、この金網25に当たっ
たハブ1の下部は上部に比べて浸炭焼入されにくい。そ
のため、図4に示すハブ1の上部の変形(真円度)と、
図5に示すハブ1の下部の変形(真円度)とは異なるも
のになる。なお、図4および図5において、鎖線で示し
てあるのは真円、実線で示してあるのは変形後のハブ1
の外周形状である。そして、図示のように、ハブ1の上
下部の変形が異なる結果、ハブ1の上部における溝部7
の幅d1よりも、ハブ1の下部における溝部7の幅d2の方
が小さくなる(d1>d2)。そのため、溝部7の寸法精度
が上げにくい。これとともに、ハブ1の上下部で外筒2
の刃先径が異なるものとなり、ハブ1の外周の円筒度が
悪くなる。
【0005】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、ハブなどの焼結体を浸炭焼入するとき、
支持床上に置かれる焼結体の下部と上部とが同様に変形
するようにして、浸炭焼入された焼結体の精度を向上さ
せられるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、支持床上に置いた焼結体を炉内で加熱す
るとともに浸炭ガスに晒して浸炭するに際して、支持床
の上面に当接する水平な基部と、この基部から上方へ突
出し焼結体を下から支える3本以上の突起とからなる支
持具を用いて、焼結体の下面と支持床との間に間隙を形
成するものである。
【0007】
【作用】本発明の浸炭焼入方法においては、焼結体を炉
内で加熱するとともに浸炭ガスに晒して浸炭するに際し
て、支持具の水平な基部を支持床の上面に当接させ、支
持具の基部から上方へ突出した複数の突起により焼結体
を下から支え、焼結体の下面と支持床との間に間隙を形
成する。これにより、焼結体の下部にも浸炭ガスなどが
よく通り、焼結体の上部のみならず、下部も十分に浸炭
焼入される。これとともに、焼結体に支持具の複数の突
起のみが接触していることにより、焼結体の下部が上部
と同様に変位しやすい。したがって、浸炭焼入に伴う熱
による変形が焼結体の下部と上部とで同様になり、焼結
体の精度を向上させられる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図1およ
び図2を参照しながら説明する。浸炭焼入の対象となる
焼結体であるクラッチハブ1、浸炭焼入に用いる浸炭焼
入炉11および支持床としてのトレー21は、前記図3およ
び図6から図8に示すものと同じであるので、以下の説
明において、これらの図中の符号を付すとともに、構成
説明を省略する。図2は、ハブ1を浸炭焼入する際に用
いる金属製の支持具31を示しており、この支持具31は、
円環状の水平な基部32と、この基部32から上方へ突出し
た3本の突起33とからなっている。前記基部32は、外径
がハブ1の外筒2の内径よりも小さくなっているととも
に、内径がハブ1の内筒3の外径よりも大きくなってい
る。また、3本の突起33は、互いに 120°ずつすなわち
等間隔で離れている。さらに、基部32の下面から突起33
の上端までの高さは、ハブ1の外筒2および内筒3の下
面から連結部4の下面までの高さよりも大きくなってい
る。このような構成により、図1に示すように、支持具
31の基部32の下面をトレー21の金網25の上面に当接さ
せ、突起33の上端をハブ1の連結部4の下面に当接させ
たとき、基部32が外筒2および下筒3の下面よりも若干
下方へ突出し、ハブ1の下面と金網25との間に間隙34が
形成されるようになっている。
【0009】つぎに、前記支持具31を用いた浸炭焼入方
法について説明する。焼結後のハブ1は、図1に示すよ
うに、トレー21の金網25上で棧23,24間の位置に支持具
31を介して間接的に置く。すなわち、金網25の上面に支
持具31の基部32を当接させ、支持具31の3本の突起33の
上端にハブ1の連結部4の下面を当接させて、ハブ1を
下から支える。この状態で、ハブ1がトレー21の金網25
から浮いた状態になり、ハブ1の下面と金網25との間に
間隙34が形成される。そして、こうしてハブ1を置いた
トレー21を搬入コンベヤー12により炉体14内に導入す
る。そして、この炉体14内で、トレー21上のハブ1を加
熱するとともに浸炭ガスに晒して浸炭する。ついで、ハ
ブ1をトレー21とともに焼入油槽15内に導入して焼入す
る。その後、ハブ1の載ったトレー21は、搬出コンベヤ
ー16により搬出される。このような浸炭焼入に際して、
ハブ1の下面とトレー21の金網25との間に間隙34がある
ことにより、この間隙34を介してハブ1の下部にも浸炭
ガスなどがよく通り、ハブ1の上部のみならず、下部も
十分に浸炭焼入される。これとともに、ハブ1に支持具
31の3本の突起33の上端のみが接触していることによ
り、ハブ1の下部が上部と同様に変位しやすい。したが
って、浸炭焼入に伴う熱による変形がハブ1の下部と上
部とで同様になる。すなわち、ハブ1の下部も上部も図
4に示すように変形する。その結果、浸炭焼入後のハブ
1の形状は、下部も上部も同様になる。したがって、ハ
ブ1の上下部で外筒2の刃先径が同じになり、ハブ1の
外周の円筒度が向上する。これとともに、溝部7の幅が
ハブ1の上下部で異なるようなこともなくなり、溝部7
の寸法精度も向上し、この溝部7の幅を規格通りにでき
る。こうして、ハブ1の精度を向上させられる。
【0010】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
前記実施例では、焼結体として自動車のクラッチハブを
例に採ったが、他の焼結体にも、もちろん本発明を適用
できる。また、支持具の形状も、前記実施例の形状に限
るものではない。例えば、焼結体の形状などによって
は、基部を角形にするなどしてもよいし、また、突起を
4本以上設けることも可能である。
【0011】
【発明の効果】本発明によれば、焼結体を支持床上に置
いて浸炭するに際して、支持床の上面に当接する基部
と、この基部から上方へ突出し焼結体を下から支える3
本以上の突起とからなる支持具を用いて、焼結体の下面
と支持床との間に間隙を形成するので、焼結体の上部の
みならず、下部も十分に浸炭焼入できるとともに、焼結
体の下部が上部と同様に変位しやすくなることにより、
浸炭焼入に伴う熱による変形を焼結体の下部と上部とで
同様にでき、その結果、焼結体の精度を向上させられ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の浸炭焼入方法の一実施例を示す断面図
である。
【図2】同上支持具の斜視図である。
【図3】焼結体であるクラッチハブの斜視図である。
【図4】従来の浸炭焼入方法の一例におけるハブの上部
の変形を示す説明平面図である。
【図5】従来の浸炭焼入方法に一例におけるハブの下部
の変形を示す説明平面図である。
【図6】従来の浸炭焼入方法の一例を示すトレーにハブ
を置いた状態の断面図である。
【図7】同上平面図である。
【図8】浸炭焼入炉の概略側面図である。
【符号の説明】
1 クラッチハブ(焼結体) 11 浸炭焼入炉(炉) 21 トレー(支持床) 31 支持具 32 基部 33 突起 34 間隙

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持床上に置いた焼結体を炉内で加熱す
    るとともに浸炭ガスに晒して浸炭するに際して、支持床
    の上面に当接する水平な基部と、この基部から上方へ突
    出し焼結体を下から支える3本以上の突起とからなる支
    持具を用いて、焼結体の下面と支持床との間に間隙を形
    成することを特徴とする浸炭焼入方法。
JP26205791A 1991-10-09 1991-10-09 浸炭焼入方法 Withdrawn JPH0598416A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26205791A JPH0598416A (ja) 1991-10-09 1991-10-09 浸炭焼入方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26205791A JPH0598416A (ja) 1991-10-09 1991-10-09 浸炭焼入方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0598416A true JPH0598416A (ja) 1993-04-20

Family

ID=17370436

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26205791A Withdrawn JPH0598416A (ja) 1991-10-09 1991-10-09 浸炭焼入方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0598416A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6779642B2 (en) 2002-02-20 2004-08-24 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Lubricating structure of hydraulic clutch

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6779642B2 (en) 2002-02-20 2004-08-24 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Lubricating structure of hydraulic clutch

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07506661A (ja) 分割された少なくとも一つの転動体用軸受面を有する部品の製作方法
JPH02190222A (ja) 倣い焼入れ歯車の形成法
CN106399915A (zh) 同步器结合齿轮的渗碳组合工装及热处理方法
JPH0598416A (ja) 浸炭焼入方法
CN103060821A (zh) 齿轮渗碳热处理工装
JP5642386B2 (ja) 高炭素表面緻密化燒結鋼製品およびその製法
WO2019149676A1 (de) Vorrichtung zur abstützung und strömungsführung für metallische werkstücke und verfahren zur thermochemischen behandlung
JP6816541B2 (ja) 歪み抑制治具
JP3327436B2 (ja) 鋳造製熱処理用治具
JPH0598342A (ja) 熱処理治具
JPH0544717Y2 (ja)
CN206328450U (zh) 同步器结合齿轮的渗碳组合工装
JP2008024973A (ja) 圧粉体の焼結方法
JPH08127804A (ja) 粉末冶金のワーク焼結方法
JPH074433A (ja) リニアボールベアリング
JPH0772305B2 (ja) スプロケットホイールの焼入方法及びこの方法に用いる高周波誘導子
JPH0225414B2 (ja)
JPS60103123A (ja) 傘歯車の焼入れ方法
JPS63195256A (ja) 浸炭同時プラグ焼入方法
JPH02236203A (ja) 焼結体の成形方法及び圧粉体構造
JP4105270B2 (ja) リング状ギヤの製造方法
JPH04358002A (ja) 焼結品
JPS5837929Y2 (ja) 焼結用定盤
JPH04338172A (ja) セラミクス若しくは金属粉体の焼結方法
JPS5514211A (en) Method of manufacturing printer type

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990107