JPH0598315A - 焼結含油軸受の製造方法及び焼結体用バニシング加工機 - Google Patents

焼結含油軸受の製造方法及び焼結体用バニシング加工機

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JPH0598315A
JPH0598315A JP3256295A JP25629591A JPH0598315A JP H0598315 A JPH0598315 A JP H0598315A JP 3256295 A JP3256295 A JP 3256295A JP 25629591 A JP25629591 A JP 25629591A JP H0598315 A JPH0598315 A JP H0598315A
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JP
Japan
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sintered body
sintered
compressed air
burnishing
chuck
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP3256295A
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English (en)
Inventor
Tsuneo Maruyama
恒夫 丸山
Kenichi Ishida
謙一 石田
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Publication of JPH0598315A publication Critical patent/JPH0598315A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 焼結体のバニシング加工時に発生する金属微
粉が焼結体の空孔を塞ぐことを防止する。 【構成】 焼結体20を固定するコレット・チャック16に
対向して進退自在なバニシング工具24を設ける。コレッ
ト・チャック16に焼結体20の軸孔20Cを閉塞する閉塞用
ジグ29を設ける。焼結体20の他側端面20Bに一端を連通
すると共に他端をコンプレッサー27に連通した圧縮空気
供給路28を設ける。 【効果】 バニシング工具24を一側端面20Aに押圧して
その表面を平坦に加工する。圧縮空気供給路28により圧
縮空気を他側端面20Bから焼結体20を通して一側端面20
Aから排出する。バニシング加工時に生ずる金属微粉が
外部に排出され、焼結体5の空孔に金属微粉が侵入する
ことを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、焼結体の空孔に潤滑油
を含浸させて自己給油の状態で使用される焼結含油軸受
の製造方法及び焼結体用バニシング加工機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、軸芯に軸孔を設けると共に空孔に
潤滑油を含浸させた焼結含油軸受の製造方法は、金属を
主成分とする原料粉末を粉末成形装置により圧縮成形し
て成形体とし、この成形体を焼結炉で加熱して焼結する
と共に必要に応じてサイジング加工する。次に例えばス
ラストを受ける軸受の場合には図6に示すように焼結体
1の一側端面2を平坦にするため、バニシング加工が行
われる。このバニシング加工機は焼結体1を保持するコ
レットチャック3にローラ状のバニシング工具4を進退
自在に対向させ、そして前記焼結体1をコレットチャッ
ク3と共に回転させると共に、一側端面2に前記バニシ
ング工具4を押圧させることにより、前記一側端面2を
塑性流動させて平坦に仕上げている。このように仕上げ
た焼結体1は真空含浸などによって焼結体の空孔に潤滑
油を含浸させることによって焼結含油軸受を製造するも
のである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術において
は、バニシング工具4を焼結体1の一側端面2に押圧し
てその表面を塑性流動により平坦にしようとするもので
あるが、バニシング加工時には、焼結体1とバニシング
工具4の摩擦抵抗により焼結体1の一側端面2に金属微
粉が発生する。したがって前記金属微粉がバニシング加
工中に焼結体1の空孔に侵入して該空孔を塞ぎ、この結
果含油が良好に行われなかったり、また自己給油作用が
良好に行われなくなるという問題があった。
【0004】本発明は、このような問題を解決するもの
で、バニシング加工時に発生する金属微粉が焼結体の空
孔を塞ぐことを防止できる焼結含油軸受の製造方法及び
焼結体用バニシング加工機を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の焼結含
油軸受の製造方法は、金属粉末を圧縮成形した成形体を
焼結し、この焼結体の端面にバニシング工具を押圧して
バニシング加工した後に含油する焼結含油軸受の製造方
法において、前記バニシング加工時に前記焼結体の端面
に向けて圧縮空気を前記焼結体内に送風するものであ
る。
【0006】また、請求項2の発明の焼結体用バニシン
グ加工機は、焼結体を着脱自在に一側に固定するチャッ
クと、このチャックの他側に連結される主軸と、前記チ
ャックの一側に対向して進退自在に設けられるバニシン
グ工具と、前記主軸に設けられ前記焼結体の他側端面に
一端を連通すると共に他端を圧縮空気供給源に連通した
圧縮空気供給路を具備したものである。
【0007】
【作用】請求項1の発明の焼結含油軸受の製造方法にお
いては、バニシング加工時に焼結体の一側端面に向けて
圧縮空気が焼結体内に送風されることにより、金属微粉
は外部に排出されて焼結体の空孔に侵入することを防止
できる。
【0008】また、請求項2の発明の焼結体用バニシン
グ加工機においては、バニシング工具を焼結体の一側端
面に押圧すると共にチャックを回転させ、また圧縮空気
供給路を介して供給された圧縮空気が焼結体内を通過し
て焼結体の一側端面から排気し、したがって金属微粉は
焼結体の空孔に侵入することを防止できる。
【0009】
【実施例】次に本発明のバニシング加工機の一実施例を
図1乃至図5を参照して説明する。バニシング加工機11
は、ベッド12上にベアリング13を介して中空な4主軸14
が回転自在に設けられており、この主軸14の先端にはテ
ーパ状の開口部15が形成されている。この開口部15側に
はコレット・チャック16が挿入されている。このコレッ
ト・チャック16には中空のドローバ17が接続されてい
る。前記主軸14にはプーリ18を介してVベルト19が懸装
されて図示しないモータにより回転駆動されるようにな
っている。また前記コレット・チャック16の先端外周は
開口部15に嵌合するようにテーパ状に形成され、一側端
面20Aをやや突出して焼結体20を保持するためのチャッ
ク部21が設けられており、このチャック部21には軸方向
にスリット21Aが等間隔に複数形成されている。また前
記ドローバ17の他端にはチャッキングレバー22が接続さ
れると共に、このチャッキングレバー22はピストンロッ
ド23が接続されており、このピストンロッド23を作動さ
せることによりチャッキングレバー22を介してドローバ
17を進退させ、該ドローバ17を後退させたときには前記
チャック部21が開口部15に案内されてその口径が縮小し
焼結体20を保持でき一方、前記ドローバ17を前進させる
と前記チャック部21の口径が拡大して焼結体20の保持を
解除するようになっている。前記開口部15に対向して進
退自在に設けられるバニシング工具たる剛体からなるロ
ーラ24はホルダー25に軸着されていると共に、ホルダー
25には図示しない進退駆動装置が接続されている。
【0010】さらに前記ドローバ17にはフレキシブルパ
イプ26等を介して圧縮空気供給源たるコンプレッサー27
が接続されており、一端をコレット・チャック16に取付
けられた焼結体20の他側端面20Bに連通し他端をコンプ
レッサー27に連通した圧縮空気供給路28が形成されてい
る。また前記コレット・チャック16には焼結体20の軸孔
20Cを閉塞するための閉塞用ジグ29が設けられている。
この閉塞用ジグ29は前記焼結体20の軸孔20Cに嵌合して
該軸孔20Cをシールする軸部30に、前記他側端面20Bを
閉塞する円板部31が直交して設けられていると共に、こ
の円板部31には通気孔32が軸方向に形成されている。ま
た前記チャッキングレバー22のスリット21Aには、合成
ゴム等の弾性充填部材33が設けられており、チャック部
21の気密性を向上できるようになっている。
【0011】次に焼結含油軸受の製造方法について説明
する。焼結体20は金属を主成分とする原料粉末を粉末成
形装置により圧縮成形して成形体とし、この成形体を焼
結炉で加熱して焼結し、さらに必要に応じてサイジング
加工したものである。そしてチャッキングレバー22、ピ
ストンロッド23によりドローバ17が前進して拡がった状
態のチャック部21に焼結体20が図示しない自動供給装置
などにより、軸孔20Cが軸部30に嵌合した状態でセット
される。次にチャッキングレバー22、ピストンロッド23
によりドローバ17が後退すると、チャック部21がテーパ
状の開口部15によりその口径が縮小されて、焼結体20が
保持される。この後前記ローラ24が焼結体20の一側端面
20Aに所定圧で押圧すると、主軸14と共に回転している
焼結体20の一側端面20Aは塑性流動により平坦に加工さ
れる。そしてコンプレッサー27から例えば2kg/cm2
度の圧縮空気が圧縮空気供給路28、通気孔32を通って他
側端面20Bに供給され、そして焼結体20の空孔を通って
一側端面20Aから外部に排気される。したがってバニシ
ング加工中に生じる金属微粉は焼結体5の空孔に侵入せ
ず、圧縮空気と共に外部に排出されて空孔を金属微粉が
塞ぐことを防止できる。この際に軸孔20Cは閉塞用ジグ
29の軸部30により閉塞され、またスリット21Aは弾性充
填部材33により閉塞されているために、圧縮空気が全量
焼結体20を通過して確実に金属微粉が焼結体5の空孔に
侵入することを防止できる。このようにしてバニシング
加工が終了すると、チャッキングレバー22、ピストンロ
ッド23により再びドローバ17が前進してチャック部21が
拡がって焼結体20が取り出される。そして一側端面20A
を平坦にした焼結体20を図示しない真空含浸装置により
空孔に潤滑油を含浸させるものである。
【0012】以上のように、前記実施例においては金属
粉末を圧縮成形した成形体を焼結し、この焼結体20の一
側端面20Aにローラ24を押圧してバニシング加工した後
に含油する焼結含油軸受の製造方法において、前記バニ
シング加工時に前記焼結体20の一側端面20Aに向けて圧
縮空気を焼結体20内に送風することによって、バニシン
グ加工時に生ずる金属微粉が圧縮空気と共に外部に排気
され、焼結体5の空孔に金属微粉が侵入することを防止
できる。
【0013】さらに、焼結体20を着脱自在に固定するコ
レット・チャック16に連結される主軸14と、前記コレッ
ト・チャック16に対向して進退自在に設けられるローラ
24を設けたバニシング加工機において、前記焼結体20の
他側端面20Bに一端を連通すると共に他端をコンプレッ
サー27に連通した圧縮空気供給路28を設けて、ローラ24
を一側端面20Aに押圧してその表面を平坦に加工する
際、圧縮空気供給路28により圧縮空気を他側端面20Bか
ら焼結体20を通して一側端面20Aから排気することによ
り、バニシング加工時に生ずる金属微粉が圧縮空気と共
に外部に排気され、焼結体5の空孔に金属微粉が侵入す
ることを防止できる。また閉塞用ジグ29の軸部30を焼結
体20の軸孔20Cに嵌合することによって、軸孔20Cから
圧縮空気が漏洩することはなく、さらにチャック部21の
スリット21Aに弾性充填部材33を設けたことによって、
前記スリット21Aから圧縮空気が漏洩することはない。
したがって圧縮空気供給路28から供給される圧縮空気が
焼結体20を通過して確実に焼結体5の空孔に金属微粉が
侵入することを防止できる。
【0014】尚、本発明は前記実施例に限定されるもの
ではなく、例えばチャックはコレット・チャック以外で
もよく、焼結体の両端面を順次加工するなど種々の変形
が可能である。
【0015】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、金属粉末を圧
縮成形した成形体を焼結し、この焼結体の端面にバニシ
ング工具を押圧してバニシング加工した後に含油する焼
結含油軸受の製造方法において、前記バニシング加工時
に前記焼結体の端面に向けて圧縮空気を前記焼結体内に
送風することにより、バニシング加工時に生ずる金属微
粉が圧縮空気と共に外部に排気され、焼結体の空孔に金
属微粉が侵入することを防止できる焼結含油軸受の製造
方法を提供できる。
【0016】また、請求項2の発明によれば、焼結体を
着脱自在に一側に固定するチャックと、このチャックの
他側に連結される主軸と、前記チャックの一側に対向し
て進退自在に設けられるバニシング工具と、前記主軸に
設けられ前記焼結体の他側端面に一端を連通すると共に
他端を圧縮空気供給源に連通した圧縮空気供給路を具備
したことにより、バニシング加工時に生ずる金属微粉が
圧縮空気と共に外部に排気され、焼結体の空孔に金属微
粉が侵入することを防止できる焼結体用バニシング加工
機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施例を示す要部の縦断面図であ
る。
【図3】本発明の一実施例を示す要部の平断面図であ
る。
【図4】本発明の一実施例を示す要部の側面図である。
【図5】本発明の一実施例を示す閉塞用ジグの斜視図で
ある。
【図6】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
14 主軸 16 コレット・チャック(チャック) 20 焼結体 20A 一側端面 20B 他端側面 24 ローラ(バニシング工具) 27 コンプレッサー(圧縮空気供給源) 28 圧縮空気供給路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属粉末を圧縮成形した成形体を焼結
    し、この焼結体の端面にバニシング工具を押圧してバニ
    シング加工した後に含油する焼結含油軸受の製造方法に
    おいて、前記バニシング加工時に前記焼結体の端面に向
    けて圧縮空気を前記焼結体内に送風することを特徴とす
    る焼結含油軸受の製造方法。
  2. 【請求項2】 焼結体を着脱自在に一側に固定するチャ
    ックと、このチャックの他側に連結される主軸と、前記
    チャックの一側に対向して進退自在に設けられるバニシ
    ング工具と、前記主軸に設けられ前記焼結体の他側端面
    に一端を連通すると共に他端を圧縮空気供給源に連通し
    た圧縮空気供給路を具備したことを特徴とする焼結体用
    バニシング加工機。
JP3256295A 1991-10-03 1991-10-03 焼結含油軸受の製造方法及び焼結体用バニシング加工機 Withdrawn JPH0598315A (ja)

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JP3256295A JPH0598315A (ja) 1991-10-03 1991-10-03 焼結含油軸受の製造方法及び焼結体用バニシング加工機

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JP3256295A Withdrawn JPH0598315A (ja) 1991-10-03 1991-10-03 焼結含油軸受の製造方法及び焼結体用バニシング加工機

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8613555B2 (en) 2011-05-09 2013-12-24 Trane International Inc. Composite metal-polymer bushing and crankshaft assembly

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8613555B2 (en) 2011-05-09 2013-12-24 Trane International Inc. Composite metal-polymer bushing and crankshaft assembly

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Effective date: 19990107