JPH0598244A - 異方性を有する水膨潤性エラストマー複合体 - Google Patents
異方性を有する水膨潤性エラストマー複合体Info
- Publication number
- JPH0598244A JPH0598244A JP26193191A JP26193191A JPH0598244A JP H0598244 A JPH0598244 A JP H0598244A JP 26193191 A JP26193191 A JP 26193191A JP 26193191 A JP26193191 A JP 26193191A JP H0598244 A JPH0598244 A JP H0598244A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- elastomer
- water
- swelling
- swellable
- elastomer composite
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Manufacturing Of Multi-Layer Textile Fabrics (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Sealing Material Composition (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 特定の一軸方向のみが高膨潤性である異方性
を有する水膨潤性エラストマー複合体を提供する。 【構成】 低吸水性繊維の表面に高吸水性ポリマーが形
成された不織布にエラストマーをコーティングした単層
シートまたは該単層シートの複数枚を積層一体化した積
層体からなる異方性を有する水膨潤性エラストマー複合
体である。
を有する水膨潤性エラストマー複合体を提供する。 【構成】 低吸水性繊維の表面に高吸水性ポリマーが形
成された不織布にエラストマーをコーティングした単層
シートまたは該単層シートの複数枚を積層一体化した積
層体からなる異方性を有する水膨潤性エラストマー複合
体である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、土木・建築・各種機械
・プラント等の分野において、止水目的のパッキン、シ
ール材等に用いられる、厚み方向にのみ高い水膨潤性を
有するエラストマー複合体に関する。
・プラント等の分野において、止水目的のパッキン、シ
ール材等に用いられる、厚み方向にのみ高い水膨潤性を
有するエラストマー複合体に関する。
【０００２】
【従来の技術】パッキン、シール材等の止水目的に用い
られる水膨潤性ゴムは公知である。例えば、この水膨潤
性ゴムとして、周知のゴム配合に高吸水性樹脂や高吸水
性ウレタン等を配合したもの（例えば、特公昭６１−１
８９３６号、特公昭６３−２８１０７号参照）や、高吸
水性繊維をゴム状弾性体に配合したもの（例えば、特開
昭６２−２８５９３１号参照）が知られている。以下、
「従来技術Ｉ」という。
られる水膨潤性ゴムは公知である。例えば、この水膨潤
性ゴムとして、周知のゴム配合に高吸水性樹脂や高吸水
性ウレタン等を配合したもの（例えば、特公昭６１−１
８９３６号、特公昭６３−２８１０７号参照）や、高吸
水性繊維をゴム状弾性体に配合したもの（例えば、特開
昭６２−２８５９３１号参照）が知られている。以下、
「従来技術Ｉ」という。
【０００３】なお、水膨潤性ゴムとは、水（水道水）に
浸漬して７２時間放置後、５０％以上（１．５倍以上）
膨潤するゴム組成物をいう。
浸漬して７２時間放置後、５０％以上（１．５倍以上）
膨潤するゴム組成物をいう。
【０００４】また、本出願人は先に、吸水性物質を有す
る水膨潤性ゴム配合に短繊維を混入し、この短繊維の特
定の一軸方向の配向率を５０％以上又は２０％以下に限
定した水膨潤性短繊維混入ゴム構造体に関する発明（特
開平２−２８７５３５号）を出願した。以下、「従来技
術II」という。
る水膨潤性ゴム配合に短繊維を混入し、この短繊維の特
定の一軸方向の配向率を５０％以上又は２０％以下に限
定した水膨潤性短繊維混入ゴム構造体に関する発明（特
開平２−２８７５３５号）を出願した。以下、「従来技
術II」という。
【０００５】さらに、本出願人は、この従来技術IIを改
良するものとして、芯部が低吸水性で、鞘部が高吸水性
の短繊維を低吸水性エラストマーに分散配向させ、繊維
軸方向に低膨潤性を有し、繊維軸に対して直角方向に高
膨潤性を有する水膨潤性エラストマー構造体に関する発
明（特願平３−１６１３６９号）を出願した。以下、
「従来技術III 」という。
良するものとして、芯部が低吸水性で、鞘部が高吸水性
の短繊維を低吸水性エラストマーに分散配向させ、繊維
軸方向に低膨潤性を有し、繊維軸に対して直角方向に高
膨潤性を有する水膨潤性エラストマー構造体に関する発
明（特願平３−１６１３６９号）を出願した。以下、
「従来技術III 」という。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来技術Ｉ
に係る水膨潤性ゴムは膨潤方向に異方性がないのに対
し、実用上は一軸方向のみの膨潤効果を利用した製品
（パッキン、止水弁等）が多いので、従来技術Ｉのよう
に略等方的に膨潤するゴムでは、充分なシール効果が期
待できないばかりか、特定方向以外の他の方向での膨潤
により不必要に製品が大きくなり、また、脱着して使用
されるパッキン等においては、再装着が不可能になるこ
とがある。
に係る水膨潤性ゴムは膨潤方向に異方性がないのに対
し、実用上は一軸方向のみの膨潤効果を利用した製品
（パッキン、止水弁等）が多いので、従来技術Ｉのよう
に略等方的に膨潤するゴムでは、充分なシール効果が期
待できないばかりか、特定方向以外の他の方向での膨潤
により不必要に製品が大きくなり、また、脱着して使用
されるパッキン等においては、再装着が不可能になるこ
とがある。
【０００７】また、従来技術IIの水膨潤性ゴムは、短繊
維の配向率が５０％以上の方向では膨潤が小さくなり、
その他の方向では膨潤が大きくなるという効果が期待で
き、また、短繊維の配向率が２０％以下の方向では膨潤
が大きくなり、その他の方向では膨潤が小さくなるとい
う効果が期待できる。このように、ある方向と他の方向
の膨潤度に相対的な差異を生ぜしめることはできるが、
高度な膨潤異方性を発現することはできない。
維の配向率が５０％以上の方向では膨潤が小さくなり、
その他の方向では膨潤が大きくなるという効果が期待で
き、また、短繊維の配向率が２０％以下の方向では膨潤
が大きくなり、その他の方向では膨潤が小さくなるとい
う効果が期待できる。このように、ある方向と他の方向
の膨潤度に相対的な差異を生ぜしめることはできるが、
高度な膨潤異方性を発現することはできない。
【０００８】さらに、従来技術III のエラストマー構造
体は繊維軸方向にのみ低膨潤性であり、これに直角の他
の２方向は高膨潤性であるという優れた膨潤異方性を有
するが、これを逆のケース、すなわち１方向が高膨潤性
でこれに直交する他の２方向が低膨潤性を有するように
するためには、特殊な加工を必要とし、加工コストが高
くなる。
体は繊維軸方向にのみ低膨潤性であり、これに直角の他
の２方向は高膨潤性であるという優れた膨潤異方性を有
するが、これを逆のケース、すなわち１方向が高膨潤性
でこれに直交する他の２方向が低膨潤性を有するように
するためには、特殊な加工を必要とし、加工コストが高
くなる。
【０００９】本発明は従来の技術の有するこのような問
題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、特定
の一軸方向のみが高膨潤性である異方性を有する水膨潤
性エラストマー複合体を提供することにある。
題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、特定
の一軸方向のみが高膨潤性である異方性を有する水膨潤
性エラストマー複合体を提供することにある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の要旨は、低吸水性繊維の表面に高吸水性ポリ
マーが形成された不織布にエラストマーをコーティング
した単層シートまたは該単層シートの複数枚を積層一体
化した積層体からなる異方性を有する水膨潤性エラスト
マー複合体を第一の発明とし、低吸水性繊維の表面に高
吸水性ポリマーが形成された不織布にエラストマーをコ
ーティングした単層シートとエラストマー単独シートと
を積層一体化した積層体からなる異方性を有する水膨潤
性エラストマー複合体を第二の発明とし、上記第一また
は第二の発明において、エラストマーが高吸水成分を有
することを特徴とする異方性を有する水膨潤性エラスト
マー複合体を第三の発明とする。
に本発明の要旨は、低吸水性繊維の表面に高吸水性ポリ
マーが形成された不織布にエラストマーをコーティング
した単層シートまたは該単層シートの複数枚を積層一体
化した積層体からなる異方性を有する水膨潤性エラスト
マー複合体を第一の発明とし、低吸水性繊維の表面に高
吸水性ポリマーが形成された不織布にエラストマーをコ
ーティングした単層シートとエラストマー単独シートと
を積層一体化した積層体からなる異方性を有する水膨潤
性エラストマー複合体を第二の発明とし、上記第一また
は第二の発明において、エラストマーが高吸水成分を有
することを特徴とする異方性を有する水膨潤性エラスト
マー複合体を第三の発明とする。
【００１１】低吸水性繊維の表面に高吸水性ポリマーが
形成された不織布としては、「ナイロン、ポリエステル
等の通常の不織布にアクリル酸系モノマーを含浸し、グ
ラフト重合したモノマー重合法によって得られるもの
（例えば、特開昭６３−１０５０４４号参照）」、「ナ
イロン、ポリエステル等の通常の不織布にポリアクリル
酸系等の高吸水性ポリマーをコーティングし、加熱等に
より架橋したポリマーコーティング法によって得られる
もの」、「表面をＣＭＣ化したセルロール繊維、表面を
加水分解し高吸水化したＰＡＮ繊維等の表面高吸水性繊
維を原料とする不織布」、「ポリアクリル酸系ポリマー
等を表面にグラフトしたナイロン、ポリエステル繊維等
の表面高吸水性繊維を原料とする不織布」、「低吸水性
繊維と高吸水性繊維とを混合した不織布」等が挙げられ
る。
形成された不織布としては、「ナイロン、ポリエステル
等の通常の不織布にアクリル酸系モノマーを含浸し、グ
ラフト重合したモノマー重合法によって得られるもの
（例えば、特開昭６３−１０５０４４号参照）」、「ナ
イロン、ポリエステル等の通常の不織布にポリアクリル
酸系等の高吸水性ポリマーをコーティングし、加熱等に
より架橋したポリマーコーティング法によって得られる
もの」、「表面をＣＭＣ化したセルロール繊維、表面を
加水分解し高吸水化したＰＡＮ繊維等の表面高吸水性繊
維を原料とする不織布」、「ポリアクリル酸系ポリマー
等を表面にグラフトしたナイロン、ポリエステル繊維等
の表面高吸水性繊維を原料とする不織布」、「低吸水性
繊維と高吸水性繊維とを混合した不織布」等が挙げられ
る。
【００１２】エラストマーとしては、天然ゴム、スチレ
ンブタジエンゴム、クロロプレンゴム、エチレンプロピ
レン系ゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、ブチル
ゴム、ウレタンゴム等の架橋性エラストマーの通常配合
物、およびオレフィン系、ウレタン系、ポリエステル
系、ポリエーテル系、ポリアミド系等の熱可塑性エラス
トマーを使用することができる。なお、架橋材、加硫促
進剤、補強剤、無機充填剤、老化防止剤、酸化防止剤、
紫外線吸収剤、オゾン劣化防止剤、可塑剤等の各種配合
剤は、上記エラストマーと共に、その使用目的（例え
ば、耐環境安定性、力学特性等）に応じて任意に選択す
ることができる。また、膨潤速度を高めるために界面活
性剤を添加することもできる。
ンブタジエンゴム、クロロプレンゴム、エチレンプロピ
レン系ゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、ブチル
ゴム、ウレタンゴム等の架橋性エラストマーの通常配合
物、およびオレフィン系、ウレタン系、ポリエステル
系、ポリエーテル系、ポリアミド系等の熱可塑性エラス
トマーを使用することができる。なお、架橋材、加硫促
進剤、補強剤、無機充填剤、老化防止剤、酸化防止剤、
紫外線吸収剤、オゾン劣化防止剤、可塑剤等の各種配合
剤は、上記エラストマーと共に、その使用目的（例え
ば、耐環境安定性、力学特性等）に応じて任意に選択す
ることができる。また、膨潤速度を高めるために界面活
性剤を添加することもできる。
【００１３】不織布にエラストマーをコーティングした
単層シートを得る方法としては、「エラストマーを溶剤
に溶かし、不織布にコーティングする方法」、「カレン
ダーにて不織布にエラストマーをトッピングあるいはフ
リクショニングする方法」、「エラストマーの押出しと
同時に不織布にラミネートする方法」等がある。
単層シートを得る方法としては、「エラストマーを溶剤
に溶かし、不織布にコーティングする方法」、「カレン
ダーにて不織布にエラストマーをトッピングあるいはフ
リクショニングする方法」、「エラストマーの押出しと
同時に不織布にラミネートする方法」等がある。
【００１４】また、一体化した積層体を得る方法として
は、上記方法のいずれかによって得られた単層シートの
同種のもの或いは異種のもの又はその単層シートとエラ
ストマー単独のシートとを、「エラストマーが熱可塑性
エラストマーの場合は積層物を熱融着する方法」または
「エラストマーが架橋性エラストマーの場合は積層物を
加圧しつつ熱架橋する方法」を採用することができる。
は、上記方法のいずれかによって得られた単層シートの
同種のもの或いは異種のもの又はその単層シートとエラ
ストマー単独のシートとを、「エラストマーが熱可塑性
エラストマーの場合は積層物を熱融着する方法」または
「エラストマーが架橋性エラストマーの場合は積層物を
加圧しつつ熱架橋する方法」を採用することができる。
【００１５】
【作用】表面に高吸水性ポリマーが形成された低吸水性
繊維が２次元に配向した構造の不織布にエラストマーを
コーティングした複合体であるため、面方向の膨潤性が
殆どなく、厚み方向（積層方向）にのみ高膨潤性を有す
る。
繊維が２次元に配向した構造の不織布にエラストマーを
コーティングした複合体であるため、面方向の膨潤性が
殆どなく、厚み方向（積層方向）にのみ高膨潤性を有す
る。
【００１６】また、不織布とエラストマーが一体化した
ものであるため、取付面へよくなじんで密着性が高く、
且つ柔軟性と耐圧性が良好であり、止水材として好適に
用いることができる。また、不織布とエラストマーの比
率を変えることにより、膨潤度を容易に調整できる。
ものであるため、取付面へよくなじんで密着性が高く、
且つ柔軟性と耐圧性が良好であり、止水材として好適に
用いることができる。また、不織布とエラストマーの比
率を変えることにより、膨潤度を容易に調整できる。
【００１７】さらに、エラストマー中に高吸水性成分を
含有することにより、膨潤倍率と膨潤速度を高めること
ができる。
含有することにより、膨潤倍率と膨潤速度を高めること
ができる。
【００１８】
【実施例】以下に、本発明の実施例について説明する。
【００１９】〔実施例１〕アクリル酸系高吸水性ポリマ
ーをグラフト重合したナイロン不織布（重量９５ｇ／ｍ
2 ：ダイニック社製ＰＡＣＫＹ（商標）Ｎ−５０）を、
以下の表１の配合Ａ（重量部）のトルエン溶液にソーキ
ング後、同配合Ａのトルエン溶液を上記不織布両面に同
回数コーティングして水膨潤性エラストマー複合体の単
層シートを得た。
ーをグラフト重合したナイロン不織布（重量９５ｇ／ｍ
2 ：ダイニック社製ＰＡＣＫＹ（商標）Ｎ−５０）を、
以下の表１の配合Ａ（重量部）のトルエン溶液にソーキ
ング後、同配合Ａのトルエン溶液を上記不織布両面に同
回数コーティングして水膨潤性エラストマー複合体の単
層シートを得た。
【００２０】
【表１】
【００２１】次いで、この単層シートを５枚積層し、加
圧しつつ１５０℃で３０分加硫して一体化した積層体を
得た。比較例として、該実施例１の積層体と同厚の表１
の配合Ａまたは配合Ｂ単独の加硫エラストマーシートを
得た。次に、これらの加硫シートから２０mm角の試片を
打ち抜き、イオン交換水に２３℃で７２時間浸漬し、シ
ート面内の直交２方向（縦、横）とシート厚み方向の膨
張率を測定した。その結果を以下の表２に示す。なお、
表２におけるエラストマー目付量はコーティング回数を
変更することにより調整した。
圧しつつ１５０℃で３０分加硫して一体化した積層体を
得た。比較例として、該実施例１の積層体と同厚の表１
の配合Ａまたは配合Ｂ単独の加硫エラストマーシートを
得た。次に、これらの加硫シートから２０mm角の試片を
打ち抜き、イオン交換水に２３℃で７２時間浸漬し、シ
ート面内の直交２方向（縦、横）とシート厚み方向の膨
張率を測定した。その結果を以下の表２に示す。なお、
表２におけるエラストマー目付量はコーティング回数を
変更することにより調整した。
【００２２】
【表２】
【００２３】表２より、比較例は各方向の膨潤性に異方
性がないが、本実施例〜は、厚み方向にのみ高膨潤
性を有しているのが分かる。
性がないが、本実施例〜は、厚み方向にのみ高膨潤
性を有しているのが分かる。
【００２４】〔実施例２〕コーティングエラストマーと
して高吸水性樹脂を有する配合Ｂのものを用いた以外は
実施例１と同じ方法で水膨潤性エラストマー複合体の単
層シートを得、この単層シートを５枚積層し、この積層
体から５０mm角の試片を打ち抜き、実施例１と同じ条件
で加硫した。次いで、同試片を２３℃のイオン交換水に
０．５時間ならびに７２時間浸漬した時点での膨張率を
以下の表３に示す。比較例として、該実施例２と同じ大
きさで且つ表１の配合Ａ単独のものからなる加硫試片を
作製し、同上条件で膨張率を測定した結果を表３に併記
する。
して高吸水性樹脂を有する配合Ｂのものを用いた以外は
実施例１と同じ方法で水膨潤性エラストマー複合体の単
層シートを得、この単層シートを５枚積層し、この積層
体から５０mm角の試片を打ち抜き、実施例１と同じ条件
で加硫した。次いで、同試片を２３℃のイオン交換水に
０．５時間ならびに７２時間浸漬した時点での膨張率を
以下の表３に示す。比較例として、該実施例２と同じ大
きさで且つ表１の配合Ａ単独のものからなる加硫試片を
作製し、同上条件で膨張率を測定した結果を表３に併記
する。
【００２５】
【表３】
【００２６】表３より、コーティングエラストマーが高
吸水性樹脂を含有している場合（実施例）、膨潤速度
および膨潤倍率が大幅に向上することが分かる。
吸水性樹脂を含有している場合（実施例）、膨潤速度
および膨潤倍率が大幅に向上することが分かる。
【００２７】
【発明の効果】本発明に係る水膨潤性エラストマー複合
体は、厚み方向にのみ高膨潤性を有するので、本エラス
トマー複合体を継手部パッキン形状に打ち抜いて止水パ
ッキンとして使用した場合、外径寸法の変化が殆どな
く、密着性良好で厚み方向には高い圧力に耐え、止水パ
ッキンとして好適に用いることができる。また、不織布
とエラストマーの比率を変えることにより、膨潤度を容
易に調整できる。さらに、エラストマーに高吸水性成分
を含有させれば、膨潤倍率と膨潤速度を高めることがで
きる。
体は、厚み方向にのみ高膨潤性を有するので、本エラス
トマー複合体を継手部パッキン形状に打ち抜いて止水パ
ッキンとして使用した場合、外径寸法の変化が殆どな
く、密着性良好で厚み方向には高い圧力に耐え、止水パ
ッキンとして好適に用いることができる。また、不織布
とエラストマーの比率を変えることにより、膨潤度を容
易に調整できる。さらに、エラストマーに高吸水性成分
を含有させれば、膨潤倍率と膨潤速度を高めることがで
きる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｃ０９Ｋ 3/10 Ｎ 9159−4Ｈ Ｄ０６Ｍ 15/233 17/00
Claims (3)
- 【請求項１】 低吸水性繊維の表面に高吸水性ポリマー
が形成された不織布にエラストマーをコーティングした
単層シートまたは該単層シートの複数枚を積層一体化し
た積層体からなる異方性を有する水膨潤性エラストマー
複合体 - 【請求項２】 低吸水性繊維の表面に高吸水性ポリマー
が形成された不織布にエラストマーをコーティングした
単層シートとエラストマー単独シートとを積層一体化し
た積層体からなる異方性を有する水膨潤性エラストマー
複合体 - 【請求項３】 エラストマーが高吸水成分を有すること
を特徴とする請求項１または２記載の異方性を有する水
膨潤性エラストマー複合体
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26193191A JPH0598244A (ja) | 1991-10-09 | 1991-10-09 | 異方性を有する水膨潤性エラストマー複合体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26193191A JPH0598244A (ja) | 1991-10-09 | 1991-10-09 | 異方性を有する水膨潤性エラストマー複合体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0598244A true JPH0598244A (ja) | 1993-04-20 |
Family
ID=17368693
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26193191A Pending JPH0598244A (ja) | 1991-10-09 | 1991-10-09 | 異方性を有する水膨潤性エラストマー複合体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0598244A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20230039137A1 (en) * | 2021-07-30 | 2023-02-09 | Fujifilm Corporation | Film and water stopping tape |
-
1991
- 1991-10-09 JP JP26193191A patent/JPH0598244A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20230039137A1 (en) * | 2021-07-30 | 2023-02-09 | Fujifilm Corporation | Film and water stopping tape |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP1137714B1 (en) | Superabsorbent water-resistant coatings for fiber-reinforced articles | |
| US4546033A (en) | Gasket sheet | |
| CN101484773B (zh) | 纤维结构及包含该纤维结构的制品 | |
| JP4934259B2 (ja) | 超吸収性耐水性コーティング | |
| US20150099098A1 (en) | Composite textile | |
| EP1722968A2 (de) | Hoch abriebfestes band für die bandagierung von kabelbäumen in automobilen | |
| GB2218668A (en) | Multilayer polymeric films | |
| JP4796139B2 (ja) | 歪み応答性粘性液状ポリマーを備えた布帛 | |
| DE4318712A1 (de) | Akustisch wirksame Plastisole | |
| US3253947A (en) | Flexible sound attenuating material | |
| JPH0598244A (ja) | 異方性を有する水膨潤性エラストマー複合体 | |
| JPH05131595A (ja) | 水膨潤異方性を有するエラストマー成形体 | |
| KR101900939B1 (ko) | 개량아스팔트 시트, 이의 제조방법 및 이를 이용한 복합방수공법 | |
| KR101945805B1 (ko) | 분산제, 이를 포함하는 탄소 섬유 웹 및 이를 포함하는 탄소 섬유 강화 복합 재료 조성물 | |
| EP3837313B1 (en) | Swellable elastomeric infill composition for artificial turf | |
| JPH04306508A (ja) | 光ファイバーケーブル用難燃性止水テープ | |
| JP3020113B2 (ja) | 改良されたアクリル樹脂被膜とその製法 | |
| KR102124908B1 (ko) | 방수원단 | |
| JP3380296B2 (ja) | 土木用シート | |
| KR960009061B1 (ko) | 흡수제 조성물 | |
| JP3370126B2 (ja) | 光ファイバケーブル用止水テープ | |
| JPH0971661A (ja) | 遮水用複合シート | |
| AU2004212524B2 (en) | Superabsorbent water-resistant coatings | |
| JP2008525243A (ja) | 耐湿性ｐｂｏ繊維およびその物品ならびにその製造方法 | |
| JPH04153429A (ja) | 水膨張止水材 |