JPH059822U - スローアウエイ式カツタ - Google Patents

スローアウエイ式カツタ

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JPH059822U
JPH059822U JP1244591U JP1244591U JPH059822U JP H059822 U JPH059822 U JP H059822U JP 1244591 U JP1244591 U JP 1244591U JP 1244591 U JP1244591 U JP 1244591U JP H059822 U JPH059822 U JP H059822U
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要志 白井
祐二 新城
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 工具本体を損傷することなく、容易にチップ
の振れ調整作業を行うことのできるスローアウェイ式カ
ッタを得る。 【構成】 工具本体4の先端側外周部に、工具軸線方向
に沿って延びる取付溝22を形成し、この取付溝22内
に、チップ24をチップクランプねじ34で装着すると
ともに、調整部材26をその先端面26aがチップ24
の側面25に当接するように固定用ボルト68と調整用
ボルト70を装着する。この調整用部材26の先端側部
分と、取付溝22内の工具本体外周面42との間には所
定の空間部46を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、例えば正面フライス、サイドカッタあるいはエンドミル等、工具 本体の外周部に複数の切刃チップを着脱自在に装着してなるスローアウェイ式カ ッタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のスローアウェイ式カッタとして、例えば図4乃至図6に示す正 面フライスが知られている。 これらの図に示す正面フライス2は、工具本体4の外周部に、該工具本体4の 先端及び外周に開口する複数の取付溝6…が、工具周方向に沿って等ピッチで形 成され、該取付溝6にスローアウェイチップ(以下、「チップ」と略称する。) 8が、チップポケット9を向く上面8a及び工具本体基端側の側面8bを該取付 溝6に拘束され、その下面8cを楔部材10に押圧されて装着される一方で、前 記工具本体4の外周部に工具本体4の中心側に陥没する複数の凹部12…が前記 取付溝6…に対応して取付溝6の工具本体基端側に形成され、該凹部12に、頭 部にテーパ状の押圧部14が形成された調整ねじ16が螺合せしめられて構成さ れている。
【0003】 この種のスローアウェイ式カッタでは複数のチップが使用されるため、精密な 加工を行うためには、各チップの切刃部と工具本体の基準面との距離を一定にす る作業(以下、「振れ調整作業」という。)を行う必要がある。上記図4乃至図 6に示す従来の正面フライス2において振れ調整作業を行う場合、より具体的に は、各チップ8のコーナー切刃18と、機械主軸(図示省略)の端面と密着する 取付面(基準面)20との距離Lを調整する場合には、各チップ8に対応する調 整ねじ16を所定量回転させ、該調整ねじ16を工具本体4の中心側または外周 側に移動させることによって行う。即ち、調整ねじ16を工具本体4の中心側に 移動させれば、押圧部14が凹部12を押し広め、これによってチップ8も工具 本体4の先端側に移動せしめられ距離Lも大きくなる。逆に、調整ねじ16を工 具本体4の外周側に移動させれば、押し広められていた凹部12が縮径されて、 距離Lは小さくなる。このようにして振れ調整作業を全てのチップ8…について 行う。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記の如き従来のスローアウェイ式カッタにおいては、工具本体の外周部に凹 部を形成し、該凹部を押し広げることによってチップの工具軸線方向の位置を変 化させている。即ち、チップの位置を変えるために工具本体を弾性変形させる必 要がある。このため、工具本体の前記凹部付近の部位に大きな負担がかかり、凹 部の形状如何によっては、繰り返しチップを付け変えるうちに、工具本体が破損 してしまう可能性があった。本考案はこのような背景の下になされたもので、工 具本体を損傷することなく、容易にチップの振れ調整作業を行うことのできるス ローアウェイ式カッタを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この考案は、軸線回りに回転せしめられる工具本体の外周部に、該工具本体の 一端側に刃先部を突出させるスローアウェイチップが着脱自在に取り付けられて なるスローアウェイ式カッタにおいて、前記工具本体の外周部に弾性材からなる 調整部材を、その先端側部分と工具本体外周面との間に所定の空間を介在させ且 つその先端部を前記スローアウェイチップの工具本体他端側の側面に当接させた 状態で装着し、前記調整部材の前記先端側部分に、該先端側部分を前記工具本体 外周面に対して接近する方向に押圧する押圧手段を設けたものである。
【0006】
【作用】
上記構成に係るスローアウェイ式カッタにおいては、押圧手段によって調整部 材の先端側部分を工具本体外周面に対して接近する方向に押圧すると、該調整部 材の先端部が工具本体外周面に対して接近する方向に移動する。このとき該調整 部材の一部は工具軸線方向の長さが増加して、この部分がスローアウェイチップ を工具本体の一端側に変位させる。スローアウェイチップの位置調整は、調整部 材の先端側部分を工具本体外周面に対して接近させる移動量を調整することによ って行われる。
【0007】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図1乃至図3を参照して説明する。なお、図1乃至 図3は上述した従来の正面フライスと同様の正面フライスに本考案を適用したも のであり、図1及び図2は正面フライスの先端部近傍の断面図、図3は同正面フ ライスの先端部近傍の正面図である。また、上述した従来例と同一の構成要素に は同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0008】 これらの図において、符号22は、工具本体4の先端側外周部に工具軸線方向 に沿って形成された取付溝、符号24は取付溝22内に装着されるチップ、符号 26は先端部をチップ24に当接させて取付溝22内に装着される調整部材であ る。
【0009】 チップ24は正方形又は長方形平板状のネガタイプのチップであり、図2に示 すようにその中心側部分には、該チップ24の一方のすくい面24aから他方の すくい面24bに貫通する貫通穴28が形成されている。そして、該貫通穴28 の両すくい面側がテーパ状に切り欠かれてテーパ部30a、30bが形成されて いる。また、工具本体4の取付溝22内に形成されたねじ穴32には、頭部にテ ーパ状の押圧部34が形成されたチップクランプねじ36が、貫通穴28を貫い て、その先端側のねじ部38を螺合させている。押圧部34のテーパ角は、貫通 穴28のテーパ部30a、30bのそれとほぼ同一に形成されており、該押圧部 34によってテーパ部30a(又は30b)を工具本体4側に押圧できるように なっている。なお、貫通穴28の直径(非テーパ部の直径)は、チップクランプ ねじ36のねじ部38の直径より若干(0.02〜0.2mm程度)大きく形成され ている。
【0010】 調整部材26は弾性材からなる略板状の部材であり、その先端側(工具本体先 端側)部分と後端側(工具本体基端側)部分の肉厚に段差を有し、その後端側部 分は肉厚に形成され、その先端側部分は肉薄に形成されている。そして、この調 整部材26に弾性変形をさせずに、後端側部分の着座面40を取付溝22内の工 具本体外周面42に装着した状態において、先端側部分の内側面44と前記外周 面42との間には、所定の空間部46が形成されるようになっている(図1参照 )。この空間部46の工具本体基端側部分、即ち、段差部には、該段差部をえぐ るように側面視略半円状に切欠部48が形成されている。調整部材26の前記着 座面40と対向する側の面50は平坦面に形成され、この面50の先端側部分に は、該面50に開口する大径部52と外周面42に開口する小径部54とからな る段付穴56が、その軸線を工具径方向中心側に向けて形成されている。同様に 、面50の後端側部分には、該面50に開口する大径部58と外周面42に開口 する小径部60とからなる段付き穴62が、その軸線を工具径方向中心側に向け て形成されている。一方、前記外周面42には、軸線が工具径方向中心側を向く ねじ穴64、66が、工具軸線方向に沿って形成されている。そして、ねじ穴6 4、66には、固定用ボルト68、調整用ボルト70が、それぞれその頭部68 a、70aを前記小径部60、54に係止されるように、その先端側のねじ部6 8b、70bを螺合せしめている。
【0011】 上記構成に係る正面フライスにおいて、振れ調整作業を行う場合について以下 に説明する。
【0012】 まず、振れ調整作業を行っていない状態においては、調整部材26は弾性変形 していない状態(図1の状態)にある。即ち、調整用ボルト70は完全に緩んだ 状態にあり、該ボルト70の頭部70aは調整部材26の先端側部分を工具本体 4の径方向に全く押圧していない。そして、調整部材26の先端面26aは、チ ップ24の側面25に、圧力をかけずに接触した状態にある。なお、固定用ボル ト68は振れ調整作業を行っているか否かにかかわらず、常に一定圧力でその頭 部68aを工具本体4径方向中心側へ押圧した状態(締付状態)にあり、調整部 材26はその後端側部分を取付溝22内の工具本体外周面42に固着されている 。
【0013】 次に、振れ調整作業を行う場合、より具体的には、チップ24を工具先端側に 移動させてチップ24の切刃部24cと工具本体4の基準面との距離Lを増加す る場合には、チップ24をチップクランプねじ36で緩く締め付けた状態におい て、調整用ボルト70を所定量締め付ける方向に回転させ、調整部材26の先端 側部分を工具本体4の径方向中心側(図2の矢印A方向)に押圧するようにすれ ばよい。この場合、調整部材26の先端側部分は、図2に示すように外周面42 側に弾性変形して空間部46を狭める状態となり、このとき、調整部材26の先 端面26aの一部が、工具軸線方向において図1の状態よりわずかに工具先端方 向(図2の矢印B方向)に突出した状態となる。しかして、この調整部材26の 先端面26aの工具先端方向への移動に伴って、チップ24も工具先端方向に距 離dだけ移動し、前記距離Lが増加されることになる。距離Lの増加分dは、調 整用ボルト70の回転量を適宜調節することによって所望の値にすることが可能 であり、ダイヤルゲージ等の測定手段を用いて正確に測定することができる。。
【0014】 なお、チップ24の工具軸線方向(図2の矢印B方向)への移動に伴って、チ ップクランプねじ36の押圧部34の、テーパ部30aに対する位置も図2のよ うに若干大径部よりに変化する。そして、前記距離Lの増加分dの最大値は、お よそ、貫通穴28の直径とチップクランプねじ36のねじ部38の直径の差の半 分となる。
【0015】 また、複数のチップ24…のうち、あるチップ24について前記距離Lを大き くしすぎたために、該距離Lを小さくしたい場合には、調整用ボルト70を緩め る方向に所定量回転させて、調整部材70の撓みを小さくするようにすればよい 。
【0016】 以上の手続を完了した後、チップクランプねじ36をきつく締め付けてチップ 24を工具本体4に固定すれば、振れ調整作業が完了する。
【0017】 このように、上記構成に係る正面フライスにおいては、調整用ボルトを所定量 回転させるだけの作業で容易に振れ調整作業を行うことができ、チップ装着作業 に要する時間が短縮されて作業効率が大幅に向上する。また、工具本体4の外周 部に工具本体4とは別体で設けた調整部材26の弾性変形を利用してチップの振 れ調整作業を行う構成としているので、従来例のように工具本体が損傷する虞が なく、また、繰り返しの使用によって調整部材が疲労、破損等した場合には、調 整部材のみを交換すればよいので、保守管理費用を低減することができる。
【0018】 なお、上記実施例ではチップをチップクランプねじによって工具本体に固定す る構成としているが、従来例における楔部材によって工具本体に固定する構成と してもよいことは勿論である。
【0019】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案によれば、工具本体の外周部に工具本体と別体 に設けた調整部材によってチップの振れ調整作業を行う構成としているので、工 具本体を損傷することなく、容易且つ迅速に振れ調整作業を行うことができる。 また、調整部材が繰り返しの使用によって疲労、破損等した場合には、調整部材 のみを交換すればよく、保守管理費用を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る正面フライスの先端部
近傍の断面図である。
【図2】同実施例に係る正面フライスの先端部近傍の断
面図である。
【図3】同実施例に係る正面フライスの先端部近傍の正
面図である。
【図4】従来の正面フライスの軸方向断面図である。
【図5】図4におけるI方向からの矢視図である。
【図6】図4におけるII方向からの矢視図である。
【符号の説明】
24 スローアウェイチップ 26 調整部材 28 貫通穴 36 チップクランプねじ 46 空間部 68 固定用ボルト 70 調整用ボルト

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 軸線回りに回転せしめられる工具本体の
    外周部に、該工具本体の一端側に刃先部を突出させるス
    ローアウェイチップが着脱自在に取り付けられてなるス
    ローアウェイ式カッタにおいて、 前記工具本体の外周部に弾性材からなる調整部材を、そ
    の先端側部分と工具本体外周面との間に所定の空間を介
    在させ且つその先端部を前記スローアウェイチップの工
    具本体他端側の側面に当接させた状態で装着し、 前記調整部材の前記先端側部分に、該先端側部分を前記
    工具本体外周面に対して接近する方向に押圧する押圧手
    段を設けたことを特徴とするスローアウェイ式カッタ。
JP1991012445U 1991-03-07 1991-03-07 スローアウェイ式カッタ Expired - Lifetime JP2516132Y2 (ja)

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JPH059822U true JPH059822U (ja) 1993-02-09
JP2516132Y2 JP2516132Y2 (ja) 1996-11-06

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5750168U (ja) * 1980-09-09 1982-03-20
JPS62192818U (ja) * 1986-05-27 1987-12-08
JPS6347803U (ja) * 1986-09-16 1988-03-31

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