JPH0598059A - ポリエチレン系樹脂発泡体組成物 - Google Patents

ポリエチレン系樹脂発泡体組成物

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JPH0598059A
JPH0598059A JP10897091A JP10897091A JPH0598059A JP H0598059 A JPH0598059 A JP H0598059A JP 10897091 A JP10897091 A JP 10897091A JP 10897091 A JP10897091 A JP 10897091A JP H0598059 A JPH0598059 A JP H0598059A
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JP
Japan
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weight
polyethylene resin
foam composition
resin foam
vinyl acetate
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JP10897091A
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Koichi Tatsumi
幸市 辰巳
Hidekazu Hirota
英一 廣田
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Lion Corp
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Lion Corp
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 良好な圧縮回復性及び高硬質を有する住宅用
床材として好適な軽量ポリエチレン系樹脂発泡体組成物
を提供する。 【構成】 (A)ポリエチレン系樹脂30〜65重量%
と、(B)酢酸ビニル含量1〜25%のエチレン−酢酸
ビニル共重合体3〜30重量%と、(C)粒子径1.5
μm以下の無機充てん剤粉末5〜50重量%とから成る
軽量硬質ポリエチレン系樹脂発泡体組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧縮回復性が優れ、か
つ高硬度の住宅用床材として好適な軽量ポリエチレン系
樹脂発泡体組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ダニやカビの発生防止、感触風合
の良好な点から、住宅用床材として木質材が注目される
ようになり、この木質表面材の下面に緩衝材を貼り合わ
せて施工する、いわゆる直貼り工法が実用化し、市場へ
急激に普及されつつある。ところで、この工法で用いら
れる緩衝材については、モルタルからの湿気に対する耐
湿性、床暖房時における寸法変化の少ない熱的寸法安定
性、施工時の接着性、加工時の切削性、廃棄物処理に際
しての低発熱性などの条件を満たすことが要求される
が、これらの要求に適合するものとして無機物を充てん
したポリオレフィン系樹脂独立発泡体が広く用いられて
いる。
【0003】これまで、この種のポリオレフィン系樹脂
発泡体としては、比較的多量の無機物例えばカルシウム
化合物を配合して、機械的性質、切削加工性を向上させ
たオレフィン系樹脂発泡体(特開昭49−36770号
公報)や、ポリオレフィン系樹脂に、粒子径0.005
〜5μmの炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム又はホワ
イトカーボンの比較的少ない量を配合して発泡させたも
の(特開昭51−149374号公報)などが知られて
いる。
【0004】しかしながら、無機充てん剤を多量に配合
したものは、硬度、圧縮硬さはある程度向上するが、軽
量性や緩衝性か不十分になるし、また無機充てん剤の量
を少なくしたり、発泡倍率を高めて軽量化をはかると圧
縮硬さが減少し、高荷重に対する歪回復性が低下する傾
向があり、木質床用下地材として必ずしも満足しうるも
のとはいえない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の無機充てん剤含有ポリオレフィン系樹脂発泡体の
もつ欠点を改善し、その好ましい物性を維持したまま、
さらに軽量化、歪回復性を高め、しかも木質床用下地材
として好適な圧縮硬さを有するポリオレフィン系樹脂発
泡体を提供することを目的としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、木質床用
下地材として適した物性をもつ、ポリオレフィン系樹脂
発泡体を開発するために、鋭意研究を重ねた結果、ポリ
エチレン系樹脂と、エチレン−酢酸ビニル共重合体とか
ら成る樹脂成分に微粉末状の無機充てん剤を配合した発
泡体組成物が、軽量、硬質で、しかも良好な歪回復性を
示すことを見出し、この知見に基づいて本発明をなすに
至った。
【0007】すなわち、本発明は、(A)ポリエチレン
系樹脂30〜65重量%と、(B)酢酸ビニル含量1〜
25%のエチレン−酢酸ビニル共重合体3〜30重量%
と、(C)粒子径1.5μm以下の無機充てん剤粉末5
〜50重量%とから成る軽量硬質ポリエチレン系樹脂発
泡体組成物を提供するものである。
【0008】本発明で用いられる(A)成分のポリエチ
レン樹脂としては、低密度ポリエチレン、高密度ポリエ
チレン、線状低密度ポリエチレンなどのいずれでもよ
く、単独で用いても、また2種以上混合して用いてもよ
い。特に好ましいのは、密度0.94g/cm以上高
密度ポリエチレン単独又はこれと密度0.94g/cm
未満の低密度ポリエチレンとの重量比1:3ないし
3:1の混合物である。
【0009】次に、(B)成分として用いられるエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体は、前記した各種エチレンと酢
酸ビニルとの共重合体で、酢酸ビニル含量1〜25%、
好ましくは3〜12%のものである。この酢酸ビニル含
量が1%未満では、硬度を高くしようとしたとき軽量性
を欠くものになるし、また、この含量が20%を越える
と発泡倍率を上げて軽量化をはかったとき硬度の低下が
起り、いずれも不適当である。
【0010】また、(C)成分として用いる無機充てん
剤には、例えば炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、
カオリンクレー、ケイ酸マグネシウム、硫酸アルミニウ
ムなどがある。これらは粒子径1.5μm以下の粉末と
して用いることが必要である。この粒子径は顕微鏡によ
る観察で、実測したものであって、平均粒子径ではな
い。これらの粉末は単独で用いてもよいし、また2種以
上混合して用いてもよい。特に好適なのは粒子径0.9
μm以下の重質炭酸カルシウムである。
【0011】本発明組成物における各成分の配合割合と
しては、組成物全量に基づき、(A)成分30〜65重
量%、好ましくは40〜55重量%、(B)成分3〜3
0重量%、好ましくは5〜20重量%、無機充てん剤粉
末5〜50重量%、好ましくは10〜40重量%の範囲
で選ばれる。(A)成分の量が3重量%未満になると成
形性が劣化し、また65重量%よりも多くなると圧縮硬
さが低下する。(B)成分については、これが3重量%
未満では圧縮硬さがほとんど増加せず、配合効果が認め
られないし、また20重量%を越えると、むしろ圧縮硬
さの低下が認められるので好ましくない。さらに、
(C)成分については、これが5重量%未満では圧縮硬
さはほとんど改善されないし、また50重量%を越える
と歪回復性が劣化し、床用下地材として使用した場合、
重量物移動時に床材同士の境界で段差を生じる上に、断
熱性、緩衝性等発泡体のもつ好ましい物性がそこなわれ
る。
【0012】本発明の発泡体組成物は、見掛け密度0.
07〜0.13g/cm、圧縮硬さ2kg/cm
上になるように調製するのが有利である。このような発
泡体組成物は、木質床用下地材として好適な物性を示
す。
【0013】本発明の発泡体組成物は、例えば(A)成
分、(B)成分及び(C)成分の混合物に熱分解型発泡
剤及び架橋剤を加え、発泡成形することによって製造す
ることができる。
【0014】この熱分解型発泡剤としては、アゾジカー
ボンアミド、ジフェニルスルホン−3,3′−ジスルホ
ヒドラジド、ベンジルスルホン酸ジフェニルヒドラジド
などが用いられる。この添加量としては、(A)成分と
(B)成分の合計量に対し、1〜5重量%の範囲が好ま
しい。
【0015】また、架橋剤としては、1,3−ビス(第
三ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン、2,5−
ジメチル−2,5−ジ(第三ブチルペルオキシ)ヘキサ
ン、ジクミルペルオキシドなどが好適であり、その添加
量としては、(A)成分と(B)成分の合計量に対し
0.1〜3重量%の範囲が好ましい。
【0016】本発明の発泡体組成物の製造に際しては、
前記の成分のほか、所望に応じ原料混合物中にさらに、
顔料、滑剤、帯電防止剤、酸化防止剤、発泡助剤、架橋
助剤、防かび剤など従来のポリオレフィン系樹脂発泡体
に慣用されている添加成分を配合することができる。
【0017】これらの成分を含む原料混台物の発泡体成
形は例えば次のようにして行われる。すなわち、ポリエ
チレン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体及び無機
充てん剤粉末から成る混合物に熱分解型発泡剤及び架橋
剤、さらに場合により所望成分を加え、インターナルミ
キサー、バンバリーミキサー、加圧ニーダーなどの混合
装置で均一になるまで溶融、混練し、次いでロール押出
機などを用いて例えばシート状に押出成形する。このよ
うにして得た混練シートを、さらに加圧プレスなどによ
り一段加圧、加熱発泡方式で、温度150〜200℃、
圧力50〜200kg/cmにおいて架橋発泡させ
る。このようにして高硬質で圧縮永久歪の少ない、軽量
ポリエチレン系樹脂発泡体組成物が得られる。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、従来のポリオレフィン
系樹脂発泡体がもつ好ましい物性を維持したまま、発泡
倍率が大きく、したがって軽量で、しかも硬質で圧縮永
久歪の非常に少ない木質床用下地材として好適なポリエ
チレン系樹脂発泡体を得ることができる。
【0019】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。なお、各実施例における物性は以下の方法によ
り測定したものである。 (1)見掛け密度;JIS K6767により測定 (2)圧縮硬さ;JIS K6767により25%圧縮
の硬さを測定 (3)圧縮永久歪;JIS K6767により測定 (4)気泡状態;顕微鏡により100倍に拡大したもの
を観察
【0020】実施例1 低密度ポリエチレン[密度:0.92g/cm、メル
トインデックス:1.2g/10分(住友化学(株)
製、商品名スミカセンF−216]を60重量%、エチ
レン酢酸ビニル共重合体[酢ビ含有量:5%、密度0.
92g/cm,メルトインデックス:2g/10分
(住友化学(株)製、商品名エバテートD2011]を
16重量%、粒子径が0.9μ以下の無機物粉末とし
て、重質炭酸カルシウム[平均粒子径0.7μ、丸尾カ
ルシウム(株)製、商品名ナノックス30]を20重量
%、発泡剤としてアゾジカーボンアミド[大塚化学
(株)製、商品名ユニフォームAZ]3重量%、架橋剤
としての1,3−ビス(ターシャリーブチルパーオキシ
イソプロピル)ベンゼン[化薬アクゾ(株)製、商品名
パーカドックス14/40]を0.4重量%、添加剤と
して酸化亜鉛0.4重量%、ステアリン酸カルシウム
0.2重量%使用し、これをインターナルミキサーで溶
融混練後、2本ロールでシート化し、発泡温度175℃
にて一段加圧加熱方式で発泡体を得た。得られた発泡体
は、見掛け密度0.09g/cm、圧縮硬さ2.2k
g/cm、圧縮永久歪0.8%で軽量で、しかも圧縮
回復性が良好で、かつ圧縮硬さも優れていた。
【0021】実施例2〜15、比較例1〜9 原料の配合組成を変え、実施例1と同様にして発泡体を
製造した。得られた発泡体の物性を表1及び表2に示
す。
【表1】
【表2】
【0022】この表から明らかなように、比較例1〜
4、6は見掛け密度が小さく、気泡状態がよいが、圧縮
硬さが小さく、1〜3では圧縮永久歪が大きく木質床用
下地材としては好ましくない。また、比較例5、7、9
は圧縮硬さはやや大きいものの見掛け密度が大きい上
に、圧縮永久歪が大きく、気泡状態は不均一である。比
較例8は、圧縮硬さが小さい上に、圧縮永久歪が大きか
った。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ポリエチレン系樹脂30〜65重
    量%と、(B)酢酸ビニル含量1〜25%のエチレン−
    酢酸ビニル共重合体3〜30重量%と、(C)粒子径
    1.5μm以下の無機充てん剤粉末5〜50重量%とか
    ら成る軽量硬質ポリエチレン系樹脂発泡体組成物。
  2. 【請求項2】 (A)成分か密度0.94g/cm
    上のポリエチレン樹脂であり、その含有量が20〜50
    重量%である請求項1記載の軽量硬質ポリエチレン系樹
    脂発泡体組成物。
  3. 【請求項3】 (A)成分が密度0.94g/cm
    上の高密度ポリエチレンと密度0.94g/cm未満
    の低密度ポリエチレンとの重量比1:3ないし3:1の
    混合物である請求項1記載の軽量硬質ポリエチレン系樹
    脂発泡体組成物。
  4. 【請求項4】 (B)成分が酢酸ビニル含量3〜12%
    のエチレン−酢酸ビニル共重合体である請求項1記載の
    軽量硬質ポリエチレン系樹脂発泡体組成物。
  5. 【請求項5】 (C)成分が粒子径0.9μm以下の重
    質炭酸カルシウムであり、その含有量が15〜40重量
    %である請求項1記載の軽量硬質ポリエチレン系樹脂発
    泡体組成物。
  6. 【請求項6】 見掛け密度が0.07〜0.13g/c
    、圧縮硬さが2kg/cm以上である請求項1記
    載のポリエチレン系樹脂発泡体組成物。
JP10897091A 1991-02-18 1991-02-18 ポリエチレン系樹脂発泡体組成物 Pending JPH0598059A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001347611A (ja) * 2000-06-06 2001-12-18 Dainippon Printing Co Ltd 化粧シート
JP2011219678A (ja) * 2010-04-13 2011-11-04 Tosoh Corp ポリエチレン系樹脂組成物、発泡体及びその製造方法
JP2013209850A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Toppan Cosmo Inc 床材
CN104262779A (zh) * 2014-09-15 2015-01-07 武汉理工大学 退役汽车聚烯烃塑料零部件化学发泡回收再利用方法

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