JPH059771Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は部分的に投光して照明する投光器に関
し、詳しくは前面にルーバーを取り付ける構造に
関するものである。

［従来の技術］ 従来の投光器にあつては、第７図示すようにラ
ンプを内装した投光器本体１の投光口の周縁に断
面略Ｌ字状のガラス固定枠２を周設し、ガラス固
定枠２の縦片２ｂより投光器本体１側にガラス３
を取り付け、ガラス固定枠２の横片２ａに周方向
に適当な間隔で取り付け孔４を設け、ガラス固定
枠２の縦片２ｂより前方にルーバー５′を配置し
てルーバー５′の外枠６′を横片２ａの内周に沿わ
せ、外枠６′の周方向に上記取り付け孔４に対応
するように取り付け用タツプ孔７′を設け、ガラ
ス固定枠２の横片２ａの外周から取り付け孔４に
取り付けねじ８を挿通して取り付けねじ８を取り
付け用タツプ孔７′に螺合していた。

［考案が解決しようとする課題］ ところがかかる従来例では取り付け孔４と取り
付け用タツプ孔７′とを対応させて取り付けねじ
８にて取り付けるためルーバー５′の周方向に向
きを回転させて自由に調整することができないと
いう問題があり、また周方向の向きを調整するた
めには多数の取り付け孔４と取り付け用タツプ孔
７′を必要として加工が複雑になるという問題が
あり、しかも多数の取り付け孔４と多数の取り付
け用タツプ孔７′を設けても微調整ができないと
いう問題がある。またガラス固定枠２の外周側か
ら取り付けねじ８にてルーバー５′を外周方向に
引つ張るため寸法ばらつきによりルーバー５′の
外枠６′が変形することがあり、外観的にも問題
がある。

本考案は叙述の点に鑑よてなされたものであつ
て、本考案の目的とするところはルーバーの周方
向の向きを自在に調整して取り付けることがで
き、ルーバーを変形させたりしないように取り付
けることができると共に取り付けねじが目立たな
いように取り付けることができて外観を向上でき
る投光器を提供するにある。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するため本考案投光器は、横片
２ａと縦片２ｂとで断面Ｔ字状に形成されたガラ
ス固定枠２を投光器本体１の投光口の周縁に周設
すると共にガラス固定枠２に縦片２ｂより投光器
本体１側でガラス３を固定し、ガラス固定枠２の
縦片２ｂより前方にルーバー５を配置すると共に
ルーバー５の外周に設けた断面Ｌ字状の外枠６の
縦片６ｂをガラス固定枠２の縦片２ｂに当接し、
ガラス固定枠２の縦片２ｂより前方の位置で横片
２ａに周方向に適当な間隔で取り付け孔４を設
け、横片２ａの内面側にこの取り付け孔４に対応
するように固定金具９を配置して横片２ａの外面
側より取り付け孔４を介して固定金具９に螺合し
た取り付けねじ８にて固定金具９を取り付け、外
枠６の縦片６ｂ側で固定金具９に内周に向かつて
徐々に縦片６ｂ側に傾斜するように設けられた押
圧面１０を外枠６の縦片６ｂに当接して外枠６の
縦片６ｂをガラス固定枠２の縦片２ｂと押圧面１
０とで挟持した。

［作用］ 上記のように構成したことにより固定金具９の
押圧面１０とガラス固定枠２の縦片２ｂとで外枠
６の縦片６ｂを挟持してルーバー５を取り付ける
ことができてルーバー５を周方向のいずれの方向
に向けても取り付けることができる。また取り付
けねじ８を緩めるだけでルーバー５の周方向の角
度を自在に調整できる。

［実施例］ 第１図、第２図に示すようにガラス固定枠２は
横片２ａと縦片２ｂとで断面Ｔ字状に形成され、
内部にランプを内装した投光器本体１の投光口の
周縁に取着してある。このガラス固定枠２の縦片
２ｂと投光器本体１との間にはガラス３を取り付
けてあり、縦片２ｂより前方で横片２ａには周方
向に等間隔に取り付け孔４を穿孔してある。第３
図に示すようにルーバー５の外周には断面Ｌ字状
の外枠６を外枠６の横片６ａがルーバー５と一体
となるように設けてある。なお本考案でいうルー
バー５にはフードやガード等が含まれる。このル
ーバー５は縦片２ｂより前方の位置で横片２ａの
内周側に配置される。固定金具９は例えば第４図
に示すように本体片９ａの両側から傾斜片９ｂを
連出して形成され、傾斜片９ｂが押圧面１０とな
つており、本体片９ａに取り付け用ねじ孔７を穿
孔してある。この固定金具９は横片２ａの内周側
に配置され、取り付けねじ８を横片２ａの外周側
から取り付け孔４に挿通し、取り付けねじ８を取
り付け用ねじ孔７に螺合することにより取り付け
てある。取り付けねじ８を締め付けて固定金具９
を取り付けることにより押圧面１０で外枠６の縦
片６ｂが押され、押圧面１０と縦片２ｂとの間に
縦片６ｂを挟持してルーバー５が取り付けられ
る。このとき取り付けねじ８を緩めることにより
押圧面１０の押圧を解除してルーバー５を周方向
に回転させて角度の調整ができる。第５図は固定
金具９の他の実施例を示し、本体片９ａの３辺か
ら傾斜片９ｂと縦片９ｃを延出してある。第６図
は固定金具９の他の実施例を示し、角錐台状のブ
ロツクにしてある。

［考案の効果］ 本考案は叙述の如く構成されているので、固定
金具の押圧面とガラス固定枠の縦片とで外枠の縦
片を挟持してルーバーを取り付けることができる
ものであつて、ルーバーを周方向のいずれの方向
に向けても簡単に取り付けることができるもので
あり、また取り付けねじを緩めるだけでルーバー
の周方向の角度を自在に調整できて現場の情況に
応じて柔軟に対応できるものであり、しかもルー
バー側に従来ようにタツプ孔を要しないで取り付
けることができてガラス固定枠に対して位置合わ
せする必要がなく、ラフな寸法設定ができるもの
であり、さらに取り付けねじは固定金具に螺合さ
れて取り付けねじの位置が覆われるため正面から
残り付けねじが見えなくなり意匠性が向上するも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の要部を示す一部切
欠正面断面図、第２図は同上の一部切欠側面図、
第３図ａ，ｂは同上のルーバーを示す正面図及び
側面図、第４図ａ，ｂ，ｃは同上の固定金具の斜
視図、正面図及び側面図、第５図ａ，ｂ，ｃは同
上の固定金具の他の実施例の斜視図、正面図及び
側面図、第６図ａ，ｂ，ｃは同上の固定金具の斜
視図、正面図及び側面図、第７図は従来例の分解
斜視図であつて、１は投光器本体、２はガラス固
定枠、２ａはガラス固定枠の横片、２ｂはガラス
固定枠の縦片、３はガラス、４は取り付け孔、５
はルーバー、６は外枠、６ａは外枠の横片、６ｂ
は外枠の縦片、８は取り付けねじ、９は固定金
具、１０は傾斜面である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 横片と縦片とで断面Ｔ字状に形成されたガラス
   固定枠を投光器本体の投光口の周縁に周設すると
   共にガラス固定枠に縦片より投光器本体側でガラ
   スを固定し、ガラス固定枠の縦片より前方にルー
   バーを配置すると共にルーバーの外周に設けた断
   面Ｌ字状の外枠の縦片をガラス固定枠の縦片に当
   接し、ガラス固定枠の縦片より前方の位置で横片
   に周方向に適当な間隔で取り付け孔を設け、横片
   の内面側にこの取り付け孔に対応するように固定
   金具を配置して横片の外面側より取り付け孔を介
   して固定金具に螺合した取り付けねじにて固定金
   具を取り付け、外枠の縦片側で固定金具に内周に
   向かつて徐々に縦片側に傾斜するように設けられ
   た押圧面を外枠の縦片に当接して外枠の縦片をガ
   ラス固定枠の縦片と押圧面とで挟持して成る投光
   器。