JPH059714B2 - - Google Patents
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- JPH059714B2 JPH059714B2 JP60040642A JP4064285A JPH059714B2 JP H059714 B2 JPH059714 B2 JP H059714B2 JP 60040642 A JP60040642 A JP 60040642A JP 4064285 A JP4064285 A JP 4064285A JP H059714 B2 JPH059714 B2 JP H059714B2
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Landscapes
- Drying Of Solid Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は木材を短期乾燥するための処理法に係
わり、さらに詳しくは製材した木材を無機塩およ
び/または有機化合物の水溶液に浸漬したのち、
圧力釜内にて飽和水蒸気で加熱加圧し、ついで減
圧下で処理することによる、木材を割れの発生な
しに短期に乾燥するための処理法に関する。
わり、さらに詳しくは製材した木材を無機塩およ
び/または有機化合物の水溶液に浸漬したのち、
圧力釜内にて飽和水蒸気で加熱加圧し、ついで減
圧下で処理することによる、木材を割れの発生な
しに短期に乾燥するための処理法に関する。
木材を建築材、建具、家具、諸木工製品等の工
芸素材として、また、橋梁護岸、土木等の架設
材、や電柱等の工業材料として利用する際には、
使用中の割れ、収縮、変形等を防止するために製
材後含水率が20%程度以下になるまで乾燥する必
要がある。木材の乾燥は古来天然で乾燥されてき
たが、1年以上の長期間を要するので最近では人
工的に強制乾燥する場合が増えている。その方法
として熱風式乾燥や真空乾燥法が知られている。
芸素材として、また、橋梁護岸、土木等の架設
材、や電柱等の工業材料として利用する際には、
使用中の割れ、収縮、変形等を防止するために製
材後含水率が20%程度以下になるまで乾燥する必
要がある。木材の乾燥は古来天然で乾燥されてき
たが、1年以上の長期間を要するので最近では人
工的に強制乾燥する場合が増えている。その方法
として熱風式乾燥や真空乾燥法が知られている。
これらの乾燥法は肉薄の木材には適しているが
100mm厚以上の厚肉の木材では内部まで乾燥する
のに長時間を要し、また乾燥中に割れが発生しや
すい欠点がある。
100mm厚以上の厚肉の木材では内部まで乾燥する
のに長時間を要し、また乾燥中に割れが発生しや
すい欠点がある。
そこで厚肉材の乾燥法として、スチーミングバ
キユーム法や密閉タンク内で飽和蒸気で加熱後真
空吸引したのち、さらに別の密閉室内にて空気を
吸出してこの空気中の水分を乾燥させたのち室内
に再び吸込む温風の環境を長時間行う方法(特開
昭48−33001)、また木材を蒸気噴射により蒸煮し
たのち、密閉圧力容器内で気圧の異なる高圧蒸気
で2段階で処理し、その後減圧する方法(特開昭
51−151305)等が提案されている。
キユーム法や密閉タンク内で飽和蒸気で加熱後真
空吸引したのち、さらに別の密閉室内にて空気を
吸出してこの空気中の水分を乾燥させたのち室内
に再び吸込む温風の環境を長時間行う方法(特開
昭48−33001)、また木材を蒸気噴射により蒸煮し
たのち、密閉圧力容器内で気圧の異なる高圧蒸気
で2段階で処理し、その後減圧する方法(特開昭
51−151305)等が提案されている。
ところで、これらの方法は上記の熱風式乾燥法
と比べると、短時間でしかも割れの発生が少なく
乾燥できるが、複雑な操作、条件をコントロール
する必要があり、又、肉厚200mm以上の厚物、板
目及び杢目挽きのもの、割れ易い樹種等の乾燥時
に割れの発生し易い状態に製材された木材には割
れ防止効果が不十分であるという問題がある。
と比べると、短時間でしかも割れの発生が少なく
乾燥できるが、複雑な操作、条件をコントロール
する必要があり、又、肉厚200mm以上の厚物、板
目及び杢目挽きのもの、割れ易い樹種等の乾燥時
に割れの発生し易い状態に製材された木材には割
れ防止効果が不十分であるという問題がある。
そこで、この発明は、割れの発生し易い状態に
製材された木材を簡単な操作で、割れの発生なく
短期に乾燥することができる処理方法を提供する
ことを課題としている。
製材された木材を簡単な操作で、割れの発生なく
短期に乾燥することができる処理方法を提供する
ことを課題としている。
上記のような課題を解決するため、この発明
は、製材した木材を水溶性の無機塩である岩塩又
は苦汁と水酸基を有する有機化合物であるポリエ
チレングリコールの両方を0.1〜5重量%に調製
した水溶液に浸漬し、40重量%以上の含水率とし
たのち、圧力釜内にて飽和水蒸気で110〜170℃に
加熱加圧し、ついで該水蒸気を排出、100〜600mm
Hgの減圧下で処理する方法を採用したものであ
る。
は、製材した木材を水溶性の無機塩である岩塩又
は苦汁と水酸基を有する有機化合物であるポリエ
チレングリコールの両方を0.1〜5重量%に調製
した水溶液に浸漬し、40重量%以上の含水率とし
たのち、圧力釜内にて飽和水蒸気で110〜170℃に
加熱加圧し、ついで該水蒸気を排出、100〜600mm
Hgの減圧下で処理する方法を採用したものであ
る。
本発明は、製材した木材を水溶性の無機塩であ
る岩塩又は苦汁と水酸基を有する有機化合物であ
るポリエチレングリコールの両方の水溶液に浸漬
し、40重量%以上の含水率としたのち、圧力釜内
にて飽和水蒸気で加熱加圧し、ついで該水蒸気を
排出、減圧下で処理するようにしたものである。
る岩塩又は苦汁と水酸基を有する有機化合物であ
るポリエチレングリコールの両方の水溶液に浸漬
し、40重量%以上の含水率としたのち、圧力釜内
にて飽和水蒸気で加熱加圧し、ついで該水蒸気を
排出、減圧下で処理するようにしたものである。
本発明の対象とする木材は国内外産の針葉樹及
び広葉樹の区別なく種々の樹種であるが、例えば
ベイマツ、トドマツ、桧、杉、赤松、黒松、広葉
樹等を挙げることができる。
び広葉樹の区別なく種々の樹種であるが、例えば
ベイマツ、トドマツ、桧、杉、赤松、黒松、広葉
樹等を挙げることができる。
本発明に用いられる水溶性の無機塩としては、
岩塩や苦汁であり、また水酸基を有する有機化合
物はポリエチレングリコールである。
岩塩や苦汁であり、また水酸基を有する有機化合
物はポリエチレングリコールである。
上記岩塩又は苦汁とポリエチレングリコールは
適宜量を混合して0.1〜5重量%の水溶液に調製
される。この水溶液中に、上記木材は含水率が40
重量%以上になるように通常3〜24時間浸漬され
る。
適宜量を混合して0.1〜5重量%の水溶液に調製
される。この水溶液中に、上記木材は含水率が40
重量%以上になるように通常3〜24時間浸漬され
る。
浸漬処理された木材は、飽和水蒸気の投入口、
真空ポンプに連なる排気口、ドレン廃液口、温度
計を設けた10mmHgの減圧と20Kg/cm2の加圧に耐
える円筒形の圧力釜に収納する。該圧力釜に飽和
水蒸気を投入し、通常110〜170℃、さらに好まし
くは120〜150℃に、木材の厚みによつて異なる
が、通常1〜5時間さらに好ましくは2〜4時間
加熱加圧する。ついで、飽和水蒸気を排出し、真
空ポンプを運転して圧力釜内を200〜700mmHgさ
らに好ましくは100〜600mmHgの減圧とし、木材
の含有水を均一に沸騰発散せしめる。
真空ポンプに連なる排気口、ドレン廃液口、温度
計を設けた10mmHgの減圧と20Kg/cm2の加圧に耐
える円筒形の圧力釜に収納する。該圧力釜に飽和
水蒸気を投入し、通常110〜170℃、さらに好まし
くは120〜150℃に、木材の厚みによつて異なる
が、通常1〜5時間さらに好ましくは2〜4時間
加熱加圧する。ついで、飽和水蒸気を排出し、真
空ポンプを運転して圧力釜内を200〜700mmHgさ
らに好ましくは100〜600mmHgの減圧とし、木材
の含有水を均一に沸騰発散せしめる。
0.5〜2時間後に真空ポンプの運転を停止し、
圧力釜内を常圧に戻したのち、木材を圧力釜より
取出す。
圧力釜内を常圧に戻したのち、木材を圧力釜より
取出す。
上記のような処理を施した木材は天然及び熱風
式乾燥機にて短時間で、割れの発生なしに乾燥さ
れ、実用に供される。
式乾燥機にて短時間で、割れの発生なしに乾燥さ
れ、実用に供される。
本発明の処理法は、通常の浸漬槽と圧力釜に
て、複雑なコントロール装置や操作なしに行え、
本処理法を施すことにより板目又は杢目挽き板や
200mm以上の厚肉板のような割れの発生し易い状
態に製材された木材も、割れの発生なしに短期間
に乾燥できる。
て、複雑なコントロール装置や操作なしに行え、
本処理法を施すことにより板目又は杢目挽き板や
200mm以上の厚肉板のような割れの発生し易い状
態に製材された木材も、割れの発生なしに短期間
に乾燥できる。
この為、従来は割れ防止のため柾目挽きしてい
た木材を、より商品価値の高い板目又は杢目挽き
板に製材できるようになる。またいずれの挽き方
もできるので、製材歩留りが向上する。
た木材を、より商品価値の高い板目又は杢目挽き
板に製材できるようになる。またいずれの挽き方
もできるので、製材歩留りが向上する。
実施例 1
ベイマツ材を長さ4000mm、巾400mm、厚さ200mm
の大きさに板目挽きに製材し、岩塩と分子量1000
のポリエチレングリコールを各々1重量%含む水
溶液を満たした長さ4500mm、巾1300mm、深さ1300
mmの槽に、2放並び1段毎に20mmの桟木を敷き4
段に積み計8板の材を浮き上がらないように固定
して浸漬した。
の大きさに板目挽きに製材し、岩塩と分子量1000
のポリエチレングリコールを各々1重量%含む水
溶液を満たした長さ4500mm、巾1300mm、深さ1300
mmの槽に、2放並び1段毎に20mmの桟木を敷き4
段に積み計8板の材を浮き上がらないように固定
して浸漬した。
10時間後木材を取り出し、圧力釜に収納し、密
閉した圧力釜に2Kg/cm2の水蒸気を送り内温130
℃とし、5時間保つた。ついで、飽和水蒸気を排
気し、圧力釜内を450mmHgの減圧とし1時間放
置した。こののち、常圧に戻し木材を圧力釜より
取出し、10日間風乾したのち熱風乾燥機巾40℃〜
80℃で20時間乾燥した。
閉した圧力釜に2Kg/cm2の水蒸気を送り内温130
℃とし、5時間保つた。ついで、飽和水蒸気を排
気し、圧力釜内を450mmHgの減圧とし1時間放
置した。こののち、常圧に戻し木材を圧力釜より
取出し、10日間風乾したのち熱風乾燥機巾40℃〜
80℃で20時間乾燥した。
乾燥機から取り出した木材には割れの発生がな
く、含水率は14〜19%になつていた。
く、含水率は14〜19%になつていた。
比較例 1
ベイマツ材を実施例1と同様に製材し、10日間
風乾したのち熱風乾燥機中40〜80℃で20時間乾燥
した。乾燥機から取り出した木材には多数の割れ
が発生していて、含水率は18〜23%であつた。
風乾したのち熱風乾燥機中40〜80℃で20時間乾燥
した。乾燥機から取り出した木材には多数の割れ
が発生していて、含水率は18〜23%であつた。
比較例 2
ベイマツ材を実施例1と同様に製材して、圧力
釜に収納、密閉した圧力釜に2Kg/cm2の水蒸気を
送り内温130℃とし、3時間保つた。ついで、飽
和水蒸気を排気し、圧力釜内を400mmHgの減圧と
し1時間放置した。
釜に収納、密閉した圧力釜に2Kg/cm2の水蒸気を
送り内温130℃とし、3時間保つた。ついで、飽
和水蒸気を排気し、圧力釜内を400mmHgの減圧と
し1時間放置した。
こののち、常圧に戻し木材を圧力釜より取り出
し、8日間風乾したのち、熱風乾燥機中40〜80℃
で10時間乾燥した。乾燥機から取り出した木材に
は小さな割れの発生があつた。
し、8日間風乾したのち、熱風乾燥機中40〜80℃
で10時間乾燥した。乾燥機から取り出した木材に
は小さな割れの発生があつた。
なお、含水率13〜18%であつた。
比較例 3
圧力釜に2Kg/cm2の水蒸気を送り、内温130℃
とする代わりに、内温を90℃とした以外は実施例
1を繰り返した。
とする代わりに、内温を90℃とした以外は実施例
1を繰り返した。
乾燥機から取り出した木材の含水率25〜30%で
あつた。
あつた。
Claims (1)
- 1 製材した木材を、水溶性の無機塩である岩塩
又は苦汁と水酸基を有する有機化合物であるポリ
エチレングリコールの両方を0.1〜5重量%に調
製した水溶液に浸漬し、40重量%以上の含水率と
したのち、圧力釜内にて飽和水蒸気で110〜170℃
に加熱加圧し、ついで該水蒸気を排出、100〜600
mmHgの減圧下で処理することを特徴とする木材
の短期乾燥用処理法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4064285A JPS61197986A (ja) | 1985-02-28 | 1985-02-28 | 木材の短期乾燥用処理法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4064285A JPS61197986A (ja) | 1985-02-28 | 1985-02-28 | 木材の短期乾燥用処理法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61197986A JPS61197986A (ja) | 1986-09-02 |
JPH059714B2 true JPH059714B2 (ja) | 1993-02-05 |
Family
ID=12586210
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4064285A Granted JPS61197986A (ja) | 1985-02-28 | 1985-02-28 | 木材の短期乾燥用処理法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61197986A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018161802A (ja) * | 2017-03-27 | 2018-10-18 | 奈良県 | 高耐久性木材の製造方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5018604A (ja) * | 1973-06-18 | 1975-02-27 |
-
1985
- 1985-02-28 JP JP4064285A patent/JPS61197986A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5018604A (ja) * | 1973-06-18 | 1975-02-27 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61197986A (ja) | 1986-09-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |