JPH02277603A - 木材の難燃化処理法 - Google Patents

木材の難燃化処理法

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JPH02277603A
JPH02277603A JP9945889A JP9945889A JPH02277603A JP H02277603 A JPH02277603 A JP H02277603A JP 9945889 A JP9945889 A JP 9945889A JP 9945889 A JP9945889 A JP 9945889A JP H02277603 A JPH02277603 A JP H02277603A
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JP
Japan
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wood
impregnated
lumber
fire retardant
steam
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JP9945889A
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Koichi Otani
大谷 弘一
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Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、木材の難燃化処理法に関し、特にスチーム加
圧した後減圧する工程を設けることにより、着火の原因
となるヤニを除去し、難燃化剤の含浸量を増加せしめる
ようにするものである。
[従来の技術] 従来より木材の難燃化には、木材中に種々の難燃化剤を
含浸する方法が採られており、この難燃化剤として、ハ
ロゲン系難燃化剤や無機リン系難燃化剤などがある。と
ころが、上記ハロゲン系難燃化剤では、燃焼時に有毒ガ
スを発生するため安全衛生上好ましくない問題があり、
また無機リン系難燃化剤では、難燃効果が小さい欠点が
あった。
そこでこのような難燃化剤に代わって、近時木材に難燃
性を付与する難燃化剤として、ジシアンジアミド、リン
酸、ホウ酸および水の部分反応生成物が有効であること
が知られろようになった(特開昭57−70178号公
報なと)。この乙のは、木材への着火を防止するととも
に、燃焼時には木材表層に硬い炭化層を形成して木材の
燃焼速度を遅らせる作用を有している。
[発明が解決しようとする課題] ところで、木材には一般にその導管内にヤニが集中的に
詰まっている箇所、いわゆるヤニツボが存在している。
ヤニの存在量は樹種によって様々であり、比較的ヤニ分
の少ないナンヨウスギf」の木材では、ヤニ分のあるし
のは全体のうちの2〜3%程度である。
ところが、導管内にヤニ分が詰まっていると、このヤニ
が燃焼時の着火の原因となるうえに、上記難燃化剤を多
量に含浸することが内錐となる不都合があった。このた
め木材に難燃化処理を行っても、この木材自体がヤニ分
を含んでいると高い難燃性を得ることができず、連設省
告示第1231号に規定される「準不燃材料」試験の基
準値を上まわるものは得られなかった。
そこで、このようなり部分を含まない木材を用いてm 
t=化処理を行う必要があるとして、これまで難燃化処
理の前に、ヤニ分のない材料のみを選別して使用してい
た。
ところが、このような選別工程を経ると、非常に手間が
かかるうえに、ヤニ分を含む木材は無駄になってしまう
といった不都合があった。
そこで本発明では、上記事情に鑑み、容易な方法でヤニ
分を除去して着火の原因を取り除き、同時に難燃化剤の
含浸量を向上させることのできる木材の難燃化処理法を
提供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 本発明は、ナンヨウスギ科の木材をスチーム加圧した後
減圧してヤニ分を除去し、次いで乾燥し、ジシアンジア
ミド、リン酸、ホウ酸および水の部分反応生成物を含浸
し、乾燥することを解決手段とした。
[作用 ] このように、スチーム加圧した後減圧処理を行って着火
の原因となるヤニ分を除去する工程を設けるので、燃焼
時の着火を防止あるいは抑制することが可能となる。ま
た導管を洗浄して導管内に詰まっているヤニを取り除く
ので、同時に難燃化剤の含浸型が増え、このため大幅に
難燃性が向上する利点ら有している。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明において使用されるナンヨウスギとは、アガチス
、アガチス:アルマシガ等のナンヨウスギ科の木材を総
称しており、難燃化剤の含浸可能量が多くかつ含浸状態
または含浸濃度の部分的ばらつきがなく、しかもヤニ分
の含有量が比較的少ない点で、特にアガチスが好ましい
まず、木材をスチーム加圧し、次いで減圧してスチーム
洗浄を行う。このスチーム洗浄の萌に、予め荒木取りを
行って大きさ40x40x20001111程度の辺材
などとしておくことが、洗浄効率の点で好ましい。この
ようなスチーム洗浄により木材の導管が洗浄されて、導
管内に詰まっているヤニ分が除去されると同時に、後工
程での難燃化剤の含浸量が向上する。スチーム洗浄の方
法は特に限定されないが、例えば、すのこ状の仕切り板
を隔てて上下2室に分かれており、加圧および減圧が可
能なスチーム洗浄室内の仕切り板の上に木材を配し、こ
の木材へ向けて四方および上下方向から蒸気を噴射させ
て行う。蒸気の噴射は、洗浄室内の温度と木材中心部の
温度がほぼ20〜30分で同等になることを考慮すれば
、0.1〜02 M P a程度の圧力で1〜2時間連
続的に行えばよい。圧力が0.2MPaを越えると木材
が変色を来すので好ましくない。この後、60〜80°
Cに加温しつつ、20分〜1時間程度、450〜600
Torr程度の真空度で減圧を行う。この上うなスチー
ム加圧と減圧とを行う洗浄パターンを1サイクルとし、
これを、木材の種類や大きさ等に応じてl−10サイク
ル程度操り返して行う。これによって、木材中のヤニ分
が追い出され、上記すのこ状の仕切り板から下の室へ垂
れ落ちる。
次いで、このナンヨウスギ科の木材を乾燥する。
乾燥は、天然乾燥でも人工乾燥でもよいが、木材の含水
率が9〜15%程度となるまで行うことが好ましい。
次に、この木材中に難燃化剤を含浸する。
この難燃化剤は、ジシアンジアミド、リン酸、ホウ酸お
よび水の部分反応生成物であり、先に記載の通り特開昭
57−70178号公報に記載のものである。このもの
は、主として、ジシアンジアミドとリン酸との反応によ
って生成したリン酸グアニル尿素、およびこのリン酸グ
アニル尿素がホウ酸と反応して生じたリン酸グアニル尿
素−ホウ酸生成物、および未反応のジシアンジアミド、
リン酸、ホウ酸などを含むものであり、−例として濃度
20%の水溶液として準備されてなるらのがあるが、濃
度はこれに限定されるものではない。
そして、このジンアンジアミド、リン酸、ホウ酸および
水の部分反応生成物を、上記ナンヨウスギ科の木材中に
、固形分量で木材l肩3当たり100に9以上含浸する
。特に高い難燃性が得られ、特に建設省告示第1231
号に規定される「準不燃材料」試験の基準値を上まわる
ものを得ることができ、またムラなく含浸できる点で、
木材113当たり溶液として500&9以上含浸するこ
とか好ましい。10(1)未満であると、木材の難燃性
改善効果が充分に得られず好ましくない。
含浸には、通常オートクレーブ等を用いた加圧含浸法を
採用する。具体的には、木材をオートクレーブ内に入れ
、−旦160Torr程度の減圧下で30分程度減圧処
理した後、上記難燃化剤をオートクレーブ内に注入して
満たし、難燃他剤溶液中に木材を浸漬させた状態で加圧
して、この難燃化剤を木材中に含浸する。この時上記範
囲の量の難燃化剤を木材へ円滑に含浸できるためには、
圧力1.2〜3.0MPa程度の条件とすることが好ま
しい。
このように難燃化剤を含浸した後、さらに木材を乾燥し
て、目的の難燃化木材を得る。この時乾燥によって、含
浸された難燃化剤が揮発せずに水分のみが除去され、か
つ乾燥によって木口割れ等が生じないように、木材の木
口を封止した状態で乾燥を行うことが望ましい。木口の
封止は通常の方法によればよく、エポキシ系合成樹脂に
タールなどを配合した塗剤を塗布する手段などが好適に
用いられる。乾燥は、木材の含水率が8〜12%程度と
なるように行えばよく、通常、真空度01〜10 To
rr程度、温度60〜80℃程度の条件で真空加熱乾燥
を行う。
このような木材の難燃化処理法によれば、スチーム洗浄
工程を設けるので、燃焼時に着火の原因となるヤニ分が
除去されるため、着火が防止あるいは抑制されると同時
に、難燃化剤の含浸量が増加するので、大幅に難燃性が
向上する利点がある。
また、大デーム洗浄を行うので、従来のように、難燃化
剤の含浸を行う萌にヤニ分のない木材のみを選別する作
業を必要としなくなるため、人手や時間を節約できるほ
か、ヤニ分を含む木材を無駄にするといった不都合をも
解消でき、経済的な利点も大きい。
[実施例コ (実施例) 木材として、特にヤニ分が多く使用できなかったナンヨ
ウスギ科のアガチスを用い、これを乾燥した後、同じ木
から荒木取りして40x40x2000au程度の角材
としたものを4本用意し、このうちの2本をスチーム洗
浄した(他の2本は後述の比較例に用いた。)。スチー
ム洗浄は、圧力0、l5MPaで1時間スチーム加圧し
た後、温度60°C1真空度500Torrの条件で減
圧を30分行うといった洗浄パターンを2サイクル繰り
返して行った。また難燃化剤には、特開昭57−701
78号に記載のジシアンジアミド、リン酸、ホウ酸およ
び水の部分反応生成物を用いた。この難燃化剤の木材へ
の含浸は、木材を160Tgrrで30分減圧した後難
燃化剤中に浸漬して、圧力1.5MPaで4時間加圧す
ることによって行った。
(比較例) 木材への難燃化剤の含浸の前にスチーム洗浄を行わなか
った以外は実施例と同様にして、実施例に記載した木材
の難燃化処理を行った。
得られた実施例および比較例の離燃化木材における難燃
化剤の含浸量を測定し、ISO着火性試験およびrf$
不燃材料」の試験を行った。「準不燃材料」の試験は、
建設省告示第1231号、第1372号に規定の方法に
より行い、結果を第1表にまとめて示した。
(以下、余白) 第1表 ■)木材1m3当たりの固形分量 2)N、l:15分間で着火せず 第1表より、スチーム洗浄を行った実施例の難燃化木材
は、スチーム洗浄を行わなかった比較例の難燃化木材に
比べて、その着火が抑えられていることか明らかとなっ
た。また実施例の難燃化木材において難燃化剤の含浸量
が多く、これに伴い難燃性もさらに良好であることがわ
かった。
[発明の効果コ 以上説明したように、本発明はナンヨウスギ科の木材を
スチーム加圧した後減圧してヤニ分を除去し、次いで乾
燥し、ノシアンジアミド、リン酸、ホウ酸および水の部
分反応生成物を含浸し、乾燥するものであるので、スチ
ーム加圧した後減圧する洗浄工程を設けたことにより、
燃焼時に着火の原因となるヤニ分が除去されて着火が防
止あるいは抑制されると同時に、難燃化剤の含浸量が増
加するので、大幅に難燃性が向上する利点がある。
また、スチーム加圧した後減圧してヤニ分の洗浄を行う
ので、従来のように、難燃化剤の含浸を行う前にヤニ分
の少ない木材のみを選別する作業を必要としなくなるた
め、人手や時間を節約できるほか、ヤニ分を含む木材を
無駄にするといった不都合をも解消でき、経済的な利点
も大きい。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ナンヨウスギ科の木材をスチーム加圧した後減圧してヤ
    ニ分を除去し、次いで乾燥し、ジシアンジアミド、リン
    酸、ホウ酸および水の部分反応生成物を含浸し、乾燥す
    ることを特徴とする木材の難燃化処理法。
JP9945889A 1989-04-19 1989-04-19 木材の難燃化処理法 Pending JPH02277603A (ja)

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