JP2011143670A - 木材の乾燥方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】材面割れ及び/又は内部割れを抑制しつつ、簡便且つ効率的に木材の乾燥を行うことのできる木材の乾燥方法を提供すること。
【解決手段】本発明の木材の乾燥方法は、木材を人工乾燥によって乾燥させる方法であって、木材10の木口面10aを、木口面遮蔽具11等の、該木材の木口面10aからの水分の蒸発を軽減可能な遮蔽物で覆った状態で、該木材10を人工乾燥する。好ましい木口面遮蔽具11は、木材10の木口面10aを覆うように、該木材10の木口部10bに取り付け可能である。
【選択図】図4

Description

本発明は、木材の乾燥方法に関する。
柱材等の住宅構造用材として、国産材のスギ、ヒノキ等の芯持ち角材の背割り材が使用されてきたが、住宅構造用材の仕様の変化により背割りのない芯持ち角材が使用されることが多くなった。しかし、このような芯持ち角材は、乾燥中に材面割れが生じ易く、背割り材と同様に、施工や旛工後の寸法安定性が悪く、不具合を起こす要因ともなる。そのため、寸法安定性に優れた集成材の使用も増加している。
近年、スギ、ヒノキ芯持ち角材の乾燥中に生じる材面割れを低城する高温乾燥法が開発され普及してきた。この高温乾燥法は、乾燥初期に乾球温度120℃の乾燥により、表層にドライングセットを形成することで、材面割れが少なくなるといわれている。高温乾燥法によれば、材面割れが比較的減少するが、十分ではないのが実情である。
また、高温乾燥法は、内部割れが発生しやすいという問題がある。高温乾燥法における内部割れは、材表層が引張りの状態でドライングセットされ、このために材内部が自由に収縮できなくなり、引張り応力が大きくなることにより発生すると考えられている。
また、材面割れは高温乾燥初期において、乾球温度120℃の持続時間が十分ではない場合、いわゆるドライングセット形成の層が浅く、まだ引張応力が表層に存在している状態で発生すると考えられている。
そして、材面割れを防ぐため、過剰に乾球温度120℃の持続時間を長くすると、ドライングセット形成の層は深くなるが、乾燥速度が速いため、表層のドライングセット層の内側の部分が120℃の乾球温度のため、急速に内層の一部に収縮が始まり、この内層の部分が表層のドライングセットに強く拘束され、そのため引張応力が増大して内部割れが起こるといわれている。
このような材面割れや内部割れを軽減する乾燥スケジュールの制御手法として、木材内の温度及び含水率を計測しながら乾燥を進めていく手法(特許文献1参照)が知られている。また、本出願人は、木材の内部に固定した歪み検知手段から得られるデータに基づき乾燥条件を制御しながら乾燥を進めていく手法(特許文献2参照)、及び角材の相隣接する2側面に一対の変位計固定用治具を固定し、一対の前記変位計固定用治具間に固定した変位計により、乾燥中に生じる変位を計測しながら乾燥を進めていく手法(特許文献3参照)等を提案した。
また、物理的に材面割れ及び/又は内部割れを軽減する人工乾燥方法として、木材の外周を水分透過性の収縮拘束手段で拘束しながら乾燥させる手法(特許文献4参照)や、木材の木口部に穴をあける手法(特許文献5,6参照)が知られている。
特開2001−287206号公報 特開2004−190957号公報 特開2007−120902号公報 特開平02−050072号公報 特開平02−155605号公報 特開2007−196507号公報
特許文献1〜3の手法によれば、歪み検知手段や、温度及び含水率センサ、変位計等を取り付けた木材については、内部割れや材面割れを効果的に防止することができるが、複数本の木材を乾燥機内に入れて同時に乾燥させる場合には、木材の含水率にばらつきがあることが多く、含水率が異なる複数本の木材のそれぞれについて適切な乾燥制御を行うことは難しく、同時に乾燥する複数本の木材(乾燥材ロット)全体を管理することが困難であった。
また、特許文献4〜6の手法は、ある程度の割れ防止効果は認められるものの、被乾燥木材の外周を取り囲むように収縮拘束手段を装着する作業が煩雑であったり、穴をあける等の処理に追加の専用機械を導入する必要がある等、労力的ないし費用的な負担が大きい。
従って、本発明の目的は、材面割れ及び/又は内部割れを抑制しつつ、簡便且つ効率的に木材の乾燥を行うことのできる木材の乾燥方法を提供することにある。
本発明は、木材を人工乾燥によって乾燥させる方法であって、木材の木口面を、該木材の木口面からの水分の蒸発を軽減可能な遮蔽物で覆った状態で、該木材を人工乾燥する、木材の乾燥方法を提供することにより、上記の目的を達成したものである。
本発明の木材の乾燥方法によれば、材面割れ及び/又は内部割れを抑制しつつ、簡便且つ効率的に木材の乾燥を行うことができる。
本発明の実施に用い得る木材の乾燥装置の一例を示す模式図である。 木口面遮蔽具の一例を示す斜視図である。 図2のIII−III線断面図である。 図2の木口面遮蔽具を木材の木口部に取り付ける様子を示す斜視図である。 木口面遮蔽具の他の例を示す斜視図である。 図5の木口面遮蔽具を木材の木口部に取り付ける様子を示す斜視図である。 実施例における乾燥スケジュールを示すグラフである。
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づいて説明する。
本発明の木材の乾燥方法の実施には、温度及び湿度を制御可能な乾燥室を備えた乾燥装置を用いることが好ましい。
図1は、斯かる乾燥装置の一例を示すもので、温度及び湿度を制御可能な乾燥室1を備え、該乾燥室1内に収容した木材10を、該乾燥室1内の温度及び湿度の制御下に乾燥可能である。
より具体的に説明すると、図1の木材の乾燥装置は、乾燥すべき木材10を収容する乾燥室1と、乾燥室1内に蒸気を噴射する蒸射機構2と、乾燥室1内の空気を加熱する加熱機構3と、乾燥室内1に外気を導入する給気機構4と、乾燥室内1の空気を外部に排気する排気機構5とを具備している。
蒸射機構2は、蒸気発生装置(ボイラー等)21において発生させた蒸気を、乾燥室1に接続された蒸気導入管22を介して乾燥室1内に導入するように構成されており、蒸気導入管22に設けた電磁弁、電動弁等の制御弁23の開閉等により、乾燥室内への蒸射を制御可能である。加熱機構3は、乾燥室1内に配管した加熱管31内に熱媒(蒸気)を流通させることにより乾燥室1内の空気を加熱するように構成されており、該熱媒の流通、流量、温度等の制御により、加熱の制御が可能である。給気機構4及び排気機構5は、それぞれ、乾燥室1の内外を連通するダクト41,51と該ダクト内に空気流を生じさせるファン(図示せず)とを主体として構成されており、それぞれ、ファンの回転やダクトに設けたダンパー42,52の開閉を制御することにより、乾燥室1の吸排気を制御可能である。
そして、蒸射機構2による蒸射、加熱機構3による加熱、給気機構4による給気、及び排気機構5による排気を、適宜に制御することにより、乾燥室1内の温度及び湿度を所望の温度及び湿度に制御することができるようになっている。
乾燥装置は、乾燥中における木材内部の温度を測定可能な温度測定手段6及び乾燥中における木材内部の含水率を測定可能な含水率測定手段7を具備していても良い。また、温度測定手段6及び含水率測定手段7は、それぞれ木材内部の温度又は含水率を、木材表面からの深さが異なる二箇所以上の部位において測定可能になされていても良い。温度測定手段及び含水率測定手段としては、例えば、特許文献1に記載のもの等を用いることができる。
また、乾燥装置は、木材(角材)10の相隣接する2側面に一対の変位計固定用治具を固定し、その一対の変位計固定用治具間に固定した変位計により、乾燥中の角材に生じる変位を計測する、変位測定手段を備えていても良い。このような変位測定手段の例は、例えば、特許文献3に記載のもの等を用いることができる。
図1に示す乾燥装置は、乾燥室1内に設置された温度及び湿度計(図示せず)に電気的に接続された制御演算部8を備えている。制御演算部8は、パーソナルコンピューターを主体として構成されている。また、演算部8には、温度測定手段6、含水率測定手段7及び図示しない変位測定手段等も電気的に接続されており、該制御演算部8において、所定の演算がなされ、木材内部の温度、含水率及び木材内部に生じた変位量が算出され、それらが、連続的又は所定の間隔で、表示手段9及び/又はプリンター11’上に出力されるようになっている。制御演算部8は、入力手段12’から入力された所定の制御スケジュールに従い、乾燥室1内の温度及び湿度を経時的に変化させるようになされており、また、乾燥中に、そのスケジュールに適宜の変更を加えることも可能である。
本発明の木材の乾燥方法においては、乾燥すべき木材(被乾燥木材)10の木口面を遮蔽物で覆い、その状態で、木材の人工乾燥を行う。
人工乾燥は、図1に示す乾燥装置の乾燥室1内のように、少なくとも温度、好ましくは温度又は湿度の両者を制御可能な空間内で、温度又は温度及び湿度の制御下に行う乾燥であるか、又は減圧乾燥である。人工乾燥は、(乾球)温度100℃超140℃以下の高温乾燥工程を有することが好ましく、(乾球)温度110〜130℃の高温乾燥工程を具備することがより好ましい。人工乾燥は、木材を100℃以下の温度(例えば50〜100℃)に加熱して乾燥する中温乾燥や、加熱を伴う減圧乾燥若しくは加熱を伴わない減圧乾燥等であっても良い。
被乾燥木材の木口面を覆う遮蔽物は、木材の木口面からの水分の蒸発を軽減し得るものである。軽減には、水分の蒸発速度を遅らせるものも含まれる。
好ましい遮蔽物の一つは、木材の木口面を覆うように、該木材の木口部に取り付け可能な木口面遮蔽具である。
図2及び図3に示す木口面遮蔽具11は、そのような木口面遮蔽具の一例である。
木口面遮蔽具11は、図4に示すように、木材10の木口部10bに脱着自在に取り付け可能であり、該木口部10bに取り付けた状態において、平板状の遮蔽部12の片面が、該木材10の木口面10aを覆うように構成されている。
木材10の木口部10bとは、木材10の長手方向(軸方向)において、木口面10a及びその近傍に位置する部分(例えば木口面10aからの距離が10cm以内の部分)である。
図2及び図3に示すように、木口面遮蔽具11における遮蔽部12は、略正方形状をなしており、遮蔽部12の周囲には、4つの突出片13,13,14,15が設けられている。より具体的には、一対の第1突出片13,13が、遮蔽部12の相対向する2辺に該遮蔽部12から立ち上がるように設けられており、2つの第2突出片14,15が、遮蔽部12の相対向する他の2辺に該遮蔽部12から立ち上がるように設けられている。
一対の第1突出片13,13は、図3に示すように、その突出方向(遮蔽部12に垂直な方向)の中央部付近に、両者間の距離Wが最も狭くなる部位13a,13aを有し、その部位における両者間の距離W1が、木口面遮蔽具11を装着する木材10の互い平行な2側面10c,10c間の距離W4(図4参照)より小さくなっている。他方、第1突出片13,13の突出方向の先端部における両者間の距離W3は、前記距離W4より大きく、第1突出片13,13の突出方向の基端部(遮蔽部12に隣接する部位)における両者間の距離W2は、前記距離W4と同一又はそれより大きくなっている。
木口面遮蔽具11は、図4に示すように、一対の第1突出片13,13間に木材10の木口部10bが入り込んだ状態となるように、木材10の木口部10bに嵌めることにより、該木口部10bに容易に取り付けることができる。このとき、木口面10aを遮蔽部12に突き当てて密着させる。これにより、乾燥中における、木口面10aからの水分の蒸発が軽減される。
木口面遮蔽具11を木材10を木口部10bに取り付ける際には、一対の第1突出片13,13間が押し拡げられる。第1突出片13,13は、元の状態に戻ろうとする弾性復元力によって木材10をその両側から押圧するため、木材10が乾燥により収縮して前記距離W4が多少減少しても、その取り付け状態が安定に維持される。
木口面遮蔽具11においては、一対の第1突出片13,13が、木口面遮蔽具を木材の木口部に固定する固定手段である。
他方、乾燥後には、木口面遮蔽具11を引っ張るだけで、該木口面遮蔽具11を木材10から容易に取り外すことができる。木口面遮蔽具11は、耐熱性を有し、繰り返して使用することができることが好ましい。また、木口面遮蔽具11は、一枚の金属製の板を折り曲げて形成したものであることが好ましいが、一枚の金属板からなる遮蔽部12に別の金属板を結合させて形成したものであっても良い。
金属板は、安価で、且つ高温高湿下で錆等の腐食が生じにくい、何度でも使用できるステンレス製が好ましいが、これに限定されるものではない。
また、木口面遮蔽具11は、金属以外の材質、例えば耐熱温度の比較的高い樹脂(例えばフェノール樹脂やエポキシ樹脂)や、セラミック等から形成されていても良い。
遮蔽部12の大きさは、過乾燥を防止する目的から、木口面10aの面積以上で、木口面10aの全体を覆うことができることが好ましい。例えば、90mm×90mmの乾燥角材を得る場合には、90mm×90mm以上の大きさを有することが好ましく、105mm×105mの乾燥角材を得る場合には、105mm×105mm以上の大きさを有することが好ましい。
木口面遮蔽具11を金属板で形成する場合の該金属板の厚さは、木材の収縮や木材からの蒸気による変形を生じさせない、密着できる厚みを有することが好ましく、例えば0.5mm以上であることが好ましい。
木口面遮蔽具11の第2突出片14,15は、木口面遮蔽具11の木口部10bからの脱落防止の観点、及び木口面からの水分の抜けをより効果的に軽減する観点から設けられている。
第2突出片14,15は、遮蔽部12からの突出長さL4(遮蔽部12に垂直な方向に測定した突出量,図3参照)が、第1突出片13,13の同突出長さL3(図3参照)よりも短くなっている。これにより、桟木等を介在させ、木材を多段に積み上げて同時に乾燥する場合における、第2突出片14,15と桟木等との干渉を防止することができる。
第1突出片13,13の同突出長さL3は、例えば、20〜80mmとすることが好ましく、30〜50mmとすることがより好ましい。
第2突出片14,15の突出長さL4は、例えば、2〜20mmとすることが好ましく、3〜10mmとすることがより好ましい。
図5及び図6に示す木口面遮蔽具11Aは、好ましい木口面遮蔽具の他の例である。
木口面遮蔽具11Aは、図5に示すように、平板状の遮蔽部12と、遮蔽部12の片面に設けられた針16とを有し、針16を、木材10の木口面10aに差し込むことにより、木材10の木口部10bに脱着自在に取り付け可能である。そして、木口部10bに取り付けた状態において、遮蔽部12が木材10の木口面10aを覆うように構成されている。木口面遮蔽具11Aにおいては、針16が、木口面遮蔽具11Aを木材の木口部に固定する固定手段である。
図5に示すように、木口面遮蔽具11Aにおける遮蔽部12も略正方形状の平板状をなしている。木口面遮蔽具11Aにおける遮蔽部12の好ましい大きさや厚み、材質等は、上述した木口面遮蔽具11と同様である。針16は、金属製が好ましく、例えば金属板からなる遮蔽部12に溶接等の適宜の手段により固定されている。木口面遮蔽具11Aは、遮蔽部12を手で押すことにより、該遮蔽部12を木口面10aに当接させ得ることが好ましいが、木槌等でたたくことにより、遮蔽部12を木口面10aに当接させ得るものであっても良い。
針16は、その根元(遮蔽部12に隣接する部位)における直径が0.3〜3.0mm、特に0.5〜1.5mmであることが好ましく、その長さが1.0〜10.0mm、特に2.0〜5.0mmであることが好ましい。
また、図5に示す木口面遮蔽具11Aにおいては、遮蔽部12の4隅部の近傍に針16が設けられているが、針16を設ける部位や設ける本数は適宜に変更でき、例えば、遮蔽部12の、木材の芯部に当接される中央部付近に針16を設けても良いし、正方形状の遮蔽部12の4辺それぞれの中央部の近傍に針16を設けることもできる。
通常、天然乾燥を行う場合は、乾燥条件が人工乾燥より厳しい場合があり、損傷は予想以上に多く発生しがちになる。このため、材には、初めに材面や木口面に干割れが生じ、それが伸びて表面割れや材の裂けに発展することが多い。
一方、人工乾燥の場合、温度や、温度及び湿度を任意の条件に設定できるため、天然乾燥に比べて材面割れ、内部割れの発生が少なくなる。そのため、通常は、無垢材の状態で乾燥を開始する。
しかし、人工乾燥と言えども、高温乾燥を用いた場合、材には材面割れや内部割れが多く発生することが度々ある。乾燥材の割れ状況を観察した結果、割れが発生する場合には、両者とも殆どの場合、木口部より割れが開始し、ア)割れが途中で消滅しているケース、イ)割れが大きい場合、割れが材の長手方向の中央部まで伸びているケースなどがあることが判った。
木材の性質として、木材の長手方向(軸方向)が最も水分通導性が大きいことが知られている。人工乾燥の場合、天然乾燥に比べて乾燥温度が高いため、材の両端木口部から先に乾燥し、次第に中央部に向かって乾燥していく。実際に、人工乾燥材の長手方向(軸方向)の含水率分布を調べると、両端木口部が含水率が低く、材中央に向かって含水率が高くなっている。このことから、材の収縮も両端木口部から始まることが予想され、中央部側の材との収縮量差が大きくなったときに、材面や内部に割れが発生すると推定された。
このため、材の長さ方向の含水率傾斜を小さくする手法として、急速な乾燥となる、材の両端部を遮蔽することによって、長さ方向(軸方向)の含水率傾斜、即ち寸法変化傾斜を軽減することにした。
上述した木口面遮蔽具11,11Aの遮蔽部12等により、木材10の木口面10aを覆った状態で、該木材10の乾燥することにより、該木材の長さ方向(軸方向)の含水率あるいは寸法変化の傾斜を小さくすることができ、それにより、乾燥中に、該木材10に材面割れや内部割れが生じることを効果的に抑制することができる。
本発明における遮蔽物の他の好ましい例として、木口割れ止め剤、目止め剤又は塗料である木材表面コーティング剤、あるいはシリコーン樹脂等を挙げることができる。
木口割れ止め剤は、従来、天然乾燥において干割れを防止するために用いられているものであるが、人工的に温度や温度及び湿度を制御できる人工乾燥においては、木口割れ止め剤が用いられることはなかった。木口割れ止め剤としては、従来、天然乾燥に用いていたもの等を用いることができる。
木材表面コーティング剤は、通常液状物であり、塗布方法としては、刷毛、スプレー等を使用した一般的なコーティング方法を用いることができる。表面コーティング剤の種類としては、ペイントと一般に称される油性塗料、セルロース系、アルキド、ウレタン、フッ素系に代表される溶剤系、アクリル系エマルジョン、アクリルウレタン系に代表される水系、その他、漆、カシュー樹脂等が挙げられるが、これに限定されるものではない。コーティング量は50〜500g/m2が好ましく、100〜300g/m2がより好ましい。
シリコーン樹脂としては、通常、シリコーンシーラントと称される、シリコーン系シーリング材が好ましい。シリコーン系シーリング材は、乾燥中の木材変形に追随できるため好適で、その他に耐水性、撥水性、接着性、耐熱性、耐寒性、耐候性、作業性も季節を問わず安定している。シリコーン系シーリング材としては、一般的なシリコーンシーリング材やシリコーンコーティング材が挙げられる。シリコーン樹脂は、1成分形、2成分形、3成分形の何れであっても良く、硬化方式は、オキシム型、アルコール型、アセトン型、酢酸型、アミノキシ型のいずれでも良く、またこれらに限定されるものでもない。
シリコーン樹脂のコーティング量は200〜800g/m2が好ましく、300〜600g/m2がより好ましい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、各発明は、上記の実施形態に制限されず適宜に変更可能である。
例えば、木口面遮蔽具11,11Aの遮蔽部12の形状は、正方形状に代えて、長方形状や円形等とすることもできる。
また、上述した木口面遮蔽具11においては、遮蔽部12の周囲に合計4つの突出片が設けられていたが、これに代えて、遮蔽部12の周囲に一つの突出片のみを設けたり、一対の第1突出片13,13のみを設けることもできる。また、第2突出片14,15を、第1突出片13,13と同様に木材をその両側から押圧可能な一対の突出片とすることもできる。
また、突出長さの等しい3つの突出片や4つの突出片を設けることもできる。また、隣接する突出片同士が連結し、遮蔽部12を底とする有底筒状の木口面遮蔽具とすることもできる。
また、木口面に差し込み可能な突起として、木口面遮蔽具11Aの断面円形の針16に代えて、断面形状が非円形の突起を設けることもできる。また、木口面遮蔽具は、嵌めたり、突起を木口面に差し込んだりする以外の方法により木口部に装着するものであっても良い。
以下、実施例及び比較例により、本発明をより具体的に説明する。但し、本発明は、かかる実施例によって何ら限定されるものではない。
〔乾燥試験〕
図1に示す構成の乾燥装置を用い、被乾燥材として栃木産のスギから製材した製材直後の芯持柱材(芯持角材、背割りなし、断面寸法11.5cm×11.5cm、長さ300cmの正角材)161本(乾燥前含水率40〜120%)について、以下に示す乾燥スケジュールにて10回の乾燥を行った。
〔乾燥スケジュール〕
初期蒸煮工程(96℃)→第1乾燥工程(乾球温度120℃,湿球温度90℃)→第2乾燥工程(乾球温度110℃,湿球温度90℃)→第3乾燥工程(乾球温度100℃,湿球温度80℃)→第4乾燥工程(乾球温度90℃,湿球温度60℃)
10回の乾燥において、各工程の時間は含水率を監視しながら適宜に変更した。図7に各工程の典型例を示した。
乾燥は、平均含水率15%を目標として行い、モニター材の含水率が15%以下になった時点で終了した。そのため、各乾燥材ロットで乾燥時間は異なり、140〜190時間の間で調整した。
〔実施例1〕
未乾燥の柱材の両木口面を、エポキシ樹脂塗料(商品名エピコン中塗、主剤/硬化剤=4/1、中国塗料(株))を刷毛にて塗布することによりシールした。塗料の塗布量は150g/m2とした。塗布後の柱材を、硬化のために1昼夜気乾放置した後、上記の乾燥試験に供した。
〔実施例2〕
未乾燥の柱材の両木口面を、シリコーン樹脂(商品名シリコーンシーラント、セメダイン800、セメダイン(株))を刷毛にて塗布することによりシールした。樹脂の塗布量は450g/m2とした。塗布後の柱材を、硬化のために1昼夜気乾放置した後、上記の乾燥試験に供した。
〔実施例3〕
未乾燥の柱材の両木口面を、金属板を折曲して形成した図2に示す木口面遮蔽具でシールした。金属板は、ステンレス(SUS304)製であり、木口接地面(遮蔽部)の寸法は118mm×118mm、被せ長さはL3=40mm、L4=4mmであった。これを上記の乾燥試験に供した。
〔実施例4〕
未乾燥の柱材の両木口面を、金属板に針を溶接して形成した図5に示す木口面遮蔽具でシールした。金属板は、ステンレス(SUS304)製であり、木口接地面(遮蔽部)の寸法は115mm×115mm、針16の長さは4mmであった。これを上記の乾燥試験に供した。
〔比較例1〕
未乾燥の柱材を、木口面をシールすることなく、上記の乾燥試験に供した。
〔比較例2〕
未乾燥の柱材の両木口面を、板紙(1.4mm厚、木口接地面(遮蔽部)の寸法118mm×118mm、坪量650g/m2、被せ長さ50mmでシールした。これを上記の乾燥試験に供した。
〔評価〕
実施例1〜4及び比較例1,2の方法により乾燥を行った芯持柱材(合計161本、それぞれの本数は表1に示す)について、含水率、材面割れ及び内部割れを、それぞれ以下に示す方法により評価した。
〔含水率〕
乾燥後の含水率;柱材の両端それぞれから10cmの部位及び柱材の長手方向の中央部の合計3箇所を、50mm巾にカットしてサンプルとし、該サンプルの重量W1を測定した。そして、サンプル片を、JIS Z2201.木材の試験方法 含水率の測定方法に準じて、乾燥機中で105℃に放置し、該サンプルが恒量に達した後の重量W2を測定し、下記式(1)により乾燥後の含水率を求め、3つのサンプルの平均値を乾燥後の柱材の含水率とした。
乾燥後の含水率(%)=(W1−W2)/W2 ×100 ・・・(1)
表1に、実施例1〜4及び比較例1の方法により乾燥を行った芯持柱材について、乾燥後の含水率が10%未満のもの、含水率10%以上15%未満のもの、含水率15%以上20%未満のもの、及び含水率20%以上のものの本数を示した。
〔内部割れ〕
柱材の両端それぞれから10cmの位置及び柱材の長手方向の中央部の3箇所における柱材の断面を観察し、各断面において観察される内部割れの程度を下記評価基準で判定し、3箇所の断面のうちの最も悪い断面の評価を、その柱材の内部割れ評価とした。
〔評価基準〕
なし:割れが認められない。
小:最大巾が1mm以内で長さが20mm以内の割れが存在する。
中:最大巾が2mm以内で長さが50mm以内の割れが存在する。
大:最大巾が2mm超又は長さが50mm超の割れが存在する。
そして、その評価が「なし」又は「小」である柱材を内部割れ合格の柱材、その評価が「中」又は「大」の柱材を内部割れ不合格の柱材とし、供試柱材の総数に対する合格の柱材の割合(合格率)を求め、その結果を表2に示した。また、乾燥後の柱材のうち、含水率が10%以上15%未満のものについての合格率を表3に示した。
〔材面割れ〕
柱材側面の4面(木口面以外の面)を観察し、最大巾が2mm以内で且つ長さが50mm以内の割れが1面でも生じている場合を不合格とし、それ以外を合格とした。供試柱材の総数に対する合格の柱材の割合(合格率)を求め、その結果を表2に示した。また、乾燥後の柱材のうち、含水率が10%以上15%未満のものについての合格率を表3に示した。
表2及び表3に示す結果から、本発明の方法によれば、材面割れ、又は材面割れ及び内部割れを顕著に低減することができることが判る。特に、実施例2〜4においては、含水率に拘わらずに、材面割れ及び内部割れを共に低減できており、実施例1においては、含水率に拘わらずに、材面割れを低減でき、また、含水率を15%未満とするような場合には、材面割れ及び内部割れを共に低減できている。なお、比較例2は、比較例1とほぼ同様の結果であった。

Claims (7)

  1. 木材を人工乾燥によって乾燥させる方法であって、木材の木口面を、該木材の木口面からの水分の蒸発を軽減可能な遮蔽物で覆った状態で、該木材を人工乾燥する、木材の乾燥方法。
  2. 前記遮蔽物が、木材の木口面を覆うように、該木材の木口部に取り付け可能な木口面遮蔽具である、請求項1記載の木材の乾燥方法。
  3. 前記木口面遮蔽具は、木口面に密着させ得る遮蔽部と、該木口面遮蔽具を木材の木口部に固定する固定手段とを備えている、請求項2に記載の木材の乾燥方法。
  4. 前記固定手段は、前記遮蔽部の周囲に設けた突出片である、請求項3に記載の木材の乾燥方法。
  5. 前記固定手段は、木口面に差し込み可能な突起である、請求項3に記載の木材の乾燥方法。
  6. 前記遮蔽物が、木口割れ止め剤、目止め剤又は塗料である木材用表面コーティング剤である、請求項1記載の木材の乾燥方法。
  7. 前記遮蔽物が、シリコーン樹脂である、請求項1記載の木材の乾燥方法。
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