JPH0490485A

JPH0490485A - 原木丸太および原竹のマイクロ波乾燥法

Info

Publication number: JPH0490485A
Application number: JP20413190A
Authority: JP
Inventors: Mitsumasa Mori; 光正森
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1990-08-01
Filing date: 1990-08-01
Publication date: 1992-03-24

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、原木丸太および原竹を乾燥する方法に間する
。

［従来の技術］原木丸太には乾燥割れが発生するため、乾燥前に原木丸
太に背割りを入れてから、熱気乾燥法など外部加熱方式
の乾燥法あるいは自然乾燥法を用いて乾燥している。背
割りを入れない場合は、燃焼ガスを直接原木丸太に吹き
かける薫煙法が、熱処理を目的に、繊維飽和点近くに乾
燥するまで用いられている。また、原竹の場合は、その
まま、熱気乾燥法など外部加熱方式の乾燥法または自然
乾燥法を用いて乾燥している。

さらに、原木丸太および原竹を短時間に乾燥する場合に
は、マイクロ波乾燥法を、単独で、また、温度制御する
ことなく用いて乾燥している。

［発明が解決しようとしている課題］従来の原木丸太乾燥法においては、背割りを入れないで
、乾燥割れを防止することが困難であった。また、背割
りを入れない場合は、ａｍ飽和点付近の含水率までしか
乾燥できず、単に熱処理しかできないという問題点があ
った。さらに、原木丸太および原竹に用いられている熱
気乾燥法なと外部加熱方式の乾燥法は、乾燥に長時間を
要するほか、原木丸太および原竹の外周部分が、内部部
分に比べて先に乾燥するため、外周部分が割れやすいと
いう欠点があった。

マイクロ波乾燥法を用いた場合、マイクロ波エネルギー
の吸収は、繊維に平行な方向の方が、また、原木丸太お
よび原竹端部の方が、それぞれ、繊維に直角な方向、長
さ中央部に比べて良いため、原木丸太および原竹の端部
木口面に前処理を施さない時は、端部の木口面部分が先
に加熱される。これに加えて、各面における乾燥速度は
木口面において最大であるため、原木丸太および原竹端
部が急激に乾燥し、この結果、原木丸太および原竹端部
に乾燥割れが生じるという欠点があった。ざらに、マイ
クロ波乾燥法を、熱気乾燥法なと外部加熱方式の乾燥法
と併用せずに単独で、また、温度制御することなく用い
ると、乾燥中に、原木丸太および原竹内部の水が外表面
部分へと激しく移動し、外表面部分に停滞するため、原
木丸太および原竹内部が外表面部分に比べて先に、かつ
、急激に乾燥し、この結果、内部割れが生じるほか、極
端な場合は熱分解が生じるという問題点があった。原竹
の場合は、端部に露出している節隔壁が乾燥するため、
その節の外周長さが収縮できないことから、部外周部分
に割れが生じる欠点があった。

本発明は、原木丸太に背割りを設けることなく、また、
原木丸太および原竹に乾燥割れを生じさせることなく、
原木丸太および原竹を短時間に乾燥する方法を提供する
ことを目的としている。

［！！題を解決するための手段］上記目的を達成するため、本発明においては、原木丸太
および原竹の内部をマイクロ波乾燥法により、また、そ
の外部を熱気乾燥なと外部加熱方式の乾燥法により、同
時に乾燥することにより、原木丸太および原竹全体を均
一に乾燥し、乾燥むらにより生じる乾燥応力を最小に抑
えるようにしたものである。この際、原木丸太および原
竹の端部木口面には、シール材塗布処理を施した後、金
属箔貼付けによるマイクロ波バリア処理を施し、木口面
からの水蒸気の噴出および木口面からのマイクロ波の浸
入を防止する。

このことにより、原木丸太および原竹の外ＦＩＲＩ１１
面からのみ、マイクロ波が浸入し、また、水蒸気が噴出
するようにし、原木丸太および原竹全体の均一加熱およ
び均一乾燥を可能とする。このことにより、原木丸太お
よび原竹端部の乾燥割れを防止する。また、マイクロ波
乾燥中の原木丸太、原竹の内部温度および原木丸太、原
竹に吹き付ける熱気の温・湿度を制御して、原木丸太お
よび原竹全体部分の乾燥割れを防止する。

［作用］原木丸太、原竹の木口面に金属箔貼付けによるマイクロ
波バリア処理を施すことにより、マイクロ波は、原木丸
太および原竹の木口面から浸入することができなくなり
、その浸入は原木丸太および原竹外周側面からに限定さ
れる。この結果、原木丸太および原竹内部の加熱がその
外周側面から均一に行われる。さらに、原木丸太および
原竹の木口面にシール材塗布処理を施すことにより、木
口面からの乾燥が防止され、乾燥は外周側面からに限定
される。この結果、原木丸太および原竹の乾燥がその外
周側面から均一に行われることになる。

マイクロ波乾燥法単独では、原木丸太および原竹の内部
が外周側面部分に比べて先に乾燥し、内部割れが生じる
ので、乾燥の遅れる外周側面部分を乾燥するため、熱気
乾燥法なと外部加熱方式の乾燥法を併用し、原木丸太お
よび原竹の内外部全体を同時に乾燥すれば、乾燥割れを
防止することができる。さらに、マイクロ波乾燥中の原
木丸太、原竹の内部温度および原木丸太、原竹に吹き付
ける熱気の温・湿度を制御することにより、乾燥応力の
発生を最小に抑え、原木丸太および原竹の乾燥割れを防
止することかでき　る。

原竹の場合は、端部木口面を、枠内の部間中空部分を含
めて、金属箔で覆うため、乾燥中、端部の部間中空部分
に水蒸気がこもることになり、この結果、端部に露出し
ている節隔壁が軟化され、その節の外周長さが収縮可能
となり、部外周部分に生しる割れを防止できる。

［実施例］実施例について図面で説明する。原木丸太１の場合、そ
の雨水口面２にシリコーンゴムなとのシール材４を塗布
した後、その上にアルミ箔などの金属箔５を貼付け、さ
らに、内部温度測定用の孔６を設ける。このシール材４
の塗布処理、金属箔５の貼付は処理および内部温度測定
用の孔６あけ加工を簡略化するため、シール材４、温度
計プローブ７用の孔８および原木丸太ｌの外周側面３に
食い込むビン９を付属する金属製のマイクロ波バリアキ
ャップ１０を、原木丸太ｌの端部木口面２に緊着しても
よい。

次に、原木丸太１をマイクロ波・熱気乾燥室に置き、内
部温度測定用の孔６に温度計プローブ７を挿入した後、
マイクロ波照射を開始し、原木丸太ｌを加熱する。原木
丸太１の内部温度が所定の値に達したとき、温・湿度を
制御した熱気を乾燥室に供給すると同時に、マイクロ波
出力を制御して、内部温度を所定の値に保って乾燥を行
う、原木丸太１の重量が所定の値に達した段階で乾燥を
終了する。以上の操作はすべてコンピュータによって行
う。

原木丸太ｌの長さが短い場合は、乾燥時間を短縮するた
め、木口面２からも乾燥させることが必要になってくる
。この際、原木丸太１の各部分の初期含水率が異なる場
合は、初期含水率の低い部分の木口面２のみにシール材
４塗布処理およびマイクロ波バリヤ処理を施し、初期含
水率の高い部分にマイクロ波エネルギーが集中するよう
にし、原木丸太１の各部分が均一な含水率状態で乾燥す
るようにする。この時、木口面２のみのシール材４塗布
処理およびマイクロ波バリヤ処理だけでは、マイクロ波
エネルギーの調整が不十分な場合は、外周側面３を金属
箔で覆うマイクロ波バリヤ処理を施こすことを併用して
、マイクロ波が初期含水率の高い部分の木口面２からの
み浸入するようにし、原木丸太１の各部分におけるマイ
クロ波エネルギーをさらに調整する。

原竹ＩＩの場合は、基本的には、原木丸太ｌの場合と同
様に乾燥を行えばよいが、部間中空部分１２が閉鎖され
ているため、マイクロ波加熱を行うと、部間中空部分１
２の水蒸気圧が上昇し、パンクによる割れが生し易くな
る。これを防ぐためには、節隔壁１３および金属箔５に
水蒸気抜きの孔１４を設ける必要がある。

［発明の効果］本発明は、以上の説明のように、原木丸太および原竹を
割れを生しさせることなく、かつ、短時間に乾燥させる
ことができるので、以下に記載されるような効果をもた
らす。

原木丸太および原竹の外周側面に割れがないことから、
原木丸太および原竹をそのまま化粧柱として用いること
ができる。

原木丸太の場合、内部に発生する応力が乾燥過程で除去
されるため、原木丸太から製材品を製材する際、製材品
に反りなどの変形が生しない。柱材については、従来法
では、正角製材したものに背割りを入れ、これを乾燥し
た後、再び製材して所定の寸法に整えていたが、本発明
ではそのようなことをする必要がなくなり、製材の作業
性および歩留まりが向上するほか、背割りがないため、
柱材の構造強度が向上する。

また、製材品が乾燥材であるため、住宅なとの製品に却
み込まれてから変形を起こさないので、これらの製材品
を用いて、プレカットを始めとする一連の住宅工業生産
が可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図はマイクロ波・熱気乾燥！＋１を用いて乾燥する
原木丸太の全体の略図的正面図、第２図はマイクａ波パ
リアキ中ツブ治具の断面図、第３図はマイクロ波・熱気
乾燥装置を用いて乾燥する原竹の断面図である。１・・・原木丸太、２・・・木口面、３・・・外周側面
、４・・・シール材、６・・・金属箔、６・・・内部温
度測定用の孔、７・・・温度計プローブ、８・・・温度
計プローブ用の孔、９・−・ビン、！０・・・マイクロ
波バリアキャップ、】１・・・原竹、１２・・・部間中
空部分、　１３・・・節隔壁、１４・−・水蒸気抜きの孔

Claims

【特許請求の範囲】１、原木丸太（１）、原竹（１１）の木口面（２）にシ
ール材（４）塗布処理を施した後、さらに、金属箔（５
）貼付けによるマイクロ波バリア処理を施し、木口面（
２）からの水蒸気の噴出および木口面（２）からのマイ
クロ波の浸入を防止することにより、乾燥割れを防止す
る原木丸太（１）および原竹（１１）のマイクロ波乾燥
法２、マイクロ波加熱により原木丸太（１）および原竹（
１１）の内部温度を上昇させた後、熱気乾燥法など外部
加熱方式の乾燥法を併用し、原木丸太（１）および原竹
（１１）の内外部全体を同時に乾燥することにより、乾
燥割れを防止する請求項１記載の乾燥法３、初期含水率の低い原木丸太（１）部分の木口面（２
）のみシール材（４）塗布処理およびマイクロ波バリア
処理を施し、初期含水率の高い原木丸太（１）部分の木
口面（２）にはこれらの処理を施さないことにより、初
期含水率の高い原木丸太（１）部分の木口面（２）から
の乾燥を可能とし、乾燥中の原木丸太（１）の含水率分
布を少なくする請求項１記載の乾燥法４、原木丸太（１）の外周側面（３）にマイクロ波バリ
ア処理を施し、外周側面（３）から浸入するマイクロ波
を遮断することにより、含水率の低い原木丸太（１）部
分に浸入するマイクロ波エネルギーを低下させる請求項
３記載の乾燥法５、マイクロ波加熱中の原木丸太（１）、原竹（１１）
の内部温度および原木丸太（１）、原竹（１１）に吹き
付ける熱気の温・湿度を制御しながら、原木丸太（１）
および原竹（１１）を乾燥する乾燥装置６、原木丸太（１）、原竹（１１）の木口面（２）に密
着するシール材（４）と、それらの木口面（２）と鋭角
をなして原木丸太（１）、原竹（１１）の外周側面（３
）に食い込むピン（９）を付属することにより、原木丸
太（１）、原竹（１１）の端部木口面（２）に緊着する
金属製のマイクロ波バリアキャップ（１０）治具