JPH0596961U - ディスクカートリッジ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】ディスク状媒体を回転可能に収納したカートリ
ッジでのディスク状媒体にゴミ類の付着がなく傷もつか
ないで安全な回転操作を保証する。 【構成】ケース１内部に硬質のディスク状媒体２を回転
可能に収納し、該ケース１並びにケース開口部３に挿入
されるヘッドに非接触状態下で前記ディスク状媒体２が
回転するもので、前記ディスク状媒体２よりも前記ケー
ス１の方が電気抵抗を高く構成するか或いはケースの硬
さをディスク状媒体の硬さよりも低く構成したことで、
ケース内でのディスク状媒体にゴミなどが付着しない
し、傷もつかないで回転操作でき、ドロップアウトやパ
ーマネントエラーの発生を防止し、メディアは長期間、
高品質に維持でき安全で信頼性のあるディスクカートリ
ッジとすることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ハードディスク、特に光ディスク、磁気ディスク、光磁気ディスク など硬質のディスク状媒体をケース内に回転可能に収納したディスクカートリッ ジに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、メディア、例えば磁気ディスク、光ディスク或いは光磁気ディスクな どは、ケースに収納されたカートリッジとして記録・再生機器にセッティングさ れて用いられる。従来のこの種のハードディスクは、取扱上ゴミやほこりがつき やすく、殊に傷つきやすいために、ディスクをＡＢＳ樹脂、ＰＳ樹脂またはＰＣ 樹脂などで形成されたケースに収納し、該ケースに設けたヘッド挿入孔や駆動軸 挿入孔などの開口をディスク使用・不使用時に開閉するシャッタを備えることが 知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来のカートリッジにおいて、メディアを収納するケースは、ＡＢＳ樹脂、Ｐ Ｓ樹脂またはＰＣ樹脂などで成形されているためハードディスク媒体との関係で 電気抵抗が同等またはケースの方が低い場合には、ハードディスク状媒体にゴミ やほこり等が付着し、ドロップアウトの原因となる欠点があり、またケースがハ ードディスク状媒体より硬質材料となっていると、ディスクの記録部に傷が付き パーマネントエラーとなって商品価値も低下し、信頼性の上でも問題となるもの であった。 本考案は、これら従来の欠点を排除しようとするものでディスク状媒体にゴミ 類が付着しないようにし、かつ記録部に傷が入らないようにしてドロップアウト やパーマネントエラーの発生を防止し、安全で信頼性高いディスク媒体を用いる ことのできるディスクカートリッジを構成簡単で安価な形態で提供することを目 的としたものである。

【０００４】

【作用】

ケース１内でのディスク収納部１０にあるディスク状媒体２は、ケース内面に 突設された円環状または間歇円環状の突部にディスク状媒体２の内周側及び外周 側の非記録部が接触して保持され、回転操作中ではケースやヘッドに非接触で回 転し、ディスク状媒体２よりもケース１の方が電気抵抗を高く構成してあるため ゴミ類が付着することがないし、また、ディスク状媒体２よりもケース１の方が 硬くないので記録部の領域に傷がつかずに収納保持でき、ドロップアウトやパー マネントエラーが発生することなく安全に用いられるものである。

【０００５】

【実施例】

本考案の実施例を図１乃至図４の例で説明すると、硬質のディスク状媒体２を 回転可能に収納したケース１と、該ケース１に形成したヘッド挿入孔などの開口 ３を開閉するためのシャッタ４とを備え、該ケース１並びにケース開口３に挿入 されるヘッドに非接触状態下で前記ディスク状媒体２が回転するディスクカート リッジであって、該ディスク状媒体２よりも前記ケース１の方が電気抵抗を高く 、例えばディスク状媒体２が１×１０¹²Ω・ｍとすれば、ケース１の方を１×１ ０¹³、１×１０¹⁵Ω・ｍとした樹脂材料を、例えば帯電防止剤などを含まないＡ ＢＳ，ＰＳ，ＰＣ，ＰＰ樹脂等を用いて構成してゴミ等の付着がないように配慮 してある。

【０００６】 この場合、前記ディスク状媒体２の硬さがケース１の硬さより高く構成されて いると、例えばロックウェル硬度９５〜１１０のＡＢＳ樹脂或いはＰＳ樹脂のケ ース１の場合に、ディスク状媒体２は１２０〜１５０程度のもの例えばＰＣ樹脂 などを用いて構成するのが、ディスク状媒体２の記録部に傷が付かずに有効に用 いられる。また、前記ケース１とディスク状媒体２との関係で電気抵抗値の大小 差を考慮しないで、前記硬さのみを配慮したディスクカートリッジとすることも できる。 即ち、前記ケース１のうち、少なくともディスク状媒体２と対向する部分であ るケース内面の硬さをディスク状媒体の硬さよりも低く（やわらかく）構成した り、さらに前記ケース１が、ケースの外面をケース内面より硬くしたりすること が配慮される。

【０００７】 なお、前記ケース１内のディスク収納部１０としては、図４に示すようにディ スク状媒体２を支承するためにディスク状媒体２の内周側及び外周側の非記録部 にそれぞれ対応するケース内面に円環状または間歇円環状の突部１１，１２を配 備するのがよく、該突部１１，１２は連続した円環状の突部例えばリブ又は当接 面にするか、或いは間隔をおいて円環状に配列する間歇円環状のリブ又は突起の 構成としてディスク状媒体の内外周側にあるリング状の非記録部に対応させるこ とが選べる。

【０００８】 図中、５はシャッタエリアで断面コ字状のシャッタ４を摺動させるためのもの で、凹面でケース外面に形成される。６はディスク用ハブ、７はハブ嵌合孔、８ は消去防止用プラグ、９はシャッタロックである。 なお、前記ケース１はフロッピーディスク、コンパクトディスクやビデオディ スク、光ディスクなどのディスクを収納した各種のカートリッジ形態のシェルに 選んで構成される。

【０００９】 本考案は、ケース内部に硬質のディスク状媒体を回転可能に収納し、該ケース 並びにケース開口部に挿入されるヘッドに非接触状態下で前記ディスク状媒体が 回転するディスクカートリッジにおいて、前記ディスク状媒体よりも前記ケース の方が電気抵抗を高く構成するか、或いはケースの硬さをディスク状媒体の硬さ よりも低く構成したことにより、ケース内でディスク状媒体が安全に収納保持さ れディスク状媒体上の記録部分にゴミなどが付着しないし、傷が入ることもなく 、ドロップアウトやパーマネントエラーの発生のおそれがないので、信頼性と耐 久性とを著しく向上できディスク状媒体での記録・再生に支障を来すこともなく 、取扱い便利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の平面図である。

【図２】図１の例の分離状態の斜視図である。

【図３】図１の例の下ケースの拡大平視図である。

【図４】図３のＩ−Ｉ線における拡大縦断面図である。

【符号の説明】

１ ケース ２ ディスク状媒体 ２₁ 非記録部 ２₂ 非記録部 ２₃ 記録部 ３ 開口 ４ シャッタ ５ スライドエリア 10 ディスク収納部 11 突部 12 突部

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ケース内部に硬質のディスク状媒体を回
   転可能に収納し、該ケース並びにケース開口部に挿入さ
   れるヘッドに非接触状態下で前記ディスク状媒体が回転
   するディスクカートリッジにおいて、前記ディスク状媒
   体よりも前記ケースの方が電気抵抗を高く構成したこと
   を特徴とするディスクカートリッジ。
2. 【請求項２】 前記ケースが、ディスク状媒体と対向す
   るケースの少なくともケース内面の硬さをディスク状媒
   体の硬さよりも低く構成した請求項１記載のディスクカ
   ートリッジ。
3. 【請求項３】 前記ケースが、ケースの外面をケース内
   面より硬くした請求項２記載のディスクカートリッジ。
4. 【請求項４】 ケース内部に硬質のディスク状媒体を回
   転可能に収納し、該ケース並びにケース開口部に挿入さ
   れるヘッドに非接触状態下で前記ディスク状媒体が回転
   するディスクカートリッジにおいて、該ディスク状媒体
   の硬さがケースの硬さより高く構成されていることを特
   徴とするディスクカートリッジ。