JPH059673B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は過剰に潰れることなく高圧に耐えうる
壁を持つ新規な可撓管の構造に関する。

本発明の目的の一つは、特定の高圧に、その圧
力がどの方向から加わるかに関係なく、耐えうる
可撓管を供することである。

本発明の目的は特に地域暖房用の加熱流体のよ
うな加熱水または冷却流体を搬送するに適した可
撓管を供することである。かかる利用目的で製作
された従来の管は障害物を避けたり熱膨脹を考慮
するために複雑にして高価、かつ一般に剛性のも
のであつた。その上、断熱に使用する材料は、密
度を大にしなければ、良好の耐圧性が得られない
点で断熱材として二流である。かかる材料を底密
度で使用するときは、耐圧性が弱く、従つて管を
土中に埋めるなどによつて大きい外圧を受ける状
態で使用する時は、断熱材が可成りの程度潰れ
る。この潰れのために材料の断熱性が減退する。

本発明によれば以上の問題点が解決される。

かかる従来の管はフランス特許第1550000号お
よび第1333402号並びにフランス特許出願公報第
2337298号、英国特許第591307号および第1414113
号若しくはヨーロツパ特許出願公報第50469号に
開示されている。フランス特許第1550000号には、
波形の凹部が可撓材またはエラストマで充填され
該材料が管の基材に接着されている波形の管が開
示されている。

本発明によれは、波形の凹部に合う形をもつが
管の基材に接着しない少なくとも一つの補強材が
使用される。この補強材は横方向管の軸に垂直方
向に剛性を具え管の該方向への変形を防ぐ。又長
手方向引張力に耐える袋編のような部材を含む。

フランス特許第1333402号はかかる袋編を含ま
ない波形管を開示している。

フランス特許出願公報第2337298号は高断熱性
を持つ剛性の管を開示し、中間温度の流体が中心
部の主な流体の流動に抗らつて循環する。

この製品は本発明の管とは比較にならず、第１
環状空間のガスを正しく循環させる長手方向の隔
壁が本発明の管に設けることができるはちの巣構
造体にたかだか比べられるに過ぎない。

英国特許第591307号は、内側及び外側の２個の
等ピツチの金属螺旋の間に不浸透性のさやと繊維
を押し込んだ可撓性の補強材を開示する。

この特許の管では半径方向の円形隆起が大きく
残るから管に大きな耐圧性を付与するためには、
繊維層の耐圧性を高めなければならない。従つて
管の製造費が高価となるにも拘らず、可撓性も乏
しく、また耐圧性が大きくない。

英国特許第1414113号に開示の管は２つの繊維
層間に断熱材を有する。

また、ヨーロツパ特許出願公報第50469号は特
定構成の補強材を記載している。

本発明の可撓管は、外側表面が波形を呈すると
ともに１個またはそれ以上の内部補強材（例えば
２と５）を含みうる内部のさや１を包含する。該
内部さやの縦方向の断面では波形の外側表面は振
幅の高さＨの波形を有する。本発明の管は、該波
形の凹部と同じ形の内側表面をもち、該凹部を、
上記振幅の高さＨ以下の高さｈまで埋めるが、該
さや１に接着はしない、少なくとも１つの外側補
強材５と、該外側補強材５を取付けた上記内部さ
や１を包囲する補強袋編のような、長手方向引張
力に耐える外側補強部材７とを有し、これら２つ
の外側補強部材によつて上部内部さや１の内側が
圧力を受ける時に、該内部さや１の伸びを制限す
る特徴を有する。

上記外側補強材５は横方向に剛性を有すること
が特徴である。

上記外側補強材５の外側の表面は円筒に内接す
る形又は少なくとも部分的にほぼ円筒状を呈して
もよい。

本発明の可撓管は外部補強材および袋編を包囲
するはちの巣構造体を具えてもよく、該はちの巣
構造体は管の長手方向には柔軟性を有し、半径方
向には剛性を有する。

上記はちの巣構造体は断熱性の材料で充填する
ことが有利である。

さらに、本発明の可撓管は別の外側被覆体８で
被覆してもよい。

次に、本発明は実施例について図面を参照して
説明することにより、明白となり併せて本発明の
利点が明瞭となろう。

第１図は本発明による可撓管の縦断面を示し、
第２図は、はちの巣構造体９を含む管の縦断面を
示す。

第１図において、記号１は可撓管の内部の波形
をもつさやを示し、該内部さや１は環状または螺
旋状をなす内部補強材２を含む。

かかる内部補強材２は、管外部媒体３に作用す
る圧力が管内媒体４に作用する圧力よりも大きい
ことに起因する半径方向の圧縮力に耐える作用を
有する。

この場合、内部さや１の内側表面も長手方向に
波形を形成している。

本発明によれば、上記波形内部さや１は、該内
部さや１の外側表面の波形に外側補強材５を設け
ることによつて補強される。この外側補強材５は
内部さやの外側凹部内にはまつていて自らも波形
になつていて、凹部を埋める高さｈは波形の振幅
の高さＨ以下である。従つて、内部さやのうちの
図示の部分６は外側補強材５と接触していない。
特にこの部分６によつて管に可撓性が与えられ
る。

外側補強材５はガラス繊維のような繊維状の物
質を包含してもよい。

また、外側補強材５は、若干の環状のものまた
は１本乃至複数本の螺旋体のものでもよいが、こ
れは内部さや１の構造によつて決まるものである
こと勿論である。外側補強材５の外側表面１１は
少なくとも部分的にほぼ円筒に内接する形とな
る。特に、管内部媒体４の圧力が管外部媒体３の
圧力よりも常に大きい場合には、内部補強材２は
勿論なくてもよい。

上述の可撓管を長手方向に補強するためには、
第２図に略示した、長手方向引張り力に耐える、
例えば袋編７を設けるとよい。勿論これを別の外
側被覆体８で被覆することができる。

本発明の特に有利な実施例は、特に管の外部媒
体４と内部媒体３との間の熱交換を少なくするた
めに、はちの巣構造体９が、外側補強材５及びあ
る場合は袋編７を取付けた内部さや１の外周に設
けられる場合である。

このはちの巣構造体９は管の中心線にほぼ垂直
な方向の隔壁を有するために半径方向に剛性を有
する。またその上を保護用のさやで被覆するのが
よい。

このはちの巣構造体９の内部に断熱性に重点を
おいた材料１０を充填させることが出来る点が有
利である。

管がかかる断熱性材料１０を内包するはちの巣
構造体９を有する場合に、強大な圧力を受けた時
に力を伝達するのは、第２図に示す絶縁材料の外
周部分１２よりもはちの巣構造体９の垂直壁部分
である。

かかる構造の管の壁は、絶縁材料が潰れること
なく可成り大きな圧力に耐えることができる。こ
れは絶縁材料が非常に弱い耐圧縮性を有する場合
にも可能である。

また、一般的に、断熱材料が圧縮すると断熱性
が低下すると云つて良い。

上述のはちの巣構造体によればかかる欠点は解
決される。

本発明の管は、地域暖房の場合のような加熱流
体の搬送、冷却材または冷却流体の搬送、または
一般に、大量の燃料あるいは液化天然ガスなどの
搬送中の熱交換を制限することが望まれる流体搬
送に使用することもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による管の縦断面図、第２図は
はちの巣構造体を有する本発明の管の縦断面図を
示す。 １……内部さや、２……内部補強材、３……管
外部媒体、４……管内部媒体、５……外側補強
材、６……波形の−部分（頂部）、７……長手方
向補強材（袋編）、８……外側被覆体、９……は
ちの巣構造体、１０……断熱材、１１……外側補
強材５の外側表面、１２……絶縁材料の外周部
分。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 外側表面が波形を呈するさや１を内包する可
   撓管にして、該波形の高さＨより低い高さｈま
   で、該波形の凹部を埋めるが、該さや１とは接着
   していない、該凹部と同じ形の内側表面をもち、
   さや１の軸に垂直な面には剛性を保つ、少なくと
   も１つの外側補強材５と、該外側補強材５を囲
   み、長手方向への引張力に抵抗する、外側の袋編
   ７のような手段との組み合せと、更にその外側を
   覆つてはちの巣構造体９を含み、該さや１の内側
   の媒体４が圧力にさらされた時該さや１の伸びを
   制限することを特徴とする、特に加熱流体又は冷
   却流体の搬送に適した可撓管。 ２ 特許求の範囲第１項に記載の可撓管におい
   て、前記外側の袋編７を覆う、はちの巣構造体９
   が、前記可撓管の軸にほぼ垂直な方向の隔壁を有
   することを特徴とする可撓管。 ３ 前記はちの巣構造体９が断熱性材料１０によ
   つて充填されることを特徴とする、特許請求の範
   囲第１項に記載の可撓管。 ４ 前記はちの巣構造体９が断熱性材料１０によ
   つて充填されることを特徴とする、特許請求の範
   囲第２項に記載の可撓管。 ５ 前記はちの巣構造体９が外側のさや８によつ
   て被覆されることを特徴とする、特許請求の範囲
   第１項に記載の可撓管。