JPH0596117A - 空気清浄システム及び通気モード切り替え装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 酸素が豊富に含まれた新鮮な清浄化された空
気で室内を満たすこと。 【構成】 フィルタ部７と吸い込みファン８とを有する
空気清浄装置に、空気の取り込みを外気と室内空気との
間で選択的に切り替えることができる空気モ−ド切り替
え部４を設ける。この場合、外気は通風孔などの貫通孔
１１より取り込まれるが、貫通孔１１の室内側に通気モ
−ド切り替え装置を設けることにより直接または空気清
浄システムを介して室内に取り込むことができる。従っ
て室内の二酸化炭素濃度が高い場合には、外気を取り込
んで酸素が豊富に含まれた新鮮な空気で室内を満たすこ
とができる。また、空気清浄装置としては温調部を設け
た空調装置であってもよい。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、空気清浄システムに関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】最近において室内の塵埃や煙草の煙など
を除去して清浄な空気雰囲気を得るために室内循環型の
空気清浄装置が開発されている。この装置は、吸い込み
ファンとフィルタ部を組み合わせて構成され、室内の空
気を取り込んでフイルタ部により清浄化して室内に送り
だす装置であり、任意の場所に設置できるようにコンパ
クトに作られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながらホームパ
ーティなどで人が多く集まる場合には、二酸化炭素の濃
度が増えて空気が汚れるが、上述の空気清浄装置では、
二酸化炭素による汚れに対しては対処することができな
い。この場合窓を開いて一気に外気を取り込むと、外か
ら塵埃が入り込んでくるし、季節によっては室内の温度
が大きく変化するため、窓を開けにくいのが実情であ
る。

【０００４】本発明はこのような事情のもとになされた
ものであり、その目的は、室内空気の取り込みと外気の
取り込みとを選択的に行なうことにより、室内を新鮮な
清浄化された空気で満たすことができる空気清浄システ
ムを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、吸い
込み手段により空気を取り込み、フィルタ部により清浄
化して室内に空気を送り出す空気清浄装置と、この空気
清浄装置の空気の取り込み口を室内側と室外側との間で
切り替えるための空気モ−ド切り替え部とを備えてなる
ことを特徴とする。

【０００６】請求項２の発明は、フィルタ部と温調部と
を介して室内の空気を循環させる空調装置と、この空調
装置の空気の取り込み口を室内側と室外側との間で切り
替えるための空気モ−ド切り替え部とを備えてなること
を特徴とする。

【０００７】

【作用】例えば室内空気を循環させて清浄化を図ってい
るときに二酸化炭素の濃度が上昇したとすると、空気の
取り込み口を室外側に切り替えることにより外気が取り
込まれ、フィルタ部で清浄化されて室内に送り出され
る。外気は吸い込み手段の能力に対応して取り込まれる
ため、室内温度への影響は少ない。そして室内の空気の
状態に応じて空気の取り込みモードを選択できる。

【０００８】さらに、外気をフィルタ部及び温調部を介
して、またはフィルタ部を通さずに温調部を介して室内
に取り込む場合には、適温かつ新鮮な空気で室内が満た
される。

【０００９】

【実施例】図１は、本発明に係る、例えばマンションの
室内に新鮮な清浄化した空気を取り込むための空気清浄
システムを示す斜視図である。図１中１は、室内と室外
とを仕切る壁部であり、この壁部１には室内から室外に
貫通する貫通孔１１が設けられている。この貫通孔１１
の室内側には、図２（ａ）に示すように、後述の外気通
気路管３の上流側端部（一端側）３１が接続され、接続
部は、接続孔２１ａを有する円形の板状体２１とこの板
状体２１に対して起立している円筒体２２とが一体構造
となった接続部２が、円筒体２２を貫通孔１１に嵌入し
た状態で板状体２１の外周部にて図示しないネジなどに
より着脱自在に取り付けられている。なお、前記外気通
気路管３の上流側端部３１は、この例では接続部２を介
して貫通孔１１と接続されているが、図２（ｂ）に示す
ように接続部２を介さずに直接貫通孔に挿入して接続さ
れていてもよい。

【００１０】また前記貫通孔１１が既存の外気取り込み
用の通風孔などである場合には、前記接続部２に替え
て、図３及び図４に示す通気モ−ド切り替え装置１０を
貫通孔１１の室内側に取り付けて、この通気モ−ド切り
替え装置１０に前記外気通気路管３の上流側端部３１を
接続することが好ましい。

【００１１】ここで、通気モ−ド切り替え装置１０の構
造の一例について図３及び図４を参照しながら詳述す
る。図３、図４は夫々通気モ−ド切り替え装置１０の平
面図及び取り付け状態の断面図である。図３中１０１は
円板上の板状体であり、この板状体１０１の図３に示す
０°方向には前記外気通気路管３の下流側端部が例えば
ネジ込みなどにより着脱自在に取り付けられる接続部１
０１ａが形成され、また９０°方向及び２７０°方向に
は図４に示す壁部１に形成された貫通孔１１を介して外
気を直接取り込むための二つの取り込み孔１０１ｂ、１
０１ｂが左右対象に形成されている。一方図３中１０２
は蝶型の板上体からなるブラインド板であり、このブラ
インド板１０２の中心部には、当該ブラインド板１０２
を板状体１０１に固定しかつブラインド板１０１を固定
するための軸部１０２ａが設けられている。また、この
通気モ−ド切り替え装置１０は図４に示すように板状体
１０１を室内側として壁部１に例えば図示しないネジな
どにより着脱自在に取り付けられており、軸部１０２ａ
を回してブラインド板１０２を二つの取り込み孔１０１
ｂ、１０１ｂを閉塞するように位置させることにより、
図３に示すように接続部１０１ａが外部に連通し、この
状態からブラインド板１０２を９０°回転させることに
より取り込み孔１０１ｂ、１０１ｂが外部に連通する。

【００１２】なお通気モ−ド切り替え装置１０の構造と
しては図３、図４に示した構造のものに限定されるもの
ではなく、図示しない例えば開口部と閉塞部が同一配列
パターンで形成された二枚の板状体が前後または左右に
スライドすることにより上述の切り替えを行ってもよ
い。

【００１３】前記外気通気路管３は上流側端部３１が例
えばネジ込みなどにより着脱自在に接続部１０１ａ（図
１では２）に接続されており、そして下流側端部（他端
部）３２は、空気モ−ド切り替え部４に接続されてい
る。またこの空気モ−ド切り替え部４には上流側端部
（一端側）５１が室内に開放されている室内空気通気路
管５の下流側端部（他端部）５２が例えば外気通気路管
３と並行して接続されている。そして、空気モ−ド切り
替え部４を操作することにより後述する空気清浄装置６
へ取り込まれる空気モ−ドを外気モ−ドあるいは室内空
気モ−ドに切り替えられるようになっている。

【００１４】ここで空気モ−ド切り替え部４の構造の一
例について図５、図６を参照しながら詳述する。図５は
上述のように外気通気路管３と室内空気通気路管５とが
同一方向から接続されている場合の空気モ−ド切り替え
部４の一例を示す一部切り欠き斜視図である。この空気
モ−ド切り替え部４は例えば内部中空の筐体を備え、こ
の一方の面に、外気通気路管３及び室内空気通気路管５
が接続される接続口４１ａ、４１ｂが形成されると共
に、他方側の面に空気清浄装置６内への空気取り込み口
４１ｃが形成され、スライド板４２により接続口４１
ａ、４１ｂの開閉が切り替えられるように構成されてい
る。

【００１５】また図６及び図７は夫々外気通気路管３と
室内空気通気路管５とが互いに直交するように接続され
ている場合の空気モード切り替え部４の一例を示す一部
切り欠き斜視図、横断面図である。この例では、円筒体
６の側面に、室内空気取り込み用の接続口４６ａ、外気
取り込み用の接続口４６ｂ、空気清浄装置側の接続口４
６ｃが設けられており、これらに連通する三方管４７が
回動自在に密入されている。４７ａは操作つまみであ
る。

【００１６】なお、空気モード切り替え部４の構造とし
ては図５、図６に示した構造のものに限定されるもので
はなく、例えば外気通気路管３、室内空気通気路管５の
夫々に仕切弁を設けたものなどであってもよい。

【００１７】また既に図３、図４を参照して詳述した通
気モード切り替え装置１０を貫通孔に設けている場合に
は、通気モード切り替え装置１０の接続部１０１ａが閉
じていて、かつ空気モード切り替え部４が外気モードと
なっている場合には、空気清浄装置６を起動させると空
運転が起こるため、この空運転を防止するためにインタ
ーロックシステムを空気清浄装置に組み込むことが望ま
しい。

【００１８】更に図１に示すように前記空気モード切り
替え部４は直接あるいは図示しない接続管などを介して
空気清浄装置６のフィルタ部７の上流側に接続されてお
り、このフィルタ部７の下流側には外気または室内空気
を強制的に取り込むための吸い込みファン８が設けられ
ており、吸い込みファン８の下流側に設けられた図示し
ない排気孔などを介して前記フィルタ部７により塵埃な
どが除去された外気または室内空気が室内に排気され
る。

【００１９】次に上述実施例の作用について説明する。
空気モード切り替え部４を外気モードにセットして空気
清浄システムを運転することにより外気が貫通孔１１、
接続部２、外気通気路管３、空気モード切り替え部４を
この順に通流し空気清浄装置６に取り込まれ、その後フ
ィルタ部７を通流することにより塵埃などが除去されて
吸い込みファン８の下流側に設けた排気口などにより室
内に取り込まれる。一方空気モード切り替え部４を室内
モードにセットして空気清浄システムを運転することに
より室内の空気が室内空気通気路管５、空気モード切り
替え部４をこの順に通流し、その後同様に塵埃などが除
去されて室内に排気される。従って外気モード、室内モ
ードのいずれの場合においても塵埃などが除去された清
浄な空気で室内が満たされ、更に外気モードに室内の二
酸化炭素濃度がある程度以上となった場合には、外気モ
ードに切り替えることにより酸素を豊富に含んだ自然の
外気によって新鮮な清浄化した空気で満たすことができ
る。また外気モードと室内モードとの空気モード切り替
え部４を設けているため、空気清浄システムに取り込ま
れる空気の選択の自由度が向上する。

【００２０】更に貫通孔１１の室内側に通気モード切り
替え装置１０に設けた場合には、ブラインド板１０２が
接続部１０１ａを閉塞し二つの接続部１０１ｂ、１０１
ｂを開口するように位置して、外気をこれら接続部１０
１ｂ、１０１ｂより直接室内に取り込むことができ、ま
た貫通孔１１が既存の通風孔である場合には、この通風
孔とほぼ同程度の機能が維持される。一方空気清浄シス
テム稼働時にブラインド１０２が接続部１０１ｂ、１０
１ｂを閉塞し、接続部１０１ａを開口するように位置さ
せると、外気が上述のように外気通気路管３フィルタ部
７などを通流して塵埃などが除去されて室内に取り込ま
れる。従って外気の汚れ如何によって外気の取り込みモ
ードを直接室内に取り込む直接モードと空気清浄システ
ムを介して室内に取り込む間接モードとの間で切り替え
ることができ、その選択性が向上する。

【００２１】以上において通気モード切り替え装置１０
及び空気モード切り替え部４について、モード切り替え
を駆動機構により行うようにしてもよく、室内にＣＯ_２
センサを設け、その検出濃度が設定値を越えたときに駆
動機構に切り替え指令を与えて外気を取り込むためのモ
ードに切り替え、外気を空気清浄装置６内に取り込むよ
うにすることもできる。

【００２２】次に本発明に係る他の実施例について説明
する。図８は本実施例に係る空気清浄装置６の外観斜視
図である。図８中６は空気清浄装置でありこの空気清浄
装置６１の前面には開閉自在のシャッタ手段６２が設け
られており、このシャッタが開状態の場合には室内空気
が空気清浄装置６内に取り込まれ、閉状態の場合には室
内空気の空気清浄装置６への取り込みが阻止される。ま
たこのシャッタ手段６２の後部には、通流する空気中に
含まれる塵埃などを除去するためのフィルタ部７及び室
内に取り込まれる空気を適温に調整するための温調部９
がこの順に設けられている。一方空気清浄装置６の図８
中右側部にて、外気通気路管３の一端側が前記フィルタ
部７の上流側に接続されると共に、他端側が例えば前記
温調部９の図示しない冷媒管の引き込み用の貫通孔内を
介して外部に引き出されている。また、この外気通気路
管３には外気の空気清浄装置６１内の取り込みを制御す
るための開閉弁３３が介装されており、この開閉弁３３
が開状態の場合には、外気が空気清浄装置６に取り込ま
れ、閉状態の場合には外気の空気清浄装置６への取り込
みが阻止される。

【００２３】次に上述の他の実施例の作用について説明
する。開閉弁３３を開状態とする共にシャッタ６２を閉
状態として空気清浄装置６を運転することにり外気が外
気通気路管３、開閉弁３３を介して空気清浄装置６内に
取り込まれ、その後フィルタ部７を通流することにより
塵埃などが除去され、更に温調部９を通流することによ
り適温に調整されて室内に取り込まれる。一方開閉弁３
３を開状態とすると共にシャッタ６２を閉状態として空
気清浄装置６を運転することにより室内空気が空気清浄
装置６内に取り込まれ、その後同様にフィルタ部７、温
調部９を通流して室内に取り込まれる。従って上にいず
れかの場合におても塵埃などが除去され、かつ適温に調
整された空気で室内が満たされる。更に外気を取り込ん
でいる場合には自然の酸素を豊富に含んだ外気が外気温
度に拘らず適温に調整されて室内に取り込まれる。また
シャッタ６２と開閉弁３３とを調整して外気と室内空気
とを同時に取り込むようにしてもよい。

【００２４】尚、この実施例においては、外気通気路管
３はフィルタ部７の上流側に接続されている場合である
が、外気通気路管３はフィルタ部７の下流側かつ温調部
９の上流側に接続されていてもよい。

【００２５】

【発明の効果】請求項１の発明によれば、空気清浄装置
上流側に空気モード切り替え部を設けているため、外気
あるいは室内空気を選択して取り込めるため、室内空気
の二酸化炭素度が高い場合でも、外気を取り込むことに
より、酸素が豊富に含まれた新鮮な清浄化された空気で
室内を満たすことができる。

【００２６】請求項２の発明によれば、少なくとも温調
部を介して外気を室内に取り込んでいるため、外気温度
に拘らず、清浄化されかつ適温に調整された外気で室内
を満たすことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例に係る空気清浄システムを示す
外観斜視図である。

【図２】本発明の実施例に係る空気清浄システムの外気
通気路管の接続部などを示す断面図である。

【図３】通気モード切り替え装置の構造の一例を示す平
面図である。

【図４】通気モード切り替え装置の取付け状態の一例を
示す断面図である。

【図５】空気モード切り替え部の一例を示す一部切り欠
き斜視図である。

【図６】空気モード切り替え部の他の一例を示す一部切
り欠き斜視図である。

【図７】空気モードきりかえ部の他の一例を示す平断面
図である。

【図８】本発明の実施例に係る空気清浄装置を示す一部
切り欠き外観斜視図である。

【符号の説明】

２ 接続部 ３ 外気通気路管 ４ 空気モード切り替え部 ５ 室内空気通気路管 ６ 空気清浄装置 ７ フィルタ部 ９ 温調部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 吸い込み手段により空気を取り込み、フ
   ィルタ部により清浄化して室内に空気を送り出す空気清
   浄装置と、この空気清浄装置の空気の取り込み口を室内
   側と室外側との間で切り替えるための空気モ−ド切り替
   え部とを備えてなることを特徴とする空気清浄システ
   ム。
2. 【請求項２】 フィルタ部と温調部とを介して室内の空
   気を循環させる空調装置と、この空調装置の空気の取り
   込み口を室内側と室外側との間で切り替えるための空気
   モ−ド切り替え部とを備えてなることを特徴とする空気
   清浄システム。