JPH0596072U - 化合物単結晶製造装置 - Google Patents

化合物単結晶製造装置

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JPH0596072U
JPH0596072U JP4342192U JP4342192U JPH0596072U JP H0596072 U JPH0596072 U JP H0596072U JP 4342192 U JP4342192 U JP 4342192U JP 4342192 U JP4342192 U JP 4342192U JP H0596072 U JPH0596072 U JP H0596072U
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JP
Japan
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core tube
single crystal
growth
boat
furnace core
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Withdrawn
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JP4342192U
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English (en)
Inventor
敏明 藤原
幸司 榎
茂 山田
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 炉芯管の回転及び上下動により単結晶の成長
に最適な状態に育成ボートの姿勢を維持し、転位,リネ
ージ等の欠陥がない高品質の単結晶を容易に製造する。 【構成】 単結晶原料を装入した育成ボート10を反応
管20に密封し、炉芯管40に装入する。炉芯管40
は、加熱炉30の両端から突出しており、この突出部に
駆動装置50,50が連接されている。駆動装置50,
50によって炉芯管40を加熱炉30から独立した状態
で回転及び/又は上下動させ、結晶成長に適した姿勢に
育成ボート10を保持する。また、育成ボート10内で
の単結晶13の成長状態及び固液界面は、覗き窓34を
介して観察される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ボート法により化合物半導体単結晶を製造する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体材料として使用される化合物単結晶は、ブリッジマン法,温度勾配凝固 法等のボート法によって製造されている。このボート法においては、図1に示す ように原料が装入された育成ボート1を反応管2に収容し、炉芯管3内に配置す る。このとき、結晶成長方向に対して左右何れかの一方向に育成ボート1が傾い て設置されることがある。育成ボート1に傾きが生じると、種結晶4の方位と結 晶成長方向との間にズレが生じ、融液5から育成される単結晶に転位等の欠陥が 導入される原因となる。
【0003】 育成ボート1の姿勢を正しく維持するため、ローラ6により加熱炉7全体をガ イドレール8に沿って回転させることが、特公平1−179782号公報で紹介 されている。この装置では、加熱炉7の回転によって融液から成長する単結晶の 結晶成長方向を種結晶4の結晶方位に合わせている。加熱炉7の回転は、炉壁に 設けた覗き窓9から育成ボート1内の融液5を観察しながら行われる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、従来のボート法で使用される覗き窓9は、融液5及び成長した単結晶 を放熱させる機能を兼用しており、育成ボート1の姿勢制御を考慮した位置関係 で設けられていない。そのため、覗き窓9の位置変更に伴って結晶成長時の放熱 状況が変動する。特に、育成ボートの左右に生じた微妙な温度差によって固液界 面に左右の曲りが生じると、融液5から成長した単結晶に転位,リネージ等の欠 陥が持ち込まれ易くなる。
【0005】 また、図1に示したローラ6で加熱炉7を回転させることにより、結晶成長方 向に育成ボート1を一致させる方式では、覗き窓9を介した観察に支障を来す状 態になり易い。すなわち、覗き窓9は、通常状態において加熱炉7の上部に相当 する位置に設けられているが、加熱炉7の回転にともなって左方向又は右方向に 移動する。その結果、斜めに位置した覗き窓9から加熱炉7の内部をみる視野と なり、育成ボート1内の固液界面が観察しずらくなる。
【0006】 本考案は、このような問題を解消すべく案出されたものであり、加熱炉の炉体 とは切り放して炉芯管を回転或いは移動させることにより、育成ボートの正常な 姿勢を維持し、転位,リネージ等の欠陥がない高品質の化合物単結晶を育成する ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案の化合物単結晶製造装置は、その目的を達成するため、単結晶原料が装 入された育成ボートを密封する反応管と、該反応管が挿入された炉芯管と、該炉 芯管を取り囲む加熱と、該加熱炉から突出する前記炉芯管の両端部を支持し、前 記炉芯管を回転及び/又は上下動させる駆動装置とを備えていることを特徴とす る。
【0008】
【実施例】
本実施例の単結晶製造装置は、図2に示すように単結晶原料が装入された育成 ボート10を反応管20内に収容している。育成ボート10及び反応管20は、 石英質のものを使用した。反応管20は、炭化ケイ素質の炉芯管40を間に挟ん で加熱炉30に挿入した。加熱炉30は、断熱材31で外周が取り囲まれたヒー タ32を備えている。ヒータ32は、図3に示すように高温部32H 及び低温部 32L に区分されている。
【0009】 高温部32H は、所定の温度勾配を付けた温度分布で育成ボート10に収容さ れた単結晶原料を加熱し、融液11を調製する。また、温度勾配を結晶成長方向 に移動させることにより、種結晶12の結晶方位を倣った単結晶13を融液11 から成長させる。他方、低温部32L は、反応管20の端部に配置されているA s14を加熱する。加熱により蒸発したAs蒸気は、反応障壁部21に穿設した 小孔を透過して育成ボート10に送られ、融液11に取り込まれる。
【0010】 たとえば、GaAs単結晶を育成するとき、加熱により融液11を生成するG a又はGaAs多結晶及びドーパントを育成ボート10に収容する。反応管20 の端部にAs14が設置された状態で、反応管20を5×10-6トール以下にな るまで真空引きしながら、育成ボート10を反応管20内に密封する。
【0011】 炉芯管40の両端部は、加熱炉30から軸方向に突出している。炉芯管40の 突出端部45には、図4に示すように耐熱金属製のバンド46が装着されている 。そして、バンド46の下方に、駆動装置50が昇降自在に配置されている。駆 動装置50は、油圧シリンダー(図示せず)等の駆動源によって昇降する支柱5 1の頂端部を二股状にし、回転用ローラ52,53を取り付けている。回転用ロ ーラ52,53は、バンド46に摺接し、加熱炉30の内部で炉芯管40を回転 させる。このとき、回転用ローラ52,53からバンド46への動力伝達を効率 良く行うため、炉芯管40の軸長方向に延びる凹凸をバンド46の表面に刻設す ることが好ましい。
【0012】 炉芯管40を回転させる機構としては、図4に示したものに拘束されるもので はなく、炉芯管40の両端部を支持した状態で加熱炉30から独立して回転させ るものである限り、種々の回転機構を採用することができる。また、炉芯管40 が十分な強度をもち、回転用ローラ52,53等の回転力付与機構に対する摩擦 状態が良好であるとき、回転力付与機構を炉芯管40の突出端部45に直接接触 させることも可能である。
【0013】 炉芯管40の上部には、軸方向に延びた開口部41が形成されている。開口部 41に、覗き孔42が形成された熱遮蔽板43が装着される。熱遮蔽板43は、 図3に矢印で示すように炉芯管40の軸方向に関して移動可能で、且つ円周方向 に関しても移動可能になっている。また、熱遮蔽板42の上方に相当する加熱炉 30の炉壁に、石英ガラス33が装着された覗き窓34が設けられている。
【0014】 この装置を使用して化合物単結晶を育成した。育成ボート10を収容した反応 管20を炉芯管40内に設置したとき、種結晶13からみて結晶成長方向に対し て育成ボート10が左側に5度傾いていた。育成ボート10に装入された原料が 溶解したとき、傾斜した育成ボート10から融液11が溢流する虞れがあるため 、育成ボート10の傾きを修正する必要があった。そこで、駆動装置50により 炉芯管40を逆方向に5度回転させ、育成ボート10の姿勢を修正した。
【0015】 また、結晶成長の途中で、凹状になった固液界面が覗き窓34から観察された 。固液界面が凹状になると、育成された結晶に転位,リネージ等の欠陥が発生し 易い。そこで、凹状の固液界面が観察されたとき、駆動装置50により炉芯管4 0を標準位置より15cm下げ、放熱を抑えた。その結果、固液界面は、結晶成 長方向に関して凸状に変わった。このようにして、凸状の固液界面を維持しなが ら育成を行ったところ、転位が少なく且つリネージのない単結晶が得られた。
【0016】
【考案の効果】
以上に説明したように、本考案の単結晶製造装置においては、炉芯管の回転や 上下動等によって育成ボートの正常な姿勢を維持している。このとき、炉芯管の 移動が加熱炉から独立して行われるため、加熱炉に設けた覗き窓の位置が変らず 、覗き窓を介した観察は何ら支障なく行われる。そのため、育成ボートを水平に 維持すると共に、結晶成長に適した条件下に固液界面を保持する操作が容易にな る。したがって、転位,リネージ等の欠陥がない高品質の化合物単結晶が歩留り 良く製造される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のボート法による単結晶製造装置
【図2】 本考案実施例の単結晶製造装置の軸方向断面
【図3】 同単結晶製造装置の側断面図
【図4】 炉芯管を回転及び昇降させる駆動装置の一例
【符号の説明】
10 育成ボート 11 融液 12 種結晶
13 単結晶 20 反応管 30 加熱炉 34 覗き窓
40 炉芯管 42 覗き孔 43 熱遮蔽板 50 駆動装
置 52,53 回転用ローラ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単結晶原料が装入された育成ボートを密
    封する反応管と、該反応管が挿入された炉芯管と、該炉
    芯管を取り囲む加熱炉と、該加熱炉から突出する前記炉
    芯管の両端部を支持し、前記炉芯管を回転及び/又は上
    下動させる駆動装置とを備えていることを特徴とする化
    合物単結晶製造装置。
JP4342192U 1992-05-29 1992-05-29 化合物単結晶製造装置 Withdrawn JPH0596072U (ja)

Priority Applications (1)

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JP4342192U JPH0596072U (ja) 1992-05-29 1992-05-29 化合物単結晶製造装置

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JP4342192U JPH0596072U (ja) 1992-05-29 1992-05-29 化合物単結晶製造装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0596072U true JPH0596072U (ja) 1993-12-27

Family

ID=12663241

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4342192U Withdrawn JPH0596072U (ja) 1992-05-29 1992-05-29 化合物単結晶製造装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114875485A (zh) * 2022-05-18 2022-08-09 南平市鼎诚科技有限公司 一种实验室培育钻石的工艺及其制造设备

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114875485A (zh) * 2022-05-18 2022-08-09 南平市鼎诚科技有限公司 一种实验室培育钻石的工艺及其制造设备
CN114875485B (zh) * 2022-05-18 2024-04-19 南平市鼎诚科技有限公司 一种实验室培育钻石的工艺及其制造设备

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