JPH059549U - 可撓性チユーブ内の閉止具 - Google Patents

可撓性チユーブ内の閉止具

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JPH059549U
JPH059549U JP5682791U JP5682791U JPH059549U JP H059549 U JPH059549 U JP H059549U JP 5682791 U JP5682791 U JP 5682791U JP 5682791 U JP5682791 U JP 5682791U JP H059549 U JPH059549 U JP H059549U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 可撓性チューブ内に逆向きの流れを起こした
ときの流体の流れの状態を改良して作業性を高める。 【構成】 流体を通す可撓性チューブ内で用いられる閉
止具であって、連通筒と、該連通筒と一体に形成された
柱状部と、これらのあいだに形成された薄肉部とからな
っている。柱状部の端部には一対の相対する羽根が形成
されており、該羽根のあいだには先端へ向かうにつれて
深くなっている溝が形成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、可撓性チューブ内の閉止具に関する。さらに、詳しくはシステム内 の無菌性を損なわずに、多数の血液バッグを連結する可撓性チューブの内部に設 けられる閉止具であって、チューブ内の流体の流れ状態を改良して作業性を高め ることができる可撓性チューブの閉止具に関する。
【0002】
【従来の技術】
供血者から血液を採集するばあい、全血液の細胞成分は通常貯蔵および使用に 先立って血漿部分から分離される。通常、分離は遠心分離法により行なわれ、こ れにより上部の血漿層、白血球と血小板を含有する中間層、および下部の赤血球 の層を生ずる。
【0003】 全血液の細胞成分と血漿部分の分離に際しては、一般に合成樹脂製バッグが使 用される。図8はクォドラップル血液バッグを示す平面図である。
【0004】 採血バッグ11は血液保存液、たとえばCPD液を含有し、これに連なる3つの バッグのうち、2つは空バッグ16、18であり、残りの1つは赤血球保存液、たと えばSAGM液を含有する第2液バッグ17であり、採血バッグ11と第2液バッグ 17には閉止具14が設けられている。
【0005】 採血管15を介して採血バッグに採血されたのち、採血バッグ近傍で採血管15は シールされ、採血針部分(図示せず)が切断される。採血バッグ11は可撓性チュ ーブ12および連結管13を介して接続されたバッグ16、17、18とともに遠心分離さ れる。
【0006】 遠心分離後、採血バッグの可撓性チューブ12を手でつかみ、閉止具の薄肉部を 破断して開路することにより採血バッグ中の上部層の血漿、白血球および血小板 は空バッグ18に移され、後者のバッグは切り離される。
【0007】 つぎに、第2液バッグ17の閉止具を手で折って、通路を開き第2液を採血バッ グに戻す。このばあい、採血バッグの閉止具14は、逆方向に液が流れることにな る。
【0008】 前述の白血球と血小板からなる中間層を独立に取り出す、いわゆるバフィー・ コート法を用いるばあいは、この中間層を第2次遠心し、上層成分(血小板)を 第2液バッグ17(第2液は、第1次遠心後の採血バッグに移されているので空に なっている)に移される。したがって、第2液バッグの閉止具14は採血バッグ1
1 の閉止具と同様、液は正、逆各1回づつ通過することになる。
【0009】 ところで、従来の閉止具では、前記遠心分離時に閉止具の先端が可撓性チュー ブを突き破ることがしばしば発生するという問題があった。
【0010】 そこで、このような問題を解決するべく本出願人は、さきに閉止具の先端に可 撓性チューブ内面に沿った相対する2個の丸みをもった羽根が形成された閉止具 を提案した(実願平2−65600 号)。
【0011】 本出願人がさきに提案した閉止具は、図9〜10に示されるように、連通筒21と 、柱状部22と、薄肉部23からなっており、前記柱状部22の先端に可撓性チューブ の内面に対応する丸み26を備えた2個の羽根25が形成されている。また、この2 個の羽根25の総断面積は可撓性チューブの中空断面積の25〜50%に設定されてい る。
【0012】 そして、前記閉止具を用いると、遠心分離時に可撓性チューブの内側に閉止具 の先端が突きあたる力を半減することができるため、前述したごときチューブの 破損という問題が解消される。また、羽根の断面積を前述した範囲内にすること により子バッグへの血漿の流れを良好な状態に保つことができる。
【0013】
【考案が解決しようとする課題】
前述のごとく、全血の成分分離操作において、薬液ないし成分液が正逆方向に 流れる。
【0014】 成分分離操作の迅速化のために、開路された閉止具の通過速度を速くする必要 があり、このばあい従来の閉止具では液体の流れが遅く、作業性に劣るという問 題があった。
【0015】 本考案は、叙上の事情に鑑み、流体の流れがよくなり作業性を向上させること ができる可撓性チューブ内の閉止具を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本考案の可撓性チューブ内の閉止具は、流体を通す可撓性チューブ内で用いら れる閉止具であって、 (a) 前記可撓性チューブの内径よりもやや大きな外径を有する連通筒と、 (b) 該連通筒と一体に形成されており、連通筒の外径よりも小さな外径を有する 柱状部と、 (c) 前記連通筒と柱状部とのあいだに形成されており、前記連通筒よりも厚さの 小さい薄肉部 からなり、前記柱状部は前記薄肉部と反対側の端部に2個の相対する羽根を有し ており、該羽根は前記可撓性チューブの内面に対応する丸みを可撓性チューブ側 に備えており、かつ前記2個の羽根のあいだには先端へ向かうにつれて深くなっ ている溝が形成されてなることを特徴としている。
【0017】
【作用】
本考案の閉止具では、一対の羽根のあいだに、先端へ向かうにつれて深くなっ ている溝が形成されている。このため、前述した子バッグから採血バッグへの逆 向き流れのときの流体の抵抗が小さくなり、スムーズに採血バッグの方へ流体が 移動する。また、薄肉部の軸方向の断面形状を略4分の1円弧状にするばあいに は、柱状部破断時の破断面の凹凸が多くなり、柱状部と連通筒とのあいだに流路 が確保され、流れの状態は一層良好になる。
【0018】
【実施例】
以下、添付図面に基づき本考案の可撓性チューブ内の閉止具(以下、単に閉止 具という)を詳細に説明する。
【0019】 図1は本考案の閉止具の一実施例の一部断面を含む正面図、図2は図1に示さ れる閉止具の側面図、図3は図1のA部拡大図、図4は薄肉部を破断した状態を 示す説明図である。
【0020】 図1〜2において、Cは本考案の一実施例にかかわる閉止具であり、該閉止具 Cは連通筒1と柱状部2からなっている。
【0021】 閉止具Cは硬質の合成樹脂などの剛直な材料で作製されている。用いることが できる合成樹脂の具体例としては、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリス チレンおよびポリエチレンテレフタレートをあげることができる。
【0022】 連通筒1の寸法は可撓性チューブの寸法を考慮して決められる。すなわち、連 通筒1の外径は、可撓性チューブの内径よりもやや大きくなるように選定される 。通常、外径は5mm程度で、内径は4mm程度、長さは10〜17mmであるが、もちろ んこれらに限定されるものではない。
【0023】 連通筒1の一端には該連通筒1と一体的に柱状部2が形成されている。該柱状 部2の外径は連通筒1の外径よりも小さく、また長さは通常10〜12mm程度である 。
【0024】 柱状部2と連通筒1のあいだには、連通筒1よりも薄肉の薄肉部3が形成され ている。薄肉部3は遠心分離操作後における閉止具Cの破断を容易ならしめるも のである。
【0025】 薄肉部3の軸方向断面形状は、図3に示されるように、略4分の1円弧状であ るのが好ましい。断面形状を略4分の1円弧状にしたばあい、薄肉部3を破断し たときの破断部分における凹凸4(図7参照)の高さhが大きくなる。このため 可撓性チューブ内に逆向きの流れを起こすばあいに図5に示されるように、破断 面同士が密着することがなく、連通筒と柱状部とのあいだに流体の流路を確保す ることができ、大きな流速をうることができるのである。
【0026】 これに対し、図11に示されるように、従来のV字状断面を有する薄肉部のば あい、破断したときの凹凸発生の程度が小さい。このため可撓性チューブ内に逆 向きの流れを起こすばあい、図6に示されるように、破断面同士が密着してしま い、大きな流速をうることができない。
【0027】 表1は略4分の1円弧状の断面形状を有する閉止具A、Bと、V字状の断面形 状を有する閉止具aの凹凸高さ(mm)の測定結果を示している。なお、肉厚の単 位はmmである。
【0028】
【表1】
【0029】 表1より明らかなように、略4分の1円弧状の断面形状を有する閉止具の方が 、V字状の断面形状を有する閉止具よりも凹凸高さが大きいことがわかる。
【0030】 柱状部2は、薄肉部3と反対側の端部に一対の羽根5を有している。羽根5は 図1に示されるように互いに向き合っており、可撓性チューブの内面側に丸み6 を有している。それぞれの丸み6は可撓性チューブの内周面に対応する形状であ り、このため遠心分離時に羽根5によって可撓性チューブ内面に加えられる力を 低減させることができる。
【0031】 血液から分離された血漿が連通筒と連結管を通じて子バッグへ速やかに移るた めには、羽根5の横断面積は可撓性チューブの中空断面積の50%未満であるのが 好ましい。一方、羽根の断面積は25%よりも大きいのが好ましく、25%未満だと 羽根の先端7が尖りすぎて、遠心分離時に可撓性チューブに損傷を与える惧れが ある。
【0032】 前記一対の羽根5のあいだには、先端7へ向かうにつれて深くなっている溝8 が形成されている。この溝8は、図1〜2に示されるように片側に一本だけ形成 してもよいし、背中合わせになるように一対形成するようにしてもよい。
【0033】 かかる溝8を形成することにより、可撓性チューブ内に逆向き流れを起こした ときの流れの状態が良好になり、流速が大きくなるという効果がある。
【0034】
【考案の効果】
以上説明したとおり、本考案の閉止具においては、一対の羽根のあいだに先端 へ向かうにつれて深くなる溝が形成されているので、可撓性チューブ内に逆向き の流れを起こすばあいの流速を大きくすることができる。また、連通筒と柱状部 のあいだにある薄肉部の断面形状を略4分の1円弧状にしたばあいには、薄肉部 を破断したときの破断面が乱雑になり(凹凸が大きくなり)、前記逆向き流れ時 における流体の流路が確保され、大きな流速をうることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の閉止具の一実施例の一部断面を含む正
面図である。
【図2】図1に示される閉止具の側面図である。
【図3】図1におけるA部の部分拡大図である。
【図4】図1に示される閉止具を薄肉部で破断したとき
の破断面の説明図である。
【図5】図1に示される閉止具の逆向き流れ時のようす
をあらわす説明図である。
【図6】従来の閉止具の逆向き流れ時のようすをあらわ
す説明である。
【図7】薄肉部における破断部の凹凸の説明図である。
【図8】クォドラップル血液バッグの平面説明図であ
る。
【図9】従来の閉止具の一部断面を含む正面図である。
【図10】図9に示される閉止具の側面図である。
【図11】図9におけるB部の部分拡大図である。
【符号の説明】
C 閉止具 1 連通筒 2 柱状部 3 薄肉部 4 凹凸 5 羽根 12 可撓性チューブ

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体を通す可撓性チューブ内で用いられ
    る閉止具であって、 (a) 前記可撓性チューブの内径よりもやや大きな外径を
    有する連通筒と、 (b) 該連通筒と一体に形成されており、連通筒の外径よ
    りも小さな外径を有する柱状部と、 (c) 前記連通筒と柱状部とのあいだに形成されており、
    前記連通筒よりも厚さの小さい薄肉部からなり、前記柱
    状部は前記薄肉部と反対側の端部に2個の相対する羽根
    を有しており、該羽根は前記可撓性チューブの内面に対
    応する丸みを可撓性チューブ側に備えており、かつ前記
    2個の羽根のあいだには先端へ向かうにつれて深くなっ
    ている溝が形成されてなることを特徴とする可撓性チュ
    ーブ内の閉止具。
  2. 【請求項2】 前記溝が2個の羽根のあいだで背中合わ
    せになるように一対形成されてなる請求項1記載の閉止
    具。
  3. 【請求項3】 前記薄肉部の軸方向断面形状が略4分の
    1円弧状である請求項1記載の閉止具。
  4. 【請求項4】 前記2個の羽根の総断面積が可撓性チュ
    ーブの中空断面積の25〜50%である請求項1記載の閉止
    具。
JP5682791U 1991-07-22 1991-07-22 可撓性チューブ内の閉止具 Expired - Lifetime JPH0613716Y2 (ja)

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JPH059549U true JPH059549U (ja) 1993-02-09
JPH0613716Y2 JPH0613716Y2 (ja) 1994-04-13

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ID=13038214

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08238298A (ja) * 1995-03-03 1996-09-17 Q P Corp プラスチック容器のコネクター

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH08238298A (ja) * 1995-03-03 1996-09-17 Q P Corp プラスチック容器のコネクター

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