JPH059481U - 電気洗濯機の排水パイプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 大きさの異なる異物を分離して、排水パイプ
の底部に溜めることで目詰りを起し難くし、且異物がポ
ンプ内に流水するのを防止するものである。 【構成】 排水パイプ１４の底部穴に、長短の針状突起
物１５ａ，１５ｂを有する栓１５を設けることにより、
大小の異物を別々に分離して溜めることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は電気洗濯機の排水パイプに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

以下図３乃至図４を参照しながら、従来の電気洗濯機の排水パイプについて説 明する。 図３は従来の電気洗濯機の後蓋（図示せず）を外した外観背面図、図４は排水 パイプの断面図を示す。

【０００３】 １は塗装鋼板の外槽であり、該外槽１上部に操作パネルを有する樹脂の上面板 ２、内部に樹脂の水槽３、そして下部に、調節脚４を有している。水槽３は防振 機構５（４箇所）によって外槽１に保持されている。水槽３内部に洗濯兼脱水層 （図示せず）、底部にパルセータ駆動用の電動機（図示せず）を有している。

【０００４】 防振機構５は硬鋼線の支持棒５ａ、ピアノ線のスプリング５ｂ樹脂の支持棒受 け５ｃ、支持棒５ａを摺動する樹脂の摺動体５ｄより構成されている。上面板２ 上部には給水ホース接続口１３が設けられている。外槽１内部背面側には排水用 ポンプ６を有しポンプ６は冷却用ファン７を備えた電動機８によって駆動される 。

【０００５】 ９は凹部を有するゴム製の排水パイプであり、水槽３底部のパイプ３ａに挿入 し、バンド１０によって固定される。１１は蛇腹状ゴム製の排水パイプで樹脂の ソケット１２を介して接着剤にて凹部を有するゴム製の排水パイプ９に接続され ている。蛇腹状ゴム製の排水パイプ１１はポンプ６の吸込パイプ６ａに挿入し、 バンド１０にて固定されている。

【０００６】 以上の様に構成された従来例の電気洗濯機の排水パイプについて以下その動作 について説明する。 脱水、すすぎ時の排水は水槽３底部のパイプ３ａより凹部を有するゴム製の排 水パイプ９を通過する。その時排水に混入している異物は排水パイプ９の凹部９ ａに沈殿する。そして排水は蛇腹状ゴム製の排水パイプ１１を通過し、ポンプ６ の吸込パイプ６ａに入り、水圧を高めて、ポンプ６の吐出パイプ６ｂより出る。 外槽１背面より突出しているポンプ６の吐出パイプ６ｂに別途排水パイプ（図示 せず）を接続して、高所への排水を可能にしている。

【０００７】

【考案が解決しようとする課題】

上記の様な凹部を有する排水パイプでは凹部に沈殿した異物が水流によって再 度流れ出し、ポンプ内に流入しポンプを損傷させる問題があった。この考案は上 記従来の問題点を解決するためになされたもので大きさの異なる異物を別々に分 離させて溜めて、異物がポンプ内に流入するのを防止する改善を目的としたもの である。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

上記問題を解決するため、本考案は排水パイプの底部穴に長・短の針状突起物 を有する栓を設けるように構成されている。

【０００９】

【作用】

本考案によれば電気洗濯機の排水パイプの底部穴に長・短の針状突起物を有す る栓を設けることにより、大きさの異なる大小の異物を別々に分離して、溜める ことにより、目詰りを起し難くし、且異物がポンプ内に流入するのを防止するよ うにしている。

【００１０】

【実施例】

以下、本考案を一実施例図１乃至図２に従って説明する。従来例と同一部分は 同一番号、同一符号を付し詳細は省略する。 図１は本考案の電気洗濯機の後蓋（図示せず）を外した外観背面図、図２は本 考案の栓を排水パイプに取付けた上面図及び断面図を示す。

【００１１】 １は塗装鋼板の外槽であり、該外槽１上部に操作パネルを有する樹脂の上面板 ２、内部に樹脂の水槽３、そして下部に調整脚４を有している。水槽３内部に洗 濯兼脱水層（図示せず）、底部にパルセータ駆動用の電動機（図示せず）を有し ている。防振機構５は硬鋼線の支持棒５ａピアノ線のスプリング５ｂ、樹脂の支 持棒受け５ｃ、支持棒５ａを摺動する樹脂の摺動体５ｄより構成されている。

【００１２】 上面板２上部には給水ホース接続口１３が設けられている。外槽１内部背面側 には排水用ポンプ６を有し、ポンプ６は冷却用ファン７を備えた電動機８によっ て駆動される。１４は本考案の下部に穴を有するゴム製の排水パイプであり、該 底部の穴１４ａに本考案の長・短の針状突起物を有する樹脂の栓１５を圧入して 密閉している。

【００１３】 該排水パイプ１４は水槽３底部のパイプ３ａに挿入し、バンド１０にて固定さ れる。１１は蛇腹錠ゴム製の排水パイプで樹脂製のソケット１２を介して、接着 剤にて、本考案のゴム製の排水パイプ１４に接続されている。蛇腹錠ゴム製の排 水パイプ１１はポンプ６の吸込パイプ６ａに挿入し、バンド１０にて固定されて いる。

【００１４】 以上の様に構成された本考案の電気洗濯機の排水パイプについて以下その動作 について説明する。 脱水・すすぎ時の排水は水槽３底部のパイプ３ａより本考案のゴム製の排水パ イプ１４を通過する。その時、排水に混入している大きな異物１６ａは本考案の 長・短の針状突起物を有する栓１５において、長い針状突起物１５ａの上部に溜 まる。そして小さな異物１６ｂは短い針状突起物１５ｂの上部に溜る。そして大 きな異物１６ａと小さい異物１６ｂが分離して溜まるため、異物による目詰りが 起り難い。

【００１５】 又、異物１６ａ，１６ｂは針状の突起物を有する栓１５を排水パイプの穴１４ ａから抜くことにより、外部に取り除くことができる。異物を除去した排水は蛇 腹錠ゴム製の排水パイプ１１を通過し、ポンプ６の吸込パイプ６ａに入り、水圧 を高めて、ポンプ６の吐出パイプ６ｂより出る。外槽１背面より突出しているポ ンプ６の吐出パイプ６ｂに別途排水パイプ（図示せず）を接続して高所への排水 を可能にしている。

【００１６】

【考案の効果】

以上の様に、本考案においては電気洗濯機の排水パイプの底部穴に、長・短の 針状突起物を有する栓を設けることにより大きさの異なる異物を別々に分離して 溜めるため、異物による目詰りが起り難く、外部に異物を除去する手間を少なく することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の電気洗濯機の外観背面図である。

【図２】（ａ），（ｂ）はそれぞれ本考案の栓を排水パ
イプに取付けた上面図及び断面図である。

【図３】従来の電気洗濯機の外観背面図である。

【図４】従来の排水パイプの断面図である。

【符号の説明】

３ 水槽 １４ 排水パイプ １５ 長・短の針状突起物を有する栓

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 水槽底部に排水パイプを有する電気洗濯
   機において、 排水パイプの底部に長・短の針状突起物を有する栓を設
   けたことを特徴とする電気洗濯機の排水パイプ。