JPH0594705A - 車両用灯具のインナーレンズ - Google Patents

車両用灯具のインナーレンズ

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JPH0594705A
JPH0594705A JP3280355A JP28035591A JPH0594705A JP H0594705 A JPH0594705 A JP H0594705A JP 3280355 A JP3280355 A JP 3280355A JP 28035591 A JP28035591 A JP 28035591A JP H0594705 A JPH0594705 A JP H0594705A
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prism
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JP3280355A
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Maki Masaki
真樹 古仲
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Stanley Electric Co Ltd
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Stanley Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両用灯具が車体の側面まで回込む形状とさ
れた場合に、従来のインナーレンズにおいては光源より
も後方となる位置では照射方向に光を屈折させることが
不可能であり、これにより車両用灯具の有効発光面積が
減少すると云う問題点を生ずるものとなっていた。 【構成】 インナーレンズ3の光源4の後方と成る位置
にはこのインナーレンズ3の照射側32aと光源側32
bとの両面に一方の面のカットが他の一方の面のカット
に対応するようにプリズムカット32c、32dが施さ
れ、この両面のプリズムカット32c、32dの協同に
より光源4からの光を車両用灯具1の照射方向Zに屈折
させているインナーレンズ3とすることで、光源4より
も後方となる位置からも照射方向Zに向かう光を得られ
るものとして、課題を解決するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えばストップ/テール
ランプなど信号用灯具として自動車に設置される車両用
灯具に関するものであり、詳細にはその車両用灯具に光
源からの光を制御する目的で用いられるインナーレンズ
に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の車両用灯具90の例を示
すものが図5であり、この車両用灯具90は自動車の後
面から側面まで回込む形状とされ、これによりアウター
レンズ91は車体の曲面に沿い湾曲したものとなり、同
時に前記アウターレンズ91の背面に設けられるインナ
ーレンズ92も同様に湾曲するものと成っている。
【0003】前記インナーレンズ92には、光源93か
ら放射される光を前記車両用灯具90の照射方向Zに向
かう平行光線とするフレネルレンズ状のプリズムカット
94が施されるが、このプリズムカット94は効率上の
観点から、光源93から近い部分、即ち偏寄させる角度
が少ない範囲においては屈折プリズム94aが採用さ
れ、光源93から遠い部分、即ち偏寄させる角度が大き
い範囲においては反射プリズム94bが採用されるもの
となり、通常には前記屈折プリズム94aはインナーレ
ンズ92の照射側92aに施され、反射プリズム94b
は光源側92bに施されるものと成っている。
【0004】このときに、前記インナーレンズ92が湾
曲したことで、このインナーレンズ92に光源93より
も照射方向Zに対して後方となる部分を生ずる場合があ
り、通常にはこの部分に反射プリズム94bを配置して
も図6に示すようにインナーレンズ92の照射側92a
で内面反射を生ずるものと成って照射方向Zに向かう光
を得ることは困難であるので法規上は車両用灯具90と
して作用しない無効部分92Eとし、適宜な拡散カット
94cを施すことで対応する部分のアウターレンズ91
を適宜に光輝させて視覚上の違和感を生じさせないもの
としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近来に
至り自動車デザインの傾向として自動車の前後端の幅を
強く絞り込んだものが主流と成って側面に回込む部分が
一層に広いものと成り、前記した従来の車両用灯具90
においては無効部分92Eがますますに増加して車両用
灯具90の性能が低下する問題点、あるいはデザイン面
など考慮して定められる所定の面積内で規格を満足する
発光面積が得られなくなる問題点などを生ずるものとな
り、これらの点の解決が課題とされるもの成っていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記した従来
の課題を解決するための具体的手段として、車体の側面
に湾曲して回込み光源の後方と成る位置にまで至り設け
られる車両用灯具のインナーレンズにおいて、前記イン
ナーレンズの光源の後方と成る位置にはこのインナーレ
ンズの両面に一方の面のカットが他の一方の面のカット
に対応するように屈折あるいは反射のプリズムカットが
施され、この両面のプリズムカットの協同により前記光
源からの光を車両用灯具の少なくとも一方向である目的
とする照射方向に屈折させていることを特徴とする車両
用灯具のインナーレンズを提供することで、光源から後
方となる部分のインナーレンズからも照射方向に向かう
光を得られるものとして、前記従来の課題を解決するも
のである。
【0007】
【実施例】つぎに、本発明を図に示す一実施例に基づい
て詳細に説明する。図1に符号1で示すものは本発明に
係る車両用灯具であり、この車両用灯具1には車体の曲
面に沿い後面から側面にかけて回込むアウターレンズ2
が採用され、これによりインナーレンズ3には光源4の
照射方向Zに対して前方に位置する前方部31と、後方
に位置する後方部32とを生じ、前記前方部31には前
記光源4からの光を照射方向Zに向かう略平行光とする
屈折プリズムあるいは反射プリズムによる前方部プリズ
ムカット31aが施されているものである点は従来例の
ものと同様である。
【0008】これに加えて、本発明では前記後方部32
には照射側の面32aと光源側の面32bの両面の夫々
に照射側プリズムカット32cと光源側プリズムカット
32dを施すことで、この後方部32に入射する光源4
からの光を照射方向Zに屈折させるものであり、このと
きに前記照射側プリズムカット32cと光源側プリズム
カット32dとは一方が他の一方を補完するように配置
されることで目的を達するものとされている。
【0009】以下に、前記照射側プリズムカット32c
と光源側プリズムカット32dについて更に詳細に説明
を行えば、先ず、光源側プリズムカット32dは図2に
示すように前記光源4からの光をこの車両用灯具1の照
射方向Zに向けて適宜角だけ屈折させてインナーレンズ
3が形成される部材内に導入させるものであり、このと
きに前記光源側プリズムカット32dはこの位置で必要
とされる屈折角に対応する屈折を行う必要はなく、例え
ば50〜70%程度とそれより少ない屈折を行うもので
良い。
【0010】これに対して、他の一方である照射側プリ
ズムカット32cは、前記光源側プリズムカット32d
により適宜に屈折されて前記インナーレンズ3が形成さ
れた部材内を進行する光をこの車両用灯具1の照射方向
Zに向かう光としてインナーレンズ3から射出させるも
のであり、上記の条件を満足させるために前記照射側プ
リズムカット32cは前記した部材内を進行してくる光
に対して全反射角と成ることなく、且つ前記光源側プリ
ズムカット32dにより屈折される角度の照射方向Zに
対する不足角を補うものとして形成される。
【0011】ここで、前記照射側プリズムカット32c
と光源側プリズムカット32dとの必要な屈折角に対す
る夫々の受持つ割合および夫々の形成される形状につい
て説明を行えば、これらは図3に示すように前記インナ
ーレンズ3の対応する部分の照射方向Zからの傾斜角α
などを勘案して設定されるものであり、前記傾斜角αが
45°以上と比較的に少ない場合には前記光源側プリズ
ムカット32dとしては反射プリズムカットを採用して
比較的に大きい屈折角の割合を受持たせ、これに対する
照射側プリズムカット32cには屈折プリズムカットを
採用して比較的に小さい割合を受持たせるのが効率上か
らも好ましい。
【0012】また、前記傾斜角αが45°以下と比較的
に大きい場合には前記光源側プリズムカット32dとし
ては屈折プリズムカットを採用して比較的に小さい屈折
角の割合を受持たせ、これに対する照射側プリズムカッ
ト32cには反射プリズムカットを採用して比較的に大
きい割合を受持たせれば良い。
【0013】尚、本発明は上記に限定されるものでな
く、例えば前記した傾斜角αと、前記照射側プリズムカ
ット32cと光源側プリズムカット32dとを施す位置
の光源4からの後方への変位量など他の条件との勘案
で、両プリズムカット32c、32dの双方を反射プリ
ズムカットのみ、あるいは屈折プリズムカットのみで形
成しても良いものである。
【0014】図4に示すものは本発明の別な実施例であ
り、前の実施例が前記後方部32に施す照射側プリズム
カット32cを専らに照射方向Zに向かうもののみとし
て形成し国内法規に対応するものとしていたのに対し、
この実施例ではインナーレンズ30の前記光源側プリズ
ムカット32dが照射方向Zへの略中間の角度まで屈折
しているのを利用して、照射側プリズムカット33に照
射方向Zに向かわせる前の実施例と同様な屈折プリズム
カット33aと、これと反対方向、即ち自動車の前方向
に向かわせる反射プリズムカット33bとを適宜な割合
で混在、あるいは反射プリズムカット33bのみを形成
したものであり、このようにすることでテールランプと
して使用されたときの車両用灯具1の点灯が自動車の側
方および斜め前方からも確認できることが要求される米
国など外国規格も満足させられるものとなる。
【0015】また同時に、前の実施例とこの実施例とで
は光源側プリズムカット32dは全くに同様なものであ
るので、形成時の金型において例えば入れ子などの手段
で前の実施例のものと、この実施例のものとを交換可能
としておけば、同一形状の灯具であるにも係わらず夫々
に専用の二面の金型を用意すると云う重複投資をするこ
となく形成が可能となる。
【0016】
【発明の効果】以上に説明したように本発明により、イ
ンナーレンズの光源の後方と成る位置にはこのインナー
レンズの照射側と光源側との両面に一方の面のカットが
他の一方の面のカットに対応するようにプリズムカット
が施され、この両面のプリズムカットの協同により前記
光源からの光を車両用灯具の少なくとも一方向の目的と
する照射方向に屈折させている車両用灯具のインナーレ
ンズとしたことで、従来は無効部分となっていたインナ
ーレンズの光源の後方と成る位置からも、照射側と光源
側とに施されたプリズムカットにより協同して屈折させ
照射方向に向かわせることを可能とし車両用灯具におけ
る有効発光面積を増加させて視認性の向上など性能向上
に優れた効果を奏するものであり、同時に前後端が強く
絞り込まれた自動車にもこの種の車両用灯具を適応させ
られるものとして対応性を広くする効果も奏するものと
なる。
【0017】また、前記プリズムカットを照射側と光源
側との両面に形成した構成としたことで照射側のプリズ
ムカットのみを変更することで自動車の前方、後方の何
れへの照射方向の選択、あるいは二方向への設定も可能
となり、金型を部分的に交換可能としておくことで、一
面の金型で異なる規格のインナーレンズの形成が可能と
なり、重複投資をなくしてコストダウンに優れた効果を
奏するものと成る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る車両用灯具のインナーレンズの
一実施例を示す断面図である。
【図2】 同じ実施例の要部を拡大して示す断面図であ
る。
【図3】 同じく本発明に係る車両用灯具のインナーレ
ンズの設計手段を説明する説明図である。
【図4】 同じく本発明の別な実施例を要部で示す断面
図である。
【図5】 従来例を示す断面図である。
【図6】 従来例の作用を示す説明図である。
【符号の説明】
1……車両用灯具 2……アウターレンズ 3、30……インナーレンズ 31……前方部 31a……前方部プリズムカット 32……後方部 32a……照射側の面、32b……光源側の面 32c……照射側プリズムカット、32d……光源側プ
リズムカット 33……照射側プリズムカット 33a……屈折プリズムカット、33b……反射プリズ
ムカット 4……光源 Z……照射方向 α……傾斜角

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の側面に湾曲して回込み光源の後方
    と成る位置にまで至り設けられる車両用灯具のインナー
    レンズにおいて、前記インナーレンズの光源の後方と成
    る位置にはこのインナーレンズの照射側と光源側との両
    面に一方の面のカットが他の一方の面のカットに対応す
    るように屈折あるいは反射のプリズムカットが施され、
    この両面のプリズムカットの協同により前記光源からの
    光を車両用灯具の少なくとも一方向である目的とする照
    射方向に屈折させていることを特徴とする車両用灯具の
    インナーレンズ。
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Cited By (3)

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US6871990B2 (en) 2002-05-17 2005-03-29 Stanley Electric Co., Ltd. Vehicle lamp with visor
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