JPH08167301A - 車両用前照灯 - Google Patents

車両用前照灯

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JPH08167301A
JPH08167301A JP6307947A JP30794794A JPH08167301A JP H08167301 A JPH08167301 A JP H08167301A JP 6307947 A JP6307947 A JP 6307947A JP 30794794 A JP30794794 A JP 30794794A JP H08167301 A JPH08167301 A JP H08167301A
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JP
Japan
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lens body
lens
light
vehicle
light distribution
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JP6307947A
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Inventor
Hideyuki Kato
秀幸 加藤
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/0001Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings specially adapted for lighting devices or systems
    • G02B6/0005Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings specially adapted for lighting devices or systems the light guides being of the fibre type
    • G02B6/0008Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings specially adapted for lighting devices or systems the light guides being of the fibre type the light being emitted at the end of the fibre
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F21LIGHTING
    • F21SNON-PORTABLE LIGHTING DEVICES; SYSTEMS THEREOF; VEHICLE LIGHTING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLE EXTERIORS
    • F21S41/00Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps
    • F21S41/20Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps characterised by refractors, transparent cover plates, light guides or filters
    • F21S41/24Light guides

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
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  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 集中光源方式の車両用前照灯の遠方の視認性
を良好にする。 【構成】 光源と、この光源からの入射光を出射する光
ケーブル10と、この光ケーブル10からの入射光を所
望の配光を形成して車両の前方へ照射するレンズ体3
0、40とを備えた車両用前照灯であって、レンズ体3
0、40は当該レンズ体の入射面近傍に焦点を形成する
レンズ状の出射面32、42とこの出射面32、42に
向けて入射光を反射する反射面R1、R2とを有し、光ケ
ーブル10の光軸Xを反射面R1、R2に対して所定の角
度αだけ傾斜させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両用の前照灯に係
わり、特に、車両の進行方向遠方を照射する車両用前照
灯に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、車両用の前照灯として、照度に対
する電力効率の観点から、放電管を光源として利用し、
これに放電管用の制御回路を組み合わせたものが考えら
れてきているが、制御回路が高価につくため、放電管を
集中光源として車両内の一箇所に設け、そこから車両前
部の左右前照灯の位置まで光ケーブルにより光束を案内
する方式が提案された。例えば、本出願人が特許出願し
た特開平6−68702号に記載された発明は、その一
例である。図3にそのような従来のものの構造の一例を
示す。このものは、車両の前部内左右中央に配設した集
中光源1と、この集中光源1に対し左右に対称的に配設
した両前照灯L、Rとによって構成されている。集中光
源1は、略円筒状ケーシングを有しており、このケーシ
ング内には、その軸方向中央にて、線光源たる放電管1
aが配設されている。なお、各符号FL、FRは当該車両
の左右前輪を表す。
【0003】左側前照灯Lは、当該車両の左側前端部に
設けたレンズ体2と、このレンズ体2と集中光源1との
間に接続した一本の光ケーブル3とにより構成されてお
り、一方、右側前照灯Rは、当該車両の右側前端部に設
けたレンズ体4と、このレンズ体4と集中光源1との間
に接続した一本の光ケーブル5とにより構成されてい
る。
【0004】ここで、上述のレンズ体2および4は図4
(a)(b)(c)に示されるように、2種類の照明配
光を組み合わせて実現するために、レンズ作用の異なる
2つのレンズ体、即ち、車両の前方を集中して照明する
ホットゾーン配光用(図4(c)参照)の第1のレンズ
体30と車両の左右方向に広がって照明する偏平配光用
(図4(b)参照)の第2のレンズ体40とに分けて組
み合わせて構成している。ホットゾーン配光用の第1の
レンズ体30は、その入射面31から出射面32へ向か
って広がった実質的に円錐形を呈し、その入射面31の
近傍を物体内焦点とするほぼ球面の出射面32を有する
レンズ体をなしており、円錐形の中心軸近傍を通る平面
で切断した(切断面33で切断した)半裁の立体であ
る。
【0005】偏平配光用の第2のレンズ体40は、その
水平方向の両側が実質的に垂直な平面44、45を呈
し、その出射面42が垂直方向には入射面41の近傍を
物体内焦点とするほぼ円弧であり水平方向にはほぼ直線
であるほぼ円柱面を呈して構成されたレンズ体をなして
おり、円柱形の中心軸近傍を通る平面で切断した(切断
面43で切断した)半裁の立体である。これらの第1の
レンズ体30および第2のレンズ体40は、それぞれの
切断面33、43とで向かい合わせて隣接して組み合わ
されてレンズ体が構成されている。
【0006】これらの各レンズ体30および40と光ケ
ーブル10との間には、各レンズ体30および40の各
出射面32および42より出射された照射光の配光形状
を定める部材となるシェード20が介挿されている。そ
の結果、前方に照明される領域は、図4(b)で示すよ
うに、水平線Hに対して左右方向に広がるとともに垂直
中心線Vに対して上下方向に収束した照明領域、即ち、
偏平配光領域と、図4(c)で示すように水平線Hおよ
び垂直中心線Vに対してそれぞれ集中した照明領域、即
ち、ホットゾーン配光領域とが合成して形成される。こ
れらの配光は、対向車に対して眩しさを与えないロービ
ーム配光、即ち、すれ違いビーム配光のときのものであ
る。なお、ホットゾーン配光領域の左上部分が拡張され
た形を採っているのは、歩行者を視認する照明であるた
めである。なお、その左下部分が拡張された形になって
いるのは、鏡面反射により付随的に対称図形となったた
めである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような構成のものにおいて、レンズ体30の切断面33
で構成される全反射面R1はこのレンズ体30の上側に
形成されており、かつこの全反射面R1と光ケーブル1
0の光軸Xとは平行に形成されているため、車両の遠方
(例えば車両の前方60mの地点)を照射する光と近傍
(例えば車両の前方10mの地点)を照射する光の2つ
に分かれる。また、レンズ体40の切断面43で構成さ
れる全反射面R2はこのレンズ体40の下側に形成され
ており、かつこの全反射面R2と光ケーブル10の光軸
Xとは平行に形成されているため、車両の遠方(例えば
車両の前方60mの地点)を照射する光と近傍(例えば
車両の前方10mの地点)を照射する光の2つに分かれ
る。
【0008】これらの各レンズ体30および40に光が
入射されてそれらの出射面32および42より出射され
た光の光線追跡の実験を行うと図5に示されるような実
験結果が得られた。図5(b)において、ホットゾーン
配光用の第1のレンズ体30の入射面31(図4参照)
のP点に入射された光は、その全反射面R1で反射せず
に直接出射面32より出射された光により遠方のA点
(例えば車両の前方60mの地点)を照射する。また、
図5(a)において、偏平配光用の第2のレンズ体40
の入射面41(図4参照)のQ点に入射された光は、全
反射面R2で一度反射した光により遠方のC点(例えば
車両の前方60mの地点)を照射する。
【0009】また、この実験において、ホットゾーン配
光用の第1のレンズ体30の入射面31のP点に入射さ
れた光の内59%が遠方のA点に照射され、41%が第
1のレンズ体30の近傍のB点(例えば車両の前方10
mの地点)に照射されるという実験結果が得られた。ま
た、偏平配光用の第2のレンズ体40の入射面41のQ
点に入射された光の内43%が遠方のC点に照射され、
41%が第2のレンズ体40の近傍のD点(例えば車両
の前方10mの地点)に照射され、残りの16%は、レ
ンズ体40の内部にて全反射して出射面42より出射す
ることができず、損失光(図5のZ部)になるという実
験結果が得られた。
【0010】この実験結果より明らかなように、光ケー
ブル10の光軸Xと各レンズ体30および40の全反射
面R1およびR2とを平行に構成すると、各レンズ体30
および40に入射した光の約半分がこれらの各レンズ体
30および40の遠方を照射する光として利用されるの
みであるので、遠方を照射する光が不足して、遠方の視
認性が低下するという問題を生じた。そこで、本発明は
このような問題点に鑑みてなされたものであり、この種
の車両用前照灯の遠方の視認性を良好にすることを目的
とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、レンズ体の反
射面と光ケーブルの光軸との角度により、遠方照射光と
近傍照射光の比率が変化するという知見に基づいてなさ
れたものである。即ち、本発明は、光源と、この光源か
らの入射光を出射する光ケーブルと、この光ケーブルか
らの入射光を所望の配光を形成して車両の前方へ照射す
るレンズ体とを備えた車両用前照灯であって、上記課題
を解決するにあたり、本発明の構成上の第1の特徴は、
レンズ体は当該レンズ体の入射面近傍に焦点を形成する
レンズ状の出射面と前記出射面に向けて入射光を反射す
る反射面とを有し、光ケーブルの光軸をレンズ体の反射
面に対して所定の角度だけ傾斜させたことにある。
【0012】また、本発明の構成上の第2の特徴は、上
述の所定の角度を5〜10度としたことにある。また、
本発明の構成上の第3の特徴は、上述のレンズ体を、ホ
ットゾーン配光用の第1のレンズ体と偏平配光用の第2
のレンズ体とにより構成するとともに、ホットゾーン配
光用の第1のレンズ体を下に配置し偏平配光用の第2の
レンズ体を上に配置してこれらの両レンズ体の界面を各
々のレンズ体の反射面としたことことにある。さらに、
本発明の構成上の第4の特徴は、光ケーブルとレンズ体
との間に照射光の配光形状を定める部材を介挿したこと
にある。
【0013】
【発明の作用・効果】このように本発明を構成したこと
により、光ケーブルの光軸をレンズ体の反射面に対して
所定の角度だけ傾斜させているので、当該レンズ体の反
射面にて反射した光がこのレンズ体より遠方に照射する
こととなり、遠方の視認性が向上した車両用前照灯を提
供できるという格別の効果を生じる。また、上述の所定
の角度を5度〜10度とすることにより、当該レンズ体
の口径を大きくすることなく、かつ光損失を伴うことな
く遠方に照射することが可能となり、この種の車両用前
照灯を安価に提供できるという格別の効果を生じる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照しながら、この発明の車両
用前照灯の実施例を説明する。図1は、本実施例の車両
用前照灯の要部を示す斜視図である。図1において、本
実施例の車両用前照灯は、図示しない集中光源(例えば
図3の符号1参照)より出射された光束が光ケーブル1
0により導光されて、照射光の配光形状を定める部材で
あるシェード20に入射され、このシェード20より所
定の配光形状を形成して出射された光束は、第1のレン
ズ体30と第2のレンズ体40とに入射されるように構
成されている。
【0015】光ケーブル10は、後述する第1のレンズ
体30および第2のレンズ体40と同一の材質により形
成したコアと、このコアを被覆するクラッドとにより構
成されている。クラッドの材質の光屈折率は、コア内に
て光を全反射させるように同コアの光屈折率よりも小さ
くなっている。ここで、光ケーブル10の光軸Xは、後
述する第1のレンズ体30および第2のレンズ体40の
レンズ中心軸Oに対してα度(例えば、α=5〜10
度)だけ上向きに傾斜して配設されている。この実施例
においては、α=10度傾斜して配設している。
【0016】シェード20は、光ケーブル10の出射面
の全面(図示の場合は円形)を包含する形状(したがっ
て同径またはそれ以上の形状)を有するとともに,照明
の配光形状を定めるのに適した形状に形成されている。
材質としては、例えば金属等からなり、光を透過しない
材料を採用する。そして、光ケーブル10から出射され
た光束が、シェード20を直進して実用上充分な光量
で、かつシェードの形をした光束となるようになされて
いる。
【0017】第1のレンズ体30および第2のレンズ体
40は、その内部で光を導くべく空気に対して所定の屈
折率を有する透明度の高い透光性の材料、例えば、アク
リル樹脂等により構成されている。本実施例のレンズ体
は、2種類の照明配光、即ち、ホットゾーン配光と偏平
配光とを組み合わせて実現するために、レンズ作用の異
なる2つのレンズ体、即ち、第1のレンズ体30および
第2のレンズ体40に分けて組み合わせて実施してい
る。
【0018】第1のレンズ体30は、その入射面31か
ら出射面32へ向かって広がった実質的に円錐形を呈
し、その入射面31の近傍を物体内焦点とするほぼ球面
(厳密には、収差の補正のため若干の非球面となってい
る)の出射面32を有するレンズ体をなしているが、こ
の例では、円錐形の中心軸近傍を通る平面で切断した
(切断面33で切断した)半裁の立体である。第2のレ
ンズ体40は、その水平方向の両側が実質的に垂直な平
面44、45を呈し、その出射面42が垂直方向には入
射面41の近傍を物体内焦点とするほぼ円弧(こちら
も、厳密には、収差の補正のため若干の非円弧となって
いる)であり水平方向にはほぼ直線であるほぼ円柱面を
呈して構成されたレンズ体をなしているが、この例では
円柱形の中心軸近傍を通る平面で切断した(切断面43
で切断した)半裁の立体である。
【0019】これらの第1のレンズ体30および第2の
レンズ体40は、それぞれの切断面33、43とで向か
い合わせて隣接して組み合わされてレンズ体が構成され
ている。ここで、第1のレンズ体30の切断面33は入
射面31からの光束に対して全反射面R1となるので、
あたかもシェード20の下半分の形を上側に対称形に継
ぎ足した形の光束となって第1のレンズ体30を通して
前方に照射される。また、第2のレンズ体40の切断面
43は入射面41からの光束に対して全反射面R2とな
るので、あたかもシェード20の上半分の形を下側に対
称形に継ぎ足した形の光束となって、第2のレンズ体4
0を通して前方に照射される。
【0020】第1のレンズ体30は、通常の全方向レン
ズであるので、シェード20の下半分の形の対称継ぎ足
し形の光束が、そのままの形で倒立像として拡大され
て、ホットゾーン配光を形成する照明領域となる。ま
た、第2のレンズ体40は、垂直方向のみのレンズ体で
あるので、シェード20の上半分の形の対称継ぎ足し形
の光束が、垂直方向のみの像として拡大され、水平方向
には垂直面44と45の間を進行してきた光束の自由拡
散出射となり、上下方向にのみ収束された左右方向に広
がった偏平配光を形成する照明領域となる。
【0021】その結果、前方に照明される領域は、水平
線Hおよび垂直中心線Vに対して、それぞれ集中照明領
域、即ち、ホットゾーン配光領域(図4(c)参照)お
よび分散照明領域、即ち、偏平配光領域(図4(b)参
照)となる。この配光は、自動車において対向車に眩し
さを与えないロービーム配光、即ち、すれ違いビーム配
光のときのものである。ホットゾーン配光領域(図4
(c)参照)の左上部分が拡張された形を採っているの
は、歩行者を視認する照明であるためである。なお、そ
の左下部分が拡張された形になっているのは、鏡面反射
により付随的に対称図形となったためである。
【0022】ここで、上述のように構成した本実施例の
車両用前照灯において、第1のレンズ体30および第2
のレンズ体40よりなるレンズ体のレンズ中心軸Oに対
してその光軸Xが10度(α=10度)だけ上向きに傾
斜して配設された光ケーブル10より、各レンズ体30
および40に光が入射され、この入射された光がそれら
の出射面32および42より出射された場合の光線追跡
の実験を図5に示される場合と同様に行うと、図2に示
されるような実験結果が得られた。図2(b)におい
て、ホットゾーン配光用の第1のレンズ体30の入射面
31(図1参照)のP点に光ケーブル10より入射され
た光は、レンズ中心軸Oに対してその光軸Xが10度
(α=10度)だけ上向きに傾斜して配設されているた
め、その全反射面R1で反射する光の量がレンズ中心軸
Oとその光軸Xが一致した図5の場合に比較して減少す
ることとなり、この実験結果によれば、ホットゾーン配
光用の第1のレンズ体30の入射面31のP点に入射さ
れた光の内85%が遠方のA点(例えば車両の前方60
mの地点)に照射され、残りの15%が第1のレンズ体
30の近傍のB点(例えば車両の前方10mの地点)に
照射されるという実験結果が得られた。
【0023】また、図2(a)において、偏平配光用の
第2のレンズ体40の入射面41(図1参照)のQ点に
光ケーブル10より入射された光は、レンズ中心軸Oに
対してその光軸Xが10度(α=10度)だけ上向きに
傾斜して配設されているため、その全反射面R2で一度
反射した光の量がレンズ中心軸Oとその光軸Xが一致し
た図5の場合に比較して増大することとなり、この実験
結果によれば、偏平配光用の第2のレンズ体40の入射
面41のQ点に入射された光の内69%が遠方のC点
(例えば車両の前方60mの地点)に照射され、残りの
31%が第2のレンズ体40の近傍のD点(例えば車両
の前方10mの地点)に照射されるという実験結果が得
られた。
【0024】この実験結果より明らかなように、本実施
例のように光ケーブル10の光軸Xをレンズ中心軸Oに
対して10度(α=10度)だけ上向きに傾斜して配設
すると、レンズ中心軸Oとその光軸Xとが一致(α=0
度)した場合に比較して、次の表1に示されるように、
ホットゾーン配光用の第1のレンズ体30の出射面31
より出射された遠方光(図2(b)および図5(b)の
A点に照射される光)については、59%から85%に
増大し、偏平配光用の第2のレンズ体40の出射面41
より出射された遠方光(図2(a)および図5(a)の
C点に照射される光)については、43%から69%に
増大することとなり、遠方を照射する光が不足して、遠
方の視認性が劣るということがなくなる。
【0025】
【表1】
【0026】なお、上述の実験結果については、光ケー
ブル10の光軸Xをレンズ中心軸Oに対して10度だけ
上向きに傾斜して配設した場合についての実験結果が示
されているが、光ケーブル10の光軸Xをレンズ中心軸
Oに対してα=5〜10度とするのが好ましい。その理
由は、5度以下であると反射光がさほど増加しなくて遠
方光は増大しないためであり、また、10度以上になる
と、反射光が増加して遠方光は増大するが、第1のレン
ズ体30の下面あるいは第2のレンズ体40の上面に光
が当たる割合が増加し、光損失が増大するようになるた
めである。
【0027】以上説明したように、上述のように構成し
た本実施例においては、光ケーブル10の光軸Xをレン
ズ中心軸Oに対して所定の角度(α=5〜10度)だけ
上向きに傾斜させているので、各レンズ体30、40の
各反射面33、44にて反射した光がこのレンズ体3
0、40より遠方に照射することとなり、遠方の視認性
が向上した車両用前照灯を提供できるという格別の効果
を生じる。また、上述の所定の角度を5〜10度とする
ことにより、各レンズ体30、40のそれぞれの口径を
大きくすることなく、かつ光損失を伴うことなく遠方に
照射することが可能となり、この種の車両用前照灯を安
価に提供できるという格別の効果を生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例の車両用前照灯の要部を示す
斜視図である。
【図2】 本実施例の車両用前照灯より照射された光の
光線追跡の実験結果を示す図であり、(a)は第2のレ
ンズ体より照射された光の光線追跡の実験結果を示す図
であり、(b)は第1のレンズ体より照射された光の光
線追跡の実験結果を示す図である。
【図3】 集中光源方式の車両用前照灯の従来例を示す
図である。
【図4】 図3のレンズ体を示す図であり、(a)はレ
ンズ体の概略を示す斜視図であり、(b)はレンズ体の
上部部分とこの上部部分より光が出射されたその配光形
状を示す図であり、(c)はレンズ体の下部部分とこの
下部部分より光が出射されたその配光形状を示す図であ
る。
【図5】 図3の従来の車両用前照灯より照射された光
の光線追跡の実験結果を示す図であり、(a)は第2の
レンズ体より照射された光の光線追跡の実験結果を示す
図であり、(b)は第1のレンズ体より照射された光の
光線追跡の実験結果を示す図である。
【符号の説明】
10…光ケーブル、20…シェード、30…第1のレン
ズ体、31…第1のレンズ体の入射面、32…第1のレ
ンズ体の出射面、40…第2のレンズ体、41…第2の
レンズ体の入射面、42…第2のレンズ体の出射面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、前記光源からの入射光を出射す
    る光ケーブルと、前記光ケーブルからの入射光を所望の
    配光を形成して車両の前方へ照射するレンズ体とを備え
    た車両用前照灯であって、 前記レンズ体は当該レンズ体の入射面近傍に焦点を形成
    するレンズ状の出射面と前記出射面に向けて入射光を反
    射する反射面とを有し、 前記光ケーブルの光軸を前記反射面に対して所定の角度
    だけ傾斜させたことを特徴とする車両用前照灯。
  2. 【請求項2】 前記所定の角度を5〜10度としたこと
    を特徴とする請求項1に記載の車両用前照灯。
  3. 【請求項3】 前記レンズ体を、ホットゾーン配光用の
    第1のレンズ体と偏平配光用の第2のレンズ体とにより
    構成するとともに、前記ホットゾーン配光用の第1のレ
    ンズ体を下に配置し偏平配光用の第2のレンズ体を上に
    配置してこれらの両レンズ体の界面を各々のレンズ体の
    前記反射面としたことを特徴とする請求項1または2に
    記載の車両用前照灯。
  4. 【請求項4】 前記光ケーブルと前記レンズ体との間に
    照射光の配光形状を定める部材を介挿したことを特徴と
    する請求項1、2または3に記載の車両用前照灯。
JP6307947A 1994-12-12 1994-12-12 車両用前照灯 Pending JPH08167301A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6307947A JPH08167301A (ja) 1994-12-12 1994-12-12 車両用前照灯
US08/560,031 US5685627A (en) 1994-12-12 1995-11-17 Headlamp for a vehicle
EP95119077A EP0721085B1 (en) 1994-12-12 1995-12-04 A headlamp for a vehicle
DE69530968T DE69530968T2 (de) 1994-12-12 1995-12-04 Fahrzeugscheinwerfer

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