JPH0594689A - デイスクカートリツジの誤記録防止機構 - Google Patents

デイスクカートリツジの誤記録防止機構

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JPH0594689A
JPH0594689A JP27863091A JP27863091A JPH0594689A JP H0594689 A JPH0594689 A JP H0594689A JP 27863091 A JP27863091 A JP 27863091A JP 27863091 A JP27863091 A JP 27863091A JP H0594689 A JPH0594689 A JP H0594689A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】誤記録防止部材をカートリッジ本体内に確実に
保持させる。 【構成】誤記録防止部41から延長された一対の弾性ア
ーム部42,43と、誤記録防止部41に一体に設けら
れ、誤記録防止部41をカートリッジ本体24外方から
移動操作させるための移動操作部44とを有する誤記録
防止部材32と、誤記録防止部材32に設けられた一対
の弾性アーム部42,43の移動方向をガイドするカー
トリッジ本体24に設けられたスライドガイド片48
と、誤記録防止部材32に設けられた一対の弾性アーム
部42,43の少なくとも一方とスライドガイド片48
間に設けられた相対係合する係合手段45,46,5
0,51とを備え、一対の弾性アーム部42,43でス
ライドガイド片48を挾持して誤記録防止部材32をカ
ートリッジ本体24内に保持させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば光磁気ディスク
等情報信号の再記録を可能となすディスクを収納したデ
ィスクカートリッジの誤記録防止機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気ディスクや光磁気ディスクの
如く一度記録した情報信号を消去し、新たな情報信号の
記録を可能となすディスクが用いられている。この種の
ディスクを収納したディスクカートリッジには、一度記
録した情報信号が誤って消去されないようになすため、
誤記録防止機構が設けられている。
【0003】上記誤記録防止機構は、ディスクカートリ
ッジに収納したディスクに対する情報信号の再記録を可
能となす状態と、一度記録した情報信号の消去を防止す
る誤記録防止状態とを自在に選択し得るように構成され
ている。
【0004】このような再記録可能な状態と誤記録防止
状態を選択し得るように構成されたディスクカートリッ
ジの誤記録防止機構として、図10に示すように構成さ
れたものが知られている。
【0005】この誤記録防止機構は、カートリッジ本体
を構成する下ハーフ1のコーナ部に穿設した誤記録検出
穴2を開閉する誤記録防止部材3を上記下ハーフ1に移
動可能に取付けてなるものである。上記誤記録防止部材
3は、合成樹脂をモールド成形等して形成されてなるも
のであって、図11に示すように上記下ハーフ1に穿設
した誤記録検出穴2を閉塞するに足る大きさを有する誤
記録防止部4を有し、この誤記録防止部4の一端側の両
側から相対向するように第1及び第2の弾性アーム部
5,6を延長して構成されてなる。
【0006】一方、下ハーフ1の内面には、上記誤記録
防止部材3のスライド方向をガイドするスライドガイド
片7が立上り形成されてなる。このスライドガイド片7
は、下ハーフ1の外周縁に立上り形成されたカートリッ
ジ本体の背面側の外周壁を構成する立上り周壁8と略平
行に形成されてなる。そして、上記スライドガイド片7
の立上り周壁8と対向する面側には、誤記録防止部材3
の一方の弾性アーム部5の先端側の外側面に突出形成さ
れた係止突条部9と相対係合する第1及び第2の係合凹
部10,11が形成されている。これら第1及び第2の
係合凹部10,11は、誤記録防止部材3が誤記録検出
穴2を閉塞した位置に移動されたとき及び上記誤記録検
出穴2を開放した位置に移動されたときにそれぞれ上記
係止突条部9が係合し得る位置に形成されてなる。
【0007】また、下ハーフ1に一体に形成された立上
り周壁8には、誤記録防止部材3の他方の弾性アーム部
6の先端側の外側面に突出形成された移動操作部12を
カートリッジ本体の外方に臨ませる開口部13が切欠き
形成されている。この開口部13は、誤記録防止部材3
を誤記録検出穴2を閉塞した位置と開放した位置間に亘
って移動させる足る幅をもって開設されている。
【0008】なお、下ハーフ1内には上記開口部13と
相対向して遮蔽壁14が立上り形成されている。
【0009】そして、上記誤記録防止部材3は、図11
に示すように、誤記録防止部4を誤記録検出穴2に対向
する側に位置させ、一対の弾性アーム部5,7をスライ
ドガイド片7と立上り周壁8間に延在させるようにして
下ハーフ1内に配設させる。ところで、上記一対の弾性
アーム部5,7間の幅W1 は、スライドガイド片7と立
上り周壁8間の間隔W2 より大きな幅をもって形成され
てなる。従って、上記一対の弾性アーム部5,7は、上
記スライドガイド片7と立上り周壁8間に延在させられ
たとき、互いに近接する方向に弾性変位させられて上記
スライドガイド片7と立上り周壁8にそれぞれ圧接する
如くなる。
【0010】このように下ハーフ1内に配設された誤記
録防止部材3の他方の弾性アーム部6に形成された移動
操作部12は、上記開口部13を介してカートリッジ本
体の外方に臨まされるようになる。
【0011】上述のように下ハーフ1内に配設された誤
記録防止部材3は、開口部13を介してカートリッジ本
体の外方に臨まされる他方の弾性アーム部6に形成され
た移動操作部12を摘んでスライド操作されることによ
り、スライドガイド片7と立上り周壁8に一対の弾性ア
ーム部5,6がガイドされて図11中矢印A方向及び矢
印B方向にスライド操作させられる。
【0012】そして、上記誤記録防止部材3は、図11
に示すように、誤記録防止部4が誤記録検出穴2を閉塞
した位置にあるとき一方の弾性アーム部5に形成した係
止突条部9が第1の係合凹部10に相対係合して上記誤
記録検出穴2を閉塞した状態を保持する。また、上記誤
記録防止部材3が図11中矢印A方向にスライド操作さ
れ、誤記録防止部4が誤記録検出穴2を開放した位置に
至ると、図12に示すように、上記係止突条部9が第2
の係合凹部11に相対係合し上記誤記録検出穴2を開放
した状態を保持する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、誤記録防止
機構を構成する誤記録防止部材3は、一対の弾性アーム
部5,6を弾性変位させてせてスライドガイド片7と立
上り周壁8間に圧接するようにして下ハーフ1に支持さ
せてなるので、上記一対の弾性アーム部5,6間の幅W
1 に誤差があると上記スライドガイド片7と立上り周壁
8間に圧接させて支持させることができなくなったてし
まう。そして、一対の弾性アーム部5,6間の幅W1
スライドガイド片7と立上り周壁8間の間隔W2 より小
さくなってしまうと、上記一対の弾性アーム部5,6を
上記スライドガイド片7と立上り周壁8間に圧接支持さ
せることできなくなる。その結果、ディスクカートリッ
ジの組立て途中等において、誤記録防止部材3のカート
リッジ本体からの脱落を生じてしまう。
【0014】また、係止突条部9が第1及び第2の係合
凹部10,11に確実に係合し得なくなり、誤記録検出
穴2の開閉を安定して行うことができなくなり、情報信
号の記録可能状態及び記録不可状態を確実に設定できな
くなってしまう。
【0015】そして、合成樹脂をモールド成形して形成
した誤記録防止部材3にあっては、上記一対の弾性アー
ム部5,6の寸法精度を高精度に維持することが難し
く、上述したような問題点を生じ易い。特に、従来の誤
記録防止部材3の如く誤記録防止部4の一端側から互い
に離間させて一対の弾性アーム部5,6を延長させたも
のにあっては、これら一対の弾性アーム部5,6は成形
時に空間を有する方向の互いに近接する方向の互いの幅
1 を狭める方向に変位し易い。そのため、上述したよ
うな問題点を生じ易くしている。
【0016】そこで、本発明は、合成樹脂をモールド成
形して形成した誤記録防止部材を用いて構成した場合で
あっても、上記誤記録防止部材を確実にカートリッジ本
体内に保持させておくことを可能となし、ディスクカー
トリッジの組立て途中及び組立て後における誤記録防止
部材の脱落を確実に防止し、情報信号の記録可能状態及
び記録不可状態を確実に設定できるディスクカートリッ
ジの誤記録防止機構を提供することを目的に提案された
ものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に係るディスクカ
ートリッジの誤記録防止機構は、上述したような目的を
達成するため、誤記録防止部から延長された一対の弾性
アーム部と、上記誤記録防止部に一体に設けられカート
リッジ本体に形成された開口部に少なくとも一部が臨ま
され、上記誤記録防止部をカートリッジ本体外方から移
動操作させるための移動操作部とを有する誤記録防止部
材と、上記誤記録防止部材に設けられた一対の弾性アー
ム部の移動方向をガイドするカートリッジ本体に設けら
れたスライドガイド片と、上記誤記録防止部材に設けら
れた一対のアーム部の少なくとも一方と上記スライドガ
イド片間に設けられた相対係合する係合手段とを備えて
構成されてなるものである。
【0018】
【作用】本発明に係るディスクカートリッジの誤記録防
止機構を構成する誤記録防止部材は、カートリッジ本体
に形成された開口部に少なくとも一部が臨まされた移動
操作部を介してカートリッジ本体の外方から移動操作さ
れることにより、誤記録防止部から延長された一対の弾
性アーム部がカートリッジ本体に設けられたスライドガ
イド片にガイドされて移動操作される。
【0019】上記誤記録防止部材は、カートリッジ本体
に形成された誤記録検出穴を閉塞した位置及び開放した
位置のそれぞれの位置において、一対の弾性アーム部の
少なくとも一方と上記スライドガイド片間に設けられた
係合手段が相対係合し上記各位置に保持される。上記誤
記録防止部材は、一対の弾性アーム部によりスライドガ
イド片を挾持する構成となされる。
【0020】
【実施例】以下、本発明に係るディスクカートリッジの
誤記録防止機構の具体的な実施例を図面を参照して説明
する。本発明が適用されるディスクカートリッジは、一
度記録した情報信号を消去し、新たな情報信号の再記録
を可能となすディスクである光磁気ディスク21を収納
してなるものである。このディスクカートリッジは、方
形状をなす上下一対のハーフ22,23を互いに突き合
わせ結合して構成したカートリッジ本体24を備え、こ
のカートリッジ本体24内に上記光磁気ディスク21を
回転可能に収納してなるものである。
【0021】そして、上記カートリッジ本体24には、
このディスクカートリッジを記録再生装置に装着したと
き上記カートリッジ本体24に収納された光磁気ディス
ク21を回転操作するディスク回転駆動装置のディスク
テーブルが進入するディスクテーブル進入用開口部25
が開設されている。このディスクテーブル進入用開口部
25は、具体的にはカートリッジ本体24に収納された
光ディスク21のディスクテーブル上に載置されるセン
ター穴21aを含む内周側部分を外方に臨ませ得るよう
に、図1に示すように下ハーフ23の略中央部に円形の
開口をもって形成されてなる。
【0022】また、上記カートリッジ本体24の上下
面、すなわち上下ハーフ22,23には、少なくともこ
こに収納された光ディスク21の信号記録領域の一部を
内外周に亘って外方に臨まさせる情報信号記録再生用開
口部26,27が開設されている。これら情報信号記録
再生用開口部26,27は、図1に示すように、ディス
クテーブル進入用開口部25に近接する位置からカート
リッジ本体24の前面24a側に亘って上記カートリッ
ジ本体24の左右方向の略中央位置に位置して方形状に
形成されてなる。
【0023】さらに、上記カートリッジ本体24には、
上記情報信号記録再生用開口部26,27を介して内部
に塵芥等が進入しここに収納された光ディスク21に付
着することを防止するようになすため、上記情報信号記
録再生用開口部26,27を閉塞するシャッタ部材28
が配設される。このシャッタ部材28は、薄い金属板を
打ち抜き折曲して形成されてなるものであって、情報信
号記録再生用開口部26,27をそれぞれ閉塞するシャ
ッタ部28a,28bと、これらシャッタ部28a,2
8bの基端側を連結する連結片28cとから構成され、
全体をもって断面コ字状に形成されてなる。また、上記
連結片28cの一側には、シャッタ部材28がカートリ
ッジ本体24の前面24a側に沿って平行にスライドし
得るようにガイドするスライドガイド部29が突設され
ている。
【0024】そして、上記シャッタ部材28は、各シャ
ッタ部28a,28bが情報信号記録再生用開口部2
6,27上に延在するようにして、カートリッジ本体2
4の前面側から嵌合され、図2及び図3中実線に示すよ
うに上記情報信号記録再生用開口部26,27を閉塞す
る開口部閉塞位置と上記情報信号記録再生用開口部2
6,27を開放する開口部開放位置間に間に亘る図2中
矢印C方向及びD方向にスライド可能となされてカート
リッジ本体24に取付けられてなる。
【0025】一方、カートリッジ本体4を構成する下ハ
ーフ3の前面側の一方のコーナ部には、シャッタ部材8
が図2及び図3に示すように情報信号記録再生用開口部
26,27を閉塞する位置にあるときに不用意に移動操
作されて上記情報信号記録再生用開口部26,27を開
放しないようになすため、スライドガイド部29の一部
を折曲して形成した被係合片30と係合し上記シャッタ
部材28を上記閉塞位置に保持するシャッタロック部材
31が図1に示すように配設されている。
【0026】そして、カートリッジ本体24のシャッタ
ロック部材31が配設される前面24a側の一方のコー
ナ部とディスクテーブル進入用開口部25を挟んで対向
する背面24b側の一方のコーナ部には、図1に示すよ
うに、誤記録防止部材32が配設されてなる。この誤記
録防止部材32は、下ハーフ23側に保持されて配設さ
れてなるものであって、この下ハーフ23の上記誤記録
防止部材32が配設される背面24b側の一方のコーナ
部には、上記誤記録防止部材32によって開閉される誤
記録検出穴33が穿設されている。すなわち、誤記録検
出穴33は、図3に示すように、カートリッジ本体24
の背面24b側の一方のコーナ部であって、下方側主面
に位置して穿設されてなる。
【0027】なお、カートリッジ本体24の誤記録検出
穴33が穿設された下方側主面には、図3に示すよう
に、ディスクカートリッジを記録再生装置内のカートリ
ッジ装着部に装着させたとき、上記ディスクカートリッ
ジの装着位置の位置決めを図る位置決めピンが係合する
位置決めピン係合孔34,35が設けられている。これ
ら位置決めピン係合孔34,35は、誤記録検出穴33
が穿設される背面24b側と対向するシャッタ部材28
が配設される前面24a側の各コーナ部に位置して設け
られれいる。また、カートリッジ本体24の下方側の主
面には、ディスクカートリッジを記録再生装置内のカー
トリッジ装着部に自動装着させるために用いられるオー
トローディング機構のカートリッジ保持爪が係合するロ
ーディング機構係合凹部36,37が形成されている。
このローディング機構係合凹部36,37は、シャッタ
部材28が配設されるカートリッジ本体24の前面24
aに直交するカートリッジ装着部への挿入端となる一側
面24c側に位置して下方側主面から前面24a側及び
下方側主面から背面24b側に亘って形成されてなる。
【0028】さらに、カートリッジ本体24の下方側の
主面には、図3に示すように、このカートリッジ本体2
4に収納されたディスクが光磁気ディスク21であるこ
とを示す光磁気ディスク表示用凹部38が設けられてい
る。この光磁気ディスク表示用凹部38は、カートリッ
ジ装着部への挿入端となる一側面24c側の前面24a
側に近接した位置に設けられてなる。
【0029】さらにまた、カートリッジ本体24の下方
側の主面には、図3に示すように、カートリッジ装着部
への挿入端となる一側面24c側と対向する他側面24
dに位置され、上記誤記録検出穴33と並列するように
してカートリッジ本体24に収納された光磁気ディスク
21の種類等を判別するためのディスク判別孔39,4
0が設けられている。
【0030】上記カートリッジ本体24内に配設される
上記誤記録防止部材32は、合成樹脂をモールド成形等
して形成されてなるものであって、図4に示すように、
基端側に少なくとも下ハーフ23に穿設した誤記録検出
穴33を閉塞するに足る大きさの略方形状をなす誤記録
防止部41を備えてなる。この誤記録防止部41の一端
面側からは、弾性変位可能な相対向する一対の弾性アー
ム部42,43と、これら一対の弾性アーム部42,4
3に対し略平行となるように移動操作部としての移動操
作アーム部44がとが延在されている。
【0031】そして、上記一対の弾性アーム部42,4
3は互いに長さを異にし、一方の弾性アーム部42に対
し他方の弾性アーム部43が長尺に形成されてなる。ま
た、上記一対の弾性アーム部42,43の各先端側に
は、相対向する方向に突出するように係止突条部45,
46が膨出形成されている。上述のように長さを異にす
る一対の弾性アーム部42,43の各先端側に係止突条
部45,46を形成することにより、これらは係止突条
部45,46は、図4に示すように、互いに噛み合うよ
うに位置されてなる。
【0032】また、移動操作アーム部44の先端側に
は、一対の弾性アーム部42,43に対し反対方向の外
方に突出するように移動操作部47が形成されてなる。
【0033】一方、上記誤記録防止部材32が配設され
るカートリッジ本体24を構成する下ハーフ23の内面
には、図4に示すように、上記誤記録防止部材32に設
けられた一対の弾性アーム部42,43の移動方向をガ
イドするとともに、上記一対の弾性アーム部42,43
によって挾持されるスライドガイド片48が立上り形成
されている。このスライドガイド片48は、カートリッ
ジ本体24の背面24b側の壁面を構成する下ハーフ2
3から立上り形成された立上り周壁49と平行に形成さ
れている。
【0034】そして、上記スライドガイド片48には、
一方の弾性アーム部42の先端側に突出形成した係止突
条部45が相対係合する第1及び第2の係合凹部50,
51が形成されている。これら第1及び第2の係合凹部
50,51は、スライドガイド片48の一部を凹湾状に
膨出して形成されてなり、誤記録防止部材32が誤記録
検出穴33を閉塞した位置に移動されたとき及び上記誤
記録検出穴33を開放した位置に移動されたときにそれ
ぞれ上記係止突条部45が係合し得る位置に形成されて
なる。
【0035】また、カートリッジ本体24の背面24b
側には、図3に示すように、移動操作アーム部44の先
端側に形成したの弾性アーム部42,43に対し反対方
向の外方に突出するように移動操作部47カートリッジ
本体24の外方に臨ませる開口部52が切欠き形成され
ている。この開口部52は、カートリッジ本体24の背
面24b側の壁面を構成する上下ハーフ22,23から
立上り形成された立上り周壁49の一部を切欠いて形成
されてなる。また、上記開口部52は、誤記録防止部材
32を誤記録検出穴33を閉塞した位置と開放した位置
間に亘って移動させるに足る幅をもって開設されてい
る。
【0036】なお、下ハーフ23内には上記開口部52
と相対向して遮蔽壁54が立上り形成されている。この
遮蔽壁54は、移動操作アーム部44のカートリッジ本
体24内方への弾性変位を規制するとともに、上記開口
部52を覆いカートリッジ本体24内部の透視を規制す
るものである。
【0037】そして、上記誤記録防止部材32は、図5
に示すように、誤記録防止部41を誤記録検出穴33に
対向する側に位置させ、一対の弾性アーム部42,43
でスライドガイド片48を挾持するようになすととも
に、移動操作アーム部44を立上り周壁49と遮蔽壁5
4間に延在させるようにして下ハーフ23の内面上に配
設させる。
【0038】このように下ハーフ23に配設された誤記
録防止部材32は、一対の弾性アーム部42,43でス
ライドガイド片48を挾持してなるので、上記下ハーフ
23に確実に保持されて容易な脱落が防止される。ま
た、上述のように下ハーフ23に配設された誤記録防止
部材32は、移動操作アーム部44先端の移動操作部4
7を開口部52を介してカートリッジ本体24の外方に
臨まさせてなる。
【0039】上述のように下ハーフ23に保持されてカ
ートリッジ本体24内に配設された誤記録防止部材32
は、開口部52を介してカートリッジ本体24の背面2
4b側の外方に臨まされた移動操作部47を摘む等して
移動操作されることにより、一対の弾性アーム部材4
2,43がスライドガイド片48にガイドされて図5中
矢印E方向及び矢印F方向にスライド操作させられる。
【0040】そして、上記誤記録防止部材32は、誤記
録防止部41が誤記録検出穴33を閉塞した位置にある
とき、図5に示すように、一方の弾性アーム部42の先
端に形成した係止突条部45がスライドガイド片48に
形成した第1の係合凹部50に相対係合し、上記誤記録
検出穴33を閉塞した状態を保持する。この誤記録検出
穴33が誤記録防止部材32によって閉塞された状態に
おいては、例えば記録再生装置側に配置される誤記録検
出手段の誤記録検出穴33への進入が阻止され、カート
リッジ本体24に収納された光磁気ディスク21に対す
る情報信号の記録を可能な状態となす。
【0041】また、上記誤記録防止部材32が図5中矢
印E方向にスライド操作され、誤記録防止部41が誤記
録検出穴33を開放した位置に至ると、図6に示すよう
に、一方の弾性アーム部42の先端に形成した係止突条
部45がスライドガイド片48に形成した第2の係合凹
部51に相対係合し、上記誤記録検出穴33を開放した
状態を保持する。
【0042】この誤記録検出穴33が誤記録防止部材3
2によって開放された状態においては、例えば記録再生
装置側に配置される誤記録検出手段による記録検出穴3
3の検出が行われ、カートリッジ本体24に収納された
光磁気ディスク21に対する情報信号の記録を禁止する
状態となす。
【0043】このように誤記録防止部材32が誤記録検
出穴33を開放する方向に移動されるとき、他方の弾性
アーム部43の先端に形成した係止突条部46は、第2
の係合凹部51を乗り上げて移動し、上記誤記録防止部
材32が誤記録検出穴33を開放した位置に至るとスラ
イドガイド片48に圧接する。従って、誤記録防止部材
32は、誤記録検出穴33を閉塞する方向の図6中矢印
F方向の移動が規制され、上記誤記録検出穴33を開放
した位置に確実に保持される。
【0044】なお、下ハーフ23には、誤記録防止部材
32が誤記録検出穴33を閉塞する方向の図6中矢印F
方向に移動される際、確実に誤記録検出穴33を閉塞す
る方向に移動されるようにガイドするガイド突片55が
設けられ、誤記録防止部材32側には、誤記録防止部4
1の他端側のコーナ部を切欠いて上記ガイド突片55に
ガイドされる傾斜ガイド面56が形成されている。
【0045】また、上述の実施例では、スライドガイド
片48に形成した第1及び第2の係合凹部50,51に
係合する係止突条部45を有する一方の弾性アーム部4
2を外側に設けているが、一方の弾性アーム部42と他
方の弾性アーム部43の位置を図7に示すように逆に配
置してもよい。この場合には、第1及び第2の係合凹部
50,51も上記実施例とは逆の面に膨出するようにし
てスライドガイド片48に形成される。
【0046】上述した各実施例では、スライドガイド片
48の一部を凹湾状に膨出して第1及び第2の係合凹部
50,51を形成するとともに、一対の弾性アーム部4
2,43の長さを異にし、一方の弾性アーム部42の先
端に形成した係止突条部45のみが上記第1及び第2の
係合凹部50,51に相対係合するように構成されてな
るが、図8に示すようにスライドガイド片48の一部に
両側から相対向して凹状溝50a,50b及び51a,
51bを形成して第1及び第2の係合凹部50,51を
構成するようにしてもよい。この場合には、一対の弾性
アーム部42,43は、その長さを共通となす。このよ
うに一対の弾性アーム部42,43及び第1及び第2の
係合凹部50,51を構成することより、一対の弾性ア
ーム部42,43の各先端の係止突条部45,46が上
記第1及び第2の係合凹部50,51に係合することに
なり、一対の弾性アーム部42,43のいずれもがスラ
イドガイド片48の挾持とともに誤記録防止部材32の
位置決め機能を達成するようになる。
【0047】さらにまた、誤記録防止部材32を誤記録
検出穴33を閉塞した位置と開放した位置とに保持する
一対の弾性アーム部42,43とスライドガイド片48
間の相対係合を図る係合手段は、上述した各実施例とは
逆の構成であってもよい。すなわち、図9に示すよう
に、スライドガイド片48の一部を膨出させて円筒状の
第1及び第2の膨出部61,62を形成し、一対の弾性
アーム部42,43の各先端側に上記第1及び第2の膨
出部61,62に対応する凹状の係合凹条部63,64
を形成し、上記第1及び第2の膨出部61,62と上記
係合凹条部63,64の相対係合によって誤記録防止部
材32を誤記録検出穴33を閉塞した位置と開放した位
置とに保持させるようにしてもよい。
【0048】上述した各実施例においては、カートリッ
ジ本体24に光磁気ディスク21を収納したディスクカ
ートリッジの例を挙げて説明したが、本発明は、情報信
号の際記録を可能となすディスクを収納するディスクカ
ートリッジに広く適用できるものである。
【0049】
【発明の効果】上述したように、本発明に係るディスク
カートリッジの誤記録防止機構にあっては、誤記録防止
部材が移動操作部とは独立された一対の弾性アーム部を
カートリッジ本体に設けられたスライドガイド片にガイ
ドさせて移動操作されてなるので、安定した移動操作が
実現されてなる。
【0050】また、誤記録防止部材は、一対の弾性アー
ム部でスライドガイド片を挾持するようにしてカートリ
ッジ本体内に配設されてなるので、確実に上記カートリ
ッジ本体内に保持させておくことができ、ディスクカー
トリッジの組立て途中及び組立て後における脱落を確実
に防止可能となす。さらに、誤記録防止部材は、一対の
弾性アーム部の少なくとも一方とスライドガイド片間に
設けられた係合手段の相対係合により誤記録検出穴を閉
塞した位置及び開放した位置で保持されてなるので、確
実に情報信号の記録可能状態及び記録を不能となす誤記
録防止状態を設定することができる。
【0051】特に、上記誤記録防止部材は、移動操作部
とは独立した一対の弾性アーム部でスライドガイド片を
挾持してカートリッジ本体内に配設される構成を備えて
なるので、合成樹脂のモールド成形等によって形成した
場合であっても、確実に上記一対の弾性アーム部でスラ
イドガイド片を挾持し、カートリッジ本体内に保持させ
ることが可能となる。
【0052】さらにまた、上述した各実施例では、カー
トリッジ本体の主面に誤記録検出穴を設け、誤記録検出
部材の移動操作する移動操作部をカートリッジ本体の上
記主面と直交する背面側に臨ませてなるので、誤記録検
出部材の小型化を達成し、カートリッジ本体への収納ス
ペースを小さくでき、小型のディスクカートリッジに適
用して有用となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る誤記録防止機構が適用されるディ
スクカートリッジの分解斜視図である。
【図2】上記ディスクカートリッジのシャッタ部材を取
付けた前面側からの斜視図である。
【図3】上記ディスクカートリッジの背面側からの斜視
図である。
【図4】誤記録防止部材をカートリッジ本体を構成する
下ハーフに保持させる状態を示す分解斜視図である。
【図5】誤記録防止部材をカートリッジ本体を構成する
下ハーフに保持させ誤記録検出穴を閉塞した状態を示す
部分平面図である。
【図6】誤記録防止部材が誤記録検出穴を開放した位置
に移動された状態を示す下ハーフの部分平面図である。
【図7】本発明に係る誤記録防止機構の他の実施例を示
す部分平面図である。
【図8】本発明に係る誤記録防止機構のさらに他の実施
例を示す部分平面図である。
【図9】本発明に係る誤記録防止機構のさらに他の実施
例を示す部分平面図である。
【図10】従来のディスクカートリッジの誤記録防止機
構を示す分解斜視図である。
【図11】上記従来のディスクカートリッジの誤記録防
止機構を示す部分平面図であって、誤記録防止部材が誤
記録検出穴を閉塞した状態を示す。
【図12】上記従来のディスクカートリッジの誤記録防
止機構おいて、誤記録防止部材が誤記録検出穴を開放し
た状態を示す部分平面図である。
【符号の説明】
24 カートリッジ本体 32 誤記録防止部材 33 誤記録検出穴 41 誤記録防止部 42,43 弾性アーム部 44 移動操作アーム部 45,46 係止突条部 47 移動操作部 48 スライドガイド片 50 第1の係合凹部 51 第2の係合凹部 52 カートリッジ本体に設けた開口部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】誤記録防止部から延長された一対の弾性ア
    ーム部と、上記誤記録防止部に一体に設けられカートリ
    ッジ本体に形成された開口部に少なくとも一部が臨まさ
    れ、上記誤記録防止部をカートリッジ本体外方から移動
    操作させるための移動操作部とを有する誤記録防止部材
    と、 上記誤記録防止部材に設けられた一対の弾性アーム部の
    移動方向をガイドするカートリッジ本体に設けられたス
    ライドガイド片と、 上記誤記録防止部材に設けられた一対のアーム部の少な
    くとも一方と上記スライドガイド片間に設けられた相対
    係合する係合手段とを備えてなるディスクカートリッジ
    の誤記録防止機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007095206A (ja) * 2005-09-29 2007-04-12 Sony Corp ディスクカートリッジ

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