JPH0594553U

JPH0594553U - 除振装置

Info

Publication number: JPH0594553U
Application number: JP4070592U
Authority: JP
Inventors: 勉戸原
Original assignee: 明立精機株式会社
Priority date: 1992-05-20
Filing date: 1992-05-20
Publication date: 1993-12-24

Abstract

(57)【要約】【目的】除振装置の搭載板に１又は複数個のタンクを
設け、このタンク内に液体を封入しておき、この液体の
揺動を利用して搭動板の横揺れを防止する。【構成】機器等の物体を載置するための搭載板１と、
該搭載板を支持している空気ばね支持装置２とを有し、
前記搭載板１には１又は複数のタンク２０を有し、該タ
ンク内に適量の液体２０が調整可能に封入されている。
搭載板１の横揺れに対して液体２０が制動の作用をす
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、除振装置、より詳細には、測定器や精密機器等を搭載して精密測定や精密作業等を行うための除振台に関する。

【０００２】

【従来技術】

図２は、本考案が適用される除振装置の一例を説明するための構成図で、図中、１は精密機器等が搭載される搭載板、２は空気ばね、３は空気ばね２に連通されている補助空気溜め、４は空気ばね２と補助空気溜め３を連結するパイプ（ダンピング用オリフィス）、５は防振ゴム、６は搭載板１に固定されたプローブ、７は圧縮空気供給パイプ、８は圧力計、９はフィルター付減圧弁、１０は自動レベル調整装置で、周知のように、搭載板１の上に精密機器等を搭載して使用するが、その際、該精密機器に外部からの振動が伝達されないようにするために搭載板１を空気ばね２にて弾性支持している。

【０００３】而して、上述のごとき防振台においては、搭載板１に搭載する精密機器等の重量によって該搭載板１のレベルが変動してしまうという問題がある。プローブ６及び自動レベル調整装置１０は、このような問題点を解決するために設けられたもので、例えば、精密機器等の重量が重い場合には、搭載板１のレベルが下がり、それに従って、プローブ６のレベルも下がるが、プローブ６が下がると自動レベル調整装置１０の給入弁が動作して圧縮空気源からの圧縮空気が補助空気溜め３に供給され、空気ばね２内の圧力を上昇させる。斯様にして、空気ばね２内の圧力が上昇すると、搭載板１が上昇し、それに従ってプローブ６も上昇し、該プローブ６が所定レベルになると自動レベル調整装置１０の給入弁が動作して空気ばね２内への空気の給入が停止され、搭載板１、従って、精密機器はその所定レベルに維持される。

【０００４】一方、搭載板１に搭載される精密機器の重量が軽い場合には、搭載板１及びプローブ６が上昇し、自動レベル調整装置１０の排気減が開口し、補助空気溜め３内の空気が大気中に排出され、空気ばね２内の空気圧が低下される。斯様にして、空気ばね２内の空気圧が低下すると、搭載板１が下降し、それに従ってプローブ６も下降し、該プローブ６が所定レベルになると自動レベル調整装置１０の排気弁が閉塞して空気の排出が停止し、搭載板１、従って、精密機器はその所定レベルに維持される。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

上述のごとき除振装置は、垂直方向の振動は効果的に除去できるが、横方向の振動、例えば、ばね系の固有振動による揺動、搭載板の共振等に対しては何ら対策がなく不十分であった。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上述のごとき課題を解決するためになされたもので、機器等の物体を載置するための搭載板と、該搭載板を支持している空気ばね支持装置とにより構成された除振装置において、前記搭載板に１又は複数のタンクを有し、該タンク内に適量の液体が調整可能に封入されていることを特徴としたものである。

【０００７】

【作用】

除振装置の搭載板に１又は複数個のタンクを設け、このタンク内に液体を封入しておき、この液体の揺動を利用して搭動板の横揺れを防止する。

【０００８】

【実施例】

図１は、本考案による除振装置の一実施例を説明するための構成図で、図中、図２に示した従来技術と同様の作用をする部分には、図２の場合と同一の参照番号が付してある。而して、本考案においては、搭載板１に１又は複数個のタンク２０が設けられており、このタンク２０内に液体２１が封入されている。この液体２１の封入量は周知の任意手段により調整可能になっている。この液体２１は垂直方向の振動に対してはほとんど移動しないが、水平方向の振動に対しては左右、前後方向に移動し、搭載板１の横方向の変動に対して制御作用をする。

【０００９】

【考案の効果】

以上の説明から明らかなように、本考案によると、除振装置におけるばね系の固有振動による揺動や、搭載板の共振を低減し、搭載板の横揺れを効果的に防止することができる。また、タンクの形状、タンクの数、タンク内の液量等を加減することにより、制動効果を容易に調整することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による除振装置の一実施例を説明する
ための構成図である。

【図２】本考案が適用される除振装置の一例を説明す
るための図である。

【符号の説明】

１…搭載板、２…空気ばね、３…補助空気溜め、１０…
自動レベル調整装置、２０…タンク、２１…液体。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号庁内整理番号ＦＩ技術表示箇所 // Ｅ０４Ｆ 15/18 Ｑ 7805−2Ｅ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】機器等の物体を載置するための搭載板
と、該搭載板を支持している空気ばね支持装置とにより
構成された除振装置において、前記搭載板に１又は複数
のタンクを有し、該タンク内に適量の液体が調整可能に
封入されていることを特徴とする除振装置。