JPH0594537U - ワンウェイクラッチのリテーナアセンブリ - Google Patents
ワンウェイクラッチのリテーナアセンブリInfo
- Publication number
- JPH0594537U JPH0594537U JP3467692U JP3467692U JPH0594537U JP H0594537 U JPH0594537 U JP H0594537U JP 3467692 U JP3467692 U JP 3467692U JP 3467692 U JP3467692 U JP 3467692U JP H0594537 U JPH0594537 U JP H0594537U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spring
- roller
- axial length
- way clutch
- pair
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 リテーナ、ローラおよびスプリングから成る
ワンウェイクラッチのリテーナアセンブリにおいて、上
記スプリングの耐久性を向上する。 【構成】 一対の側面リング2間の周方向に柱部3を等
間隔に形成して隣接する柱部3間にローラ10を収容す
るポケット4を形成する。柱部3にポケット4と連通す
るスプリング収容凹部5を形成し、この収容凹部5に基
板部21の両端から内向きに一対の押圧片部22を設け
たスプリング20を組込んでローラ10を周方向に押圧
する。スプリング20の長さをローラ10の軸方向長さ
より長くし、スプリング収容凹部5の軸方向長さをポケ
ット4の軸方向長さより長くしてワンウェイクラッチの
空転時にローラ10がスキューしても、そのローラ10
がスプリング20の両端の折曲げ部に近接する位置を押
圧しないようにする。
ワンウェイクラッチのリテーナアセンブリにおいて、上
記スプリングの耐久性を向上する。 【構成】 一対の側面リング2間の周方向に柱部3を等
間隔に形成して隣接する柱部3間にローラ10を収容す
るポケット4を形成する。柱部3にポケット4と連通す
るスプリング収容凹部5を形成し、この収容凹部5に基
板部21の両端から内向きに一対の押圧片部22を設け
たスプリング20を組込んでローラ10を周方向に押圧
する。スプリング20の長さをローラ10の軸方向長さ
より長くし、スプリング収容凹部5の軸方向長さをポケ
ット4の軸方向長さより長くしてワンウェイクラッチの
空転時にローラ10がスキューしても、そのローラ10
がスプリング20の両端の折曲げ部に近接する位置を押
圧しないようにする。
Description
【0001】
この考案はワンウェイクラッチのリテーナアセンブリに関するものである。
【0002】
図4は、ワンウェイクラッチの一例を示す。このワンウェイクラッチは、外方 部材30の内径面に複数のカム面31を周方向に等間隔に形成し、この外方部材 30と軸32との間にリテーナ33、ローラ34およびスプリング35から成る リテーナアセンブリAを組込み、上記軸32の矢印方向の回転時にローラ34を カム面31に係合させて軸32の回転を外方部材30に伝え、上記軸32の逆方 向の回転時にスプリング35の弾力に抗してローラ34を後退させ、ローラ34 とカム面31との係合解除により軸32を空転させるようにしている。
【0003】 上記ワンウェイクラッチに組込まれるリテーナアセンブリとして、図5および 図6に示すように、リテーナ40の柱部41の外径面に中央凸部42と一対の端 部凸部43、43とを設け、上記各凸部42、43に形成した接触表面44、4 5を同一平面上に配置し、その接触表面44、45にスプリング46の基板部4 7を係合させてスプリング46を支持し、上記基板部47の両端から内向きに設 けられた一対の押圧片部48、48によってポケット49に入れられたローラ5 0を周方向に押圧するようにしたものが従来から知られている。(特公昭48− 27336号公報参照)。
【0004】 上記のようなリテーナアセンブリにおいては、スプリング46の基板部47を 中央凸部42および端部凸部43の接触表面44、45に係合させることによっ てスプリング46が支持されるため、スプリング46の組付けが容易であり、か つスプリング46の安定性が良好であるという利点がある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】 ところで、上記リテーナアセンブリにおいては、ローラ50の軸方向長さとス プリング46の長さとが略等しいため、軸32の空転時にローラ50がスキュー すると、ローラ50のローラエッジがスプリング46の両端の折曲げ部51に近 接した位置をたたき、上記折曲部51に弾性域を越えた変位を生じさせることが ある。
【0006】 このため、スプリング46の耐久性に問題があり、特に、ワンウェイクラッチ が高速空転時や振動の大きい条件で使用されると、ポケット49内でローラ50 が振幅運動するため、ローラ50がスキューし易く、スプリング46の耐久性に 問題がある。
【0007】 この考案は上記の問題点を解決し、リテーナアセンブリのスプリングの耐久性 の向上を図ることを技術的課題としている。
【0008】
上記の課題を解決するために、この考案においては、基板部の両端にローラ押 圧用の一対の押圧片部を内向きに設けたスプリングの長さをリテーナのポケット 内に組込まれたローラの軸方向長さより長くし、リテーナの柱部にはポケットの 軸方向長さより長いスプリング収容凹部を上記ポケットに連通して設け、このス プリング収容凹部にスプリングを組込んだ構成を採用したのである。
【0009】
上記のように、スプリングの軸方向長さをローラの軸方向長さより長くするこ とによって、ワンウェイクラッチの空転時にローラがスキューしてもローラのロ ーラエッジはスプリングの両端の折曲げ部から離れた位置を押すことになり、上 記折曲げ部が弾性域を越えて変形するのを防止することができる。
【0010】
以下、この考案の実施例を図1乃至図3に基づいて説明する。図示のように、 リテーナアセンブリは、リテーナ1、ローラ10およびスプリング20から成る 。
【0011】 リテーナ1は、一対の側面リング2、2間の周方向に柱部3を等間隔に形成し て隣接する柱部3間にポケット4を設けた構成とされ、そのポケット4内に前記 ローラ10が組込まれている。
【0012】 柱部3の外径面にはポケット4に連通するスプリング収容凹部5と、溝6とが 形成され、このスプリング収容凹部5の底面と溝6の底面は同一高さとされてい る。スプリング収容凹部5の両端は一対の側面リング2に至り、その軸方向長さ はポケット4の軸方向長さより長くなっている。このスプリング収容凹部5の底 面には上記溝6と対向する位置に支持片7が突設され、その支持片7の溝6と対 向する表面8はスプリング収容凹部5の側面9と同一平面上に配置されている。
【0013】 スプリング20は板ばねから成り、基板部21の両端に内方向に向く一対の押 圧片部22を設けた構成とされている。このスプリング20の長さはローラ10 の軸方向長さより長くなっている。
【0014】 上記スプリング20はスプリング収容凹部5内に組込まれ、基板部21の内面 中央部が支持片7の表面8に接触し、基板部21の外面が溝6の開口部の両側コ ーナと当接する取付けとされる。
【0015】 ここで、支持片7の表面8とスプリング収容凹部5の側面とは同一平面上に配 置されているため、スプリング20の上記のような取付けによって基板部21は 弓形に変形し、その変形による復元弾力によって支持片7の表面8および溝6の コーナに圧接し、リテーナ1の外径方向に抜け出すのが防止される。
【0016】 また、上記スプリング20の取付けによって、一対の押圧片部22はローラ1 0を周方向に押圧する。
【0017】 実施例で示すリテーナアセンブリは上記の構造から成り、このリテーナアセン ブリは、外方部材30と軸32との間に組込んで軸32の矢印方向の回転を外方 部材30に伝達し、逆方向の回転時に軸32を空転させる。
【0018】 軸32の空転時、スプリング20の押圧片部22はローラ10で押されて内方 向に変形する。このとき、ローラ10がスキューすると、ローラ10のローラエ ッジが一方の押圧片部22を内方向に押圧する。
【0019】 ここで、スプリング20の長さはローラ10の軸方向長さより長いため、一方 の押圧片部22がローラ10のエッジで押されても、その押圧位置はスプリング 20の両端の折曲げ部23から離れた位置であり、上記折曲げ部23が弾性域を 越えて変形するのを防止することができる。
【0020】
以上のように、この考案に係るリテーナアセンブリにおいては、スプリングの 長さをローラの軸方向長さより長くし、そのスプリングを収容するスプリング収 容凹部の軸方向長さをポケットの軸方向長さより長くしたので、ワンウェイクラ ッチの空転時にローラがスキューしてもローラのエッジは押圧片部の折曲げ部か ら離れた位置を押すことになり、上記折曲げ部が弾性域を越えて変形するのを防 止することができ、スプリングの耐久性を向上させることができる。
【図1】この考案に係るリテーナアセンブリの一実施例
を一部切欠正面図
を一部切欠正面図
【図2】同上の一部分を示す斜視図
【図3】同上の平面図
【図4】ワンウェイクラッチの断面図
【図5】従来のリテーナアセンブリの一部分を示す平面
図
図
【図6】同上の斜視図
1 リテーナ 2 側面リング 3 柱部 4 ポケット 5 スプリング収容凹部 10 ローラ 20 スプリング 21 基板部 22 押圧片部
Claims (1)
- 【請求項1】 一対の側面リング間の周方向に柱部を等
間隔に形成して隣接する柱部間にポケットを設けたリテ
ーナと、上記ポケットのそれぞれに組込まれたローラ
と、上記柱部に支持されたスプリングとから成り、上記
スプリングが、基板部の両端に一対の押圧片部を内向き
に設けた構成とされ、その一対の押圧片によってローラ
を周方向に押圧するようにしたワンウェイクラッチのリ
テーナアセンブリにおいて、前記スプリングの長さをロ
ーラの軸方向長さより長くし、柱部にはポケットの軸方
向長さより長いスプリング収容凹部を上記ポケットに連
通して設け、このスプリング収容凹部に上記スプリング
を組込んだことを特徴とするワンウェイクラッチのリテ
ーナアセンブリ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3467692U JPH0594537U (ja) | 1992-05-25 | 1992-05-25 | ワンウェイクラッチのリテーナアセンブリ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3467692U JPH0594537U (ja) | 1992-05-25 | 1992-05-25 | ワンウェイクラッチのリテーナアセンブリ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0594537U true JPH0594537U (ja) | 1993-12-24 |
Family
ID=12421032
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3467692U Pending JPH0594537U (ja) | 1992-05-25 | 1992-05-25 | ワンウェイクラッチのリテーナアセンブリ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0594537U (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4827336A (ja) * | 1971-08-10 | 1973-04-11 | ||
JPS5236249A (en) * | 1975-09-08 | 1977-03-19 | Torrington Co | Oneeway clutch and retaining device assembly for roller thereof |
-
1992
- 1992-05-25 JP JP3467692U patent/JPH0594537U/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4827336A (ja) * | 1971-08-10 | 1973-04-11 | ||
JPS5236249A (en) * | 1975-09-08 | 1977-03-19 | Torrington Co | Oneeway clutch and retaining device assembly for roller thereof |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5078243A (en) | One-way clutch | |
US9885393B2 (en) | Spring for use in one-way clutch and one-way clutch | |
US4545627A (en) | Creep preventing device of an annular member | |
JP2574923Y2 (ja) | 傾斜付勢式自動調心軸受 | |
KR100580685B1 (ko) | 일방향 클러치 | |
CN101573544B (zh) | 推力滚子轴承 | |
JPH0594537U (ja) | ワンウェイクラッチのリテーナアセンブリ | |
US4854435A (en) | Double-notched sprag outer retainer | |
JPH0134751Y2 (ja) | ||
JP2001153157A (ja) | 一方向クラッチ | |
JPH01166843U (ja) | ||
JPS6020830Y2 (ja) | 非分離型ころがり軸受 | |
JPH088354Y2 (ja) | クラッチ | |
JPH0741899Y2 (ja) | 斜板式ポンプ又はモータのシューリテイナ | |
JPS5848416Y2 (ja) | クロスロ−ラ−ガイド | |
JP2006220296A (ja) | 一方向クラッチ | |
JPH0313622Y2 (ja) | ||
JPS58155436U (ja) | ロ−ラクラツチ | |
JPS5911211Y2 (ja) | ころがり軸受用合成樹脂製保持器 | |
JPH0716102Y2 (ja) | スラストころ軸受 | |
JP2531426Y2 (ja) | 玉軸受の保持器 | |
JPS6323614Y2 (ja) | ||
JPH0819979B2 (ja) | 一方向クラツチドラグクリツプ | |
JPS5899528U (ja) | 一方クラツチ | |
JP2533731Y2 (ja) | 環体のクリープ防止装置 |