JPH0593970U - 自動車用フロアカ−ペット - Google Patents

自動車用フロアカ−ペット

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JPH0593970U
JPH0593970U JP3585692U JP3585692U JPH0593970U JP H0593970 U JPH0593970 U JP H0593970U JP 3585692 U JP3585692 U JP 3585692U JP 3585692 U JP3585692 U JP 3585692U JP H0593970 U JPH0593970 U JP H0593970U
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JP
Japan
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automobile
floor carpet
layer
floor
gel
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Application number
JP3585692U
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English (en)
Inventor
輝幸 本多
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Hayashi Telempu Corp
Original Assignee
Hayashi Telempu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゲルあるいわコロイド状物を利用して、制振
・遮音効果を高め足の接触感も良好な自動車用フロアカ
−ペットを提供することにある。 【構成】 表皮繊維層2と、表皮繊維層2の裏面に積層
された熱可塑性樹脂の裏打ち材3と、裏打ち材3の下層
に多孔質の緩衝材マット4とを一体化し、前記緩衝材マ
ット4の下側にゲルあるいわコロイド状物を塗布含浸処
理した層41をもつている自動車のフロアパネル上に付
設することを特徴とする自動車用フロアカ−ペット1で
ある。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車のフロアパネル上に付設する自動車用フロアカ−ペットに関 し、特に自動車走行中の自動車のフロアパネルの遮音並びに振動を低減する作用 (制振作用)にすぐれた自動車用フロアカ−ペットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の自動車のフロアパネル上には、装飾、その他の目的によつて自動車用フ ロアカ−ペットを付設している。従来の自動車用フロアカ−ペットの最も一般的 な構成は、タフティング、ニ−ドリング等により立毛を組織した基布と、この基 布の裏面に立毛を係止し、自動車用フロアカ−ペット素材に成形性を付与するポ リエチレン等の熱可塑性樹脂を主体とした裏打ち材を積層して一体化して構成さ れているものでけある。そして、これらの自動車用カ−ペットの中には裏打ち材 の裏面には各種の緩衝材を設けたものもある。これは、フロアパネル上に直接自 動車用フロアカ−ペットを付設するものと比較して、各種の緩衝材がフロアパネ ルの凹凸が自動車用カ−ペットの表面に現れるのを防止すること、乗務員の足の 接感触を和らげること、さらに遮音、振動の低減(制振効果)を期待することが できるものである。
【0003】 これらの代表的な緩衝材には、短繊維を集積したフェルトやウレタンフォ−ム 等の樹脂発泡体を使用しているが、これら自動車用フロアカ−ペットの緩衝材に は下記の問題点がある。
【0004】 従来の技術の問題点は、 (1) 緩衝材と自動車のフロアパネルの間に微小な隙間が生じて、乗務員の 足の接触感が悪いこと、さらに、遮音効果並びに振動の低減、すなわち、制振効 率が劣ること。 (2) 目的とする機能をもつた自動車用フロアカ−ペットを得るには、緩衝 材の重量が重くなり、したがつて緩衝材の厚さが厚くなり、これは自動車内装材 として好ましいものではない。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上述したような問題点を解決して、乗務員の足に対する接触感も良 好にし、さらに特に自動車走行中の自動車のフロアパネルの遮音並びに振動減衰 する作用(制振作用)に特にすぐれた自動車用フロアカ−ペットを提供すること を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、表皮繊維層と、表皮繊維層の裏面に積層された熱可塑性樹脂の裏打 ち材と、裏打ち材の下層に多孔質の緩衝材マットとを一体化し、前記緩衝材マッ トの下側にゲルあるいわコロイド状物を塗布含浸処理した層をもつている自動車 のフロアパネル上に付設することを特徴とする自動車用フロアカ−ペットの構成 である。
【0007】
【考案の作用】
本考案は上述したような構成であるから、自動車用フロアカ−ペットを自動車 のフロアパネル上に付設すると、自動車用フロアカ−ペットの多孔質の緩衝材マ ットのゲルあるいわコロイド状物を塗布含浸処理した層が直接自動車のフロアパ ネル上に接触する。しかもゲルあるいわコロイド状物自体は、粘弾性をもつてい るのに加えて、振動減衰作用(制振作用)があるから、ゲルあるいわコロイド状 物を塗布含浸処理した層を自動車のフロアパネル上に付設後、除々に微小な変形 、すなわち、ダイラタント流動をおこして自動車用フロアパネルと自動車用フロ アカ−ペットの隙間を埋める作用があり、また微小な粘着性があるから、最終的 に自動車用フロアカ−ペットが自動車のフロアパネルに完全に密着する。この結 果自動車用フロアカ−ペットの乗務員の足に対する接触感も良好になり、遮音効 果も向上する作用がある。
【0008】
【実施例】
以下、図1に基づいて本考案の自動車用フロアカ−ペットの一実施例である自 動車用フロアカ−ペット1について説明すると、この自動車用フロアカ−ペット 1は、表皮繊維層2と、表皮繊維層2の裏面に積層された熱可塑性樹脂の裏打ち 材3と、裏打ち材3の下層に多孔質の緩衝材マット4とを一体化し、前記緩衝材 マット4の下側に厚さ0.5乃至3.0mmのゲルあるいわコロイド状物を塗布 含浸処理した層41をもつている自動車のフロアパネル上に付設することを特徴 とする構成をもつている。
【0009】 したがつて、自動車用フロアカ−ペット1は上述したような構成をもつている ので自動車の走行中のエンジン作動に伴う種々の騒音振動が自動車のフロアパネ ルに伝えられるが、自動車のフロアパネル上には自動車用フロアカ−ペット1が 付設されているから、騒音振動が直接効率よく自動車用フロアカ−ペット1の多 孔質の緩衝材マット4の下側の厚さ0.5乃至3.0mmのゲルあるいわコロイ ド状物を塗布含浸処理した層41に伝えられる。すると、この層41中のゲルあ るいわコロイド状物自体が粘弾性的特性をもち、振動減衰作用(制振作用)があ り、また自動車のフロアパネルに付設したのち前述したようなダイラタント流動 して自動車用フロアカ−ペット1と自動車のフロアパネル間の隙間を埋める作用 もあり、微小な粘着性もあるから最終的には自動車用フロアカ−ペット1は自動 車のフロアパネルに接着するから両者間に隙間がなくなり遮音効果も向上すると ともに乗務員の足に対する接触感も良好になる。
【0010】 そして、本考案の自動車用フロアカ−ペット1の好適な一実施例について図1 乃至図4に基づいてより詳細にその構成、作用、効果を説明すると、表皮繊維層 2はナイロン繊維をタフティングによつて基布22に立毛21組織し(450g /m2 )、この基布22の裏面に押出機によつてTダイから押出された低密度ポ リエチレンに樹脂シ−トを、軟化状態にあるうちに単位面積当たり重量350g /m2 の割合で裏打ち材3を裏打ちした。
【0011】 次に、この裏打ち材3側から加熱して裏打ち材3を軟化させて成形型内に配置 して所要形状に賦形する。この際、成形型内には多孔質の緩衝材マット4を配置 しておき、自動車用フロアカ−ペット1の成形に際して、前期軟化した裏打ち材 3に多孔質の緩衝材マット4を貼着することが製造工程上好ましい。この緩衝材 マット4は綿繊維50%とポリプロピレン繊維50%の混合フェルトである。ま た、みかけ密度は0.08g/cm3 であり、その厚さは10mmである。この 多孔質の緩衝材マット4の自動車フロアパネルに接する側に、すなわち、緩衝材 マット4の下側にゲルあるいわコロイド状物をスプレ−コ−ティングして塗布し た。スプレ−コ−ティングにより塗布することにより緩衝材マット4の下側に自 然にゲルあるいわコロイド状物が含浸されることになり、含浸処理した層41が 形成される。この際緩衝材マット4は多孔質であるから、ゲルあるいわコロイド 状物の塗布がし易く、また含浸性がよい。勿論、緩衝材4がその緩衝性が良好で あることはいうまでもない。本考案者は、試行錯誤の末にこの層41の最適の厚 さは0.5乃至3.0mmであることを見い出した。このゲルあるいわコロイド 状物としては無機フィラ−高充填系軟質ウレタン樹脂コロイド状物(実施例1) と、シリコ−ンベ−スゲル状物(実施例2)を厚さ2.0mmに塗布(80乃至 100g/m2 )した。得られたサンプルSを図2に示すパネル加振法による制 振・遮音試験を行ない、また、比較のためゲルあるいわコロイド状物を塗布しな い自動車用フロアカ−ペット1を比較例(従来のもの)として制振・遮音試験を 行なつた。
【0012】 本考案の自動車用フロアカ−ペット1の一実施例の効果を確認するために、無 響室において図2に示すように実施例のサンプルSを電磁加振機Tに供した。す なわち、鋼板パネルP600×600mmの角部にア−ムAを連結して、このア −ムAを電磁加振機Tに接続する。そして、電磁加振機Tにより鋼板パネルPに 各周波数の振動を加えて発生する音波を上方の集音マイクMで補足して記録する ことにしておこなつた。この際鋼パネルP上に各種のサンプルS片を載置して遮 音性の相対比較試験を実施した。図3および図4はそれぞれ実施例1および実施 例2のサンプルS片並びに比較例(従来のもの)を加振試験に供し、各周波数1 00乃至700Hz における振動伝達速度(dB)を測定した。
【0013】 図3および図4の周波数と振動伝達度の関係を示す説明図、すなわち、遮音性 の相対比較試験の結果により、とくに図中でハツチングを施した部分をみると、 略200乃至500Hz の領域で最高9dBの振動低減が観測されて、本考案の 実施例(1)、実施例(2)の遮音、制振効果が確認された。勿論、実際に自動 車のフロアパネル上に付設してみても遮音、制振効果が確認され、さらに乗務員 の足に対する接触感も従来のものに較べて良好であつた。
【0014】 なお、本考案の緩衝材として多孔質の緩衝材マット4としてフェルト状のマッ ト4を採用しているが、ゲルあるいわコロイド状物を含浸処理可能できる緩衝材 に代替することは勿論可能であることはいうまでもない。
【0015】
【考案の効果】
以上述べたように本考案の自動車用フロア−カペットは、表皮繊維層と、表皮 繊維層の裏面に積層された熱可塑性樹脂の裏打ち材と、裏打ち材の下層に多孔質 の緩衝材マットとを一体化し、前記緩衝材マットの下側にゲルあるいわコロイド 状物を塗布含浸処理した層をもつている自動車のフロアパネル上に付設すること を特徴とする構成であるから、とくにゲルあるいわコロイド状物自体が粘弾性的 特性をもち、振動減衰作用(制振作用)があり、さらに自動車のフロアパネルに 付設した後ダイラタント流動して隙間を埋める作用もあるから遮音性能も向上す る効果がある。さらに、乗務員の足に対する接触感も従来のものに較べて良好に なる効果もある。
【0016】 また、ゲルあるいわコロイド状物は短時間では大きな粘着性がなく、時間の経 過につれて粘着性を増加してくる性質をもっているため、輸送保管中には製品ど うしが付着する問題が生じない。
【0017】 緩衝材マットの下側にゲルあるいわコロイド状物を塗布含浸処理した層をもつ ているから、自動車用フロアカ−ペットの最下側の層では緩衝材マットの部分が 粘着して外力による繊維のほつれや破壊が殆んどなくなり従来のものに較べて外 力に対する対抗性が飛躍的により増大する。
【0018】 本考案の自動車用フロアカ−ペットは、上述したようにその構成はきわめて簡 単であるから、量産化が容易にはかることができ、しかも軽量に製造できるから その取扱も簡単にでき、大量生産が可能であり、その結果としてコストの逓減を はかることができるものである。
【0019】 また、本考案の自動車用フロアカ−ペットは、従来にない制振・遮音構成を用 いることにより、軽量で優れた遮音効果のある自動車用内装材が得られるもので ある。
【0020】 さらに、本考案の自動車用フロアカ−ペットは、特に自動車において問題とな る200乃至500HZ の低周波領域の音の遮音にすぐれた効果を発揮すること ができるものである。
【0021】 なお、本考案の自動車用フロアカ−ペットは、より高速性、快適性を追求して いる鉄道車両のフロアカ−ペットとしても利用することができその用途分野の拡 大をはかることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の自動車用フロアカ−ペットの一実施例
をしめす模式断面図である。
【図2】同じく本考案の自動車用内フロアカ−ペットの
パネル加振法によるサンプルの制振性試験を示した模式
説明図である。
【図3】同じく前記実施例1の周波数と振動伝達度の関
係を示す説明図である。
【図4】同じく前記実施例2の週波数と振動伝達度の関
係を示す説明図である。
【符号の説明】
1・・・自動車用フロアカ−ペット 2・・・表皮繊維層 21・・・立毛 22・・・基布 3・・・裏打ち材 4・・・緩衝材マット 41・・・層 A・・・ア−ム M・・・集音マイク P・・・鋼板パネル S・・・サンプル T・・・電磁加振機

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表皮繊維層と、表皮繊維層の裏面に積層
    された熱可塑性樹脂の裏打ち材と、裏打ち材の下層に多
    孔質の緩衝材マットとを一体化し、前記緩衝材マットの
    下側にゲルあるいわコロイド状物を塗布含浸処理した層
    をもつている自動車のフロアパネル上に付設することを
    特徴とする自動車用フロアカ−ペット。
JP3585692U 1992-05-28 1992-05-28 自動車用フロアカ−ペット Pending JPH0593970U (ja)

Priority Applications (1)

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JP3585692U JPH0593970U (ja) 1992-05-28 1992-05-28 自動車用フロアカ−ペット

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JP3585692U JPH0593970U (ja) 1992-05-28 1992-05-28 自動車用フロアカ−ペット

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JPH0593970U true JPH0593970U (ja) 1993-12-21

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JP3585692U Pending JPH0593970U (ja) 1992-05-28 1992-05-28 自動車用フロアカ−ペット

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