JPH0593411U - 電気手術器用電極 - Google Patents
電気手術器用電極Info
- Publication number
- JPH0593411U JPH0593411U JP3527192U JP3527192U JPH0593411U JP H0593411 U JPH0593411 U JP H0593411U JP 3527192 U JP3527192 U JP 3527192U JP 3527192 U JP3527192 U JP 3527192U JP H0593411 U JPH0593411 U JP H0593411U
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- Japan
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- electrode
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- hook
- electrosurgical instrument
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Abstract
(57)【要約】
【目的】高周波電流により生体組織の切開を行う電気手
術器の電極において、筋肉や脂肪などの切開と粘膜や繊
維状組織の切開、切断の両方に適し、電極の交換を必要
としないで迅速な手術を可能にする電気手術器用電極を
提供することを目的とする 【構成】 電極1は、生体組織を切開する先端部2と、
腹腔内で動かしやすい程度の電極の長さを確保する胴体
部4とハンドピースに接続する接続部6から構成され、
前記先端部2は、胴体部4に連設された基部10から鈍
角に屈曲した中間部12と、該中間部12から鋭角に屈
曲した爪部14によってフック形状のフック部を形成し
ている。
術器の電極において、筋肉や脂肪などの切開と粘膜や繊
維状組織の切開、切断の両方に適し、電極の交換を必要
としないで迅速な手術を可能にする電気手術器用電極を
提供することを目的とする 【構成】 電極1は、生体組織を切開する先端部2と、
腹腔内で動かしやすい程度の電極の長さを確保する胴体
部4とハンドピースに接続する接続部6から構成され、
前記先端部2は、胴体部4に連設された基部10から鈍
角に屈曲した中間部12と、該中間部12から鋭角に屈
曲した爪部14によってフック形状のフック部を形成し
ている。
Description
【0001】
本考案は、高周波電流により生体組織の切開、凝固を行う電気手術器に関する ものであり、特に電気手術器用の電極に関する。
【0002】
従来から胆嚢摘出手術等の腹部外科手術は、開腹手術によって行われていたが 、開腹手術は患者、術者の双方にとって負担が大きく、特に患者にとっては手術 時間の長時間化、手術後の疼痛、入院日数の長期化等の問題があり、美容的にも 手術後の傷跡が大きいことなどの種々の問題点を有していた。
【0003】 以上のような問題点に対処するために創案されたものが、内視鏡の一種である 腹腔鏡を用いた外科手術である。これは図7に示すように通常、患者の腹部に4 か所の孔を開け、腹腔内に炭酸ガスを送り込み腹部を膨らませ、内径0.5〜1 .2cmの管形状を呈するトラカール22を4本刺し、該トラカール22より腹 腔鏡や手術具を挿入してテレビモニタ等で腹腔内部を監視しながら手術を行うも のである。
【0004】 前記手術具として頻繁に用いられるものに電気手術器がある。該電気手術器は 高周波電流を先端部の電極から生体組織に流し、発生する熱によって該生体組織 を切開、凝固するものである。
【0005】 前記電気手術器の先端に装着する電極は、処置の目的に応じて図4に示すよう に切開、凝固を行う先端電極部分がへら状部24を形成していて、該へら状部2 4で主に腹腔内の筋肉や脂肪などの組織を高周波電流の発熱作用を利用して切開 、凝固していくものである。すなわち、切開の場合には前記筋肉や脂肪の組織に 沿って前記へら状部24を押しながら(引きながら)焼き切るように切り開き、 あたかもメスによって切り開いたように切開する。また図5に示す電極は処置を 行う先端部分が円筒管をほぼJ字形状に湾曲させた湾曲部26を形成し、図6に 示すように腹腔内の粘膜や繊維状の組織28を前記湾曲部26の内側に引っ掛け て高周波電流の発熱作用を利用して前記組織28を切断するものである。
【0006】
しかし、腹腔内には前述のように筋肉、脂肪、粘膜、繊維状組織等が混在して いて、術者は手術中に切開する組織に適した形状の電極を選択して差し替えて手 術を行わなければならなかった。このとき、電極交換に時間を必要としたり、電 極交換時に腹腔内に充填されている炭酸ガスが漏れやすいという問題があり、種 々の不都合を生む原因になっていた。
【0007】 そこで本考案は、筋肉や脂肪の切開と粘膜や繊維状組織の切開、切断の両方に 適し、電極の交換を必要としない迅速な手術を可能にする電気手術器用電極を提 供することを目的とする。
【0008】
本考案は前記問題点を解決するため、高周波電流が供給されて生体組織の処置 を行う電気手術器用の電極であって、電極先端を複数屈曲させてフック形状のフ ック部を形成し、前記フック部のフック外側に押し切り型の第1切開部が設けら れ、前記フック部内側に引っ掛け切り型の第2切開部が形成されたことを特徴と するものである。
【0009】
本考案の電気手術器用電極において、高周波電流を生体組織に供給する電極先 端部を複数屈曲させてフック形状を形成し、前記フック部外側に押し切り型の第 1切開部が設けられているので、該第1切開部を生体組織表面に接触させ該生体 組織部表面に沿って押す(引く)ことによって該生体組織を切開する。また、前 記フック部内側に引っ掛け切り型の第2切開部が設けられているので、生体組織 を前記フック内側に引っ掛けることによって該生体組織を切開する。
【0010】 従って、生体組織の押し切り切開と引っ掛け切り切開の両方が可能であり、様 々な形態の生体組織の切開が一つの電極によって可能になる。
【0011】
図1に本考案の電気手術器用電極の第1実施例を示す。
【0012】 電極1は、生体組織を切開する先端部2と、腹腔内で動かしやすい程度の電極 の長さを確保する胴体部4と図示しない電気手術器本体から供給される高周波電 流を導くケーブルの先端部に設けられたハンドピースに接続する接続部6から構 成されている。
【0013】 前記先端部2は、複数屈曲したフック形状のフック部を形成している。すなわ ち、胴体部4に連設された基部10から鈍角に屈曲した中間部12と、該中間部 12から鋭角に屈曲した爪部14によって前記フック部を形成している。
【0014】 本考案の特徴とするところは、前記中間部12と前記爪部14で形成するフッ ク部外側鋭角部分で押し切り型の第1切開部16を形成し、前記中間部12と前 記爪部14で形成するフック部内側部分で引っ掛け切り型の第2切開部18を形 成していることである。
【0015】 すなわち、トラカールを通して腹腔内に挿入された電気手術器用の電極1は、 図2に示すように前記第1切開部16を筋肉や脂肪の組織30の表面に押し当て 、該表面に沿って引きながら、該電極1に前記電気手術器本体から供給される高 周波電流で発生する熱によって筋肉や脂肪などの組織30を切開する。また、前 記第2切開部18は、図6で示した方法と同様に粘膜や繊維状組織を前記フック 部内側部分に引っ掛けて生体組織の切開、切断を行う。
【0016】 さらに、図3に本考案の電気手術器用電極の第2実施例を示す 第2実施例に示した電極8は、第1実施例に示した電極1とほぼ同一形状を呈 している。すなわち、前記電極8は先端部2´胴体部4、接続部6で構成されて いて、前記先端部2´は、基部10´から鋭角に屈曲した中間部12´と、該中 間部12´から鈍角に屈曲した爪部14´によって前記フック部を形成している 。
【0017】 本第2実施例の特徴とするところは、電極8のように電極先端部を形成するこ とによって第1切開部として有効に使用できる部分が、16´a 、16´b で示 すように2か所になることである。すなわち、腹腔内の様々な位置に存在する筋 肉や脂肪を切開する場合、腹腔内で電極の回転動作を最小限にすることが可能で あり、さらに迅速な手術を実現することができる。また、第2切開部18´は、 第1実施例の第2切開部18と同様に粘膜や繊維状組織を前記フック部内側部分 に引っ掛けて生体組織の切開、切断を行う。
【0018】 なお、電極先端部でフック部を形成する鋭角及び鈍角の角度は、使用目的に適 した角度を選定することにより、より切開効率のよい手術を実現することができ る。
【0019】
本考案は以上のように構成されるので、一種類の電気手術器用電極による生体 組織の押し切り切開と引っ掛け切り切開が可能になり、筋肉や脂肪の切開と粘膜 や繊維状組織の切開の両方に使用することができる。
【0020】 従って、電気手術器による手術中に押し切り型の電極と引っ掛け切り型の電極 の交換をする必要がなくなる。また、電極の交換時に腹腔を膨らませている炭酸 ガスの漏れを防止することが可能となり迅速な手術を実現することができる。
【図1】本考案に係る第1実施例の電気手術器用電極を
示す側面図である。
示す側面図である。
【図2】本考案に係る第1実施例の電気手術器用電極の
使用状態をを示す図である。
使用状態をを示す図である。
【図3】本考案に係る第2実施例の電気手術器用電極を
示す側面図である。
示す側面図である。
【図4】従来の押し切り型の電気手術器用電極の斜視図
である。
である。
【図5】従来の引っ掛け切り型の電気手術器用電極の斜
視図である。
視図である。
【図6】従来の引っ掛け切り型の電気手術器用電極の使
用状態を示す図である。
用状態を示す図である。
【図7】トラカールを使用した手術を説明する説明図で
ある。
ある。
1 電極 16 第1切開部 18 第2切開部
Claims (1)
- 【請求項1】 高周波電流が供給されて生体組織の処置
を行う電気手術器用の電極であって、 電極先端を複数屈曲させてフック形状のフック部を形成
し、 前記フック部のフック外側に押し切り型の第1切開部が
設けられ、 前記フック部内側に引っ掛け切り型の第2切開部が形成
されたことを特徴とする電気手術器用電極。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3527192U JP2507871Y2 (ja) | 1992-05-27 | 1992-05-27 | 電気手術器用電極 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3527192U JP2507871Y2 (ja) | 1992-05-27 | 1992-05-27 | 電気手術器用電極 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0593411U true JPH0593411U (ja) | 1993-12-21 |
JP2507871Y2 JP2507871Y2 (ja) | 1996-08-21 |
Family
ID=12437132
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3527192U Expired - Lifetime JP2507871Y2 (ja) | 1992-05-27 | 1992-05-27 | 電気手術器用電極 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2507871Y2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005204782A (ja) * | 2004-01-21 | 2005-08-04 | Pentax Corp | 内視鏡用高周波切開具 |
JP2005270241A (ja) * | 2004-03-24 | 2005-10-06 | Pentax Corp | 内視鏡用高周波切開具 |
JP2016041096A (ja) * | 2014-08-13 | 2016-03-31 | 日本ゼオン株式会社 | 内視鏡用縫合糸切断装置 |
-
1992
- 1992-05-27 JP JP3527192U patent/JP2507871Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005204782A (ja) * | 2004-01-21 | 2005-08-04 | Pentax Corp | 内視鏡用高周波切開具 |
JP2005270241A (ja) * | 2004-03-24 | 2005-10-06 | Pentax Corp | 内視鏡用高周波切開具 |
JP4495493B2 (ja) * | 2004-03-24 | 2010-07-07 | Hoya株式会社 | 内視鏡用高周波切開具 |
JP2016041096A (ja) * | 2014-08-13 | 2016-03-31 | 日本ゼオン株式会社 | 内視鏡用縫合糸切断装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2507871Y2 (ja) | 1996-08-21 |
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