JPH0593363A - バイアス原反の製造装置 - Google Patents

バイアス原反の製造装置

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JPH0593363A
JPH0593363A JP15405391A JP15405391A JPH0593363A JP H0593363 A JPH0593363 A JP H0593363A JP 15405391 A JP15405391 A JP 15405391A JP 15405391 A JP15405391 A JP 15405391A JP H0593363 A JPH0593363 A JP H0593363A
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JP15405391A
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Atsusato Kitamura
篤識 北村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 拡巾アームの反転やドラム上における原反
(W) の螺旋状進行を行わない装置にかかるものであっ
て、構造および操作が簡単であるにもかかわらず、原反
の確実なバイアスカットを行うことができ、その結果正
確なバイアス原反を得ることができる装置を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 原反(W) の先端部を把持してその所定長を引
き出す第一把持手段(1)、引き出された所定長の先端側
領域を斜め方向にカットして新たなカット片(B1)を形成
させるカッタ手段(3) 、このカット片(B1)を、すでに引
き取ったカット片(B2)が接続されているバイアス原反
(B) の後端辺に接続させる接着手段(4) 、および上記カ
ット片(B1)接着後のバイアス原反(B) を所定長だけカッ
ト線と平行方向に引き取る第二把持手段(2) を備えてな
るバイアス原反の製造装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、織布等の原反を斜め方
向にカットしてバイアス原反を得る装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】芯地、裏地などの用途には、経緯の組織
からなる織物を斜め方向にカットしたバイアス原反を用
いることが多い。
【0003】バイアス原反は一旦通常の原反を筒状に縫
製し、それを螺旋状に裁断することによって製造され
る。筒状ウエブをバイアスカットする代表的な装置とし
て、次の機構の装置が知られている。
【0004】すなわち、筒状に縫合したウエブを原反ボ
ックスに収容し、該原反ボックスから筒状ウエブを引き
出しながらテンションアーム付きの拡巾アームに外挿し
て拡巾し、カッタを筒状ウエブに対し所定の角度となる
ように接当させてまず片面につき斜めにカットし、カッ
ト部が片面の耳端部にまで来たときに拡巾アームを反転
させて他面を同様に斜めにカットし、以後カット部がそ
の面の耳端部に来るたびに拡巾アームを反転させること
により、筒状ウエブ全長にわたりバイアスカットを行う
のである。
【0005】拡巾アームを反転させないタイプのものと
しては、本出願人の出願にかかる特開昭64−6156
7号公報および特開平1−192868号公報の発明が
ある。
【0006】すなわち、特開昭64−61567号公報
には、筒状シート(上記ウエブに相当)を円筒状の案内
ドラムに被せ、それをドラム表面で回転させながら進行
させるようにし、ドラム上の一点においてカッタを筒状
シートに押し当てるようにして螺旋状に裁断するように
した筒状シートのバイアスカット装置が示されている。
この場合、上記拡巾アームの役目を果たす案内ドラムは
固定された状態のままであり、反転することはない。
【0007】また、特開平1−192868号公報に
は、筒状の原反(W) (上記筒状ウエブに相当)を供給す
るための回転可能な原反収容器と、該原反収容器から繰
り出された原反(W) を円筒状に拡巾するためのドラム
と、該ドラム面でバイアスカットされた原反(W) を引き
取るための引取手段とを装備したバイアスカット装置で
あって、前記ドラムに送風手段を配設すると共に、該送
風手段により生ずる気流がドラム内を通ってその原反収
容器側の端部から導出されるようにすること、および、
ドラム胴部の特定個所の外側に、原反(W) を所定の角度
でカットするためのカッタ刃を有するカッタ手段と、こ
のカッタ刃の両サイドに位置して原反(W) を押さえなが
ら送るための小ロールとを配設することを特徴とする筒
状原反のバイアスカット装置が示されている。この発明
は機構的には特開昭64−61567号公報の発明と類
似しているが、ドラムに送風手段が配置されているとこ
ろが改良されており、その気流によってドラム上の原反
(W) の螺旋状移動をスムースに行うことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述の反
転型の装置は、筒状ウエブの長さ方向に対して大きな角
度(たとえば45゜)でバイアスカットする場合は特に
支障はないが、筒状ウエブの長さ方向に対して小さい角
度でバイアスカットする場合は、拡巾アームの全長が極
めて長くなるため装置の占有面積、拡巾アームの製造
費、拡巾アームの反転に要するエネルギーの点で不利で
あり、また稼動開始時および終了時のロスが大きいとい
う不利がある。さらに、反転させる構造であるから、そ
のための機構や反転したときのカッタの位置の制御機構
などを必要とし、装置全体が複雑になることを免かれな
い。
【0009】一方、特開昭64−61567号公報およ
び特開平1−192868号公報に示された筒状原反の
バイアスカット装置は、バイアスカットする角度が大き
くても小さくても円滑にカットできる上、筒状シートあ
るいは原反(W) (いずれも筒状ウエブと同じもの、以後
原反(W) と表記する)を拡巾支持する部材を反転させる
必要がないので、最初に述べた反転型の装置に比しすぐ
れている。
【0010】しかしながらこれらの装置にあっては、原
反(W) をドラム上で回転させながら進行させなければな
らず、そのために装置自体の構成が複雑となるほか、進
行速度と回転速度を適切に同期させなければ正確にカッ
トすることができないなど操業上の複雑さが存在する。
【0011】特に特開平1−192868号公報に示す
ものは、所定の角度でカットするためのカッタ手段が、
その両サイドに位置して原反(W) を押さえながら送るた
めの小ロールに支持された構成とされており、ドラム胴
部の特定個所の外側の狭い範囲のみを押さえた小ロール
の回転によってのみ原反(W)に螺旋的移動を行わせるも
のであることから、原反(W) の移動が必ずしもスムース
には行われ難く、得られたカット済原反にしわが寄りや
すい。そこでそれを矯正するために、引取ロールの前に
しわ伸ばし用のスクリューロールを設けなければならな
いほか、原反(W) の移動を助けるために送風手段を別途
設置し、これより得られた気流をドラム内から吹き出さ
せて原反(W) の移動のための摩擦抵抗を少なくするなど
の方策を講じているが、気流による摩擦抵抗の減少方式
は、安定性を得る上で高度の制御技術を要するという問
題点があった。
【0012】本発明のバイアス原反の製造装置は、拡巾
アームの反転やドラム上における原反(W) の螺旋状進行
を行わない装置にかかるものであって、構造および操作
が簡単であるにもかかわらず、原反(W) の確実なバイア
スカットを行うことができ、その結果正確なバイアス原
反(B) を得ることができる装置を提供することを目的と
するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のバイアス原反の
製造装置は、原反(W) の先端部を把持してその所定長を
引き出す第一把持手段(1) 、引き出された所定長の先端
側領域を斜め方向にカットして新たなカット片(B1)を形
成させるカッタ手段(3) 、このカット片(B1)を、すでに
引き取ったカット片(B2)が接続されているバイアス原反
(B) の後端辺に接続させる接着手段(4) 、および上記カ
ット片(B1)接着後のバイアス原反(B) を所定長だけカッ
ト線と平行方向に引き取る第二把持手段(2) を備えてな
るものである。
【0014】以下本発明を詳細に説明する。
【0015】本発明の筒状原反のバイアスカット装置
は、第一把持手段(1)、カッタ手段(3) 、接着手段(4)
および第二把持手段(2) からなり、特に原反(W) および
バイアス原反(B) の移動を第一把持手段(1) および第二
把持手段(2) により平面上で行うようにしたところに大
きな特徴を有する。
【0016】原反(W) としては通常織布が用いられる
が、織布のほか、編布、不織布や、これらのコーティン
グまたはラミネート加工物など広義のウエブも用いるこ
とができる。これらのウエブのほか、紙、ネット、皮
革、延伸または未延伸の高分子フィルムやシート、ラミ
ネートフィルム、金属箔、金属蒸着フィルムなども使用
可能である。
【0017】また本発明においては、原反(W) は従来の
ように筒状を形成させる必要がないので、たとえば原反
(W) が芯地用であるときは、該原反(W) に予めパウダー
糊付けを行っておくこともできる。
【0018】第一把持手段(1) は原反用ローラ(R) に巻
回された原反(W) の先端部を把持してその所定長を引き
出すための手段であって、通常原反(W) の先端辺の両側
に2基1組で設置されるが、この基数に特に限定はな
い。2基1組のときは、それらの設置の位置関係は後述
するバイアスカットのカット線に対応させるため、平面
視ではバイアス分だけ互いにずれた状態となる。
【0019】この第一把持手段(1) は、通常、油圧また
は空気圧によって作動するシリンダ(11), (11)、該シリ
ンダ(11), (11)の作動に従って前後進するシリンダロッ
ド(12), (12)および該シリンダロッド(12), (12)の先端
に設けたフィンガ(13), (13)から構成する。フィンガ(1
3), (13)の前後進をモータの作動によって行うようにす
ることもできる。
【0020】フィンガ(13), (13)は原反(W) の先端部を
把持するものであり、原反(W) に向かって前進するとき
はその上下は開いた状態となされ、所定長前進すると
(すなわちフィンガ(13), (13)が原反(W) の先端辺に当
接する位置に到達すると)、その上下が閉じるようにし
てある。従って、第一把持手段(1) を作動させてシリン
ダロッド(12), (12)を突出させてのち引き戻すと、フィ
ンガ(13), (13)は原反(W) の先端辺を掴んで所定長だけ
引き出した状態になる。
【0021】カッタ手段(3) は、引き出された原反(W)
を巾方向に斜めに裁断する機構であり、該カッタ手段
(3) の作動によってバイアスカットされたカット片(B1)
が得られる。この場合、原反(W) の巾方向に対するカッ
トの角度は、15°、30°、45°、60°、75゜
というように任意の角度に設定できるようにしてある。
【0022】接着手段(4) は、すでに先にバイアスカッ
トされ、所定長だけカット線に平行に引き取られて待機
位置にあるカット片(B2)の後端辺と新しくカットされた
カット片(B1)とを接着するための機構であり、それらが
重なり合った部分を接着することによってカット片(B1)
とカット片(B2)とは接着帯(41)を形成しつつ接合してバ
イアス原反(B) となる。
【0023】この接着を行うためには、その接合部分に
ホットメルト接着剤層などの接着剤層を予め形成しなけ
ればならないが、原反(W) が予めパウダー糊付けされた
ものである場合や、原反(W) 自身が熱融着性を有する場
合には、接着剤層を設ける必要はない。
【0024】第二把持手段(2) は、接着手段(4) によっ
て接合し、バイアス原反(B) となったものを引き取るた
めの機構であり、第一把持手段(1) と同様に、通常、シ
リンダ(21), (21)、シリンダロッド(22), (22)およびフ
ィンガ(23), (23)から構成される。シリンダ(21), (21)
の代りにモータを使用してもよいのも第一把持手段(1)
の場合と同様である。
【0025】この場合、シリンダ(21), (21)はバイアス
原反(B) の両サイドに配置し、フィンガ(23), (23)はバ
イアス原反(B) の両耳端部を把持するようにする。また
この把持は、フィンガ(23), (23)が接着手段(4) 方向に
突出するときは先端が上下に開き、引き戻すときは閉じ
るようにしてあるから、接着手段(4) による接着が完了
した時点でフィンガ(23), (23)の突出、引き戻し操作を
行えば、得られたバイアス原反(B) は引き取られて原反
(W)の先端部に次のバイアスカットのための空間が形成
される。
【0026】バイアス原反巻取手段(5) は上記のように
して得られたバイアス原反(B) を巻き取るための機構で
ある。通常ローラ(52)に巻き取るが、該ローラ(52)の上
流にスリッタ(51)を配置してバイアス原反(B) にスリッ
トを形成させるようにすることもできる。
【0027】なお、上記の各操作を円滑に行うために、
原反(W) とバイアス原反(B) との動きに対応した平面視
V字形の作業テーブル(T)を使用することができる。こ
の作業テーブル(T) のV字の角の一方の端部に原反(W)
を配置し、V字の根元部分には第一把持手段(1) を配置
する。第二把持手段(2) は作業テーブル(T) の他の角の
端部に配置する。バイアス原反巻取手段(5) はさらにそ
の後方に配置する。
【0028】従って、この作業テーブル(T) を中心に原
反(W) およびバイアス原反(B) の流れを観察すれば、V
字の一方の角の端部から原反(W) が断続的に供給され、
V字の根元で折り返してバイアス原反(B) となる。そし
て断続的にV字の他方の角の端部からバイアス原反巻取
手段(5) に巻き取られていく状態でバイアス原反(B)が
得られるのがわかる。
【0029】カッタ手段(3) と第二把持手段(2) を2組
以上備えることにより、一挙に複数のバイアス原反(B)
を製造することもできる。
【0030】
【作用】本装置を用いてバイアス原反(B) を製造するに
あたっては、まず最初に原反(W) の端部を斜めに2ケ所
裁断してカット片(B1)となすと共に、それをカット線方
向に引き取ってカット片(B2)となし、それを作業テーブ
ル(T) の第二把持手段(2) 側にフィンガ(23), (23)に把
持させた状態で配置する。この場合、カット片(B2)の第
一把持手段(1) 側の縁部は次に引き出されてくる原反
(W) の縁部と重なるように配置しなければならない。
【0031】このように最初の準備が完了してから、第
一把持手段(1) を作動させると、シリンダロッド(12),
(12)は所定距離を突出してフィンガ(13), (13)は原反
(W) の切断部分を把持し、その後引き取られてその一縁
部はカット片(B2)の後端辺と重なった状態となる。
【0032】この状態でカッタ手段(3) を作動させると
原反(W) の端部は切断されて新しいカット片(B1)が形成
する。
【0033】次に接着手段(4) によってカット片(B1)と
カット片(B2)とを接続するのであるが、その接続に接着
剤が必要な場合はそれらの間に接着剤層を予め形成して
熱圧着等の手段により接着する。接着剤層の助けを借り
ずに熱融着が可能な場合は、接着手段(4) により加熱押
圧するだけで両者は接続する。
【0034】なお、カッタ手段(3) による裁断操作と接
着手段(4)による接着操作の順序を逆にして、まず接着
を行い、その後裁断するようにしてもよい。
【0035】次に、第二把持手段(2) を作動させてフィ
ンガ(23), (23)をバイアス原反巻取手段(5) 方向に移動
させると、今形成したバイアス原反(B) は所定距離だけ
作業テーブル(T) 上を動いてバイアス原反巻取手段(5)
に引き取られる。
【0036】その後フィンガ(23), (23)を元の位置に突
出させるが、このときはフィンガ(23), (23)の先端は上
下に開いてバイアス原反(B) を把持した状態とはなって
いないから、一旦引き取ったバイアス原反(B) を動かす
ことなく突出して元の位置に戻り、そこで次のカット片
(B2)を把持する。以上でバイアス原反(B) を製造する操
作の1サイクルが終了する。このようなサイクルを繰り
返すことによってバイアス原反(B) が連続的に製造され
る。
【0037】第一把持手段(1) 、カッタ手段(3) および
第二把持手段(2) の作動は、予め制御機構に入力したシ
ーケンシャルプログラムに従って実行するようにしてあ
るので、作業テーブル(T) 上にカット片(B1)の初期設定
を行ってのちスイッチを入れれば、自動的にバイアス原
反(B) が得られる。
【0038】
【実施例】次に実施例をあげて本発明をさらに説明す
る。
【0039】実施例1 図1は本発明のバイアス原反の製造装置の一例を示した
斜視図である。図2〜4は本発明のバイアス原反の製造
装置の作動状態を説明するための図であり、図2はフィ
ンガ(13), (13)が原反(W) を把持した状態を示す図1の
平面図、図3はフィンガ(13), (13)が把持した原反(W)
を引き出した状態を示す図1の平面図、図4はフィンガ
(23), (23)がバイアス原反(B) を引き取った状態を示す
図1の平面図である。
【0040】この実施例においては、第一把持手段(1)
および第二把持手段(2) としては油圧のシリンダ(11),
(21)を用いる方式を採用し、原反(W) は予めパウダー糊
付けを行ってある織布を使用している。
【0041】(T) は作業テーブルであり、平面視でV字
状を呈している。この作業テーブル(T) のV字状の角の
一方の載置面に原反(W) が原反用ローラ(R) から引き出
されて配置され、他方の載置面には形成したバイアス原
反(B) が配置される。
【0042】(1) は第一把持手段であり、作業テーブル
(T) のV字の根元部分に配置してある。該第一把持手段
(1) としては、2基のシリンダ(11), (11)から構成さ
れ、それらのシリンダロッド(12), (12)の先端に原反
(W) を把持するフィンガ(13), (13)を設けてたものを用
いてある。
【0043】該フィンガ(13), (13)は、シリンダロッド
(12), (12)が原反(W) 方向に突出するときにはその先端
が上下に開放し、所定距離の突出が行われてのちは互い
に当接するように閉止すると共に、引き戻るときには閉
止の状態を保持し、完全に元の位置に復帰してから後述
するカッタ手段(3) によってバイアスカットがなされて
から再度開放するようにしてある。従って、フィンガ(1
3), (13)が突出してから元の位置に復帰したときには、
原反(W) を所定距離だけ引き出して作業テーブル(T) の
V字の根元部分に配置した状態になる。
【0044】カッタ手段(3) はこのように配置された原
反(W) をバイアスカットするための機構であり、カッタ
枠(32)にカッタ軸(33)を介して軸支した円形のカッタ刃
(31)から構成してある。このカッタ手段(3) を所定の角
度で原反(W) 上を走行させることによって原反(W) をバ
イアスカットすることができる。カッタ刃(31)はモータ
により強制回転させるようにしたので、原反(W) は難な
くカットすることができる。カットされた原反(W) はカ
ット片(B1)となる。
【0045】(4) は、先に引き取られたカット片(B2)の
一縁部と新たにカットして得られたカット片(B1)の一縁
部との重ね合せ部分を熱融着させる接着手段である。こ
の接着手段(4) で上記重ね合せ部分に押圧することによ
り、両者は熱融着して接合する。
【0046】(2) は第二把持手段であり、接合によって
得られたバイアス原反(B) を手前に引き取る機構であ
る。該第二把持手段(2) としては、第一把持手段(1) 同
様一対の油圧のシリンダ(21), (21)、それに連なるシリ
ンダロッド(22), (22)、およびシリンダロッド(22), (2
2)の先端に設けたフィンガ(23), (23)から構成した。こ
の場合、一対のシリンダ(21), (21)はバイアス原反(B)
の両サイドに並行して配置するようにし、シリンダロッ
ド(22), (22)の先端部分は直角に折り曲げてその先にフ
ィンガ(23), (23)を取り付けるようにした。
【0047】フィンガ(23), (23)の先端は上下に分か
れ、バイアス原反(B) の両耳端部を把持できるようにし
てある。この先端部分は、シリンダロッド(22), (22)が
突出した状態から引き戻る状態の間は閉止しており、再
度突出するときは開放状態となり、所定距離の突出が終
るとまた閉止するようにしてあるから、一旦バイアス原
反(B) の両耳端部を把持させてシリンダロッド(22), (2
2)の往復動を行わせると、断続的にバイアス原反(B) を
手前に引き取る動作を行う。
【0048】(5) はバイアス原反巻取手段であって、第
二把持手段(2) が引き取ったバイアス原反(B) を巻納す
る機構である。すなわち、ローラ(52)によってバイアス
原反(B) を巻き取るが、その上流にスリッタ(51)を設
け、バイアス原反(B) に予めスリット処理を施すように
してある。
【0049】次に作用の面から本実施例について説明す
る。
【0050】まず最初は初期設定として原反用ローラ
(R) から原反(W) を引き出し、その先端部分の2ケ所を
巾方向に斜めに裁断してカット片(B1)となすと共に、そ
れをカット線方向に引き取ってカット片(B2)となし、そ
れを作業テーブル(T) の第二把持手段(2) 側にフィンガ
(23), (23)に把持させた状態で配置した。
【0051】ついで、第一把持手段(1) のシリンダロッ
ド(12), (12)を突出させて原反(W)の斜めカット部分を
フィンガ(13), (13)により把持させることによって準備
が完了した。
【0052】このようにしてから、第一把持手段(1) 、
カッタ手段(3) 、接着手段(4) 、第二把持手段(2) およ
びバイアス原反巻取手段(5) を順次この順序で作動させ
ることを1サイクルとし、これを繰り返すことによって
原反(W) はバイアスカットされ、接合されてバイアス原
反(B) となる。
【0053】図2はフィンガ(13), (13)が原反(W) を把
持した状態を示す平面図であるが、このときには第一把
持手段(1) のシリンダロッド(12), (12)は突出し、その
先端のフィンガ(13), (13)は原反(W) の斜めのカット部
分を把持している。また、すでに引き取られらているカ
ット片(B2)は第二把持手段(2) の突出したフィンガ(2
3), (23)にその両耳端部が把持されて待機した状態とな
っている。
【0054】次に第一把持手段(1) のシリンダ(11), (1
1)が作動してシリンダロッド(12),(12)により把持され
た原反(W) が所定距離だけ引き出されるが、その状態を
示したのが図3である。この状態でカッタ手段(3) が作
動し、原反(W) を斜め方向にカットしてカット片(B1)を
得る共に、接着手段(4) がカット片(B1)とカット片(B2)
との重ね合せ部分を加熱押圧してそれらを接合する。接
合したものはバイアス原反(B) となる。
【0055】次に第二把持手段(2) が作動してシリンダ
ロッド(22), (22)が引退するから、フィンガ(23), (23)
によって把持されたバイアス原反(B) は所定距離だけ引
き取られて先のカット片(B1)がカット片(B2)となる。そ
の後、第一把持手段(1) のシリンダロッド(12), (12)は
再度突出してその先端のフィンガ(13), (13)は新たな原
反(W) の斜め切断部分を把持するが、その状態を示した
のが図4である。このとき第二把持手段(2) の作動に同
期してバイアス原反巻取手段(5) が作動し、ローラ(52)
にバイアス原反(B) を巻き取る。ローラ(52)の上流側に
はスリッタ(51)を設けてあるから、巻き取られたバイア
ス原反(B) にはスリットが形成している。
【0056】その後、第二把持手段(2) のシリンダロッ
ド(22),(22)は再度突出するが、そのときはフィンガ(2
3), (23)の先端は開放状態となっているから、得られた
バイアス原反(B) を移動させることなくそれの両耳端部
を挟んだ状態で摺動し、図2に示す状態になる。この状
態になったときフィンガ(23), (23)の先端は再度閉止し
てバイアス原反(B) を把持する。
【0057】以上の一連の操作が1サイクルであり、こ
の操作を繰り返すことによって順次断続的にバイアス原
反(B) が形成してバイアス原反巻取手段(5) に巻納され
る。
【0058】実施例2 図5は本発明のバイアス原反の製造装置の他の例を示し
た平面図である。
【0059】本実施例においては、原反(W) を挟んで2
基の第二把持手段(2), (2)を互いに対向させて設けた。
従って、その配置は図5に示すように平面視で逆Z字形
状を呈している。
【0060】第二把持手段(2) を2基にしたことによっ
て、それに対応するためにカッタ手段(3) および接着手
段(4) もそれぞれ2基を設置した。第一把持手段(1) は
1基のままとしたが、そのシリンダロッド(12), (12)の
ストロークは実施例1の場合の2倍とした。1ストロー
クで2基の第二把持手段(2), (2)に対応するためであ
る。
【0061】第二把持手段(2), (2)、カッタ手段(3),
(3)および接着手段(4), (4)の動作については実施例1
の場合と全く同じであるが、第一把持手段(1) の動作は
上記の通り1ストロークで原反(W) を実施例1の2倍分
引き出すから、一度に2枚のカット片(B1), (B1)が得ら
れ、結局同じ操作時間で実施例1の2倍の生産性を達成
することができる。
【0062】なお、(6) は原反(W) の両耳端部に設けた
接着剤コーティング装置である。この接着剤コーティン
グ装置(6) は原反(W) が引き出される都度その動作に連
動してホットメルト接着剤を原反(W) の耳端部に塗布す
るので、下流側の接着手段(4), (4)による接着工程にお
いてカット片(B1), (B2)同士を接合することができる。
このような接着剤コーティング方式は、実施例1の装置
の場合にも適用することができる。
【0063】
【発明の効果】本発明のバイアス原反の製造装置は、原
反(W) を筒状にせず織製された状態のまま原料として供
給するものであるから、まず筒状とするための工程を省
略することができる。
【0064】本発明においては先にバイアスカットした
カット片(B1)を接着により接合するものであるから、接
合部分は2重となるにとどまり、得られたバイアス原反
(B)の接合部が過度に厚くなることがない。
【0065】また平面である作業テーブル(T) 上に静止
配置した原反(W) に対してカッタ手段(3) を走らせてバ
イアスカットするものであり、従来のように回転速度と
進行速度とを制御してカット角度を調節するものでない
から、容易かつ任意にカット角度の設定を行うことがで
きると共に、寸法狂いを生ずるおそれがない。
【0066】さらに、従来のように螺旋進行状態で原反
(W) をカットするものではないから、装置全体としての
各機構の動作がシプルであり、従って誤動作を少なくす
ることができる。
【0067】加えて、全体的にその構成がシンプルであ
るから、従来のものに比してより安価に製造装置を製作
することができ経済的にも有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバイアス原反の製造装置の一例を示し
た斜視図である。
【図2】フィンガ(13), (13)が原反(W) を把持した状態
を示す図1の平面図である。
【図3】フィンガ(13), (13)が把持した原反(W) を引き
出した状態を示す図1の平面図である。
【図4】フィンガ(23), (23)がバイアス原反(V) を引き
取った状態を示す図1の平面図である。
【図5】本発明のバイアス原反の製造装置の他の例を示
した平面図である。
【符号の説明】
(1) …第一把持手段、(11)…シリンダ、(12)…シリンダ
ロッド、(13)…フィンガ、(2) …第二把持手段、(12)…
シリンダ、(22)…シリンダロッド、(23)…フィンガ、
(3) …カッタ手段、(31)…カッタ刃、(32)…カッタ枠、
(33)…カッタ軸、(4) …接着手段、(41)…接着帯、(5)
…バイアス原反巻取手段、(51)…スリッタ、(52)…ロー
ラ、(6) …接着剤コーティング装置、(W) …原反、(B)
…バイアス原反、(B1), (B2)…カット片、(R) …原反用
ローラ、(T) …作業テーブル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原反(W) の先端部を把持してその所定長を
    引き出す第一把持手段(1) 、引き出された所定長の先端
    側領域を斜め方向にカットして新たなカット片(B1)を形
    成させるカッタ手段(3) 、このカット片(B1)を、すでに
    引き取ったカット片(B2)が接続されているバイアス原反
    (B) の後端辺に接続させる接着手段(4) 、および上記カ
    ット片(B1)接着後のバイアス原反(B) を所定長だけカッ
    ト線と平行方向に引き取る第二把持手段(2) を備えてな
    るバイアス原反の製造装置。
  2. 【請求項2】カッタ手段(3) と第二把持手段(2) とを1
    組または2組以上備えてなる請求項1記載の製造装置。
JP15405391A 1991-05-28 1991-05-28 バイアス原反の製造装置 Withdrawn JPH0593363A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6704979B1 (en) 1999-07-06 2004-03-16 Carl Freudenberg Kg Method for producing elastic bands for the clothing industry

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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