JPH059220A - (メタ)アクリル酸グリシジルの重合法 - Google Patents

(メタ)アクリル酸グリシジルの重合法

Info

Publication number
JPH059220A
JPH059220A JP18393191A JP18393191A JPH059220A JP H059220 A JPH059220 A JP H059220A JP 18393191 A JP18393191 A JP 18393191A JP 18393191 A JP18393191 A JP 18393191A JP H059220 A JPH059220 A JP H059220A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
meth
acrylate
glycidyl
polymerization
polymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18393191A
Other languages
English (en)
Inventor
Masami Okuo
雅巳 奥尾
Hiroyuki Enomoto
裕之 榎本
Junichi Nishimura
淳一 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NOF Corp
Original Assignee
Nippon Oil and Fats Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Oil and Fats Co Ltd filed Critical Nippon Oil and Fats Co Ltd
Priority to JP18393191A priority Critical patent/JPH059220A/ja
Publication of JPH059220A publication Critical patent/JPH059220A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 (メタ)アクリル酸グリシジル単量体または
(メタ)アクリル酸グリシジルを70重量%以上含有す
る単量体混合物の重合において、(a)10時間半減期
温度が70℃以下である重合開始剤、(b)四ハロゲン
化炭素、スチレン類の二量体または(メタ)アクリル酸
エステル類の二量体から選ばれた連鎖移動剤、(c)非
イオン界面活性剤の存在下、60℃以下で水系で懸濁重
合を行うことを特徴とする重合法。 【効果】 有機溶剤に可溶で、エポキシ基残存率が高
く、経時安定性に優れた重合体粒子が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアクリル酸グリシジルま
たはメタクリル酸グリシジル〔以下、アクリル酸とメタ
クリル酸をまとめて(メタ)アクリル酸という〕を単独
で重合する場合、あるいはそれらを単量体混合物の主成
分とする場合の重合法に関し、詳しくは有機溶剤に可溶
で、エポキシ基残存率が高く、経時安定性に優れた重合
体粒子を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】エポキシ基を含有する重合体粒子はポリ
マーアロイ相溶化剤、合成樹脂改質剤、繊維改質剤など
に広く使用されている。この重合体粒子を製造する方法
として、特公昭52−3989号公報および特開昭59
−230008号公報に、水系懸濁重合による製造方法
が開示されている。しかしながらこれらの方法では、ゲ
ル化物が生成し、有機溶剤に可溶な重合体粒子を製造す
ることはできない。また、高分子化学第21巻第703
〜709頁(1964)にはメタクリル酸グリシジルの
単独重合を従来公知の方法で行った場合、得られる重合
体には溶剤に不溶のものが生成することが記載されてい
る。本発明者らは特願平2−270526号に、10時
間半減期温度が70℃以下である重合開始剤および連鎖
移動剤の存在下、60℃以下で水系で懸濁重合を行うこ
とを特徴とする(メタ)アクリル酸グリシジル重合体粒
子を製造する方法を出願した。この方法により65重量
%以上の(メタ)アクリル酸グリシジルを含有する重合
体を製造した場合には、生成した重合体は反応終了直後
には確かにゲル化物の生成がなく溶剤に可溶であるが、
経時安定性が悪く、徐々にゲル化物が生成する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ゲル化物の
生成がなく、エポキシ基残存率が高く、有機溶剤に可溶
で経時安定性に優れた(メタ)アクリル酸グリシジル単
独重合体粒子またはこれを主成分とする共重合体粒子を
得ることを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、(メタ)アク
リル酸グリシジル単量体または65重量%以上の(メ
タ)アクリル酸グリシジルを含有する単量体混合物を、
(a)10時間半減期温度が70℃以下である重合開始
剤、(b)四ハロゲン化炭素、スチレン類の二量体また
は(メタ)アクリル酸エステル類の二量体から選ばれた
連鎖移動剤および(c)非イオン界面活性剤の存在下、
60℃以下で水系で懸濁重合を行うことを特徴とする重
合法である。
【0005】本発明で(メタ)アクリル酸グリシジルと
単量体混合物を形成する他の単量体としては、(メタ)
アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メ
タ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブ
チル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリ
ル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸オクタデシル、(メ
タ)アクリル酸ドコシルなどの炭素数が1〜22のアル
キル基をもつ(メタ)アクリル酸エステル;(メタ)ア
クリル酸ポリプロピレングリコール、(メタ)アクリル
酸ポリエチレングリコール等のポリアルキレングリコー
ル基をもつ(メタ)アクリル酸エステル;(メタ)アク
リル酸、クロトン酸等の不飽和モノカルボン酸およびこ
れらの塩;フマル酸、イタコン酸等の不飽和ジカルボン
酸、これらの酸無水物およびこれらの塩;フマル酸ジメ
チル、フマル酸ジエチル、フマル酸ジn−ブチル、フマ
ル酸ジイソブチル、フマル酸ジt−ブチル、イタコン酸
ジメチル、イタコン酸ジn−ブチル、フマル酸メチルエ
チル、フマル酸メチル−n−ブチル、イタコン酸メチル
エチル、イタコン酸エチル−t−ブチル等のジカルボン
酸エステル;スチレン、α−メチルスチレン、クロロス
チレン等のスチレン誘導体;塩化ビニル、臭化ビニル、
フッ化ビニル、塩化ビニリデン等のハロゲン化ビニルや
ハロゲン化ビニリデン;メチルビニルケトン、n−ブチ
ルビニルケトンなどの不飽和ケトン;酢酸ビニル、酪酸
ビニル等のビニルエステル;メチルビニルエーテル、n
−ブチルビニルエーテル等のビニルエーテル;アクリロ
ニトリル、メタクリロニトリル、シアン化ビニリデン等
のシアン化ビニル;アクリルアミドやそのアルキル置換
アミド;ビニルスルホン酸、アリルスルホン酸、メタリ
ルスルホン酸、p−スチレンスルホン酸等の不飽和スル
ホン酸やこれらの塩;N−フェニルマレイミド、N−シ
クロヘキシルマレイミド等のN−マレイミドなどのビニ
ル化合物を挙げることができる。
【0006】本発明の方法においては、60℃以下の温
度で反応を行い、10時間半減期温度が70℃以下であ
る重合開始剤を用いる必要がある。10時間半減期温度
が70℃よりも高い重合開始剤を用いた場合には、重合
反応を完結させることや重合体粒子を得ることは困難で
ある。10時間半減期温度が70℃以下である重合開始
剤としては、アゾ化合物、ペルオキシエステル、ジアシ
ルペルオキシド、ペルオキシジカーボネート等が使用で
き、たとえば2,2−アゾビス(4−メトキシ−2,4
−ジメチルバレロニトリル)(10時間半減期温度3
0.0℃)、2,2−アゾビス(2−シクロプロピルプ
ロピオニトリル)(同42.0℃)、2,2−アゾビス
(2,4−ジメチルバレロニトリル)(同51.0
℃)、2,2−アゾビス(2−メチルプロピオニトリ
ル)(同65.0℃)、2,2−アゾビス(2−メチル
ブチロニトリル)(同67.0℃)、ジメチル−2,2
−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(同66.0
℃)等のアゾ化合物、t−ブチルペルオキシピバレート
(同55.0℃)、t−ブチルペルオキシネオデカノエ
ート(同46.5℃)、クミルペルオキシネオデカノエ
ート(同36.6℃)、t−ヘキシルペルオキシネオデ
カノエート(同44.7℃)、t−ブチルペルオキシネ
オヘキサノエート(同53.0℃)、t−ヘキシルペル
オキシネオヘキサノエート(同51.3℃)、t−ヘキ
シルペルオキシピバレート(同53.2℃)、クミルペ
ルオキシアセテート(同65.1℃)等のペルオキシエ
ステル、ジイソプロピルペルオキシジカーボネート(同
40.5℃)、ジ−2−エチルヘキシルペルオキシジカ
ーボネート(同43.4℃)、ジ−n−プロピルペルオ
キシジカーボネート(同40.5℃)、ジミリスチルペ
ルオキシジカーボネート(同40.9℃)、アセチルシ
クロヘキシルスルホニルペルオキシド(同26.5
℃)、ジ−2−エトキシヘキシルペルオキシジカーボネ
ート(同43.5℃)、ジ(メトキシイソプロピル)ペ
ルオキシジカーボネート(同43.5℃)、ジ(3−メ
チル−3−メトキシブチル)ペルオキシジカーボネート
(同46.5℃)等のペルオキシジカーボネート、ジイ
ソブチルペルオキシド(同32.5℃)、ジ−3,5,
5−トリメチルヘキサノイルペルオキシド(同59.5
℃)、ジオクタノイルペルオキシド(同62.0℃)、
ジデカノイルペルオキシド(同62.0℃)、ジラウロ
イルペルオキシド(同62.0℃)、ジアセチルペルオ
キシド(同68.0℃)等のジアシルペルオキシドが使
用できる。もちろん上記重合開始剤の2種以上を併用し
て用いることも可能である。
【0007】なお、重合開始剤の使用量としては単量体
中の(メタ)アクリル酸グリシジルの含有量、共重合す
る単量体の種類、目標とする分子量、反応温度などによ
り異なるので一義的に規定することは困難であるが、単
量体に対して0.2〜10.0重量%の範囲で用いるの
が好ましい。
【0008】本発明で用いる連鎖移動剤としては四ハロ
ゲン化炭素、スチレン類の二量体および(メタ)アクリ
ル酸エステル類の二量体が使用可能であり、たとえば四
塩化炭素、四臭化炭素、四ヨウ化炭素等の四ハロゲン化
炭素、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン
等のスチレン類の二量体、2,5−ジメトキシカルボニ
ル−1−ヘキセン等の(メタ)アクリル酸エステル類の
二量体などがある。もちろん上記連鎖移動剤の2種以上
を併用して用いることも可能である。この連鎖移動剤の
使用量としては一義的に規定することは困難であるが、
単量体に対して0.2〜10.0重量%の範囲で用いる
のが好ましい。
【0009】本発明で用いる非イオン界面活性剤として
は、高分子量から低分子量にわたる非イオン界面活性剤
が用いられ、部分けん化ポリビニルアルコール、ポリビ
ニルピロリドン、ポリビニルアルキルエーテル、ヒドロ
キシエチルセルロース、ポリオキシエチレン基を有する
非イオン界面活性剤等が使用可能である。
【0010】ポリオキシエチレン基を有する非イオン界
面活性剤としては、ポリオキシエチレンラウレート、ポ
リオキシエチレンパルミテート、ポリオキシエチレンス
テアレート、ポリオキシエチレンオレート、ポリオキシ
エチレン牛脂脂肪酸エステル等のポリオキシエチエレン
脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンラウリルエーテ
ル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエ
チレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンステアリ
ルエーテル、ポリオキシエチレントリデシルエーテル等
のポリオキシエチレンアルキルエーテル;ポリオキシエ
チレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン
ノニルフェニルエーテル等のポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエーテル;ポリオキシエチレンソルビタンモ
ノラウレ−ト、ポリオキシエチレンソルビタンモノパル
ミテ−ト、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレ
−ト、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレ−ト等の
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル;ポリオ
キシエチレン−ポリオキシプロピレンブロック共重合体
などがある。もちろん上記分散剤の2種類以上を併用し
て用いることも可能である。この分散剤の使用量として
は、単量体合計量に対して0.01〜10重量%の範囲
で用いるのが好ましい。
【0011】本発明における水系の懸濁重合は、温度を
60℃以下、好ましくは50℃以下に調節して、反応を
行うことが必要である。60℃よりも高い温度で反応を
行うと、生成する重合体の一部がゲル化して有機溶剤に
不溶となる。上記重合開始剤と連鎖移動剤と非イオン界
面活性剤の存在下において、60℃以下の温度で重合反
応を行うことにより製造できる重合体粒子の重量平均分
子量は、概ね500,000以下である。本発明におい
て、水系の懸濁重合反応は公知の方法で実施される。ま
ず反応器に水と非イオン界面活性剤をとり、かくはんし
て水中に溶解あるいは分散させ、つぎに単量体、重合開
始剤および連鎖移動剤の混合液を加え、均一に分散させ
る。また、反応系の空気は窒素を導入して置換される。
ついで反応温度に昇温して重合反応を開始する。一般に
反応中の系のpHは4〜9の範囲に調節されるのが好ま
しい。反応終了後、反応物を取り出し、ろ過することに
より生成した重合体粒子を単離し、乾燥して重合体粒子
が得られる。
【0012】また、懸濁重合を行う際には全体量に対す
る単量体の量を5〜50重量%に、かくはん速度を50
〜450rpmにすることにより安定な分散状態で重合
することができる。さらに、かくはん機の翼の形状とし
ては吐出流を生じるタービン型やファードラー型等のも
のを、反応釜の材質としては電解研磨加工やグラスライ
ニング加工を施したステンレス製のものを、反応釜とし
ては邪魔板やドラフトチューブ付きのものを用いること
ができる。また、懸濁重合における連続相である水とし
ては工業用上水や脱イオン水を用いることができる。さ
らに、水と重合体粒子の密度差を調製するために塩化ナ
トリウムなどの無機塩を水へ添加したり、粘度差を調製
するためにグリセリンなどの粘性物質を水へ添加しても
よい。
【0013】
【発明の効果】本発明の方法で得られる重合体粒子はゲ
ル化物がなく、有機溶剤に可溶性であり、使用した(メ
タ)アクリル酸グリシジルに対してエポキシ基の残存率
が高く、かつ、経時安定性に優れている。このため、本
発明の方法で得られる重合体は、ポリマーアロイ相溶化
剤、樹脂改質剤、接着剤、レジスト等の分野で使用する
ことが可能である。
【0014】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。実施
例中の部および百分率はとくに断わりのない限り重量基
準である。重量平均分子量はゲルパーミエーションクロ
マトグラフ法により測定した。エポキシ基残存率は次の
ようにして求めた。まず重量既知の生成重合体粒子を
N,N−ジメチルホルムアミドに溶解したのち、この溶
液中にエポキシ基に対して過剰量の塩酸を加え、暗所で
時々かき混ぜながら1時間反応させた。反応終了後、未
反応の塩酸をアルカリで滴定して消費された塩酸量から
重合体粒子中のエポキシ酸素の重量%Aを求めた。この
値と重合体粒子中のエポキシ酸素の計算値の重量%Bか
ら次式により算出した。 エポキシ基残存率(%)=(A/B)×100 有機溶剤への溶解性はテトラヒドロフラン不溶分を求め
た。重合体粒子Cgをその9重量倍のテトラヒドロフラ
ンに溶解し、この溶液をガラスフィルタ−で濾過して濾
過残の重量Dgを求め、次式により算出した。 テトラヒドロフラン不溶分(%)=(D/C)×100 経時安定性は重合体粒子を100℃の熱風乾燥機に20
時間静置したのち、テトラヒドロフラン不溶分、重量平
均分子量、エポキシ基残存率を求め、これを製造直後に
求めた値と比較した。
【0015】重合体製造例1 6枚羽根タービン翼1段付きかくはん機、ステンレス製
邪魔板4枚を取り付けた重合反応槽にポリオキシエチレ
ンノニルフェニルエ−テル(オキシエチレン基の重合度
30モル)4部と脱イオン水800部をとり、均一に溶
解したのちかくはん速度を200rpmに調節した。つ
ぎにメタクリル酸グリシジル200部、ジイソプロピル
ペルオキシジカーボネート4部および2,4−ジフェニ
ル−4−メチル−1−ペンテン4部を均一に溶解したも
のを重合反応槽に加え、窒素雰囲気下30分間で分散さ
せた。つぎに反応系を45℃に昇温し、重合温度45±
1℃で8時間重合反応を行った。反応終了後、かくはん
を止めてから反応液を抜きだし、350メッシュの濾過
袋により重合体粒子を単離し、45±1℃で8時間真空
乾燥して重合体1を得た。
【0016】重合体製造例2 表1に示した条件で、重合体2,8,9は12時間反応
を行い、重合体6は真空乾燥温度を30℃とした以外
は、重合体製造例1と同様にして重合体2,5〜9を得
た。
【0017】重合体製造例3 表1に示した条件で、ファードラー型かくはん機、ステ
ンレス製ドラフトチューブを取り付けた重合反応槽を用
いて、重合体3,10,11は20時間、重合体4は7
時間反応を行った以外は、重合体製造例1と同様にして
重合体3,4,10,11を得た。
【0018】表1に重合体の製造条件を、表2に製造直
後および加熱試験後の重合体の性状を示す。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】重合体製造例4 6枚羽根タービン翼1段付きかくはん機、ステンレス製
邪魔板4枚を取り付けた重合反応槽にポリオキシエチレ
ンポリオキシプロピレンブロック共重合体(オキシエチ
レン基の重合度36モル、オキシプロピレン基の重合度
35モル)2部と脱イオン水800部をとり、均一に溶
解したのちかくはん速度を300rpmに調節した。つ
ぎにメタクリル酸グリシジル140部、スチレン60
部、t−ヘキシルペルオキシネオヘキサノエート5部お
よび2,5−ジメトキシカルボニトリル−1−ヘキセン
2部を均一に溶解したものを重合反応槽に加え、窒素雰
囲気下30分間で分散させた。つぎに反応系を60℃に
昇温し、重合温度60±1℃で20時間重合反応を行っ
た。反応終了後、かくはんを止めてから反応液を抜きだ
し、350メッシュの濾過袋により重合体粒子を単離
し、45±1℃で8時間真空乾燥して重合体12を得
た。
【0022】重合体製造例5 表3に示した条件で、重合体13,18,19は8時
間、重合体15は7時間、重合体14,22は4時間反
応を行い、さらに重合体14,22は真空乾燥温度を3
0℃とした以外は重合体製造4と同様にして重合体13
〜22を得た。
【0023】表3に重合体の製造条件を、表4に製造直
後および加熱試験後の重合体の性状を示す。
【0024】
【表3】
【0025】
【表4】
【0026】表2,表4より、本発明の重合体1〜5,
12〜16は、製造直後において、テトラヒドロフラン
不溶分がなく、エポキシ基残存率が高く、そして加熱試
験後において、重量平均分子量およびテトラヒドロフラ
ン不溶分の増加がほとんどなく、エポキシ基の減少が少
なく、経時安定性に優れていることが明らかである。本
発明の範囲外である比較の重合体6〜11,17〜22
は、製造直後において、テトラヒドロフラン不溶分が高
い(重合体7,8,19)、エポキシ基残存率が低い
(重合体7,8,19,22)、そして加熱試験後にお
いて、すべてテトラヒドロフラン不溶分が大幅に増加
し、エポキシ基が大幅に減少しており、経時安定性が悪
い。本発明の重合法、すなわち(a)10時間半減期温
度が70℃以下である重合開始剤、(b)四ハロゲン化
炭素、スチレン類の二量体または(メタ)アクリル酸エ
ステル類の二量体から選ばれた連鎖移動剤および(c)
非イオン系界面活性剤の存在下、60℃以下で水系で懸
濁重合を行うことにより、有機溶剤に可溶であり、使用
した(メタ)クリル酸グリシジルに対してエポキシ基残
存率が高く、かつ、経時安定性に優れた重合体粒子を製
造できることがわかる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】アクリル酸グリシジルもしくはメタクリル
    酸グリシジル単独または65重量%以上のアクリル酸グ
    リシジルもしくはメタクリル酸グリシジルを含有する単
    量体混合物を(a)10時間半減期温度が70℃以下で
    ある重合開始剤、(b)四ハロゲン化炭素、スチレン類
    の二量体またはアクリル酸もしくはメタアクリル酸エス
    テル類の二量体から選ばれた連鎖移動剤および(c)非
    イオン界面活性剤の存在下、60℃以下で水系で懸濁重
    合を行うことを特徴とするアクリル酸グリシジルまたは
    メタクリル酸グリシジル重合法。
JP18393191A 1991-06-28 1991-06-28 (メタ)アクリル酸グリシジルの重合法 Pending JPH059220A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18393191A JPH059220A (ja) 1991-06-28 1991-06-28 (メタ)アクリル酸グリシジルの重合法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18393191A JPH059220A (ja) 1991-06-28 1991-06-28 (メタ)アクリル酸グリシジルの重合法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH059220A true JPH059220A (ja) 1993-01-19

Family

ID=16144317

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18393191A Pending JPH059220A (ja) 1991-06-28 1991-06-28 (メタ)アクリル酸グリシジルの重合法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH059220A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004055058A1 (ja) * 2002-12-17 2004-07-01 Sony Chemicals Corp. 樹脂粒子の製造方法及び異方導電性接着剤の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004055058A1 (ja) * 2002-12-17 2004-07-01 Sony Chemicals Corp. 樹脂粒子の製造方法及び異方導電性接着剤の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3093351B2 (ja) 塩化ビニルの懸濁重合用分散安定剤、その製造法及び塩化ビニルの懸濁重合法
US4360651A (en) Process for preparing spherical and porous vinyl resin particles
US3375238A (en) Process for suspension polymerization of vinyl chloride
AU689621B2 (en) Suspending agent for suspension polymerization of vinyl compound
JP2690309B2 (ja) 連鎖移動剤によるコロイド安定性ハロゲン化ビニルの重合法
JP3437022B2 (ja) 塩化ビニル系重合体の製造方法
CA1218795A (en) Process for producing spherical and porous vinyl resin particles
JPH059220A (ja) (メタ)アクリル酸グリシジルの重合法
JPH093286A (ja) 塩化ビニル系樹脂組成物
JP2001026620A (ja) 塩化ビニル系共重合体の製造方法
JPH0778083B2 (ja) 塩化ビニル系懸濁重合方法における懸濁安定剤の仕込み方法
JPH0370703A (ja) 塩化ビニル系重合体の製造方法
JPH04146904A (ja) (メタ)アクリル酸グリシジルの重合法
JP3385643B2 (ja) 塩化ビニル系重合体の製造方法
JP2823681B2 (ja) 塩化ビニル系重合体の製造方法
JP2996418B2 (ja) 懸濁重合用分散安定剤
JP3601156B2 (ja) 塩化ビニル系重合体の製造方法
JPH0257561B2 (ja)
JP3240176B2 (ja) ビニル系化合物の懸濁重合用分散助剤
JP3240196B2 (ja) ビニル系重合体の製造方法
JP3601149B2 (ja) 塩化ビニル系重合体の製造方法
JP3437018B2 (ja) 塩化ビニル系重合体の製造方法
JP3663500B2 (ja) 塩化ビニル系重合体の製造方法
JP3414026B2 (ja) 塩化ビニル系重合体の製造方法
JPH0417201B2 (ja)