JPH0592116U - 防滑性ボトル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】酒類やジュースや調味料等の充填にはガラス製
やプラスチック製や金属製のボトルが多く用いられてい
るが、ガラス製ボトルは、衝撃や滑落により破損しやす
いという欠点があり、その運送や貯蔵には、緩衝材を用
いたり、ケースに収納する等の手段が必要であり、その
梱包及び貯蔵スペースやコストが高くなるとともに、そ
の取扱いにおいても、滑り落さない注意が特に必要であ
る。同様にプラスチック製又は金属製のボトルには、滑
るという問題がある。 【構成】ボトルの側面及び底部の一部又は全部に、エチ
レンープロピレンージェン共重合体ゴム及びエチレンー
酢酸ビニル共重合体との組成物等からなるエラストマー
フイルムが装着されてなることを特徴とする防滑性ボト
ル。 【効果】薄手のエラストマーフイルムが緩衝材となりボ
トル同志が接触しても破損することがなく、又、緩衝材
が薄いために梱包スペースや貯蔵のスペースが小さくな
り、エラストマーフイルムは、防滑性があり、取り扱い
において滑落が少なくなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、防滑性ボトル、例えば酒類、清涼飲料水他食品等を充填するボトル の特に耐衝撃性及び防滑性の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、酒類、清涼飲料水、ジュース、調味料等の食品、化粧品、薬品の充填に はガラス製やプラスチック製のボトルが多く用いられている。しかし、ガラス製 ボトルは、衝撃や滑落により破損しやすいという欠点がある。このため、ガラス 製ボトルの運送や貯蔵には、緩衝材を用いたり、ケースに収納する等の手段が必 要であり、その梱包及び貯蔵スペースやコストが高くなる。又、取扱いにおいて も、滑り落さない注意が特に必要である。又、プラスチック製又は金属製のボト ルには、滑るという問題がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、従来知られているボトル類の欠点を改良した耐衝撃性及び防滑性ボ トルの提供を目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の防滑性ボトルは、ボトルの側面及び底部の一部又は全部に、エラスト マーフイルムが装着されたものである。

【０００５】

【実施例】

以下に、本考案を実施例の図面に基づいて説明すると、図１に例を示すように 、ボトル１の側面に帯状のエラストマーフイルム２を装着するとともに、そのボ トルの底部４及びそれに連った側面周囲３に接続するコ字状断面を有する容器状 のエラストマーフイルム５が装着されている。 ボトルの形状は、断面が円形に限らずどのような形状のものでもよい。又、ボ トルの材質は、ガラス、プラスチック、金属等特に限定されないが、ガラス製ボ トルに有効である。

【０００６】 ボトルに装着されるエラストマーフイルムは、伸縮性のあるもので、その厚さ は、耐衝撃性、防滑性及び、取扱いにおける破膜等を考慮すると、２０〜１００ μｍ程度が好ましい。 このような、エラストマーフイルムとしては、天然ゴムあるいは合成ゴム系か らなるものがあげられるが、特にエチレンープロピレンージェン共重合体ゴム（ ＥＰＤＭ）及びエチレンー酢酸ビニル共重合体（ＥＶＡ）との組成物からなるも のが、伸縮性、薄膜化、低温収縮性、印刷性等のうえから好ましい。 上記のＥＰＤＭ及びＥＶＡとからなるエラストマーフイルムの製造は、ＥＰＤ Ｍ３０〜７０重量％及び酢酸ビニル含有量５〜３０重量％のＥＶＡ７０〜３０重 量％、さらにはこの組成物にポリエチレンを３０重量％迄配合した組成物を１６ ０℃以下の温度で混練し、空冷インフレーション法によりブローアップ比２．０ 〜５．０により成膜することにより得られる。このようなフイルムの製造方法と しては特開平３ー１２８９４５号公報に関示の方法が適用できる。

【０００７】 ボトルに前記のエラストマーフイルムを装着するには、予めボトルの直径より やや小さめに製造した前記エラストマーフイルムからなるチューブを切断し、拡 大しボトルを通した後に、その伸縮性によりボトルの側面帯状に密着させ装着さ せる。なお。ボトルの底部及びそれに接続する側面周囲への装着は、前記エラス トマーフイルムからなるチューブを底部より余して側面帯状の場合と同様に装着 し、前記余りのチューブをニツプしてヒートシールすることにより装着すること ができる。 又、ボトルを比較的低い温度で加熱できる場合は、前記エラストマーフイルム からなるチューブを、ボトルの直径よりやや大きめに製造し切断した帯状のもの 及び底部をニップ接着した容器状のものを、それぞれボトルの側面及び底部側面 に配置して温度４０〜６０℃に加熱し、エラストマーフイルムの熱収縮性により 密着させ装着する。又、ボトル底部のエラストマーフイルムは、中央部分を穴抜 きしたものでもよい。 なお、ボトルへのエラストマーフイルムの装着は、チューブ状に限らずフラッ トなフィルムをヒートシール又は接着剤により接着しても良い。又、エラストマ ーフイルムを装着する位置は、ボトルの形状や目的により適宜選択すればよい。 また、ボトルへのエラストマーフイルムの装着は、前記のような部分的なものの 他にボトル全体を覆うこともできる。この場合も前記と同様に装着するが、熱収 縮による装着が好ましい。

【０００８】

【考案の効果】

本考案は、前記のように構成されているので、内容物を充填したボトルが、薄 いエラストマーフイルムを装着しているため、それが緩衝材となりガラス製ボト ル同志が接触しても破損することがない。又、緩衝材が薄いために梱包スペース や貯蔵のスペースが小さくなる。さらに、エラストマーフイルムは、防滑性があ り、取り扱いにおいて滑落が少なくなる。 このように耐衝撃性及び防滑性が改良されるために各種用途のボトルに有効で ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るボトルの実施態様を示し、その
（Ａ）は正面図、（ｂ）は断面図である。

【符号の説明】

１・・・ボトル ２・・・帯状のエラストマーフイルム ３・・・ボトル底部に接続する側面周囲 ４・・・ボトル底部 ５・・・容器状のエラストマーフイルム

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ３２Ｂ 25/00 // Ｂ２９Ｌ 22:00 4Ｆ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ボトルの側面及び底部の一部又は全部に、
   エラストマーフイルムが装着されてなることを特徴とす
   る防滑性ボトル。