JPH0592110A

JPH0592110A - 流体処理装置

Info

Publication number: JPH0592110A
Application number: JP3252284A
Authority: JP
Inventors: Jingo Nakazawa; 仁吾中沢
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1991-09-30
Filing date: 1991-09-30
Publication date: 1993-04-16

Abstract

(57)【要約】【構成】この発明の流体処理装置は、濾過筒１を上段
に、固体分離筒２を下段にして、両者を連結した構成と
し、濾過筒１には、内部に濾過フィルター３を配設し、
濾過フィルター３を通過した処理流体の流出管４を連結
すると共に、濾過フィルター３を通過しなかった処理流
体の返却管５を連結し、固体分離筒２には、上部に処理
流体の流入管６を連結し、内部に邪魔板７を配設し、下
部に沈澱物の排出管８を連結したものとしている。【効果】この発明の流体処理装置は、装置本体がコン
パクトになり、設置面積は狭くて済み、設置場所の確保
が簡単なものとなり、しかも濾過精度が上がり、処理効
率の良いものとなった。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、生活用水、産業排
水、燃焼排ガス、オイルミスト含有ガスなど各種の流体
の浄化、海水の淡水化などに使用することのできる流体
処理装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の流体処理装置において、
例えば、ひどく汚染された処理水を高精度に浄化する必
要がある場合には、この処理水を、生物的処理による活
性汚泥法、接触酸化法、化学的処理による凝集沈澱法、
加圧浮上法、物理的処理による砂濾過法などにより処理
していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
流体処理装置では、生物処理槽や沈澱処理槽などを別に
設置する必要があるため装置本体が大型化し、広い設置
面積を必要とするため、設置場所の確保が困難であると
いう課題を有し、また砂濾過法においては、汚れた濾過
フィルターを度々取り替える必要があるため、この取り
替え作業が非常に面倒であり、しかも濾過精度が上がら
ないという課題を有していた。

【０００４】そこで、この発明は、装置本体をコンパク
トなものにすると共に、濾過フィルターの取り替える手
間を省き、しかも処理効率の良い流体処理装置を提供す
ることを目的としてなされたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明の請求項１記載
の流体処理装置は、濾過筒１を上段に、固体分離筒２を
下段にして、両者を連結した構成とし、濾過筒１には、
内部に濾過フィルター３を配設し、濾過フィルター３を
通過した処理流体の流出管４を連結すると共に、濾過フ
ィルター３を通過しなかった処理流体の返却管５を連結
し、固体分離筒２には、上部に処理流体の流入管６を連
結し、内部に邪魔板７を配設し、下部に沈澱物の排出管
８を連結したものとしている。

【０００６】さらに、この発明の請求項２記載の流体処
理装置は、前記請求項１記載の流体処理装置において、
濾過フィルター３を、ドーナツ型とした多数枚のディス
ク１１を積層させたものとしている。また、この発明の
請求項３記載の流体処理装置は、前記請求項１記載の流
体処理装置において、濾過フィルター３を、ドーナツ型
とした多数枚のディスク１１を積層させ、これらディス
ク１１の外周に濾過助剤１２を逆洗洗浄可能に付着させ
たものとしている。

【０００７】

【作用】この発明の請求項１記載の流体処理装置は、上
記構成としたため、固体分離筒２内の下部に処理流体中
の固形物が沈澱し、邪魔板７に遮られてこの沈澱物が固
体分離筒２内で舞い上がることなく排出管８から排出す
る。一方、濾過筒１内で濾過フィルター３を通過した処
理流体は濾過され流出管４から流出する。また、濾過筒
１内で濾過フィルター３を通過しなかった処理流体は返
却管５から返却され、再度、流入管６から固体分離筒２
内に流入し再処理される。

【０００８】さらに、この発明の請求項２記載の流体処
理装置は、上記構成としたため、濾過フィルター３のデ
ィスク１１の濾過機能が低下すると、流出管４から圧縮
空気または高圧水を逆流させれば、多数枚のディスク１
１の間に付着した汚染物は脱落し、固体分離筒２内の下
部に沈澱し、排出管８から排出される。また、この発明
の請求項３記載の流体処理装置は、上記構成としたた
め、濾過フィルター３のディスク１１や濾過助剤１２の
濾過機能が低下すると、流出管４から圧縮空気または高
圧水を逆流させれば、多数枚のディスク１１の間に付着
した汚染物や、これらディスク１１の外周に付着させた
濾過助剤１２は脱落し、固体分離筒２内の下部に沈澱
し、排出管８から排出される。

【０００９】

【実施例】以下、この発明の流体処理装置の構成を、実
施例として示した図面に基づいて説明する。図１は、こ
の発明の流体処理装置の一部破断斜視図であり、円筒形
状とした濾過筒１を上段に、円筒形状の下方を円錐形状
とした固体分離筒２を下段にして、それぞれのフランジ
部１ａ、２ａでボルト止めすることにより、着脱自在と
して連結した構成としている。そして、前記濾過筒１に
は、内部に濾過フィルター３を配設し、頭部１ｂに濾過
フィルター３を通過した処理流体の流出管４を連結する
と共に、同じく頭部１ｂに濾過フィルター３を通過しな
かった処理流体の返却管５を連結している。さらに、前
記固体分離筒２には、上部に処理流体の流入管６を連結
し、内部に邪魔板７を配設し、下部に沈澱物の貯留用チ
ャンバー２０を介してこの沈澱物の排出管８を連結して
いる。なお、前記流入管６は、固体分離筒２の円筒部に
接線方向に傾けて連結したものとしている。また、前記
流出管４および返却管５は、必要に応じ、濾過筒１の下
部に連結することもでき、しかもこの流出管４および返
却管５の下方の濾過筒１の内周にも、必要に応じ、邪魔
板（図示せず）を配設することができる。

【００１０】前記濾過フィルター３は、フィルター面を
処理流体の流れ方向と垂直にした、いわゆるクロスフロ
ー形式としたり、フィルター面を処理流体の流れ方向と
平行にした、いわゆるキャンドル形式としたりすること
ができるが、その他各種の形式のものとしてもよい。ク
ロスフロー形式とする場合は、図１、２に示したよう
に、濾過筒１の中心部に配設した垂直管９の周囲に放射
状に水平管１０の多数本を連結している。これら水平管
１０には、図３に示したように、多数の孔１０ａが設け
られると共に、図４に示したように、外周にドーナツ型
とした多数枚のディスク１１が積層して嵌め込まれてい
る。そして、前記ディスク１１の外周には、処理流体の
汚染の程度がひどい場合など、必要に応じ、濾過助剤１
２を逆洗洗浄可能に付着させたものとしている。また、
このクロスフロー形式とした場合には、濾過フィルター
３を処理流体の流れ方向と垂直になるため、濾過フィル
ター３に付着する汚染物が処理流体の流れによって洗浄
される作用があり、逆洗洗浄の必要性が少なくなる。な
お、前記多数枚のディスク１１は、必要に応じ前記水平
管１０から外して洗浄可能なものとしている。

【００１１】前記ディスク１１の材質は、セラミック
ス、合成樹脂、金属、ガラスなどとすることができる。
また、積層した各々のディスク１１間に僅かな隙間を設
けるために、各々のディスク１１の表面には、図５に示
したように、放射状の溝１１ａを設けたり、図６に示し
たように、多数の小突起１１ｂを設けたりしている。前
記濾過助剤１２は、処理流体の種類に応じて選択するこ
とが可能であり、例えば、けいそう土、活性炭、イオン
交換樹脂、パルプ、おがくず、バークカーボン、火山灰
などとすることができる。

【００１２】以上のように構成されたこの発明の流体処
理装置において、処理流体は次のようにして浄化され
る。先ず、処理流体が水である場合には、流入管６から
固体分離筒２内に処理水が流入し、固体分離筒２内の下
部にこの処理水中の固形物が沈澱する。この場合、流入
管６は固体分離筒２の円筒部に接線方向に傾けて連結し
ているので、処理水が固体分離筒２内の上部から下部に
かけて渦巻き状に流れ、遠心力が働いて、処理水中の固
形物は沈澱し易くなる。この沈澱物は、邪魔板７に遮ら
れて固体分離筒２内で舞い上がることなく、貯留用チャ
ンバー２０に一旦貯留した後、排出管８から排出する。

【００１３】一方、固体分離筒２で固形物を沈澱除去し
た後の処理水は、固体分離筒２から溢れて濾過筒１内に
流入する。そして、この処理水は、濾過フィルター３に
接触する。この濾過フィルター３に接触した処理水の一
部は、図７に示したように、濾過フィルター３を形成す
る濾過助剤１２、積層した各々ディスク１１間の隙間、
および水平管１０の孔１０ａを通過し、水平管１０から
垂直管９を経て、濾過された後、流出管４から流出す
る。さらに、前記濾過フィルター３を通過しなかった処
理水は、濾過筒１から溢れて返却管５から返却され、再
度、流入管６から固体分離筒２内に流入し、再処理され
る。

【００１４】なお、汚れた濾過フィルター３は、流入管
６からの処理水の流入を停止して、流出管４から圧縮空
気または高圧水を逆流させることにより、ディスク１１
の外周に付着させた濾過助剤１２を脱落し、この濾過助
剤１２を固体分離筒２内の下部に沈澱させ、貯留用チャ
ンバー２０に一旦貯留した後、排出管８から排出する。
そして、処理水を流入する前に、流入管６から新たな濾
過助剤１２を混合した水を濾過筒１内に流入させ、濾過
助剤１２をディスク１１の外周に付着させることによ
り、再生することができる。

【００１５】また、濾過フィルター３を長期間に渡って
使用する場合には、ディスク１１は、汚れたり破損した
りするので、水平管１０から外して洗浄するか、新しい
ものに取り替えることもできる。この場合、濾過筒１と
固体分離筒２は、着脱自在として連結しているので、両
者を別々に取り外すことが可能であり、上記濾過フィル
ター３のディスク１１の洗浄や取り替え、その他メンテ
ナンスなどが簡単に行うことができる。

【００１６】

【発明の効果】この発明の流体処理装置は、以上のよう
に構成したので、装置本体がコンパクトになり、設置面
積は狭くて済み、設置場所の確保が簡単なものとなっ
た。また、汚れた濾過フィルターを度々取り替えなくて
も、簡単に再生することができるので、取り替える手間
を省くことができ、しかも濾過精度が上がり、処理効率
の良いものとなった。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の流体処理装置の実施例を示す一部破
断斜視図である。

【図２】この発明の流体処理装置の濾過筒頭部と濾過フ
ィルターを示す斜視図である。

【図３】この発明の流体処理装置の濾過フィルターの水
平管を示す一部拡大図である。

【図４】この発明の流体処理装置の濾過フィルターのデ
ィスクの外周に濾過助剤を付着させる前の状態を示す一
部拡大図である。

【図５】この発明の流体処理装置の濾過フィルターに用
いるディスクの一態様を示す斜視図である。

【図６】この発明の流体処理装置の濾過フィルターに用
いるディスクの別態様を示す斜視図である。

【図７】この発明の流体処理装置において、処理水が濾
過フィルターを通過する状態を示す説明図である。

【符号の説明】

１濾過筒２固体分離筒３濾過フィルター４流出管５返却管６流入管７邪魔板８排出管１１ディスク１２濾過助剤

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号庁内整理番号ＦＩ技術表示箇所Ｂ０１Ｄ 37/02 Ｆ 6953−4ＤＥ 6953−4Ｄ 46/40 7059−4Ｄ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】濾過筒１を上段に、固体分離筒２を下段
にして、両者を連結した構成とし、濾過筒１には、内部
に濾過フィルター３を配設し、濾過フィルター３を通過
した処理流体の流出管４を連結すると共に、濾過フィル
ター３を通過しなかった処理流体の返却管５を連結し、
固体分離筒２には、上部に処理流体の流入管６を連結
し、内部に邪魔板７を配設し、下部に沈澱物の排出管８
を連結したことを特徴とする流体処理装置。
【請求項２】前記濾過フィルター３が、ドーナツ型と
した多数枚のディスク１１を積層させたものであること
を特徴とする請求項１記載の流体処理装置。
【請求項３】前記濾過フィルター３が、ドーナツ型と
した多数枚のディスク１１を積層させ、これらディスク
１１の外周に濾過助剤１２を逆洗洗浄可能に付着させた
ものであることを特徴とする請求項１記載の流体処理装
置。