JPH0592081U

JPH0592081U - 幼児乗せ兼用荷カゴ付き自転車

Info

Publication number: JPH0592081U
Application number: JP6751492U
Authority: JP
Inventors: 紀男木下
Original assignee: 紀男木下
Priority date: 1992-08-14
Filing date: 1992-08-14
Publication date: 1993-12-14

Abstract

(57)【要約】【目的】幼児や荷物を乗せた場合の運転を容易にした
幼児乗せ兼用荷カゴ付き自転車を提供する。【構成】ハンドルステムを通常の自転車のハンドルス
テムより短くし、ハンドルバーの中央部を縦方向にＵ字
状にし、前部を深くして足載せ部を設けたカゴの後部を
ハンドルステムの上でハンドルに取り付ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、幼児や荷物を乗せた場合の運転を容易にした幼児乗せ兼用荷カゴ付き自転車に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、運転者が幼児を自転車に乗せる場合には、幼児シートを、ハンドルバーに取り付けて、ハンドルの後方に設置していた。また、荷物を載せるには、荷カゴをハンドルの前方に設けていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この方法では、運転者がペダルをこぐとき、幼児シートに足がつかえてペダルをうまく踏めず、危険であった。それゆえ、幼児シートに足がつかえるのを避けようとして、ガニマタ運転になる嫌いがあり、そのため、見苦しくもあった。また、幼児と幼児シートとの重心がハンドルの回転軸から離れているため、ハンドル操作をするときハンドルにモーメントがかかり、ハンドルをとられやすい傾向があった。また、ハンドルの前方に設けた荷カゴに荷物を載せても、ハンドルにモーメントがかかり、ハンドルをとられやすかった。この考案は、幼児や荷物を乗せた場合の運転を容易にした幼児乗せ兼用荷カゴ付き自転車を提供することを目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために、この考案の幼児乗せ兼用荷カゴ付き自転車においては、ハンドルステムを通常の自転車のハンドルステムより短くし、ハンドルバーの中央部を縦方向にＵ字状にし、前部を深くして足載せ部を設けたカゴの後部をハンドルステムの上でハンドルに取り付けたものである。また、カゴの後部に幼児シートを前向きに設ける場合もある。また、幼児シートが背もたれ付き幼児シートである場合もある。また、２本のパイプを各々屈曲部を前上方に向けて一端を前輪の車軸に固定し、他端をハンドルバーのＵ字状の上部に固定する場合もある。また、縦方向に逆Ｕ字状のステーの両端を前輪の車軸に固定し、ステーの逆Ｕ字状の頂部をカゴの前部下面に取り付ける場合もある。また、幼児シートに安全ベルトを設ける場合もある。また、ハンドルバーのＵ字状の上部前方にバーを横方向に設ける場合もある。ハンドルバーは通常のハンドルバーより長いものがよい。ハンドルバーは分割して組み合わせたものを含む。ここで使う「Ｕ字状」、「逆Ｕ字状」とは、丸みのあるものや、一部直線状のものを含み、また、角ばったものや、内側に反ったものをも含む。カゴは上部が開いたものである。カゴは角ばったものの他に、丸みを帯びたものを含む。カゴは一体形成したものの他に、編んだものや、支持枠に網を取り付けたものをも含む。カゴの材料は、金属の他に、プラスチック、繊維、木、竹、つるをも含む。カゴに背もたれを付けてもよい。カゴの外側にクッションを設けてもよい。カゴの上方に雨よけ具を設けてもよい。カゴをハンドルに取り付けるには、取り付け具を用いるのがよい。取り付け具は、はめこみ式、ネジ止め式、ボタン式を含む。取り付け具の材料は、金属の他に、プラスチック、セラミックス、木、竹、布、ビニールをも含む。カゴはハンドルバーの他に、ハンドルステムに取り付けてもよい。幼児シートは、足載せ部付き幼児シートを含み、折り畳み式幼児シートをも含む。幼児シートはクッションをも含む。幼児シートをカゴに設ける方法には、単に置く方法、幼児シートに突起を設けてカゴの編み目にひっかける方法、幼児シートとカゴとを取り付け具を介して取り付ける方法、幼児シートとカゴとを接着する方法を含む。取り付け具は、はめこみ式、ネジ止め式、ボタン式、面ファスナー式を含む。取り付け具の材料は、金属の他に、プラスチック、セラミックス、木、竹、石灰質、布をも含む。パイプは金属製のものが好ましい。２本のパイプの一端はフレームのフロント・フォークに固定してもよい。２本のパイプの他端を延ばして、カゴの後部でつなぎ、１本のパイプにしてもよい。ステーは金属製のものが好ましい。ステーの両端はフレームのフロント・フォークに固定してもよい。ステーを２本のステーとし、各々一端を前輪の車軸に固定し、他端をカゴの前部に取り付けてもよい。パイプの一端やステーの両端を前輪の車軸に固定する方法には、パイプの一端やステーの両端に孔を設ける方法の他に、二股を設ける方法も含む。パイプの他端をハンドルバーのＵ字状の上部に固定する方法には、取り付け具を介して固定する方法の他に、直接ネジで止める方法も含む。安全ベルトはカゴに取り付けてもよい。バーは金属製のものが好ましい。バーはハンドルバーに取り付けてもよい。この場合、取り付け具を介して取り付ける方法の他に、溶接による取り付け方法や、一体形成する方法を含む。バーは２本のパイプに取り付けてもよい。バーはカゴに取り付けてもよい。バーは背もたれ付き幼児シートに取り付けてもよい。バーにクッションを取り付けてもよい。

【０００５】

【作用】

上記のように構成した幼児乗せ兼用荷カゴ付き自転車のカゴに、幼児や荷物を乗せて運転すれば、ペダルをこぐとき、カゴが膝より前方にあるため、カゴに足がつかえることがなく、したがってガニマタ運転になることがない。また、幼児や荷物の重心がハンドルの回転軸に近付くので、無理なモーメントがかからず、ハンドル操作が容易になる。また、カゴの後部に幼児シートを前向きに設けた場合は、幼児の座る位置が安定する。また、幼児シートが背もたれ付き幼児シートである場合は、背もたれ部が幼児の背中を支えることができる。また、２本の屈曲したパイプを各々屈曲部を前上方に向けて一端を前輪の車軸に固定し、他端をハンドルバーのＵ字状の上部に固定した場合は、ハンドルバーを補強することができる。また、縦方向に逆Ｕ字状のステーの両端を前輪の車軸に固定し、ステーの逆Ｕ字状の頂部をカゴの前部下面に取り付けた場合は、ステーがカゴの固定の為の補助となる。また、幼児シートに安全ベルトを設けた場合は、幼児の座る姿勢が安定する。また、ハンドルバーのＵ字状の上部前方にバーを横方向に設けた場合は、幼児がバーを握ることができる。

【０００６】

【実施例】

図１、図２、図３に示す第１の実施例において、１は自転車のフレームである。上記フレーム１の前部には図２のように前輪の車軸２およびハンドルステム３を取り付けるが、このハンドルステム３は通常の自転車のハンドルステムより短くする。ハンドルステム３に取り付けるハンドルバー４は、図３のようにハンドルバーの中央部を縦方向に深くＵ字状にする。ハンドルバー４のＵ字状の内側、すなわちハンドルステム３の上で、前部を深くして足載せ部５を設けたカゴ６の後部をハンドルに取り付ける。カゴ６をハンドルに取り付けるには、カゴ６の後部下面で２箇所、取り付け具を介してハンドルバー４に取り付け、カゴ６の両側面上部で２箇所、取り付け具を介してハンドルバー４に取り付ける。カゴ６の後部に背もたれ付き幼児シート７を前向きに設ける。２本の屈曲したパイプ８を各々屈曲部を前上方に向けて一端を前輪の車軸２に固定し、他端をハンドルバー４のＵ字状の上部に固定する。幼児シート７に安全ベルト９を取り付ける。図４に示す第２の実施例において、１は自転車のフレームである。上記フレーム１の前部には、前輪の車軸２およびハンドルステムを取り付けるが、このハンドルステムは通常の自転車のハンドルステムより短くする。ハンドルステムに取り付けるハンドルバー４はハンドルバーの中央部を縦方向に深くＵ字状にする。ハンドルバー４のＵ字状の内側、すなわちハンドルステムの上で、前部を深くして足載せ部５を設けたカゴ６の後部をハンドルに取り付ける。カゴ６をハンドルに取り付けるには、カゴ６の後部下面で２箇所、取り付け具を介してハンドルバー４に取り付ける。縦方向に逆Ｕ字状のステー１０の両端を前輪の車軸２に固定し、ステー１０の逆Ｕ字状の頂部をカゴ６の前部下面に取り付け具を介して２箇所で取り付ける。ハンドルバー４のＵ字状の上部前方にクッション付きバー１１を設ける。バー１１の両端はハンドルバー４に取り付け具を介して取り付ける。

【０００７】

【考案の効果】

この考案は、以上説明したように構成しているので、以下に記載するような効果を奏する。幼児乗せ兼用荷カゴ付き自転車のカゴが従来の幼児シートに比べて前方に位置するため、幼児をカゴに乗せて運転しても、ペダルをこぐとき、カゴに足がつかえることがなく、したがってガニマタ運転になることもないので、ペダルをこぐ力が増して安全になり、見ばえもよくなる。また、幼児や荷物の重心がハンドルの回転軸に近付くので、ハンドル操作が容易になり、走行が安定する。また、カゴの後部に幼児シートを前向きに設けることにより、幼児の座る位置が安定し、安全性が増す。また、幼児シートが背もたれ付き幼児シートであることにより、背もたれ部が幼児の背中を支えることができ、幼児が座りやすくなる。また、２本の屈曲したパイプを各々屈曲部を前上方に向けて一端を前輪の車軸に固定し、他端をハンドルバーのＵ字状の上部に固定することにより、ハンドルバーを補強することができ、安全性が増す。また、縦方向に逆Ｕ字状のステーの両端を前輪の車軸に固定し、ステーの逆Ｕ字状の頂部をカゴの前部下面に取り付けることにより、ステーがカゴを固定するのに役立ち、安全性が増す。また、幼児シートに安全ベルトを設けることにより、幼児の座る姿勢が安定し、安全性が向上する。また、ハンドルバーのＵ字状の上部前方にバーを設けることにより、幼児がバーを握ることができ、安心感が増す。さらに、急停車に際して幼児がとびだすことなく、安全である。なお、カゴの外側にクッションを設ければ、安全性が向上する。また、カゴの上方に雨よけ具を設ければ、雨のとき、幼児が濡れずにすむ。その他に、次に記載する効果を奏する。幼児が眠ってしまっても安全である。

【提出日】平成４年９月７日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００４

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために、この考案の幼児乗せ兼用荷カゴ付き自転車においては、ハンドルステムを通常の自転車のハンドルステムより短くし、ハンドルバーの中央部を縦方向にＵ字状にし、前部を深くして足載せ部を設けたカゴの後部をハンドルステムの上でハンドルに取り付けたものである。また、カゴの後部に幼児シートを前向きに設ける場合もある。また、幼児シートが背もたれ付き幼児シートである場合もある。また、２本のパイプを各々屈曲部を前上方に向けて一端を前輪の車軸に固定し、他端をハンドルバーのＵ字状の上部に固定する場合もある。また、縦方向に逆Ｕ字状のステーの両端を前輪の車軸に固定し、ステーの逆Ｕ字状の頂部をカゴの前部下面に取り付ける場合もある。また、幼児シートに安全ベルトを設ける場合もある。また、ハンドルバーのＵ字状の上部前方にバーを横方向に設ける場合もある。ハンドルバーは通常のハンドルバーより長いものがよい。ハンドルバーは分割して組み合わせたものを含む。ここで使う「Ｕ字状」、「逆Ｕ字状」とは、丸みのあるものや、一部直線状のものを含み、また、角ばったものや、内側に反ったものをも含む。カゴは上部が開いたものである。カゴは角ばったものの他に、丸みを帯びたものを含む。カゴは一体形成したものの他に、編んだものや、支持枠に網を取り付けたものをも含む。カゴの材料は、金属の他に、プラスチック、繊維、木、竹、つるをも含む。カゴの下部若しくは側部には、大きく孔をあけないことが望ましい。カゴに背もたれを付けてもよい。カゴの外側にクッションを設けてもよい。カゴの上方に雨よけ具を設けてもよい。雨よけ具を風よけに使用しても差し支えない。カゴをハンドルに取り付けるには、取り付け具を用いるのがよい。取り付け具は、はめこみ式、ネジ止め式、ボタン式を含む。取り付け具の材料は、金属の他に、プラスチック、セラミックス、木、竹、布、ビニールをも含む。カゴはハンドルバーの他に、ハンドルステムに取り付けてもよい。幼児シートは、足載せ部付き幼児シートを含み、折り畳み式幼児シートをも含む。幼児シートはクッションをも含む。幼児シートをカゴに設ける方法には、単に置く方法、幼児シートに突起を設けてカゴの編み目にひっかける方法、幼児シートとカゴとを取り付け具を介して取り付ける方法、幼児シートとカゴとを接着する方法を含む。取り付け具は、はめこみ式、ネジ止め式、ボタン式、面ファスナー式を含む。取り付け具の材料は、金属の他に、プラスチック、セラミックス、木、竹、石灰質、布をも含む。パイプは金属製のものが好ましい。２本のパイプの一端はフレームのフロント・フォークに固定してもよい。２本のパイプの他端を延ばして、カゴの後部でつなぎ、１本のパイプにしてもよい。ステーは金属製のものが好ましい。ステーの両端はフレームのフロント・フォークに固定してもよい。ステーを２本のステーとし、各々一端を前輪の車軸に固定し、他端をカゴの前部に取り付けてもよい。パイプの一端やステーの両端を前輪の車軸に固定する方法には、パイプの一端やステーの両端に孔を設ける方法の他に、二股を設ける方法も含む。パイプの他端をハンドルバーのＵ字状の上部に固定する方法には、取り付け具を介して固定する方法の他に、直接ネジで止める方法も含む。安全ベルトはカゴに取り付けてもよい。バーは金属製のものが好ましい。バーはハンドルバーに取り付けてもよい。この場合、取り付け具を介して取り付ける方法の他に、溶接による取り付け方法や、一体形成する方法を含む。バーは２本のパイプに取り付けてもよい。バーはカゴに取り付けてもよい。バーは背もたれ付き幼児シートに取り付けてもよい。バーにクッションを取り付けてもよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の幼児乗せ兼用荷カゴ付き自転車の第
１の実施例を示す前部斜視図である。

【図２】同上の前部側面図である。

【図３】同上の部分正面図である。

【図４】この考案の第２の実施例を示す前部斜視図であ
る。

【図５】幼児シート付きカゴの側面図である。

【図６】従来例を示す参考前部側面図である。

【符号の説明】

１……フレーム２……前輪の車軸３……ハンドルステム４……ハンドルバー５……足載せ部６……カゴ７……幼児シート８……パイプ９……安全ベルト１０……ステー１１……バー

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ハンドルステムを通常の自転車のハンド
ルステムより短くし、ハンドルバーの中央部を縦方向に
Ｕ字状にし、前部を深くして足載せ部を設けたカゴの後
部をハンドルステムの上でハンドルに取り付けた幼児乗
せ兼用荷カゴ付き自転車。
【請求項２】カゴの後部に幼児シートを前向きに設け
た請求項１記載の幼児乗せ兼用荷カゴ付き自転車。
【請求項３】幼児シートが背もたれ付き幼児シートで
ある請求項２記載の幼児乗せ兼用荷カゴ付き自転車。
【請求項４】２本の屈曲したパイプを各々屈曲部を前
上方に向けて一端を前輪の車軸に固定し、他端をハンド
ルバーのＵ字状の上部に固定した請求項１、２又は３記
載の幼児乗せ兼用荷カゴ付き自転車。
【請求項５】縦方向に逆Ｕ字状のステーの両端を前輪
の車軸に固定し、ステーの逆Ｕ字状の頂部をカゴの前部
下面に取り付けた請求項１、２又は３記載の幼児乗せ兼
用荷カゴ付き自転車。