JP3149735U - 座椅子付きの幼児用自転車 - Google Patents

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Abstract

【課題】幼児用三輪車の代用品として長く使え、しかも極めて安全な座椅子付きの幼児用自転車を提供する。【解決手段】サドルと左右一対の車体転倒防止用補助車輪21並びに後方からの操向用押し手35を備えた幼児用自転車において、幼児の両足を載せるフットレスト44と幼児の両手で握り持つグリップハンドル51が設けられた座椅子Cの取付脚柱49を上記サドルのそれと交換して、車体フレームFのサドル支持ポスト3へ抜き差し自在に差し込んで、振れ止め状態に固定維持したことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本考案は幼児の低年令から高年令まで長く使用でき、保護者にとって購買経費の節減となる安全な座椅子付きの幼児用自転車に関する。
本出願人は三輪車の機能も備えた座椅子付きの幼児用自転車(二輪車)として、先に実用新案登録第3139692号を提案した。
実用新案登録第3139692号公報
ところが、その後も鋭意研究を重ねた結果、上記特許文献1に開示された公知考案の構成では、未だ改良すべき下記諸問題のあることが判明した。
即ち、第1に幼児用座椅子(C)の骨組が座面(30)の受け持ちフレーム(33)と、その張り出し前端部へ水平な支点軸(35)を介して回動自在に枢着された左右一対のハンガー支柱(34)並びにセンターヒッチ(37)とから成り、その組立部品点数が多いため、製造上のコストアップを招くほか、自転車の車体フレーム(F)に対する取付点(P1)(P2)(P3)が多いため、上記ハンガー支柱(34)とセンターヒッチ(37)が動くこととも相俟って、座椅子(C)を車体フレーム(F)へ簡便な作業のもとに、且つ安定良く確固に取り付けることができない。
第2に、幼児用座椅子(C)の両ハンガー支柱(34)を自転車のハンドルバー(10)へ吊り掛けるようになっているため、その使用状態ではハンドルバー(10)が左右方向への旋回(操向)不能に固定維持される結果となり、保護者としては押し手(22)を把持して、後方から人為強制的に操向せざるを得ず、甚だ不便である。
第3に、幼児用座椅子(C)の座面(30)を自転車のサドル(11)上へ積み重ねているため、その座椅子(C)に座乗した幼児の重心がいたづらに高くなるほか、座椅子(C)を横振れ不能に取り付け固定するために、特別な座椅子用受け止めマスト(27)と係合板(50)並びにボルト(51)が必要であり、その意味からも複雑・高価となる。
第4に、幼児用座椅子(C)から座面受け持ちフレーム(33)を前向き一体的に張り出しており、その前端部に枢着された両ハンガー支柱(34)の上端部から、幼児用の握りバー(45)となる門字形の手摺り支持杆(44)が一体的に起立しているため、幼児の握りバー(45)と座椅子(C)の座面(30)とが遠く離れ過ぎる結果となり、その前後相互間隙が広大であることや、左右一対のフットレスト(47)が単純な平板形態をなしているに過ぎないこととも相俟って、幼児の無理な前かがみ姿勢と延いては座椅子(C)からの脱落事故を起す心配がある。
本考案はこのような諸問題の抜本的な解決を目的としており、その目的を達成するために、請求項1ではサドルと左右一対の車体転倒防止用補助車輪並びに後方からの押し手を備えた幼児用自転車において、
幼児のフットレストとグリップハンドルが設けられた座椅子の取付脚柱をサドルと交換して、その車体フレームのサドル支持ポストへ抜き差し自在に差し込み固定したことを特徴とする。
又、請求項2ではサドルと左右一対の車体転倒防止用補助車輪並びに後方からの押し手を備えた幼児用自転車において、
幼児のフットレストとグリップハンドルが設けられた座椅子を上記サドルへ、その座面同士が全体的な面一となる状態に組み付けユニット化したことを特徴とする。
請求項3では座椅子を金網製品又は合成樹脂製品として、そのほぼフラットな座面の前端部に低く陥没する左右一対のフットレストと、そのフットレストと座面との境界部から起立する正面視のほぼT字形グリップハンドルとを設置すると共に、
上記フットレストの左右相互間に介在するセンター仕切りトンネル又はほぼU字形のセンターヒッチを、車体フレームのメインパイプ又はヘッドパイプへ跨がり状態に係止させることにより、上記座椅子を振れ止め状態に保ったことを特徴とする。
更に、請求項4では前輪のハンドルポストから左右方向へ分岐するフロントフォークと、車体フレームのリヤーフォークに軸受けされた回動鞘パイプとを、前後方向へ進退する一定長さのロッドや索条により枢支連結すると共に、
上記回動鞘パイプへ上方から抜き差し自在に差し込んだ押し手を、その回動鞘パイプと一体的に回動操作することにより、上記前輪の操向を行なえるように定めたことを特徴とする。
請求項1の上記構成によれば、座椅子がその座面のほかに、幼児の両足を載せるフットレストと幼児の両手で握り持つグリップハンドルも具備しており、その座椅子の取付脚柱を自転車における車体フレームのサドル支持ポストへ、サドルとの抜き差し交換自在に差し込み固定使用するようになっているため、冒頭に説明した公知考案の諸問題を抜本的に解消でき、頗る簡便な必要作業のもとに、しかも振れ動くおそれのない安定・確固な取付状態を得られる効果がある。
そして、このような効果は請求項2の構成を採用するも、ほぼ同様に達成することができ、その場合座椅子の座面とサドルの座面とはほぼ面一となる状態に保持され、互いに積み重なるものではないため、座乗した幼児の重心がいたづらに高くなる不安定さもない。
特に、請求項3の構成を採用するならば、座椅子の座面とフットレストは連続しており、その座面の前端部にフットレストが低く陥没しているため、幼児を無理なく座乗させることができ、しかも正面視のほぼT字形に起立するグリップハンドルを両手で把持させ、その支柱を幼児の前方に移動するストッパーとして、安全な姿勢状態に規制し得るのであり、安定性にも著しく優れる。
又、両フットレストの陥没と相対して、その左右相互間に隆起する断面倒立U字形のセンター仕切りトンネルか、又はほぼU字形のセンターヒッチを車体フレームの就中メインパイプやヘッドパイプへ、跨がる状態又は挟み付く状態に係止させることにより、その車体フレームに対する座椅子の振れ止め状態を合理的に確保できる効果もある。
更に、請求項4の構成を採用するならば、座椅子が前輪の操向用ハンドルバーに吊り掛けられておらず、その座椅子に座乗した幼児は自転車側のハンドルバーを把持せず、座椅子側のグリップハンドルを握り持つようになっていることとも相俟って、保護者が自転車の後方から押し手を回動操作することにより、その前輪の操向を軽快に便利良く行なえるのである。
本考案に係る座椅子付きの幼児用自転車を示す側面図である。 図1の概略正面図である。 図1の概略平面図である。 図3の4−4線に沿う拡大断面図である。 前輪の操向作用を示す平面図である。 車体フレームのリヤーフォークに対する回動鞘パイプや回動芯パイプの軸受状態を抽出して示す拡大側面図である。 図6と対応する側断面図である。 図6の8−8線に沿う拡大断面図である。 図7の9−9線に沿う拡大断面図である。 座椅子を抽出して示す側面図である。 図10の正面図である。 図10の平面図である。 図12の13−13線断面図である。 座椅子のベースプレートを抽出して示す正面図である。 図14の背面図である。 図14の平面図である。 図16の17−17線断面図である。 座椅子の幼児用グリップハンドルを抽出して示す斜面図である。 座椅子に代るサドル付きの幼児用自転車を示す図1に対応する側面図である。 サドルへ組み付けユニット化した座椅子を示す平面図である。 図20の21−21線断面図である。
以下、図面に基いて本考案の具体的構成を詳述すると、図1〜9はその座椅子付きの幼児用自転車を示しており、(F)は車体フレームの総称であって、従来からの常法に基き、メインパイプ(1)やヘッドパイプ(前パイプ)(2)、サドル支持ポスト(立パイプ)(3)、上下一対のリヤーフォーク(4)(5)などから剛性に組立一体化されている。
(6)は上記車体フレーム(F)を形作るヘッドパイプ(2)に受け持ち貫通されたハンドルポストであり、その上端部には前輪(7)の操向用ハンドルバー(8)が連結一体化されている。(9)は上記ハンドルポスト(6)から左右方向へ分岐するフロントフォークであり、その左右何れか一方(図例では左側)の上端部には連動ステー(10)が固着されているほか、同じくフロントフォーク(9)の下端部には前車軸(11)を介して、前輪(7)が遊転自在に軸支されている。
上側リヤーフォーク(4)の上端部はサドル支持ポスト用抱持クランプ(12)として、そのサドル支持ポスト(3)の上端部へ挟み付け状態に套嵌されており、これに貫通横架された水平なネジ締結具(13)の締め付け操作によって、上記サドル支持ポスト(3)の開口径を収縮させ得る一方、そのネジ締結具(13)の弛緩操作によって、同じくサドル支持ポスト(3)の開口径を拡大復元させることができるようになっている。
上記メインパイプ(1)とサドル支持ポスト(3)並びに下側リヤーフォーク(5)とが交叉する部位の軸受ボス(14)には、クランク軸(15)が貫通横架されていると共に、そのクランク軸(15)の張り出し両端部には左右一対のペダル(16)が遊転自在に軸支されている。
(17)は上側リヤーフォーク(4)と下側リヤーフォーク(5)との交叉する後端部へ、後車軸(18)を介して軸支された後輪であり、上記ペダル(16)の踏み廻し操作によって駆動されることになる。(19)はその駆動用のチエンやスプロケットを内蔵したチエンケースであり、下側リヤーフォーク(5)に沿って取り付け固定されている。
(20)は上記後車軸(18)の張り出し両端部へ着脱自在に取り付け固定された左右一対の補助車輪用支持アームであって、その両支持アーム(20)が車体フレーム(F)から長く張り出す先端部には、車体転倒防止用の補助車輪(21)が各々軸支されており、車体フレーム(F)の傾斜時に一早く接地する。
(22)は上側リヤーフォーク(4)の中途高さ位置に介在する補強プレート(23)へ、差し込み起立状態に固着一体化された上側軸受ボスであり、その開口上端部の開閉キャップ(24)を具備している。(25)は下側リヤーフォーク(5)の基端部(前端部)から上側軸受ボス(22)を目指して、斜め後向き一体的に起立された下側軸受ボスであり、その円周面には後述する回動芯パイプ用の抜け止めボルト(26)が差し込み固定されている。
又、(27)は上側軸受ボス(22)と下側軸受ボス(25)との相互間に介在する一定長さの回動鞘パイプであって、その円周面には少なくとも上下2段のピン受け入れ孔(28)が開口分布されており、後述する押し手の設置高さを調整できるようになっている。しかも、その回動鞘パイプ(27)の中途高さ位置からは、上記フロントフォーク(9)側の連動ステー(10)と対応位置する連動ステー(29)が横向き(図例では左向き)一体的に張り出されている。
そして、上記フロントフォーク(9)側の連動ステー(10)と回動鞘パイプ(27)側の連動ステー(29)とは、図1、3、5のように、前後方向へ進退可能な一定長さのロッド(30)を介して枢支連結されている。但し、剛性なロッド(30)に代る抗張性のワイヤーやその他の索条を採用してもさしつかえない。
更に、(31)は上記回動鞘パイプ(27)よりも長い回動芯パイプであり、これが図6〜9のように上側軸受ボス(22)から回動鞘パイプ(27)を経て、下側軸受ボス(25)へ差し込み貫通されることにより、上記回動鞘パイプ(27)も両軸受ボス(22)(25)と組み立てられた結果になっている。
茲に、回動芯パイプ(31)は後上がりの傾斜状態にあり、その下端部(木口面)に切り欠かれた約90度(α)の回動角度規定凹溝(32)が、下側軸受ボス(25)の上記抜け止めボルト(26)によって受け止められるようになっているため、その下側軸受ボス(25)から回動芯パイプ(31)の抜け落ちるおそれはない。
(33)は回動芯パイプ(31)の円周面に開口分布された複数のピン受け入れ孔であって、上記回動鞘パイプ(27)側のピン受け入れ孔(28)と合致連通し、後述する押し手側の係止ピンを選択的に受け入れる。(34)は上記回動鞘パイプ(27)と回動芯パイプ(31)とを一体回動させるためのネジ締結具であって、その両パイプ(27)(31)に貫通横架されているが、これを除去すれば、回動芯パイプ(31)を上方へ抜き出すことができ、延いては回動鞘パイプ(27)も上下一対の軸受ボス(22)(25)から取り出し分解し得ると共に、上記フロントフォーク(9)との連結ロッド(30)も取りはずせるのである。
又、(35)は保護者の操向用押し手であって、上記回動芯パイプ(31)よりも細く長い金属パイプ材から成り、その上端部には合成樹脂製のグリップ(36)が被着一体化されているほか、同じく押し手(35)の下端部には図7のようなほぼ倒立U字形の板バネ(37)が内蔵設置されている。しかも、その板バネ(37)の切り離し一端部からは上記回動芯パイプ(31)側並びに回動鞘パイプ(27)側のピン受け入れ孔(33)(28)と対応する係止ピン(38)が、その押し手(35)の円周面に開口するピン導出孔(39)を通じて、外部へ一体的に突き起し露出されている。
このような後方からの押し手(35)を上記回動芯パイプ(31)の中空内部へ、係止ピン(38)の没入状態として上方から差し込めば、その係止ピン(38)がやがて回動芯パイプ(31)側並びに回動鞘パイプ(27)側のピン受け入れ孔(33)(28)と合致するや否や、上記板バネ(37)の復元的な突っ張り力により、そのピン受け入れ孔(33)(28)へ自動瞬間的に係止して、押し手(35)が回動芯パイプ(31)からの抜け止め状態に施錠されるようになっている。
但し、上記板バネ(37)の係止ピン(38)を回動鞘パイプ(27)の外部から押し込み没入させることにより、押し手(35)を回動芯パイプ(31)から上方へ抜き取ることも可能であり、その場合には図19に示唆する如く上側軸受ボス(22)の上端開閉キャップ(24)により、回動芯パイプ(31)の開口上端部を施蓋化粧すれば良い。
しかも、押し手(35)と回動鞘パイプ(27)とは上記係止ピン(38)を介して、互いに一体回動し得る組立状態に保たれる結果、幼児の保護者が押し手(35)のグリップ(36)を把持しつつ、上記回動鞘パイプ(27)の連動ステー(29)を左右方向へ旋回させることができる。
そうすれば、その回動鞘パイプ(27)側の連動ステー(29)とフロントフォーク(9)側の連動ステー(10)とが、前後への進退可能なロッド(30)を介して枢支連結されているため、前輪(7)のハンドルバー(8)も同じ左右方向へ旋回することとなり、保護者が自転車を後方から円滑に操向させ得るのである。
次に、幼児用自転車に付属使用する座椅子(C)の構成を説明すると、これは図10〜18に抽出して示すような金網製品又は高強度の合成樹脂製品として、ほぼフラットな座面(40)とその周縁部から連続一体に起立する背面(41)並びに左右両サイド面(42)とを備えた平面視の前向き開放する全体的なU字形に造形されており、しかもその座面(40)の前端部から前下がり傾斜面(43)を経て低く陥没する左右一対のフットレスト(44)が、上記車体フレーム(F)の就中メインパイプ(1)に跨がる振れ止め用センター仕切りトンネル(45)を介して並設されてもいる。
(46)は上記座椅子(C)の骨組をなす太い金属線材、(47)はその座面(40)と前下がり傾斜面(43)に亘って、複数のネジ締結具(48)やリベット、溶接、その他の固定手段により裏当て一体化された金属ベースプレートであり、前後方向へ延在するほぼ長方形を呈している。
(49)はそのベースプレート(47)における座面(40)の中央部と対応する位置から下向き一体的に突設された1本の取付脚柱であって、金属パイプ材から成り、これを上記車体フレーム(F)のサドル支持ポスト(3)へ、上方から抜き差し自在に差し込むことによって、上記座椅子(C)が自転車の車体フレーム(F)へ1点において取り付け使用されることとなる。
その使用状態では、上記サドル支持ポスト(3)の開口径がネジ締結具(13)によって締め付けられるため、そのサドル支持ポスト(3)から座椅子(C)の抜け出すおそれはなく、座椅子(C)のセンター仕切りトンネル(45)が車体フレーム(F)のメインパイプ(1)へ跨がり係止することとも相俟って、決して振れ動かぬ安定な固定状態に保たれるのである。
この点、図例では両フットレスト(44)の陥没と相対的に隆起する断面倒立U字形のセンター仕切りトンネル(45)を、メインパイプ(1)へ上方から跨がり係止させることにより、座椅子(C)の振れ動きを防止しているが、上記センター仕切りトンネル(45)に代えて、平面視の前向き開放するほぼU字形のセンターヒッチ(図示省略)を車体フレーム(F)の就中ヘッドパイプ(前パイプ)(2)へ後方から挟み付けることにより、上記座椅子(C)を振れ止め状態に規制しても良い。
尚、上記センター仕切りトンネル(45)やセンターヒッチに代えて又は加えて、座椅子(C)の取付脚柱(49)と車体フレーム(F)のサドル支持ポスト(3)を金属角パイプ材やその他の回動不能な断面形状に造形してもさしつかえない。
又、(50)は同じくペースプレート(47)における座面(40)と前下がり傾斜面(43)との境界部と対応する位置へ、差し込み起立状態に固着一体化されたグリップハンドル用軸受ボスであって、これには正面視のほぼT字形をなす幼児用グリップハンドル(51)の支柱(52)が、上方から差し込み固定されており、そのグリップハンドル(51)を幼児が安楽に握り持った自然の姿勢として、座椅子(C)へ座乗できるようになっている。その座乗した幼児が不慮に前方へ移動することを、グリップハンドル(51)の支柱(52)によって阻止することができる。この支柱(52)には図外のクッション筒を被着させることが好ましい。(53)は上記グリップハンドル(51)の支柱(52)とその軸受ボス(50)に貫通横架された抜け止め用ネジ締結具である。
尚、幼児用座椅子(C)として図示のような金網製品に代る合成樹脂製品を採用する場合でも、上記下向き一体的に突出する取付脚柱(49)やグリップハンドル用軸受ボス(50)を備えた金属ベースプレート(47)を、その座面(40)又は/及び前下がり傾斜面(43)へ埋設一体化(インサート成形)することが好ましい。何れにしても、座椅子(C)の内部に取り付け使用されるクッションカバーやシートベルトなどの付属品は、図示省略してある。
本考案に係る上記構成の幼児用自転車を、図1〜3のような座椅子(C)付きの仕様として使用する場合には、保護者が座椅子(C)の取付脚柱(49)を車体フレーム(F)のサドル支持ポスト(3)へ差し込むと共に、その座椅子(C)における左右両フットレスト(44)のセンター仕切りトンネル(45)を、上記車体フレーム(F)のメインパイプ(1)へ跨がる状態に係止させた後、1本の水平なネジ締結具(13)を締め付け操作して、上記サドル支持ポスト(3)の開口径を収縮させることにより、その座椅子(C)の取付脚柱(49)をサドル支持ポスト(3)からの抜け止め状態に固定維持すれば良い。
そうすれば、上記ネジ締結具(13)による簡便な取付作業で足り、そのサドル支持ポスト(3)に対する1点での取付状態であるにも拘らず、座椅子(C)の不慮に振れ動くおそれはなく、これに座乗した幼児が座椅子(C)側のグリップハンドル(51)を両手で握り持ち、両足をフットレスト(44)に載せた無理のない安定な姿勢状態に保たれる結果となる。
そして、幼児の保護者が自転車の後方から押し手(35)を左右方向へ回動操作すれば、その回動鞘パイプ(27)側の連動ステー(29)とフロントフォーク(9)側の連動ステー(10)とを枢支連結しているロッド(30)が、前後方向へ進退作動するため、前輪(7)の操向用ハンドルバー(8)は同じ左右方向へ円滑に旋回(操向)するのである。
幼児は座椅子(C)側のグリップハンドル(51)を握り持っているため、従来のような前輪(7)のハンドルバー(8)を握り持った幼児と、押し手(35)を握り持つ保護者との相互間において、その自転車の操向意志が異なる喧嘩を生じるおそれもない。
やがて、幼児が自からの独力でペダル(16)の踏み回し駆動や、ハンドルバー(8)の操向を行なえる高年令に達したならば、その保護者が上記車体フレーム(F)のサドル支持ポスト(3)から座椅子(C)の取付脚柱(49)を抜き出し、これと互換性があるサドル(54)の取付脚柱(55)を図19のように、サドル支持ポスト(3)へ差し込んだ後、やはりネジ締結具(13)の締め付け操作により、抜け止め状態に固定維持する。
又、保護者の押し手(35)を車体フレーム(F)に付属する回動芯パイプ(31)から上方へ抜き去った後、その回動芯パイプ(31)と引き続く回動鞘パイプ(27)の取り出し分解並びに連結ロッド(30)の取りはずしも行なうことにより、図19のような言わば通常である幼児用自転車の仕様として、そのサドル(54)上へ幼児を座乗させれば良い。幼児がその自転車(二輪車)に慣れ次第、更に、図19の車体転倒防止用補助車輪(21)も取りはずして、長く使用することができることは言うまでもない。
図1〜19に示した幼児用自転車の実施形態では、互換性がある取付脚柱(49)(55)を有する座椅子(C)とサドル(54)とを用意し、自転車を購買した保護者が、その幼児の年令やその他の条件に応じて、これらを車体フレーム(F)へ着脱・交換自在に取り付け使用できるようになっているが、図20、21に例示するような取付脚柱(49)が無い座椅子(C)を、取付脚柱(55)があるサドル(54)へ、その座面(40)(56)同士の全体的な面一となる状態に組み付けユニット化して、車体フレーム(F)のサドル支持ポスト(3)へサドル(54)だけを取り付け使用する場合に限り、そのサドル(54)から座椅子(C)を抜き去り分解するように構成してもさしつかえない。
尚、図20、21の符号(57)は座椅子(C)の座面(40)に切り欠かれたサドル受け入れ口、(58)はサドル(54)を下方から受け止める床板であり、座椅子(C)に裏打ち一体化されている。その他の構成は図10〜18に示した座椅子(C)のそれと実質的に同一であるため、これとの対応符号を記入するにとどめて、その詳細な説明を省略する。
(1)・メインパイプ
(2)・ヘッドパイプ
(3)・サドル支持ポスト
(4)・上側リヤーフォーク
(5)・下側リヤーフォーク
(6)・ハンドルポスト
(7)・前輪
(8)・ハンドルバー
(9)・フロントフォーク
(10)(29)・連動ステー
(11)・前車軸
(12)・抱持クランプ
(13)・ネジ締結具
(14)・軸受ボス
(15)・クランク軸
(16)・ペダル
(17)・後輪
(18)・後車軸
(19)・チエンケース
(20)・支持アーム
(21)・補助車輪
(22)・上側軸受ボス
(23)・補強プレート
(24)・開閉キャップ
(25)・下側軸受ボス
(26)・抜け止めボルト
(27)・回動鞘パイプ
(28)・ピン受け入れ孔
(30)・連結ロッド
(31)・回動芯パイプ
(32)・回動角度規定凹溝
(33)・ピン受け入れ孔
(34)・ネジ締結具
(35)・押し手
(36)・グリップ
(37)・板バネ
(38)・係止ピン
(39)・ピン導出孔
(40)・座面
(41)・背面
(42)・左右両サイド面
(43)・前下がり傾斜面
(44)・フットレスト
(45)・センター仕切りトンネル
(46)・金属線材
(47)・ベースプレート
(48)・ネジ締結具
(49)・取付脚柱
(50)・軸受ボス
(51)・グリップハンドル
(52)・支柱
(53)・ネジ締結具
(54)・サドル
(55)・取付脚柱
(56)・座面
(57)・サドル受け入れ口
(58)・床板
(C)・座椅子
(F)・車体フレーム

Claims (4)

  1. サドル(54)と左右一対の車体転倒防止用補助車輪(21)並びに後方からの押し手(35)を備えた幼児用自転車において、
    幼児のフットレスト(44)とグリップハンドル(51)が設けられた座椅子(C)の取付脚柱(49)をサドル(54)と交換して、その車体フレーム(F)のサドル支持ポスト(3)へ抜き差し自在に差し込み固定したことを特徴とする座椅子付きの幼児用自転車。
  2. サドル(54)と左右一対の車体転倒防止用補助車輪(21)並びに後方からの押し手(35)を備えた幼児用自転車において、
    幼児のフットレスト(44)とグリップハンドル(51)が設けられた座椅子(C)を上記サドル(54)へ、その座面(40)(56)同士が全体的な面一となる状態に組み付けユニット化したことを特徴とする座椅子付きの幼児用自転車。
  3. 座椅子(C)を金網製品又は合成樹脂製品として、そのほぼフラットな座面(40)の前端部に低く陥没する左右一対のフットレスト(44)と、そのフットレスト(44)と座面(40)との境界部から起立する正面視のほぼT字形グリップハンドル(51)とを設置すると共に、
    上記フットレスト(44)の左右相互間に介在するセンター仕切りトンネル(45)又はほぼU字形のセンターヒッチを、車体フレーム(F)のメインパイプ(1)又はヘッドパイプ(2)へ跨がり状態に係止させることにより、上記座椅子(C)を振れ止め状態に保ったことを特徴とする請求項1又は2記載の座椅子付きの幼児用自転車。
  4. 前輪(7)のハンドルポスト(6)から左右方向へ分岐するフロントフォーク(9)と、車体フレーム(F)のリヤーフォーク(4)(5)に軸受けされた回動鞘パイプ(27)とを、前後方向へ進退する一定長さのロッド(30)や索条により枢支連結すると共に、
    上記回動鞘パイプ(27)へ上方から抜き差し自在に差し込んだ押し手(35)を、その回動鞘パイプ(27)と一体的に回動操作することにより、上記前輪(7)の操向を行なえるように定めたことを特徴とする請求項1又は2記載の座椅子付きの幼児用自転車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR200459749Y1 (ko) * 2010-03-31 2012-04-19 김유현 유아용 자전거의 보조 기능 구조물 결합 장치구

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