JPH059205A - 新規なアドリアマイシン誘導体 - Google Patents

新規なアドリアマイシン誘導体

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JPH059205A
JPH059205A JP26860891A JP26860891A JPH059205A JP H059205 A JPH059205 A JP H059205A JP 26860891 A JP26860891 A JP 26860891A JP 26860891 A JP26860891 A JP 26860891A JP H059205 A JPH059205 A JP H059205A
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adriamycin
cyclodextrin
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mmol
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JP26860891A
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Hiroshi Tanaka
博 田中
Takeo Yoshioka
武男 吉岡
Masataka Shirai
正孝 白井
Hiroshi Tone
弘 刀根
Kaichiro Kominato
嘉一郎 小湊
Hiroshi Iguchi
博史 井口
Shinichi Hirano
伸一 平野
Yasuo Okajima
泰夫 岡島
Reiko Yamamoto
玲子 山本
Hiroshi Nishida
浩史 西田
Rokuro Okamoto
六郎 岡本
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Mercian Corp
Original Assignee
Mercian Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 一般式(I)で示されるアドリアマイシン誘
導体。 式中、Rは2価の炭化水素基を表し、CDはシクロデキ
ストリン残基を表し、mは1〜8であり、nは〜8であ
る、 【効果】 本化合物は、広い投与範囲にわたって優れた
制癌活性を発揮し、低毒性であって且つ徐放性を有して
おり、制癌剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は新規なアドリアマイシン誘導体に
関し、さらに詳しくは、副作用が少なく且つ血中濃度の
持続性が良好で、優れた治療効果を発揮するアドリアマ
イシンとシクロデキストリンとの結合体に関する。
【0002】制癌性アントラサイクリン系化合物とし
て、ダウノマイシン(米国特許第3,616,242号明
細書参照)及びアドリアマイシン(米国特許第3,59
0,028号明細書参照)等が知られており、殊にアド
リアマイシンは臨床的にも広く使用されている優れた制
癌剤である。しかしながら、アドリアマイシンは強い副
作用、例えば心臓毒性、骨髄抑制などを発現し(例えば
S.K.Carter:Cancer Chemotherapy and Pharmacology
Vol.4、pp5−10、1980参照)、これらの副作用
の軽減が大きな課題の一つとなっている。
【0003】この課題の解決のための研究は従来から広
範に行なわれており、近年、特に毒性の軽減、血中濃度
の維持、癌細胞親和性を求めたドラッグデリバリーシス
テムの研究も盛んに行なわれている。例えば、特開昭6
0−67490号公報には、ジビニルエーテル−無水マ
レイン酸共重合体にアントラサイクリン系抗生物質を結
合することにより、該抗生物質の毒性の軽減と制癌活性
の向上を図ることが提供されており、特開昭61−25
4598号公報には、癌細胞親和性に優れたアントラサ
イクリン系化合物のペプチド誘導体が開示されており、
また、F.Levi-Schaffer:Cancer Treatment Reports、
Vol.66、pp107−114、1982には、ダウノマ
イシンをデキストランに結合(conjugate)することに
よってダウノマイシンの毒性を低下させることが報告さ
れている。
【0004】本発明者らは、毒性が低く、投与量の幅が
ひろく安全で且つ治療効果に優れたアドリアマイシン誘
導体を開発することを目的に鋭意研究を行なった結果、
今回、アドリアマイシンをジカルボキシレートを介して
シクロデキストリンに化学的に結合することにより、そ
の目的を達成しうることをみいだし、本発明を完成する
に至った。
【0005】かくして、本発明によれば、式
【0006】
【化2】
【0007】式中、Rは2価の炭化水素基を表し、CD
はシクロデキストリン残基を表し、mは1〜8であり、
nは0〜8である、で示されるアドリアマイシン誘導体
が提供される。
【0008】上記式(I)において、Rによって表され
る「2価の炭化水素基」はジカルボン酸分子から2個の
カルボキシル基を除いた残基であり、例えば、メチレ
ン、エチレン、1,2−または1,3−プロピレン、1,
2−、1,3−または1,4−ブチレン等のアルキレン
基、特に炭素数1〜6、より好ましくは1〜4のアルキ
レン基;−CH=CH−のごときアルケニレン基;1,
2−シクロヘキシレンのごときシクロアルキレン基、特
に炭素数5〜7のシクロアルキレン基;1,2−フエニ
レン、2,3−または1,8−ナフタレン等のアリーレン
基などが挙げられる。
【0009】また、CDによって表されるシクロデキス
トリン残基は、α−、β−およびγ−シクロデキストリ
ンのいずれから誘導されてもよいが、中でもγ−シクロ
デキストリンから誘導されたものが好適である。さら
に、上記シクロデキストリン残基にジカルボキシレート
【0010】
【化3】(−OOC−R−COO−) を介して結合するアドリアマイシン部分の数を表すmは
1〜8、好ましくは1または2であることができる。m
がnより大きい場合は、(m−n)個のアミノ基は塩酸
塩、硫酸塩、酢酸塩、酒石酸塩等の形で存在してもよ
い。
【0011】また、nがmより大きい場合は、(n−
m)個のカルボキシル基はナトリウム塩、カリウム塩、
アンモニウム塩等の形で存在してもよい。
【0012】一方、nは0〜8であり、好ましくは0〜
2である。
【0013】本発明により提供される上記式(I)のア
ドリアマイシン誘導体は、例えば、シクロデキストリ
ン、好ましくはγ−シクロデキストリンを式
【0014】
【化4】 HOOC−R−COOH (II) 式中、Rは前記定義の通りである、で示されるジカルボ
ン酸またはそのアシル形成性誘導体でアシル化し、得ら
れる式
【0015】
【化5】 CD−(−OOC−R−COOY)m+n (III) 式中、R、CD、mおよびnは前記定義の通りであり、
Yはカチオンを表す、で示されるアシル化シクロデキス
トリンを14−ハロダウノマイシンまたはその塩と反応
させることにより製造することができる。
【0016】第一段階のアシル化反応において、シクロ
デキストリンを構成するグルコース単位の2位、3位及
び/又は6位の水酸基がアシル化される。
【0017】本アシル化反応において使用される式(I
I)のジカルボン酸としては、コハク酸、グルタル酸、
アジピン酸、マレイン酸、フタル酸、ナフタレンジカル
ボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸等があげられ、ま
たそのアシル形成性誘導体としては無水物、酸ハロゲン
化物等が挙げられるが、中でも無水物が好適に用いられ
る。
【0018】しかして、シクロデキストリンと式(I
I)のジカルボン酸無水物とを反応させる場合には、シ
クロデキストリンを例えばN,N−ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド等の有機溶媒中に溶解し、そ
の溶液にシクロデキストリン1モル当たり0.2〜16
モル、好ましくは0.2〜4モル、さらに好ましくは0.
2〜2モルのジカルボン酸無水物を加えて溶解し、この
溶液にシクロデキストリン1モル当たり0.2〜32モ
ル、好ましくは0.2〜4モルの塩基性触媒、例えばト
リエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン
等のトリアルキルアミンを加え、一般に約0〜50℃の
範囲内の温度、通常室温で反応させるのが好都合であ
る。これにより、上記式(III)におけるYが用いた
塩基に対応するカチオンであるアシル化シクロデキスト
リンが得られる。
【0019】このようにして得られるアシル化シクロデ
キストリンは、第二段階のアシル化反応として引き続き
そのまま、原料として用いたジカルボン酸無水物1モル
当たり1/16〜1/2モルの14−ハロダウノマイシン
の塩、好ましくは、14−ブロモダウノマイシン塩酸塩
(米国特許第3,803,124号明細書記載)と、一般
に約0〜50℃、好ましくは約10〜30℃において反
応させることができる。かくして得られる本発明の前記
式(I)のアドリアマイシン誘導体は、それ自体既知の
方法、例えば反応液に適当な有機溶媒(例:クロロホル
ム、イソプロピルエーテル、エタノール等)を加えるこ
とにより、沈殿物として得ることができる。さらに精製
を必要とする場合は、例えば、オクタデシルシリカゲル
(ODS)系を用いた逆相カラムクロマトグラフィー等
の通常の方法により分離、精製することができる。
【0020】更にこの研究の過程で、本発明者等は、以
下に述べる方法により、シクロデキストリンを構成する
グルコース単位の6位水酸基のみに選択的にアドリアマ
イシンが導入された誘導体を製造しうることを見出し
た。
【0021】シクロデキストリンを適当な有機溶媒、例
えば、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホ
キシド等に溶解し、塩基性触媒として、過剰量のピリジ
ン、コリジン、N,N−ジメチルアニリン等の芳香族三
級アミン類、好ましくはピリジンを加え、つぎに、撹拌
下、シクロデキストリン1モルあたり好ましくは0.2
〜8モル、好ましくは0.2〜4モル、さらに好ましく
は0.2〜2モルのジカルボン酸無水物を加え、約0〜
100℃、好ましくは約10〜50℃で数時間反応させ
る。反応後の反応液に適当な有機溶媒、例えば、クロロ
ホルム、イソプロピルエーテル、アセトン、酢酸エチル
等を加え、生成物を沈殿させることにより、6−O−
(アシル)k−シクロデキストリン(ここで、kはm+
nであって、ただし1〜8である)を主生成物として得
ることができる。本物質はそのまま次の反応に使用する
ことができるが、通常の手段を用いて精製することもで
きる。例えば、逆相系シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーにて分離し、6−O−(アシル)k−シクロデキス
トリンを単離することができる。第1表にγシクロデキ
ストリンの6位水酸基の1ケ所のみを選択的にアシル化
する場合の反応条件及び反応結果を示す。
【0022】
【表1】
【0023】PA:無水フタル酸、SA:無水コハク酸、N
A:無水2,3−ナフタレンジカルボン酸、CA:無水1,
2−cis−シクロヘキサンジカルボン酸、Pyr:ピリ
ジン、DMF:N,N−ジメチルホルムアミド a:溶媒混合比(体積比)、b:アシル体生成比は、HP
LC分析によるピーク面積比である。そのHPLC分析
の条件は次のとおりである。
【0024】カラム:YMC−PACK A−312 S
−5 120A ODS、移動層:0.1%酢酸/メタノ
ール=3:1〜9:1、 検出:RI又は、UV(254nm)、流速:1.0m
l/min。
【0025】第二段階のアシル化反応は、6−O−(ア
シル)k−シクロデキストリン(1モル)を適当な有機
溶媒、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホキシド等に溶解し、有機塩基、好ましくはトリ
エチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン等
のトリアルキルアミン類を好ましくは(1/4k〜2k)
モルを加え、撹拌下に14−ハロダウノマイシンの塩、
好適には14−ブロモダウノマイシン塩酸塩(1/8k〜
k)モルを加えて約0〜50℃、好ましくは約10〜3
0℃で数時間反応させる。反応後の反応液に適当な有機
溶媒、例えば、クロロホルム、イソプロピルエーテル、
酢酸エチル等を加えて生成物を沈殿させることにより、
粗アドリアマイシン(14位)−ジカルボキシレート−
(6位)シクロデキストリン結合体を得ることができ
る。本物質は必要に応じて通常の手段を用いてさらに精
製することができる。本物質は例えば、オクタデシルシ
リカゲル(ODS)系を用いた逆相系シリカゲルカラム
クロマトグラフィーにより単離、精製することができ
る。
【0026】本発明により提供されるアドリアマイシン
誘導体は、長時間にわたる徐放性を示し、後述のマウス
を用いた制癌活性試験から明らかなように、広い投与量
範囲にわたって顕著な制癌活性を示す。更に、本アドリ
アマイシン誘導体はアドリアマイシンに比べて毒性が極
めて軽減されており、制癌剤としての有用性が期待され
る。
【0027】[徐放性試験]後記実施例1、2、3、
4、5及び6で得られたアドリアマイシン誘導体の各1
mgを0.0067Mリン酸緩衝生理食塩水(Bioproduc
ts,Inc.製)10ml中に溶解し(初期pH=7.36〜
7.37)、これらの液を37℃に保持した。溶液中に
遊離するアドリアマイシンの量をHPLCで分析した
[カラム=YMCPack A−312 S−5 120
A ODS;移動相=0.05Mギ酸アンモニウムバッフ
ァー(pH=4.0):アセトニトリル=7:4;流速
=1ml/min;測定波長=254nm;本条件下で
のアドリアマイシンの保持時間=3.8分]。
【0028】その結果、アドリアマイシン誘導体からア
ドリアマイシンが50%放出される時間は次の通りであ
り、徐放性が確かめられた。
【0029】実施例1のASC= 約 1時間 実施例2のAPC= 約 20時間 実施例3の6−ASC=約 3時間 実施例4の6−APC=約 45時間 実施例5の6−ANC=約 65時間 実施例6の6−ACC= >70時間 [細胞毒性試験]10%ウマ血清を含むRPMI 16
40培地へマウス白血病細胞L1210を5×104
/ml接種し、これに本発明の化合物を最終濃度0.0
01〜10.0μg/mlになるように添加し、37℃
にて炭酸ガス培養器中(5%炭酸ガス混入空気)で48
時間培養し、トリパンブルー染色後生細胞を計数して、
無添加の対象区に対する50%増殖阻害濃度を求めた。
【0030】第2表にその結果を示す。
【0031】
【表2】
【0032】この試験結果は、前述の徐放性試験で示し
たアドリアマイシンの放出速度によく対応している。こ
のことからも本発明の化合物が徐放性であることが確か
められた。
【0033】[L1210白血病マウスに対する制癌活
性試験]CDF1マウスの腹腔内に1×105個のL12
10白血病細胞を移植し、24時間後より連日10日間
にわたり本発明の化合物の水溶液を腹腔内に投与した。
一群6匹のマウスを実験群とし、それぞれ60日間飼育
観察して延命率(T/C;%)を求めた。その結果を第
3表に示す。
【0034】
【表3】
【0035】[毒性試験 LD50]本発明のアドリアマ
イシン誘導体をマウス静脈内に単回投与したときのLD
50は次の通りであった。
【0036】実施例1のアドリアマイシン誘導体(AS
C):200〜400mg/kg(アドリアマイシンと
して、50〜100mg/kg) 実施例2のアドリアマイシン誘導体(APC):555
mg/kg(アドリアマイシンとして、147mg/k
g) アドリアマイシン:9.8mg/kg(マウス静脈内投
与;日本医薬品集/日本医薬情報センター編/薬業時報
社/1989年参照) 以上述べたとおり、本発明のアドリアマイシン誘導体
は、広い投与範囲にわたつて優れた制癌活性を発現し、
低毒性であって且つ徐放性を有しており、長時間にわた
って活性を持続し、制癌剤として極めて有用である。
【0037】本発明のアドリアマイシン誘導体を制癌剤
として癌の治療、措置に使用する場合、該誘導体はアド
リアマイシン換算で通常0.1〜20mg/kg/日の
範囲内の投与量を経口的または非経口的に、好ましくは
静注または動脈注により投与することができる。
【0038】本発明のアドリアマイシン誘導体は使用に
際し、その投与経路に応じた剤型に製剤化することがで
き、例えば、それ自体既知の方法により、マンニトー
ル、ラクトース等の薬学的に許容できる添加物と共に注
射剤の形にすることができる。次に実施例により本発明
を更に具体的に説明する。
【0039】
【実施例】実施例1 アドリアマイシン−コハク酸−γシクロデキストリン結
合体(ASC)の製造 γCD520mg(0.4ミリモル)及び無水コハク酸
80mg(0.8ミリモル)をDMF10mlに溶解
後、トリエチルアミン140μl(1.0ミリモル)を
加えて室温で2時間反応させた。引き続き、この液に1
4−ブロモダウノマイシン塩酸塩257mg(0.4ミ
リモル)を添加して室温で15時間反応させた。氷冷
下、反応液にクロロホルム20mlを加え、生成した沈
殿物を濾過し、これをメタノール30mlで洗浄後乾燥
して1730mgの赤色粉末を得た。更にこの粉末20
0mgを用いてODSカラム(YMC CO.,LTD.
ODS−A 120−350/250;展開溶媒水/ア
セトニトリル/酢酸=700:300:1;カラム径
1.6cm、高20cm)にて精製し、後記HPLC−
1の条件で純度99%以上の画分を集め、115mgの
表題化合物(ASC)を得た。ASCは、3種の主成分
(物質1〜3)より構成されている。
【0040】以下にこの化合物の理化学的性質を示す。
【0041】紫外可視吸収スペクトル(水中;λma
x) 484、290、254、234nm 484nm吸光度より本品中アドリアマイシン含有率は
26.8% 赤外吸収スペクトル(KBr錠) 3380、2900、1725、1610、1580、
1405、1280、1150、1025cm-1 HPLC−1:ASC−(物質1〜3)−保持時間=
2.1分 カラム:YMC−Pack A−312 S−5 120A O
DS 移動相:0.05Mギ酸アンモニウムバッファー(pH
=4.0):アセトニトリル=6:4 流速:1ml/min 測定波長:254nm カラム:YMC−Pack A−312 S
−5 120A ODS 移動相:0.05Mギ酸アンモニウムバッファー(pH
=4.0):メタノール:アセトニトリル=6:3:1 流速:1.5ml/min 測定波長:254nm実施例2 アドリアマイシン−フタル酸−γシクロデキストリン結
合体(APC)の製造 γCD520mg(0.4ミリモル)及び無水フタル酸
118mg(0.8ミリモル)をDMF10mlに溶解
後、トリエチルアミン140ml(1.0ミリモル)を
加えて室温で2時間反応させた。この液に14−ブロモ
ダウノマイシン塩酸塩257mg(0.4ミリモル)を
添加して室温で15時間反応させた。反応液にクロロホ
ルム20mlを加え、生成した沈殿物を濾過し、これを
クロロホルム/メタノール(1:1)20mlで洗浄後
乾燥して677mgの赤色粉末を得た。更にこの粉末2
00mgを用いてODSカラム(YMCCO.,LTD.
ODS−A 120−350/250;展開溶媒 水/ア
セトニトリル/酢酸=700:300:1;カラム径
1.6cm、高20cm)にて精製し、後記HPLC−
1の条件で純度99%以上の画分を集め、38mgの表
題化合物(APC)を得た。APCは、3種の主成分
(物質1〜3)より構成されている。
【0042】以下にこの化合物の理化学的性質を示す。
【0043】紫外可視吸収スペクトル(水中;λma
x) 483、286、250、234nm 484nm吸光度より本品中アドリアマイシン含有率は
25.8% 赤外吸収スペクトル(KBr錠) 3330、2900、1720、1605、1580、
1400、1280、1150、1020cm-1 HPLC−1:APC−(物質1〜3)−保持時間=
2.5分 カラム:YMC−Pack A−312 S−5 120A O
DS 移動相:0.05Mギ酸アンモニウムバッファー(pH
=4.0):アセトニトリル=6:4 流速:1ml/min 測定波長:254nm カラム:YMC−Pack A−312 S
−5 120A ODS 移動相:0.05Mギ酸アンモニウムバッファー(pH
=4.0):メタノール=2:3 流速:1.5ml/min 測定波長:254nm実施例3
【0044】
【化6】
【0045】アドリアマイシン(14位)−コハク酸−
(6位)γシクロデキストリン結合体(6−ASC)の
製造 γシクロデキストリン(以下γ−CDと略)1020m
g(0.786ミリモル)をN,N−ジメチルホルムアミ
ド(以下DMFと略)1mlに懸濁し、さらにピリジン
5mlを加え溶解した。撹拌下、無水コハク酸94.4
mg(0.943ミリモル)を添加し、室温で18時間
反応させた。反応液をクロロホルム100mlに注加し
て沈殿物を得、これを濾過し、クロロホルム20mlで
洗浄後60℃で乾燥して、1152mgの白色粉末を得
た。この粉末をメタノール20mlでさらに洗浄後60
℃で乾燥し、496mgの6−O−サクシニルγシクロ
デキストリン(以下6−SCと略;6−SCとして約6
0モル%含有)を得た。この粗6−SC496mgをO
DSカラム(YMC CO.,LTD.ODS−A120−
350/250;展開溶媒 水/メタノール=7:1〜
3:1;カラム径3cm、高25cm)にて精製し、6
−SC 220mgを得た。
【0046】以下にこの化合物の理化学的性質を示す。
【0047】FABマススペクトル(マトリックス:グ
リセリン) ポジティブ:1397([M+H]+)、ネガティブ:1
395([M−H]-1H−核磁気共鳴スペクトル(40
0MHz、重ジメチルホルムアミド中、40℃)δ(p
pm) 2.44〜2.63(4H、m、サクシニルメチレン)、
4.14(1H、dd、J=6.6、11.5Hz、H−
6″′a)、4.55(1H、d、J=11.5Hz、H
−6″′b) 次に、精製6−SC220mg(0.157ミリモル)
をDMF4.4mlに溶かし、トリエチルアミン44μ
l(0.315ミリモル)を加えた。撹拌下、14−ブ
ロモダウノマイシン塩酸塩100mg(0.157ミリ
モル)を添加し、室温で2時間反応させた。氷冷下、ク
ロロホルム13mlを注加して沈殿物を得、これを濾過
し、クロロホルム/メタノール(2:1)15mlで洗
浄後乾燥して219mgの赤色粉末を得た。この粉末を
ODSカラム(YMC CO.,LTD.ODS−A 12
0−350/250;展開溶媒 0.1%酢酸水/アセト
ニトリル=650:200;カラム径2.3cm、高1
7cm)で精製して、119mgの表題化合物(6−A
SC)を得た。
【0048】以下にこの化合物の理化学的性質を示す。
【0049】紫外可視吸収スペクトル(水中;λma
x) 482、289、254、234nm 赤外吸収スペクトル(KBr錠) 3387、2926、1730、1622、1581、
1415、1157、1080、1026cm-1 FABマススペクトル(マトリックス:グリセリン/チ
オグリセリン=1/1[v/v]) ポジティブ:1922([M+H]+)、ネガティブ:1
920([M−H]-1H−核磁気共鳴スペクトル(40
0MHz、重ジメチルホルムアミド中)アドリアマイシ
ン部分 δ(ppm) 1.28(3H、d、J=6.6Hz、5′−CH3)、
1.86(1H、brd、J=12Hz、H−2′
a)、2.02(1H、brt、J=12Hz、H−
2′b)、2.23(1H、dd、J=5.1、14H
z、H−8a)、2.50(1H、d、J=14Hz、
H−8b)、3.02(1H、d、J=18Hz、H−
10a)、3.21(1H、d、J=18Hz、H−1
0b)、4.10(3H、s、4−OCH3)、4.35
(1H、q、J=6.6Hz、H−5′)、5.14(1
H、brs、H−7)、5.34(1H、d、J=1
8、H−14a)、5.41(1H、d、J=18、H
−14b)、5.43(1H、d、J=3.7Hz、H−
1′)、7.73(1H、m、H−3)、7.97(2
H、m、H−1、H−2) スペーサー部分(コハク酸)δ(ppm) 2.78(4H、m、−CH2−) γCD結合部分 δ(ppm) 3.98(1H、m、H−5″′)、4.30(1H、d
d、J=5.1、11Hz、H−6″′a)、4.44
(1H、d、J=11Hz、H−6″′b)実施例4
【0050】
【化7】
【0051】アドリアマイシン(14位)−フタル酸−
(6位)γシクロデキストリン結合体(6−APC)の
製造 γ−CD1990mg(1.53ミリモル)をDMF1
0mlに溶解し、ピリジン3.3mlを加えた。撹拌
下、無水フタル酸75.5mg(0.510ミリモル)を
添加し、室温で3時間反応させた。反応液をクロロホル
ム100mlに注加して沈殿物を得、これを濾過し、ク
ロロホルム50mlで洗浄後60℃で乾燥して、217
0mgの白色粉末を得た。この粉末をメタノール40m
lでさらに洗浄後60℃で乾燥し、1980mgの6−
O−フタロイルγシクロデキストリン(以下6−PCと
略:6−PCとして約35モル%含有)を得た。
【0052】この一部を実施例1と同様にして精製し、
精製6−PCを得た。
【0053】以下にこの化合物の理化学的性質を示す。
【0054】FABマススペクトル (マトリックス:グリセリン)ポジティブ:1445
([M+H]+) (マトリツクス:グリセリン/チオグリセリン=1/1
[v/v])ネガティブ:1443([M−H]-1 H−核磁気共鳴スペクトル(400MHz、重ジメチ
ルスルホキシド中、60℃)δ(ppm) 3.90(1H、m、H−5″′)、4.23(1H、d
d、J=6.2、11Hz、H−6″′a)、4.58
(1H、d、J=11Hz、H−6″′b)、7.40
〜7.62(4H、m、フタロイル−H) 粗6−PC1200mg(6−PCとして35モル%含
有約0.3ミリモル)をDMF12mlに溶解し、トリ
エチルアミン84μl(0.603ミリモル)を加え
た。撹拌下、14−ブロモダウノマイシン塩酸塩188
mg(0.29ミリモル)を添加し室温で2時間反応さ
せた。氷冷下、クロロホルム36mlを注加して沈殿物
を得、これを濾過し、クロロホルム/メタノール(2:
1)30mlで洗浄後乾燥して1393mgの赤色粉末
を得た。この粉末をODSカラム(YMC CO.,LT
D.ODS−A 120−350/250;展開溶媒 0.
1%酢酸水/アセトニトリル=650:200;カラム
径3cm、高24cm)で精製して、237mgの表題
化合物(6−APC)を得た。
【0055】以下にこの化合物の理化学的性質を示す。
【0056】紫外可視吸収スペクトル(水中;λma
x) 482、285、252、233nm 赤外吸収スペクトル(KBr錠) 3400、2935、1726、1620、1581、
1414、1286、1155、1080、1028c
-1 FABマススペクトル(マトリックス:グリセリン/チ
オグリセリン=1/1[v/v]) ポジティブ:1970([M+H]+)、ネガティブ:1
968([M−H]-1 H−核磁気共鳴スペクトル(400MHz、重ジメチ
ルスルホキシド中) アドリアマイシン部分 δ(ppm) 1.19(3H、d、J=6.6Hz、5′−CH3)、
1.67(1H、brd、J=12Hz、H−2′
a)、1.86(1H、m、H−2′b)、2.17(1
H、m、H−8a)、2.32(1H、d、J=13H
z、H−8b)、2.94(1H、d、J=18Hz、
H−10a)、3.11(1H、d、J=18Hz、H
−10b)、3.99(3H、s、4−OCH3)、4.
22(1H、q、J=6.6Hz、H−5′)、5.00
(1H、brs、H−7)、5.32(1H、brs、
H−1′)、5.45(2H、brs、H−14)、7.
66(1H、m、H−3)、7.92(2H、m、H−
1、H−2) スペーサー部分(フタル酸)δ(ppm) 7.72(2H、m、H−4″、H−5″)、7.80、
7.86(1H×2、m×2、H−3″、H−6″) γCD結合部分 δ(ppm) 3.95(1H、m、H−5″′)、4.36(1H、
m、H−6″′a)、4.53(1H、d、J=11H
z、H−6″′b)実施例5
【0057】
【化8】
【0058】アドリアマイシン(14位)−ナフタレン
ジカルボン酸−(6位)γシクロデキストリン結合体
(6−ANC)の製造 γ−CD1016mg(0.783ミリモル)をDMF
1mlに懸濁し、さらにピリジン5mlを加え溶解し
た。撹拌下、無水2,3−ナフタレンジカルボン酸12
4mg(0.626ミリモル)を添加し、室温で20時
間反応させた。反応液をクロロホルム100mlに注加
して沈殿物を得、これを濾過し、クロロホルム20ml
で洗浄後60℃で乾燥して、1160mgの灰白色粉末
を得た。この粉末をメタノール20mlでさらに洗浄後
60℃で乾燥し、1034mgの6−O−(2,3−ナ
フタレンジカルボン酸)γシクロデキストリン モノエ
ステル(以下6−NCと略:6−NCとして約70モル
%含有)を得た。
【0059】粗6−NC600mg(6−NCとして約
70モル%含有約0.29ミリモル)をDMF10ml
に溶かし、トリエチルアミン81μl(0.58ミリモ
ル)を加えた。これに撹拌下、14−ブロモダウノマイ
シン塩酸塩187mg(0.29ミリモル)を添加して
室温で1.5時間反応させた。氷冷下、クロロホルム/
メタノール(4:1)25mlを注加して沈殿物を得、
これをクロロホルム/メタノール(2:1)20mlで
洗浄後乾燥して、789mgの赤色粉末を得た。この粉
末をODSカラム(YMC CO.,LTD.ODS−A
120−350/250;展開溶媒 0.1%酢酸水/ア
セトニトリル=600:200;カラム径3cm、高2
1cm)で精製して、205mgの表題化合物(6−A
NC)を得た。
【0060】以下にこの化合物の理化学的性質を示す。
【0061】紫外可視吸収スペクトル(水中;λma
x) 486、338、285(s)、236nm 赤外吸収スペクトル(KBr錠) 3377、2934、1724、1620、1583、
1414、1213、1155、1080、1025c
-1 FABマススペクトル(マトリックス:グリセリン/チ
オグリセリン=1/1[v/v]) ポジティブ:2020([M+H]+1 H−核磁気共鳴スペクトル(400MHz、重ジメチ
ルスルホキシド中) アドリアマイシン部分 δ(ppm) 1.21(3H、d、J=6.6Hz、5′−CH3)、
1.69(1H、brd、J=12Hz、H−2′
a)、1.90(1H、m、H−2′b)、2.20(1
H、m、H−8a)、2.34(1H、d、J=13H
z、H−8b)、2.98(1H、d、J=18Hz、
H−10a)、3.13(1H、d、J=18Hz、H
−10b)、4.00(3H、s、4−OCH3)、4.
23(1H、q、J=6.6Hz、H−5′)、5.02
(1H、brs、H−7)、5.33(1H、brs、
H−1′)、5.49(2H、brs、H−14)、7.
69(1H、m、H−3)、7.92(2H、m、H−
1、H−2) スペーサー部分(ナフタレンジカルボン酸)δ(pp
m) 7.75(2H、m、H−5″、H−6″)、8.18
(2H、dd、J=3.3、5.9Hz、H−4″、H−
7″)、8.43、8.49(1H×2、s×2、H−
3″、H−8″) γCD結合部分 δ(ppm) 4.01(1H、m、H−5″′)、4.39(1H、
m、H−6″′a)、4.59(1H、brd、J=1
1Hz、H−6″′b)実施例6
【0062】
【化9】
【0063】アドリアマイシン(14位)−cis−シ
クロヘキサンジカルボン酸−(6位)γシクロデキスト
リン結合体(6−ACC)の製造 γ−CD1017mg(0.784ミリモル)をDMF
1mlに懸濁し、さらにピリジン5mlを加え溶解し
た。撹拌下、無水cis−シクロヘキサンジカルボン酸
123mg(0.796ミリモル)を添加し、室温で2
0時間反応させた。反応液をクロロホルム100mlに
注加して沈殿物を得、これを濾過し、クロロホルム20
mlで洗浄後60℃で乾燥して、1198mgの6−O
−(cis−シクロヘキサンジカルボン酸)γシクロデ
キストリン モノエステル(以下6−CCと略;6−C
Cとして約50モル%含有)を得た。
【0064】粗6−CC(6−CCとして約50モル%
含有)1198mgをODSカラム(YMC CO.,L
TD.ODS−A 120−350/250;展開溶媒
水/メタノール=5:1〜1:1;カラム径3cm、高
25cm)にて精製し、6−CC419mgを得た。
【0065】以下にこの化合物の理化学的性質を示す。
【0066】FABマススペクトル(マトリックス:グ
リセリン) ポジティブ:1451([M+H]+)、ネガティブ:1
449([M−H]-1H−核磁気共鳴スペクトル(40
0MHz、重ジメチルスルホキシド中、60℃)δ(p
pm) 1.36(4H、m、H−4″、H−5″)、1.67、
1.90(2H×2、m×2、H−3″、H−6″)、
2.72(2H、m、H−2″、H−7″)、3.77
(1H、dd、J=5.1、10.3Hz、H−
5″′)、4.00(1H、dd、J=5.1、11.5
Hz、H−6″′a)、4.43(1H、d、J=11.
5Hz、H−6″′b) 精製6−CC105mg(0.0724ミリモル)をD
MF4mlに溶かし、トリエチルアミン20μl(0.
145ミリモル)を加えた。撹拌下、14−ブロモダウ
ノマイシン塩酸塩46.6mg(0.0724ミリモル)
を添加し室温で1.5時間反応させた。氷冷下、クロロ
ホルム20ml、イソプロピルエーテル10mlを加え
て沈殿物を得、これをクロロホルム5ml、イソプロピ
ルエーテル5mlの混合溶媒で洗浄して、粗6−ACC
の粉末152mgを得た。この粉末をODSカラム(Y
MC CO.,LTD.ODS−A 120−350/25
0;展開溶媒 0.1%酢酸水/アセトニトリル=60
0:200;カラム径1.6cm、高21cm)で精製
して、87.5mgの表題化合物(6−ACC)を得
た。以下にこの化合物の理化学的性質を示す。
【0067】紫外可視吸収スペクトル(水中;λma
x) 481、291、254、234nm 赤外吸収スペクトル(KBr錠) 3403、2936、1730、1620、1583、
1415、1284、1211、1157、1080c
-1 FABマススペクトル(マトリックス:グリセリン/チ
オグリセリン=1/1[v/v]) ポジイブ:1976([M+H]+)、ネガティブ:197
4([M−H]-1H−核磁気共鳴スペクトル(400
MHz、重ジメチルスルホキシド中)アドリアマイシン
部分 δ(ppm) 1.16(3H、d、J=6.6Hz、5′−CH3)、
1.66(1H、brd、J=11Hz、H−2′
a)、1.86(1H、m、H−2′b)、2.12(1
H、m、H−8a)、2.24(1H、brd、J=1
4Hz、H−8b)、2.87(1H、d、J=18.5
Hz、H−10a)、3.06(1H、d、J=18.5
Hz、H−10b)、3.99(3H、s、4−OC
3)、4.18(1H、q、J=6.6Hz、H−
5′)、4.97(1H、brs、H−7)、5.10
(1H、d、J=17Hz、H−14a)、5.29
(1H、d、J=17Hz、H−14b)、5.30
(1H、brs、H−1′)、7.66(1H、m、H
−3)、7.92(2H、m、H−1、H−2) スペーサー部分(cis−シクロヘキサンジカルボン
酸)δ(ppm) 1.30〜1.50(4H、m、H−4″、H−5″)、
1.69〜1.82(2H、m、H−3″a、H−6″
a)、1.86(1H、m、H−6″b)、1.98(1
H、m、H−3″b)、2.85(1H、m、H−
7″)、3.02(1H、m、H−2″) γCD結合部分 δ(ppm) 3.78(1H、m、H−5″′)、4.03(1H、
m、H−6″′a)、4.41(1H、brd、J=1
1Hz、H−6″′b)実施例7 [アドリアマイシン(14位)−(フタル酸)]2
(6位)γシクロデキストリン結合体(A2P2C)の
製造 γ−CD1297mg(1ミリモル)をDMF1.3m
lに懸濁、これにピリジン6.5mlを加えて溶解し
た。撹拌下、無水フタル酸296mg(2ミリモル)を
添加し、室温で5時間反応させた。反応液をクロロホル
ム60mlに注加して沈殿物を得、これを濾過し、クロ
ロホルム50mlで洗浄後乾燥して、1400mgの
6,6′−ジ−O−ファロイルγシクロデキストリン
(以下6,6′−P2Cと略)を得た。この粗粉末13
50mgをODSカラム(YMC CO.,LTD.ODS
−A 120−350/250;展開溶媒 水/メタノー
ル=5:1;カラム径3cm、高27cm)にて精製
し、570mgの6,6′−P2Cを得た。
【0068】以下にこの化合物の理化学的性質を示す。
【0069】FABマススペクトル(マトリックス:グ
リセリン) ポジティブ:1593([M+H]+)、ネガティブ:1
591([M−H]-1H−核磁気共鳴スペクトル(40
0MHz、重ジメチルスルホキシド中、50℃)δ(p
pm) 3.9(2H、m、H−5″′)、4.25(2H、m、
H−6″′a)、4.55(2H、m、H−6″′
b)、7.4〜7.6(8H、m、フタロイル−H)粗
6,6′−P2C413mg(約0.26ミリモル)をD
MF8mlに溶解し、トリエチルアミン145μl
(1.04ミリモル)を加えた。撹拌下、14−ブロモ
ダウノマイシン塩酸塩418mg(0.65ミリモル)
を添加し室温で2時間反応させた。氷冷下、クロロホル
ム24mlを注加して沈殿物を得、これを濾過し、エタ
ノール20mlで洗浄後乾燥して723mgの赤色粉末
を得た。この粉末をODSカラム(YMC CO.,LT
D.ODS−A 120−350/250;展開溶媒 0.
1%酢酸水/アセトニトリル=2:1;カラム径3c
m、高25cm、15g/フラクション)で精製した。
フラクション12、13の区分より粗A2P2C−I
(35mg)、フラクション18、19の区分よりA2
P2C−II(20mg)を得た。粗A2P2C−Iは
再度ODSカラム(YMCCO.,LTD.ODS−A 1
20−350/250;展開溶媒 0.1%酢酸水/メタ
ノール=2:3;カラム径2.2cm、高20cm)で
精製し、A2P2C−I 12mgを得た。
【0070】以下にこれら化合物の理化学的性質を示
す。
【0071】A2P2C−I HPLC−1:A2P2C−I保持時間=6.5分 カラム:YMC−Pack A−312 S−5 120A O
DS移動相:0.05Mギ酸アンモニウムバッファー
(pH=4.0):メタノール=2:3 流速:1.5ml/min 測定波長:254nm 紫外可視吸収スペクトル(水中;λmax) 485、234nm 赤外吸収スペクトル(KBr錠) 3389、2937、1724、1618、1581、
1410、1286、1155、1080、1028c
-1 1 H−核磁気共鳴スペクトル(400MHz、重ジメチ
ルスルホキシド中)δ(ppm) 1.2(6H、d、5′−CH3×2)、3.8〜4.1
(8H、m、γCD結合部H−5×2、4−OCH3×
2)、4.8〜5.0(10H、m、γCD−H−1、H
−7×2)、5.3〜5.6(6H、m、H−1′×2、
H−14×4)、7.3〜8.0(14H、m、H−1×
2、H−2×2、H−3×2、フタロイル−H×2)A2P2C−II HPLC−1:A2P2C−II保持時間=9.2分 カラム:YMC−Pack A−312 S−5 120A O
DS 移動相:0.05Mギ酸アンモニウムバッファー(pH
=4.0):メタノール=2:3 流速:1.5ml/min 測定波長:254nm 紫外可視吸収スペクトル(水中;λmax) 488、233nm 赤外吸収スペクトル(KBr錠) 3387、2936、1724、1618、1581、
1412、1286、1155、1080、1028c
-1 1 H−核磁気共鳴スペクトル(400MHz、重ジメチ
ルスルホキシド中)δ(ppm) 1.2(6H、brs、5′−CH3×2)、4.8〜5.
0(10H、m、γCD−H−1、H−7×2)、7.
3〜8.0(14H、m、H−1×2、H−2×2、H
−3×2、フタロイル−H×2) 以上の理化学的性質より、A2P2C−I及びA2P2
C−IIはそれぞれCD1個に対して(アドリアマイシ
ン−フタル酸)単位が2個結合した構造を有し、A2P
2C−IとA2P2C−IIとはCDに対する上記単位
の結合部位が相異する物質である。
【0072】実施例8 アドリアマイシン−ジカルボン酸−γシクロデキストリ
ン結合体の注射用製剤 本発明のアドリアマイシン誘導体50mg及びD−マン
ニトール100mgをとり、蒸留水を加えて溶解した。
この溶液をメンブランフィルターにより無菌処理を行な
い、更に凍結乾燥を行なって注射用製剤を調製した。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年11月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】 このようにして得られるアシル化シクロ
デキストリンは、第二段階のアシル化反応として引き続
きそのまま、原料として用いたジカルボン酸無水物1モ
ル当たり1/16〜モルの14−ハロダウノマイシン
の塩、好ましくは、14−ブロモダウノマイシン塩酸塩
(米国特許第3,803,124号明細書記載)と、一
般に約0〜50℃、好ましくは約10〜30℃において
反応させることができる。かくして得られる本発明の前
記式(I)のアドリアマイシン誘導体は、それ自体既知
の方法、例えば反応液に適当な有機溶媒(例:クロロホ
ルム、イソプロピルエーテル、エタノール等)を加える
ことにより、沈殿物として得ることができる。さらに精
製を必要とする場合は、例えば、オクタデシルシリカゲ
ル(ODS)系を用いた逆相カラムクロマトグラフィー
等の通常の方法により分離、精製することができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】
【実施例】実施例1 アドリアマイシン−コハク酸−γシクロデキストリン結
合体(ASC)の製造 γCD520mg(0.4ミリモル)及び無水コハク酸
80mg(0.8ミリモル)をDMF10mlに溶解
後、トリエチルアミン140μl(1.0ミリモル)を
加えて室温で2時間反応させた。引き続き、この液に1
4−ブロモダウノマイシン塩酸塩257mg(0.4ミ
リモル)を添加して室温で15時間反応させた。氷冷
下、反応液にクロロホルム20mlを加え、生成した沈
殿物を濾過し、これをメタノール30mlで洗浄後乾燥
して730mgの赤色粉末を得た。更にこの粉末200
mgを用いてODSカラム(YMC CO.,LTD.
ODS−A120−350/250:展開溶媒 水/ア
セトニトリル/酢酸=700:300:1;カラム径
1.6cm、高20cm)にて精製し、後記HPLC−
1の条件で純度99%以上の画分を集め、115mgの
表題化合物(ASC)を得た。ASCは、3種の主成分
(物質1〜3)より構成されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】 紫外可視吸収スペクトル(水中;λm
ax) 484、290、254、234nm 484nm吸光度より本品中アドリアマイシン含有率は
26.8% 赤外吸収スペクトル(KBr錠) 3380、2900、1725、1610、1580、
1405、1280、1150、1025cm−1 HPLC−1:ASC−(物質1〜3)−保持時間=
2.1分 カラム:YMC−Pack A−312 S−5120
A ODS移動相:0.05Mギ酸アンモニウムバッフ
ァー(pH=4.0):アセトニトリル=6:4 流速:1ml/min 測定波長:254nm カラム:YMC−Pack A−312 S−5120
A ODS移動相:0.05Mギ酸アンモニウムバッフ
ァー(pH=4.0):メタノール:アセトニトリル=
6:3:1 流速:1.5ml/mim 測定波長:254nm実施例2 アドリアマイシン−フタル酸−γシクロデキストリン結
合体(APC)の製造 γCD520mg(0.4ミリモル)及び無水フタル酸
118mg(0.8ミリモル)をDMF10mlに溶解
後、トリエチルアミン140μl(1.0ミリモル)を
加えて室温で2時間反応させた。この液に14−ブロモ
ダウノマイシン塩酸塩257mg(0.4ミリモル)を
添加して室温で15時間反応させた。反応液にクロロホ
ルム20mlを加え、生成した沈殿物を濾過し、これを
クロロホルム/メタノール(1:1)20mlで洗浄後
乾燥して677mgの赤色粉末を得た。更にこの粉末2
00mgを用いてODSカラム(YMC CO.,LT
D.ODS−A 120−350/250;展開溶媒
水/アセトニトリル/酢酸=700:300:1;カラ
ム径1.6cm、高20cm)にて精製し、後記HPL
C−1の条件で純度99%以上の画分を集め、38mg
の表題化合物(APC)を得た。APCは、3種の主成
分(物質1〜3)より構成されている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】 この−部を実施例3と同様にして精製
し、精製6−PCを得た。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0067
【補正方法】変更
【補正内容】
【0067】 紫外可視吸収スペクトル(水中;λma
x) 481、291、254、234nm 赤外吸収スペクトル(KBr錠) 3403、2936、1730、1620、1583、
1415、1284、1211、1157、1080c
−1 FABマススペクトル(マトリックス:グリセリン/
チオグリセリン=1/1[v/v])ポジティブ :1976([M+H])、ネガティブ:
1974([M−H]H−核磁気共鳴スペクトル
(400MHz、重ジメチルスルホキシド中)アドリア
マイシン部分δ(ppm) 1.16 (3H、d、J=6.6Hz、5′−C
)、1.66(1H、brd 、J=11Hz、H
−2′a)、1.86(1H、m、H−2′b)、2.
12(1H、m、H−8a)、2.24(1H、br
d、J=14Hz,H−8b)、2.87(1H、d、
J=18.5Hz、H−10a)、3.06(1H、
d、J=18.5Hz、H−10b)、3.99(3
H、s、4−OCH)、4.18(1H、q、J=
6.6Hz、H−5′)、4.97(1H、brs、H
−7)、5.10(1H、d、J=17Hz、H−14
a)、5.29(1H、d、J=17Hz、H−14
b)、5.30(1H、brs、H−1′)、7.66
(1H、m、H−3)、7.92(2H、m、H−1、
H−2) スペーサー部分(cis−シクロヘキサンジカルボン
酸)δ(ppm) 1.30〜1.50(4H、m、H−4″、H−
5″)、1.69〜1.82(2H、m、H−3″a、
H−6″a)、1.86(1H、m、H−6″b)、
1.98(1H、m、H−3″b)、2.85(1H、
m、H−7″)、3.02(1H、m、H−2″) γCD結合部分δ(ppm) 3.78(1H、m、H−5″′)、4.03(1H、
m、H−6″′a)、4.41(1H、brd、J=1
1Hz、H−6″′b)実施例7 [アドリアマイシン(14位)−(フタル酸)]
(6位)γシクロデキストリン結合体(A2P2C)の
製造 γ−CD1297mg(1ミリモル)をDMF1.3m
lに懸濁、これにピリジン6.5mlを加えて溶解し
た。撹拌下、無水フタル酸296mg(2ミリモル)を
添加し、室温で5時間反応させた。反応液をクロロホル
ム60mlに注加して沈殿物を得、これを濾過し、クロ
ロホルム50mlで洗浄後乾燥して、1400mgの
6,6′−ジ−O−フタロイルγシクロデキストリン
(以下6,6′−P2Cと略)を得た。この粗粉末13
50mgをODSカラム(YMCCO.,LTD.OD
S−A 120−350/250;展開溶媒 水/メタ
ノール=5:1;カラム径3cm、高27cm)にて精
製し、570mgの6,6′−P2Cを得た。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0069
【補正方法】変更
【補正内容】
【0069】 FABマススぺクトル(マトリックス:
グリセリン) ポジティブ:1593([M+H])、ネガティブ:
1591([M−H]H−核磁気共鳴スペクト
ル(400MHz、重ジメチルスルホキシド中、50
℃)δ(ppm) 3.9(2H、m、H−5″′)、4.25(2H、
m、H−6″′a)、4.55(2H、m、H−6″′
b)、7.4〜7.6(8H、m、フタロイル−H)
粗製6,6′−P2C413mg(約0.26ミリモ
ル)をDMF8mlに溶解し、トリエチルアミン145
μl(1.04ミリモルを加えた。撹拌下、14−ブロ
モダウノマイシン塩酸塩418mg(0.65ミリモ
ル)を添加し室温2時間反応させた。氷冷下、クロロホ
ルム24mlを注加して沈殿物を得、これを濾過し、エ
タノール20mlで洗浄後乾燥して723mgの赤色粉
末を得た。この粉末をODSカラム(YMC CO.,
LTD.ODS−A 120−350/250;展開溶
媒0.1%酢酸水/アセトニトリル=2:1;カラム径
3cm、高25cm、15g/フラクション)で精製し
た。フラクション12、13の区分より粗A2P2C−
I(35mg)、フラクション18、19の区分よりA
2P2C−II(20mg)を得た。粗A2P2C−I
は再度ODSカラム(YMCCO.,LTD.ODS−
A 120−350/250;展開溶媒 0.1%酢酸
水/メタノール=2:3;カラム径2.2cm、高20
cm)で精製し、A2P2C−112mgを得た。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年12月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0069
【補正方法】変更
【補正内容】
【0069】 FABマススペクトル(マトリックス:
グリセリン) ポジティブ:1593([M+H])、ネガティブ:
1591([M−H] H−核磁気共鳴スペクトル(400MHz、重ジメチ
ルスルホキシド中、50℃)δ(ppm) 3.9(2H、m、H−5″′)、4.25(2H、
m、H−6″′a)、4.55(2H、m、H−6″′
b)、7.4〜7.6(8H、m、フタロイル−H)
6,6′−P2C413mg(約0.26ミリモル)
をDMF8mlに溶解し、トリエチルアミン145μ1
(1.04ミリモル)を加えた。撹拌下、14−ブロモ
ダウノマイシン塩酸塩418mg(0.65ミリモル)
を添加し室温で2時間反応させた。氷冷下、クロロホル
ム24mlを注加して沈殿物を得、これを濾過し、エタ
ノール20mlで洗浄後乾燥して723mgの赤色粉末
を得た。この粉末をODSカラム(YMC CO.,L
TD.ODS−A 120−350/250;展開溶媒
0.1%酢酸水/アセトニトリル=2:1;カラム径3
cm、高25cm、15g/フラクション)で精製し
た。フラクション12、13の区分より粗A2P2C−
I(35mg)、フラクション18、19の区分よりA
2P2C−II(20mg)を得た。粗A2P2C−I
は再度ODSカラム(YMC CO.,LTD.ODS
−A 120−350/250;展開溶媒0.1%酢酸
水/メタノール=2:3;カラム径2.2cm、高20
cm)で精製し、A2P2C−I 12mgを得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 刀根 弘 神奈川県横浜市金沢区並木3−7−4− 1003 (72)発明者 小湊 嘉一郎 神奈川県大和市南林間6−4−30 (72)発明者 井口 博史 神奈川県横浜市保土ケ谷区桜ケ丘75 (72)発明者 平野 伸一 神奈川県茅ケ崎市本村5丁目8番1−207 (72)発明者 岡島 泰夫 神奈川県藤沢市羽鳥3−13−1−303 (72)発明者 山本 玲子 神奈川県相模原市上鶴間6−27−6 レイ クウツド4F−A (72)発明者 西田 浩史 神奈川県横須賀市津久井568 グリーンハ イツ11−3−503 (72)発明者 岡本 六郎 神奈川県藤沢市花の木2−18

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 式 【化1】 式中、 Rは2価の炭化水素基を表し、 CDはシクロデキストリン残基を表し、 mは1〜8であり、 nは0〜8である、 で示されるアドリアマイシン誘導体。
JP26860891A 1990-09-28 1991-09-20 新規なアドリアマイシン誘導体 Pending JPH059205A (ja)

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JP2-257209 1990-09-28
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6164881A (en) * 1996-07-23 2000-12-26 Toko, Inc. Machine tool
JP2006502301A (ja) * 2002-09-06 2006-01-19 インサート セラピューティクス インコーポレイテッド 治療剤配送のためのシクロデキストリン基材重合体

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6164881A (en) * 1996-07-23 2000-12-26 Toko, Inc. Machine tool
JP2006502301A (ja) * 2002-09-06 2006-01-19 インサート セラピューティクス インコーポレイテッド 治療剤配送のためのシクロデキストリン基材重合体
JP2011080089A (ja) * 2002-09-06 2011-04-21 Cerulean Pharma Inc 治療剤配送のためのシクロデキストリン基材重合体
JP2014167022A (ja) * 2002-09-06 2014-09-11 Cerulean Pharma Inc 治療剤配送のためのシクロデキストリン基材重合体

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