JPH0591842U - 装飾材 - Google Patents

装飾材

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JPH0591842U
JPH0591842U JP4209692U JP4209692U JPH0591842U JP H0591842 U JPH0591842 U JP H0591842U JP 4209692 U JP4209692 U JP 4209692U JP 4209692 U JP4209692 U JP 4209692U JP H0591842 U JPH0591842 U JP H0591842U
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JP
Japan
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coating film
coating
rubber
layer
layers
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Pending
Application number
JP4209692U
Other languages
English (en)
Inventor
雄之 中田
Original Assignee
株式会社ノダ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】装飾材の表面塗膜のクラックの発生を防止する
こと。 【構成】複数層より形成される塗装塗膜2を有する装飾
材であって、その構成中には他層よりも柔軟性の大きい
ゴム系塗料層4が少なくとも一層介在している装飾材。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
表面にクラックを生じない塗膜の構造を有する装飾材に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】
従来より、装飾材の塗装塗膜の形成においては基材上に形成する塗膜によって 塗装物の表面を保護する目的に即し、その表面硬度や塗膜厚が勘案される結果、 アミノアルキド樹脂塗料、ポリエステル樹脂塗料、エポキシ樹脂塗料、アミノ樹 脂塗料、ポリウレタン樹脂塗料や、その他各種合成樹脂塗料を用い所望する表面 物性を得るとともに、用いられる同一塗料を何層にもわたり塗り重ね、所期の塗 膜厚を得ることが一般に行なわれている。
【0003】 しかしながら、前記従来技術においては基材上に塗り重ねられる合成樹脂塗料 層の各層は相互の分子間引力によって非常に強固な密着は得られるものの、この 結合力の強さは結果として各層相互に拘束作用を促し、硬直性の大きな塗膜が形 成されることとなる。
【0004】 しかも、こうした塗膜はそれが形成されている基材によって、その温度、湿度 の変化による膨張収縮運動が拘束されてしまうことになり、塗膜における該運動 の発生欲求は塗膜内に大きなストレスを内在させることになる。
【0005】 このため、塗膜に対して外部より衝撃が加わった場合、該衝撃によって塗膜に 内在していたストレスはいっきに顕在化することになり、塗膜の容易な破壊を起 こし塗膜表面にクラックの発生となって現れてくることになってしまい塗膜の耐 衝撃性を著しく低下させることとなっていた。
【0006】 また一方では、これと同時に基材および塗膜においても温度、湿度の変化によ る膨張収縮運動が発生する。そしてこの基材および塗膜の各々におけるその運動 の差は大きい。
【0007】 このため基材における運動量と塗膜における運動量の差は塗膜に対する負荷と して塗膜内に直接伝達されることになり、上記硬直性を有した状況にある塗膜は 基材のこうした運動に随順することができず、その結果塗膜表面にはクラックが 発生してきてしまい塗装面の仕上がり感を損ねるものとなっていた。
【0008】
【技術的手段】
複数層より形成される塗装塗膜を有する装飾材であって、その構成中には他層 よりも柔軟性の大きいゴム系塗料層が少なくとも一層介在している塗膜構成を有 する装飾材。
【0009】
【実施例】
本考案を実施例に基づき図面に従って説明する。 図1は本考案による塗装塗膜構造をもった装飾材の断面図であって、基材1上 に形成された複数層の塗膜2が示されている。
【0010】 この装飾材は家具、建具また各種建材製品のように箱物、板状体等その形状や 物品の種類を何等問うことなくあらゆるものに使用することができる。
【0011】 基材1とは合板、繊維板、木削片板、集成材、無垢材、LVLや、その他各種 有機質材料、セメント板パルプセメント板、ケイ酸カルシウム板、石膏板やその 他各種無機質材料、あるいはこれら有機質材料、無機質材料の複合材料、または 各種金属材料といった各種材料の多岐にわたるものであってもよい。
【0012】 基材1の表面には使用する材料の物性を考慮し必要に応じてサンディング処理 や目止処理といった任意下地処理が施される。
【0013】 こうして得られた基材1の表面にはシーラー、サンディングシーラーや、その 他各種シーラー層3が形成される。
【0014】 シーラー層の形成は、塗料中の展色剤の基材への浸透を防ぎ塗膜の耐久力の低 下を防止しするために、またその上に塗り継がれる塗料の付着力を高める上で好 ましい。
【0015】 シーラー層3を形成するものとしては、例えば、ラックニス、ポリウレタン樹 脂、ニトロセルロース、プチラール樹脂、アミノアルキド樹脂や、その他各種合 成樹脂塗料を用いることができる。
【0016】 このシーラー層3の上にはゴム系塗料層4が形成される。 このゴム系塗料層とは、一般にゴム系塗料と称される塗料によって構成される ものであって、例えば塩化ゴム、塩酸ゴム、環化ゴムや、その他各種天然ゴムの 誘導体や、イソプレン、ブタジエンとスチレン、ブタジエンとアクリロニトリル 、イソプチレンとイソプレン、クロロプレン、各種多硫化モノマーや、その他ゴ ム系高分子物質を形成可能な各種物質をモノマーとした合成ゴムのようなゴム系 高分子物質を塗料用原料とする塗料のことをいう。
【0017】 このようなゴム系塗料は塗装塗膜2を形成する他層よりも柔軟性を備え、また 他層よりも弾褥性に優れるものであることが好ましい。
【0018】 ゴム系塗料4の上部には上塗り層5が形成される。 上塗り層5としては、その所望する表面物性に応じて、アミノアルキド樹脂塗 料、ポリエステル樹脂塗料、エポキシ樹脂塗料、アミノ樹脂塗料、ポリウレタン 樹脂塗料や、その他各種合成樹脂塗料が任意に選択される。また基材表面にゴム 系塗料を直かに塗装することも可能である。
【0019】 こうして形成された複数層よりなる塗装塗膜2は層中に介在する上記ゴム系塗 料をもって上方に位置する上塗り層と下方に位置するシーラー層を含む基材とに 上下に分断されることになる。
【0020】 このときゴム系塗料はその柔軟性、弾褥性により上塗り層における塗膜の温度 、湿度による膨張収縮運動に対して拘束を行なうことがないので、該上塗り層は ある程度の自由度を持ちこの膨張収縮運動が行なわれることになり上塗り層には 従来のような著しいストレスの内在がなくなる。
【0021】 しかも、ゴム系塗料層の弾褥性は外部からの衝撃に対するクッション効果を果 たすことにもなるため、この外部からの衝撃に対しても上塗り塗膜は、内在スト レスの顕在化に起因する塗膜の容易な破壊を起こすことがない。
【0022】 一方、基材において生じる温度、湿度の変化による膨張収縮運動も、このゴム 系塗料層の柔軟性弾褥性によって吸収され、上塗り層には直接伝達されることが ない。
【0023】 したがって、従来のように基材の膨張収縮運動に随順出来ずに上塗り層に発生 していたクラックを完全に防止することができる。
【0024】 本実施例では、ゴム系塗料層を基材表面に形成されたシーラー層と上塗り層と の間に挟み込んで構成したものを示したが、所期の本効果は塗装塗膜の構成中最 表層を除く位置にゴム系塗料層が配置されることにより達せられるものであるの で、この要件を満たす塗装塗膜構成であれば、塗装塗膜を形成するゴム系塗料層 を含む各層の種類、層数、構成配置の態様は所望する塗膜の表面物性に応じて任 意に選択することができる。
【0025】
【考案の効果】
複数層より形成される塗装塗膜を有する装飾材であって、その構成中には他層 よりも柔軟性の大きいゴム系塗料層が少なくとも一層介在している塗膜構成を有 する塗装塗膜であるので、 ゴム系塗料の重軟性によって表面塗膜はその膨張収縮運動において著しい拘束 を受けることがなく、よって表面塗膜に内在するストレスを極小に抑えることが でき、しかもゴム系塗料の弾褥性によるクッション効果と相まって、外部からの 衝撃によっても、該内在ストレスは塗膜の破壊に至るようなストレスには発展し ない。
【0026】 したがって、衝撃に対する表面塗膜の破壊(クラックを含む)を効果的に防止 することができ、耐衝撃性を向上させることができる。
【0027】 ゴム系塗料の重軟性、弾褥性は、基材において生じる温度、湿度の変化による 膨張収縮運動を吸収し、該運動を上塗り層に直接伝達することを防ぐ。よって従 来のように基材の膨張収縮運動に随順出来ない結果上塗り層に発生していたクラ ックは完全に防止されることとなる。
【0028】 以上のように、本考案によれば、従来、塗装塗膜にクラックを生じさせてい た、表面層と基材との両者が含み持っていた原因を悉く解決することができるの で、クラックの発生しない美麗な塗装面を有した装飾材を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案装飾材の断面図、
【符号の説明】
1:基材、2:塗膜、3:シーラー層、4:ゴム系塗料
層、5:上塗り層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数層より形成される塗装塗膜を有する
    装飾材であって、その構成中には他層よりも柔軟性の大
    きいゴム系塗料層が少なくとも一層介在していることを
    特徴とする装飾材。
JP4209692U 1992-05-11 1992-05-11 装飾材 Pending JPH0591842U (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4209692U JPH0591842U (ja) 1992-05-11 1992-05-11 装飾材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4209692U JPH0591842U (ja) 1992-05-11 1992-05-11 装飾材

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Publication Number Publication Date
JPH0591842U true JPH0591842U (ja) 1993-12-14

Family

ID=12626470

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4209692U Pending JPH0591842U (ja) 1992-05-11 1992-05-11 装飾材

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6161677A (ja) * 1984-08-30 1986-03-29 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The 塗膜形成方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6161677A (ja) * 1984-08-30 1986-03-29 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The 塗膜形成方法

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