JPH0591469A - 帯域圧縮処理装置 - Google Patents

帯域圧縮処理装置

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JPH0591469A
JPH0591469A JP3250671A JP25067191A JPH0591469A JP H0591469 A JPH0591469 A JP H0591469A JP 3250671 A JP3250671 A JP 3250671A JP 25067191 A JP25067191 A JP 25067191A JP H0591469 A JPH0591469 A JP H0591469A
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Japan
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signal
frame
circuit
processing
intra
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JP3250671A
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Inventor
Kazuharu Niimura
一治 新村
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Priority to EP08153397A priority patent/EP1947864A3/en
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Priority to EP99106820A priority patent/EP0935397B1/en
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】VTRにより磁気テープに記録した場合、特殊
再生を容易とするように1トラック以内に納まる符号量
の信号を作成できるようにする。 【構成】フレーム内符号化処理のとき、映像信号はDC
T回路3で離散コサイン変換され、量子化回路4に入力
されるが、対象となるフレームの符号量が、1トラック
以内に記録できないような場合、その前後のフレームを
符号化する量子化テーブルが制御され、1トラック以内
に納まるように調整される。このために量子化回路4で
符号化されるフレームの符号量が符号量算出回路22に
より監視されており、フレーム内符号化処理されるフレ
ームの前後の符号量が、量子化テーブルの切り換えによ
り調整される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は。映像信号等をデジタ
ル信号に変換して記録再生する記録再生装置に有用な帯
域圧縮処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】映像信号をデジタル伝送する際に、可変
長符号化方式を利用した伝送方法、及びフレーム内符号
化処理とフレーム間符号化処理とを組合わせて帯域圧縮
を行い伝送する方法が検討されている。フレーム内符号
化処理とフレーム間符号化処理を組合わせて伝送する技
術は、文献 IEEE Trans.on Broadcasting Vol 36 NO.
4 DEC 1990 に記載されたWoo Paik:“Digital compat
ible HD-TV Broadcastsystem”に示されている。この技
術は、帯域圧縮技術であり、その特徴的な部分を以下説
明する。
【0003】図10において、入力端子1には映像信号
が入力され、減算器2と動き評価回路10に供給され
る。減算器2では後述する減算処理が行われるもので、
減算器2の出力は、離散コサイン変換(以下DCTと記
す)回路3に入力される。DCT回路3は、水平方向8
画素、垂直方向8画素を単位ブロック(8×8画素=6
4画素)として取込み、画素配列を時間軸領域から周波
数領域へ変換した係数を出力する。ここで各係数は、量
子化回路4に入力され、量子化される。この場合、量子
化回路4は、10種あるいは32種類の量子化テーブル
を持っており、選択された量子化テーブルに基づいて個
々の係数が量子化される。量子化回路4において、量子
化テーブルを備えているのは、情報の発生量と送出量と
が一定の範囲以内に納まるようにするためである。量子
化回路4から出力された係数データは、単位ブロック毎
に低域より高域へジグザグスキャンされて取り出され、
可変長符号化回路13に入力され、零係数の続く数(ラ
ン レングス)と非零係数とを1組にして可変長符号化
される。符号器はハフマン符号等の発生頻度により符号
長の異なる可変長符号器である。可変長符号化されたデ
ータは、ファーストインファーストアウト(FIFO)
回路14に入力されて、規定の速度で読み出され次段の
マルチプレクサー(制御信号、音声データ、同期データ
(SYNC)、後述するNMPなどを多重する)に供給
され、伝送路へ送出される。
【0004】量子化回路4の出力は、逆量子化回路5に
入力され逆量子化される。さらにこの逆量子化回路5の
出力は、逆DCT回路6に入力され、元の信号に戻され
る。この信号は加算器7を介してフレーム遅延器8に入
力される。フレーム遅延器8の出力は、動き補償回路9
と動き評価回路10に供給されている。動き評価回路1
0は、入力端子1からの入力信号とフレーム遅延器8の
出力信号とを比較し、画像の全体的な動きを検出して、
動き補償回路9から出力される信号の位相位置を制御す
る。静止画の場合は原画像と1フレーム前の画像とが一
致するように補償される。動き補償回路9の出力は、ス
イッチ11を介して減算器2に供給される。また動き補
償回路9の出力は、スイッチ12を介して加算器7及び
フレーム遅延器8に帰還することもできる。
【0005】次に、上記したシステムの基本的な動作を
説明する。このシステムの基本動作としては、フレーム
内符号化処理とフレーム間符号化処理がある。フレーム
内符号化処理は以下のように行われる。この処理が行わ
れるときは、スイッチ11、12はオフである。入力端
子2の映像信号は、DCT回路3で時間領域から周波数
領域に変換され、量子化回路4において量子化される。
この量子化された信号は、可変長符号化処理を受けた
後、FIFO回路14を介して伝送路へ出力される。量
子化された信号は、逆量子化回路5、逆DCT回路6で
元の信号に戻され、フレーム遅延器8で遅延される。従
って、フレーム内符号化処理のときは、入力映像信号の
情報がそのまま可変長符号化されているのと等価であ
る。このフレーム内処理は、入力映像信号のシーンッチ
ェンジ及び所定のブロック単位で適宜な周期で行われ
る。
【0006】次に、フレーム間符号化処理について説明
する。フレーム間符号化処理が実行されるときは、スイ
ッチ11、12がオンされる。このために、入力映像信
号と、その1フレーム前の映像信号との差分に相当する
信号が減算器2から得られる。この差分信号が、DCT
回路3に入力され、時間軸領域から周波数軸領域に変換
され、次に量子化回路4で量子化されることになる。ま
たフレーム遅延器8には、差分信号と映像信号が加算器
7で加算されて入力されるから、差分信号を作成する元
となった入力映像信号を予測した予測映像信号が作成さ
れて入力されることになる。
【0007】図11には、高品位テレビジョン信号のビ
デオ信号が、上記のようにフレーム内処理とフレーム間
処理を施され、伝送路上に送出された状態のライン信号
を示している。この信号は伝送路の信号であり、コント
ロール信号、音声信号、同期信号、システム制御信号、
NMPなどが多重された状態で示している。図11
(A)は、第1ラインの信号を示し、同図(B)は、第
2ライン以降の信号を示している。この映像信号がフレ
ーム内処理されているものであれば、逆変換すれば正常
な映像信号が得られる。しかし、フレーム間符号化処理
を施されている映像信号の場合は、この信号を逆変換し
ても差分信号が再現されるだけである。従って、この差
分信号に1フレーム前に再現している映像信号(または
予測映像信号)を加算することにより正常な映像信号を
再現できることになる。
【0008】上記のシステムによると、フレーム内処理
された信号は全情報を可変長符号化しており、次のフレ
ーム以後でフレーム間処理された信号は差分情報を伝送
することになり、帯域圧縮を実現している。次に、上記
のシステムで処理する画素の集合の定義を説明してお
く。
【0009】ブロック:水平方向8画素、垂直方向8画
素から構成される64画素の領域のことである。スーパ
ーブロック:輝度信号の水平方向4ブロック、垂直方向
2ブロックからなる領域のことである。この領域に、色
信号U、Vとしての1ブロックづつがが含まれる。ま
た、動き評価回路から得られる画像動きベクトルは、ス
ーパーブロック単位で含まれる。マクロブロック:水平
方向の8つのスーパーブロックのことである。また符号
が伝送される際には、ブロックのDCT係数は、零係数
の連続数と、非零係数の振幅により決められた符号に変
換され組になって伝送され、ブロックの最後にはエンド
オブブロック信号が付加されている。そして動き補正
は、スーパーブロック単位で行われ、動きベクトルはス
ーパーブロック単位で付加されて伝送される。
【0010】図11に示した伝送信号について以後特に
関連ある事項についてさらに説明を加える。第1ライン
の同期(SYNC)信号は、デコーダにおいてフレーム
の同期信号を示しており、1フレームにつき1つの同期
信号を用いてデコーダの全てのタイミング信号が作りだ
される。第1ラインのNMP信号は、この信号の終りか
ら次のフレームのマクロブロックの初めまでのビデオデ
ータ数を示している。これは、フレーム内符号化処理と
フレーム間符号化処理を適応的に切り換えて符号を構成
しているために、1フレームの符号量がフレーム毎に異
なることになり、符号の位置が異なってくるためであ
る。そこで1フレームに相当する符号の位置をNMP信
号で示している。
【0011】ところで、上記したシステムは、テレビジ
ョン信号の帯域圧縮のためのエンコーダとして用いら
れ、受信側ではそのデコーダが用いられる。ここで、上
記の伝送信号をビデオテープレコーダ(以下VTRと記
す)に記録することを考える。一般的なVTRは、1フ
ィールドの映像信号を固定長符号に変換し、一定量の情
報量を発生させ、X本(Xは正の整数)のトラックに記
録する方式である。しかし、図10に示したシステムに
より可変長符号化された信号の場合、固定長符号ではな
い。
【0012】図12は、フレーム内符号化処理された信
号と、フレーム間符号化処理された信号と、テープ上の
記録トラックとの関係を示している。今、図12(A)
のように数字を丸で囲むフレームの信号がフレーム内符
号化処理されているものとすると、同図(B)に示すよ
うなトラックパターンとなる。トラックパターンにおい
て太線で示す部分がフレームの切り替わり位置を示して
いる。この記録テープにおいてVTRの通常再生時にお
いては、全てのトラックが順次スキャンされるために、
再生出力をデコーダに通せば問題なく正常な映像信号を
得ることができる。しかしながら、VTRは限られたト
ラックを再生する場合がある。例えば特殊再生における
倍速再生モードなどである。このときは、磁気ヘッドは
トラックをジャンプして記録信号をピックアップするこ
とになる。このとき、フレーム内符号化処理された信号
の記録トラックが次々と再生されれば問題はないが、フ
レーム間符号化処理されたトラックが再生されると、差
分信号による画像しか得られないことになる。2倍速再
生を行った場合のヘッド軌跡を図12(B)に矢印で示
している。数字101のトラックをトレースしたとき
は、フレーム内符号化処理した信号の1フレーム分がピ
ックアップされるので、正常な画像を再生できる。しか
し、数字113を付したトラックをトレースしたとき
は、フレーム内符号化処理した信号の1フレーム分はピ
ックアップされず、後半の情報を取得することができな
い。このような場合は、画面の下側が例えば輪郭だけの
画像となることがある。従って、上記したシステムによ
り処理された信号は、VTRに記録した場合、特殊再生
が不可能であることを意味している。なお、特殊再生を
行う場合の磁気ヘッドのトラッキング制御方式として
は、ダイナミックトラッキングフォローイング(DT
F)方式が知られている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
の帯域圧縮方式であると、VTRにより磁気テープに記
録した場合特殊再生が不可能である。
【0014】そこでこの発明は、VTRにより磁気テー
プに記録した場合、特殊再生を容易とするような帯域圧
縮信号を得ることができる帯域圧縮装置を提供すること
を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明は、映像信号に
対してフレーム内の情報を用いてフレーム内符号化処理
を施したフレーム内処理信号と、フレーム間の差分情報
を用いてフレーム間符号化処理を施したフレーム間処理
信号とを作成し、前記フレーム内符号化処理の後は前記
フレーム間符号化処理を施し、この信号処理方法を入力
映像信号の動き評価に応じて適応的に繰り返す信号処理
手段を有した帯域圧縮処理装置において、
【0016】前記信号処理手段に、フレーム内符号化処
理した信号が、予め定めた所定期間以内に納まるよう
に、前記フレーム内符号化処理信号の符号量を制御する
符号量制御手段を設けたものである。
【0017】
【作用】上記の手段により、帯域圧縮処理装置の出力信
号を例えば記録装置により磁気テープなどの記録媒体に
記録した場合、特殊再生機能を働かせたときに、所定単
位(例えば1トラック)でフレーム内符号化処理した信
号をピックアップできるので正常な映像信号を得ること
ができる。
【0018】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。
【0019】図1はこの発明の一実施例である。図10
に示したブロックと同一部分には、同一符号を付してい
る。従って、従来のシステムと異なる部分を中心に説明
することにする。また図2にはこのシステムの動作タイ
ミングを示している。
【0020】まず、図1における入力端子31には入力
映像信号の同期信号(SYNC)信号が入力される。こ
の同期信号は、フレーム信号検出回路32に入力されて
検出される。フレーム信号検出回路32は、同期信号に
同期したフレームパルスを発生して、トラック形成信号
発生回路33に供給する。図2(a)は映像信号であ
り、Yは輝度信号、U、Vは色信号を示し、枠内に記入
している数字は、トラックと対応させるために示したフ
レームの数字である。また丸で囲んだ数字は、フレーム
内符号化処理されたフレームを示している。図2(b)
はフレーム信号検出回路32から得られるフレームパル
スであり、図2(c)はトラック形成信号発生回路33
から得られるトラック形成信号である。トラック形成信
号に付しているA、Bは、Aヘッド、Bヘッドがそれぞ
れ交互にトラックを形成する期間を指定している。Aヘ
ッド、Bヘッドは、図1に示すように回転ドラム16に
180°対向した位置に取り付けられている。図2
(d)はこの実施例によりAヘッドとBヘッドにより形
成されるトラックを示し、同図(e)はこの発明の前提
となるをシステム(図10)により形成されるトラック
を比較して示している。トラックの枠内に示している数
字は、ここに記録されるフレームの数字である。
【0021】トラック形成信号発生回路33から出力さ
れるトラック形成信号は、符号量ターゲット回路21と
トラック形成制御回路34に供給される。トラック形成
制御回路34は、ヘッドドラム16の回転位相を制御す
るとともに、Aヘッド、Bヘッドへの記録信号供給タイ
ミングを制御している。
【0022】次に、符号化処理系における、符号量ター
ゲット回路21、符号量算出回路22、フレーム内/フ
レーム間判別回路23等について説明する。フレーム内
/フレーム間判別回路23は、フレーム内符号化処理及
びフレーム間処理のタイミングを決定するもので、その
出力によりスイッチ11、12のオン、オフ制御を行う
とともに、符号量ターゲット回路21にもその判別信号
を供給している。フレーム内/フレーム間判別回路23
は、フレーム内符号化処理を設定したのち、フレーム遅
延器8と入力映像信号を予め設定したサーチエリアの情
報を比較する。そしてここの情報の違いの程度を判断す
る。例えば、同一内容の静止画が連続して入力したとき
は、違いはない筈である。動き評価回路10の出力も、
動きベクトルが0に近いことになる。このような場合
は、フレーム間処理を施すことを決定する。次に、動画
が入力した場合は、動きベクトルが大きくなる。しか
し、動き補償回路9により補正可能(入力映像信号とフ
レーム遅延器8の出力予測映像信号の一致が可能)な範
囲であれば、差分をとりデータ圧縮を行った方が有利で
ある。従って、フレーム内/フレーム間判別回路23
で、サーチエリアの情報の違いがあっても、動きベクト
ルがある程度以下であれば、フレーム間処理を実行させ
るようにしている。さらに動きベクトルが大きくなり、
動き補償回路9での補正が不可能な範囲になると、フレ
ーム内符号化処理を実行させる。また、動きベクトルが
小さくても、サーチエリアの情報に大きな違いがある場
合は、フレーム内符号化処理が実行されるようになって
いる。
【0023】符号量ターゲット回路21は、一定の条件
が揃うと、量子化回路4における量子化テーブルを強制
的に次のフレームの始まりまで切り換えて、ここで発生
する符号量を制御することができる。
【0024】量子化回路4においては、基本的にはDC
T回路3から入力する個々の係数が量子化テーブルのビ
ットにより符号化される。いずれの量子化テーブルが使
用されたは、マクロブロックの先頭位置にビデオ情報に
含めて伝送される。図3には量子化テーブルの例を示し
ている。qは量子化テーブルの種類を現す量子化レベル
である。
【0025】いずれの量子化テーブルを使用するかは、
符号量ターゲット回路21により制御される。符号量タ
ーゲット回路21は、符号量算出回路22の符号量計算
値を監視している。符号量算出回路22は、量子化回路
4が量子化を行う符号量を算出しており、これがフレー
ム開始位置から一定値を越えるようであれば、符号量タ
ーゲット回路21に切り換え指令信号を与える。符号量
算出回路22は、符号量が設定値になったことを検出す
る他に、フレーム開始位置から量子化回路4における符
号量が増える割合(傾斜)を監視し、1トラックをオー
バーするかどうかを予測する方法であってもよい。これ
により、フレーム内符号化処理が行われるときに量子化
回路4から出力される符号量は、必ず1トラック以内に
納まるように制御される。
【0026】符号量算出回路22は、フレーム内処理さ
れるフレームの前後のフレームの符号量を算出して、フ
レーム内符号か処理されたフレームの前後の符号量を再
度調整してもよい。
【0027】図2に示すように、フレーム101の場合
は、1トラック内にフレームが納まるので何等特別な処
理は必要としない。しかし、フレーム113の場合は、
図10のシステムであると、符号量が多いためにトラッ
ク112と114に跨がって記録される。この実施例で
は、トラック114の符号量が算出され、トラック11
2に記録される符号量が少なくなるように制御(qレベ
ルが小さい方へ切り換えられる)される。するとトラッ
ク113に記録されるフレーム内符号化処理された符号
が、1トラック内に納まるようになる。一方トラック1
14に記録される符号には、量を増やしても良い方向へ
余裕が生じるのでトラック114に対応するフレームに
ついてはqが大きくなる方向へ制御される。
【0028】なお、符号量の算出をフレーム内符号化処
理するフレームの前後のフレームについて行い、適切な
符号量を発生させるので、実際には各系路の信号タイミ
ングを合わせるために時間調整のための回路が必要であ
る。さらに各符号量の増減の方法を説明する。
【0029】映像信号は、ブロックに分割され、DCT
回路2で離散的コサイン変換される。この信号は量子化
回路4で量子化されるのであるが、量子化レベルの異な
る例え10種類の量子化テーブルで個々のDCT係数が
量子化される。この場合、実際にはDCT係数が一度9
ビットで量子化され、このデータがシフトレジスタに入
力される。そしてデータビットを並列に取り出すとき
に、シフトレジスタを左にシフトして取り出すか右にシ
フトして取り出すかにより、データ量を制御して出力す
ることができる。このことは、ビット数を変えて取り出
すことを意味する。シフトレジスタのビットシフト内容
は、図3の各テーブルの数値に対応する。つまり、今q
=9が設定されたとすると、全てのDCT係数が9ビッ
ト量で変換され、シフトレジスタのビットシフトは行わ
れない。次にq=8が設定されたとすると、対応するテ
ーブルに示すように右下半分の領域のDCT係数が8ビ
ットで量子化されるこになり、この領域ではシフトレジ
スタは1ビットシフトされてデータ取り出しが行われ
る。従って、qレベルを切り換えれば、発生する符号量
を制御できることになり、この制御が符号量ターゲット
回路21で実行される。通常は、量子化レベルのステッ
プ数は多いほうがよいので、最大ビットで量子化するよ
うに設定されている。
【0030】上記の実施例では、フレーム内符号化処理
されるフレームの前後のフレームの符号量を算出して前
後のフレームの符号量を調整するとしたが、フレーム内
符号化処理したフレームの符号量を1トラック内に納ま
るように調整してもよく、この制御方法としては各種の
実施例が可能である。
【0031】上述した実施例においては、フレーム内符
号化処理した信号が2つのトラックに跨がって記録され
るような場合にこれを1トラック以内に納める例を示し
た。しかし、必ずしも2トラック以内の符号量になると
は限らず、3トラックに跨がるような符号量になること
も考えられる(例えば図12(B)のトラック124参
照)。
【0032】図4は、2ヘッド同時記録再生を行える磁
気記録再生装置に適用した例である。この装置は、回転
ドラム16にAヘッド及びaヘッドをペアにし、Bヘッ
ド及びbヘッドをペアにして有する。そしてペアのヘッ
ドは、同時に記録再生を行うように使用され、トラック
の走査も同時2本づつになる。図4において図1のシス
テムと異なる部分は、2つのヘッドに同時に記録信号を
与えるので可変長符号化回路13の出力が2つのメモリ
14a、14bに分配されて、各メモリ14a、14b
の出力がマルチプレクサを介して各ペアのヘッドに記録
される。他の部分は図1の実施例と同じであるから同一
符号を付している。但し、このシステムは、基本的に
は、2フレーム分の信号をペアのヘッドで記録するよう
に制御されるので、フレームパルスに対してトラック形
成信号は、図5(b)に示すようなタイミングである。
またドラムの回転速度は、図1のシステムに比べて1/
2倍でよい。図5(a)は入力映像信号であり、同図
(b)はフレームパルス、同図(c)はトラック形成信
号である。さらに同図(d)は、各ヘッドにより記録さ
れるフレームの数字を示している。このシステムでは、
フレーム124の信号のように2トラックをオーバーす
るような符号量となった場合、量子化回路4における量
子化テーブルが切り換えられ符号量が2トラック以内に
なるように制御される。図5(d)には、図10に示し
た記録再生装置により形成されるトラックとフレーム及
びトラック形成信号のタイミングを、この実施例のもの
と比較して示している。
【0033】この記録再生装置においては、図1の実施
例に比べて、特殊再生時にダイナミックトラッキング制
御を行う場合、ヘッド位置可変範囲を緩和できる。ま
た、特殊再生の可変速の種類を多くできる利点がある。
これは、2つのトラックに対して2フレーム分の信号が
フレーム内符号化処理されて記録されており、それだけ
フレーム内符号化処理された信号が多く存在することに
なるからである。また高速再生時においても2トラック
を2つのヘッドで同時再生するために、符号量が2トラ
ック以内に納まるような信号であれば、完全に再生でき
ることになる。図6(A)には、フレームに数字を付し
て示し、フレーム内符号化処理されるフレームの数字は
丸で囲んで示している。同図(B)には、上記フレーム
が記録されるトラックを示している。さらに矢印は、2
倍速再生が行われたときのヘッドトレース位置を示して
いる。また太線の位置はフレームの切り替わり点を示し
ている。フレームの124が、この実施例で代表して説
明した信号であるが、このシステムでは、フレーム内処
理したフレームの符号が2本のトラックで完結するよう
に処理され、フレーム123の符号量は減らし、フレー
ム125の符号量は増加するように動作させた結果を示
している。また各トラックの下側に付したA、a、B、
bはそれぞれヘッドA、a、B、bに対応したトラック
であることを示している。
【0034】なおヘッドアッセンブリとしては、ヘッド
を180°対応させたタイプだけではなく、テープをド
ラム全周にほぼ巻き付け、n個のヘッドを1組にして使
用するタイプや、テープをドラムのほぼ270°に巻き
付けn個のヘッドを4組用意し、順次切り換えて使用す
るタイプの装置であってもよい。また符号の発生量の制
御方式としてダミーデータを加える方式、非記録部を加
える方式等を採用してもよい。
【0035】なお上記の実施例では磁気記録再生装置に
帯域圧縮処理技術を適用した例を説明したが、この帯域
圧縮処理技術は、これに限らず伝送系へ送出する信号に
適用してもよいことは勿論である。図7は、さらにまた
この発明の他の実施例である。
【0036】図8及び図9は、図7の実施例の動作例を
説明するために示したタイミングチャート及びトラック
の形成例を示す図である。図1の実施例と同じ機能ブロ
ックには同一符号を付している。図12に示したような
フレーム113(フレーム内符号化処理された信号)の
場合、2つのトラックに跨がって記録されることにな
る。そこでフレーム113の符号が1つのトラック以内
になるように制御することになるが、図1に示した実施
例においては、図2に示したようにその前のフレーム1
12の符号量を少なくし、フレーム113の符号が1つ
のトラックに納まるように制御した。そのかわり、次の
フレーム114の符号量は増加することができた。
【0037】しかし、図7の実施例は、図8に示すよう
にフレーム113の符号を1トラック内に納まるよう
に、その前のフレーム112の符号を一部分離するもの
である。そして、これによりフレーム113の符号が、
フレーム114の記録トラックまで入り込まなくなる
が、その空いた領域に、フレーム112から分離した残
りの符号を挿入するように制御するものである。
【0038】これを実現するために、可変長符号化回路
13の出力は、符号入れ換え回路41に入力される。符
号入れ換え回路41は、フレーム内処理した信号の到来
は、フレーム内/フレーム間判別回路23からの判別信
号により判定する。つまり図8の例で言うとフレーム内
処理する前のフレーム112の符号量が1トラック分を
オーバーするようであれば、そのオーバー分を一端保持
する。そして、次のフレーム113の信号が到来した場
合は、この信号を先に送出し、続いて、一端保持してい
た分の残余の符号を送出する。この場合、インデックス
挿入回路42において、フレーム112の符号が一部分
離されて記録されていることを再生時に検出できるよう
に、インデックス信号がフレーム112、113、11
4のいずれかの先頭制御データ部に挿入される。インデ
ックス信号は、フレーム内/フレーム間判別回路23か
らの判別信号が供給されるインデックス発生回路43に
より準備されている。符号入れ換え回路41は、可変長
符号化回路13から送出される符号を計数してその符号
量を算出する機能を持つ。
【0039】上記の手段により、フレーム内処理された
信号は必ず1トラック以内に納められるために、高速再
生等の特殊再生においてフレーム内符号化処理された信
号の記録されたトラックを再生すれば、良好な再生画像
を得ることができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
VTRにより磁気テープに記録した場合、特殊再生を容
易とするように1トラック以内に納まる符号量の信号を
作成できる帯域圧縮信号を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すブロック図。
【図2】図1の装置の動作を説明するために示したタイ
ミング図。
【図3】図1の量子化回路における量子化テーブルの説
明図。
【図4】この発明の他の実施例を示すブロック図。
【図5】図4の装置の動作を説明するために示したタイ
ミング図。
【図6】図4の装置の動作を説明するために示したフレ
ームとトラックパターンの説明図。
【図7】この発明の他の実施例を示すブロック図。
【図8】図7の装置の動作を説明するために示したタイ
ミング図。
【図9】図7の装置の動作を説明するために示したフレ
ームとトラックパターンの説明図。
【図10】この従来の帯域圧縮装置のブロック図。
【図11】帯域圧縮装置から送出された信号のフォーマ
ットの例を示す説明図。
【図12】この発明の前提となる記録再生装置によるフ
レームとトラックパターンの説明図。
【符号の説明】
2…減算器、3…DCT回路、4…量子化回路、5…逆
量子化回路、6…逆DCT回路、7…加算器、8…フレ
ーム遅延器、9…動き補償回路、10…動き評価回路、
11、12…スイッチ、13…可変長符号化回路、16
…回転ドラム、21…符号量ターゲット回路、22…符
号量算出回路、23…フレーム内/フレーム間判別回
路、32…フレーム信号検出回路、33…トラック形成
信号発生回路、34…トラック形成制御回路。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】映像信号に対してフレーム内の情報を用い
    てフレーム内符号化処理を施したフレーム内処理信号
    と、フレーム間の差分情報を用いてフレーム間符号化処
    理を施したフレーム間処理信号とを作成し、前記フレー
    ム内符号化処理の後は前記フレーム間符号化処理を施
    し、この信号処理方法を入力映像信号の動き評価に応じ
    て適応的に繰り返す信号処理手段を有した帯域圧縮処理
    装置において、 前記信号処理手段に、フレーム内符号化処理した信号
    が、予め定めた所定期間以内に納まるように、前記フレ
    ーム内符号化処理信号の符号量を制御する符号量制御手
    段を設けたことを特徴とする帯域圧縮処理装置。
  2. 【請求項2】上記の符号量制御手段を有した信号処理手
    段は、磁気記録再生装置に設けられており、前記所定期
    間とは磁気テープの1トラックであることを特徴とする
    請求項1記載の帯域圧縮処理装置。
  3. 【請求項3】上記の符号量制御手段を有した信号処理手
    段は、磁気記録再生装置に設けられており、前記所定期
    間とは磁気テープのnトラックであり、前記磁気記録再
    生装置の回転ドラムには同時記録状態に制御されるn個
    の磁気ヘッドが1組として設けられていることを特徴と
    する請求項1記載の帯域圧縮処理装置。
JP3250671A 1991-09-30 1991-09-30 帯域圧縮処理装置 Pending JPH0591469A (ja)

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DE69230310T DE69230310T2 (de) 1991-09-30 1992-09-30 Einrichtung zur Verarbeitung von bandkomprimierten Signalen und VTR
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002125238A (ja) * 1992-01-29 2002-04-26 Mitsubishi Electric Corp 高能率符号化装置

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