JPH0591075A - 位相同期方式 - Google Patents

位相同期方式

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JPH0591075A
JPH0591075A JP3251282A JP25128291A JPH0591075A JP H0591075 A JPH0591075 A JP H0591075A JP 3251282 A JP3251282 A JP 3251282A JP 25128291 A JP25128291 A JP 25128291A JP H0591075 A JPH0591075 A JP H0591075A
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JP
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signal
phase
frame
transmission
reference phase
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JP3251282A
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Inventor
Masami Kihara
雅巳 木原
Atsushi Imaoka
淳 今岡
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディジタル通信網の中で地理的に離れた装置
間の位相同期方式に関し、低速度の回線を用いて効率良
く位相同期方式を実現することを目的とする。 【構成】 高速度の伝送速度をもつ情報構造である高次
群回線のフレーム先頭位置信号を用いて基準位相信号を
伝送し、遅延補正情報は上記高次群回線より低速度の伝
送速度をもつ情報構造である低次群回線を用いて伝送す
る如く構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル通信網の中
で、地理的に離れた装置間の位相同期を確立する位相同
期方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、地理的に離れた2地点間(2
局間)の装置の同期をとるために、一方の装置から他方
の装置へ基準位相信号を一方的に送信する方法がとられ
ている。通信回線を利用して局間の位相を同期させる場
合、全ての局で真に同期をとるためには伝送路の遅延時
間を補正する必要がある。その補正方法として、伝送路
の長さから遅延時間を算術的に求める方法と、折り返し
の伝送路を用いて遅延時間を実際に測定する方法の2つ
があった。
【0003】第1の方法である伝送路の長さから遅延時
間を求める方法は、伝送路の長さをL、信号の伝達速度
をVとして、遅延時間τを τ=L/V から求める方法である。一方、折り返し伝送路を用いて
実測する方法は、一方の装置から他方の装置へ基準位相
信号を送信し、それを一方の装置に送り返して、2地点
間の往復の遅延時間ΔDを測定し、遅延時間τを τ=ΔD/2 として求める方法である。
【0004】伝送路としてディジタル伝送路を用いる場
合、伝送路の長さから遅延時間を求める第1の方法は、
伝送路の正確な長さや信号の伝達速度を求めるのが難し
く、また、それらの変動を補正することも困難であるの
で、第2の方法である折り返しの伝送路を用いて遅延時
間を測定する方法が有利である。
【0005】この第2の方法では、図1に示すように、
基準位相信号3を送信側装置1から受信側装置4に送る
とともに、遅延補正情報2を送って受信側装置4で到着
した基準位相信号3を遅延補正情報2を基に補正するこ
とによって、受信側装置4において送信側装置1と位相
同期した基準位相信号を得ることができる。
【0006】この遅延補正信号は以下のようにして作成
する。つまり、受信側装置4に到達した基準位相信号3
を送信側装置1に向けて送り返す。送信側装置1は送り
出した基準位相信号3と送り返された基準位相信号3b
を比較して上記往復の遅延時間ΔDを測定し、上記式に
基づいて遅延補正情報2を作成する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】階層化されたインター
フェイス構造を有するネットワークにおける伝送路を介
して、遅延補正情報と、基準位相信号自身を伝送する場
合、ある次群のインターフェイスを有する回線(伝送
路)を専有して、これらの情報を伝送することとなる。
【0008】伝送された基準位相信号の位相変動を抑圧
するためには、高速の回線を使用する方が時間軸上の量
子化誤差が小さくなるため有利である。しかし、情報量
が少ない遅延補正情報だけを伝送容量の大きい高速の回
線にのせるのは非効率的である。
【0009】本発明は、このような問題点を解決し、低
速度の回線を用いて、効率良く位相同期方式を実現する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために成されたものである。すなわち、本発明は、
低速度のインターフェイスを有する回線が順次高速度の
インターフェイスを有する回線に多重化されるネットワ
ーク構成を用いる伝送路網において、主装置から供給さ
れる基準位相信号を伝送路を介して縦続接続された1つ
以上の従装置に分配し、従装置では基準位相信号を上位
装置に返送し、主装置では、送信した信号と返送された
信号の位相差から基準位相を分配する伝送路の遅延を測
定して遅延補正情報を生成し、該遅延補正情報を基準位
相信号とともに従装置に送信し、従装置では、主装置か
ら送信された遅延補正情報に基づいて基準位相信号の位
相を制御し、主装置の発生する位相に同期した位相信号
を再生する、位相同期方式であって、高速度の伝送速度
をもつ情報構造である高次群回線のフレーム先頭位置信
号を用いて、基準位相信号を伝送し、遅延補正情報は、
上記高次群回線より低速度の伝送速度をもつ情報構造で
ある低次群回線を用いて伝送する位相同期方式である。
【0011】
【作用】本発明では、遅延補正情報の伝送には、低速度
の回線を使用するので、遅延補正情報の容量に合った回
線を選択することができる。また、基準位相信号の伝送
に使用する高速の回線は、フレームの先頭位置信号しか
使用しないので、高速の回線は他の情報伝送にすべて使
用できる。
【0012】そのため、この方法をとることにより、効
率の良い位相同期を実現することができる。以下実施例
に基づいて、本発明の作用等に関し詳細に説明する。
【0013】
【実施例】以下に実施例としてCCITT勧告に規定さ
れたインターフェイスを有する伝送路網に本案を適用し
た場合を例にとって説明するが、本発明はこれに限るも
のではなく他のインターフェイスにおいても、効果を有
するものである。
【0014】CCITT勧告(G.707、G.70
8、G.709)に準拠するネットワーク・インターフ
ェイスを用いる伝送路網において、基準位相信号と遅延
補正情報を伝送し、主装置の設置される送信側と、従装
置の設置される受信側が位相同期網を構成している場合
について説明する。
【0015】CCITTで勧告化されているNNIフレ
ームは、ネットワーク・ノード・インターフェイス(N
NI)の伝送路速度をもつ情報構造であるシンクロナス
・トランスポート・モジュール(STM)、伝送路速度
より低速のバーチャル・コンテナ(VC)、STMのフ
レーム同期信号や伝送路の管理情報などを送信するため
のセクション・オーバーヘッド(SOH)、スタッフに
よる周波数同期やVCフレームを認識するためのポイン
タから構成されている。
【0016】図2の例では、STM−1のフレーム構造
11と、VCとして数字符12−1、12−2、12−
3で示されるVC−32、SOH−13、ポインタはV
C−32に対応するAU−32が数字符14で示されて
いる。同様な構成により、VC−32(12−1、12
−2、12−3)の中に、さらに低速の情報を伝送でき
るVCが設定されている。図3にこれらの情報の積み上
げ手順を示す。
【0017】図3において、15はコンテナ(C−
3)、16はコンテナ(C−1)、17はバーチャル・
コンテナ(VC−1)、18はトリビュータリ・ユニッ
ト(TU−1)、19はTU−1を4個たばねたTUG
−2、12はバーチャル・コンテナ(VC−3)、14
はアドミニストレイティブ・ユニット(AU−3)、1
1はSTM−1、20はSTM−1をn個たばねたST
M−nを表している。ここで、それぞれの速度は、ST
M−1が155.52Mb/s、3個でVC−3に相当
するVC−32が51.84Mb/s、C−11は1.
544Mb/sの1次群信号に相当する。
【0018】以上を前提としたこの発明の第1の実施例
の構成図を図4に示す。本図の構成は要するに、基準位
相信号は、図2、3のSTM−1のフレーム先頭位置信
号をそのまま用いて伝送し、遅延補正情報は1.544
Mb/sの1次群を用いて別途伝送するものである。図
4の送信側100に設置された基準位相信号発生回路1
01の出力である基準位相信号102を、送信側100
と受信側103との間に設置されたNNIインターフェ
イスを有する往路伝送路104−1と復路伝送路105
−1によって、受信側103で同期化された基準位相信
号106として再生するように、位相同期網が形成され
ている。
【0019】以下更に詳細を説明する。伝送路104−
1、105−1は、両端に1.544Mb/sの1次群
信号をSTM−n信号に多重化する端局装置と逆にST
M−n信号を1.544Mb/sの1次群信号に分離す
る端局装置を有している。多重化する端局装置は、1.
544Mb/sの1次群信号を受信するインターフェイ
ス部107、108、インターフェイス部107、10
8で受信された1次群信号をC−11に変換後STM−
1信号に多重化する変換部109、110、変換部10
9、110からのSTM−1信号をSTM−nに多重化
する伝送路インターフェイス部111、112から構成
される。
【0020】STM−nとしては、STM−4となる6
22.08Mb/sが選択できる。分離する端局装置
は、STM−nをSTM−1信号に分離する伝送路イン
ターフェイス部113、114、STM−1信号をC−
11に分離後1次群信号に変換する変換部115、11
6、1.544Mb/sの1次群信号を送出するインタ
ーフェイス部117、118から構成される。また、変
換部109、110、115、116には、それぞれS
TM−1信号のフレーム先頭位置信号119、120、
121、122を送出する機能がある。
【0021】位相同期の手順は、送信側100から受信
側103への基準位相信号送出過程A、受信側103か
ら送信側100基準位相信号の折り返し過程B、送信側
100での基準位相送出から折り返し信号受信までの伝
送路遅延測定と遅延補正情報送出過程C、受信側103
での送信側100からの遅延補正情報による基準信号の
補正過程Dに分類される。
【0022】以下これらの各手順の過程A〜Dについて
それぞれ項を分けて(1)〜(4)に説明する。 (1).基準位相信号送出過程A 送信側100の基準位相信号発生回路101の出力10
2はフレーム信号発生回路123により、まずフレーム
信号124に変換される。このときの位相関係は図5の
(a)と(b)のように、基準位相信号102として1
秒信号(1pps)、フレーム信号124を8kb/s
とすれば、1秒信号102とフレーム信号124の位相
は、8000回に1回一致する。
【0023】このフレーム信号は、フレーム先頭位置信
号119と位相計125によって位相比較される(図5
(c)参照)。その測定値(ΔT1)128は制御回路
126に送られ、インターフェイス部107への1.5
44Mb/sの1次群信号127に重畳される。
【0024】1次群信号127は、変換部109により
STM−1信号に多重化され、さらに伝送路インターフ
ェイス部111によって、622.08Mb/sのST
M−4信号104となる。このときの位相関係は図5の
(b)、(c)、(d)となり、STM−1信号のフレ
ームの先頭位置(図5(d)参照)は、測定値128に
よって、フレーム信号124と対応づけられる。
【0025】STM−4信号104は、往路伝送路10
4−1により、受信側103に転送され、伝送路インタ
ーフェイス部113、変換部115、インターフェイス
部117によって、1次群信号129に変換され、制御
回路130に入力される。これと同時に、変換部115
からフレーム先頭位置信号121が出力される。フレー
ム先頭位置信号121の位相は、図5の(f)のよう
に、図5の(c)に示されるフレーム先頭位置信号11
9の位相から、往路の伝送遅延量(ΔD1)だけ遅れた
状態となる。
【0026】送信側100では、制御回路126が、基
準位相信号発生回路101の出力102を受信し、これ
に同期して、測定値(ΔT1)128などの各種の位相
同期情報を1次群信号127に重畳している。このとき
同時に、どのSTM−1信号のフレーム先頭位置が秒信
号に対応しているかが認識できるように、秒識別情報を
1次群信号127に重畳する。
【0027】受信側103の1次群信号129には、こ
の送信側からの秒識別情報が含まれている。これにより
1次群信号129から制御回路131が秒識別信号13
0を発生し、秒識別回路132に秒識別信号130を転
送する。秒識別回路132は、秒識別信号130によ
り、フレーム先頭位置信号121から、秒信号133だ
けを抽出する。位相関係を図5の(f)、(g)に示
す。
【0028】このように、送信側100の秒信号102
が、受信側103の秒信号133として再生される。た
だし、秒信号133は、各種の遅延を含んでいる。
【0029】(2).基準位相信号の折り返し過程B この過程では、(1)の基準位相信号送出過程Aで述べ
た送信側100から受信側103への秒信号の送信とは
逆に、受信側103から受信側100へ秒信号が返送さ
れる。受信側103において、秒識別回路132から出
力される秒識別信号130は、フレーム信号発生回路1
34により、まずフレーム信号135に変換される。こ
のときの位相関係は図6の(g)と(h)のように、秒
信号130とフレーム信号135の位相は、8000回
に1回一致する。
【0030】このフレーム信号135は、フレーム先頭
位置信号120と位相計136によって位相比較される
(図5(i)参照)。その測定値(ΔT2)137は制
御回路131に送られ、インターフェイス部117への
1.544Mb/sの1次群信号138に重畳される。
1次群信号138は、変換部110によりSTM−1信
号に多重化され、さらに伝送路インターフェイス部11
2によって、622.08Mb/sのSTM−4信号1
05となる。このときの位相関係は図6の(h)、
(i)、(j)となり、STM−1信号のフレームの先
頭位置(図6(j)参照)は、測定値137によって、
フレーム信号135と対応づけられる。
【0031】STM−4信号105は、復路伝送路10
5−1により、送信側100に転送され、伝送路インタ
ーフェイス部114、変換部116、インターフェイス
部118によって、1次群信号139に変換され、制御
回路126に入力される。これと同時に、変換部116
からフレーム先頭位置信号122が出力される。フレー
ム先頭位置信号122の位相は、図6の(l)のよう
に、図6の(i)に示されるフレーム先頭位置信号12
0の位相から、復路の伝送遅延量(ΔD2)だけ遅れた
状態となる。
【0032】受信側103では、制御回路131が、秒
識別回路132の出力、秒信号133を受信し、これに
同期して、測定値(ΔT2)137などの各種の位相同
期情報を1次群信号138に重畳している。このとき同
時に、どのSTM−1信号のフレーム先頭位置が秒信号
に対応しているかが認識できるように、秒識別情報を1
次群信号138に重畳する。
【0033】送信側100の1次群信号139には、こ
の送信側からの秒識別情報が含まれている。これにより
1次群信号139から制御回路126が秒識別信号14
0を発生し、秒識別回路141に秒識別信号140を転
送する。秒識別回路141は、秒識別信号140によ
り、フレーム先頭位置信号122から、秒信号142だ
けを抽出する。位相関係を図6の(l)、(m)に示
す。
【0034】このように、送信側100で、受信側10
3で再生された、この秒信号133が、送信側100で
折り返し受信された秒信号142として再生される。た
だし、秒信号142は、各種の遅延を含んでいる。この
遅延は、往路伝送路104−1と復路伝送路105−1
での伝送路遅延(ΔD1、ΔD2)と、変換部が独自に
発生するフレーム先頭位置信号と秒信号に同期したフレ
ーム信号との位相差(ΔT1、ΔT2)、および秒識別
回路での検出に要する遅れ時間などである。
【0035】(3).送信側100での基準位相送出か
ら折り返し信号受信までの伝送路遅延測定と遅延補正情
報送出過程C (2)の基準位相信号の折り返し過程Bの最終過程で
は、送信側100で、受信側103で再生された秒信号
133が、送信側100で折り返し受信された秒信号1
42として再生される。
【0036】この秒信号142と基準位相信号である秒
信号102を、位相計143で位相比較することによ
り、送信側100から送出された秒信号102が、秒信
号142として折り返されて返送されるまでの遅延量を
検出することができる。位相関係を図7の(m)と
(a)で示す。この遅延量の測定値ΔD3は、遅延デー
タ144として、制御回路126に送られる。
【0037】従来の技術の欄で述べたように、折り返し
伝送路を用いる方法では、一方の装置から他方の装置へ
基準位相信号を送信し、それを元の装置に送り返すこと
により、2地点間の往復の遅延時間ΔDを測定し、片道
の遅延時間τを τ=ΔD/2 として求める。
【0038】測定値ΔD3は、往路伝送路104−1と
復路伝送路105−1での伝送路遅延(ΔD1、ΔD
2)と、変換部が独自に発生するフレーム先頭位置信号
と秒信号に同期したフレーム信号との位相差(ΔT1、
ΔT2)、および秒識別回路での検出に要する遅れ時間
などを含む。そのために、制御回路126では、測定値
ΔD3から真の往復の遅延時間ΔDを求め、その後片道
の遅延時間τを計算する必要がある。
【0039】ΔD3は、次式のように表される。 ΔD3=ΔT1+ΔT2+F+F+ΔD1+ΔD2 ただし、Fは、1フレーム分の遅れを表す。この例では
フレーム周期数が8kHzであることから、F=125
μsとなる(図7(m)、(a)参照)。
【0040】したがって、制御回路126では ΔD=ΔD3−2F−ΔT1−ΔT2 なる演算をして、真の往復の遅延時間ΔDを求める。し
たがって、片道の遅延時間τは τ=ΔD/2 と計算される。
【0041】この片道の遅延時間τは、制御回路126
で、1.544Mb/sの1次群信号127に重畳され
る。これは、測定値(ΔT1)128が、(1)の基準
位相信号送出過程Aで制御回路126に送られ、インタ
ーフェイス部107への1.544Mb/sの1次群信
号127に重畳されるのと同様の処理である。
【0042】(4).受信側103での送信側100か
らの遅延補正情報による基準信号の補正過程D (3)の過程Cで送信側100から受信側へ、片道の遅
延時間τが転送されたことにより、受信側103では遅
延時間の補正が可能となる。受信側103の制御回路1
31は、1.544Mb/sの1次群信号129に重畳
されている測定値ΔT1と片道の遅延時間τをもとに、
補正値を計算する。
【0043】秒識別回路132により出力される秒信号
133は、送信側100の秒信号に対して、測定値ΔT
1と片道の遅延時間τの分だけ遅れているので、補正値
Cは、 C=ΔT1+F+τ となる。ただし、Fは、1フレーム分の遅れを表す。
【0044】したがって、秒信号の遅延量Dとしては、 D=1sec−C となる(図7(g)、(n)参照)。この遅延量Dは、
制御信号145として、遅延回路146に転送される。
遅延回路146は、制御信号145にしたがって、秒信
号133に遅延を与え、基準位相信号102に同期した
秒信号(基準位相信号)106を発生する。
【0045】以上各手順の過程A〜Dについてそれぞれ
説明した。ところで、前述の1.544Mb/sの1次
群信号のひとつのフレームは、図8に示すように、フレ
ーム識別信号21、秒識別信号22、フレーム信号の位
相差23、片道の遅延時間24、時分秒信号25から構
成される。フレーム信号の位相差23にはΔT1やΔT
2に相当するデータが重畳される。片道の遅延時間24
にはτに相当するデータが重畳される。
【0046】時分秒信号25は、秒信号の位相同期には
必ずしも必要ないが、この情報を重畳すれば、秒信号が
何時何分何秒の信号に相当するかがわかり、時刻の同期
が可能となる。送信側100では、制御回路126が、
秒信号102をもとに積算する時分秒信号147を出力
し、受信側では、制御回路131が、秒信号106をも
とに送信側100から送られた時分秒信号をもとに時分
秒信号148を出力する。
【0047】インターフェイス部107、108、変換
部109、110、伝送路インターフェイス部111、
112、伝送路インターフェイス部113、114、変
換部115、116、インターフェイス部117、11
8は、たとえば、同期端局装置モジュールA、モジュー
ルB、モジュールCなどで実現できる。
【0048】上述のモジュールについて説明すると、伝
送システムは、ネットワークセンタ等のネットワーク上
の位置づけや、規模により必要とされる機能が大きく異
なる。所用機能を経済的に実現するために、幾つかの機
能をまとめてモジュール化して、それを適切に組み合わ
せて要求条件を満たせる構成とする。また、モジュール
化により、モジュールごとに独立に発展できるようにな
る。前記モジュールA〜モジュールCは、それぞれ下記
(a)〜(c)に述べるような機能を有するものであ
る。
【0049】(a)モジュールA 異地点間を結ぶ長距離大容量伝送機能を有するモジュー
ルである。局内インターフェイス信号から伝送路インタ
ーフェイス信号に多重変換するとともに、伝送路終端を
行う装置(多重中継装置)と伝送路の途中で再生中継を
行う装置(中間中継装置)から構成される。
【0050】(b)モジュールB 伝送路の使用率を高め、経済的、かつ、高信頼にパス
(回線束)を構成するために、複数伝送路間のパスの集
束(Consolidating)、分離(Segre
gating)、詰替え(Grooming)を行うク
ロスコネクト機能を有するモジュールである。
【0051】(c)モジュールC 交換機や既存伝送装置の既存低速インターフェイス信号
を新同期インターフェイス信号に変換するモジュールで
ある。
【0052】上記各モジュールについては、文献「上
田、辻、坪井:“新しい同期インターフェイスを適用し
た同期端局装置”,NTT R&D,Vol.39,N
o.4,PP.627−638,1990)に詳しく述
べられている。
【0053】制御回路は、たとえば、図9のように、1
次群インターフェイス変換部200、1次群フレーム発
生部201、1次群フレーム分離部202、位相差情報
受信部203、位相差情報受信部204、秒信号受信部
205、データ処理・演算部206、次分秒信号発生部
207から構成できる。データ処理・演算部206は、
マイクロプロセッサなどで実現できる。なお、受信部1
03の制御回路131では、位相差情報受信部204は
使用しない。
【0054】フレーム信号発生回路は123、134
は、たとえば、図10のように、8kHz信号発生部3
00、分周器301、位相比較器302から構成され
る。8kHz信号発生部300の出力304は、分周器
301により、1Hz信号305に分周され、位相比較
器302に入力される。位相比較器302は、1Hz信
号305と秒信号303を比較し、比較結果を8kHz
信号発生部300に帰還する。この構成により、8kH
z信号発生部300の出力は、秒信号303に位相同期
する。
【0055】位相計125、143、136は、カウン
タにより実現できる。カウンタに使用するクロック周波
数をf[Hz]とし、カウント数をNとすれば、位相差
Δtは、 Δt=N/f と、時間の次元[sec]で求まる。秒識別回路14
1、132は、AND回路などにより実現できる。遅延
回路146は、シフトレジスタなどにより実現できる。
【0056】以上述べたように、図4の構成により、地
理的に離れた2点間で、位相および時刻の同期が確立さ
れる。また、この構成を多リンクすることにより、直接
の伝送路がない2点間においても、位相同期を確立でき
る。
【0057】図11は、第2の実施例を示す図である。
前記第1の実施例との違いは、変換部109、110
が、外部から供給されるフレーム信号にもとづいて、S
TM−1信号を発生できる点にある。この機能により、
変換部109、110が独自に発生するフレーム先頭位
置信号と秒信号に同期したフレーム信号との位相差(Δ
T1、ΔT2)を測定する必要がなくなり、位相計12
5、136を削除できる。その他の動作は、第1の実施
例と同様である。
【0058】第1の実施例、および、第2の実施例で
は、秒信号の位相を転送するために、STM−1のフレ
ームを使用しているが、図2に示したようなSTM−1
のフレーム構造11の中にマッピングされるVC32
(12−1、12−2、12−3)の内の1つを使用す
ることもできる。これを第3の実施例とする。この場合
には、VC−32のフレーム先頭位置信号で秒信号の位
相を転送する。図4または図11の変換部109、11
0における外部インターフェイスは、VC−32のフレ
ーム信号となる。その他の動作は、第1の実施例もしく
は第2の実施例と同様である。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
位相同期用の情報を、伝送容量の大きい高速度の回線を
使用しないで、低速度の回線を用いて効率よく伝送でき
る。そして、位相同期の精度は、高速回線の速度に依存
するために、高精度な位相同期方式が実現できる利点が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】基準位相信号の遅延補正について説明する図で
ある。
【図2】STM−1のフレーム構成を示す図である。
【図3】NNIインターフェイスの多重化構成を示す図
である。
【図4】本発明の第1の実施例を示す図である。
【図5】各信号のタイミングの関係を示す図である。
【図6】各信号のタイミングの関係を示す図である。
【図7】各信号のタイミングの関係を示す図である。
【図8】1次群信号のフレーム構成を示す図である。
【図9】制御回路の構成の例を示す図である。
【図10】フレーム信号発生回路の構成の例を示す図で
ある。
【図11】本発明の第2の実施例を示す図である。
【符号の説明】
1、100 送信側 2 遅延補正情報 3、102、106 基準位相信号 4、103 受信側 11 STM−1のフレーム構造 12−1〜12−3 VC−32 13 SOH 14 AU−32 15 コンテナ(C−3) 16 コンテナ(C−1) 17 バーチャル・コンテナ(VC−1) 18 トリビュータリ・ユニット(TU−1) 19 TUG−2 20 STM−n 21 フレーム識別信号 22、130、132、140 秒識別信号 23 フレーム信号の位相差 24 片道の遅延時間 25、147、148 時分秒信号 101 基準位相信号発生回路 104、105 STM−4信号 104−1 往路伝送路 105−1 復路伝送路 107、108、117、118 インターフェイス
部 109、110、115、116 変換部 111〜114 伝送路インターフェイス部 119、120、122 フレーム先頭位置信号 123、134 フレーム信号発生回路 124、135 フレーム信号 125、136、143 位相計 126、131 制御回路 127、129、138、139 1次群信号 128、137 測定値 133、142、303 秒信号 141 秒識別回路 144 遅延データ 145 制御信号 146 遅延回路 200 1次群インターフェイス変換部 201 1次群フレーム発生部 202 1次群フレーム分離部 203、204 位相差情報受信部 205 秒信号受信部 206 データ処理・演算部 300 8kHz信号発生部 301 分周器 302 位相比較器 304 出力 305 1Hz信号

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低速度のインターフェイスを有する回線
    が順次高速度のインターフェイスを有する回線に多重化
    されるネットワーク構成を用いる伝送路網において、 主装置から供給される基準位相信号を伝送路を介して縦
    続接続された1つ以上の従装置に分配し、従装置では基
    準位相信号を上位装置に返送し、主装置では、送信した
    信号と返送された信号の位相差から基準位相を分配する
    伝送路の遅延を測定して遅延補正情報を生成し、該遅延
    補正情報を基準位相信号とともに従装置に送信し、従装
    置では、主装置から送信された遅延補正情報に基づいて
    基準位相信号の位相を制御し、主装置の発生する位相に
    同期した位相信号を再生する、位相同期方式であって、 高速度の伝送速度をもつ情報構造である高次群回線のフ
    レーム先頭位置信号を用いて、基準位相信号を伝送し、 遅延補正情報は、上記高次群回線より低速度の伝送速度
    をもつ情報構造である低次群回線を用いて伝送すること
    を特徴とする位相同期方式。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05235883A (ja) * 1991-11-01 1993-09-10 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 低帯域幅の通信チャネルを高帯域幅の通信チャネルに変換するための方法及び装置
JP2007228499A (ja) * 2006-02-27 2007-09-06 Sony Corp 信号処理装置および方法

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