JPH059090A - 結晶の成長方法 - Google Patents

結晶の成長方法

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JPH059090A
JPH059090A JP18416391A JP18416391A JPH059090A JP H059090 A JPH059090 A JP H059090A JP 18416391 A JP18416391 A JP 18416391A JP 18416391 A JP18416391 A JP 18416391A JP H059090 A JPH059090 A JP H059090A
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Kenji Yamagata
憲二 山方
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 【構成】 基体の表面に堆積した非晶質絶縁物からなる
層の表面上に、非晶質半導体膜の固相成長もしくは多結
晶半導体膜の粒成長によって、単一に凝集するのに十分
に微細な半導体薄膜を設け、この薄膜に熱処理を施して
凝集現象を生起させることにより単一体の単結晶へと変
化させたのち、この単結晶を種結晶として半導体単結晶
を成長させる。 【効果】 結晶方位がほぼ完全に揃った単結晶部が形成
でき、これにより結晶上に作られる素子の結晶方位の違
いに起因する特性のバラツキが抑えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体単結晶薄膜およ
びそこに形成される薄膜トランジスタ、例えば半導体集
積回路等における高性能電子素子を形成するために適用
される結晶の成長方法に関する。
【0002】
【従来の技術】絶縁基板上に複数の単結晶を成長させる
SOI技術の分野においては、例えば表面材料間の核形
成密度の差による選択核形成にもとづいた方法が提案さ
れている(T.Yonehara et al.(1987)Extended Abstract
s of the 19th SSDM p191)。この結晶形成方法を図2を
用いて説明する。まず図2−Aに示すように、核形成密
度の小さい表面203をもつ基体201上に、この表面
203よりも核形成密度の大きい表面をもつ適宜な直径
の領域202,202’を適当間隔で配設する。この基
体に所定の結晶形成処理を施すと、領域202の表面に
のみ堆積物の核204が発生し、表面203の上には核
発生が起こらない(図2−B)。そこで領域202の表
面を核形成面、表面203を非核形成面と呼ぶ。核形成
面202に発生した核204をさらに成長させれば結晶
粒205となり(図2−C)、核形成面202の領域を
越えて非核形成面203の上にまで成長し、やがて隣の
核形成面202’から成長してきた結晶粒205’と接
して粒界207が形成される。従来、このような結晶形
成方法においては、核形成面202に非晶質Si34
非核形成面203にSiO2を用い、CVD法によって
シリコン単結晶を複数個形成した例(上記論文参照)、
およびSiO2を非核形成面203とし、収束イオンビ
ームによりSiイオンを非核形成面203に注入し、核
形成面202となる領域を形成し、CVD法によりシリ
コン単結晶を複数個形成した例(1988年第35回応
用物理学関係連合講演会、28p−M−9)が報告され
ている。なお、この結晶成長法を以後「選択核成長法」
と呼ぶ。
【0003】また上記の結晶成長方法と類似したもの
で、選択核形成の代わりに凝集現象を利用して半導体結
晶の種結晶形成を行ない、これを選択的に成長させる技
術が報告されている(1989年第50回応用物理学会
学術講演会、27a−C−11)。この結晶形成方法を
図3を用いて説明する。まず図3−Aに示すように核形
成密度の小さい表面(非核形成面)303をもつ基体3
01上に、適宜な直径の非単結晶性の半導体薄膜30
2,302’を適当間隔で配する。この基体を水素雰囲
気中で熱処理を施すと、非単結晶性半導体膜302が凝
集を起こし、半球状に形状を変化させながらその結晶性
も単結晶304へと変化していく(図3−B)。得られ
た単結晶304を種結晶として結晶を選択的に成長させ
れば結晶粒305となり(図3−C)、非核形成面30
3の上にまで成長し、やがて隣の種結晶304’から成
長してきた結晶粒305’と接して粒界307が形成さ
れる。なお、この結晶成長法を以後「凝集種結晶成長
法」と呼ぶ。
【0004】上記2つの結晶成長方法においては、図2
または図3に示すように、平坦な結晶を得ることは現状
では困難である。従ってこの結晶上に素子を形成する場
合、結晶上部は平坦化される。このことは、素子性能の
向上および特性の均一化、歩留まりの向上といった点か
ら大変に有効である。またこれらの単結晶それぞれに1
つの素子を形成し、それらを絶縁物により互いに分離し
て形成することにより、通常必要とされる素子分離領域
が著しく縮小し高集積化を可能にする。近年絶縁性材料
上の半導体層を薄層化することでその素子性能が向上す
ることが分かってきた(Inter-national workshop onfu
ture eletron devices1988)。
【0005】
【発明が解決しようとしている課題】しかし上記のよう
な結晶成長方法のうち最初に挙げた「選択核成長法」に
おいては、現在のところ結晶の面方位(基板面に対して
垂直方向の方位)はほぼランダムであり、特定の配向性
を持たない。一方、前述の結晶成長方法の2番目に挙げ
た「凝集種結晶成長法」においては、半導体(シリコ
ン)膜の場合、凝集する際に表面エネルギーの安定化を
駆動力として面方位を(111)に配向させようとする
が、実際には種結晶となる前駆体の多結晶膜の方位がラ
ンダムであったり、または(111)以外の特定方位を
有しているために、凝集した結晶を完全な(111)方
位にすることは困難である。また種結晶の前駆体を非晶
質シリコンにしたとしても、凝集温度(1000℃前
後)に達するまでの昇温過程で多結晶化してしまい、そ
の方位が比較的ランダムに近い(若干の(111)配向
性を有する)ために、やはり凝集した結晶は完全な(1
11)配向にならない。
【0006】このように結晶方位がランダムであるとい
うことは、その結晶上にトランジスタ等の素子を形成し
た場合に、電気的特性に大きなバラツキを生じさせる原
因となる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の結晶の成長方法
は、非晶質絶縁物の表面を有する基体上に、非晶質半導
体膜の固相成長もしくは多結晶半導体膜の粒成長によっ
て、大粒径半導体多結晶膜を形成する工程と、これを単
一に凝集するのに十分に微細な島状半導体薄膜にパター
ニングする工程と、前記薄膜に熱処理を施して凝集現象
を生起させることにより単一体の単結晶へと変化させる
工程と、ついでこの単結晶を種結晶として半導体単結晶
を成長させる工程とを具備することを特徴とする。
【0008】本発明者らは、前述した結晶成長方法のう
ち「凝集種結晶成長法」において、種結晶の前駆体であ
る半導体薄膜に(111)方位に配向したシリコン多結
晶膜を用いることによって、これを凝集させた際に非常
に強い(111)配向性を示すことを見出した。
【0009】そこで(111)配向のシリコン多結晶膜
を形成するためにいくつかの方法を考えた。すなわち1
つは非晶質シリコンを固相成長させたものであるが、こ
の非晶質は多結晶膜やCVD等の非晶質膜にイオンを注
入することによって得るものか、もしくは低温分解が可
能なシラン系のガスによって低温堆積した非晶質膜であ
る必要がある。もう1つはシリコン膜にP、B、As等
の不純物を高濃度にドープしたものを、1000℃以上
の温度で熱処理を施して異常粒成長を生起させたもので
ある。いずれの場合にも、得られる多結晶膜は比較的強
い(111)配向を示す。そしてこれらの(111)配
向膜を凝集させることによって、得られる種結晶は非常
に強い(111)配向を示すのである。この種結晶を選
択的に成長させるならば、成長した結晶も(111)配
向となる。
【0010】この強く配向した結晶上に形成されたトラ
ンジスタ等の素子特性のバラツキは極めて小さく、素子
回路の設計を容易にし、その性能を向上させる。
【0011】つぎに本発明の好ましい実施態様例を図1
を用いて説明する。 A. 表面に核形成密度の小さい非核形成面を有する基
体101上にシリコン膜102aを堆積する。この際、
まず非核形成面を有する基体101としては石英基板、
シリコン基板の表面を酸化したもの、セラミックス等の
任意基板上に常圧CVD、減圧CVD、プラズマCV
D、スパッタ等の方法でSiOx、またはSiNyを主成
分とする膜を堆積したものなどが使用できる。また堆積
するシリコン膜102aは、減圧CVD、プラズマCV
D、プラズマCVD等で堆積すればよい。膜質は多結晶
であっても非晶質であっても構わない。膜厚は500Å
以上2000Å以下が好ましく、最適には1000Å程
度である。なぜならば後に非晶質化された膜を固相成長
する際に、500Åよりも薄いと成長速度が極めて小さ
くなってしまうことと、2000Åよりも厚いと配向性
が悪くなってしまうためである。 B−[固相成長を行なう場合] 堆積したシリコン膜102aにSi,Ge,Snのいず
れかのイオン108を注入して膜を完全に非晶質化し、
非晶質シリコン膜102bを得る。この際イオンの注入
条件は、堆積したままのシリコン膜102aが多結晶か
非晶質か、または膜厚が厚いか薄いかで異なるが、例え
ば膜厚を1000Å程度にした場合、多結晶膜ではドー
ズ量として3×1015から6×1015cm-2、非晶質膜
では1×1015cm-2程度でよい。また加速電圧はシリ
コン膜102aの中央付近にイオンの投影飛程がくるよ
うに設定すればよい。シリコン膜102aが2000Å
と比較的厚い膜である場合には、2段のイオン注入を施
すことで、完全な非晶質シリコン膜102bを容易に得
ることができる。
【0012】シリコン膜102aをSi26またはSi3
8をソースガスとして500℃以下の堆積温度のCV
Dで形成した場合には、膜は堆積状態で完全な非晶質と
なっているため、イオン注入をする必要はない。 B−[異常粒成長を行なう場合] 堆積したシリコン膜102aにP、B、Asのいずれか
のイオンを注入するか、もしくは拡散によりドーピング
し、不純物が高濃度にドープされたシリコン膜102b
を得る。この際イオンの注入条件は堆積したシリコン膜
102aの膜厚によって異なるが、結果的に膜中の平均
不純物濃度が8×1020cm-3以上になればよい。また
加速電圧はシリコン膜102aの中央付近にイオンの投
影飛程がくるように設定すればよい。拡散で不純物ドー
プする場合はその拡散温度における固溶限界までドーピ
ングすればよい。
【0013】C.シリコン膜102bに熱処理を施し大
粒径の多結晶シリコン膜102cを得る。このとき固相
成長を行なう膜の場合、熱処理の雰囲気は窒素、希ガス
等の不活性ガスを用い、温度は580℃以上650℃以
下とする。これは580℃以下では固相成長速度が極め
て小さくなることと、650℃以上では逆に固相中での
核形成密度と成長速度が大きすぎて小粒径の多結晶膜が
形成され、その配向性が悪くなってしまうからである。
最適には600℃程度で行なう。熱処理時間は20〜1
00時間程度とする。
【0014】非晶質シリコン膜102bが異常粒成長を
行なう膜の場合、熱処理の雰囲気は窒素、希ガス等の不
活性ガスを用い温度1000℃以上で行なう。1000
℃以下では異常粒成長が起こりにくい。熱処理時間は2
0〜80分間程度とする。得られる大粒径多結晶膜10
2cの結晶方位は、固相成長の場合も異常粒成長の場合
も(111)に配向している。
【0015】D.通常のフォトリングラフィー工程、エ
ッチング工程を用いて、大粒径化した多結晶膜シリコン
102cを微細な島状にパターニングする。パターニン
グする島の面積は、多結晶膜102cの膜厚に依存する
が、膜厚が500〜2000Åの間であるので、およそ
0.5×0.5μm2以上、4×4μm2以下が好まし
い。これは多結晶膜102cが0.5×0.5μm2より
小さいと、通常のフォトリングラフィー工程の使用が困
難になることと、凝集によって得られた種結晶の体積が
小さすぎて、種結晶からの選択的結晶成長が困難になる
ためである。また4×4μm2以上の大きさだと種結晶
が単一にならずに複数個の種結晶が形成してしまい、成
長した結晶が多結晶になってしまうためである。従って
島状多結晶シリコン膜102cの面積は、好ましくは1
×1μm2以上、3×3μm2以下、最適には2×2μm
2程度である。また必ずしも正方形である必要はない。
【0016】なお、工程BとCの順番を逆にしてもかま
わない。すなわち堆積膜をパターニングした後に固相成
長や異常粒成長を生起させる処理を施しても実施可能で
ある。
【0017】E.パターニングされた多結晶薄膜102
cを水素雰囲気中で熱処理を施し、凝集を生起させて単
結晶性のシリコン種結晶104を得る。種結晶104は
凝集を起こす際に、(111)結晶方位に強く配向す
る。熱処理の温度は900〜1050℃程度で、この温
度は多結晶膜の膜厚によって異なる。また多結晶膜中に
不純物が高濃度にドーピングされている場合、例えば異
常粒成長を起こした膜などは凝集開始温度は低下する。
また熱処理を低圧(数Torr〜100Torr)で行
なっても凝集開始温度は低下する。熱処理時間は設定温
度によって違ってくるが、約30秒〜10分間である。
【0018】F.次に上記基板上に半導体単結晶を成長
する処理を施し、シリコン単結晶105を得る。シリコ
ンの単結晶成長はCVD法で行なうが、ソースガスとし
てSiCl4,SiHCl3,SiH2Cl2等のクロロシ
ラン系、SiF4,SiH22等のフロロシラン系、S
iH4,Si26等のシラン系が使用できる。選択成長
を行なうのでHCl等のエッチングガスを添加し、H2
ガスをキャリアとして成長させる。成長温度は900〜
1200℃、成長圧力は数Torr〜250Torr程
度の範囲内で行なうのが好ましい。単結晶105は種結
晶104の方位を受け継いで、非晶質絶縁物の上に(1
11)に配向して成長する。なお、結晶は単結晶特有の
ファセットをもって3次元的に成長するので、素子を形
成するためには結晶を平坦化する必要がある。
【0019】
【実施例】本発明の実施例を図1を参照して説明する。
【0020】(第1実施例) 1.図1−Aに示す基体101として、4インチ径の溶
融石英基板を用いた。この基体101の非核形成面上
に、減圧CVD法により多結晶シリコン膜102aを1
000Åの厚さで堆積した。堆積条件はSiH4ガスを
用い、温度620℃、流量50[sccm]、圧力0.
3Torrで、10分間の堆積を行なった。 2.堆積した多結晶シリコン膜102a中にイオン注入
装置を用いてSiイオン108を注入し、非晶質シリコ
ン膜102bを得た(図1−B)。条件はドーズ量が5
×1015cm-2、加速電圧が70KeVであった。この
非晶質膜102bを窒素雰囲気中で605℃、50時間
の熱処理を行ない、(111)配向性をもった平均粒径
1μmの多結晶シリコン膜102cを得た(図1−
C)。さらにこの多結晶膜102cを図1−Dに示すよ
うな島状にパターニングして他をエッチングし、種結晶
の前駆体を形成した。この前駆体のサイズは一辺a=
2.0μmの正方形で、間隔b=20μmのマトリック
ス状に配した。
【0021】3.上記基体を一般的なエピタキシャル装
置内にセットして、水素雰囲気中1030℃、80To
rrで3分間熱処理し、図1−Eに示すような単結晶性
の種結晶104を得た。
【0022】4.続いて同反応炉内で種結晶104を中
心にシリコンの単結晶を成長させた。成長条件は次のと
うり。ソースガス/エッチングガス/キャリアガス :SiH2Cl/HCl/H2 ガス流量:0.53/1.80/100 (l/mi
n.) 堆積温度:1030℃ 堆積圧力:80Torr 堆積時間:45min. この結果図1−Fに示すように、シリコン単結晶105
が種結晶104を中心に成長し、隣り合う種結晶10
4’から成長してきたシリコン単結晶105’と衝突し
て粒界107を生じた。得られた結晶の面方位をX線回
析により測定したところ、25<2θ<90(degr
ee)の範囲で(111)、(220)、(311)、
(400)、(331)、(422)の回析ピークが現
われた。そして上記6つのピークの合計カウント数(c
ps)に対する各ピークのカウント数の割合を計算した
ところ、(111)が全体の99.5%を占めていて、
残りの5つのピークを合計してもわずかに0.5%しか
なかった。
【0023】得られたシリコン単結晶105を研磨によ
り平坦化し、その上にNMOSトランジスタを形成して
その電気的特性を調べたところ、電子移動度μe=45
0〜480cm2/V.sec.、Vth=0.18〜
0.22Vであった。この値は、(111)シリコン基
板上に同条件で形成したNMOSトランジスタと同等の
結果であり、且つ特性のバラツキも通常の多結晶シリコ
ン上のTFTと比較して極めて小さかった。
【0024】(第2実施例) 1.図1−Aに示す基体101として、4インチ径の溶
融石英基板を用いた。この基体(非核形成面)101上
に減圧CVD法により多結晶シリコンi膜102aを1
000Åの厚さで堆積した。堆積条件はSiH4ガスを
用い、温度620℃、流量50[sccm]、圧力0.
3Torrで、10分間の堆積を行なった。
【0025】2.堆積した多結晶シリコン膜102a中
にイオン注入装置を用いてPイオン108を注入した
(図1−B)。条件はドーズ量が9×1015cm-2、加
速電圧が30KeVとした。前記不純物ドープ膜102
bを窒素雰囲気中で1000℃、20分間の熱処理を行
ない、(111)配向性をもった平均粒径2μmの多結
晶薄膜102cを得た。さらにこの多結晶膜102cを図
1−Dに示すような島状にパターニングして他をエッチ
ングし、種結晶の前駆体を形成した。この前駆体のサイ
ズは一辺a=2.0μmの正方形で、間隔b=20μm
のマトリックス状に配した。
【0026】3.上記基体を一般的なエピタキシャル装
置内にセットして、水素雰囲気中980℃、80Tor
rで5分間熱処理し、図1−Eに示すような単結晶性の
種結晶104を得た。
【0027】後は第1の実施例と全く同様に結晶成長を
行ない、第1実施例と同じ結果が得られた。
【0028】(第3実施例) 1.図1−Aに示す基体101として、4インチ径のシ
リコン基板を用い、表面の非核形成面103として基板
の表面を2000Åの厚さで酸化したものを用いた。こ
の非核形成面103上に減圧CVD法により非晶質シリ
コン膜102aを1000Åの厚さで堆積した。堆積条
件はSi26ガスを用い、温度510℃、流量50[s
ccm]、圧力0.25Torrで、15分間の堆積を
行なった。 2.堆積した非晶質シリコン膜102aを窒素雰囲気中
で605℃、50時間の熱処理を行ない、(111)配
向性をもった平均粒径1μmの多結晶薄膜102cを得
た(図1−C)。さらにこの多結晶膜102cを図1−D
に示すような島状にパターニングして他をエッチングで
除去し、種結晶の前駆体を形成した。この前駆体のサイ
ズは一辺a=1.5μmの正方形で、間隔b=50μm
のマトリックス状に配した。
【0029】3.上記基体を一般的なエピタキシャル装
置内にセットして、水素雰囲気中1050℃、80To
rrで3分間熱処理し、図1−Eに示すような単結晶性
の種結晶104を得た。
【0030】4.続いて同反応炉内で種結晶104を中
心にシリコンの単結晶を成長させた。成長条件は次のと
おり。
【0031】ソースガス/エッチングガス/キャリアガ
ス :SiH2Cl2/HCl/H2 ガス流量:0.53/2.0/100 (l/mi
n.) 堆積温度:1050℃ 堆積圧力:80Torr 堆積時間:70min. この結果、図1−Fに示すように、シリコン単結晶10
5,105’が種結晶104を中心に成長し、隣り合う
結晶同士が衝突して粒界107を生じた。得られた結晶
の面方位は第1実施例で得られた結果をほぼ同等で、ま
た結晶上に形成したNMOSトランジスタの特性も第1
実施例の結果と同じであった。
【0032】
【発明の効果】以上に説明したように、ある程度結晶方
位が配向した多結晶薄膜を微細にパターニングし、これ
を熱処理することによって凝集を生起させると、極めて
強く配向した単結晶性の種結晶を得ることができる。そ
してこの種結晶を成長させることによって結晶方位がほ
ぼ完全に揃った単結晶部が形成でき、これにより結晶上
に作られる素子の結晶方位の違いに起因する特性のバラ
ツキが抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例において結晶の成長を行なう工
程図。
【図2】従来の選択核成長法による結晶成長法の説明
図。
【図3】従来の凝集種結晶成長法による結晶成長法の説
明図。
【符号の説明】
101 基体 102 シリコン膜 102a 堆積したままのシリコン膜 102b 非晶質シリコン膜 102c 多結晶シリコン膜 103 結晶成長面 104 種結晶 105 シリコン単結晶 107 結晶粒界

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非晶質絶縁物の表面を有する基体に、非
    晶質半導体膜の固相成長もしくは多結晶半導体膜の粒成
    長によって得られる大粒径半導体多結晶膜を形成する工
    程と、該大粒径半導体多結晶膜を単一に凝集するのに十
    分に微細な大きさにパターニングする工程と、前記パタ
    ーニングされた大粒径半導体多結晶膜に熱処理を施して
    凝集現象を生起させることにより単一体の単結晶へと変
    化させる工程と、ついでこの単結晶を種結晶として半導
    体単結晶を成長させる工程とを具備することを特徴とす
    る結晶の成長方法。
  2. 【請求項2】 前記大粒径半導体多結晶膜は、多結晶シ
    リコンまたは非晶質シリコンにSn,Ge,Siのいず
    れかのイオンを注入したのち、580℃以上、650℃
    以下の温度で熱処理することにより形成される請求項1
    記載の結晶の成長方法。
  3. 【請求項3】 前記大粒径半導体多結晶膜は、Si26
    またはSi38をソースガスとする500℃以下の堆積
    温度でのCVDにより形成された非晶質シリコン膜を、
    580℃以上650℃以下の温度で熱処理することによ
    り得られる請求項1記載の結晶の成長方法。
  4. 【請求項4】 前記大粒径半導体多結晶膜が、多結晶シ
    リコンまたは非晶質シリコンにP、B、またはAsのい
    ずれかのイオンを注入するか、もしくは上記元素のいず
    れかを拡散によりドーピングしたものを1000℃以上
    の温度で熱処理することにより得られる請求項1記載の
    結晶の成長方法。
  5. 【請求項5】 前記半導体膜に凝集に生起させる熱処理
    が水素雰囲気中で行なわれる請求項1ないし4のいづれ
    か1項に記載の結晶の成長方法。
  6. 【請求項6】 前記半導体膜に凝集を生起させる熱処理
    温度が前記半導体膜の融点以下である請求項1ないし4
    のいづれか1項に記載の結晶の成長方法。
JP18416391A 1991-06-28 1991-06-28 結晶の成長方法 Pending JPH059090A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6955954B2 (en) 1993-12-22 2005-10-18 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device and method for manufacturing the same
WO2021080276A1 (ko) * 2019-10-21 2021-04-29 한양대학교 산학협력단 종자정 고상결정 성장에 의한 단결정 금속필름, 이를 이용한 방위각이 조절된 대면적의 단층 또는 다층 그래핀 및 이의 제조방법

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US6955954B2 (en) 1993-12-22 2005-10-18 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device and method for manufacturing the same
WO2021080276A1 (ko) * 2019-10-21 2021-04-29 한양대학교 산학협력단 종자정 고상결정 성장에 의한 단결정 금속필름, 이를 이용한 방위각이 조절된 대면적의 단층 또는 다층 그래핀 및 이의 제조방법

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